JP7294744B2 - 噛み合いクラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、噛み合いクラッチに関する。
従来、2つのクラッチ部材の回転位相差を検出し、係合歯を衝突させることなく噛み合わせるための技術が知られている。例えば、特許文献1には、回転位相を検出するための光学センサをクラッチ部材から半径方向へ遠く離して設置する技術が記載されている。また、同文献では、位相差を検出する手段としてホールセンサを使用し、2つの係合歯に別々のホールセンサを設けたり、2つの係合歯を跨ぐように1つのホールセンサを設けたりして、センサが出力した信号に基づいて2つのクラッチ部材の回転位相差を検出する技術が提案されている。
特表2013-513766号公報
ところが、光学センサを用いた従来技術によると、光学センサがクラッチ部材の半径方向遠方に設置されているので、クラッチの周辺に大きなスペースを必要とし、センサ機構の搭載性が悪かった。また、ホールセンサを用いた従来技術によると、2つのクラッチ部材の回転位相差は検出できるが、各クラッチ部材の軸方向位置を検出できないため、制御装置が、例えば、噛み合い完了または未完了など、現在のクラッチ状態を判別できないという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、一つの目的は、搭載性に優れたセンサ機構を用いて、2つのクラッチ部材の回転位相に加え軸方向距離を判別することができる噛み合いクラッチを提供することにある。
本発明の別の目的は、搭載性に優れた光学式のセンサ機構を用いて、2つのクラッチ部材の回転位相差を判別することができる噛み合いクラッチを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様の噛み合いクラッチは、複数の第1係合歯(13)が周方向に配列された第1クラッチ部材(11)と、第1係合歯に解放可能に噛み合う複数の第2係合歯(14)が周方向に配列された第2クラッチ部材(12)と、第1クラッチ部材および第2クラッチ部材を軸方向へ相対移動させるアクチュエータ(5)と、第1クラッチ部材の回転位相に対応する信号を出力する第1センサ(15)と、第2クラッチ部材の回転位相および第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との間の軸方向距離に対応する信号を出力する第2センサ(16)と、第1センサおよび第2センサが出力した信号に基づいてアクチュエータを制御する制御装置(6)とを備える。第2センサは、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との間の軸方向距離に対応する信号を出力するストロークセンサであり、該ストロークセンサは、第2クラッチ部材の周方向に設けられた指標部(17)を走査して、第2クラッチ部材の回転位相に応じた信号を出力する。
上記構成によれば、2つのクラッチ部材の回転位相を第1センサおよび第2センサで別々に検出するので、両方のセンサを軸方向に離して設置し、センサ機構の搭載性を改善できる。また、第2センサが第2クラッチ部材の回転位相に加えて2つのクラッチ部材の軸方向距離を検出するので、制御装置は噛み合い完了または未完了等のクラッチ状態を判別することもできる。
本発明の別の態様の噛み合いクラッチは、複数の第1係合歯(13)が周方向に配列された第1クラッチ部材(11)と、第1係合歯に解放可能に噛み合う複数の第2係合歯(14)が周方向に配列された第2クラッチ部材(12)と、第1クラッチ部材および第2クラッチ部材を軸方向へ相対移動させるアクチュエータ(5)と、第1クラッチ部材と一体に回転する第1透光部(33)を備えた第1回転体(32)と、第2クラッチ部材と一体に回転する第2透光部(35)を備えた第2回転体(34)と、第1透光部に向けて光を投射する投光素子(36)と、第1透光部および第2透光部を挟んで投光素子の反対側に設置された受光素子(37)と、受光素子が出力した信号に基づいてアクチュエータを制御する制御装置(6)とを備える。第1透光部および第2透光部は、第1回転体および第2回転体の半径方向に対する傾斜角度が相違し、軸方向の投影面上で互いに交差するように形成され、受光素子は第1透光部および第2透光部の交差部(38)を軸方向に貫通した光を受光して、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との間の回転位相差に対応する信号を出力する。
この構成によれば、投光素子および受光素子を軸方向に配置し、センサ機構の搭載性を改善できるとともに、受光素子からの信号に基づいて制御装置が2つのクラッチ部材の回転位相差を判別し、係合歯同士の衝突を回避するための制御を行うことができる。さらに、回転位相差に加えて軸方向距離を判別できるように、光素子が拡散光(DL)を投射し、受光素子が第1透光部および第2透光部を軸方向に貫通した拡散光を受光して、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との間の軸方向距離に対応する信号を出力するように構成することも可能である。この場合、制御装置は、回転位相差および軸方向距離の両方に基づいてより多様な制御を行うことができる。
本発明の第1実施形態を示す噛み合いクラッチの概略図であり、(a)は全体的な構成を示し、(b)はストロークセンサの出力を示す。 第1実施形態の変形例を示す噛み合いクラッチの概略図であり、(a)はクラッチ噛み合い時を示し、(b)はクラッチ解放時を示す。 本発明の第2実施形態を示す噛み合いクラッチの概略図であり、(a)は回転位相差がないときの拡散光を示し、(b)は回転位相差があるときの拡散光を示す。 図3に示した噛み合いクラッチにおいて、(a)はクラッチ解放時の拡散光を示し、(b)はクラッチ噛み合い時の拡散光を示す。 第2実施形態の変形例を示す回転体の概略図であり、(a)は第1回転体の第1透光部を示し、(b)は第2回転体の第2透光部を示す。 図5に示した2つの回転体の軸方向透視図であり、(a)は噛み合い可能状態で透光部の交差位置を示し、(b)は噛み合い不可状態で透光部の交差位置を示す。
以下、本発明の複数の実施形態による噛み合いクラッチを図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において、実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。また、各実施形態において実質的に同一の構成要素は、同一または同様の作用効果を奏する。
<第1実施形態>
図1(a)に示すように、第1実施形態の噛み合いクラッチ1は、クラッチ軸線Aが延びる方向(軸方向)に第1クラッチ部材11と第2クラッチ部材12とを備えている。第1クラッチ部材11は、モータ2(例えば、電動化車両のモータジェネレータ)の出力軸3に連結され、第2クラッチ部材12が動力伝達軸4を介して図示しない被駆動部材(例えば、電動化車両の車軸)に連結されている。
クラッチ部材11,12の相対向する端面には、それぞれ複数の第1係合歯13および第2係合歯14がクラッチ部材の全周にわたって配列されている。係合歯13,14は、相互に解放可能に噛み合う凹凸形状を備えている。そして、クラッチ部材11,12は、アクチュエータ5によって軸方向へ相対移動され、係合歯13,14が噛み合う係合位置と、係合歯13,14が離間する解放位置とに配置される。
なお、電動化車両用の噛み合いクラッチの場合は、第1クラッチ部材11が軸方向の定位置に配置され、第2クラッチ部材12がアクチュエータ5により第1クラッチ部材12に噛み合わされる。また、図示例では、第1クラッチ部材11がモータ2の出力軸3に直結されているが、第1クラッチ部材11と出力軸3との間に一つまたは複数の変速ギアを介在させることも可能である。
次に、クラッチ部材11,12の回転位相および軸方向距離を検出するためのセンサ機構について説明する。第1実施形態のセンサ機構は、軸方向において、第1クラッチ部材11側に設置されたレゾルバ15と、第2クラッチ部材12側に設置されたストロークセンサ16とから構成されている。第1センサとしてのレゾルバ15は、例えば、電動化車両のモータ2に付属する回転角センサであって、出力軸3と一体に回転する第1クラッチ部材11の回転位相および回転速度を検出可能である。
一方、第2センサとしてのストロークセンサ16は、第2係合歯14と反対側において第2クラッチ部材12の基端テーパ部121に軸方向から対向するように設置されている。基端テーパ部121には、第2クラッチ部材12の周方向に複数の指標部17が等間隔をおいて形成されている。指標部17は、例えば、凹溝、突起、表面処理部など、第2クラッチ部材12の回転中にストロークセンサ16が走査可能な形状で形成されている。
レゾルバ15およびストロークセンサ16は、それぞれ制御装置6に電気的に接続されている。クラッチ部材11,12の回転中には、レゾルバ15が第1クラッチ部材11の回転位相に対応する信号を制御装置6に出力する。また、ストロークセンサ16は、指標部17を走査し、第2クラッチ部材12の回転位相に加えて、2つのクラッチ部材11,12の軸方向距離に対応する信号を制御装置6に出力する。
図1(b)は、クラッチ解放時および噛み合い時におけるストロークセンサ16の出力を比較して示す。クラッチ解放時には、第1クラッチ部材11と第2クラッチ部材12との軸方向距離が最大となり、第2クラッチ部材12がストロークセンサ16に接近するため、ストロークセンサ16は、例えば凹溝からなる指標部17を近距離から走査し、最大値を示す信号を間欠的に出力する。一方、クラッチ噛み合い時には、第1クラッチ部材11と第2クラッチ部材12との軸方向距離が最小となり、第2クラッチ部材12がストロークセンサ16から最も離間するため、ストロークセンサ16は、指標部17を遠距離から走査し、最小値を示す信号を間欠的に出力する。
そして、制御装置6は、レゾルバ15およびストロークセンサ16の出力に基づき、例えば、係合歯13,14を衝突させることなく、2つのクラッチ部材11,12を噛み合わせるための制御を行う。そのために、制御装置6は、レゾルバ15およびストロークセンサ16の出力からクラッチ部材11,12の回転位相差を求め、その位相差が解消するタイミングを噛み合い可能なタイミングとして設定する。そして、クラッチ1に固有の動作遅れがある場合は、噛み合い可能なタイミングより動作遅れ時間だけ先行するタイミングでアクチュエータ5を作動させる。
また、制御装置6は、ストロークセンサ16が出力した軸方向距離に対応する信号に基づいて、クラッチ部材11,12の噛み合い完了または未完了を含む現在のクラッチ状態を判別することも可能である。例えば、ストロークセンサ16が所定時間内に既定の軸方向距離を示す信号を出力しなかった場合に、制御装置6は噛み合い不良を判別し、噛み合い不良に対処するための動作指令をモータ2、アクチュエータ5、警報装置(図示略)等に出力する制御を行う。
したがって、第1実施形態の噛み合いクラッチ1によれば、レゾルバ15およびストロークセンサ16が軸方向の両側に設置された搭載性のよいセンサ機構を用いて、2つのクラッチ部材11,12の間の回転位相差および軸方向距離を検出し、その検出結果に基づいて噛み合いクラッチ1を多様に制御することができる。
<第1実施形態の変形例>
図2は、第1実施形態の変形例を示す。この変形例では、第1クラッチ部材11側の第1センサに、図1と同様のレゾルバ15が用いられ、第2クラッチ部材12側の第2センサに、図1のストロークセンサ16とは異なる回転検出器21が用いられている。この回転検出器21は、第2クラッチ部材12と一体に回転する動力伝達軸4上にロータ22を備えるとともに、第2クラッチ部材12の回転中にロータの22の被検出面221を走査する検出部23を備えている。
ロータ22の被検出面221は、回転方向に楕円や花弁形など周知の回転検出器のロータと同様の形状となっているが、軸方向には半径が単調増加または単調減少する連続的な傾斜面となっている。そして、第2クラッチ部材12の回転および軸方向移動に伴い、検出部23と被検出面221との間の距離が回転方向および軸方向に変化し、検出部23が、第2クラッチ部材12の回転位相および第1クラッチ部材11と第2クラッチ部材12との間の軸方向距離に対応する信号を出力する。
図2には、検出部23が出力する信号の波形が例示されている。図2(a)に示すように、クラッチ噛み合い時には、クラッチ部材11,12間の軸方向距離が短いため、検出部23と被検出面221との隙間が狭くなり、検出部23が比較的大きな振幅の信号を出力する。一方、図2(b)に示すように、クラッチ解放時には、クラッチ部材11,12間の軸方向距離が長いため、検出部23と被検出面221との隙間が拡大し、検出部23が比較的小さな振幅の信号を出力する。
したがって、この変形例によれば、制御装置6(図1参照)が、レゾルバ15および回転検出器21が出力した信号から2つのクラッチ部材11,12の回転位相差を求め、この位相差に基づくタイミングでアクチュエータ5(図1参照)を作動させることで、係合歯13,14を衝突させることなくクラッチ部材11,12を噛み合わせることができる。また、制御装置6は、回転検出器21からの信号に基づいてクラッチ部材11,12間の軸方向距離を求め、前記実施形態と同様に、噛み合い完了または未完了を含む現在のクラッチ状態を判別することも可能である。その他の構成および作用効果は前記第1実施形態と同様である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を図3、図4に従って説明する。第2実施形態の噛み合いクラッチ31は、軸方向(図3、図4の上下方向)に配置された一組の投受光素子によって2つのクラッチ部材11,12の間の回転位相差および軸方向距離を検出できるように構成されている。
すなわち、この噛み合いクラッチ31では、第1クラッチ部材11に円盤状(図5参照)の第1回転体32が一体回転可能に設けられ、第1回転体32の全周に複数の第1透孔部33が等間隔に形成されている。第1回転体32から軸方向へ離れた位置において、第2クラッチ部材12には第2回転体34が一体回転可能に設けられ、その全周に複数の第2透光部35が形成されている。透孔部33,35は、例えば、半径方向に長いスリット状(図5参照)のほか、ドット状に形成することもできる。
第1回転体32の近傍には、何れか一つの第1透光部33に向けて拡散光DLを投射する投光素子36が設置されている。投光素子36の反対側において、第2回転体34の近傍には、第1透光部33および第2透光部35を軸方向に貫通した拡散光DLを受光する受光素子37が設置されている。そして、クラッチ部材11,12の回転中に、受光素子37が第1クラッチ部材11と第2クラッチ部材12との間の回転位相差および軸方向距離に対応する信号を制御装置6に出力するようになっている。
より具体的には、図3(a)に示すように、2つのクラッチ部材11,12が同じ位相で回転し、双方間に回転位相差がない場合、つまり噛み合い可能な状態では、受光素子37がその中心位置(投光素子36の光軸OAと一致する位置)でスポット状の光L1を受光する。また、図3(b)に示すように、2つのクラッチ部材11,12が異なる位相で回転し、双方間に回転位相差がある場合、つまり噛み合い不可状態では、受光素子37がその中心から偏った位置でリング状の光L2を受光する。よって、制御装置6は、受光素子37から拡散光DLの受光位置に対応する信号を受信し、これに基づいてクラッチ部材11,12の回転位相差を求め、双方の噛み合い可能なタイミングを判別することができる。
ところで、拡散光DLには、光の回析により障害物と受光部との間の距離に応じて受光面積を変化させる特性がある。このため、図4(a)に示すように、クラッチ解放状態では、クラッチ部材11,12が互いに最も離れ、第2回転体34(障害物)と受光素子37との間の距離が最短となり、受光素子37の受光面積(矢印aで示す範囲の面積)が最小となる。逆に、図4(b)に示すように、クラッチ噛み合い状態では、クラッチ部材11,12が互いに最も接近し、第2回転体34と受光素子37との間の距離が最長となり、受光素子37の受光面積(矢印bで示す範囲の面積)が最大となる。
よって、制御装置6は、受光素子37から受光面積に対応する信号を受信し、これに基づいてクラッチ部材11,12の間の軸方向距離を推定し、双方の噛み合い完了または未完了を含む現在の噛み合い状態を判別可能となる。したがって、第2実施形態の噛み合いクラッチ31によれば、一組の投受光素子36,37が軸方向に配置された搭載性のよいセンサ機構を用いて、2つのクラッチ部材11,12の回転位相差および軸方向距離を検出し、その検出結果に基づいて噛み合いクラッチ31を多様に制御することができる。
<第2実施形態の変形例>
図5および図6は、第2実施形態の変形例を示す。この変形例では、図5(a)に示す第1回転体32および図5(b)に示す第2回転体34に、それぞれ複数の透孔部33,35が全周にわたって等ピッチで形成されている。第1透光部33は、第1回転体32の中心に向かって延びるスリット状に形成され、第2透孔部35が、第1透孔部33とは異なる角度で延びるスリット状に形成されている。
そして、使用状態では、図6(a),(b)に示すように、第1回転体32および第2回転体34を軸方向から見たとき、第1透孔部33と第2透孔部35とが軸方向の投影面(図5の紙面)上で互いに交差し、投光素子36からの拡散光DL(図3、図4参照)が透孔部33,35の交差部38を軸方向に貫通して受光素子37を照射する。ここで、第1透孔部33および第2透孔部35は、図6(a)に示すように、2つのクラッチ部材11,12が噛み合い可能な回転位相にあるときに、つまり双方間に回転位相差が生じていない状態において、交差部38がスリット状の透光部33,35の長さ方向中央に位置するように予め組み合わされている。
このため、図6(b)に示すように、クラッチ部材11,12の噛み合い不可状態では、交差部38が透光部33,35の長さ方向中央から内側または外側に変位し、その交差部38の位置に応じて拡散光DLの受光位置が変化するので、受光素子37は2つのクラッチ部材11,12の回転位相差に対応した信号を出力可能となる。また、交差部38と受光素子37との間の距離に応じて受光面積が変化するので、受光素子37はクラッチ部材11,12の軸方向距離に対応する信号も出力可能である。
さらに、クラッチ部材11,12の回転数に差がある場合には、交差部38が透光部33,35の長さ方向へ周期的に移動し、それに応じて拡散光DLを受ける位置も変化する。このため、受光素子37は、受光位置の変化を示し、それによって交差部38の移動速度を示すとともに、2つのクラッチ部材11,12の回転数差を示す信号を出力可能となる。したがって、この変形例によれば、制御装置6は、クラッチ部材11,12の回転位相差、軸方向距離および回転数差に基づいて、前記第2実施形態よりも多様な制御を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各部の形状や構成を適宜変更して実施することも可能である。
1,31・・・噛み合いクラッチ、5・・・アクチュエータ、6・・・制御装置、
11・・・第1クラッチ部材、12・・・第2クラッチ部材、
13・・・第1係合歯、14・・・第2係合歯、
15・・・レゾルバ(第1センサ)、16・・・ストロークセンサ(第2センサ)、
21・・・回転検出器(第2センサ)、
32・・・第1回転体、33・・・第1透光部、
34・・・第2回転体、35・・・第2透光部、
36・・・投光素子、37・・・受光素子、38・・・交差部、DL・・・拡散光。

Claims (3)

  1. 複数の第1係合歯(13)が周方向に配列された第1クラッチ部材(11)と、
    前記第1係合歯に解放可能に噛み合う複数の第2係合歯(14)が周方向に配列された第2クラッチ部材(12)と、
    前記第1クラッチ部材および前記第2クラッチ部材を軸方向へ相対移動させるアクチュエータ(5)と、
    前記第1クラッチ部材の回転位相に対応する信号を出力する第1センサ(15)と、
    前記第2クラッチ部材の回転位相および前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との間の軸方向距離に対応する信号を出力する第2センサ(16)と、
    前記第1センサおよび前記第2センサが出力した信号に基づいて前記アクチュエータを制御する制御装置(6)と、
    を備え
    前記第2センサは、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との間の軸方向距離に対応する信号を出力するストロークセンサであり、該ストロークセンサは、前記第2クラッチ部材の周方向に設けられた指標部(17)を走査して、前記第2クラッチ部材の回転位相に応じた信号を出力する噛み合いクラッチ。
  2. 複数の第1係合歯(13)が周方向に配列された第1クラッチ部材(11)と、
    前記第1係合歯に解放可能に噛み合う複数の第2係合歯(14)が周方向に配列された第2クラッチ部材(12)と、
    前記第1クラッチ部材および前記第2クラッチ部材を軸方向へ相対移動させるアクチュエータ(5)と、
    前記第1クラッチ部材と一体に回転する第1透光部(33)を備えた第1回転体(32)と、
    前記第2クラッチ部材と一体に回転する第2透光部(35)を備えた第2回転体(34)と、
    前記第1透光部に向けて光を投射する投光素子(36)と、
    前記第1透光部および前記第2透光部を挟んで前記投光素子の反対側に設置された受光素子(37)と、
    前記受光素子が出力した信号に基づいて前記アクチュエータを制御する制御装置(6)と、
    を備え、
    前記第1透光部および前記第2透光部は、前記第1回転体および前記第2回転体の半径方向に対する傾斜角度が相違し、軸方向の投影面上で互いに交差するように形成され、
    前記受光素子は、前記第1透光部および前記第2透光部の交差部(38)を軸方向に貫通した光を受光して、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との間の回転位相差に対応する信号を出力する噛み合いクラッチ。
  3. 前記光素子は拡散光(DL)を投射し、前記受光素子は、前記第1透光部および前記第2透光部を軸方向に貫通した拡散光を受光して、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との間の軸方向距離に対応する信号を出力する請求項に記載の噛み合いクラッチ。
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