JP2012029495A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧電素子の伸縮をロッドに伝え、そのロッドに所定の摩擦力で係合している被駆動部材を、前記圧電素子の伸張時と縮小時との速度差を利用して移動させる超音波リニアアクチュエータにおいて、前記ロッドと平行に延びるガイド軸を設けることで、被駆動部材の重量増加に対応するとともに、耐衝撃性を向上するにあたって、精度低下を抑える。
【解決手段】フォーカスレンズ701を搭載し、被駆動部材である保持部材706は、ガイド軸710および回転止めのピン719で案内され、ロッド102で駆動される。そのロッド102に摩擦係合する連結片103は、付勢バネ104を介して保持部材706の一対の支持片714,715と連結される。したがって、ロッド102とガイド軸710との間で、傾き(チルト)にずれが生じても、付勢バネ104でそのずれを吸収して拗れを無くしつつ、連結片103のガタつきも抑え、追従精度、制御精度等の低下を抑える。
【選択図】図3
【解決手段】フォーカスレンズ701を搭載し、被駆動部材である保持部材706は、ガイド軸710および回転止めのピン719で案内され、ロッド102で駆動される。そのロッド102に摩擦係合する連結片103は、付勢バネ104を介して保持部材706の一対の支持片714,715と連結される。したがって、ロッド102とガイド軸710との間で、傾き(チルト)にずれが生じても、付勢バネ104でそのずれを吸収して拗れを無くしつつ、連結片103のガタつきも抑え、追従精度、制御精度等の低下を抑える。
【選択図】図3
Description
本発明は、撮像装置や投影装置のレンズ駆動機構などに好適に用いられ、SIDM(Smooth Impact Drive Mechanism(登録商標))から成る超音波リニアアクチュエータなどとして好適に実施される駆動装置に関する。
前記のSIDM超音波リニアアクチュエータは、たとえば図25で模式的に示すような構造を有し、振動子である圧電素子801の伸縮を、振動部材であるロッド802に伝え、そのロッド802に所定の摩擦力で係合している被駆動部材(移動体)803を、前記圧電素子801の伸張時と縮小時との速度差を利用して移動させるものである。圧電素子801のロッド802が取付けられる面とは反対側の面は、所定の重量を有する固定部804に固定されている。
これによって、たとえば図25(a)から図25(b)で示すように、ロッド802をゆっくりと伸張させることで、そのロッド802に摩擦係合している被駆動部材803も移動し、図25(b)から図25(c)で示すように、前記所定の摩擦力を超える程、ロッド802を瞬時に縮小すると、被駆動部材803が慣性のために伸張位置に取り残されるということを繰返し行うことで、前記被駆動部材803を前記ロッド802の軸方向に移動させるものである。そして、伸張を瞬時に、縮小をゆっくりと行うことで、前記被駆動部材803の移動方向を前記とは逆転することができる。
図26には、上述のような超音波リニアアクチュエータ800の時間経過に伴う圧電素子801および被駆動部材803の変位の関係を示す。上述のように、圧電素子801の伸張時と縮小時との速度差を利用して被駆動部材803を移動させるので、駆動部材802と被駆動部材803との係合部には擬似鋸歯状の変位が生じ、その鋸歯状波形の斜辺部分の変位が積算されて、被駆動部材803の総変位量になる。なお、本件明細書では、圧電素子801に与えられる駆動信号と、アクチュエータ800の振動の系との関係で(主に高調波等の要因で)、正確な鋸歯状振動とならないために、上記のように擬似鋸歯状と表現している。
このような超音波リニアアクチュエータ800は、通常のローレンツ力型のモータなどに比べて、構成が簡単で、しかも減速機構を用いずに負荷をダイレクトに駆動することができる。このため、特許文献1では、その搭載例として、前記ロッド802をレンズ光軸方向に設置し、被駆動部材803となるフォーカシングレンズの保持部材を前記ロッド802に係合させることで、オートフォーカスを実現した駆動装置が提案されている。なお、前記ロッド802に対して被駆動部材803を摩擦係合させるためには、バネなどによる押圧力だけではなく、磁力が用いられてもよい。
図27は前記SIDM超音波リニアアクチュエータ800を用いる投影装置(プロジェクタ)900の構造を示す斜視図であり、図28(a)はその平面図であり、図28(b)は側面図である。この投影装置900では、前記超音波リニアアクチュエータ800は、フォーカスレンズ901の駆動機構に用いられる。
この投影装置900では、RGBのLEDをマトリクス状に多数配列して成る光源903から、前記RGBの各光束が時分割で放射され、図示しないインテグレーター素子とレンズとを備えて成る照明光学系、および偏光変換素子を通過し、偏光ビームスプリッタ904で一旦反射されて、LCOS905のパネル面をほぼ均一に照射する。前記LCOS905で映像(画像)として変調された反射光束は、今度は偏光ビームスプリッタ904を透過し、投影レンズユニット907を透過して、スクリーンに投影される。
複数のレンズから成る投影レンズユニット907は、第1レンズ(出射側)である前記フォーカスレンズ901が保持部材906に保持されており、この保持部材906を前記超音波リニアアクチュエータ800によって光軸方向に移動させることで、前記スクリーン上の投影像の焦点を調節するようになっている。なお、前記インテグレーター素子は、光源903からの光束をほぼ平行にするためのレンズであり、前記偏光ビームスプリッタ904は、上述のように入射した光束をその偏光成分によって分離するフィルタであり、前記LCOS905は、反射型液晶タイプの空間変調素子である。
一方、前記超音波リニアアクチュエータ800において、圧電素子801のロッド802が取付けられる面とは反対側の面には、固定部として所定の重量を有する錘804aが取付けられるとともに、前記被駆動部材(移動体)803としては、前記保持部材906の一端に設けられる係合部材906aが前記ロッド802に摩擦係合している。前記ロッド802は、該投影装置900の本体フレーム910において、前記軸方向に間隔を開けて配置される一対の支持部材811,812によって摺動自在に支持されている。また、保持部材906の他端側には、もう1つの係合部材906bが設けられており、この係合部材906bは、前記本体フレーム910において、軸方向に間隔を開けて配置される一対の支持部材813,814によって支持されているピン815に緩やかに係合し、前記保持部材906の前記ロッド802の軸回りの回転止めを実現する。
図29は前記係合部材906a付近を拡大して示す斜視図であり、図30は図29の矢符A方向から見た側面図である。前記係合部材906aは、図30で示すように、前記保持部材906の一端に設けられる係合片911に、前記ロッド802に摩擦係合している連結片913が固着されて構成されている。前記連結片913は、係合片911に接着剤914によって固着される取付け部9131と、その取付け部9131から折り曲げ形成される係合部9132と、前記係合部9132に対向配置される押圧部9133と、前記押圧部9133をロッド802方向に弾発的に付勢する板バネ部9134とを備えて構成される。
前記係合部9132は、前記取付け部9131から90度折り曲げられる板状部9132aと、その板状部9132aから前記ロッド802に向けて延びる屈曲部9132bとを備えて構成される。前記屈曲部9132bは、前記ロッド802の軸線方向から見てV字状に折り曲げ形成されるとともに、その幅方向の中央部に、スリット9132cが形成されている。
一方、前記押圧部9133も、帯状体が、前記ロッド802の軸線方向から見て、すなわち該帯状体の厚み方向にV字状に折り曲げ形成されて成る。そして、この押圧部9133と屈曲部9132bとの間に前記ロッド802を挟み込んだ状態で、該押圧部9133の両端が前記スリット9132cの両端部に係合するように嵌め込まれ、板バネ部9134の弾発力によって、前記押圧部9133をロッド802に所望の摩擦力で係合させるようになる。こうして、前記SIDM超音波リニアアクチュエータ800によるフォーカスレンズ901(保持部材906)の駆動が可能になっている。
上述のように構成される投影装置900において、ロッド802は、フォーカスレンズ901(保持部材906)を駆動する振動部材として機能するとともに、軸方向に案内するガイド軸としての機能も備えている。そこで、解像度や収差など、前記投影装置900に要求される性能が高まり、前記フォーカスレンズ901(保持部材906)の重量増加(大型化)に対応するために、および/または耐衝撃性を向上するために、特許文献2の手法が提案されている。その従来技術によれば、図31で示すように、圧電素子801と、ロッド802および錘804aとの接合部分(網掛けして示す)における接着力を強固にすることで、それらの接合部分の破損を防止することが示されている。
しかしながら、この従来技術でも、被駆動部材803の重量が、通常のSIDM駆動の200mg程度から重くなり、および/または携帯用などでより大きな衝撃が加わると、圧電素子801とロッド802との接合部の剥離や、圧電素子801が破壊するという問題がある。そこで、このような問題に対応するためには、前記振動部材として機能するロッド802と平行に延びるガイド軸を別途設け、そのガイド軸によって被駆動部材の荷重の多くを支持させることが考えられる。
図32(a)はそのような別途にガイド軸816を設けた投影装置900’の平面図であり、図32(b)は側面図である。図28で示す投影装置900に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この投影装置900’では、前記ガイド軸816は、該投影装置900’の本体フレーム910’に設けられる一対の支持片817,818によって支持されており、そのガイド軸816によって、保持部材906’の一端側に設けられた一対のガイド片911,912が摺動自在に案内されることで、前記のように該保持部材906’の荷重の多くが支持される。一対のガイド片911,912間には、前記係合片911の取付け部9131が挟み込まれる。また、前記取付け部9131には、図33で示すように、ガイド軸816が遊挿する孔9131aが穿設されている。
ところが、上述のようにロッド802と平行にもう1本のガイド軸816を設け、2軸になると、ロッド802に案内される移動体である連結片913と、ガイド軸816に案内される被駆動部材であるガイド片911,912とにおいて、圧電素子801の振動や、外部からの衝撃などによって、それらのロッド802およびガイド軸816の傾き(チルト)にずれが生じると、図32(a)において矢符θで示すように、連結片913が拗れ、該連結片913、したがって、それに連結される保持部材906’が動かなくなる動作不良を生じるという問題がある。
そこで、このような不具合に対応するためには、連結片913に、ロッド802の軸線の直交方向から、所定の角度範囲で傾き(ガタ、空間、クリアランス)を許容する必要がある。すなわち、前記矢符θ方向に所定の範囲で変位を許容する必要がある。このため、図34で示すように、前記一対のガイド片911,912と、連結片913の取付け部9131との間には、ガイド軸816とロッド802とが拗れないように、隙間(W1+W2)が設けられている。
したがって、この隙間(ガタ)によって、前記屈曲部9132bのロッド802に対する摩擦係合が緩くなり、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することになる。
本発明の目的は、電気機械変換素子の伸縮によって軸方向に振動し、移動体を駆動する振動部材と、前記振動部材と平行に延び、前記移動体と連結される被駆動部材を案内するガイド軸との少なくとも2軸を有する駆動装置において、前記移動体や被駆動部材の拗れを無くして、動作不良となることを未然に防止しつつ、駆動精度の低下を抑えることができる駆動装置を提供することである。
本発明の駆動装置は、電圧が印加されると伸縮する電気機械変換素子と、前記電気機械変換素子の伸縮によって軸方向に振動する振動部材と、前記振動部材に所定の摩擦力で係合し、前記軸方向に移動可能な移動体と、前記振動部材と平行に延びるガイド軸と、前記ガイド軸上を摺動自在に案内される被駆動部材と、前記振動部材とガイド軸との間において、それらの軸方向とは交差方向に延びて配置され、前記移動体と被駆動部材とを連結し、前記移動体の移動に伴い、前記被駆動部材を移動させる連結片と、前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方と、前記連結片との接続部分に介在され、前記連結片の前記交差方向からの傾きを所定の角度範囲で許容しつつ、それらを互いに連結する連結部材とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、圧電素子などの電気機械変換素子の伸縮を振動部材に伝え、その振動部材に、所定の摩擦力で係合されている移動体を、前記電気機械変換素子の伸張時と縮小時との速度差を利用して移動させる超音波リニアアクチュエータなどとして実現される駆動装置において、駆動回路から、前記振動部材と移動体との係合部分に、前記の速度差を生じさせることができる擬似鋸歯状の変位振動を生じさせ、前記振動部材と移動体とを相対移動させるにあたって、以下の構成を採用する。
すなわち、前記振動部材と平行に延びるガイド軸を設け、そのガイド軸によって被駆動部材を摺動自在に案内することで、振動部材をガイド軸として共用せず、該被駆動部材の荷重の多くを別途に設けたガイド軸によって支持させ、該被駆動部材の重量増加(大型化)に対応するとともに、耐衝撃性を向上する。そして、こうして少なくとも2軸になった振動部材とガイド軸とにおいて、それらにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とを連結し、前記移動体の移動に伴い、前記被駆動部材を移動させる連結片が必要になる。この連結片は、相互に平行な前記振動部材とガイド軸との間において、それらの軸方向とは交差方向に延びて配置される。
ここで本発明では、前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方と、前記連結片との接続部分を、所定の連結力で緩やかに連結する。具体的には、それらの間に、前記連結片の前記交差方向からの傾きを所定の角度範囲で許容しつつ、それらを互いに連結する連結部材を介在する。好ましくは、前記連結部材は、前記連結片を、前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方へ圧接させて隙間(ガタ)を無くす付勢バネなどの付勢部材を備えている。または、前記連結部材は、前記連結片を、前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方へ吸着させて隙間(ガタ)を無くす磁性部材を備えている。或いは、前記連結部材は、弾性接着剤を備えている。そして、前記所定の角度範囲は、前記連結部材によって許容される前記隙間(ガタ)の範囲となる。
したがって、前記少なくとも2軸になった振動部材とガイド軸とにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とにおいて、電気機械変換素子の振動や外部からの衝撃などによって、それらの傾き(チルト)にずれが生じても、前記付勢部材による圧接、磁性部材による吸着、或いは弾性接着剤による弾性接続などによって、その傾き(チルト)のずれを吸収し、それらの移動体や被駆動部材の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。また、そのような拗れを防止するために、連結片の前記交差方向からの傾き(ガタ、空間、クリアランス)を所定の角度範囲で許容しても、該連結部材が前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方と連結片とを互いに連結しているので、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することを防止することができる。
また、好ましくは、前記付勢バネが移動体に結合されていることを特徴とする。
また、好ましくは、前記付勢バネが被駆動部材体に結合されていることを特徴とする。
また、好ましくは、前記付勢バネは、その一端が、前記移動体または被駆動部材の何れかに、溶接またはかしめによって固定され、他端が被駆動部材に接触していることを特徴とする。
さらにまた、本発明の駆動装置では、前記付勢バネは、前記移動体、連結片および連結部材を一体で構成するコイルスプリング(線材)から成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記振動部材にコイルスプリング(線材)を被せ、その巻線方法を工夫することで、前記振動部材の軸方向に密に強く巻付いて前記所定の摩擦力で係合する移動体としての機能を発揮する部分と、前記振動部材の軸方向に間隔を開けて巻付いて前記付勢バネ(連結部材)としての機能を発揮する部分と、被駆動部材に当接して前記連結片としての機能を発揮する部分とを、一体で構成することができる。
また、好ましくは、前記付勢バネは、前記移動体、連結片および連結部材を一体で構成する板材から成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、板材を板金で成型する方法を工夫することで、前記振動部材に前記所定の摩擦力で係合する移動体としての機能を発揮する部分と、一端が被駆動部材に当接して前記連結片としての機能を発揮する部分と、他端が被駆動部材に弾発的に当接して前記付勢バネ(連結部材)としての機能を発揮する部分とを、一体で構成することができる。
さらにまた、本発明の駆動装置は、電圧が印加されると伸縮する電気機械変換素子と、前記電気機械変換素子の伸縮によって軸方向に振動する振動部材と前記振動部材に所定の摩擦力で係合し、前記軸方向に移動可能な移動体と、前記振動部材と平行に延びるガイド軸と、前記ガイド軸上を摺動自在に案内される被駆動部材と、前記振動部材とガイド軸との間において、それらの軸方向とは交差方向に延びて配置され、前記移動体と被駆動部材とを連結し、前記移動体の移動に伴い、前記被駆動部材を移動させる連結片と、前記ガイド軸に塗布される潤滑剤とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、圧電素子などの電気機械変換素子の伸縮を振動部材に伝え、その振動部材に、所定の摩擦力で係合されている移動体を、前記電気機械変換素子の伸張時と縮小時との速度差を利用して移動させる超音波リニアアクチュエータなどとして実現される駆動装置において、駆動回路から前記振動部材と移動体との係合部分に、前記の速度差を生じさせることができる擬似鋸歯状の変位振動を生じさせ、前記振動部材と移動体とを相対移動させるにあたって、以下の構成を採用する。
すなわち、前記振動部材と平行に延びるガイド軸を設け、そのガイド軸によって被駆動部材を摺動自在に案内することで、振動部材をガイド軸として共用せず、該被駆動部材の荷重の多くを別途に設けたガイド軸によって支持させ、該被駆動部材の重量増加(大型化)に対応するとともに、耐衝撃性を向上する。そして、こうして少なくとも2軸になった振動部材とガイド軸とにおいて、それらにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とを連結し、前記移動体の移動に伴い、前記被駆動部材を移動させる連結片が必要になる。この連結片は、相互に平行な前記振動部材とガイド軸との間において、それらの軸方向とは交差方向に延びて配置される。ここで本発明では、前記ガイド軸に、適正な粘度の潤滑油等の潤滑剤を塗布する。
したがって、前記少なくとも2軸になった振動部材とガイド軸とにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とにおいて、電気機械変換素子の振動や外部からの衝撃などによって、それらの傾き(チルト)にずれが生じても、前記潤滑剤の応力によって、ガイド軸と被駆動部材との間で、その傾き(チルト)のずれを吸収し、それらの移動体や被駆動部材の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができるとともに、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することを防止することができる。
また、本発明の駆動装置では、前記潤滑剤は、粘度指数が100以上、動粘度が使用温度範囲で1から300の範囲、流動点は−10℃以下の潤滑油であることを特徴とする。
上記の構成によれば、潤滑油の粘度指数が100未満では、粘度の変化が大きく、該駆動装置(超音波リニアアクチュエータ)の使用中の温度変化によって、粘度が変化し、駆動特性が変化してしまう。また、潤滑油の動粘度が使用温度範囲で1以下になると、駆動精度の悪化を改善しているガイド軸と被駆動部材との嵌合部や振動部材と移動体との嵌合部での潤滑油の剪断応力が小さくなり、駆動精度の改善ができず、かつサラサラすぎて嵌合部に潤滑油が定着しない。さらにまた、潤滑油の動粘度が300を超えると、粘度が大きくて、駆動の抵抗となり、消費電力の増大や速度低下を招く。また、潤滑油の流動点が−10℃より高いと、日常使用温度範囲において流動性が低下し、前記嵌合部での潤滑油の剪断応力が大きくなり、駆動特性がバラついたり、速度低下や消費電力の増大を招く。
本発明の駆動装置は、以上のように、圧電素子などの電気機械変換素子の伸縮を振動部材に伝え、その振動部材に、所定の摩擦力で係合されている移動体を、前記電気機械変換素子の伸張時と縮小時との速度差を利用して移動させる超音波リニアアクチュエータなどとして実現される駆動装置において、前記振動部材と平行に延びるガイド軸を設けることで、被駆動部材の重量増加(大型化)に対応するとともに、耐衝撃性を向上するにあたって、前記振動部材とガイド軸とにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とを連結し、前記移動体の移動に伴い前記被駆動部材を移動させる連結片と、前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方との接続部分を、所定の連結力で緩やかに連結する連結部材を介在する。
それゆえ、前記少なくとも2軸になった振動部材とガイド軸とにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とにおいて、電気機械変換素子の振動や外部からの衝撃などによって、それらの傾き(チルト)にずれが生じても、前記連結部材がその傾き(チルト)のずれを吸収し、それらの移動体や被駆動部材の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。また、そのような拗れを防止するために、連結片の傾き(ガタ、空間、クリアランス)を所定の角度範囲で許容しても、前記連結部材が前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方と連結片とを互いに連結しているので、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することを防止することができる。
さらにまた、本発明の駆動装置は、以上のように、圧電素子などの電気機械変換素子の伸縮を振動部材に伝え、その振動部材に、所定の摩擦力で係合されている移動体を、前記電気機械変換素子の伸張時と縮小時との速度差を利用して移動させる超音波リニアアクチュエータなどとして実現される駆動装置において、前記振動部材と平行に延びるガイド軸を設けることで、被駆動部材の重量増加(大型化)に対応するとともに、耐衝撃性を向上するにあたって、前記振動部材とガイド軸とにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とを連結片で連結し、前記ガイド軸には、適正な粘度の潤滑油等の潤滑剤を塗布する。
それゆえ、前記少なくとも2軸になった振動部材とガイド軸とにそれぞれ案内される移動体と被駆動部材とにおいて、電気機械変換素子の振動や外部からの衝撃などによって、それらの傾き(チルト)にずれが生じても、前記潤滑剤の応力によって、ガイド軸と被駆動部材との間で、その傾き(チルト)のずれを吸収し、それらの移動体や被駆動部材の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができるとともに、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することを防止することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の第1の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ100を用いる投影装置(プロジェクタ)700の構造を示す分解斜視図であり、図2はその組立てた状態の斜視図であり、図3(a)はその平面図であり、図3(b)は側面図である。この投影装置700では、前記超音波リニアアクチュエータ100は、フォーカスレンズ701の駆動機構に用いられる。
図1は本発明の実施の第1の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ100を用いる投影装置(プロジェクタ)700の構造を示す分解斜視図であり、図2はその組立てた状態の斜視図であり、図3(a)はその平面図であり、図3(b)は側面図である。この投影装置700では、前記超音波リニアアクチュエータ100は、フォーカスレンズ701の駆動機構に用いられる。
この投影装置700では、RGBのLEDをマトリクス状に多数配列して成る光源702から、前記RGBの各光束が時分割で放射され、インテグレーター素子とレンズとを備えて成る照明光学系および偏光変換素子703を通過し、偏光ビームスプリッタ704で一旦反射されて、LCOS705のパネル面をほぼ均一に照射する。前記LCOS705で映像(画像)として変調された反射光束は、今度は偏光ビームスプリッタ704を透過し、投影レンズユニット707を透過して、スクリーンに投影される。
複数のレンズから成る投影レンズユニット707は、第1レンズ(出射側)である前記フォーカスレンズ701が保持部材706に保持されており、この保持部材706を前記超音波リニアアクチュエータ100によって光軸方向に移動させることで、前記スクリーン上の投影像の焦点を調節するようになっている。以上の構造は、前述の図27,28,32で示す投影装置900,900’と同様である。
そして、解像度や収差など、該投影装置700に要求される性能が高まり、前記フォーカスレンズ701(保持部材706)の重量増加(大型化)に対応するために、および/または耐衝撃性を向上するために、前記フォーカスレンズ701(保持部材706)の荷重の多くは、前記超音波リニアアクチュエータ100とは別途に設けたガイド軸710によって支持するようになっている。このガイド軸710は、本体フレーム711において、軸方向に間隔を開けて配置される一対の支持片712,713によって支持されており、そのガイド軸710によって、保持部材706の一端側に設けられた一対のガイド片714,715が摺動自在に案内されることで、前記のように該保持部材706の荷重の多くが支持される。
また、前記保持部材706の他端側に設けられたガイド片716は、本体フレーム711において、軸方向に間隔を開けて配置される一対の支持片717,718によって支持されているピン719に緩やかに係合し、前記保持部材706の前記ガイド軸710の軸回りの回転止めを実現する。
一方、本実施の形態の超音波リニアアクチュエータ100は、圧電素子101と、ロッド102と、連結片103と、付勢バネ(連結部材)104とを備えて構成される。本実施の形態の超音波リニアアクチュエータ100では、圧電素子101の振動方向の一方の面には、振動部材として機能するロッド102が固着されるが、他方の面には、錘は設けられておらず、代わって、該圧電素子101の振動方向とは直交する面が、前記本体フレーム711に形成されたスロット721に嵌り込んで固着される。ロッド102の先端は、前記本体フレーム711に立設された前記支持片712の支持孔722に摺動自在に嵌り込む。こうして、前記ロッド102は、前記ガイド軸710と平行に配置される。
図4〜図7は、本実施の形態の超音波リニアアクチュエータ100を拡大して示す図であり、図4は斜視図、図5は図4の矢符A方向から見た側面図、図6は図4の矢符B方向から見た平面図、図7は図4の矢符C方向から見た正面図である。前記連結片103は、取付け部111と、係合部112と、押圧部113と、板バネ部114とを備えて構成される。前記取付け部111は、板状に形成され、前記一対のガイド片714,715間に嵌め込まれるとともに、その略中心付近には、ガイド軸710が遊挿する孔111aが穿設されている。
前記係合部112は、前記ロッド102の軸線方向Xとは交差方向Yに延びる帯状に形成され、前記取付け部111から90度折り曲げられる板状部112aと、その板状部112aから前記ロッド102に向けて延びる屈曲部112bとを備えて構成される。前記屈曲部112bは、前記軸線方向Xから見てV字状に折り曲げ形成されるとともに、その帯の幅方向の中央部に、スリット112cが形成されている。
一方、前記押圧部113も、帯状体が、前記ロッド102の軸線方向Xから見て、すなわち該帯状体の厚み方向にV字状に折り曲げ形成されて成る。そして、この押圧部113と屈曲部112bとの間に前記ロッド102を挟み込んだ状態で、該押圧部113の両端が前記スリット112cの両端部に係合するように嵌め込まれ、板バネ部114の基端(板状部112a)側が、溶接またはかしめ止めによって前記板状部112aに結合されることで、該板バネ部114が発生する弾発力によって、前記押圧部113をロッド102に所望の摩擦力で係合させるようになる。こうして、前記SIDM超音波リニアアクチュエータ100によるフォーカスレンズ701(保持部材706)の駆動が可能になっている。
この連結片103において、前記屈曲部112b、押圧部113および板バネ部114は、ロッド102の伸縮によって変位駆動される移動体を構成する。一方、前記取付け部111および板状部112aは、相互に平行な前記ロッド102とガイド軸710との間において、前記移動体である屈曲部112bと、被駆動部材であるフォーカスレンズ701(保持部材706)のガイド片714,715とを連結し、前記移動体の移動に伴い、前記被駆動部材を移動させる連結片を構成する。
注目すべきは、本実施の形態の超音波リニアアクチュエータ100では、前記取付け部111によって駆動力が伝達される一対のガイド片714,715と該板状部112aとの接続部分(図1〜図7ではガイド片715側)には、それらを所定の連結力で緩やかに(弾発性を持って)連結する付勢バネ104を設けることである。本実施の形態では、連結部材である前記付勢バネ104は、前記連結片である取付け部111および板状部112aの前記交差方向Yからの傾き(図4において参照符号θで示す)を所定の角度範囲で許容しつつ、前記板状部112aとガイド片714,715とを互いに連結する。
本実施の形態では、前記付勢バネ104は、巻バネから成り、前記ガイド軸710に嵌め込まれることで、該ガイド軸710に巻回され、該ガイド軸710の軸方向Xに摺動自在であり、伸張方向、すなわち一対のガイド片714,715を相互に離反させる方向に付勢する。したがって、連結片である板状部112aを、被駆動部材であるガイド片715側に圧接させて、隙間(ガタ)を無くすようになっている。
図1〜図7の例では、移動体である屈曲部112bと、連結片である板状部112aとが一体で形成され、該付勢バネ104は連結片である板状部112aと被駆動部材であるガイド片714との間に介在されたけれども、移動体である屈曲部112bと、連結片である板状部112aとが別体で形成され、該付勢バネ104は、それらの間に設けられてもよい。
このように構成することで、駆動用のロッド102に近接し、平行なガイド軸710を設け、そのガイド軸710によって被駆動部材であるフォーカスレンズ701(保持部材706)を摺動自在に案内することで、ロッド102をガイド軸として共用せず、該被駆動部材の重量増加(大型化)に対応するとともに、耐衝撃性を向上するようにした超音波リニアアクチュエータ100において、それらの軸方向Xとは交差方向Yに延びて配置され、移動体である屈曲部112bと被駆動部材であるガイド片714,715とを連結する連結片である取付け部111との間に、前記取付け部111の前記交差方向Yからの傾きθを所定の角度範囲で許容しつつ、それらを互いに連結する連結部材である付勢バネ104を設けるので、圧電素子101の振動や外部からの衝撃などによって、ロッド102およびガイド軸710の傾き(チルト)にずれが生じても、前記付勢バネ104による圧接によって、その傾き(チルト)のずれを吸収し、連結片103や保持部材706の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。また、そのような拗れを防止するために、連結片である取付け部111の前記交差方向Yからの傾き(ガタ、空間、クリアランス)θを所定の角度範囲で許容しても、付勢バネ104が前記移動体である屈曲部112bと被駆動部材であるガイド片714,715とを互いに連結しているので、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することを防止することができる。すなわち、取付け部111をガイド片715に密着させつつ、拗れが生じようとした際は、前述の図34における隙間(W1+W2)での取付け部111のずれを許容する。
なお、前記拗れは、正確には、図4で示すように、ロッド102の軸線X1と、ガイド軸710の軸線X2とによって形成される面上の回転モーメントとして発生する。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の第2の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ200の側面図である。この図8は、前述の図5に対応しており、同一の部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この超音波リニアアクチュエータ200は、前記の圧電素子101およびロッド102と、移動体201と、付勢バネ202とを備えて構成され、前述の投影装置700に用いることができる。
図8は、本発明の実施の第2の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ200の側面図である。この図8は、前述の図5に対応しており、同一の部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この超音波リニアアクチュエータ200は、前記の圧電素子101およびロッド102と、移動体201と、付勢バネ202とを備えて構成され、前述の投影装置700に用いることができる。
前記移動体201は、ロッド102が遊挿する筒状体の一側面に、軸方向にスリットが形成されて成る移動部2011と、そのスリット部分に嵌り込み、前記ロッド102に摩擦係合する係合部2012とを備えて構成される。すなわち、前記移動部2011は前述の屈曲部112bと同様にロッド102上を摺動可能であり、前記係合部2012は前述の押圧部113と同様に機能し、これらの移動部2011と係合部2012との間に前記ロッド102を挟み込む。
また、前記付勢バネ202は、前記ロッド102に巻回される小径の押圧部2021と、一体化された前記移動部2011および係合部2012に巻回される大径の締付け部2022とが一体で形成されて成る。
一方、被駆動部材である前記保持部材706側では、前述の一対のガイド片714,715が、このロッド102側に延設されてガイド片714’,715’となっており、それらに形成された挿通孔内をロッド102が遊挿することで、該ロッド102が前記保持部材706側の荷重の多くを受けないようになっている。
上述のように構成される超音波リニアアクチュエータ200において、前述のように、付勢バネ202の締付け部2022によって、移動体201の係合部2012をロッド102に押圧し、摩擦係合させる。したがって、前記締付け部2022は、前述の板バネ部114と同様に機能する。これに対して、付勢バネ202の押圧部2021は、ガイド片714’と移動部2011との間に介在され、移動部2011をガイド片715’ 側に圧接させて、隙間(ガタ)を無くすようになっている。すなわち、前記押圧部2021は、前述の付勢バネ104と同様に機能する。またしたがって、本実施の形態では、ガイド片715’が、保持部材706と移動体201との間の連結片となり、押圧部2021が連結部材となる。
このように構成してもまた、ロッド102およびガイド軸710の傾き(チルト)にずれが生じても、前記付勢バネ202の押圧部2021による移動体201の移動部2011のガイド片715’への圧接によって、その傾き(チルト)のずれを吸収し、移動体201や保持部材706の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の第3の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ300の側面図である。この図9は、前述の図8に対応しており、同一の部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この超音波リニアアクチュエータ300は、前記の圧電素子101およびロッド102と、移動体301とを備えて構成され、前述の投影装置700に用いることができる。
図9は、本発明の実施の第3の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ300の側面図である。この図9は、前述の図8に対応しており、同一の部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この超音波リニアアクチュエータ300は、前記の圧電素子101およびロッド102と、移動体301とを備えて構成され、前述の投影装置700に用いることができる。
図10は、前記移動体301の斜視図である。この移動体301は、前記ロッド102に巻回される巻バネから成り、小径の摩擦係合部302と、それに連なり、若干大径の弾発部303とを備えて構成される。
前記摩擦係合部302は、線材が軸方向Xに隙間を開けずに密に巻回されて成り、ロッド102よりも小径に形成されて、所定の巻付き力でロッド102に巻付いている。したがって、注目すべきは、この摩擦係合部302は、前述の超音波リニアアクチュエータ100における屈曲部112b、押圧部113および付勢バネ114としての機能を備えており、超音波リニアアクチュエータ200における移動体201および締付け部2022としての機能を備えている。なお、摩擦係合部302の基端(ガイド片714’)側は、該移動体301にロッド102を嵌め込み易くするために、いわゆるタケノコバネ状に、拡径して形成され、連結片としての機能を備えている。
一方、前記移動体301の弾発部303は、線材が軸方向Xに隙間を開けて巻回されて成り、伸張方向に弾発力を発生する。したがって、注目すべきは、この弾発部303は、前述の超音波リニアアクチュエータ100における取付け部111および付勢バネ104(連結部材)としての機能を備えており、超音波リニアアクチュエータ200における押圧部2021としての機能を備えている。
したがって、移動体301は、摩擦係合部302が圧電素子101の振動によって前記軸方向Xに変位駆動され、弾発部303によって、その駆動トルクが被駆動部材であるガイド片714’,715’側に伝達され、かつ前記弾発部303によって、ロッド102およびガイド軸710の傾き(チルト)のずれを吸収し、該移動体301や保持部材706の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。このように、ロッド102にコイルスプリング(線材)を被せ、その巻線方法を工夫することで、移動体としての機能を発揮する部分と、付勢バネ(連結部材)としての機能を発揮する部分と、連結片としての機能を発揮する部分とを、一体で構成することができる。
(実施の形態4)
図11は本発明の実施の第4の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ400を用いる投影装置(プロジェクタ)700’の構造を示す斜視図であり、図12(a)はその平面図であり、図12(b)は側面図である。この投影装置700’でも、前記超音波リニアアクチュエータ400は、フォーカスレンズ701を保持する保持部材706’の駆動機構に用いられる。これらの図11および図12では、光源702、偏光ビームスプリッタ704およびLCOS705等は省略している。
図11は本発明の実施の第4の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ400を用いる投影装置(プロジェクタ)700’の構造を示す斜視図であり、図12(a)はその平面図であり、図12(b)は側面図である。この投影装置700’でも、前記超音波リニアアクチュエータ400は、フォーカスレンズ701を保持する保持部材706’の駆動機構に用いられる。これらの図11および図12では、光源702、偏光ビームスプリッタ704およびLCOS705等は省略している。
前述の投影装置700では、ロッド102、ガイド軸710、フォーカスレンズ701およびピン719が、略同一平面上に並列に配置されているのに対して、この投影装置700’では、ロッド102およびガイド軸710が、前記平面に対して垂直に積層され、狭幅に構成されている。したがって、前記軸線Xに対する交差方向Yは、この積層方向となる。そして、前記保持部材706’の他端側にはガイド片716が設けられ、本体フレーム711’に設けられる一対の支持片717’,718’によって支持されているピン719によって回転止めが行われている点も同様である。
一方、前記保持部材706’の一端側では、本体フレーム711’から立設される一対の支持片712’,713’によって、前述のようにロッド102およびガイド軸710の2軸が積層して支持される。なお、図11では、相対的にロッド102が図の下方側、ガイド軸710が上方側に配置されているけれども、保持部材706’の重心と、保持部材706’のそれらのロッド102およびガイド軸710への取付き(後述するガイド片714’,715’の位置や形状)となどに応じて、ロッド102が上方側、ガイド軸710が下方側に配置されたり、それらの間隔が適宜変更されてもよい。
そして、前記ガイド軸710には、前記保持部材706’の一端側において、軸方向に間隔を開けて配置される一対のガイド片714’,715’が摺動自在に支持されるとともに、それらのガイド片714’,715’間に、前記ロッド102に摩擦係合している移動体410が嵌り込む。
図13は、前記移動体410付近を拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は断面図である。大略的に、この移動体410は、本体411と、板バネ部412と、付勢バネ413とを備えて構成される。本体411は、板金などから成り、幅広部4110と狭幅部4111との2種類の幅を有する帯状の板の長手方向の一端側(狭幅部4111の先端)が折り曲げられてリブ4115が形成されるとともに、幅広部4110の幅方向の一端部が折り曲げられてリブ4113が形成されて成る。
そして、図13(c)で示すように、そのリブ4115と、狭幅部4111の基端部4117との2面で、ロッド102に当接する。前記幅広部4110における一方の端部に形成されるリブ4113は、スリット4116によって一部が切離されており、この部分が前記付勢バネ413となり、ガイド片715’に弾発的に接触する。また、前記幅広部4110における他方の端部に形成される凸部4112は、ガイド片714’に対する当り片となる。さらにまた、前記本体411の幅広部4110には、図13(a)で示すように、板バネ部412が、溶接やかしめ止めなどによって固定されており、該板バネ部412は、図13(c)で示すように、前記ロッド102を、リブ4115および狭幅部4111の基端部4117側へ押圧し、摩擦係合させる。これらの本体411および板バネ部412は、被駆動部材である保持部材706’と、該移動体410とを連結する連結片としても機能する。
一方、前記付勢バネ413は、上述のように、幅広部4110のリブ4113をスリット4116で切離して成る板バネ状の部材であり、反対の凸部4112に代えて、同様の付勢バネが形成されていてもよい。この付勢バネ413は、該本体411を前記ガイド片714’,715’間にガタつきなく保持する(図13ではガイド片714’へ密着させている)。したがって、この付勢バネ413は、移動体と被駆動部材との間に介在され、弾発力を発揮する連結部材として機能する。図11〜図13において、移動体410の下端側は、前述のようにロッド102に摩擦係合しており、上端側は、保持部材706’における前記ガイド片714’,715’間の側面720と前記ガイド軸710との間の隙間に嵌り込んでいる。こうして、移動体410のロッド102回りの回転が阻止されるとともに、該移動体410で発生したトルクを被駆動部材である保持部材706’に伝達することが可能になっている。
このように構成してもまた、近接した駆動用のロッド102およびガイド軸710間の傾き(チルト)にずれが生じても、前記付勢バネ413による圧接によって、その傾き(チルト)のずれを吸収し、移動体410や保持部材706’の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。また、そのような拗れを防止するために、移動体410に前記交差方向Yからの傾き(ガタ、空間、クリアランス)θを所定の角度範囲で許容しても、付勢バネ413が前記移動体410と被駆動部材であるガイド片714’,715’とを互いに連結しているので、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することを防止することができる。
一方、板バネから成る前記付勢バネ413に代えて、図14(a)で示すつる巻バネ415、図14(b)で示すタケノコバネ416、図14(c)で示す板バネ417を用いるようにしてもよい。板バネ417は、ガイド片715''に巻付けられている。
これらの場合、移動体410’では、前記リブ4113が設けられておらず、対向端部と同様に、当接面となる。また、これらの実施例でも、前記巻バネ415、タケノコバネ416および板バネ417は、移動体410’の両端部と、対応するガイド片714’,715’との間の少なくとも一方に介在されていればよい。さらにまた、巻バネ415およびタケノコバネ416は、前記移動体410’の端部とガイド片714’,715’との何れに固定されていてもよく、或いは両方に固定されていてもよい。
或いは、図14(d)の移動体410''で示すように、付勢バネ413’は、弾発性を有する線材から成り、その一端が、本体411''や板バネ部412の何れかに、溶接またはかしめによって固定され(図14(d)では、本体411''と板バネ部412との間に挟み込まれ、溶接によって固定)、他端が、ガイド片715’に接触しているような構成でもよい。すなわち、前述の付勢バネ413は本体411からスリット4116による切出しによって形成されたけれども、この付勢バネ413’は、本体411''とは別体で構成され、一体に組上げられる。
このように構成してもまた、近接した駆動用のロッド102およびガイド軸710間の傾き(チルト)にずれが生じても、前記巻バネ415、タケノコバネ416および板バネ417による圧接によって、その傾き(チルト)のずれを吸収し、移動体410’,410''や保持部材706’の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。
(実施の形態5)
図15は、本発明の実施の第5の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ450における移動体460付近を拡大して示す側面図である。この超音波リニアアクチュエータ450は、前述の超音波リニアアクチュエータ400に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ450では、移動体460が磁性材料から成るとともに、ガイド片715'''が、その磁性材料を吸着する磁石から成ることである。
図15は、本発明の実施の第5の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ450における移動体460付近を拡大して示す側面図である。この超音波リニアアクチュエータ450は、前述の超音波リニアアクチュエータ400に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ450では、移動体460が磁性材料から成るとともに、ガイド片715'''が、その磁性材料を吸着する磁石から成ることである。
移動体460の形状は、前記磁性材料から成る本体461と、前述の移動体410’と同様の板バネ部412とを備えて構成される。なお、ガイド片715''は、非磁性材料から成り、磁石が埋込まれたり、磁石が接着されることで、同様の機能を発揮するように構成されていてもよい。同様に、移動体460を磁性材料で構成するにあたって、本体461と板バネ部462との少なくとも一方が磁性材料から成り、或いは非磁性材料から成り、磁石が埋込まれたり、磁石が接着されることで、同様の機能を発揮するように構成されていてもよい。さらにまた、もう一方のガイド片714’も、磁石から形成されていてもよく、その場合は、移動体460と反発する極性とされる。
このように構成してもまた、近接した駆動用のロッド102およびガイド軸710間の傾き(チルト)にずれが生じても、前記移動体460とガイド片715'''との吸着によって、その傾き(チルト)のずれを吸収し、移動体460や保持部材706’の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。
(実施の形態6)
図16は、本発明の実施の第6の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ470における移動体410’付近を拡大して示す側面図である。この超音波リニアアクチュエータ470では、前述の図14で示す移動体410’をそのまま用いている。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ470では、移動体410’の一端面と、対応するガイド片715’との間が、連結部材となる弾性接着剤471で連結されていることである。この弾性接着剤471による連結も、もう一方の端面とガイド片714’との間で行われてもよい。
図16は、本発明の実施の第6の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ470における移動体410’付近を拡大して示す側面図である。この超音波リニアアクチュエータ470では、前述の図14で示す移動体410’をそのまま用いている。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ470では、移動体410’の一端面と、対応するガイド片715’との間が、連結部材となる弾性接着剤471で連結されていることである。この弾性接着剤471による連結も、もう一方の端面とガイド片714’との間で行われてもよい。
このように構成してもまた、近接した駆動用のロッド102およびガイド軸710間の傾き(チルト)にずれが生じても、前記弾性接着剤471による弾性によって、その傾き(チルト)のずれを吸収し、移動体410’や保持部材706’の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができる。
(実施の形態7)
図17は、本発明の実施の第7の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ490における移動体480付近を拡大して示す側面図である。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ490は、前述の移動体、連結片および連結部材としての機能を、1つで備えている移動体480を用いることである。そして、この移動体480は、1枚の金属板から板金加工によって形成され、移動体部481と、連結片482と、連結部材483とを備えて構成される。
図17は、本発明の実施の第7の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ490における移動体480付近を拡大して示す側面図である。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ490は、前述の移動体、連結片および連結部材としての機能を、1つで備えている移動体480を用いることである。そして、この移動体480は、1枚の金属板から板金加工によって形成され、移動体部481と、連結片482と、連結部材483とを備えて構成される。
前記移動体部481は、前記金属板が、前記ロッド102の軸線X方向から見て、三つの辺4811,4812,4813から成る三角筒状に折り曲げられて成り、その筒の内部に、前記ロッド102が挿通されるとともに、前記折り曲げによって発生した弾発力で摩擦係合される。前記連結片482は、前記軸線X方向から直交方向に延びる帯状の本体4821と、その本体4821の幅方向の両端部を折り曲げて形成される補強用のリブ4822,4823とを備えて構成される。
そして、前記連結部材483は、一方のリブ4822を延長して形成され、前記ガイド片715’に当接し、ガイド片714’側への弾発力を発生する。このように、一対のリブ4822,4823の内、一方のリブ4822から連結部材483を延長し、一対のガイド片714’,715’の内、遠い方のガイド片715’に当接させることで、板バネから成る連結部材483の長さを長く形成し、安定した弾発力を発生させることができる。こうして、板材を板金で成型する方法を工夫することで、移動体としての機能を発揮する部分と、連結片としての機能を発揮する部分と、付勢バネ(連結部材)としての機能を発揮する部分とを、一体で構成することができる。
(実施の形態8)
図18は本発明の実施の第8の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ500を用いる投影装置(プロジェクタ)700''の構造を示す斜視図である。この投影装置700''は前述の投影装置700’に、SIDM超音波リニアアクチュエータ500はSIDM超音波リニアアクチュエータ400に、それぞれ類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ500では、前述の移動体410’と、保持部材706’側の一対のガイド片714’,715’との間には、連結部材が設けられておらず、さらにこれらの間の間隔(クリアランス)は小さく、代わりに、前記ガイド軸710に、適正な粘度の潤滑油等の潤滑剤が塗布されていることである。すなわち、前述の図32で示す構成と同様に、保持部材706’は、移動体410’によって直接駆動されるものの、前記クリアランスは、前述の図32で示す構成では、図34で示すように、W1+W2だけ設けられるけれども、本実施の形態の超音波リニアアクチュエータ500では、数μmの微小幅でしか設けられないことである。
図18は本発明の実施の第8の形態に係る駆動装置であるSIDM超音波リニアアクチュエータ500を用いる投影装置(プロジェクタ)700''の構造を示す斜視図である。この投影装置700''は前述の投影装置700’に、SIDM超音波リニアアクチュエータ500はSIDM超音波リニアアクチュエータ400に、それぞれ類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この超音波リニアアクチュエータ500では、前述の移動体410’と、保持部材706’側の一対のガイド片714’,715’との間には、連結部材が設けられておらず、さらにこれらの間の間隔(クリアランス)は小さく、代わりに、前記ガイド軸710に、適正な粘度の潤滑油等の潤滑剤が塗布されていることである。すなわち、前述の図32で示す構成と同様に、保持部材706’は、移動体410’によって直接駆動されるものの、前記クリアランスは、前述の図32で示す構成では、図34で示すように、W1+W2だけ設けられるけれども、本実施の形態の超音波リニアアクチュエータ500では、数μmの微小幅でしか設けられないことである。
図19〜図22は、本件発明者の実験結果を示すグラフである。実験は、本体フレーム711’を固定して、前記クリアランスを9μmとして、ガイド片714’または715’を、対応する支持板712’または713’に密着させた状態から、反対のガイド片715’または714’が、対応する支持板713’または712’に当接するまで、すなわち保持部材706’の移動範囲の一端から他端に達するまで、10回行った。これらの図19〜図22において、(a)は、前述の10サンプル総てのデータを示す。しかしながら、データポイントが多く、重なり合って不鮮明なため、(a)の中から、(b)および(c)に、代表的なサンプル2つを抽出して、明確に示している。なお、横軸は駆動信号を与えた回数(ステップ数)を示し、縦軸は各ステップでの移動量(μm)を示す。
図19および図20は、図18で示すように、投影装置700''を横置き状態としたもので、図19はガイド軸710に潤滑剤が塗布されていない場合、図20は塗布されている場合を示す。一方、図21および図22は、図23および図24で示すように、投影装置700''を縦置き状態としたもので、本体フレーム711’を固定して、図21は図23で示すように、フォーカスレンズ701が上側になるように配置し、保持部材706’を下側へ駆動した場合を示し、図22は図24で示すように、フォーカスレンズ701が下側になるように配置し、保持部材706’を上側へ駆動した場合を示し、共に潤滑剤が塗布されていない場合を示す。
図19と図22および図23とを比較して明らかなように、同じ潤滑剤が塗布されていなくても、投影装置700''が縦置きの場合は、弾発力を発揮する前記連結部材(付勢バネ等)としての機能が、重力によって実現され、すなわち移動体410’がガイド片714’または715’に密着され、拗れによるがたつきを許容しつつ、そのがたつきが抑えられ、毎ステップの移動量は安定している。そして、図23で示すように保持部材706’を下側へ駆動した図21では、図24で示すように上側へ駆動する場合に比べて、前記重力の影響で、毎ステップの移動量が大きくなっている。
一方、図19と図20とを比較して明らかなように、潤滑剤が塗布されていない図19の例では、毎ステップの移動量のばらつきが大きく、前記拗れの影響が生じているものと推察される。これに対して、潤滑剤が塗布されている図20の例では、各回の移動量は格段に安定しており(図21および図22のように、重力のバイアスが掛っている状態に近い)、前記拗れの影響が抑えられているものと推察される。
このように構成することで、駆動用のロッド102に近接し、平行なガイド軸710を設け、そのガイド軸710によって被駆動部材であるフォーカスレンズ701(保持部材706’)を摺動自在に案内することで、ロッド102をガイド軸として共用せず、該被駆動部材の重量増加(大型化)に対応するとともに、耐衝撃性を向上するようにした超音波リニアアクチュエータ500において、ガイド軸710に、適正な粘度の潤滑油等の潤滑剤を塗布するので、圧電素子101の振動や外部からの衝撃などによって、ロッド102およびガイド軸710の傾き(チルト)にずれが生じても、前記潤滑剤の応力によって、移動体410’と保持部材706’との互いの動きが追従する方向に働き、その傾き(チルト)のずれを吸収し、それらの移動体410’や保持部材706’の拗れが無くなり、動作不良となることを未然に防止することができるとともに、駆動精度(追従精度、追従性、制御精度)が低下することを防止することができる。
なお、前記潤滑剤は、粘度指数が100以上、動粘度が使用温度範囲で1から300の範囲、流動点は−10℃以下の潤滑油であることが好ましい。これは、潤滑油の粘度指数が100未満では、粘度の変化が大きく、該超音波リニアアクチュエータ500の使用中の温度変化によって、粘度が変化し、駆動特性が変化してしまうためである。また、潤滑油の動粘度が使用温度範囲で1以下になると、駆動精度の悪化を抑制しているガイド軸710と保持部材706’との嵌合部(ガイド片714’,715’)での潤滑油の剪断応力が小さくなり、駆動精度の悪化を抑制できず、かつサラサラすぎて嵌合部に潤滑油が定着しないためである。さらにまた、潤滑油の動粘度が300を超えると、粘度が大きくて、駆動の抵抗となり、消費電力の増大や速度低下を招く。また、潤滑油の流動点が−10℃より高いと、日常使用温度範囲において流動性が低下し、前記嵌合部での潤滑油の剪断応力が大きくなり、駆動特性がバラついたり、速度低下や消費電力の増大を招く。
100,200,300 超音波リニアアクチュエータ
101 圧電素子
102 ロッド
103 連結片
104 付勢バネ
111 取付け部
112 係合部
112a 板状部
112b 屈曲部
112c スリット
113 押圧部
114 板バネ部
201 移動体
2011 移動部
2012 係合部
202 付勢バネ
2021 押圧部
2022 締付け部
301 移動体
302 摩擦係合部
303 弾発部
400,450,470,490,500 超音波リニアアクチュエータ
410,410’,410'',460,480 移動体
411,411’,411'',461 本体
4110 幅広部
4111 狭幅部
4112 凸部
4113,4115 リブ
4116 スリット
412,462 板バネ部
413,413’ 付勢バネ
415 つる巻バネ
416 タケノコバネ
417 板バネ
471 弾性接着剤
481 移動体部
482 連結片
483 連結部材
700,700’,700'' 投影装置
701 フォーカスレンズ
702 光源
703 照明光学系および偏光変換素子
704 偏光ビームスプリッタ
705 LCOS
707 投影レンズユニット
706,706’ 保持部材
710 ガイド軸
711,711’ 本体フレーム
712,713;712’,713’;717,718;717’,718’ 支持片
714,715;714’,715’;715'';715''';716 ガイド片
719 ピン
101 圧電素子
102 ロッド
103 連結片
104 付勢バネ
111 取付け部
112 係合部
112a 板状部
112b 屈曲部
112c スリット
113 押圧部
114 板バネ部
201 移動体
2011 移動部
2012 係合部
202 付勢バネ
2021 押圧部
2022 締付け部
301 移動体
302 摩擦係合部
303 弾発部
400,450,470,490,500 超音波リニアアクチュエータ
410,410’,410'',460,480 移動体
411,411’,411'',461 本体
4110 幅広部
4111 狭幅部
4112 凸部
4113,4115 リブ
4116 スリット
412,462 板バネ部
413,413’ 付勢バネ
415 つる巻バネ
416 タケノコバネ
417 板バネ
471 弾性接着剤
481 移動体部
482 連結片
483 連結部材
700,700’,700'' 投影装置
701 フォーカスレンズ
702 光源
703 照明光学系および偏光変換素子
704 偏光ビームスプリッタ
705 LCOS
707 投影レンズユニット
706,706’ 保持部材
710 ガイド軸
711,711’ 本体フレーム
712,713;712’,713’;717,718;717’,718’ 支持片
714,715;714’,715’;715'';715''';716 ガイド片
719 ピン
Claims (9)
- 電圧が印加されると伸縮する電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子の伸縮によって軸方向に振動する振動部材と、
前記振動部材に所定の摩擦力で係合し、前記軸方向に移動可能な移動体と、
前記振動部材と平行に延びるガイド軸と、
前記ガイド軸上を摺動自在に案内される被駆動部材と、
前記振動部材とガイド軸との間において、それらの軸方向とは交差方向に延びて配置され、前記移動体と被駆動部材とを連結し、前記移動体の移動に伴い、前記被駆動部材を移動させる連結片と、
前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方と、前記連結片との接続部分に介在され、前記連結片の前記交差方向からの傾きを所定の角度範囲で許容しつつ、それらを互いに連結する連結部材とを含むことを特徴とする駆動装置。 - 前記連結部材は、前記連結片を、前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方へ圧接させて隙間を無くす付勢部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 前記付勢部材は、付勢バネから成ることを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
- 前記連結部材は、前記連結片を、前記移動体と被駆動部材との少なくとも一方へ吸着させて隙間を無くす磁性部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 前記連結部材は、弾性接着剤を備えていることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 前記付勢バネは、前記移動体、連結片および連結部材を一体で構成するコイルスプリングから成ることを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
- 前記付勢バネは、前記移動体、連結片および連結部材を一体で構成する板材から成ることを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
- 電圧が印加されると伸縮する電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子の伸縮によって軸方向に振動する振動部材と、
前記振動部材に所定の摩擦力で係合し、前記軸方向に移動可能な移動体と、
前記振動部材と平行に延びるガイド軸と、
前記ガイド軸上を摺動自在に案内される被駆動部材と、
前記振動部材とガイド軸との間において、それらの軸方向とは交差方向に延びて配置され、前記移動体と被駆動部材とを連結し、前記移動体の移動に伴い、前記被駆動部材を移動させる連結片と、
前記ガイド軸に塗布される潤滑剤とを含むことを特徴とする駆動装置。 - 前記潤滑剤は、粘度指数が100以上、動粘度が使用温度範囲で1から300の範囲、流動点は−10℃以下の潤滑油であることを特徴とする請求項8記載の駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010167100A JP2012029495A (ja) | 2010-07-26 | 2010-07-26 | 駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010167100A JP2012029495A (ja) | 2010-07-26 | 2010-07-26 | 駆動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012029495A true JP2012029495A (ja) | 2012-02-09 |
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JP2010167100A Withdrawn JP2012029495A (ja) | 2010-07-26 | 2010-07-26 | 駆動装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-07-26 JP JP2010167100A patent/JP2012029495A/ja not_active Withdrawn
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