JP7089690B2 - 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、次のような画像形成装置(複写機)が記載されている。
このように構成することで、像担持体の表面に付着したトナー、紙粉、微量添加物、帯電生成物等の異物の効果的な除去を簡単な構成で安価に実現するとともに、像担持体の高寿命化が可能な画像形成装置を提供できるとされている。
図1は、本実施形態に係るプリンタ100の概略構成図、図2は、プリンタ100に備えるY用の作像ユニット1Yの構成説明図である。
図1に示すプリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す。)のトナー像を生成するための4つの作像ユニット1Y,1C,1M,1Kを備えている。
これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。
帯電装置6Yは、図中時計回り方向に回転駆動される感光体3Yの表面を一様帯電させる。帯電装置6Yとして、帯電電源601(図5参照)によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ6aYを感光体3Yに接触又は接近させることで、感光体3Yを一様帯電する方式のものが用いられている。
ここで、帯電ローラ6aYの代わりに、帯電ブラシを接触又は接近させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーやコロトロンチャージャーのように、チャージャー方式によって感光体3Yを一様帯電させるものを用いても良い。
帯電装置6Yによって一様帯電された感光体3Yの表面は、後述する光書込ユニット20から発せられるレーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
ここで、光書込ユニット20は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向させながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,3C,3M,3Kに照射するものである。
但し、本実施形態のプリンタ100は、上述したような光書込ユニット20の構成に限定されるものではなく、例えば、LEDアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
第一給送ローラ31aが、図中反時計回りに回転駆動されると、第一給送カセット31内の一番上のシートSが、第一給送カセット31の図中右側方で鉛直方向に延在するように設けられた給送路33に向けて送り込まれる。また、第二給送ローラ32aが図中反時計回りに回転駆動されると、第二給送カセット32内の一番上のシートSが、給送路33に向けて送り込まれる。
給送路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、搬送ローラ対34から送られてくるシートSをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、シートSを適切なタイミングで後述する二次転写ニップ部へ向けて送り出す。
転写手段としての中間転写ユニット200は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニングユニット210、第一ブラケット243、第二ブラケット244などを備えている。
また、4つの一次転写ローラ245Y,245C,245M,245K、駆動ローラ201、クリーニングバックアップローラ202、テンションローラ203、及び補助ローラ205等も備えている。
中間転写ベルト206は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ201による回転駆動で図中反時計回りに無端移動する。
4つの一次転写ローラ245Y,245C,245M,245Kは、このように無端移動される中間転写ベルト206を、感光体3Y,3C,3M,3Kとの間に挟み込んでそれぞれ一次転写ニップ部を形成している。
中間転写ベルト206は、その無端移動に伴ってY,C,M,K各色用の一次転写ニップ部を順次通過していく過程で、その表面に感光体3Y,3C,3M,3K上のYトナー像,Cトナー像,Mトナー像,Kトナー像が重ね合わせられるように一次転写される。これにより、中間転写ベルト206上に四色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
レジストローラ対35が、ローラ間に挟み込んだシートSを、中間転写ベルト206上の4色トナー像に同期させるタイミングで、二次転写ニップ部に向けて送り出す。中間転写ベルト206上の4色トナー像は、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ208と駆動ローラ201との間に形成される二次転写電界や、ニップ圧の影響により、二次転写ニップ部内でシートSに一括して二次転写される。そして、シートSの白色と相まって、フルカラーのトナー像となる。
ここで、ベルトクリーニングユニット210は、クリーニングブレード210aを中間転写ベルト41の表面に当接させ、これによって中間転写ベルト206上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
二次転写ニップ部の図中上方には、定着装置60が配設されている。この定着装置60は、ロゲンランプなどの発熱源を内包する加圧加熱ローラ61と、定着ベルトユニット62を備えている。
この無端移動の過程で、定着ベルト64は定着ローラ63によって裏面側から加熱される。このようにして加熱された定着ベルト64の定着ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ61が表面側から当接している。
これにより、加圧加熱ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップ部が形成されている。
しかしながら、経時で中間転写ベルト上にトナーや紙等の添加物が薄い膜状に堆積するフィルミングが発生すると、ベルトの光沢度が低下し、センサの出力が上昇する。すなわち、フィルミングによって反射光量が低下するため、所定の受光量が得られるようにするためには、LED等の発光素子に流す電流値(順電流If)を上げなければならない。
この発光素子に流す電流値がセンサの出力値となる。
また、フィルミング状態のムラにより、センサの出力が安定せず正しく調整(補正)できないという問題があった。
これらの問題は、特に、画像面積率や1回当りの出力枚数が低く、あるいはフルカラー率が高い使われ方をすると発生し易い。
印刷される画像の面積率が高い場合には、トナーの入力量が多いため、中間転写ベルト上にフィルミングが生じていた場合にはこれが除去され、自動的に中間転写ベルトの光沢度の低下が防止されたり、低下した光沢度が上がったりすることが知られている。
しかしながら、フィルミングの発生は画像形成装置の使われ方に因るところがあるため、経時で中間転写ベルト上にフィルミングが生じて光沢度が低下してきても、それを適切なタイミングで除去する手段はなかった。
また、中間転写ベルト上の主走査方向の全域の異常を検知できる光学センサ(ラインセンサ)を設けて、中間転写ベルト上のフィルミングの有無を検知する方法もあるが、検知データが膨大となってしまい保存するためのメモリが大量に必要となってしまう問題がある。
そして、特許文献1に記載の構成を、中間転写ベルト上のフィルミング除去に適用したとしても、次のような問題がある。
中間転写ベルトの表面に強制的にトナーを入力してフィルミングを除去するフィルミング除去が、フィルミング兆候のある適切なタイミングで、適切な領域に対して行われているとは限らず、無駄なトナーの消費が行われてしまうという問題である。
本実施形態のプリンタ100は、経時で中間転写ベルト上にフィルミングが発生し、中間転写ベルトの光沢度が低下してしまい、濃度等を検知する光学センサの出力が上昇してしまう従来の問題を解決するものである。
また、中間転写ベルトの表面に強制的にトナーを入力してフィルミングを除去するフィルミング除去が、フィルミング兆候のある適切なタイミングで、適切な領域に対して行われているとは限らず、無駄なトナーの消費が行われてしまう従来の問題を解決するものである。
また、中間転写ベルト上の主走査方向の全域の異常を検知できる光学センサを設けて、中間転写ベルト上のフィルミングの有無を検知した場合、検知データが膨大になってしまうという従来の問題を解決するものである。
以下、本実施形態のプリンタ100の特徴的な構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態のプリンタ100では、中間転写ベルト206上のフィルミング(異常)を検知する光学センサーユニット600(図5参照)としてラインセンサ610を設けた中間転写ユニット200を使用する。
ラインセンサ610は、主走査方向H(ベルト幅方向)に延びていて、光源と集光レンズと受光素子とが、主走査方向Hに複数直線状に配置されたアレイ構造のラインセンサ610である。
また、図3図中の符号Vは、主走査方向Hと直交する副走査方向Vを示している。
また、図3図中、斜線部分は、中間転写ベルト206の表面206aにおける画像形成領域を示し、そのうち206bは地肌部を示す。
ここで、受光素子612は、赤、緑、青色の反射光を受光する3つの受光素子612R、612G、612Bから構成されている。
また、本実施形態においては、ラインセンサ610には、カラーセンサの1つである密着イメージセンサ(CIS)を用いている。但し、ラインセンサ610としては、CISではなく、CCDイメージセンサを用いても良い。また、光源としては、白色の光源(LED)の1色ではなく、3色(赤、緑、青色)の光源を用いても良い。
幅器を有し、受光素子612で光変換された電気信号の読み出しによる電気ノイズの発生
が抑えられている。この電気信号は、図1や、後述する図5に示す制御部500に入力される。
また、駆動ローラ201の一方の端部近傍には、中間転写ベルト206やトナー像の副走査方向Vの位置を検出する位置情報検出手段としての位置情報検出センサ213が配置されている。この位置情報検出センサ213は、駆動ローラ201の一端部に設けられた複数のスリットを有する被検知部材212のスリット部分の通過、非通過を検出することで、中間転写ベルト206やトナー像の副走査方向Vの位置を検出する。
本実施形態のプリンタ100では、図5に示すように、まず入力された画像を数値処理し、予め設定された主走査方向Hのブロック毎の画像面積率を算出する画像面積率算出手段としての画像面積率算出回路510を設けている。
この画像面積率算出回路510で算出した領域毎の画像面積率Xにより、ラインセンサ610による検知を行う領域を決める。
例えば、画像面積率が5[%]を下回った場合には、フィルミングが発生する可能性があると判断してそのブロックについてラインセンサ610による検知を実施する。
上述した5[%]という閾値は、中間転写ベルト206の材質やトナー種類によって変わる設計値であるため、プリンタ100の機器構成に応じて任意に設定する値である。
本実施形態のプリンタ100では、図5に示すように、はがきサイズの内側、はがきサイズの端部からA4サイズの内側、A4サイズの端部からA3サイズの内側としている。
このように分けることで、主走査方向Hの領域は、図中左側からR1、R2、R3、R4R5の5つの領域に分けられることとなる。
ここで、現在でも、一部の業種で利用頻度が高いA5サイズやA5サイズを追加して、例えば、はがきサイズの内側、はがきサイズの端部からB5サイズの内側、B5サイズの端部からA4サイズの内側、A4サイズの端部からA3サイズの内側等に変更しても良い。
このように構成することで、画像形成を行うシートSのサイズの境界で画像面積率が大きく変動する可能性が高いので、画像面積率によるフィルミング発生予測の精度が向上する。
図5に示すように、制御部500自体には、ROM501やRAM502のメモリを有しており、ROM501等に記憶したプログラムを用いてRAM502に一時的に保存したデータ等の処理を行ってプリンタ100の各部を制御する。
また、プリンタポート521、スキャナーポート522、及びLANポート523等から入力された画像(画像情報)を画像処理回路520で処理して制御部500との間で通信を行ったり、光書込ユニット20に処理したデータを受け渡したりする。
画像面積率算出回路510は、制御部を介して画像処理回路520で処理した画像データから領域毎の画素数を累積し、光学センサーユニット600として用いるラインセンサ610で検知を行うときの領域を決定するための領域毎の画像面積率を算出する。
ここで、ベルトフィルミング除去モードで中間転写ベルト206の表面に入力するトナーの量は、ラインセンサ610の検知結果に応じて変更するように構成している。
つまり、入力するトナーの量を、ラインセンサ610の出力値、つまり、フィルミングの程度に応じて変化させている。
このように構成することで、フィルミングの程度が悪いときに大きく改善することができる。
この場合には、プロセスコントロールを実施するたびに画像面積率Xはリセットしプロコン間の画像面積率Xを算出する。
ここで、領域毎の画像面積率Xは、プロセスコントロール間に入力した領域毎の画像の画素数を累積した値を、プロセスコントロール間に走行した中間転写ベルト206の走行距離と該当する領域の主走査方向Hの幅(w1,w2,w3)との積でわることで算出できる。つまり、各領域R1,R2,R3,R4,R5の画像面積率X1,X2,X3,X4,X5を算出できる。
このように算出することで、光学センサを設けて、中間転写ベルト206上のフィルミングの有無を検知した場合に、検知データが膨大となってしまい保存するためのメモリが大量に必要となってしまう問題を解決できる。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
プロセスコントロールと同じタイミングで、トナーを入力して解消すべきフィルミングが発生しているか否かの判断を行うための、ラインセンサ610による中間転写ベルト206の表面の検知を行うことができる。したがって、画像形成中(印刷中)の待ち時間を低減することができる。
ラインセンサ610を用いた正常な状態か、フィルミングが発生した異常な状態かの判断は、ラインセンサ610の出力値の変動で決定する。
このとき(現在の)センサ出力値(If)と、ROM501やRAM502等のメモリに記憶させている初期のセンサ出力値(If0)との比がフィルミング除去を実施するかどうかの閾値を越えているか否かを判定している。閾値を超えている場合には、トナーを入力してフィルミングを除去するベルトフィルミング除去モードを実行する。
図7に示す例では、実施する閾値Aに加えてフィルミングの状態によりフィルミング除去モードの実施間隔(実行枚数B)を変更している。フィルミングの状態が悪いほど除去モードを多く実施する。
センサ出力値の比が1.5≦If/If0<2のときの閾値をA2=2とした場合、閾値をA2が1.5以上2未満であればベルトフィルミング除去を実行し、その実行間隔(実行枚数B)を100枚とする。
センサ出力値の比が2≦If/If0のときの閾値をA3=3とした場合の内、センサ出力値の比が2≦If/If0<3、つまりA3が2以上3未満であればベルトフィルミング除去を実行し、その実行間隔(実行枚数B)を50枚とする。一方、センサ出力値の比がIf/If0>3、つまりA3が3を超えるときにはベルトフィルミング除去を実行し、その実行間隔(実行枚数B)を10枚とする。
また、上述したベルトフィルミング除去モードは、具体的には中間転写ベルト206へトナーを入力している。
そこで、フィルミング除去モードでもトナー消費量を低減するためKトナーを選ぶことができる。つまり、カラー色のトナー像を作像する複数の作像ユニット1Y,1C,1Mと、ブラック色のトナー像を作像する作像ユニット1Kとを備えるプリンタ100では、中間転写ベルト206に入力するトナーの色を、ブラック色とすることができる。
このように構成することで、カラー対応のプリンタ100では、ブラック色のトナー像を形成する作像ユニット1Kが最下流に設けられることが多く、逆転写によるロスが少ないので、トナー消費量を抑えることができる。
また、カラー対応のプリンタ100では、ブラック用の作像ユニット1Kを単独で動作させることが可能なように構成されていることが多いので、カラー色のトナー像を形成するカラー用の作像ユニット1Y,1C,1Mの寿命への影響を小さくできる。
このためフィルミング除去モードで使用するトナーには上述した画像面積率が最も低いトナーを選択することで劣化したトナーを吐き出し画像品質を向上させることもできる。
すなわち、カラー色のトナー像を作像する作像ユニット1Y,1C,1Mと、ブラック色のトナー像を作像する作像ユニット1Kとを備えるプリンタ100では、中間転写ベルト206に入力するトナーの色を、画像面積率算出回路510の算出結果が最も低い色にすることもできる。
このように構成することで、使用頻度が少ない作像ユニットに収容された劣化トナーを吐き出すことで画像品質を向上させることができる。
例えば、画像形成装置としては、プリンタ100に限定されるものではなく、複写機や複合機等にも適用可能である。
また、カラー対応のプリンタ100に限定されるものではなく、複数色や単色に対応した画像形成装置にも適用可能である。但し、単色の画像形成装置のように、作像ユニットを1つしか備えていない画像形成装置では、フィルミング除去に使用するトナーの色は1つに限定される。
また、主走査方向の全域を検知する光学センサーユニット600としては、ラインセンサ610に限定されるものではなく、例えば、光学センサを複数配置した複数配置センサや、主走査方向の全域に移動可能な移動センサにも変更可能である。
(態様A)
プリンタポート521などから入力された画像などの入力された画像を数値処理し、R1~R5などの予め設定される主走査方向Hなどの主走査方向の領域毎の画像面積率X1~X5などの画像面積率を算出する画像面積率算出回路510などの画像面積率算出手段と、トナー像を担持する中間転写ベルト206などの像担持体とを備え、前記像担持体の表面に強制的にトナーを入力させるプリンタ100などの画像形成装置において、前記像担持体の表面の主走査方向の全域を検知可能なラインセンサ610などの像担持体表面検知手段を備え、前記画像面積率算出手段の算出結果に基づいて前記像担持体表面検知手段で検知する前記像担持体の表面の領域を決め、前記像担持体表面検知手段の検知結果に基づいて、前記像担持体の表面に強制的にトナーを入力することを特徴とする。
従来の画像形成装置では、画像面積率検知手段により検知した主走査方向の領域毎の画像面積率に基づいて、領域毎に、像担持体の表面に所定量のトナーを強制的に入力するように制御している。このため、フィルミング除去が、フィルミング兆候のある適切なタイミングで、適切な領域に対して行われているとは限らず、無駄なトナーの消費が行われてしまっていた。
加えて、像担持体表面検知手段で検知したフィルミング兆候のある領域の検知結果に基づいて、像担持体の表面の適切な領域に対して強制的にトナーを入力できるので、フィルミング兆候のある適切なタイミングでフィルミング除去を行うことができる。
したがって、従来の画像形成装置に比べて、無駄なトナーの消費を抑制できる。
よって、フィルミング兆候のある適切なタイミングで、像担持体の適切な領域に対してフィルミング除去を行い、無駄なトナーの消費を抑制できる画像形成装置を提供できる。
(態様A)において前記像担持体は、中間転写体であることを特徴とする。
これによれば、中間転写体のフィルミングを、適切なタイミングで検知して、適切な領域で除去することができ、無駄なトナーの消費を抑制できる。
(態様A)又は(態様B)において、前記予め設定される主走査方向の領域は、画像形成を行うシートSなどの記録媒体のサイズに応じて設定されていることを特徴とする。
これによれば、画像形成を行う記録媒体のサイズの境界で画像面積率が大きく変動する可能性が高いので、画像面積率によるフィルミング発生予測の精度が向上する。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、カラー色のトナー像を作像する作像ユニット1Y,1C,1Mなどの複数のカラー用作像ユニットと、ブラック色のトナー像を作像する作像ユニット1Kなどのブラック用作像ユニットとを備え、前記像担持体に入力するトナーの色を、ブラック色とすることを特徴とする。
これによれば、カラー対応の画像形成装置では、ブラック色のトナー像を形成するブラック用の作像ユニットが最下流に設けられることが多く、逆転写によるロスが少ないので、トナー消費量を抑えることができる。
また、カラー対応の画像形成装置では、ブラック用の作像ユニットを単独で動作させることが可能なように構成されていることが多いので、カラー色のトナー像を形成するカラー用の作像ユニットの寿命への影響を小さくできる。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、カラー色のトナー像を作像する作像ユニット1Y,1C,1Mなどの複数のカラー用作像ユニットと、ブラック色のトナー像を作像する作像ユニット1Kなどのブラック用作像ユニットとを備え、前記像担持体に入力するトナーの色を、前記画像面積率算出手段の算出結果が最も低い色にすることを特徴とする。
これによれば、使用頻度が少ない作像ユニットに収容された劣化トナーを吐き出すことで画像品質を向上させることができる。
(態様A)乃至(態様E)のいずれかにおいて、前記入力するトナーの量を、前記像担持体表面検知手段の検知結果に応じて変化させることを特徴とする。
これによれば、像担持体表面検知手段の検知結果、つまり、フィルミングの程度に応じてトナー量を変化させることで、フィルミングの程度が悪いときに大きく改善することができる。
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、前記像担持体の表面にトナーを入力して解消すべきフィルミングが発生しているか否かの判断を行うために、前記像担持体表面検知手段で前記像担持体の表面を検知するタイミングは、プロセスコントロールのタイミングであることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
プロセスコントロールと同じタイミングで、トナーを入力して解消すべきフィルミングが発生しているか否かの判断を行うための、像担持体表面検知手段による像担持体の表面の検知を行うことができ、画像形成中(印刷中)の待ち時間を低減することができる。
プリンタポート521などから入力された画像などの入力された画像信号を数値処理し、R1~R5などの予め設定される主走査方向Hなどの主走査方向の領域毎の画像面積率X1~X5などの画像面積率を算出する画像面積率算出回路510などの画像面積率算出手段と、トナー像を担持する中間転写ベルト206などの像担持体とを備え、前記像担持体の表面に強制的にトナーを入力させる画像形成装置の制御方法において、当該画像形成装置の制御方法として、(態様A)乃至(態様F)のいずれかのプリンタ100などの画像形成装置と同じ制御方法を採用することを特徴とする。
これによれば、(態様A)乃至(態様G)のいずれかの画像形成装置と同様な効果を奏することができる画像形成装置の制御方法を提供できる。
3 感光体
7 現像ユニット
20 光書込ユニット
41 中間転写ベルト
100 プリンタ
200 中間転写ユニット
206 中間転写ベルト
500 制御部
510 画像面積率算出回路
520 画像処理回路
521 プリンタポート
600 光学センサーユニット
610 ラインセンサ
S シート
Claims (7)
- サイズが互いに異なる複数の記録媒体のサイズに基づいて予め設定された主走査方向の複数の領域に、入力された画像を区分けし、前記入力された画像を数値処理して区分けされた領域毎の画像面積率を算出する画像面積率算出手段と、
トナー像を担持する像担持体とを備え、
前記像担持体の表面に強制的にトナーを入力させる画像形成装置において、
前記像担持体の表面の主走査方向の全域について、前記像担持体の表面を検知可能なラインセンサを備え、
前記画像面積率算出手段は、プロセスコントロール間に入力した領域毎の画像の画素数を累積した値を、プロセスコントロール間に走行した前記像担持体の走行距離と該当する領域の主走査方向の幅との積で割ることで領域毎の画像面積率を算出し、
前記領域にそれぞれ対応する前記像担持体の表面の主走査方向の領域のうち、前記ラインセンサで検知する前記像担持体の表面の主走査方向の領域を、前記画像面積率算出手段の算出結果に基づいて決め、
前記画像面積率算出手段の算出結果に基づいて決めた前記像担持体の表面の主走査方向の領域を前記ラインセンサで検知し、前記ラインセンサで検知したセンサ出力値と、初期のセンサ出力値との比がフィルミング除去を実施するかどうかの閾値を越えているか否かを判定し、閾値を超えている場合は、前記像担持体の表面に強制的にトナーを入力することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記像担持体は、中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
カラー色のトナー像を作像する複数のカラー用作像ユニットと、ブラック色のトナー像を作像するブラック用作像ユニットとを備え、
前記像担持体に入力するトナーの色を、ブラック色とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
カラー色のトナー像を作像する複数のカラー用作像ユニットと、ブラック色のトナー像を作像するブラック用作像ユニットとを備え、
前記像担持体に入力するトナーの色を、前記画像面積率算出手段の算出結果が最も低い色にすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一に記載の画像形成装置において、
前記入力するトナーの量を、前記ラインセンサのセンサ出力値に応じて変化させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置において、
前記ラインセンサで、前記画像面積率算出手段の算出結果に基づいて決めた前記像担持体の表面の主走査方向の領域を検知するタイミングはプロセスコントロールのタイミングであることを特徴とする画像形成装置。 - サイズが互いに異なる複数の記録媒体のサイズに基づいて予め設定された主走査方向の複数の領域に、入力された画像を区分けし、前記入力された画像を数値処理して区分けされた領域毎の画像面積率を算出する画像面積率算出手段と、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面の主走査方向の全域について、前記像担持体の表面を検知可能なラインセンサとを備え、
前記像担持体の表面に強制的にトナーを入力させる画像形成装置の制御方法において、
前記画像面積率算出手段は、プロセスコントロール間に入力した領域毎の画像の画素数を累積した値を、プロセスコントロール間に走行した前記像担持体の走行距離と該当する領域の主走査方向の幅との積で割ることで領域毎の画像面積率を算出し、
前記領域にそれぞれ対応する前記像担持体の表面の主走査方向の領域のうち、前記ラインセンサで検知する前記像担持体の表面の主走査方向の領域を、前記画像面積率算出手段の算出結果に基づいて決め、
前記画像面積率算出手段の算出結果に基づいて決めた前記像担持体の表面の主走査方向の領域を前記ラインセンサで検知し、前記ラインセンサで検知したセンサ出力値と、初期のセンサ出力値との比がフィルミング除去を実施するかどうかの閾値を越えているか否かを判定し、閾値を超えている場合は、前記像担持体の表面に強制的にトナーを入力することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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