JP6574991B2 - 自動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、ドグの噛合いにより締結するドグクラッチを備えた自動変速機に関する。
特許文献1には、ドグクラッチの締結により変速する際、ドグの位相を合わせ、ドグの頂点同士を当てて係合方向の動きを一時停止し、その後、位相を若干ずらしてドグを係合方向に押し込むことで、ドグクラッチを締結する自動変速機が開示されている。
特許第4941256号公報
しかしながら、ドグの位相を合わせるには、位相を正確に把握する必要があるため、検出センサを複数設ける必要があり、加えて、検出した位相に基づいて一方のドグの回転数を自在に制御可能な手段を必要とするため、コストが増大するという問題がある。また、複数の制御ステップを経てドグを噛み合わせるため、ドグの噛合いまでに時間がかかるという問題があった。
本発明の目的は、コストの増大を招くことなく早期にドグを噛み合わせることが可能な自動変速機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の自動変速機では、第1回転体に相対回転可能に支持された第1ドグと、前記第1回転体に軸方向移動可能に支持され、軸方向噛合い側への移動により前記第1ドグと噛合う第2ドグと、前記第2ドグの軸方向移動を行うアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御部と、前記第2ドグの軸方向位置を検出するストロークセンサと、を備え、前記制御部は、前記アクチュエータに前記第2ドグを軸方向噛合い位置に向けて第1の押し付け力により軸方向噛合い側に移動する指令を出力し、前記第2ドグの軸方向位置が、前記第1ドグの軸方向の歯先と前記第2ドグの軸方向の歯先とが当接する前の第1の所定位置に到達すると、前記第1の押し付け力から前記第1の押し付け力よりも小さな第2の押し付け力とし、前記第2ドグの軸方向位置が、前記第2ドグの軸方向の歯先が前記第1ドグの軸方向歯先よりも軸方向噛合い側となる第2の所定位置に到達すると、前記第2の押し付け力から前記第1の押し付け力とすることを特徴とする。
よって、ドグの位相を検出もしくは制御することなく、第2ドグのストローク位置によって第2ドグの押し付け力を制御するのみで両ドグを係合することができ、コストの増大を抑制できる。また、ストローク位置に応じて押し付け力を変更することで、複数の制御ステップを経ることなく締結することができ、早期にドグを噛み合わせることができる。
実施例1の自動変速機を表す概略システム図である。 実施例1の第1クラッチリングと第1ドライブギヤとを表す部分拡大断面図である。 実施例1のシフト時におけるドグクラッチ締結制御処理を表すフローチャートである。 実施例1の走行中における1速から2速へのアップシフト時におけるドグクラッチ締結制御処理を表すタイムチャートである。
〔実施例1〕
図1は実施例1の自動変速機を表す概略システム図である。エンジン1のエンジン出力軸には、クラッチ2が接続されている。クラッチ2は乾式クラッチであり、クラッチプレートの位置をクラッチアクチュエータ2aにより制御する。クラッチアクチュエータ2aは、要求されたトルク伝達容量に応じてクラッチプレートを押圧するクラッチピストンの位置を制御し、クラッチ2の相対回転を許容しながらトルクを伝達するスリップ制御や、クラッチ2の相対回転を許容しない完全締結制御を行う。クラッチアクチュエータ2aは、クラッチピストンのストローク位置を検出するピストンストロークセンサ11を有し、検出されたストローク位置に基づいてトルク伝達容量を制御する。
クラッチ2の出力側には、入力された回転を変速して駆動輪4に出力する自動変速機3が接続されている。自動変速機3は、クラッチ2の自動変速機側に接続された第1シャフト3aと、第1シャフト3aと平行に配置された第2シャフト3bと、を有する。第1シャフト3a上には、第1シャフト3aに対して相対回転可能に支持された1速ドライブギヤ31と、2速ドライブギヤ32と、を有する。第2シャフト3b上には、第2シャフト3bに固定され、第2シャフト3bと一体に回転する1速ドリブンギヤ33と、2速ドリブンギヤ34と、を有する。各ドリブンギヤは、各ドライブギヤと常時噛み合っている。尚、図示しないが、前進4速の自動変速機を構成する場合は、更に3速ドライブギヤ及び3速ドリブンギヤ、4速ドライブギヤ及び4速ドリブンギヤを1速や2速と同様に搭載すればよく、特に言及しない。
第1ドライブギヤ31の側面には、軸方向に延在された第1ドグ31aを有する。第2ドライブギヤ32の側面には、軸方向に延在された第2ドグ32aを有する。1速ドライブギヤ31及び2速ドライブギヤ32には、第1及び第2ドグクラッチ機構を有する。第1ドグクラッチ機構は、第1シャフト3a上に固定設置され、第1シフトフォーク310に対して相対回転可能に噛み合う第1クラッチリング311を有する。同様に、第2ドグクラッチ機構にも、第2クラッチリング321を有する。
第1クラッチリング311は、第1シフトフォーク310に相対回転可能に保持されつつ第1シフトフォーク310との間で軸力を相互に付与可能な円盤状部材である。第1クラッチリング311は、1速ドライブギヤ31と対向する側面の軸方向に延在された1速用クラッチリングドグ311aを有する。同様に、第2クラッチリング321は、第2シフトフォーク320に相対回転可能に保持されつつ第2シフトフォーク320と軸力を相互に付与可能な円盤状部材である。第2クラッチリング321は、2速ドライブギヤ32と対向する側面の軸方向に延在された2速用クラッチリングドグ321aを有する。
1速時は、第1シフトフォーク310を図1中の右側に移動し、第1クラッチリング311を右側に移動させ、1速用クラッチリングドグ311aと1速ドライブギヤ31の第1ドグ31aとを噛み合わせ、1速を達成する。1速から2速へのアップシフト時は、第1シフトフォーク310を図1中の左側に移動させることで1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ31aとの噛合いを解放し、第2シフトフォーク320を図1中の右側に移動させることで2速用クラッチリングドグ321aと第2ドグ32aとを噛み合わせ、2速を達成する。
シフトアクチュエータ5は、第1シフトフォーク310及び第2シフトフォーク320を軸方向に移動可能に構成されている。このシフトアクチュエータ5は、外周に各シフトフォーク310,320と係合する変速溝51,52を有するシフトドラム50を有する。変速溝51,52は、シフトドラム50の回転に伴って各シフトフォーク310,320の軸方向位置を移動可能に形成され、シフト用モータ53によりシフトドラム50の回転位置を制御することで変速を行う。すなわち、シフトドラム50の回転トルクは、シフトフォークの軸方向押し付け力と相関を有するため、シフト用モータ53のトルクを制御することで、シフトフォークの軸方向押し付け力を制御できる。
変速機コントローラ30は、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ10と、第1シャフト3aの回転数を検出するInput回転数センサ12と、各シフトフォーク310,320のストローク位置を検出するストロークセンサ13と、シフト用モータ53の電流値を検出する電流センサ14と、第2シャフト3bの回転数を検出するOutput回転数センサ15と、P,R,N,Dレンジを選択するシフトレバー7のシフト信号と、に基づいて所望の変速段を決定し、シフトアクチュエータ5のシフト用モータ53に締結指令である駆動電流Isを出力する。
ここで、ドグクラッチの噛合い時における課題について説明する。1速用クラッチリングドグ311a及び第1ドグ31a(以下、両ドグとも記載する。)は、円周上の均等位置に並んだ複数のドグと、ドグの間に形成された凹部を有する。そして、両ドグが軸方向に近づき、一方のドグのドグ歯が他方のドグの凹部に入り込むと、両ドグ歯が円周上に交互に並ぶ。これにより、一方のドグから他方のドグへのトルク伝達を行う。このとき、一方のドグと他方のドグとが円周上において重なる位置のまま両ドグを軸方向に近づけたとしても、ドグ同士が干渉して軸方向に近づくことができない。そうすると、両ドグが円周上に交互に並ぶことができず、ドグクラッチは締結できない。この状態を入り不状態という。
図2は実施例1の第1クラッチリングと第1ドライブギヤとを表す部分拡大断面図である。尚、以下の説明では1速へのシフト時において説明するが、他の変速段へのシフトでも同様である。第1シャフト3aもしくは第2シャフト3bが回転している状態で両ドグを軸方向に近づける締結動作を行うと、1速用クラッチリングドグ311aと第1シャフト3aとの間に相対回転が生じているため、仮に入り不状態が生じたとしても、両ドグの相対角度が変化するため、両ドグはいずれ噛み合うと考えられる。しかしながら、シフトドラム50の回転トルクが高い状態で押し付けている場合、1速用クラッチリングドグ311aのクラウン311bと、第1ドグ31aのクラウン31bとの間の押し付け力が強くなり、両クラウン311b,31bの間の押し付け力が強い状態で相対回転が生じ、両ドグが噛み合うと、衝突音や噛合いショックを生じるおそれがある。また、1速用クラッチリングドグ311aに強い押し付け力を発生させた状態で、クラウン311bとクラウン31bとが当接すると、入り不状態の場合にはクラウン部分での衝突音が発生するおそれがある。
また、車両停止時でクラッチ2が締結され、第1シャフト3aがエンジンと共に回転した状態で各ドグが解放されたNレンジから、Dレンジにセレクトされた場合、クラッチ2を開放し、第1シャフト3aの惰性回転中に1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ33aとを締結する必要がある。このとき、両クラウン311b,31bの間の押し付け力が強い状態が継続すると、フリクションの増大により惰性回転が低下してしまい、両ドグの相対角度をずらすことができず、入り不状態を解消することができないという問題がある。そこで、実施例1では、クラウン311bとクラウン31bとが当接するタイミングでは、過度の押し付け力を抑制することで、締結ショックや衝突音を抑制することとした。
図3は実施例1のシフト時におけるドグクラッチ締結制御処理を表すフローチャートである。
ステップ1では、シフトフォークによるクラッチリングの押し付け力が第1の所定値F1となるようにシフトドラム50を所定トルクで回転駆動する。例えば、NレンジからDレンジに切り換えられた場合であれば、シフト用モータ53に駆動電流を供給し、第1シフトフォーク310をストロークさせる。
ステップS2では、ストロークセンサ13により検出されたストローク位置Strが、ドグの軸方向歯先同士が軸方向に重なり合う直前のストローク位置を表す第1の所定位置Str1に到達したか否かを判断し、到達したときはステップS3に進み、到達していないときは本ステップを繰り返す。
ステップS3では、シフト時に係合する両ドグの相対回転数を演算する。具体的には、第1シャフト3aと一体に回転するドグの回転数と、第2シャフト3bに所定のギヤ比を掛けた回転数で回転するドグの回転数との差から相対回転数Ndを演算する。尚、各ドグに個別に回転数を検出するセンサを設けてもよい。
ステップS4では、算出したドグの相対回転数Ndが規定値Nr以上か否かを判定し、規定値Nrよりも大きいときはステップS5に進み、小さいときはステップS6に進む。
ステップS5では、クラッチリングの押し付け力が第1の所定値F1から、第1の所定値F1よりも小さな第2の所定値F2(2)となるように、シフトドラム50の回転駆動トルクを制御する。ここで、第2の所定値F2(2)は、第1の所定値F1よりも小さく、かつ、後述する第2の所定値F2(1)よりも大きな値を表す。相対回転Ndが比較的大きいときは、次のドグが到来し、入り不状態となるまでの時間が短い。言い換えると、ドグが噛み合い可能な時間も短いため、第1の所定値F1よりは小さくしつつも、比較的大きな押し付け力とすることで、ドグの噛合いを確実に行う。
ステップS6では、クラッチリングの押し付け力が第1の所定値F1から、第1の所定値F1よりも小さく、かつ、第2の所定値F2(2)よりも小さな第2の所定値F2(1)となるように、シフトドラム50の回転駆動トルクを制御する。相対回転Ndが比較的小さいときは、次のドグが到来し、入り不状態となるまでの時間が比較的長い。言い換えると、ドグが噛み合い可能な時間も長いため、極力低い押し付け力とすることで、衝突音等を抑制する。
ステップS7では、ストローク位置Strがドグの軸方向歯先同士が軸方向に重なり合うストローク位置を表す第2の所定位置Str2に到達したか否かを判断し、到達したときはステップS8に進み、到達していないときは到達するまで本ステップを繰り返す。
ステップS8では、クラッチリングの押し付け力を第2の所定値F2から第1の所定値F1に引き上げる。この段階では、既にドグが噛み合いを開始しているため、押し付け力を強くしても衝突音等が生じることはなく、素早いドグクラッチの締結を達成できる。
ステップS8では、シフトが完了したか否か、具体的にはストローク位置Strが変速完了を表す所定ストローク量Str3だけ移動したか否かを判断し、シフト完了と判断したときは本制御フローを終了し、それ以外のときは本ステップを繰り返す。
図4は実施例1の走行中における1速から2速へのアップシフト時におけるドグクラッチ締結制御処理を表すタイムチャートである。エンジン1は作動状態であり、車両は走行しており、クラッチ2は完全締結状態である。
時刻t1において、変速制御によって1速から2速へのアップシフト指令が出力されると、クラッチ2が解放される。これにより、第1シャフト3aの回転数が惰性回転しながら徐々に低下する。
時刻t2において、アップシフト指令に基づいてシフト用モータ53が駆動し、シフトドラム50を回転することで、第2シフトフォーク320がストロークを開始する。尚、第1シフトフォーク310は、第2シフトフォーク320の移動に伴い1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ31aとの噛合いを解放する方向に移動する。
時刻t3において、ストローク位置Strが第1の所定位置Str1に到達すると、シフトフォークの押し付け力が第1の所定値F1から第2の所定値F2に低下する。このとき、2速用クラッチリングドグ321aと第2ドグ32aとの相対回転Ndが規定値Nrよりも小さいときは、第2の所定値F2として図4中の実線で示すF2(1)まで低下し、規定値Nrよりも大きいときは、第2の所定値F2として図4中の点線で示すF2(2)まで低下する。これにより、2速用クラッチリングドグ321aと第2ドグ32aの軸方向歯先同士が干渉する前に押し付け力を低下することができるため、締結ショックや衝撃音等を抑制できる。この状態で、両ドグの位相がドグの一歯分ずれると、2速用クラッチリングドグ321aの軸方向の歯先が第2ドグ32aの軸方向歯先よりも締結側に移動する。
時刻t4において、ストローク位置Strが第2の所定位置Str2に到達すると、シフトフォークの押し付け力が第2の所定値F2から第1の所定値F1に復帰する。これにより、素早いシフトストローク移動を達成でき、両ドグの早期の完全締結を行うことができる。そして、時刻t5において、ストローク位置Strが所定ストローク量Str3だけ移動すると、シフトが完全に終了したと判断し、シフトドラム50の回転駆動トルクを0に落として押し付け力をゼロに低下させる。
以上説明したように、実施例1にあっては下記に列挙する作用効果が得られる。
(1)第1シャフト3a(第1回転体)に相対回転可能に支持された第2ドグ32a(第1ドグ)と、第1シャフト3aに軸方向移動可能に支持され、軸方向噛合い側への移動により第2ドグ31aと噛合う2速用クラッチリングドグ321a(第2ドグ)と、2速用クラッチリングドグ321aの軸方向移動を行うシフトアクチュエータ5(アクチュエータ)と、シフトアクチュエータ5を制御する変速機コントローラ30(制御部)と、2速用クラッチリングドグ321aの軸方向位置を検出するストロークセンサ13(ストロークセンサ)と、を備え、変速機コントローラ30は、シフトアクチュエータ5に2速用クラッチリングドグ321aを軸方向噛合い位置に向けて第1の押し付け力F1により軸方向噛合い側に移動する指令を出力し、2速用クラッチリングドグ321aの軸方向位置であるストローク位置Strが、2速用クラッチリングドグ321aの軸方向の歯先と第2ドグ32aの軸方向の歯先とが当接する前の第1の所定位置Str1に到達すると、第1の押し付け力F1から第1の押し付け力F1よりも小さな第2の押し付け力F2とし、2速用クラッチリングドグ321aの軸方向位置であるストローク位置Strが、2速用クラッチリングドグ321aの軸方向の歯先が第2ドグ32aの軸方向歯先よりも軸方向噛合い側となる第2の所定位置Str2に到達すると、第2の押し付け力F2から第1の押し付け力F1とすることとした。
よって、ドグの位相を検出することなく、2速用クラッチリングドグ321aのストローク位置によって2速用クラッチリングドグ321aの押し付け力を制御するのみで両ドグを係合することができ、位相検出用のセンサを複数設ける必要が無い。また、一方のドグの位相を制御する必要もないことから、コストの増大を抑制できる。また、ストローク位置に応じて押し付け力を変更するのみであるため、複数の制御ステップを経ることなく締結することができ、早期にドグを噛み合わせることができる。また、弱い押し付け力F2を継続して付与することで、入り不状態を早期に解消できる。尚、実施例1では、例として1速から2速へのアップシフトを例に説明したが、他の変速段へのアップシフトもしくはダウンシフトでも同様に適用可能である。
(2)第2ドグ32aと2速用クラッチリングドグ321aとの相対速度Ndを検出するInput回転数センサ12及びOutput回転数センサ15センサを有し、変速機コントローラ30は、相対速度Ndが規定値Nr(所定速度)より大きいときは、小さいときよりも第2の押し付け力F2を大きくすることとした。具体的には、Nd≧NrのときはF2(2)とし、Nd<NrのときはF2(1)とした。
よって、相対速度Ndが低いときは、より押し付け力を弱くすることで、衝突音等を抑制でき、一方、相対速度Ndが高いときは、押し付け力を比較的強くすることで、ドグの噛合いを確実に行うことができる。
(他の実施例)
以上、実施例1に基づいて説明したが、上記実施例に限らず、他の構成を備えた自動変速機に本発明を適用してもよい。例えば、実施例1では、シフト時に本発明を適用したが、N−Dセレクト時に本発明を適用できる。また、実施例1では、第1シャフト3aに相対回転体であるドライブギヤを配置し、これらドライブギヤを第1シャフト3aに選択的に固定可能なドグクラッチ機構を設けた例を示したが、第1シャフト3aに限らず、第2シャフト3bに設けてもよいし、それぞれ組み合わせて第1シャフト3aと第2シャフト3bの両方に設定してもよい。
また、前進4速に限らず、前進2速や、更なる多段化した自動変速機にも適用できる。
また、実施例では、動力源として内燃機関であるエンジンを搭載した例を示したが、動力源として駆動用モータやエンジンとモータを併用するハイブリッド車両であっても本発明を適用できる。
1 エンジン
2 クラッチ
2a クラッチアクチュエータ
3 自動変速機
3a 第1シャフト
3b 第2シャフト
4 駆動輪
5 シフトアクチュエータ
7 シフトレバー
10 エンジン回転数センサ
13 ストロークセンサ
30 変速機コントローラ
31 1速ドライブギヤ
31a 第1ドグ
33 1速ドリブンギヤ
50 シフトドラム
53 シフト用モータ
310 第1シフトフォーク
311 第1クラッチリング
311a 1速用クラッチリングドグ

Claims (2)

  1. 第1回転体に相対回転可能に支持された第1ドグと、
    前記第1回転体に軸方向移動可能に支持され、軸方向噛合い側への移動により前記第1ドグと噛合う第2ドグと、
    前記第2ドグの軸方向移動を行うアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    前記第2ドグの軸方向位置を検出するストロークセンサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記アクチュエータに前記第2ドグを軸方向噛合い位置に向けて第1の押し付け力により軸方向噛合い側に移動する指令を出力し、前記第2ドグの軸方向位置が、前記第1ドグの軸方向の歯先と前記第2ドグの軸方向の歯先とが当接する前の第1の所定位置に到達すると、前記第1の押し付け力から前記第1の押し付け力よりも小さな第2の押し付け力とし、前記第2ドグの軸方向位置が、前記第2ドグの軸方向の歯先が前記第1ドグの軸方向歯先よりも軸方向噛合い側となる第2の所定位置に到達すると、前記第2の押し付け力から前記第1の押し付け力とすることを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1に記載の自動変速機において、
    前記第1ドグと前記第2ドグとの回転方向における相対速度を検出するセンサを有し、
    前記制御部は、前記相対速度が所定速度より大きいときは、小さいときよりも前記第2の押し付け力を大きくすることを特徴とする自動変速機。
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