JP2009122602A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ等の小型の被駆動体を安定して直進移動すると共に、組み付け作業が容易となる駆動装置を提供する。
【解決手段】基台2の中央に設ける貫通孔部内をその軸心方向に往復移動自在に支持される被駆動体3を備えて、前記基台に設ける紐状形状記憶合金5を介して前記移動の駆動力を得る駆動装置において、前記被駆動体3の支持を、前記被駆動体3の移動方向の前後両端面を前記基台2に固着される一対の平行板ばね4により挟持すると共に、前記一対の平行板ばねの一方の第一板ばね4Aを両持ち構成の板ばねとし、他方の第二板ばね4Bを片持ち構成の板ばねとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型の機械要素を駆動する駆動装置に関し、特に、光学装置のレンズを光軸方向に移動するのに好適な形状記憶合金を用いた駆動装置に関する。
カメラなどの撮影装置に用いられるレンズの駆動手段としては、従来、回転モータと減速機構と方向変換機構等を組み合わせた例や、リニアモータで直動する例などが知られている。また、昨今の携帯カメラなどに代表される超小型レンズユニットにおいては、前述した回転モータと減速機構などを用いた機構では、要素が多くまたサイズも大きなものとなる。さらに、超音波モータなどを用いたリアモータによる駆動機構においては、光軸の投影面積方向の大きさは小さくできるが、光軸方向には所定大きさが必要となり小さくできない構成となっている。
また、これらの駆動装置は、出力エネルギ密度が小さく、装置の大きさが小さくなればそれだけ出力が小さくなってしまうので、レンズ駆動装置の小型化については明らかな限界が生じていた。
そのために、小型でもエネルギ密度が大きいことが知られている形状記憶合金を用いるアクチュエータの開発が進められている。また、紐状の形状記憶合金を用いて全長の数%(例えば3〜5%)の長さ変動を利用したリニア駆動装置を構成することができる。さらに、この紐状の形状記憶合金と変倍機構を組み合わせて変位量を拡大したリニア駆動装置を構成することができる。
紐状の形状記憶合金の両端部間に通電すると、発熱するジュール熱により加熱され、所定温度に達すると記憶長さまで収縮する(加熱収縮過程)。一方、この高温状態から通電を遮断すると、放熱により所定温度以下に冷却されて形状記憶状態から開放され、別に設けるバイアススプリング等の弾性力により伸長する(冷却伸長過程)。
この紐状の形状記憶合金は一般的に、前述した加熱収縮過程と冷却伸長過程では、同じ長さを現出する温度が異なる所謂ヒステリシスを有している。また、負荷の増減でも変態温度が上下する。これらの特徴が形状記憶合金の応答性を悪化する要因となっている。そのために、応答性のよい駆動機構を形成するには駆動系の摩擦を極力低減することが好ましく、低摩擦でレンズの直進移動を可能とするガイド機構を組み合わせたリニア駆動装置を構成することが求められている。
低摩擦で直進移動を可能とするガイド機構としては、一対の向かい合わせの平行板ばねからなる平行リンク機構が知られている。そのために、平行板ばね機構と形状記憶合金を用いてレンズなどを移動するアクチュエータ装置(駆動装置)が既に公開されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−130114号公報(第3頁−第4頁、第5図)
一対の平行板ばねからなる平行リンク機構では、被駆動体が姿勢を保持したまま平行に移動するためには、板ばねはその長さ方向で二度変曲する必要がある(弦の2次モードと称する)。しかし、変位のため蓄積されるエネルギは変曲が一つ(弦の1次モードと称する)のほうが小さいため平行板ばねはなるべくこの形状になろうとする。
特許文献1に記載のアクチュエータ装置においても、紐状の形状記憶合金を加熱して収縮させた際に、平行板ばねが弦の1次モードを生じて撓む場合があり、チルトが生じて被駆動体(例えばレンズ)の安定した平行移動を維持することは困難である。
被駆動体を安定して平行移動させるためには、平行板ばねを片持ちではなく両持ち状態に保持しておくと有効である。そのために、被駆動体が円形のレンズを有する鏡胴であれば、この鏡胴の周囲に架設する円盤ドーナツ状の平行板ばねを装着する必要がある。
しかし、このように、平行移動する鏡胴の両面、例えば上下両面に、円盤ドーナツ状の平行板バネを装着する構成では、負荷が増えるだけでなく、いずれの面からも部品等の装着作業ができず、鏡胴周囲に配設する形状記憶合金や変倍機構等の組み付け作業が困難になるという問題が生じる。
そこで本発明は、レンズ等の小型の被駆動体を安定して直進移動すると共に、組み付け作業が容易となる駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、中央に貫通孔部を有する基台と、前記貫通孔部内をその軸心方向に往復移動自在に前記基台に支持される被駆動体を備え、前記基台に設ける紐状形状記憶合金を介して前記移動の駆動力を得る駆動装置において、前記被駆動体の支持を、前記基台に固着される一対の平行板ばねにより挟持する構成とし、前記一対の平行板ばねの一方の第一板ばねを、前記被駆動体の移動方向と直交する方向であって前記貫通孔部を挟んだ、前記基台上の両側に固着部を有する両持ち構成とし、他方の第二板ばねを、前記基台上の片側の一箇所に固着部を有する片持ち構成としたことを特徴としている。
上記の構成であれば、被駆動体を挟持する一対の平行板ばねの一方が両持ち構成であるので、被駆動体の直進移動を維持することができる。また、他方の片持ち構成の平行板ばね部側には平行板ばねが存在しない部分があるので、開放部を設けて作業空間を形成することができる。そのために、ここから紐状形状記憶合金等の構成要素を組み付けることができ、組み付け作業が容易となる駆動装置を得ることができる。
また本発明は上記構成の駆動装置において、前記第一板ばねを、前記貫通孔部を挟んだ両側の前記基台上にそれぞれ固着する第一および第二固着部と、前記被駆動体の外周に沿う腕部とを有する環状の一枚の板ばね構成とし、前記環状の腕部の前記第一および第二固着部間のそれぞれの中間部に前記被駆動体との固着部となる第三固着部を設け、前記第二板ばねを、前記第一固着部と前記第三固着部とに相当する固着部を有する構成とすることができる。
もしくは、前記第一板ばねを、前記基台上の一箇所の固着部と、前記被駆動体の外周に沿うと共に前記被駆動体の略中間部まで延設される腕部とを有する半環状の板ばねを対向して一対設ける分割式として、一方の板ばねに、前記第一固着部を設け、他方の板ばねに、前記第二固着部を設け、前記半環状の腕部の先端部にそれぞれ前記被駆動体との固着部をそれぞれ第三固着部として設け、前記第二板ばねを、分割式の一方の第一板ばねに相当する第一固着部および第三固着部を有する構成としてもよい。
また本発明は、前記紐状形状記憶合金の伸縮変位量を拡大する変倍機構を設け、前記変倍機構を、前記被駆動体の軸心を挟む両外側に設ける突出部に係合する二本のアームを介して前記被駆動体をその軸心方向に変位させる駆動アームと、該駆動アームを旋回自在に支持する軸支部と、該軸支部から前記駆動アームと直交する方向に垂下される懸架アームを有する構成とすると共に、前記軸支部を支持する支持部を、前記第二板ばねが装着されていない側の基台の前記第二固着部側に設け、前記懸架アームの先端側に前記紐状形状記憶合金を懸架する懸架部を設け、前記紐状記憶合金の収縮により前記懸架アームを介して前記駆動アームを旋回する構成としたことを特徴としている。この構成であれば、紐状形状記憶合金を収縮させることで、駆動アームを旋回する駆動力を得ることができる。また、紐状形状記憶合金の変位長さを数倍拡大した変位量で、被駆動体を直進移動させることができる。
さらに本発明は、前記紐状形状記憶合金を、前記懸架部を巻回部として前記被駆動体の外側を挟むようにL字状もしくはU字状に掛け渡して装着することを特徴としている。この構成であれば、紐状形状記憶合金の長さを長くすることができる。また、L字状もしくはU字状に配設する紐状形状記憶合金によって、懸架アームをバランスよく駆動することができる。
また本発明は、前記被駆動体がレンズ鏡胴であり、前記軸心が光軸であって、前記基台が前記軸心と直交する方向の断面が矩形であり、前記基台の中央部に前記レンズ鏡胴が挿通自在な円形の貫通孔部が形成されており、前記矩形の一隅に前記支持部を設け、前記一隅に隣接した2遇に前記紐状形状記憶合金の固定端子部を設けたことを特徴としている。この構成であれば、小型のレンズユニットにも搭載可能な駆動装置となって、レンズの光軸方向の直進移動を行うことが容易となり、携帯電話等にも搭載可能なレンズの駆動装置となる。
本発明によれば、被駆動体を一対の平行板ばねで挟持すると共に、一方の板ばねを両持ち構成とすることで、紐状形状記憶合金を介して被駆動体を安定して直進移動することができる。また、他方の板ばねを片持ち構成とすることで、組み付け作業が容易となる駆動装置を得ることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る駆動装置の第一の実施形態を示し、(a)はその概略構成を示す斜視図であり、(b)は模式図である。図2は、平行板ばねの概要を説明する模式図である。図3は、本発明に係る駆動装置の第二の実施形態を示す側面図であり、図4(a)にその矢視図Aを示し、図4(b)に矢視図Bを示す。
図1(a)に示す駆動装置1は、中央に貫通孔部2aを有する基台2と、前記貫通孔部内をその軸心方向に往復移動自在に前記基台2に支持される被駆動体3を備えた構成とされている。また、前記被駆動体3を、前記基台2に固着される一対の平行板ばねにより挟持すると共に、前記一対の平行板ばねの一方の第一板ばね4Aを、前記被駆動体3の移動方向と直交する方向であって前記貫通孔部2aを挟んだ、前記基台上の両側に固着部(第一固着部41、第二固着部42)を有する両持ち構成とし、他方の第二板ばね4Bを、前記基台上の片側の一箇所に固着部(第一固着部41)を有する片持ち構成としている。さらに、前記基台2に装着される紐状形状記憶合金5を介して前記移動の駆動力を得る駆動装置とされている。
そのために、図1(b)に示すように、図中の下面に位置する両持ち構成の第一板ばね4Aは、その両端に基台上の固着部となる第一固着部41と第二固着部42とを有し、図中の中央部に被駆動体3との固着部となる第三固着部43を有する構成であり、外側に開かれた空間を有していないことが明らかである。しかし、他方の片持ち構成の第二板ばね部4Bは、端部の基台2との固着部となる第一固着部41と、中央部の被駆動体3との固着部となる第三固着部43とを有する構成であるので、片側の図中の左上部には平行板ばねが存在しない開放部を設けることができ、ここに作業空間WAを形成することが可能となる。そのために、この作業空間WAから、紐状形状記憶合金5やその他の構成要素を組み付けることができ、組み付け作業が容易となる駆動装置を得ることができる。
基台2上に接着等により固着される第一板ばね4Aと第二板ばね4Bとで形成される平行板ばね4は、一般に、挟持する物品の軸心を維持して平行的に移動する、つまり直進移動を可能とするガイド機構として知られている。
しかし、前述したように、片持ち状態の平行板ばね機構では、その直進移動が安定せずに、チルト(傾き)を発生する。この現象を図2から説明する。
図2には、一対二枚の第二板ばね4Bを用いた片持ち構成の平行板ばね機構11と、第一板ばね4Aと第二板ばね4Bとで構成され、一方の板ばねが両持ち構成の平行板ばね機構12を示し、その変化具合を図示したものである。
平行板ばね機構でチルトを生まないためには二枚の板ばねそれぞれが、二つの変曲点を持つ必要があるが、二つの変曲点を持つ変形はエネルギーが多く必要なので、各板ばねは一つの変曲点を持つ変形をしようとする。すなわち、図2に示すように、片持ち構成の平行板ばね機構11に外力が作用すると、前述した理由により直進移動から少しチルトした(傾いた)被駆動体位置3Bとなる場合が生じる。しかし、両持ち構成の平行板ばね機構12であれば、両持ちの第一板ばね4Aが、傾きを生じさせるモーメントを打ち消し合う作用を発揮して被駆動体のチルトを防止し、直進移動を維持可能な被駆動体位置3Aとなる。このように、一方の板ばねを両持ち式とすることで、被駆動体3の直進移動を達成する駆動装置を構成することができる。
図3に示す駆動装置1Aは、全長の数%しか変位しない紐状形状記憶合金5を介して、所望される被駆動体3の変位量を得るために、紐状形状記憶合金5の変位量を拡大する変倍機構6を設けたものである。変倍機構6は、基台2に設ける支持部21に軸支部60を介して旋回自在に装着されたレバー部材からなっていて、軸支部60と該軸支部60から所定角度離間して二方向に延設される二本のアームを備える駆動アーム61(図4参照)と、前記軸支部60から前記駆動アーム61と直交する方向に垂下される懸架アーム62を有している。また、前記被駆動体3の軸心を挟む両外側に、前記駆動アーム61と係合する突出部31をそれぞれ設けている。
軸支部60から垂下して設けられる懸架アーム62の先端側には、前記紐状形状記憶合金5を懸架する懸架部63が形成されている。この懸架部63に紐状形状記憶合金5を掛け渡して収縮させることで、前記駆動アーム61を軸支部60を中心として旋回することができる。この際に、軸支部60から懸架部63までの距離L1を、軸支部60から突出部31の当接部までの距離L2より短い長さとして、所定の変倍量を得るアーム構成としている。このように、所謂てこの原理により、紐状形状記憶合金5の伸縮変位量を拡大する構成であるので、距離L1と距離L2とのアーム長さ比率を変更して、所望の変倍率を得ることができる。
この時に、前記支持部21を前記第二板ばね4Bが装着されていない側の基台の前記第二固着部42側に設けることが好ましい。この構成であれば、図中の上部に開放される作業空間から、この支持部21に対して紐状形状記憶合金5やその他の構成要素を容易に組み付けることが可能となる。また、軸支部60から垂下する懸架アーム62に紐状形状記憶合金5を懸架し、軸支部60から所定角度離間して略等距離にある突出部31、31を押し上げる構成とされているので、紐状形状記憶合金5の収縮による駆動力を二本の駆動アーム61を介して均等に伝達することができ、被駆動体3を安定して直進移動させることができる。
図4には図3に示す駆動装置1Aの矢視図Aを図4(a)に示し、矢視図Bを図4(b)に示す。図4(a)に示すように、基台2は、例えば、その断面形状が矩形とされており、前記基台2の中央部に被駆動体3が挿通自在な円形の貫通孔部が形成されている。また、この矩形の一隅に、第一固着部41を設け、第二板ばね4Bを装着している。この第二板ばね4Bと対向する反対側の隅に、前記支持部21を設け、紐状形状記憶合金5および変倍機構6を装着している。さらに、四隅の残り2遇に、前記紐状形状記憶合金5の固定端子部22を設けている。
紐状形状記憶合金5は、対角上の2隅に設ける固定端子部22、22にその両端を固定し、懸架部63を巻回部として被駆動体3の外側を挟むようにL字状もしくはU字状に掛け渡して装着されている。そのために、懸架部63(図3参照)から固定端子部22、22までの長さを略等しくすることで、変倍機構6の駆動アーム61、61をバランスよく駆動することができる。
図4(b)に示すように、第一板ばね4Aは、基台上の固着部となる第一固着部41および第二固着部42とを有し、被駆動体3の外周に沿うように矩形の四辺に対応する腕部を有する環状の一枚の板ばね構成とされている。また、前記第一および第二固着部のそれぞれの中間部に前記被駆動体3との固着部となる第三固着部43、43を設けている。
第一板ばね4Aは図示するような多角形状の環状腕部を有する形状でも、滑らかなU字状の環状腕部を有する形状であってもよく、特にその形状を限定するものではない。ただ、直進移動する被駆動体3を安定して支持する形状であればよい。
上記したように、第一板ばね4Aは、被駆動体3に固定される第三固着部43、43の両側に、基台上の固着部41、42を備える両持ち状態とされている。そのために、被駆動体3を軸心方向に移動する外力を印加すると、両方の端部の固着部を介してチルトさせようとするモーメントを打ち消しあい、チルトせずに軸心方向に沿って直進移動することができる。そのために、本実施の形態に示す駆動装置1Aは、撮影装置のレンズ駆動装置に好適に適用可能となる。
図4(a)の矢視図Aに示す第二板ばね4Bは、矩形の二辺に沿った腕部を有して、前述した第一板ばね4Aの半分程度の大きさとされていて、前記第一板ばね4Aの第一固着部41と第三固着部43とに相当する固着部を有する構成とされている。
図3に示す駆動装置1Aは、レンズの光軸方向の直進移動を行う小型のレンズユニットを有する撮影装置に用いることができる。その際には、被駆動体3がレンズ鏡胴であり、軸心が光軸となる。また断面が円形のレンズ鏡胴を支持する基台2を、前記光軸と直交する方向の断面を矩形とする直方体ユニットとすることで、レンズ鏡胴の周囲の四隅を構成部品装着スペースとして利用可能となる。そのために、前記矩形の一隅に、変倍機構6を軸支し紐状形状記憶合金5を巻回するための支持部21を設けることが容易となる。また、前記一隅に隣接した2遇に前記紐状形状記憶合金5の固定端子部22、22を設けることができる。この構成であれば、小型のレンズユニットにも搭載可能な駆動装置となって、レンズの光軸方向の直進移動を行うことが容易となり、携帯電話等にも搭載可能なレンズの駆動装置となる。
紐状形状記憶合金5は、通電していない状態では、超弾性状態にあり、一対の平行板ばねの復元力で伸長している。また、このときに、紐状形状記憶合金5を伸長させるバイアススプリングを別に設ける構成とすることもできる。伸長状態の紐状形状記憶合金5の両端の固定端子部22、22から電源部(不図示)から給電して通電された状態となると、紐状形状記憶合金5は、ジュール熱により加熱されて記憶された長さに収縮する。紐状形状記憶合金5が収縮すると、図中の矢印E1方向に付勢力が作用し、駆動アーム61を矢印E2方向に押し上げることになる。つまり、レンズ鏡胴を光軸方向に移動させることができる。
この際に、前述したように、レンズ鏡胴の上下を一対の平行板ばねで挟持すると共に、一方の板ばねを両持ち状態として安定した平行移動可能に支持しているので、レンズ鏡胴を光軸方向に直進移動させることが可能となる。
第一板ばね4Aと第二板ばね4Bとのばね力は、その光軸方向からみて重なり合う部分のばね力が略同等であることが好ましい。これは平行板ばねを構成する部分のばね力を同等とし、基台との固着部とレンズ鏡胴(被駆動体)との固着部との位置を揃えることを意味している。また、光軸方向から見て重なり合わない部分、つまり、両持ち部分のばね力は、挟持する被駆動体もしくはレンズ鏡胴がチルトせず直進するために必要な所定範囲のばね力であればよい。
そのために、両持ちタイプの第一板ばね4Aは、一枚の板ばねから構成することも、複数、例えば二枚の板ばねから構成することも可能となる。また、それぞれのばね力を適当な任意のばね力としてもよく、その構成について以下説明する。
図5に示す板ばね4Cは、光軸方向から見て第二板ばね4Bと重なり合わない部分に伸縮可能な変位容易部45を形成した例である。これは、平行リンク機構での平行移動は腕長さの関係で、わずかながら固定側に移動しようとするために、変位容易部45を設けることで、ばね力を弱くし、チルトさせようとする偏心移動力をやわらげる効果を得るためである。
また、図6には、両持ちタイプの第一板ばね4Aを分割タイプとした例を示していて、(a)には、同一形状の分割例を示し、(b)には、一方に変位容易部45を設けた例を示している。
図6(a)に示す板バネ4D、4Dは、同一形状の板ばねであるので同一符号で表示しているが、その材質やばね力を異なる構成としてもよい。これらの材質やばね力は、被駆動体の直進移動を発揮可能とするものを適宜選択して使用することができる。
図6(b)に示す板ばね4D、4Eは、形状を異ならせて、一方に変位容易部45を設けたので異なる符合を用いて表示した。この例では、同一の材質の板ばね材であっても、変位容易部45を設けた板ばね4Eは、それだけばね力を弱くできるので、光軸方向から見て対向する第二板ばね4Bと重なり合わない部分に使用すると効果的である。
また、ここまで、変倍機構を用いて紐状形状記憶合金5の変位を拡大して被駆動体を移動させる構成について説明してきたが、被駆動体の変位量が僅かでよい場合には、紐状形状記憶合金5のみで、被駆動体を所望される量だけ変位させることも可能である。その例について図7を用いて説明する。
図7には別実施形態の駆動装置1Bを示し、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。駆動装置1Bは、前述した駆動装置1Aと同様に被駆動体3を、両持ち状態の第一板ばね1Aと片持ち状態の第二板ばね1Bとで挟持している。異なっているのは、変倍機構を使用せずに、紐状形状記憶合金5Aのみで変位量を規定していることである。また、紐状形状記憶合金5Aを短縮して被駆動体3を移動させるために、図示するように被駆動体3の下部に懸架突部32を突出して設け、上方に設ける固定端子部23から、斜め下方に向けて紐状形状記憶合金5Aを配設し、前記懸架突部32に掛け渡す構成としている。
この構成であれば、紐状形状記憶合金5Aの両端の固定端子部23から通電して収縮させた分、直接的に被駆動体3を上方移動することができる。この際、平行板ばねは、平面方向に硬く、面直方向に弾性変形する程度に柔軟なので、水平方向の分力は問題とならずに、軸心方向に平行移動することができる。つまり、斜めに懸架する紐状形状記憶合金5Aを収縮させても、被駆動体を軸心方向に移動することが可能な駆動装置となる。
以上説明したように、本発明に係る駆動装置によれば、紐状形状記憶合金を介して被駆動体を安定して直進移動すると共に、組み付け作業が容易となる駆動装置を得ることができる。そのために、レンズの光軸方向の直進移動を行う小型のレンズユニットを有する撮影装置に好適な駆動装置として用いることができる。
は、本発明に係る駆動装置の第一の実施形態を示し、(a)はその概略構成を示す斜視図であり、(b)は模式図である。 は、平行板ばねの概要を説明する模式図である。 は、本発明に係る駆動装置の第二の実施形態を示す側面図である。 は、図3の矢視図を示し、(a)は矢視図Aであり、(b)は矢視図Bである。 は、第一板ばねの別形態の例を示す平面図である。 は、二分割式の第一板ばねの例を示し、(a)第一の分割例を示す平面図であり、(b)は第二の分割例を示す平面図である。 は、別実施形態の駆動装置を示し、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
符号の説明
1 駆動装置
2 基台
2a 貫通孔部
3 被駆動体
4 平行板ばね
4A 第一板ばね
4B 第二板ばね
5 紐状形状記憶合金
6 変倍機構
21 支持部
22 固定端子部
31 突出部
41 第一固着部
42 第二固着部
43 第三固着部
60 軸支部
61 駆動アーム
62 懸架アーム
63 懸架部

Claims (6)

  1. 中央に貫通孔部を有する基台と、前記貫通孔部内をその軸心方向に往復移動自在に前記基台に支持される被駆動体を備え、前記基台に設ける紐状形状記憶合金を介して前記移動の駆動力を得る駆動装置において、
    前記被駆動体の支持を、前記基台に固着される一対の平行板ばねにより挟持する構成とし、
    前記一対の平行板ばねの一方の第一板ばねを、前記被駆動体の移動方向と直交する方向であって前記貫通孔部を挟んだ、前記基台上の両側に固着部を有する両持ち構成とし、他方の第二板ばねを、前記基台上の片側の一箇所に固着部を有する片持ち構成としたことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記第一板ばねを、前記貫通孔部を挟んだ両側の前記基台上にそれぞれ固着する第一および第二固着部と、前記被駆動体の外周に沿う腕部とを有する環状の一枚の板ばね構成とし、前記環状の腕部の前記第一および第二固着部間のそれぞれの中間部に前記被駆動体との固着部となる第三固着部を設け、前記第二板ばねを、前記第一固着部と前記第三固着部とに相当する固着部を有する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第一板ばねを、前記基台上の一箇所の固着部と、前記被駆動体の外周に沿うと共に前記被駆動体の略中間部まで延設される腕部とを有する半環状の板ばねを対向して一対設ける分割式として、一方の板ばねに、前記第一固着部を設け、他方の板ばねに、前記第二固着部を設け、前記半環状の腕部の先端部にそれぞれ前記被駆動体との固着部をそれぞれ第三固着部として設け、前記第二板ばねを、分割式の一方の第一板ばねに相当する第一固着部および第三固着部を有する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  4. 前記紐状形状記憶合金の伸縮変位量を拡大する変倍機構を設け、前記変倍機構を、前記被駆動体の軸心を挟む両外側に設ける突出部に係合する二本のアームを介して前記被駆動体をその軸心方向に変位させる駆動アームと、該駆動アームを旋回自在に支持する軸支部と、該軸支部から前記駆動アームと直交する方向に垂下される懸架アームを有する構成とすると共に、
    前記軸支部を支持する支持部を、前記第二板ばねが装着されていない側の基台の前記第二固着部側に設け、前記懸架アームの先端側に前記紐状形状記憶合金を懸架する懸架部を設け、前記紐状記憶合金の収縮により前記懸架アームを介して前記駆動アームを旋回する構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の駆動装置。
  5. 前記紐状形状記憶合金を、前記懸架部を巻回部として前記被駆動体の外側を挟むようにL字状もしくはU字状に掛け渡して装着することを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記被駆動体がレンズ鏡胴であり、前記軸心が光軸であって、前記基台が前記軸心と直交する方向の断面が矩形であり、前記基台の中央部に前記レンズ鏡胴が挿通自在な円形の貫通孔部が形成されており、前記矩形の一隅に前記支持部を設け、前記一隅に隣接した2遇に前記紐状形状記憶合金の固定端子部を設けたことを特徴とする請求項4または5に記載の駆動装置。
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