JP4395052B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機械変換素子などの平面変形素子を用いて、被変位物ないし被駆動部材を駆動するための駆動装置(アクチュエータ)に関するものである。
従来、カメラ,オーバーヘッドプロジェクタ,双眼鏡,複写機,プロッタ,X−Y駆動テーブルなどの各種の光学装置,精密機器,映像機器などに用いられるレンズ等の駆動技術としては、以下の特許文献1や特許文献2に示すものが提案されており、既に実用化されている。図16は、前記特許文献1を示す図であり、(A)は駆動装置の概略図,(B)及び(C)は電圧と時間の関係を示す図である。図16(A)に示すレンズ駆動装置は、レンズを支持する鏡筒101と、該鏡筒101を支持するとともに光軸方向に案内するガイドバー103を備えている。ガイドバー103は、鏡筒101から伸びる支持部101eに形成されたフォーク101fを貫通することによって、鏡筒101を支持・案内する。
また、鏡筒101を軸方向に駆動するための鏡筒支持部材兼用の駆動棒117が設けられており、前記支持部101eと協働して鏡筒101を支持する。該駆動棒117は、駆動棒支持部材113に設けられた立ち上がり部113a,113cに形成されている孔113b,113dに挿入されており、軸方向に移動可能となっている。また、該駆動棒117は、鏡筒101から前記支持部101eとは反対方向に伸びるコ字状部101kの両端101a,101cに形成された孔101b,101dを貫通している。更に、駆動棒117の後端は、圧電素子112の前端に固定されている。該圧電素子112の後端は、駆動棒支持部材113のもう1つの立ち上がり部113eに固定されている。
更に、板バネ114が、ネジ115及び116により、鏡筒101の両端101a,101cに図中下方から取り付けられている。該板バネ114は、駆動棒117と平行になっており、その略中央には、図の上方に突出した摩擦部114cが形成されている。そして、該摩擦部114cが駆動棒117に接触することによって、鏡筒101と駆動棒117との間に摩擦が発生し、鏡筒101の駆動が可能となっている。摩擦は、板バネ114のバネ圧により発生するものである。
図16(B)及び(C)は、圧電素子112に印加される電圧波形を示したものであり、(B)は、前記図16(A)において鏡筒101を右方向に動かすときに印加される電圧波形を、(C)は左方向に動かすときに印加される電圧波形を示している。図16(B)に示す波形の電圧が圧電素子112に印加されると、電圧Aから電圧Cへ変化する急激な立ち上がり部Bにおいて、圧電素子112は急激に伸びる。このとき、駆動棒117も圧電素子112の伸び量と同じだけ図16(A)において左方向に移動する。しかし、この場合、鏡筒101は慣性のため、ほとんど動かない。逆に電圧Cから電圧Aへとゆっくりと変化させるときは、圧電素子112はゆっくりと縮み(戻り)、鏡筒101と駆動棒117との摩擦力や、板バネ114と駆動棒117との摩擦力により、鏡筒101は、図16(A)において右方向に移動する。鏡筒101を図16(A)において左方向に移動させる場合は、図16(C)に示すような波形の電圧を圧電素子112にかけ、上述した右方向に駆動する場合と丁度左右逆の作用により行う。なお、前記特許文献2に開示される駆動装置は、特許文献1の技術において、駆動側の故障時などに、容易に部品交換や修理ができるように構成したものであり、基本的な駆動機構は、前記特許文献1と同様となっている。
更に、特許文献3には、図17に示すように、印加電圧により曲率が変化する圧電バイモルフなどの平面変形素子200と、該平面変形素子200の中心部に固定されたウエイト202と、前記平面変形素子200の外周部に固定保持され周囲の穴を形成する内壁面Wに当接するクランプ脚204と、前記平面変形素子200に制御された波形の印加電圧を供給する制御手段とを具備した孔内移動装置(アクチュエータ)が開示されている。当該技術のアクチュエータは、駆動素子と移動体が一体となっており、平面変形素子200をゆっくり撓ませると、クランプ脚204と壁面Wの間の摩擦力が作用して動かず、次に逆方向に短時間で撓ませると、加速度が上がって撓む力が摩擦力を越えるため、アクチュエータが加速度方向に移動する。この動作の繰り返しにより変位し、孔内の移動が可能となっている。
特開平4−69070号公報 特開平7−298654号公報 特開平8−207755号公報
ところで、携帯電話用のデジタルカメラ用のレンズモジュールは、光学素子の高画素化,ズーム,オートフォーカス,手ぶれ防止などの高機能化を低コストで達成することが求められるようになってきている。しかしながら、前記特許文献1に示す背景技術では、駆動棒117と、変位をさせる鏡筒101とが一体ではないため、小型化,低コスト化が困難である。また、駆動棒117が、該駆動棒117を貫通させる鏡筒101の孔101b,101dと常に同じ面で接しているため静電気などの発生により固着しやすく、また、駆動力と固着力が直交するため、原理的に、駆動力で直接固着力を抑制できないことなどから信頼性に課題がある。前記特許文献2についても同様である。更に、鏡筒101は、駆動棒117に対してぶら下がり保持されているため、重力の影響を受けやすい。
また、特許文献3に記載の技術では、アクチュエータの保持力としてクランプ脚204による摩擦力が不可欠であるため小型化しにくい。また、クランプ脚204が平面変形素子200の振動を吸収し、動作が不安定になりやすく変位効率が低いことや、耐久性が低いといった課題がある。更に、クランプ脚204により、アクチュエータの共振周波数が下がりやすく、駆動周波数を高くできないため、変位速度が低いという不都合がある。また、ウエイト202を設け、慣性を利用して移動しているため、下方向への移動と上方向への移動の際には、変位速度差が発生して一定しないという不都合も生じる。
更に、上述した背景技術はいずれも、素子のウエイト又は鏡筒にかかる重力をその保持力として利用しているため、駆動時には重力依存性があり、また、静止時においても重力の影響を受けやすい。特に、特許文献3に記載の技術においては、クランプ脚204の弾性力にばらつきがあると、変位方向に直交する方向を軸に回転しやすくなり、姿勢制御が困難である。
本発明は、以上の点に着目したもので、重力の影響を低減して変位方向に対する姿勢を制御し、小型かつ軽量で、安定した変位及び位置決めが可能な駆動装置を提供することを、その目的とするものである。
前記目的を達成するため、本発明は、被変位物を通路内で移動させるための駆動装置であって、前記被変位物が一体に取り付けられるとともに、印加電圧により撓む平面変形素子,前記被変位物の移動方向と略直交する方向に引張力を付与するための少なくとも一つの付勢手段,前記付勢手段を利用して、前記通路の内側から外側に向けて前記平面変形素子の外周部に引張力を負荷するとともに、前記被変位物の移動範囲に応じて移動をガイドする複数の保持機構を備え、前記保持機構は前記付勢手段の先端に、前記被変位物の移動方向に沿って連続して設けられたガイド手段,前記平面変形素子の外周部に設けられた突出部に形成されており、前記ガイド手段を、前記付勢手段による押圧ないし引張方向にスライド可能に貫通させる開口部,を含むことを特徴とする。
他の発明は、被変位物を通路内で移動させるための駆動装置であって、前記被変位物が一体に取り付けられるとともに、印加電圧により撓む平面変形素子,前記被変位物の移動方向と略直交する方向に引張力を付与するための少なくとも一つの付勢手段,前記付勢手段を利用して、前記通路の内側から外側に向けて前記平面変形素子の外周部に引張力を負荷するとともに、前記被変位物の移動範囲に応じて移動をガイドする複数の保持機構を備え、前記保持機構は前記付勢手段の先端に、前記被変位物の移動方向に沿って連続して設けられたガイド手段,前記平面変形素子の周縁部に形成されており、前記ガイド手段を、前記付勢手段による押圧ないし引張方向にスライド可能に貫通させる開口部,を含むことを特徴とする。
本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。


本発明は、被変位物を通路内で移動させるための駆動装置において、印加電圧により撓む平面変形素子と被変位物を一体化するとともに、前記被変位物の移動方向と略直交する方向に引張力を付与するための少なくとも一つの付勢手段を利用して、前記通路の内側から外側に向けて前記平面変形素子の外周部に引張力を負荷して保持することとした。このため、重力の影響を低減して姿勢を安定化し、小型かつ軽量でありながら、安定した変位及び位置決めが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図8を参照しながら本発明の実施例1を説明する。本実施例は、本発明を光学装置のフォーカス用レンズの駆動装置(アクチュエータ)として使用した例である。図1は、本実施例の駆動装置の全体構成を示す斜視図,図2は、前記図1をレンズの光軸方向から見た平面図である。図3は、前記図2を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図であり、(A)は、可動体が上へ最大に撓んだ状態,(B)は撓みのない状態,(C)は下へ最大に撓んだ状態,(D)は前記(B)を一部拡大した状態を示している。
本実施例の駆動装置10は、被変位物であるレンズ22を、通路12内で移動(ないし変位)させるためのものであって、該通路12の内面から中心に向けて延出したバネ14の先端に設けられた複数のシャフト16(図示の例では4つ)によって、可動体(ないしアクチュエータ本体)20が保持される構成となっている。前記バネ14は、通路12の軸方向と略直交する方向に延出しており、前記シャフト16は、可動体20の移動範囲(移送範囲)を少なくともカバーするように、前記通路12の内面に長手方向,すなわち、光軸方向に沿って配置されている。そして、前記バネ14の弾性力を利用し、前記可動体20の外周部に、通路12側への引張力を負荷することにより、可動体20の外周部を保持している。このようなシャフト16は、可動体20が移動する際のガイドとしても機能する。なお、バネ14の数は、シャフト16の長さに応じて適宜変更してよい。
前記可動体20は、振動板24の両面に圧電層と電極層からなる圧電素子28及び30を設けた圧電振動子(平面変形素子)21の中央に、レンズ22を配して一体化した構成となっている。前記振動板24としては、例えば、金属板などが利用され、圧電層は、例えば、PZTなどにより形成される。また、電極層は、例えば、AgやAg/Pd合金などにより形成されるが、これらに限定されるものではなく、各種の公知の材質によって形成可能である。前記振動板24の外周部には、適宜間隔で径方向外側に突出した平面状の凸部24Aが形成されている。本実施例では、約90°の間隔で、4つの凸部24Aが設けられている。該凸部24Aは、例えば、前記振動板24と同一材料で形成されており、振動板24とともに湾曲ないし撓みが可能となっている。
また、前記凸部24Aには、前記シャフト16を貫通させるための長穴状の開口部26が設けられている。なお、開口部26は、前記シャフト16が該開口部26内で、バネ14の弾性力による押圧ないし引張方向にスライド可能となるように、シャフト16の直径よりも、若干径方向の幅が広くなるように予め設定されている。このため、図3(B)に示すように撓みがない状態では、開口部26の通路12側の内側平面にシャフト16が当接し、図3(A)及び(C)に示すように、可動体20が上又は下に撓んだ状態では、開口部26の縁部でシャフト16と接するようになっている。なお、図示の例では、凸部24Aは平面状となっているが、シャフト16の長手方向に沿って厚みを持たせ、開口部26とシャフト16との接触面積の調整を図るようにしてもよい。
前記可動体20の外寸(凸部24Aを含む径)は、例えば、10mm×10mm程度である。また、本実施例では、振動板24の両面に圧電素子28,30を設けるバイモルフ型としたが、振動板24のいずれか一方の面にのみ圧電素子を設けたユニモルフ型としてもよい。
このような構成の可動体20の製造手順の一例を示すと、次のようになる。まず、外周部に凸部24Aを備えた円盤状の金属の振動板24の中心に、レンズ22が入るように所定寸法の開口部を形成する。そして、該開口部にレンズ22を適宜手段で固定するとともに、レンズ22の外径よりも大きい内径を有する所定寸法のリング状の圧電素子28及び30を、振動板24の表裏両面に導電性接着剤などの適宜手段で貼り合わせる。このとき、厚み方向に分極する圧電素子28及び30の分極方向が、接着後、レンズ22の光軸方向に同一となるように貼り合わせる。また、前記圧電素子28の電極層28A,圧電素子30の電極層30A,振動板24のそれぞれに、図示しないリード線が接合される。
前記図示しないリード線を介して、電極層28A,30Aと振動板24との間に信号を与えると、各圧電素子28,30の圧電層の分極方向が同一方向となっているため、図3(D)に矢印FA及びFCで示す伸縮方向が互いに逆となる。すなわち、圧電素子28が矢印FA方向に伸びたときは、圧電素子30が矢印FC方向に縮むため、全体として矢印FBに示す上方向(FB1方向)に伸び、最大に上に撓んだ状態では、図3(A)に示す状態となる。逆に、圧電素子28が矢印FAの方向に縮むように電圧を印加した場合には、圧電素子30が矢印FC方向に伸びて、全体として矢印FBに示す下方向(FB2方向)に伸び、最大に下に撓んだ状態では、図3(C)に示す状態になるという具合である。なお、図3に示す矢印f1は、上に撓む場合に凸部24Aに作用する上方向の力,矢印f2は、下に撓む場合に作用する下方向の力を表している。図3(A)または(C)に示すように、可動体20が上または下に撓むと、4つの凸部24Aも振動板24とともに湾曲して、可動体20が縮んで径が小さくなるため、シャフト16と開口部26との接点が移動する。なお、本実施例では、前記開口部26に貫通させたシャフト16を、可動体20の中心から外周に向くように、バネ14の弾性力を利用して引張力を負荷して可動体20を保持している。このため、可動体20が上又は下に最大に撓んだ状態であっても、バネ14によって通路12の内側から外側に向けて引かれたシャフト16が開口部26の通路12側の内面に当接し、摩擦力が凸部24Aに作用するため、可動体20が落下することがない。
ここで、可動体20の外周部を引張力によって保持した場合の基本的な駆動の機構を説明する。図4(A)は、時間の経過と可動体20の撓み状態の関係を示す図,図4(B)は、時間の経過と可動体20の変位の関係を示す図,図4(C)は、時間の経過と摩擦力の関係を示す図である。なお、図4中、可動体20は、時刻tにおいて撓みがなく平面状となっているものとする。
まず、時刻tで平面状となっている可動体20は、時刻tにかけて、ゆっくりと下方向に撓み、シャフト16と開口部26の接点は、一定の引張力Tで径方向に引かれ、摩擦により可動体20の位置が保持される。時刻t〜tにかけては、可動体20は、素早く凹状態から平面状態に戻ろうとする。そして、可動体20が平面状になろうとする時のバネ力faが接点の引張力を下げるため、変位方向(図4(B)のZ方向)の力が摩擦力を上回り、可動体20がZ方向に移動し始める。摩擦力は、動摩擦になることと、接点の引張力低下により急激に低下する。この時刻t〜tにかけては、可動体20のZ方向の変位量が大きくなる。続けて、時刻t〜tにかけては、可動体20は、平面状態から凸状態に素早く撓み、可動体20が凸状になる際のバネ力fb,fcが接点の引張力を上げる。このため、摩擦力が増え、Z方向の変位量が小さくなる。時刻t以降では、可動体20は、凸状態からゆっくりと平面状に戻るが、変位方向における位置自体は保持される。なお、可動体20は、引張力に沿った方向が安定姿勢であるため、時刻t以降で可動体20が静止しても、摩擦力の上昇が大きく、可動体20の姿勢は変化しない。すなわち、変位方向を法線とする平面に沿った状態がもっとも安定した状態となり、姿勢が傾くことがない。
仮に、可動体20の外周部をバネ14によって押圧する構成としたとすると、時刻t〜tにかけて可動体が上方向に撓もうとする状態では、可動体20自体のバネ力fb,fcに加えて、外側からもバネ14によって押圧される。すると、可動体20は、Z方向への変位は大きくなるものの、可動体20の姿勢が不安定となり、Z方向に面が平行になるように回転を始める可能性がある。これに対し、本実施例では、引張力で保持する構成であるため、駆動時に可動体20にかかる摩擦力が急激に減少する状態が抑制される。また、複数のバネ14から負荷される引張力にばらつきがあったとしても、Z方向と略直交する面と平行になるように回転モーメントが作用するため、常に安定な姿勢を保つことが可能となる。
次に、図5〜図7を参照して、本実施例の作用を説明する。図5は、圧電素子に印加される電圧と時間の関係を示す図である。図6及び図7は、本実施例の作用を示す説明図であり、図6は、上方向への移動の様子を示し、図7は、下方向への移動の様子を示している。
まず、図5(A)及び図6を参照して、上方向への駆動を行う場合について説明する。図5(A)において、横軸は、時間を示し、縦軸は、印加電圧を示している。図5(A)に示す波形の信号が圧電素子28及び30に印加されると、電圧Aから電圧Bへ変化する急な立ち上がり部Cにおいて、可動体20は、上方向(矢印FB1方向)に素早く撓み、電圧Bから電圧Aへとゆっくり変化する立ち下がり部Dにおいて、徐々に元の平面状態に戻るという動作を繰り返す。このとき、素早く撓むほうが加速度が大きいため、凸部24Aに働く上方向の力f1が、下方向に働く力f2よりも大きくなる。すなわち、f1>f2となり、可動体20は矢印FB1で示す上方向に変位する。
この様子を、図6を参照して説明する。まず、図6(A)に示すように、位置PAにある撓みのない平面状態の可動体20に対して、急激な立ち上がりの電圧を印加すると、可動体20は上方向に撓むとともに、撓みによって全体の径が小さくなる。あるいは、位置PAにある凹んだ状態の可動体20に対して、同様の電圧を印加すると、可動体20の全体の径が大きくなって平面状態(位置PAの状態)を経た後、上方向に撓んで全体の径が小さくなる。また、上方向への加速度が大きいため、バネ14の引張力による摩擦力を凌駕し、全体が上へ移動する。このとき、可動体20の外周部の凸部24Aと、それを保持するシャフト16の接点は、常に移動する。従って、可動体20は、シャフト16と固着することなく、上方向に安定して移動し、図6(B)に示すように、位置PBで固定される。このとき、レンズ22が取り付けられた中央部分は、上方向への勢いがついているため、位置PCにある。なお、開口部26は、シャフト16を径方向にのみスライド可能な形状・寸法に形成されているため、移動中の回転が抑制される。ここまでの動作は、前記図4(B)に示す時刻t〜tまでの動作と同様である。
次に、図5(A)の緩やかな立ち下がり部Dに示すように、電圧をBからAまでゆっくりと戻すと、図6(C)に示すように、凸部24Aが摩擦力によって位置PBに固定されたまま、可動体20の最大移動部分(レンズ22部分)が、位置PCから位置PBまで下方向に戻る。すなわち、可動体20全体が、位置PBで平面状となり、該可動体20自体が平面状に戻るときの力と、バネ14の引張力によって、シャフト16を図6(C)に示す状態まで通路12側に引き戻す。以上のような図6(A)〜(C)に示す動作を繰り返すことにより、可動体20を上方向に駆動させることが可能となる。
次に、図5(B)及び図7を参照して、下方向への駆動を行う場合について説明する。図5(B)においても、横軸は、時間を示し、縦軸は印加電圧を示している。図5(B)に示す波形の信号が圧電素子28及び30に印加されると、電圧Eから電圧Fへ変化する急な立ち下がり部Gにおいて、可動体20は、下方向(矢印FB2方向)に素早く撓み、電圧Fから電圧Eへとゆっくり変化する立ち上がり部Hにおいて、徐々に元の平面状態に戻るという動作を繰り返す。このとき、素早く撓むほうが加速度が大きいため、凸部24Aに働く下方向の力f2が、上方向に働く力f1よりも大きくなる。すなわち、f2>f1となり、アクチュエータ20は矢印FB2で示す下方向に変位する。
この様子を、図7を参照して説明すると、まず、図7(A)に示すように、位置PQにある撓みのない平面状態の可動体20に対して、急激な立ち下がりの電圧を印加すると、可動体20は下方向に撓むとともに、撓みによって全体の径が小さくなる。あるいは、位置PQにある上方向に撓んだ状態の可動体20に対して、同様の電圧を印加すると、可動体20の全体の径が大きくなって平面状態(位置PQの状態)を経た後、下方向に撓んで全体の径が小さくなる。また、下方向への加速度が増してシャフト16との摩擦力を上回るため、全体が下方向へ移動する。下方向への移動の間、可動体20の外周部の凸部24Aとシャフト16との接点は、常に移動する。従って、可動体20は、シャフト16と固着せず、また、移動中に回転が生じることなく、下方向に安定して移動し、位置PRで固定される。このとき、レンズ22が取り付けられた中央部分は、下方向への勢いがついているため、位置PSにある。
ここで、図5(B)の緩やかな立ち上がり部Hに示すように、電圧をFからEまでゆっくりと戻すと、図7(C)に示すように、凸部24Aが摩擦力によって位置PRに固定されたまま、可動体20の最大移動部分(レンズ22部分)が、位置PSから位置PRまで上方向に戻る。すなわち、可動体20全体が、位置PRで平面状態となり、該可動体20自体が平面状に戻るときの力と、バネ14の引張力によって、シャフト16を図7(C)に示す状態まで通路12側へ引き戻す。以上のような図7(A)〜(C)に示す動作を繰り返すことにより、可動体20を下方向に駆動させることが可能となる。
図8には、以上のようにして通路12内で変位させた可動体20の変位速度と、入力電圧の関係が示されている。図8において、横軸は、入力電圧の幅Vp-p[V]を示し、縦軸は、変位速度[mm/s]を示している。図8に示すように、入力電圧の幅Vp-pと変位速度は、ほぼ比例の関係にあり、入力電圧の幅が5Vのときに、約25mm/sという変位速度が得られた。可動体20の姿勢は、引張力に平行,すなわち、シャフト16に直交する面に平行で安定していた。また、可動体20が撓むことで、シャフト16と4ヶ所の凸部24Aとの接点が常に移動するため、可動体20は、途中で変位速度がばらついたり、停止したりすることなく、1V程度の低い駆動電圧でも一定の速度で安定して変位することが分かる。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)引張力を利用して保持するため、可動体20を、変位方向と略直交する面と平行に保つことができ、重力の影響を低減して姿勢の安定化を図ることができる。
(2)レンズ22と圧電振動子21を一体化して可動体20を形成することとしたので、部品点数が減り、小型化,軽量化,製造効率の向上,製造コストの低減が可能である。
(3)バネ14の弾性力を利用して可動体20を保持するため動作が安定する。
(4)可動体20の移動の際に、該可動体20の外周部とシャフト16の接点が常に移動するため、可動体20とシャフト16の固着が抑制され、レンズ22を変位方向に安定して駆動することができ、耐久性も向上する。また、移動方向によらず安定した変位速度を保つことができる。
(5)シャフト16が可動体20の移動時の回転を防止することにより、安定した位置決めが可能である。従って、回転抑制が必要とされる他の各種の被移送物についても、良好な移送を行うことができる。
図9には、本実施例の変形例を光軸方向から見た平面図が示されている。図9を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図は、上述した図3に相当する。この変形例の駆動装置40では、可動体42を構成する振動板44が、略正方形となっており、その4隅にシャフト16を貫通させるための開口部46が形成されている。このように、略正方形の振動板44を利用することにより、円形の振動板に凸部をあらためて形成する手間が省け、製造工程が簡略化できる。なお、図示の例では、通路12も略正方形としたが、もちろん円形の通路とすることを妨げるものではない。更に、開口部46の形状も一例であり、シャフト16の断面形状に合わせて任意に変更可能である。本変形例においても、基本的作用・効果は、図1〜図8に示す例と同様であり、安定した動作が得られる。
次に、図10〜図12を参照しながら、実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には、同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。図10は、本実施例の駆動装置50を光軸方向から見た平面図,図11は、前記図10を#C−#C線に沿って切断し、矢印方向に見た断面図である。なお、図11において、(A)は、可動体60が上に最大に撓んだ様子,(B)は撓みのない様子,(C)は下に最大に撓んだ様子を示す図である。
本実施例の駆動装置50は、図10及び図11に示すように、被変位物であるレンズ22と圧電振動子61を一体にして構成した可動体(アクチュエータ本体)60を、通路12の内面から中心に向けて設けられたバネ14の先端の保持ガイド52によって保持する構成となっている。前記保持ガイド52は、可動体60の移動範囲(移送範囲)よりも長くなるように、前記通路12の内面に長手方向,すなわち、レンズ22の光軸方向に沿って配置されている。そして、前記バネ14の弾性力を利用して、可動体60を通路12の内側から外側へ向けて引っ張ることにより、可動体60の外周部を保持している。前記保持ガイド52の内側は、図10に示すように、前記可動体60の外周部に設けられた略T字状のフック64と略同一形状の溝54が、通路12の長手方向に,すなわち、レンズ22の光軸方向に沿って形成されている。該溝54は、可動体60が移動する際のガイドとしても機能する。なお、バネ14の数は、保持ガイド52の長さに応じて適宜変更してよい。
前記圧電振動子61は、中央に前記レンズ22を取り付けるための開口部が形成された振動板62の表裏両面に、圧電層に電極を積層した圧電素子66及び68を適宜手段で貼り合わせたものであり、その中央の開口部に前記レンズ22が適宜手段で取り付けられる。前記振動板62の外周部には、適宜間隔で径方向外側に突出した略T字状のフック64が形成されている。本実施例では、約90°の間隔で、4つのフック64が設けられている。該フック64は、例えば、前記振動板62と同一材料で形成されており、振動板62とともに湾曲ないし撓みが可能となっている。また、前記フック64は、断面が略円形となっており、図11に示すように、撓みの有無にかかわらず、曲面部分で溝54の内面と当接するようになっている。なお、本実施例では、フック64を略T字状としたが、これに限定されるものではなく、保持ガイド52の溝54の形状とともに適宜変更可能である。
前記圧電素子66及び68は、前記実施例1と同様に、分極方向が光軸に沿って同じ方向を向くように設けられ、図示しないリード線などを介して電圧が印加される。なお、前記圧電素子66及び68を構成する材料としては、前記実施例1と同様のものが利用される。また、前記実施例1と同様に、振動板62のいずれかの一方の面にのみ圧電素子を設けたユニモルフ型としてもよい。
以上のような構成の駆動装置50の作用は、基本的には、上述した実施例1と同様であり、前記図5(A)に示すような急激な立ち上がり部Cと、緩やかな立ち下がり部Dを有する波形の電圧を印加すると、可動体60は、図11に矢印FB1で示す上方向に移動する。同様に、前記図5(B)に示すような、急激な立ち下がり部Gと、緩やかな立ち上がり部Hを有する波形の電圧を印加すると、可動体60は、図11に矢印FB2で示す下方向に移動する。なお、上方向または下方向への移送の際に、フック64と保持ガイド52の溝54との接触部分が常に移動する現象は、上述した実施例1と同様である。
図12には、通路12内で変位された可動体60の変位速度と、入力電圧の関係が示されている。図12において、横軸は、印加する入力電圧の幅Vp−p[V]を示し、縦軸は、変位速度[mm/s]を示している。図12に示すように、入力電圧の幅Vp−pと変位速度は、ほぼ比例の関係にあり、入力電圧の幅が5Vのときに、約20mm/sという変位速度が得られた。本実施例の場合でも、上述した実施例1と同様に、可動体60の外周部に対して4ヶ所から引張力を負荷しているため、保持ガイド52の直交した面と平行に可動体60の姿勢が安定し、途中で変位速度がばらついたり、停止したりすることなく、1V程度の低い駆動電圧でも一定の速度で安定して変位することができる。
本実施例の効果も、基本的には前記実施例1と同様である。すなわち、引張力によって可動体60を保持することとしたので、姿勢の安定化を図ることができる。また、圧電振動子61とレンズ22を一体化することとしたので、小型化,軽量化,製造効率の向上,製造コストの低減が可能となる。更に、移送の際に、保持ガイド52とフック64の接触部分が常に移動するため、保持ガイド52とフック64の固着がなく、安定した移送が可能となるとともに、移送方向によって変位速度差が生じることがない。なお、本実施例においても、回転防止機構としてフック64と保持ガイド52の溝54を係合させているため、移送時の可動体60の回転が良好に抑制され、移送後に位置のずれが生じることがない。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)上述した実施例に示した材料,形状,寸法は一例であり、同様の作用を奏するように適宜変更可能である。特に、前記実施例で示したシャフト16や開口部26及び46の形状は一例であり、可動体20や42と、シャフト16が接触し、摩擦力が作用する形状であれば、適宜変更してよい。例えば、前記実施例1の構造において、図15(A)に示すように、シャフト70の形状を板状とし、凸部24Aに設ける開口部72の形状を長方形などとしてもよいし、図15(B)に示すように、シャフト74を角に丸みを持たせた各棒状とし、開口部76の形状をそれに合わせるようにしてもよい。このほかにも、凸部24や振動板44に形成する開口部の形状とともに変更することにより、シャフト16の断面形状を楕円形,扇形,半円形などにしても、上述した実施例1と同様の効果が得られる。
また、図15(C)に示す例のように、シャフト16の軸方向に沿って、凸部24B自体の厚みを増したり、あるいは、図15(D)に示すように、凸部24Aに、シャフト16の軸方向に沿った断面略長円状のパイプ状の貫通部78を設けたりするようにしてもよい。これにより、可動体20の移動方向を軸とする回転のみならず、前記移動方向と直交する方向を軸とする回転の抑制効果も得られる。
更に、前記実施例2におけるフック64や保持ガイド52の溝54の形状も一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。例えば、図15(E)に示すように、振動板62の外周縁に設けるフック80の先端の断面形状をトラック形状とし、該フック80の先端形状に沿うように、保持ガイド82の溝84の形状を形成するなどである。
(2)圧電振動子の構造もユニモルフ,バイモルフのいずれであってもよい。また、圧電素子自体が、圧電層と電極層を交互に積層した積層構造のものであってもよく、その積層数,内部電極の接続パターン,引出構造なども必要に応じて適宜変更可能である。
(3)前記実施例における保持機構は一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更可能である。保持機構の数は、2以上であれば、必要に応じて増減してよく、より好ましくは3ヶ所以上設けるようにすると、姿勢安定化の効果が高い。
(4)前記実施例では、保持機構が回転防止機構を備えることとしたが、レンズ22など被移送物の回転抑制の必要性の有無に応じて適宜設計変更してよい。例えば、前記実施例1において、凸部24Aの開口部26を周方向に広げることにより、その範囲内で可動体20の回転が可能となる。前記実施例2においても同様であり、保持ガイド52の溝54を周方向に広げることによって、可動体60が回転可能な構成としてもよい。
(5)駆動用の印加電圧波形も、駆動形態に応じて適宜設定してよい。また、バネ14やシャフト16,あるいは、保持ガイド52を、駆動電圧供給用に利用してもよい。
(6)前記実施例のレンズ22は一例であり、本発明は、例えば、カメラの撮影レンズやオーバーヘッドプロジェクタなどの投影レンズ,双眼鏡のレンズ,複写機のレンズなど、光学装置におけるレンズの駆動のほか、プロッタやX−Y駆動テーブルのような装置など、駆動部を有する装置一般に適用可能である。
本発明によれば、印加電圧により撓む平面変形素子と被変位物を一体化するとともに、被変位物の移動方向と略直交する方向に引張力を付与するための付勢手段を利用して、前記平面変形素子の外周部に前記通路の内側から外側に向けて引張力を負荷して保持することとしたので、被変位物を通路内で移動させるための駆動装置に適用できる。特に、引張力を利用するため、重力の影響を受けにくく、安定した変位が可能であることから、移送方向に関わらず安定な動作が必要とされる精密機器や通信機器などで利用される駆動装置の用途に好適である。
本発明の実施例1の駆動装置の全体構成を示す斜視図である。 前記図1の駆動装置を光軸方向から見た平面図である。 前記図2を#A−#A線に沿って切断した断面図であり、(A)はアクチュエータが上へ最大に撓んだ状態,(B)は撓みのない状態,(C)は下へ最大に撓んだ状態,(D)は前記(B)を一部拡大した状態を示す図である。 前記実施例1の時間の経過に対する可動体の撓み状態,可動体の変位,摩擦力の変化を示す図である。 前記実施例1の可動体に印加される電圧と時間の関係を示す図である。 前記実施例1の上方向への移動の様子を示す説明図である。 前記実施例1の下方向への移動の様子を示す説明図である。 前記実施例1の可動体の変位速度と入力電圧の関係を示す図である。 前記実施例1の駆動装置の変形例を、光軸方向から見た平面図である。 本発明の実施例2の駆動装置を光軸方向から見た平面図である。 前記図10を#C−#C線に沿って切断した断面図であり、(A)は可動体が上へ最大に撓んだ状態,(B)は撓みのない状態,(C)は下へ最大に撓んだ状態を示す図である。 前記実施例2の可動体の変位速度と入力電圧の関係を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 背景技術の一例を示す図である。 背景技術の一例を示す図である。
符号の説明
10:駆動装置
12:通路
14:バネ
16:シャフト
20:可動体(アクチュエータ本体)
21:圧電振動子(平面変形素子)
22:レンズ
24:振動板
24A,24B:凸部
26:開口部
28,30:圧電素子
28A,30A:電極層
40:駆動装置
42:可動体
44:振動板
46:開口部
50:駆動装置
52:保持ガイド
54:溝
60:可動体
62:振動板
64:フック
66,68:圧電素子
66A:電極層
70,74:シャフト
72,76:開口部
78:貫通部
80:フック
82:保持ガイド
84:溝101:鏡筒
101a,101c:両端
101b,101d:孔
101e:支持部
101f:フォーク
101k:コ字状部
103:ガイドバー
112:圧電素子
113:駆動棒支持部材
113a,113c,113e:立ち上がり部
113b,113d:孔
114:板バネ
114c:摩擦部
115,116:ネジ
117:駆動棒
200:平面変形素子
202:ウエイト
204:クランプ脚
206:円板
208,210:圧電板
W:壁面

Claims (2)

  1. 被変位物を通路内で移動させるための駆動装置であって、
    前記被変位物が一体に取り付けられるとともに、印加電圧により撓む平面変形素子,
    前記被変位物の移動方向と略直交する方向に引張力を付与するための少なくとも一つの付勢手段,
    前記付勢手段を利用して、前記通路の内側から外側に向けて前記平面変形素子の外周部に引張力を負荷するとともに、前記被変位物の移動範囲に応じて移動をガイドする複数の保持機構を備え、
    前記保持機構は
    前記付勢手段の先端に、前記被変位物の移動方向に沿って連続して設けられたガイド手段,
    前記平面変形素子の外周部に設けられた突出部に形成されており、前記ガイド手段を、前記付勢手段による押圧ないし引張方向にスライド可能に貫通させる開口部,
    を含むことを特徴とする駆動装置。
  2. 被変位物を通路内で移動させるための駆動装置であって、
    前記被変位物が一体に取り付けられるとともに、印加電圧により撓む平面変形素子,
    前記被変位物の移動方向と略直交する方向に引張力を付与するための少なくとも一つの付勢手段,
    前記付勢手段を利用して、前記通路の内側から外側に向けて前記平面変形素子の外周部に引張力を負荷するとともに、前記被変位物の移動範囲に応じて移動をガイドする複数の保持機構を備え、
    前記保持機構は
    前記付勢手段の先端に、前記被変位物の移動方向に沿って連続して設けられたガイド手段,
    前記平面変形素子の周縁部に形成されており、前記ガイド手段を、前記付勢手段による押圧ないし引張方向にスライド可能に貫通させる開口部,
    を含むことを特徴とする駆動装置。
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