JP2009122465A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の動作を継続しながらカラー画像形成用の設定とモノカラー画像形成用の設定とを切り換える際に、画像生産性の低下を抑制しながら画像形成部の各構成要素に付与する設定値を調整する。
【解決手段】中間転写ベルトが移動している状態でカラー画像形成用の第1の配置構成とモノカラー画像形成用の第2の配置構成との間で設定切換が行われる前に、切り換え前の設定が第1の配置構成である場合には第1の配置構成での第1の切り換え前調整処理を行い、第2の配置構成である場合には第2の配置構成での第2の切り換え前調整処理を行う。第1の配置構成と第2の配置構成との間で設定切換が行われた後に、切り換え後の設定が第1の配置構成である場合には第1の配置構成での第1の切り換え後調整処理を行い、第2の配置構成である場合には第2の配置構成での第2の切り換え後調整処理を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
カラープリンタやカラー複写機等の画像形成装置では、例えば電子写真方式の画像形成部が各色毎に設けられる所謂「タンデム方式」が一般に採用されている。このような画像形成装置にてモノクロ画像を形成する際には、黒色用の画像形成部以外の他の画像形成部を動作させる必要はなく、むしろ動作させることで感光体の磨耗や現像剤の消費を促進させる。そのため、カラー画像形成時にはすべての画像形成部が被転写体に接触するように配置し、モノクロ画像形成時には黒色用の画像形成部以外の他の画像形成部は被転写体から離隔するように設定する構成が用いられる。
ところが、カラー画像形成用の設定(フルカラーモード)とモノクロ画像に代表されるモノカラー画像形成用の設定(モノカラーモード)とを切り換える毎に画像形成装置の動作を一旦停止し、停止させた状態で設定の切り換えを行うとすると、全体の動作時間に占める切り換えに要する時間が増加し、画像生産性が低下する。それに対しては、画像形成装置の動作を継続した状態で設定の切り換えを行う方法が知られている。
例えば特許文献1には、フルカラーモードからモノカラーモードへの切り換えが連続動作中に行われ、モードの切り替えの際に転写圧着手段を一旦全部オフした後に転写圧着手段を作動させて、画像形成を行う画像形成部の像形成体に中間転写体を圧着させる技術が記載されている。
特開2004−341399号公報
ここで一般に、画像形成装置の動作を継続しながらカラー画像形成用の設定とモノカラー画像形成用の設定とを切り換える際に、画像形成部に設けられた各構成要素に設定された電圧値等の設定値が、良好な画像品質を維持するための適正値から変動している場合がある。そこで、通常、各構成要素に付与する設定値を調整する処理が行われるが、カラー画像形成用の設定とモノカラー画像形成用の設定とを切り換える度に同様の調整処理を行うと、画像生産性を低下させるという不都合があった。
本発明は、画像形成装置の動作を継続しながらカラー画像形成用の設定とモノカラー画像形成用の設定とを切り換える際に、画像生産性の低下を抑制しながら画像形成部に設けられた各構成要素に付与する設定値を調整することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、像保持体に各色現像剤からなる画像を形成する複数の画像形成部と、前記複数の画像形成部の少なくとも一に設けられた前記像保持体と接触しながら移動して当該像保持体に形成された前記画像が転写される被転写体と、前記被転写体が移動している状態にて前記複数の画像形成部のすべてが当該被転写体に接触された第1の配置構成と当該複数の画像形成部の一が単独で当該被転写体に接触された第2の配置構成との何れか一方を設定する設定手段と、前記複数の画像形成部の一または複数にて形成されて前記被転写体に転写された前記画像の品質を維持するための各種の調整処理を行う調整手段とを備え、前記調整手段は、前記設定手段により前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われる前に、当該切り換え前の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え前調整処理を行い、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記調整手段は、前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われた後に、当該切り換え後の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え後調整処理を行い、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え後調整処理を行い、前記画像形成部は、当該第1の切り換え後調整処理または当該第2の切り換え後調整処理の終了後に前記画像の形成を開始することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記調整手段は、前記第1の切り換え前調整処理の調整処理内容または前記第2の切り換え前調整処理の調整処理内容の中に、当該調整処理内容を行わなくとも前記切り換え後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて前記画像形成部により形成される前記画像の品質が維持される当該調整処理内容が含まれる場合には、当該調整処理内容を除く当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記調整手段は、前記調整処理内容を除く前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を行う場合には、前記切り換え後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて当該調整処理内容を行わないことにより前記画像形成部により形成される前記画像の品質が維持できなくなる前に、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記調整手段は、前記調整処理内容を除く前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を行う場合には、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前の最後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記設定手段は、前記調整処理内容を含む前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前にて行う場合であって、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理に対応した前記第1の配置構成または前記第2の配置構成が当該画像の形成が終了される前にて設定されない場合に、当該画像の形成の終了後に当該第1の配置構成または当該第2の配置構成を設定することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、像保持体に各色現像剤からなる画像を形成する複数の画像形成部と、前記複数の画像形成部の少なくとも一に設けられた前記像保持体と接触しながら移動して当該像保持体に形成された画像が転写される被転写体と、前記被転写体が移動している状態にて前記複数の画像形成部のすべてが当該被転写体に接触された第1の配置構成と当該複数の画像形成部の一が単独で当該被転写体に接触された第2の配置構成との何れか一方を設定する設定手段と、前記複数の画像形成部の一または複数にて形成されて前記被転写体に転写された前記画像の品質を維持するための各種の調整処理を行う調整手段とを備え、前記調整手段は、前記設定手段により前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われた後に、当該切り換え後の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え後調整処理を行い、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え後調整処理を行うことを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記画像形成部は、前記第1の切り換え後調整処理または前記第2の切り換え後調整処理の終了後に画像の形成を開始することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、前記調整手段は、前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われる前に、当該切り換え前の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え前調整処理を行い、当該切り換え前の設定が当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置である。
本発明の請求項1によれば、画像形成装置の動作を継続しながらカラー画像形成用の設定(第1の配置構成)とモノカラー画像形成用の設定(第2の配置構成)とを切り換える際に、本発明を採用しない場合に比べて、画像生産性の低下を抑制しながら画像形成部に設けられた各構成要素に付与する設定値を調整することができる。
本発明の請求項2によれば、カラー画像形成用の第1の配置構成とモノカラー画像形成用の第2の配置構成とが切り換えられた後の画像形成前に第1の配置構成および第2の配置構成のそれぞれに対応した調整処理を行えるので、それぞれに不要な調整を行う必要がなくなり、本発明を採用しない場合に比べて、切り換え後の画像形成前に行う調整処理の時間を短縮することができる。
本発明の請求項3によれば、必要性の低い調整処理内容を含む切り換え前調整処理を行わないので、本発明を採用しない場合に比べて、第1の配置構成と第2の配置構成との間の切り換え時に行う調整処理の時間を短縮することができる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の配置構成と第2の配置構成との間の切り換え時に行う調整処理の時間を短縮しながら、第1の配置構成および第2の配置構成の画像形成部にてそれぞれ形成される画像の品質を維持することができる。
本発明の請求項5によれば、前回の調整処理にて行われなかった調整処理内容を含む第1の切り換え前調整処理または第2の切り換え前調整処理が画像形成終了まで行われない事態が回避されるので、本発明を採用しない場合に比べて、次回の画像形成時に形成される画像の品質に悪影響が生じることを抑制することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、前回の調整処理にて行われなかった調整処理内容を含む第1の切り換え前調整処理または第2の切り換え前調整処理を画像形成装置の動作終了までに確実に行うことができる。
本発明の請求項7によれば、画像形成装置の動作を継続しながらカラー画像形成用の設定(第1の配置構成)とモノカラー画像形成用の設定(第2の配置構成)とを切り換える際に、本発明を採用しない場合に比べて、画像生産性の低下を抑制しながら画像形成部に設けられた各構成要素に付与する設定値を調整することができる。
本発明の請求項8によれば、カラー画像形成用の第1の配置構成とモノカラー画像形成用の第2の配置構成とが切り換えらた後に画像形成される画像の品質を維持することができる。
本発明の請求項9によれば、カラー画像形成用の第1の配置構成とモノカラー画像形成用の第2の配置構成とが切り換えられる前に第1の配置構成および第2の配置構成のそれぞれに対応した調整処理を行えるので、それぞれに不要な調整を行う必要がなくなり、本発明を採用しない場合に比べて、切り換え前に行う調整処理の時間を短縮することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いた所謂タンデム方式で構成され、記録材にトナーからなる画像(トナー画像)を形成する画像形成プロセス部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部60、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4等から受信した画像データに所定の画像処理を施す画像処理部81、処理プログラム等が記録される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される外部記憶部82を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置された、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像をそれぞれ形成する画像形成部の一例としての4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(「画像形成ユニット11」とも総称する)を備えている。
画像形成ユニット11は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を所定電位で一様に帯電する帯電ロール13、帯電ロール13によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する例えば複数のLED(Light Emitting Diode)で構成されるプリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、感光体ドラム12表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。この4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K各々は、現像器15に収納されるトナーを除いて略同様に構成され、各画像形成ユニット11のそれぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
さらに、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11の各感光体ドラム12上に形成された各色トナー像が多重転写される被転写体の一例としての中間転写ベルト20、各画像形成ユニット11の各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写(一次転写)する一次転写ロール21Y,21M,21C,21K(「一次転写ロール21」とも総称する)、中間転写ベルト20上に転写された重畳トナー像を二次転写部Tにて記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール26、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器40を備えている。
中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20を回転駆動する駆動ロール24、二次転写ロール26の対向位置に設けられたバックアップロール25、中間転写ベルト20に張力を付与するテンションロール27、張架ロール28、一次転写ロール21Y,21M,21C,21K等により張架され、矢印B方向に循環移動する。
定着器40は、内部に加熱源を備える定着ロール41と、定着ロール41に対して圧接配置される加圧ロール42を備えている。そして、定着ロール41と加圧ロール42との間に、未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させて加熱と加圧とを行うことにより、用紙Pにトナー像を定着する。
本実施の形態の画像形成装置1では、画像形成プロセス部10は、制御部60による制御の下で画像形成動作を行う。すなわち、カラー画像を形成する場合には、PC3や画像読取装置4から入力された印刷ジョブデータ等は、画像処理部81によって所定の画像処理が施され、各色毎にプリントヘッド14に送られる。そして、例えば黒(K)色の画像形成ユニット11Kでは、帯電ロール13により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム12の表面が、プリントヘッド14により画像処理部81からのK色画像データに基づいて露光され、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上には黒(K)のトナー像が形成される。画像形成ユニット11Y,11M,11Cにおいても、同様にして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
なお、モノカラー画像を形成する場合には、黒(K)色の画像形成ユニット11Kだけにおいて、黒(K)のトナー像が形成される。
各画像形成ユニット11で形成された各色トナー像は、矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト20上に、転写電源(不図示)から所定の一次転写バイアス電圧が印加された各一次転写ロール21により順次静電転写され、中間転写ベルト20上には重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴って二次転写ロール26とバックアップロール25とが配置された二次転写部Tに向けて搬送される。
一方、画像形成装置1には、異なるサイズや異なる紙種の複数の用紙P1〜P4(「用紙P」とも総称する)が、それぞれ用紙収容トレイ50A〜50Dに収容されている。そして、制御部60により例えば用紙P1が指定された場合には、ピックアップロール51により用紙収容トレイ50Aから用紙P1が取り出され、搬送ロール52によって搬送路R1を1枚ずつレジストロール53の位置まで搬送される。制御部60により用紙P2〜P4が指定された場合にも、同様である。
そして、中間転写ベルト20上の各色トナー像が二次転写部Tに搬送されるタイミングに合わせて、レジストロール53から用紙Pが繰り出される。それにより、各色トナー像は、二次転写ロール26とバックアップロール25とにより形成された転写電界の作用によって用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
なお、二次転写部Tへは、両面搬送路R2や手差し用用紙収容トレイ71からの搬送路R3からも用紙Pが搬送される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト20から剥離され、定着器40まで搬送される。定着器40に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器40によって加熱と加圧とによる定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして、画像が形成された用紙Pは、定着後搬送ロール54および搬出ロール55によって画像形成装置1の用紙排出部Qから排出され、画像形成装置1に接続されたシート後処理装置等(不図示)に搬送される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成は、指定された枚数分だけ繰り返して実行される。
ここで、本実施の形態の画像形成装置1では、画像形成モードとして、カラー画像を形成可能な配置構成、すなわち4つの画像形成ユニット11のすべてが中間転写ベルト20に接触された配置構成が設定される「フルカラーモード」、およびモノカラー画像を単独で形成可能な配置構成、すなわち4つの画像形成ユニット11の中の一が単独で中間転写ベルト20に接触された配置構成が設定される「モノカラーモード」のいずれかが設定される。
「フルカラーモード」では、図2(「フルカラーモード」が設定された画像形成プロセス部10の配置構成を示した図)に示したように、4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kのすべて、およびこれらに対向して設けられた一次転写ロール21Y,21M,21C,21Kのすべてが中間転写ベルト20に接触する位置に配置される。
一方、「モノカラーモード」では、4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kのうちの黒(K)色の画像形成ユニット11K、およびこれに対向して設けられた一次転写ロール21Kだけを中間転写ベルト20に接触する位置に配置する。そして、黒(K)色の画像形成ユニット11K以外の3つの画像形成ユニット11Y,11M,11C、およびこれらに対向して設けられた3つの一次転写ロール21Y,21M,21Cは中間転写ベルト20から離隔した位置に配置する。
このように設定することで、「モノカラーモード」の設定時には、画像形成に使用されない3つの画像形成ユニット11Y,11M,11Cの動作は停止される。そのため、感光体ドラム12の磨耗や現像器15での現像剤消費が低減される。
図3は、「モノカラーモード」が設定された場合の画像形成プロセス部10の配置構成を示した図である。図3に示したように、黒(K)色の画像形成ユニット11K、およびこれに対向して設けられた一次転写ロール21Kは中間転写ベルト20に接触した位置から移動せず、「フルカラーモード」の場合と同じ位置に配置される。一方、黒(K)色の画像形成ユニット11K以外の3つの画像形成ユニット11Y,11M,11C、およびこれらに対向して設けられた3つの一次転写ロール21Y,21M,21Cは中間転写ベルト20から離隔した位置に移動する。それにより、画像形成ユニット11Y,11M,11C、およびこれらに対向して設けられた一次転写ロール21Y,21M,21Cは中間転写ベルト20から離隔した配置状態が設定される。
また、それと同期して、張架ロール28が上方に移動し、テンションロール27が下方に移動する。それにより、中間転写ベルト20は画像形成ユニット11Kの感光体ドラム12に押し付けられ、画像形成ユニット11Kおよびこれらに対向して設けられた一次転写ロール21Kは中間転写ベルト20と接触した状態が維持される。
ここで、画像形成ユニット11Y,11M,11Cや一次転写ロール21Y,21M,21Cおよび中間転写ベルト20等を移動させる機構部(不図示)、さらには必要に応じて他の構成部が、中間転写ベルト20が移動している状態において画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kのすべてが中間転写ベルト20に接触された「フルカラーモード」(第1の配置構成)と、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの一(例えば、画像形成ユニット11K)が単独で中間転写ベルト20に接触された「モノカラーモード」(第2の配置構成)との何れか一方を設定する設定手段として機能する。
本実施の形態の画像形成装置1においては、不図示の操作入力パネルからのユーザ入力により、画像形成モードとして「フルカラーモード」が強制的に設定される「フルカラーモード設定」、「モノカラーモード」が強制的に設定される「モノカラーモード設定」、そして入力された画像データがカラー画像に関するものかモノカラー画像に関するものかに基づいて、「フルカラーモード」および「モノカラーモード」のいずれか一方が自動的に設定される「自動設定」が選択される。
「フルカラーモード設定」では、入力された画像データの如何に拘わらず、「フルカラーモード」が設定される。したがって、入力された画像データがカラー画像に関するものである場合には、カラー画像が形成され、モノカラー画像に関するある場合には、図2に示した配置構成でモノカラー画像が形成される。また、「モノカラーモード設定」では、入力された画像データの如何に拘わらず、「モノカラーモード」が設定される。したがって、入力された画像データがカラー画像に関するものであっても、図3に示した配置構成での画像形成が行われることから、モノカラー画像となって形成される。
これに対して、「自動設定」では、「フルカラーモード」と「モノカラーモード」とのいずれか一方が自動的に設定される。その際の「フルカラーモード」および「モノカラーモード」のいずれを設定するかに関する判断は、画像処理部81にて行われる入力された画像データがカラー画像に関するものかモノカラー画像に関するものかに関するデータ解析結果に基づき、所定の判断基準に従って制御部60が行う。
例えば、不図示の操作入力パネルからのユーザ入力により「自動設定」が選択されると、制御部60は、入力された画像データがカラー画像に関するものであるかモノカラー画像に関するものであるかについての画像データ情報を画像処理部81から取得する。そして、制御部60は、画像処理部81からの画像データ情報に基づいて、所定の判断基準に従って「フルカラーモード」および「モノカラーモード」のいずれかを設定する。
また、本実施の形態の画像形成装置1では、「自動設定」が選択されている場合における「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間の切り換えは、画像形成装置1の動作を継続しながら実行される。それにより、画像形成装置1での全体の動作時間に占める画像形成モードの切り換えに要する時間を低減して、画像生産性の低下を抑えている。なお、画像形成装置1の動作中に操作入力パネル(不図示)からユーザ入力による「フルカラーモード設定」と「モノカラーモード設定」との間の設定変更が行われた場合にも、「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間の切り換えを画像形成装置1の動作を継続しながら実行するように構成してもよい。
本実施の形態の画像形成装置1において動作を継続しながら画像形成モードを切り換えるに際しては、「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間の切り換えの前後で、必要に応じて「セットアップ処理」を行う。ここでのセットアップ処理とは、画像形成装置1で形成される画像の品質を常時高く維持するために、画像形成時に設定する画像形成装置1を構成する各種構成要素における設定値(以下、「画像形成設定値」とも称する)を調整する処理をいう。
以下に、セットアップ処理にて行われる具体的な処理内容を説明する。セットアップ処理では、調整手段として機能する制御部60による制御の下で、画像形成設定値の一例としてのプリントヘッド14の出力光量値、帯電ロール13に供給する帯電バイアス電圧値、現像器15に供給する現像バイアス電圧値等を適宜変更して画像濃度を調整する調整処理の一例としての画像濃度調整処理や、各画像形成ユニット11にて形成される各色画像間の位置ずれ量に基づき画像形成設定値の一例としてのプリントヘッド14の露光開始タイミング等を適宜変更して色ずれを調整する調整処理の一例としての色ずれ調整処理が行われる。
さらには、調整処理の一例としての中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理や、調整処理の一例としての各画像形成ユニット11に設けられた現像器15へのトナー補給を行うトナー容器(不図示)に貯蔵された各色トナー量の残量検知処理等が行われる。
セットアップ処理にて行われる画像濃度調整処理について説明する。画像濃度調整処理は、画質に大きな影響を及ぼす画像濃度に関する調整であるため、画像形成装置1での画像形成動作が開始される前に行われるセットアップ処理の一つとなる。
「フルカラーモード」が設定されている場合には、画像濃度調整処理は次のように行われる。まず、各画像形成ユニット11において基準濃度パターンが形成される。すなわち、各画像形成ユニット11でのプリントヘッド14の出力光量値、帯電バイアス電圧値、現像バイアス電圧値、一次転写ロール21の一次転写バイアス電圧値等の各種画像形成設定値を予め定められた所定値に設定しておく。そして、感光体ドラム12の表面電位を所定の2つのレベル(高電位レベルおよび低電位レベル)に順次設定し、各画像形成ユニット11にて各電位レベル毎に面積率(階調)の異なる複数個の基準濃度パターンを形成する。さらには、形成された複数個の基準濃度パターンを中間転写ベルト20上に一次転写する。
ここで、図4は、各画像形成ユニット11にて形成された階調の異なる複数個の基準濃度パターンが中間転写ベルト20上に一次転写された状態を示した図である。図4に示した基準濃度パターンの一例は、各画像形成ユニット11において、高電位レベルでの3つの階調の基準濃度パターンと低電位レベルでの3つの階調の基準濃度パターンとが形成された場合を示している。したがって、各画像形成ユニット11では、合計6つの階調の基準濃度パターンが形成される。すなわち、黒(K)色の画像形成ユニット11Kによる基準濃度パターンKH−1,KH−2,KH−3とKL−1,KL−2,KL−3、イエロー(Y)色の画像形成ユニット11Yによる基準濃度パターンYH−1,YH−2,YH−3とYL−1,YL−2,YL−3、マゼンタ(M)色の画像形成ユニット11Mによる基準濃度パターンMH−1,MH−2,MH−3とML−1,ML−2,ML−3、シアン(C)色の画像形成ユニット11Cによる基準濃度パターンCH−1,CH−2,CH−3とCL−1,CL−2,CL−3がそれぞれ形成される。
そして、例えば図4のような中間転写ベルト20上に形成された基準濃度パターンは、画像形成ユニット11Kの中間転写ベルト20搬送方向下流側に配置されたパターン画像検出センサ31(図1参照)により、各色毎に濃度が検出される。そして、検出された各色基準濃度パターンの濃度検出値は制御部60に送られる。
また、それと同時に、湿度センサ32にて検出された機内の湿度の検出値(湿度検出値)、および温度センサ33にて検出された機内の温度の検出値(温度検出値)も同様に、制御部60に送られる。
加えて、制御部60は、前回のセットアップ処理の実行時から画像形成されたプリント枚数を各画像形成モード毎にカウントし、その前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数を各画像形成モード毎に制御部60内のメモリ(例えば、後段の図7のEEPROM604)に記憶する。
制御部60は、各色基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、温度検出値、さらには必要に応じて前回のセットアップ処理からの各画像形成モード毎の累積プリント枚数に基づいて、各種構成要素での画像形成設定値を設定し、画像品質を高く維持するように各色画像濃度を調整する。
一方、「モノカラーモード」が設定されている場合の画像濃度調整処理では、黒(K)色の画像形成ユニット11K以外の他の画像形成ユニット11に関する画像濃度調整を行う必要はない。そこで、「モノカラーモード」が設定される場合には、図4に示した基準濃度パターンの中で黒(K)色の画像形成ユニット11Kでの6つの基準濃度パターンKH−1,KH−2,KH−3、KL−1,KL−2,KL−3だけを形成する。そして、制御部60は、黒(K)色の基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、温度検出値、さらには必要に応じて前回のセットアップ処理からの各画像形成モード毎の累積プリント枚数に基づいて、各種構成要素での画像形成設定値を設定し、画像品質を高く維持するように黒(K)色の画像濃度を調整する。
続いて、セットアップ処理にて行われる色ずれを調整する処理(色ずれ調整処理)について説明する。「モノカラーモード」においては複数色間で生じる色ずれは存在しないので、色ずれ調整処理は「フルカラーモード」が設定されている場合にだけに必要となるものである。また、色ずれ調整処理は、カラー画像の品質に大きな影響を及ぼす色ずれに関する調整であるため、画像形成装置1での画像形成動作が開始される前に行われるセットアップ処理の一つとなる。
色ずれ調整処理は次のように行われる。まず、各画像形成ユニット11において位置補正用パターンを形成し、形成された位置補正用パターンを中間転写ベルト20上に一次転写する。図5は、各画像形成ユニット11にて形成された位置補正用パターンが中間転写ベルト20上に一次転写された状態を示した図である。図5に示したように、画像形成ユニット11Kは、本実施の形態において各プリントヘッド14の露光開始位置を一致させる際の基準となる黒の平行パターンPKと45°傾斜パターンTKとを形成する。また、画像形成ユニット11Cは、シアンの平行パターンPCと45°傾斜パターンTCとを形成する。画像形成ユニット11Mは、マゼンタの平行パターンPMと45°傾斜パターンTMとを形成する。画像形成ユニット11Yは、イエローの平行パターンPYと45°傾斜パターンTYとを形成する。なお、各画像形成ユニット11では、図5に示した順番で位置補正用パターンが形成されるように位置補正用パターンを形成するタイミングが制御される。
各プリントヘッド14の露光開始位置のずれ量の調整には、パターン画像検出センサ31によって平行パターンPY,PM,PC,PKそれぞれの中間転写ベルト20上での位置を検出して、検出された位置を副走査方向位置データとして制御部60に送る。制御部60は、例えば副走査方向位置データが送信されるタイミングを用いて、平行パターンPKを基準として他の各色平行パターンPY,PM,PCがパターン画像検出センサ31を通過するタイミングの時間間隔を算出する。すなわち、図5に示したように、平行パターンPKの通過タイミングと平行パターンPCの通過タイミングとの時間間隔P1、平行パターンPKの通過タイミングと平行パターンPMの通過タイミングとの時間間隔P2、平行パターンPKの通過タイミングと平行パターンPYの通過タイミングとの時間間隔P3をそれぞれ算出する。そして、制御部60は、算出されたこれらの時間間隔に基づいて、それぞれの各画像形成ユニット11におけるプリントヘッド14の副走査方向における露光開始位置のずれ量の調整を行う。
また、パターン画像検出センサ31によって、45°傾斜パターンTY,TM,TC,TKそれぞれの中間転写ベルト20幅方向(中間転写ベルト20の搬送方向と直交する方向)の位置を検出して、検出された位置を主走査方向位置データとして制御部60に送る。制御部60は、45°傾斜パターンTKの幅方向位置を基準として、45°傾斜パターンTY,TM,TCそれぞれの位置ずれ量を算出する。すなわち、図5に示したように、45°傾斜パターンTKと45°傾斜パターンTCとの位置ずれ量T1、45°傾斜パターンTKと45°傾斜パターンTMとの位置ずれ量T2、45°傾斜パターンTKと45°傾斜パターンTYとの位置ずれ量T3を算出する。そして、制御部60は、算出されたこれらの位置ずれ量に基づいて、それぞれの各画像形成ユニット11におけるプリントヘッド14の主走査方向における露光開始位置のずれ量の調整を行う。
引き続いて、セットアップ処理にて行われる中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理について説明する。中間転写ベルト20や二次転写ロール26が一旦クリーニングされた後は、画像形成装置1の動作が停止されても、その状態に変動は生じない。そのため、中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理は、画像形成装置1での画像形成動作の開始を遅らせることがない画像形成動作の終了後に行われるセットアップ処理の一つとなる。
まず、中間転写ベルト20のクリーニング処理は、中間転写ベルト20を駆動する駆動ロール24と対向する位置において、ベルトクリーナ23を中間転写ベルト20に接触するように設定されて行われる。すなわち、「モノカラーモード」または「フルカラーモード」が設定されて画像形成動作が実行されている際には、中間転写ベルト20の磨耗を抑える等の理由から、ベルトクリーナ23は中間転写ベルト20から離隔した位置に設定される。そして、セットアップ処理を実行する際に、ベルトクリーナ23を中間転写ベルト20に接触するように設定して、二次転写後に中間転写ベルト20に残留したトナー(転写残トナー)を除去する。
なお、セットアップ処理にて画像濃度調整処理を行った際に形成される基準濃度パターンを除去する際や、色ずれ調整処理を行った際に形成される位置補正用パターンを除去する際においても、ベルトクリーナ23は中間転写ベルト20に接触するように設定される。
二次転写ロール26のクリーニング処理は、二次転写ロール26とバックアップロール25との間に、二次転写部Tにて各色トナー像を用紙P上に一括して静電転写する際に生成する転写電界とは逆に作用する電界を生成して、二次転写ロール26上に付着したトナー等を中間転写ベルト20に転移させるようにして行う。具体的には、使用するトナーがマイナス帯電特性を有するものである場合には、マイナスの所定の直流電圧値に所定のピークトゥピーク電圧値の交流電圧を重畳させたバイアス電圧を二次転写ロール26に印加する。
なお、二次転写ロール26のクリーニング処理時にも、ベルトクリーナ23は中間転写ベルト20に接触するように設定される。
引き続いて、セットアップ処理にて行われる、各画像形成ユニット11に設けられた現像器15へトナーを補給するトナー容器(後段の図6に図示)に貯蔵された各色トナー量の残量を検知する残量検知処理について説明する。各トナー容器でのトナー量の残量が次の画像形成動作を行うに際して不足している場合には、次の画像形成動作を行うことができない。ところが、各トナー容器の残量不足については、次の画像形成動作が実行される前にユーザが認識できれば充分である。そのため、残量検知処理は、特に画像形成動作の開始前に行う必然性が少ないものである。また、以下に示したように、残量検知処理は図4に示した基準濃度パターンの形成等が行われるものであることから、所定の時間を要する処理である。そのため、各トナー容器に関する残量検知処理は、画像形成装置1での画像形成動作の開始を遅らせることがない画像形成動作の終了後に行われるセットアップ処理の一つとなる。
各トナー容器からトナーが補給される各現像器15は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤により、感光体ドラム12上の静電潜像を現像する。そして各現像器15は、各色トナーを貯蔵するトナー容器35Y,35M,35C,35K(後段の図6に図示)とトナー搬送路(不図示)で連結され、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナーが補給されるように構成されている。このトナー搬送路には、トナー流量を検出する流量センサが配置されている。そして、セットアップ処理での残量検知処理では、制御部60からのトナー搬送指示信号に従って補給用スクリューが回転を開始した際に、流量センサにて検出されたトナー流量の検出値が制御部60に送られる。
一方、現像器15内部には、二成分現像剤中のトナーと磁性キャリアとの混合比率(トナー濃度)を、例えば二成分現像剤の透磁率の変化によって検出するトナー濃度センサ(不図示)が設けられている。セットアップ処理での残量検知処理では、トナー濃度センサにより二成分現像剤のトナー濃度が検出され、その検出値(トナー濃度検出値)が制御部60に送られる。
さらに、セットアップ処理での残量検知処理では、画像濃度調整処理時と同様にして、図4に示した基準濃度パターンが形成される。そして、パターン画像検出センサ31により各色毎に濃度が検出され、検出された各色基準濃度パターンの濃度検出値は制御部60に送られる。
制御部60では、流量センサにて検出されたトナー流量の検出値、トナー濃度センサにて検出されたトナー濃度検出値、パターン画像検出センサ31にて検出された各色基準濃度パターンの濃度検出値に基づき、各トナー容器35Y,35M,35C,35Kに、高い画像品質を確保するのに充分な各色トナー量が貯蔵されているか否かを検知する。なお、必要に応じてこれらの検出値に加えて他の要素も加味して、上記した各色トナー量の残量を検知してもよい。
次に、上記したセットアップ処理を制御する制御部60について説明する。図6は、本実施の形態の制御部60におけるセットアップ処理を行う機能構成を説明するブロック図である。図6に示したように、制御部60は、セットアップ処理を制御する機能部として、トナー補給制御部61、現像バイアス電圧制御部62、帯電バイアス電圧制御部63、露光制御部64、プリント枚数カウント部65、二次転写バイアス電圧制御部66、およびベルトクリーナ動作制御部67を備えている。
また、制御部60は、パターン画像検出センサ31により検出された各色基準濃度パターンの濃度検出値や副走査方向位置データおよび主走査方向位置データ、湿度センサ32により検出された湿度検出値、および温度センサ33により検出された温度検出値、トナー搬送路の流量センサにて検出されたトナー流量値、現像器15内部のトナー濃度センサにて検出されたトナー濃度検出値等のデータを受け付けるデータ受付部68を備えている。
トナー補給制御部61は、トナー容器35Y,35M,35C,35Kと各現像器15との間を連結するトナー搬送路中に設けられた補給用スクリューの回転を制御する。
現像バイアス電圧制御部62は、データ受付部68にて受け付けた各色基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、および温度検出値に基づいて、各現像器15に供給する現像バイアス電圧値を制御する。
帯電バイアス電圧制御部63は、データ受付部68にて受け付けた各色基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、および温度検出値に基づいて、各帯電ロール13に供給する帯電バイアス電圧値を制御する。
露光制御部64は、データ受付部68にて受け付けた各色基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、および温度検出値に基づいて、各プリントヘッド14から感光体ドラム12に照射される各プリントヘッド14の全体光量設定レベル値を制御する。また、データ受付部68にて受け付けた副走査方向位置データおよび主走査方向位置データに基づいて、主走査方向および副走査方向における露光開始位置を制御する。
また、プリント枚数カウント部65は、前回のセットアップ処理の実行時点から画像形成されたプリント枚数をカウントする。そして、その前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数を画像形成モード毎に制御部60内のメモリ(例えば、後段の図7のEEPROM604)に記憶する。
二次転写バイアス電圧制御部66は、二次転写ロール26に印加するバイアス電圧を制御する。
ベルトクリーナ動作制御部67は、ベルトクリーナ23に関する中間転写ベルト20との接触動作および離隔動作を制御する。
また、図7は、本実施の形態の制御部60のハードウェア構成を示すブロック図である。図7に示したように、制御部60は、セットアップ処理を制御するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU601、CPU601の作業用メモリ等として用いられるRAM602、CPU601により実行される処理プログラム等が格納されるROM603、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できるEEPROM604、制御部60に接続される画像形成プロセス部10や外部記憶部82やパターン画像検出センサ31等の各部との信号の入出力を制御するインターフェース部605を備えている。
そして、制御部60のCPU601が、トナー補給制御部61、現像バイアス電圧制御部62、帯電バイアス電圧制御部63、露光制御部64、プリント枚数カウント部65、二次転写バイアス電圧制御部66、ベルトクリーナ動作制御部67、およびデータ受付部68の各機能を実現するプログラムを外部記憶部82からROM603等に読み込んで各種処理を行う。
また、外部記憶部82には、制御部60により実行される処理プログラムが格納されており、画像形成装置1の立ち上げ時に制御部60がこの処理プログラムを読み込むことによって、本実施の形態の制御部60でのセットアップ処理が実行される。
そして、本実施の形態の制御部60においては、画像形成装置1での動作を継続しながら画像形成モードを切り換えるに際して、切り換え前に設定された画像形成モードでの画像形成動作終了時に行うセットアップ処理(終了時セットアップ処理:第1の切り換え前調整処理、第2の切り換え前調整処理)を行った後に画像形成モードを切り換えるように制御する。また、画像形成モードが切り換えられた後には、切り換え後に設定された画像形成モードでの画像形成動作開始前に行うセットアップ処理(開始時セットアップ処理:第1の切り換え後調整処理、第2の切り換え後調整処理)を行い、その後に切り換え後に設定された画像形成モードでの画像形成を行うように制御する。
例えば、画像形成装置1での動作を継続しながら「モノカラーモード」から「フルカラーモード」に設定を切り換える場合には、「モノカラーモード」での画像形成動作終了後に、「モノカラーモード」にて終了時セットアップ処理(第2の切り換え前調整処理)を行う。そして、この終了時セットアップ処理の終了後に「フルカラーモード」に移行する。「フルカラーモード」に移行した後には、「フルカラーモード」での画像形成動作開始前に、「フルカラーモード」での開始時セットアップ処理(第1の切り換え後調整処理)を行う。そしてその後、「フルカラーモード」での画像形成動作を開始する。
具体的には、「モノカラーモード」での終了時セットアップ処理として、例えば黒(K)色の画像形成ユニット11Kに設けられた現像器15にトナーを補給するトナー容器35Kについての残量検知処理を行う。「モノカラーモード」の実行によりトナー容器35Kから画像形成ユニット11Kの現像器15にトナー補給が行われているためである。また、中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。「モノカラーモード」の実行により中間転写ベルト20への黒(K)色トナー画像の転写処理が行われているからである。
また、「フルカラーモード」での開始時セットアップ処理として、画像濃度調整処理および色ずれ調整処理を行う。いずれもカラー画像の品質に大きな影響を及ぼす画像形成設定値に関するセットアップ処理だからである。
同様に、画像形成装置1での動作を継続しながら「フルカラーモード」から「モノカラーモード」に設定を切り換える場合には、「フルカラーモード」での画像形成動作終了後に、「フルカラーモード」にて終了時セットアップ処理(第1の切り換え前調整処理)を行う。そして、この終了時セットアップ処理の終了後に「モノカラーモード」に移行する。「モノカラーモード」に移行した後には、「モノカラーモード」での画像形成動作開始前に、「モノカラーモード」での開始時セットアップ処理(第2の切り換え後調整処理)を行う。そしてその後、「モノカラーモード」での画像形成動作を開始する。
具体的には、「フルカラーモード」での終了時セットアップ処理として、各画像形成ユニット11に設けられた現像器15にトナーを補給するすべてのトナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理を行う。「フルカラーモード」の実行によりトナー容器35Y,35M,35C,35Kの各々から各画像形成ユニット11の現像器15にトナー補給が行われているためである。また、中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。「フルカラーモード」の実行により中間転写ベルト20への各色トナー画像の転写処理が行われているからである。
また、「モノカラーモード」での開始時セットアップ処理として、画像濃度調整処理を行う。モノクロ画像の品質に大きな影響を及ぼす画像形成設定値に関するセットアップ処理だからである。
上記のような手順でセットアップ処理の実行するに際して、「モノカラーモード」から「フルカラーモード」に切り換える前に行う終了時セットアップ処理においては、「モノカラーモード」での終了時セットアップ処理の中で、移行する「フルカラーモード」での画像形成に影響を与える終了時セットアップ処理の内容だけを行うように制御してもよい。
具体的には、上記した「モノカラーモード」での終了時セットアップ処理の中で、例えばトナー容器35Kについての残量検知処理は行う。トナー容器35Kでのトナー残量が不足している場合には、次の「フルカラーモード」での画像形成動作を行うことができない事態を招く可能性があり、「フルカラーモード」での画像形成に影響を与えるものだからである。しかし、例えば中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理については、プリント枚数カウント部65にてカウントされた、「モノカラーモード」に関する前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えている場合においてだけ行うように制御してもよい。「モノカラーモード」での中間転写ベルト20に付着する転写残トナーは、「フルカラーモード」に比較して少ない。そのため、今回行われた「モノカラーモード」での累積プリント枚数が所定枚数を超えており、累積した転写残トナーが許容量を超えて多くなったと想定される場合においてのみ行えば充分であり、次の「フルカラーモード」での画像形成動作に与える影響は少ないからである。
同様に、「フルカラーモード」から「モノカラーモード」に切り換える前に行う終了時セットアップ処理においては、「フルカラーモード」での終了時セットアップ処理の中で、移行する「モノカラーモード」での画像形成に影響を与える終了時セットアップ処理だけを行うように制御してもよい。
具体的には、上記した「フルカラーモード」での終了時セットアップ処理の中で、トナー容器35Y,35M,35C,35Kのすべてについての残量検知処理は行う。ここでの残量検知処理に関しては、トナー容器35Kでのトナー残量が不足している場合には、次の「モノカラーモード」での画像形成動作を行うことができない事態を招く可能性があり、「モノカラーモード」での画像形成に影響を与えるものだからである。また、他のトナー容器35Y,35M,35Cでのトナー残量が不足している場合には、今後行われると想定される「モノカラーモード」での画像形成動作を行うことができない事態を招く可能性があるからである。しかし、例えば中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理に関しては、プリント枚数カウント部65にてカウントされた、「フルカラーモード」に関する前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えている場合においてだけ行うように制御してもよい。今回行われた「フルカラーモード」での累積プリント枚数が所定枚数以下の少量であり、中間転写ベルト20に累積した転写残トナーが許容量を超えていないと想定される場合には、「モノカラーモード」での画像形成に与える影響は少ないからである。ただし、「フルカラーモード」での中間転写ベルト20に付着する転写残トナーは、4色のトナーが転写されることから多い。そのため、クリーニング処理を行うか否かを判断する際に設定される「フルカラーモード」での累積プリント枚数は、「モノカラーモード」での累積プリント枚数よりも少なく設定される。
さらに、上記のような手順でセットアップ処理の実行するに際して、各画像形成モードにて行われる終了時セットアップ処理の中で、移行する「モノカラーモード」および「フルカラーモード」の双方において画像形成に与える影響が少ないセットアップ処理の内容については、移行する「モノカラーモード」または「フルカラーモード」の何れかにおいて画像形成に与える影響が生じる可能性が発生した場合に行うように制御してもよい。その場合に、画像形成動作の最後に設定された「モノカラーモード」および「フルカラーモード」の終了時に行うように制御してもよい。
具体的には、例えば「モノカラーモード」でのトナー容器35Kについての残量検知処理、および「フルカラーモード」での各トナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理に関して、プリント枚数カウント部65にてカウントされた、各画像形成モードに関する前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えている場合においてだけ行うように制御してもよい。
例えば「モノカラーモード」と「フルカラーモード」とが交互に行われる場合においては、「モノカラーモード」での前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えるまでは、「モノカラーモード」の終了時のトナー容器35Kについての残量検知処理を行わない。そして、累積プリント枚数が所定枚数を超えた場合に、所定枚数を超えた「モノカラーモード」の終了時にトナー容器35Kについての残量検知処理を行う。同様に、「フルカラーモード」での前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えるまでは、「フルカラーモード」の終了時のトナー容器35Kについての残量検知処理を行わない。そして、累積プリント枚数が所定枚数を超えた場合に、所定枚数を超えた「フルカラーモード」の終了時に各トナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理は行う。
また、中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理に関しては、「モノカラーモード」または「フルカラーモード」での前回のセットアップ処理からの「モノカラーモード」での累積プリント枚数と「フルカラーモード」での累積プリント枚数とを合計した累積プリント枚数が所定枚数を超えた場合に、所定枚数を超えた「モノカラーモード」または「フルカラーモード」の終了時に中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。
さらには、このような「モノカラーモード」と「フルカラーモード」とが交互に行われる場合において、画像形成終了時までに、各残量検知処理に関する各画像形成モードにおける前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えない場合には、最後の「モノカラーモード」の終了時にトナー容器35Kについての残量検知処理を行う。また、最後の「フルカラーモード」の終了時に各トナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理を行う。
同様に、画像形成終了時までに、クリーニング処理に関する「モノカラーモード」での累積プリント枚数と「フルカラーモード」での累積プリント枚数とを合計した累積プリント枚数が所定枚数を超えない場合には、最後の「モノカラーモード」または「フルカラーモード」の終了時に中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。
加えて、上記のような手順でセットアップ処理の実行する際に、「モノカラーモード」および「フルカラーモード」のいずれかにて行う必要のあるセットアップ処理が残存しており、最後に設定された「モノカラーモード」および「フルカラーモード」のいずれかが残存したセットアップ処理を行う対象となる画像形成モードと異なる場合には、対象となる画像形成モードである「モノカラーモード」および「フルカラーモード」のいずれかに切り換えて、残存したセットアップ処理を行うように制御してもよい。
具体的には、上記のような「モノカラーモード」と「フルカラーモード」とが交互に行われる場合において、画像形成終了時までに、残量検知処理に関する「フルカラーモード」における前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えない場合には、「フルカラーモード」が最後に設定された際に「フルカラーモード」の終了時に各トナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理を行うこととなる。ところが、最後に設定された画像形成モードが「モノカラーモード」である場合には、「モノカラーモード」の終了時に各トナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理が行えない。その場合には、強制的に再度「フルカラーモード」を設定する。そして、設定された「フルカラーモード」にて各トナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理を行う。
上記のように、本実施の形態の画像形成装置1では、画像形成装置1での動作を継続しながら画像形成モードを切り換えるに際して、切り換え前に設定された画像形成モードでの画像形成動作終了時に行う終了時セットアップ処理を行った後に画像形成モードを切り換えるように制御する。また、画像形成モードが切り換えられた後には、切り換え後に設定された画像形成モードでの画像形成動作開始前に行う開始時セットアップ処理を行い、その後に切り換え後に設定された画像形成モードでの画像形成を行うように制御する。
それにより、「自動設定」が選択されて「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間が自動的に切り換えられた場合に、各画像形成モードにて画像形成装置1で形成される画像の品質が常時高く維持される。また、その際に「フルカラーモード」にて必要なセットアップ処理および「モノカラーモード」にて必要なセットアップ処理がそれぞれ行われるので、セットアップ処理の時間が短縮される。さらには、画像形成装置1での全体の動作時間に占める画像形成モードの切り換えに要する時間が低減され、画像生産性の低下が抑えられる。
ここで、図8は、本実施の形態の制御部60において、画像形成装置1での動作を継続しながら画像形成モードを切り換えるに際してセットアップ処理を行う際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。
図8に示したように、制御部60は、画像処理部81からの画像データ情報に基づき、画像形成モードが「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間で切り換えられるかを監視する(S101)。そして、画像形成モードが切り換えられた場合には、現在設定されている画像形成モードにて画像形成動作終了時に行う終了時セットアップ処理を行う(S102)。そして、終了時セットアップ処理が終了した後に(S103)、画像形成モードの切り換えを行う(S104)。
画像形成モードの切り換えが行われると、切り換えられた画像形成モードでの画像形成動作開始前に行う開始時セットアップ処理を行う(S105)。そして、開始時セットアップ処理が終了した後に(S106)、切り換えられた画像形成モードでの画像形成を開始する(S107)。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの各感光体ドラム12上に形成された各色トナー像が中間転写ベルト20に多重転写される構成を採用した。しかし、本発明は、各画像形成ユニット11の各感光体ドラム12上に形成された各色トナー像が、搬送部材に搬送された被転写体の一例としての用紙Pに直接転写されるように構成された画像形成装置に適用してもよい。
また、本実施の形態の画像形成装置1では、1色(モノカラー)の画像が形成される場合として、黒(K)色の画像形成ユニット11Kでの画像形成が行われる「モノカラーモード」が設定される場合を説明したが、黒(K)色以外の他の1色の画像が形成される構成を採用してもよい。例えば、黒(K)色の画像形成ユニット11Kの位置にマゼンタ(M)色の画像形成ユニット11Mを配置し、画像形成ユニット11Mでの画像形成が行われる「モノカラーモード」を設定してもよい。
さらに、「フルカラーモード」以外に3つの画像形成ユニット11Y,11M,11Cの何れか1または2の画像形成ユニット11を画像形成可能な配置構成に設定する「マルチカラーモード」を設定してもよい。その場合には、「マルチカラーモード」において選択された例えば1または2の画像形成ユニット11において上記した動作制御を行ってもよい。
また、本実施の形態の制御部60においては、画像形成装置1での動作を継続しながら画像形成モードを切り換えるに際して、切り換え前に設定された画像形成モードでの画像形成動作終了時に行う終了時セットアップ処理を行い、また、画像形成モードが切り換えられた後には、切り換え後に設定された画像形成モードでの画像形成動作開始前に行う開始時セットアップ処理を行う場合について説明した。しかし、例えばプリント枚数カウント部65による前回のセットアップ処理からの画像形成モード毎の累積プリント枚数によっては、切り換え前に設定された画像形成モードでの終了時セットアップ処理と、画像形成モードが切り換えられた後に設定された画像形成モードでの開始時セットアップ処理との何れか一方を行うように構成してもよい。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置1においては、画像形成装置1での動作を継続しながら画像形成モードを切り換えるに際して、切り換え前に設定された画像形成モードでの画像形成動作終了時に行う終了時セットアップ処理を行った後に画像形成モードを切り換えるように制御する。また、画像形成モードが切り換えられた後には、切り換え後に設定された画像形成モードでの画像形成動作開始前に行う開始時セットアップ処理を行い、その後に切り換え後に設定された画像形成モードでの画像形成を行うように制御する。
それにより、「自動設定」が選択されて「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間が自動的に切り換えられた場合に、各画像形成モードにて画像形成装置1で形成される画像の品質が常時高く維持される。また、その際に「フルカラーモード」にて必要なセットアップ処理および「モノカラーモード」にて必要なセットアップ処理がそれぞれ行われるので、セットアップ処理の時間が短縮される。さらには、画像形成装置1での全体の動作時間に占める画像形成モードの切り換えに要する時間が低減され、画像生産性の低下が抑えられる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の構成を示した図である。 「フルカラーモード」が設定された画像形成プロセス部の配置構成を示した図である。 「モノカラーモード」が設定された場合の画像形成プロセス部の配置構成を示した図である。 各画像形成ユニットにて形成された階調の異なる複数個の基準濃度パターンが中間転写ベルト上に一次転写された状態を示した図である。 各画像形成ユニットにて形成された位置補正用パターンが中間転写ベルト上に一次転写された状態を示した図である。 制御部におけるセットアップ処理を行う機能構成を説明するブロック図である。 制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 制御部において画像形成装置での動作を継続しながら画像形成モードを切り換えるに際してセットアップ処理を行う際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
11(11Y,11M,11C,11K)…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、13…帯電ロール、15…現像器、10…画像形成プロセス部、20…中間転写ベルト、21(21Y,21M,21C,21K)…一次転写ロール、31…パターン画像検出センサ、32…湿度センサ、33…温度センサ、60…制御部、61…トナー補給制御部、62…現像バイアス電圧制御部、63…帯電バイアス電圧制御部、64…露光制御部、65…プリント枚数カウント部、66…二次転写バイアス電圧制御部、67…ベルトクリーナ動作制御部、68…データ受付部

Claims (9)

  1. 像保持体に各色現像剤からなる画像を形成する複数の画像形成部と、
    前記複数の画像形成部の少なくとも一に設けられた前記像保持体と接触しながら移動して当該像保持体に形成された前記画像が転写される被転写体と、
    前記被転写体が移動している状態にて前記複数の画像形成部のすべてが当該被転写体に接触された第1の配置構成と当該複数の画像形成部の一が単独で当該被転写体に接触された第2の配置構成との何れか一方を設定する設定手段と、
    前記複数の画像形成部の一または複数にて形成されて前記被転写体に転写された前記画像の品質を維持するための各種の調整処理を行う調整手段とを備え、
    前記調整手段は、前記設定手段により前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われる前に、当該切り換え前の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え前調整処理を行い、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整手段は、前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われた後に、当該切り換え後の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え後調整処理を行い、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え後調整処理を行い、前記画像形成部は、当該第1の切り換え後調整処理または当該第2の切り換え後調整処理の終了後に前記画像の形成を開始することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記調整手段は、前記第1の切り換え前調整処理の調整処理内容または前記第2の切り換え前調整処理の調整処理内容の中に、当該調整処理内容を行わなくとも前記切り換え後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて前記画像形成部により形成される前記画像の品質が維持される当該調整処理内容が含まれる場合には、当該調整処理内容を除く当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記調整手段は、前記調整処理内容を除く前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を行う場合には、前記切り換え後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて当該調整処理内容を行わないことにより前記画像形成部により形成される前記画像の品質が維持できなくなる前に、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記調整手段は、前記調整処理内容を除く前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を行う場合には、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前の最後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記設定手段は、前記調整処理内容を含む前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前にて行う場合であって、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理に対応した前記第1の配置構成または前記第2の配置構成が当該画像の形成が終了される前にて設定されない場合に、当該画像の形成の終了後に当該第1の配置構成または当該第2の配置構成を設定することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 像保持体に各色現像剤からなる画像を形成する複数の画像形成部と、
    前記複数の画像形成部の少なくとも一に設けられた前記像保持体と接触しながら移動して当該像保持体に形成された画像が転写される被転写体と、
    前記被転写体が移動している状態にて前記複数の画像形成部のすべてが当該被転写体に接触された第1の配置構成と当該複数の画像形成部の一が単独で当該被転写体に接触された第2の配置構成との何れか一方を設定する設定手段と、
    前記複数の画像形成部の一または複数にて形成されて前記被転写体に転写された前記画像の品質を維持するための各種の調整処理を行う調整手段とを備え、
    前記調整手段は、前記設定手段により前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われた後に、当該切り換え後の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え後調整処理を行い、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え後調整処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記画像形成部は、前記第1の切り換え後調整処理または前記第2の切り換え後調整処理の終了後に画像の形成を開始することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記調整手段は、前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われる前に、当該切り換え前の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成での前記調整処理のための第1の切り換え前調整処理を行い、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成での当該調整処理のための第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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