JP5167778B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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例えば特許文献1には、フルカラーモードからモノカラーモードへの切り換えが連続動作中に行われ、モードの切り替えの際に転写圧着手段を一旦全部オフした後に転写圧着手段を作動させて、画像形成を行う画像形成部の像形成体に中間転写体を圧着させる技術が記載されている。
本発明は、画像形成装置の動作を継続しながらカラー画像形成用の設定とモノカラー画像形成用の設定とを切り換える際に、画像生産性の低下を抑制しながら画像形成部に設けられた各構成要素に付与する設定値を調整することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記調整手段は、前記第1の切り換え前調整処理の調整処理内容または前記第2の切り換え前調整処理の調整処理内容の中に、当該調整処理内容を行わなくとも前記切り換え後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて前記画像形成部により形成される前記画像の品質が維持される当該調整処理内容が含まれる場合には、当該調整処理内容を除く当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記調整手段は、前記調整処理内容を除く前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を行う場合には、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前の最後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記設定手段は、前記調整処理内容を含む前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前にて行う場合であって、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理に対応した前記第1の配置構成または前記第2の配置構成が当該画像の形成が終了される前にて設定されない場合に、当該画像の形成の終了後に当該第1の配置構成または当該第2の配置構成を設定することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
本発明の請求項2によれば、カラー画像形成用の第1の配置構成とモノカラー画像形成用の第2の配置構成とが切り換えられた後の画像形成前に第1の配置構成および第2の配置構成のそれぞれに対応した調整処理を行えるので、それぞれに不要な調整を行う必要がなくなり、本発明を採用しない場合に比べて、切り換え後の画像形成前に行う調整処理の時間を短縮することができる。
本発明の請求項3によれば、必要性の低い調整処理内容を含む切り換え前調整処理を行わないので、本発明を採用しない場合に比べて、第1の配置構成と第2の配置構成との間の切り換え時に行う調整処理の時間を短縮することができる。
本発明の請求項5によれば、前回の調整処理にて行われなかった調整処理内容を含む第1の切り換え前調整処理または第2の切り換え前調整処理が画像形成終了まで行われない事態が回避されるので、本発明を採用しない場合に比べて、次回の画像形成時に形成される画像の品質に悪影響が生じることを抑制することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、前回の調整処理にて行われなかった調整処理内容を含む第1の切り換え前調整処理または第2の切り換え前調整処理を画像形成装置の動作終了までに確実に行うことができる。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いた所謂タンデム方式で構成され、記録材にトナーからなる画像(トナー画像)を形成する画像形成プロセス部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部60、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4等から受信した画像データに所定の画像処理を施す画像処理部81、処理プログラム等が記録される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される外部記憶部82を備えている。
画像形成ユニット11は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を所定電位で一様に帯電する帯電ロール13、帯電ロール13によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する例えば複数のLED(Light Emitting Diode)で構成されるプリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、感光体ドラム12表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。この4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K各々は、現像器15に収納されるトナーを除いて略同様に構成され、各画像形成ユニット11のそれぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
定着器40は、内部に加熱源を備える定着ロール41と、定着ロール41に対して圧接配置される加圧ロール42を備えている。そして、定着ロール41と加圧ロール42との間に、未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させて加熱と加圧とを行うことにより、用紙Pにトナー像を定着する。
なお、モノカラー画像を形成する場合には、黒(K)色の画像形成ユニット11Kだけにおいて、黒(K)のトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト20上の各色トナー像が二次転写部Tに搬送されるタイミングに合わせて、レジストロール53から用紙Pが繰り出される。それにより、各色トナー像は、二次転写ロール26とバックアップロール25とにより形成された転写電界の作用によって用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
なお、二次転写部Tへは、両面搬送路R2や手差し用用紙収容トレイ71からの搬送路R3からも用紙Pが搬送される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成は、指定された枚数分だけ繰り返して実行される。
「フルカラーモード」では、図2(「フルカラーモード」が設定された画像形成プロセス部10の配置構成を示した図)に示したように、4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kのすべて、およびこれらに対向して設けられた一次転写ロール21Y,21M,21C,21Kのすべてが中間転写ベルト20に接触する位置に配置される。
一方、「モノカラーモード」では、4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kのうちの黒(K)色の画像形成ユニット11K、およびこれに対向して設けられた一次転写ロール21Kだけを中間転写ベルト20に接触する位置に配置する。そして、黒(K)色の画像形成ユニット11K以外の3つの画像形成ユニット11Y,11M,11C、およびこれらに対向して設けられた3つの一次転写ロール21Y,21M,21Cは中間転写ベルト20から離隔した位置に配置する。
このように設定することで、「モノカラーモード」の設定時には、画像形成に使用されない3つの画像形成ユニット11Y,11M,11Cの動作は停止される。そのため、感光体ドラム12の磨耗や現像器15での現像剤消費が低減される。
また、それと同期して、張架ロール28が上方に移動し、テンションロール27が下方に移動する。それにより、中間転写ベルト20は画像形成ユニット11Kの感光体ドラム12に押し付けられ、画像形成ユニット11Kおよびこれらに対向して設けられた一次転写ロール21Kは中間転写ベルト20と接触した状態が維持される。
例えば、不図示の操作入力パネルからのユーザ入力により「自動設定」が選択されると、制御部60は、入力された画像データがカラー画像に関するものであるかモノカラー画像に関するものであるかについての画像データ情報を画像処理部81から取得する。そして、制御部60は、画像処理部81からの画像データ情報に基づいて、所定の判断基準に従って「フルカラーモード」および「モノカラーモード」のいずれかを設定する。
さらには、調整処理の一例としての中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理や、調整処理の一例としての各画像形成ユニット11に設けられた現像器15へのトナー補給を行うトナー容器(不図示)に貯蔵された各色トナー量の残量検知処理等が行われる。
「フルカラーモード」が設定されている場合には、画像濃度調整処理は次のように行われる。まず、各画像形成ユニット11において基準濃度パターンが形成される。すなわち、各画像形成ユニット11でのプリントヘッド14の出力光量値、帯電バイアス電圧値、現像バイアス電圧値、一次転写ロール21の一次転写バイアス電圧値等の各種画像形成設定値を予め定められた所定値に設定しておく。そして、感光体ドラム12の表面電位を所定の2つのレベル(高電位レベルおよび低電位レベル)に順次設定し、各画像形成ユニット11にて各電位レベル毎に面積率(階調)の異なる複数個の基準濃度パターンを形成する。さらには、形成された複数個の基準濃度パターンを中間転写ベルト20上に一次転写する。
また、それと同時に、湿度センサ32にて検出された機内の湿度の検出値(湿度検出値)、および温度センサ33にて検出された機内の温度の検出値(温度検出値)も同様に、制御部60に送られる。
加えて、制御部60は、前回のセットアップ処理の実行時から画像形成されたプリント枚数を各画像形成モード毎にカウントし、その前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数を各画像形成モード毎に制御部60内のメモリ(例えば、後段の図7のEEPROM604)に記憶する。
制御部60は、各色基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、温度検出値、さらには必要に応じて前回のセットアップ処理からの各画像形成モード毎の累積プリント枚数に基づいて、各種構成要素での画像形成設定値を設定し、画像品質を高く維持するように各色画像濃度を調整する。
色ずれ調整処理は次のように行われる。まず、各画像形成ユニット11において位置補正用パターンを形成し、形成された位置補正用パターンを中間転写ベルト20上に一次転写する。図5は、各画像形成ユニット11にて形成された位置補正用パターンが中間転写ベルト20上に一次転写された状態を示した図である。図5に示したように、画像形成ユニット11Kは、本実施の形態において各プリントヘッド14の露光開始位置を一致させる際の基準となる黒の平行パターンPKと45°傾斜パターンTKとを形成する。また、画像形成ユニット11Cは、シアンの平行パターンPCと45°傾斜パターンTCとを形成する。画像形成ユニット11Mは、マゼンタの平行パターンPMと45°傾斜パターンTMとを形成する。画像形成ユニット11Yは、イエローの平行パターンPYと45°傾斜パターンTYとを形成する。なお、各画像形成ユニット11では、図5に示した順番で位置補正用パターンが形成されるように位置補正用パターンを形成するタイミングが制御される。
なお、セットアップ処理にて画像濃度調整処理を行った際に形成される基準濃度パターンを除去する際や、色ずれ調整処理を行った際に形成される位置補正用パターンを除去する際においても、ベルトクリーナ23は中間転写ベルト20に接触するように設定される。
なお、二次転写ロール26のクリーニング処理時にも、ベルトクリーナ23は中間転写ベルト20に接触するように設定される。
一方、現像器15内部には、二成分現像剤中のトナーと磁性キャリアとの混合比率(トナー濃度)を、例えば二成分現像剤の透磁率の変化によって検出するトナー濃度センサ(不図示)が設けられている。セットアップ処理での残量検知処理では、トナー濃度センサにより二成分現像剤のトナー濃度が検出され、その検出値(トナー濃度検出値)が制御部60に送られる。
さらに、セットアップ処理での残量検知処理では、画像濃度調整処理時と同様にして、図4に示した基準濃度パターンが形成される。そして、パターン画像検出センサ31により各色毎に濃度が検出され、検出された各色基準濃度パターンの濃度検出値は制御部60に送られる。
また、制御部60は、パターン画像検出センサ31により検出された各色基準濃度パターンの濃度検出値や副走査方向位置データおよび主走査方向位置データ、湿度センサ32により検出された湿度検出値、および温度センサ33により検出された温度検出値、トナー搬送路の流量センサにて検出されたトナー流量値、現像器15内部のトナー濃度センサにて検出されたトナー濃度検出値等のデータを受け付けるデータ受付部68を備えている。
現像バイアス電圧制御部62は、データ受付部68にて受け付けた各色基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、および温度検出値に基づいて、各現像器15に供給する現像バイアス電圧値を制御する。
帯電バイアス電圧制御部63は、データ受付部68にて受け付けた各色基準濃度パターンの濃度検出値、湿度検出値、および温度検出値に基づいて、各帯電ロール13に供給する帯電バイアス電圧値を制御する。
また、プリント枚数カウント部65は、前回のセットアップ処理の実行時点から画像形成されたプリント枚数をカウントする。そして、その前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数を画像形成モード毎に制御部60内のメモリ(例えば、後段の図7のEEPROM604)に記憶する。
二次転写バイアス電圧制御部66は、二次転写ロール26に印加するバイアス電圧を制御する。
ベルトクリーナ動作制御部67は、ベルトクリーナ23に関する中間転写ベルト20との接触動作および離隔動作を制御する。
また、外部記憶部82には、制御部60により実行される処理プログラムが格納されており、画像形成装置1の立ち上げ時に制御部60がこの処理プログラムを読み込むことによって、本実施の形態の制御部60でのセットアップ処理が実行される。
具体的には、「モノカラーモード」での終了時セットアップ処理として、例えば黒(K)色の画像形成ユニット11Kに設けられた現像器15にトナーを補給するトナー容器35Kについての残量検知処理を行う。「モノカラーモード」の実行によりトナー容器35Kから画像形成ユニット11Kの現像器15にトナー補給が行われているためである。また、中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。「モノカラーモード」の実行により中間転写ベルト20への黒(K)色トナー画像の転写処理が行われているからである。
また、「フルカラーモード」での開始時セットアップ処理として、画像濃度調整処理および色ずれ調整処理を行う。いずれもカラー画像の品質に大きな影響を及ぼす画像形成設定値に関するセットアップ処理だからである。
具体的には、「フルカラーモード」での終了時セットアップ処理として、各画像形成ユニット11に設けられた現像器15にトナーを補給するすべてのトナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理を行う。「フルカラーモード」の実行によりトナー容器35Y,35M,35C,35Kの各々から各画像形成ユニット11の現像器15にトナー補給が行われているためである。また、中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。「フルカラーモード」の実行により中間転写ベルト20への各色トナー画像の転写処理が行われているからである。
また、「モノカラーモード」での開始時セットアップ処理として、画像濃度調整処理を行う。モノクロ画像の品質に大きな影響を及ぼす画像形成設定値に関するセットアップ処理だからである。
具体的には、上記した「モノカラーモード」での終了時セットアップ処理の中で、例えばトナー容器35Kについての残量検知処理は行う。トナー容器35Kでのトナー残量が不足している場合には、次の「フルカラーモード」での画像形成動作を行うことができない事態を招く可能性があり、「フルカラーモード」での画像形成に影響を与えるものだからである。しかし、例えば中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理については、プリント枚数カウント部65にてカウントされた、「モノカラーモード」に関する前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えている場合においてだけ行うように制御してもよい。「モノカラーモード」での中間転写ベルト20に付着する転写残トナーは、「フルカラーモード」に比較して少ない。そのため、今回行われた「モノカラーモード」での累積プリント枚数が所定枚数を超えており、累積した転写残トナーが許容量を超えて多くなったと想定される場合においてのみ行えば充分であり、次の「フルカラーモード」での画像形成動作に与える影響は少ないからである。
具体的には、上記した「フルカラーモード」での終了時セットアップ処理の中で、トナー容器35Y,35M,35C,35Kのすべてについての残量検知処理は行う。ここでの残量検知処理に関しては、トナー容器35Kでのトナー残量が不足している場合には、次の「モノカラーモード」での画像形成動作を行うことができない事態を招く可能性があり、「モノカラーモード」での画像形成に影響を与えるものだからである。また、他のトナー容器35Y,35M,35Cでのトナー残量が不足している場合には、今後行われると想定される「モノカラーモード」での画像形成動作を行うことができない事態を招く可能性があるからである。しかし、例えば中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理に関しては、プリント枚数カウント部65にてカウントされた、「フルカラーモード」に関する前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えている場合においてだけ行うように制御してもよい。今回行われた「フルカラーモード」での累積プリント枚数が所定枚数以下の少量であり、中間転写ベルト20に累積した転写残トナーが許容量を超えていないと想定される場合には、「モノカラーモード」での画像形成に与える影響は少ないからである。ただし、「フルカラーモード」での中間転写ベルト20に付着する転写残トナーは、4色のトナーが転写されることから多い。そのため、クリーニング処理を行うか否かを判断する際に設定される「フルカラーモード」での累積プリント枚数は、「モノカラーモード」での累積プリント枚数よりも少なく設定される。
例えば「モノカラーモード」と「フルカラーモード」とが交互に行われる場合においては、「モノカラーモード」での前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えるまでは、「モノカラーモード」の終了時のトナー容器35Kについての残量検知処理を行わない。そして、累積プリント枚数が所定枚数を超えた場合に、所定枚数を超えた「モノカラーモード」の終了時にトナー容器35Kについての残量検知処理を行う。同様に、「フルカラーモード」での前回のセットアップ処理からの累積プリント枚数が所定枚数を超えるまでは、「フルカラーモード」の終了時のトナー容器35Kについての残量検知処理を行わない。そして、累積プリント枚数が所定枚数を超えた場合に、所定枚数を超えた「フルカラーモード」の終了時に各トナー容器35Y,35M,35C,35Kについての残量検知処理は行う。
また、中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理に関しては、「モノカラーモード」または「フルカラーモード」での前回のセットアップ処理からの「モノカラーモード」での累積プリント枚数と「フルカラーモード」での累積プリント枚数とを合計した累積プリント枚数が所定枚数を超えた場合に、所定枚数を超えた「モノカラーモード」または「フルカラーモード」の終了時に中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。
同様に、画像形成終了時までに、クリーニング処理に関する「モノカラーモード」での累積プリント枚数と「フルカラーモード」での累積プリント枚数とを合計した累積プリント枚数が所定枚数を超えない場合には、最後の「モノカラーモード」または「フルカラーモード」の終了時に中間転写ベルト20および二次転写ロール26のクリーニング処理を行う。
それにより、「自動設定」が選択されて「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間が自動的に切り換えられた場合に、各画像形成モードにて画像形成装置1で形成される画像の品質が常時高く維持される。また、その際に「フルカラーモード」にて必要なセットアップ処理および「モノカラーモード」にて必要なセットアップ処理がそれぞれ行われるので、セットアップ処理の時間が短縮される。さらには、画像形成装置1での全体の動作時間に占める画像形成モードの切り換えに要する時間が低減され、画像生産性の低下が抑えられる。
図8に示したように、制御部60は、画像処理部81からの画像データ情報に基づき、画像形成モードが「フルカラーモード」と「モノカラーモード」との間で切り換えられるかを監視する(S101)。そして、画像形成モードが切り換えられた場合には、現在設定されている画像形成モードにて画像形成動作終了時に行う終了時セットアップ処理を行う(S102)。そして、終了時セットアップ処理が終了した後に(S103)、画像形成モードの切り換えを行う(S104)。
画像形成モードの切り換えが行われると、切り換えられた画像形成モードでの画像形成動作開始前に行う開始時セットアップ処理を行う(S105)。そして、開始時セットアップ処理が終了した後に(S106)、切り換えられた画像形成モードでの画像形成を開始する(S107)。
また、本実施の形態の画像形成装置1では、1色(モノカラー)の画像が形成される場合として、黒(K)色の画像形成ユニット11Kでの画像形成が行われる「モノカラーモード」が設定される場合を説明したが、黒(K)色以外の他の1色の画像が形成される構成を採用してもよい。例えば、黒(K)色の画像形成ユニット11Kの位置にマゼンタ(M)色の画像形成ユニット11Mを配置し、画像形成ユニット11Mでの画像形成が行われる「モノカラーモード」を設定してもよい。
さらに、「フルカラーモード」以外に3つの画像形成ユニット11Y,11M,11Cの何れか1または2の画像形成ユニット11を画像形成可能な配置構成に設定する「マルチカラーモード」を設定してもよい。その場合には、「マルチカラーモード」において選択された例えば1または2の画像形成ユニット11において上記した動作制御を行ってもよい。
Claims (6)
- 像保持体に各色現像剤からなる画像を形成する複数の画像形成部と、
前記複数の画像形成部の少なくとも一に設けられた前記像保持体と接触しながら移動して当該像保持体に形成された前記画像が転写される被転写体と、
前記被転写体が移動している状態にて前記複数の画像形成部のすべてが当該被転写体に接触された第1の配置構成と当該複数の画像形成部の一が単独で当該被転写体に接触された第2の配置構成との何れか一方を設定する設定手段と、
前記複数の画像形成部の一または複数にて形成されて前記被転写体に転写された前記画像の品質を維持するための各種の調整処理を行う調整手段とを備え、
前記調整手段は、前記設定手段により前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われる前に、当該切り換え前の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第2の配置構成のための前記調整処理を当該第1の配置構成にて行う第1の切り換え前調整処理を実行し、当該第2の配置構成である場合には当該第1の配置構成のための当該調整処理を当該第2の配置構成にて行う第2の切り換え前調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記調整手段は、前記第1の配置構成と前記第2の配置構成との間で設定の切り換えが行われた後に、当該切り換え後の設定が当該第1の配置構成である場合には当該第1の配置構成のための前記調整処理を当該第1の配置構成にて行う第1の切り換え後調整処理を実行し、当該第2の配置構成である場合には当該第2の配置構成のための前記調整処理を当該第2の配置構成にて行う第2の切り換え後調整処理を実行し、前記画像形成部は、当該第1の切り換え後調整処理または当該第2の切り換え後調整処理の終了後に前記画像の形成を開始することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記調整手段は、前記第1の切り換え前調整処理の調整処理内容または前記第2の切り換え前調整処理の調整処理内容の中に、当該調整処理内容を行わなくとも前記切り換え後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて前記画像形成部により形成される前記画像の品質が維持される当該調整処理内容が含まれる場合には、当該調整処理内容を除く当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記調整手段は、前記調整処理内容を除く前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を行う場合には、前記切り換え後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて当該調整処理内容を行わないことにより前記画像形成部により形成される前記画像の品質が維持できなくなる前に、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記調整手段は、前記調整処理内容を除く前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を行う場合には、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前の最後に設定された前記第1の配置構成または前記第2の配置構成にて行うことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記設定手段は、前記調整処理内容を含む前記第1の切り換え前調整処理または前記第2の切り換え前調整処理を前記画像形成部にて画像の形成が終了される前にて行う場合であって、当該調整処理内容を含む当該第1の切り換え前調整処理または当該第2の切り換え前調整処理に対応した前記第1の配置構成または前記第2の配置構成が当該画像の形成が終了される前にて設定されない場合に、当該画像の形成の終了後に当該第1の配置構成または当該第2の配置構成を設定することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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