JP2009123352A - 燃料電池用セパレータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池用セパレータの製造方法であって、冷却液の導電率増加を抑えて接触抵抗を低減させることである。
【解決手段】隣設する燃料電池用セル間のガスを分離する燃料電池用セパレータ20の製造方法であって、チタン材またはステンレス鋼等の金属材料で凹凸状のセパレータ基体22を成形するセパレータ基体成形工程と、セパレータ基体22の凸面のみに金(Au)等の導電体で導電層24を形成する導電層形成工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用セパレータの製造方法に係り、特に、隣設する燃料電池用セル間のガスを分離する燃料電池用セパレータの製造方法に関する。
燃料電池は、高効率と優れた環境特性を有する電池として近年脚光を浴びている。燃料電池は、一般的に、燃料ガスである水素に、酸化剤ガスである空気中の酸素を電気化学反応させて、電気エネルギを作りだしている。そして、水素と酸素とが電気化学反応した結果、水が生成される。
燃料電池の種類には、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体電解質型、アルカリ型、固体高分子型等がある。この中でも、常温で起動しかつ起動時間が速い等の利点を有する固体高分子型の燃料電池が注目されている。このような固体高分子型の燃料電池は、移動体、例えば、車両等の動力源として用いられている。
固体高分子型の燃料電池は、複数の単セル、集電板、エンドプレート等を積層して組み立てられる。そして、燃料電池用セルは、電解質膜と、触媒層と、ガス拡散層と、セパレータとを含んで構成される。
特許文献1には、金属板を有し、金属板はガス流路部とガス流路部外にセル電圧モニター端子との接触部を有する燃料電池のセパレータであって、ガス流路部では、金属板に金属めっきが施されるとともに金属めっきの上にカーボンコートが施されており、ガス流路部外のセル電圧モニター端子との接触部では、カーボンコート時にセル電圧モニター端子との接触部をマスキングすることにより、金属板に金属めっきが施されたままとすることが記載されている。
特許第3891069号公報
ところで、燃料電池用セパレータをチタン等の金属材料で製造する場合には、一般的に、電気伝導性の高い金(Au)等の導電体を表面にめっき等して、ガス拡散層等との間の接触抵抗を低減させている。ここで、セパレータの冷却液流路面まで金(Au)等の導電体がめっきされると、例えば、金(Au)等の触媒作用により冷却液の導電率が増加する場合がある。
そこで、本発明の目的は、冷却液における導電率の増加を抑えて、ガス拡散層等との接触抵抗を低減させる燃料電池用セパレータの製造方法を提供することである。
本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法は、隣設する燃料電池用セル間のガスを分離する燃料電池用セパレータの製造方法であって、金属材料で凹凸状のセパレータ基体を成形するセパレータ基体成形工程と、セパレータ基体の凸面のみに導電体で導電層を形成する導電層形成工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法において、導電層形成工程は、セパレータ基体の凸面のみに金属めっきして導電層を形成することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法において、金属めっきは、金めっきであることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法において、セパレータ基体成形工程は、チタン材料またはステンレス鋼でセパレータ基体を成形することを特徴とする。
上記のように本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法によれば、セパレータの冷却液流路面には金(Au)等の導電層の形成が抑制されるので、冷却液における導電率の増加を抑えてガス拡散層等との接触抵抗を低減させることができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。まず、燃料電池用セルの構成について説明する。図1は、燃料電池用セル10の断面を示す図である。燃料電池用セル10は、電解質膜12と、触媒層14と、ガス拡散層16とを一体化し、燃料電池の電極を形成する膜電極接合体18(Membrane Electrode Assembly:MEA)と、隣設する燃料電池用セル間の燃料ガスまたは酸化剤ガスを分離するセパレータ20と、を含んで構成される。
電解質膜12は、アノード極側で発生した水素イオンをカソード極側まで移動させる機能等を有している。電解質膜12の材料には、化学的に安定であるフッ素系樹脂、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸のイオン交換膜が使用される。
触媒層14は、アノード極側での水素の酸化反応や、カソード極側での酸素の還元反応を促進する機能を有している。そして、触媒層14は、触媒と、触媒の担体とを含んで構成される。触媒は、反応させる電極面積をより大きくするため、一般的に粒子状にして、触媒の担体に付着させて使用される。触媒には、水素の酸化反応や酸素の還元反応について、より小さい活性化過電圧を有する白金族元素である白金等が使用される。触媒の担体としては、カーボン材料、例えば、カーボンブラック等が使用される。
ガス拡散層16は、燃料ガスである水素ガス等と、酸化剤ガスである空気等とを触媒層14に拡散させる機能や、電子を移動させる機能等を有している。そして、ガス拡散層16には、導電性を有する材料であるカーボン繊維織布、カーボン紙等が使用される。
セパレータ20は、膜電極接合体18に積層され、隣設する燃料電池用セルにおける燃料ガスと酸化剤ガスとを分離する機能を有している。また、セパレータ20は、隣設する燃料電池用セルを電気的に接続する機能を有している。セパレータ20は、金属材料で凹凸状に成形されたセパレータ基体22と、セパレータ基体22の凸面のみに形成された導電層24と、を有している。セパレータを凹凸状とすることにより、燃料ガスまたは酸化剤ガスが流れるガス流路26と、エチレングリコール等が含有される冷却液LLC(Long−Life−Coolant)が流れる冷却液流路28と、が形成される。
セパレータ基体22は、チタン及びチタン合金のチタン材料や、SUS316L及びSUS304のステンレス鋼で成形されることが好ましい。これらの金属材料は、機械的強度が高く、その表面に安定な酸化物(TiO、Ti23、TiO2、CrO2、CrO、Cr23等)からなる不働態膜等の不活性皮膜が形成されるため、優れた耐食性を有するからである。ステンレス鋼には、オーステナイト系ステンレス鋼やフェライト系ステンレス鋼等を用いることができる。勿論、他の条件次第では、セパレータ基体22は、上記金属材料に限定されることなく他の金属材料で成形されてもよい。
導電層24は、導電体である金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)等の金属材料により形成される。これらの金属材料は、電気伝導率が高いので、膜電極接合体18または隣設する燃料電池用セルのセパレータ29との間の接触抵抗をより小さくすることができるからである。これらの金属材料の中でも、金(Au)は、耐食性に優れており、電気伝導率が大きいので、導電層24を形成する金属材料として好ましい。また、導電層24は、金(Au)、白金(Pt)等の合金で形成されてもよい。
なお、ガス拡散層16とセパレータ20との間に、より多くの燃料ガスまたは酸化剤ガスを流すために、エキスパンドメタル、メタルラスまたは金属多孔体等のガス流路構造体(図示せず)を設けてもよい。
次に、燃料電池用セパレータ20の製造方法について説明する。
図2は、燃料電池用セパレータ20の製造方法を示すフローチャートである。燃料電池用セパレータ20の製造方法は、セパレータ基体成形工程(S10)と、洗浄工程(S12)と、中和工程(S14)と、酸洗工程(S16)と、導電層形成工程(S18)と、を含んで構成される。
セパレータ基体成形工程(S10)は、金属材料を凹凸状に加工してセパレータ基体22を成形する工程である。セパレータ基体22は、例えば、金属シートをプレス加工等することにより成形される。セパレータ基体22は、ディンプル形状やコルゲート形状等の凹凸状に成形される。加工装置には、一般的に、金属材料のプレス加工等に使用される加工装置が用いられる。
洗浄工程(S12)は、セパレータ基体22を洗浄する工程である。セパレータ基体22は、例えば、アルカリ浸漬脱脂等で洗浄される。アルカリ浸漬脱脂には、苛性ソーダ等のアルカリ性溶液が使用される。セパレータ基体22をアルカリ浸漬脱脂等で洗浄することにより、セパレータ基体22の表面に付着した油分等が除去される。
中和工程(S14)は、洗浄後のセパレータ基体22に残留したアルカリ溶液を中和して除去する工程である。中和処理は、洗浄処理後のセパレータ基体22を中和液に浸漬して行われる。中和液には、硫酸溶液、塩酸溶液、硝酸溶液等が使用される。そして、中和液から取り出されたセパレータ基体22は、脱イオン水等で洗浄される。
酸洗工程(S16)は、中和処理等がされたセパレータ基体22を酸洗して、セパレータ基体22の表面から酸化物を除去する工程である。酸洗処理は、セパレータ基体22を硝弗酸溶液または弗酸溶液等の弗化物を含有した溶液に浸漬して行われる。セパレータ基体22が弗化物を含有した溶液に浸漬されると、セパレータ基体22の表面に生成した酸化物がエッチィングされる。弗化物を含有した溶液から取り出されたセパレータ基体22は、脱イオン水等で洗浄される。
導電層形成工程(S18)は、酸洗処理されたセパレータ基体22の凸面に、金(Au)等の導電体で導電層24を形成する工程である。金(Au)等のコーティングには、例えば、電解めっき法による金属めっきを用いることができる。電解めっき法には、一般的な、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の電解めっき法が用いられる。
導電層24として金(Au)めっき層をセパレータ基体22の凸面に被覆する場合には、例えば、シアン化金カリウムや亜硫酸金ナトリウム等を含む金めっき浴が使用される。金めっき浴には、アルカリ性、中性または酸性のめっき浴が使用される。また、導電層24を形成する金(Au)粒子等の粒径は、電流密度、めっき処理時間、添加剤等で制御される。
図3は、めっき装置30の構成を示す図である。めっき装置30は、めっき液を溜めるめっき液槽32と、めっき液を汲み上げる第1ローラ34と、セパレータ基体22を第1ローラ34と所定圧力で挟持する第2ローラ36と、を有している。
第1ローラ34と第2ローラ36とは、例えば、耐食性に優れたステンレス鋼等で製造される。第1ローラ34のローラ面には、めっき液を保持するためにレーヨン製不織布(フェルト)等の保液材38が設けられる。そして、第1ローラ34と第2ローラ36とは電源に接続され、第1ローラ34は陽極に、第2ローラ36は陰極に接続される。
第1ローラ34で汲み上げられためっき液がセパレータ基体22と接触することにより、セパレータ基体22の接触部に導電体がめっきされる。セパレータ基体22の一方の面を第1ローラ34と接触させて、一方の凸面に導電体をめっきした後、セパレータ基体22の他方の面を第1ローラ34と接触させて他方の凸面に導電体をめっきする。これにより、膜電極接合体18または隣設する燃料電池用セルのセパレータ29と接触するセパレータ基体22の凸面に導電体で導電層24が形成される。このめっき装置30によれば、ガス流路面や冷却液流路面等の凸面以外をマスキング等することなく凸面のみに導電層24を形成することができるので、燃料電池用セパレータ20の製造コストを抑えることができる。
また、プレス加工等により成形されたセパレータ基体22に反りやうねりがある場合でも、第1ローラ34及び第2ローラ36によりセパレータ基体22に所定圧力が負荷された状態でめっきされるため、セパレータ基体22の凸面により均一にめっきすることができる。
図4は、めっき装置30により導電層24を形成する場合を示す図である。また、図5は、スパッタリング装置により導電層24を形成する場合を示す図である。図4に示すように、セパレータ基体22に反りやうねりが生じた場合でも第1ローラ34の押付け圧を上げることにより矯正されるため、セパレータ基体22の凸面により均一にめっきすることができる。これに対して、図5に示すようにスパッタリング装置等でセパレータ基体22に導電層24を形成する場合には、セパレータ基体22に反りやうねりが生じていると、セパレータ基体22の凸面に均一に導電層24を形成することが難しくなる。そのため、スパッタリング装置等で導電層24を形成する場合には、セパレータ基体22の反りやうねりを矯正するため、焼鈍し等の矯正工程が更に必要になる。図3に示すめっき装置30を用いて導電層24を形成する場合には、セパレータ基体22に反りやうねり等が生じても焼鈍等の矯正工程が不要なため燃料電池用セパレータ20の製造コストを更に低減することができる。
勿論、導電層形成手段には、上述した電解めっき法に限定されることなく、物理蒸着法(PVD法)、化学蒸着法(CVD法)、塗布法、インクジェット法等の他のコーティング手段を用いてもよい。物理蒸着法(PVD法)では、スパッタリング法、イオンプレーティング法等で金(Au)等をコーティングすることができる。塗布法では、金(Au)等の粒子を有機溶剤等のバインダー中に分散させてスラリーを作製し、金(Au)等の粒子が分散したスラリーを塗布してコーティングすることができる。また、インクジェット法では、例えば、金(Au)等の粒子を分散させた超微粒子のメタルインクを用いてコーティングされる。
導電層24を金で形成した場合には、導電層24の厚みは、2nm以上100nm以下であることが好ましい。導電層24の厚みが2nmより小さい場合には、セパレータ20の接触抵抗が大きくなるからである。また、導電層24の厚みが100nm以下より大きい場合には、高価な金で導電層24を形成するため製造コストが増加するからである。なお、導電層24を金で形成した場合には、導電層24の厚みは、2nm以上20nm以下であることがより好ましい。以上で、燃料電池用セパレータ20の製造が完了する。
図6は、導電層24が形成されたディンプル状セパレータ50を示す図であり、図6(A)はディンプル状セパレータ50の模式図であり、図6(B)はディンプル部位の拡大図であり、図6(C)はディンプル部位のA−A断面図である。図6(B)及び図6(C)に示すように、円筒状突起の外径は、例えば、0.5mmから3.0mmであり、円筒状突起のピッチは、例えば、0.6mmから5.0mmであり、円筒状突起の高さは、例えば、0.05mmから0.6mmである。金(Au)めっき層等の導電層24は、膜電極接合体18または隣設する燃料電池用セルのセパレータと接触する凸面のみに形成され、燃料ガスまたは酸化剤ガスが流れるガス流路面や冷却液が流れる冷却液流路面には形成されない。なお、セパレータ20のガス流路面に、耐食性を向上させるためチタン酸化物(TiO2)等を被覆してもよい。
以上、上記構成によれば、燃料電池用セパレータの冷却液流路面には金(Au)等による導電層の形成が抑制されるので、冷却液の導電率増加を抑えてガス拡散層等との接触抵抗を低減させることができる。
上記構成によれば、膜電極接合体18または隣設する燃料電池用セルのセパレータと接触する接触面のみに金(Au)等による導電層が形成されるので、燃料電池用セルの製造コストをより低減することができる。
(実施例)
3種類のセパレータ供試体を作製し、冷却液における導電率の変化について評価した。
まず、実施例1のセパレータ供試体の作製方法について説明する。純チタンシートをプレス加工して凹凸状のチタンシートを成形し、アルカリ浸漬脱脂して洗浄し、凹凸状チタンシートに付着した油分を除去した。アルカリ脱脂洗浄した凹凸状チタンシートを硫酸溶液中に浸漬して中和した。次に、凹凸状チタンシートを硝弗酸溶液中に浸漬して酸洗し、凹凸状チタンシートの表面に生成した酸化物をエッチィングして除去した。そして、酸洗した凹凸状チタンシートの凸面にのみ導電層である金めっき層を形成した。金めっき層の形成は、アルカリ性金めっき浴を使用して電解めっき法により行った。金めっきには、図3に示すめっき装置30を用いた。金めっき層の膜厚は10nmとした。
次に、比較例1のセパレータ供試体の作製方法について説明する。純チタンシートをプレス加工して凹凸状のチタンシートを成形し、アルカリ浸漬脱脂して洗浄し、凹凸状チタンシートに付着した油分を除去した。アルカリ脱脂洗浄した凹凸状チタンシートを硫酸溶液中に浸漬して中和した。次に、凹凸状チタンシートを硝弗酸溶液中に浸漬して酸洗し、凹凸状チタンシートの表面に生成した酸化物をエッチィングして除去した。そして、酸洗した凹凸状チタンシートの全面に導電層である金めっき層を形成した。金めっき層の形成は、アルカリ性金めっき浴を使用して電解めっき法により行った。金めっき層の形成は、酸洗された凹凸状チタンシートを金めっき液に浸漬して行った。金めっき層の膜厚は10nmとした。なお、比較例2のセパレータ供試体には、金めっき層を形成しないものを用いた。
3種類のセパレータ供試体を冷却液に浸漬して、冷却液の導電率を測定した。冷却液の導電率測定は、一般的な液体の導電率測定方法により行った。なお、冷却液には、エチレングリコール等を含有するLLC(Long Life Coolant)を使用した。図7は、冷却液の導電率測定結果を示す図である。図8に示すように、横軸に冷却液浸漬時間を取り、縦軸に導電率(μS/cm)を取り、実施例1のセパレータ供試体を浸漬した冷却液の導電率を黒三角形、比較例1のセパレータ供試体を浸漬した冷却液の導電率を白三角形、比較例2のセパレータ供試体を浸漬した冷却液の導電率を白丸で示した。比較例1のセパレータ供試体を浸漬した冷却液では、浸漬時間の経過とともに冷却液の導電率が増加した。これに対して、実施例1のセパレータ供試体を浸漬した冷却液では、浸漬時間の経過に対してほとんど導電率の増加は認められなかった。これは、実施例1のセパレータ供試体のほうが、比較例1のセパレータ供試体よりも金めっき層の形成されている領域が少なく、LLCに与える金(Au)の触媒作用が小さいことによるからである。
本発明の実施の形態において、燃料電池用セルの断面を示す図である。 本発明の実施の形態において、燃料電池用セパレータの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態において、めっき装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態において、めっき装置により導電層を形成する場合を示す図である。 本発明の実施の形態において、スパッタリング装置により導電層を形成する場合を示す図である。 本発明の実施の形態において、導電層が形成されたディンプル状セパレータを示す図である。 本発明の実施の形態において、冷却液の導電率測定結果を示す図である。
符号の説明
10 燃料電池用セル、12 電解質膜、14 触媒層、16 ガス拡散層、18 膜電極接合体、20、29 セパレータ、22 セパレータ基体、24 導電層、26 ガス流路、28 冷却液流路、30 めっき装置、32 めっき液槽、34 第1ローラ、36 第2ローラ、38 保液材、50 ディンプル状セパレータ。

Claims (4)

  1. 隣設する燃料電池用セル間のガスを分離する燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    金属材料で凹凸状のセパレータ基体を成形するセパレータ基体成形工程と、
    セパレータ基体の凸面のみに導電体で導電層を形成する導電層形成工程と、
    を備えることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  2. 請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    導電層形成工程は、セパレータ基体の凸面のみに金属めっきして導電層を形成することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 請求項2に記載の燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    金属めっきは、金めっきであることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    セパレータ基体成形工程は、チタン材料またはステンレス鋼でセパレータ基体を成形することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
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