JP3914378B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能を有する画像形成装置に関し、さらに詳しくは省エネルギーモードから通常モードへの復帰時の動作パターン決定の制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー複写機にファクシミリ機能、プリンタ機能を付加したカラーデジタル複合機が販売されている。この種の複合機においては、ファクシミリ機能を利用して外部からの夜間受信印刷が可能となっているが、夜間受信印刷のために、複写機本体の電源を常にオンしていると無駄な電力を消費するので、消費電力の低い省エネルギーモードを実現している。
例えば、リレースイッチを使用してメイン制御部とFCU(ファクシミリコントロールユニット)へ別々に電源供給を行うことが出来るようにし、省エネルギーモード時には、FCU及びNCU(ネットワークコントロールユニット)のみに電源を供給するようにして、受信したファイル情報を一旦FCU内のメモリに蓄積するシステムは一般的に知られている。この種の従来技術としては、特開平4−355556号公報に記載されたものがある。
また、特開平10−336409号公報に記載されているように、受信メモリがフルになるまでは省エネルギーモードから抜けないようにして、省エネルギーモードの効率を向上させる技術も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カラー複写機においては、電源オン時あるいは省エネルギーモードから通常モードへの復帰時に、フルカラー印刷品質を高めるために画像形成条件を調整するプロセス調整工程を実行する。また、電源オフ時や省エネルギーモード時に、トナーエンドやトナーニアエンドの状態によりトナーボトルを交換した場合、不揮発メモリにトナーエンドやトナーニアエンドの状態の情報を記憶しておき、電源オン時や省エネルギーモードから通常モードへの復帰時に、不揮発メモリに記憶されているトナーエンドまたはトナーニアエンドの状態の情報によりトナー濃度をあらかじめ定めた所定の濃度に復帰させるためのトナーリカバリ工程を実行する。
しかし、プロセス調整工程及びトナーリカバリ工程の実行には数分の時間が掛かり、ユーザはその間待機していなくてはならなかった。また、プロセス調整工程ではあらかじめ定めた所定のトナーパターンを感光体上に作像するため、感光体の劣化、トナーの消費などの問題があり、システム全体の耐久年数を低下させることになっていた。
そこで、ファクシミリ印刷は一般に白黒印刷であるため、印刷時に上記プロセス調整工程を実行しなくても画像品質に特に影響はない。また同様に、黒以外のトナーがトナーエンドまたはトナーニアエンドの状態であっても、直ちにトナーリカバリ工程を実行する必要はなく、印刷後に行なってもよい。
本発明の課題は、ファクシミリ装置のユーザ、コピー機のユーザおよびプリンタのユーザの全てにとって使い勝手がよい信頼性が高い画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、コピー機能、ファクシミリ機能またはプリンタ機能を備え、かつ、消費電力の高い通常モードと消費電力の低い省エネルギーモードの2つのモードを有し、さらに印刷品質を高めるために画像形成条件を調整するプロセス調整工程と現像機のトナー濃度をあらかじめ定めた所定の濃度に復帰させるためのリカバリ動作を行うトナーリカバリ工程を実行する機能を有する画像形成装置において、黒トナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナーがトナーエンドである場合は黒トナーのトナーリカバリ工程を実行した後、ファクシミリ印刷要求又はプリンタ印刷要求に基づく白黒モードでの印刷動作を実行し、印刷動作終了後、黒トナー以外のトナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナー以外のトナーがトナーエンドである場合はトナーリカバリ工程を実行し、黒トナー以外のトナーがトナーエンドでない場合はプロセス調整工程を実行する第1の立ち上げ動作パターンと、トナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、トナーエンドである場合はトナーリカバリ工程を実行し、トナーエンドでない場合はプロセス調整工程を実行した後、ファクシミリ印刷要求又はプリンタ印刷要求に基づく印刷動作を実行する第2の立ち上げ動作パターンと、黒トナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナーがトナーエンドである場合は黒トナーのトナーリカバリ工程を実行した後、ファクシミリ印刷要求又はプリンタ印刷要求に基づく白黒モードでの印刷動作を実行し、印刷動作終了後、黒トナー以外のトナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナー以外のトナーがトナーエンドである場合にトナーリカバリ工程を実行する第3の立ち上げ動作パターンと、を記憶する動作パターン記憶手段と、前記動作パターンに記憶された第1、第2および第3の動作パターンのうちからいずれか1つの立ち上げ動作パターンを選択する動作パターン選択手段と、前記動作パターン選択手段で選択された前記立ち上げ動作パターンに基づいて立ち上げ動作を実行する立ち上げ動作実行手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、省エネルギーモードから通常モードへの復帰時にクリアスイッチ押下、電源スイッチ押下、ファクシミリ印刷要求またはプリンタ印刷要求のいずれかの立ち上げの要因を認識する立ち上げ要因認識手段と、ファクシミリ画面、プリンタ画面またはコピー画面のいずれかを選択し表示する初期画面選択表示手段とを備え、前記動作パターン選択手段は、前記立ち上げ要因認識手段で認識した立ち上げの要因と、前記初期画面選択表示手段で選択し表示した画面とに基づいて前記立ち上げ動作パターンを選択することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、ファクシミリ印刷やプリンタ印刷における指示色を認識する指示色認識手段を備え、動作パターン選択手段は、立ち上げ要因認識手段で認識した立ち上げの要因と前記初期画面選択表示手段で選択し、表示した画面の他に、前記指示色認識手段で認識した指示色に基づいて立ち上げ動作パターンを選択することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に詳細に説明する。図1は本発明の1つの実施の形態に係る画像形成装置の制御部を示すブロック図ある。図1に示すように、メイン制御部1は、システム制御部2、スキャナ制御部3、プロッタ制御部4及び操作制御部5の各制御部から構成されいる。メイン制御部1には、電源が遮断されたとしても、データを不揮発に記憶できるNVRAM6が搭載されている。
メイン制御部1は、パーソナルコンピュータ等に接続されプリンタ機能の制御を実行するPCU(プリンタコントロールユニット)7及びFAX機能の制御を実行するFCU(ファクシミリコントロールユニット)8と、それぞれCOM−PおよびCOM−Fの各I/F(インターフェース)により通信を行い、各々の印刷のための指示や各種データの授受を行っている。この通信には、例えば印刷する色がBK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)およびFC(フルカラー)のうちのどの色なのかを指示する印刷色指示などがある。
スキャナ制御部3は、原稿を読み取って画像信号に変換し、プロッタ制御部4、PCU7またはFCU8に送る。プロッタ制御部4は、受け取った画像信号を電子写真プロセスによって転写紙に印刷記録する。操作制御部5は、ユーザの指定するコピー機能、プリンタ印刷機能またはFAX機能の各々別のモードを入力し、入力したモードに応じた状態を画面表示させるユーザインターフェース部分の制御を行う。システム制御部2は、スキャナ制御部3、プロッタ制御部4、操作制御部5をリソースとして管理制御し、コピー機能、プリンタ印刷機能またはFAX機能の動作時に各々の機能で使用するリソースを割り当てて印刷動作や読み取り動作を実行させるものである。
【0006】
一方、メインスイッチ9によりAC電源が供給されたPSU(パワーサプライユニット)10は、AC電圧を5Vと24VのDC電圧に変換する。メイン制御部1、PCU7、FCU8およびNCU(ネットワーク制御ユニット)11は、PSU10から5VのDC電圧が供給されている。また、24VのDC電圧は、メイン制御部1、PCU7、FCU8、NCU11、定着ヒータ、ファンおよびソレノイドなどの負荷12に対し、メイン制御部1から出力されているPWR信号ON(PWRON)に応じて通電制御されるリレー回路13を経由して供給されている。
さらに、メイン制御部1には電源スイッチ14が接続されており、この電源スイッチ14の押下で、省エネルギーモードへの移行及び省エネルギーモードから通常モードへの復帰処理が行われるようになっている。また、PCU7からのWUP−P信号およびFCU8からのWUP−F信号の各起動信号がメイン制御部1に入力される。メイン制御部1は、PCU7およびFCU8のどちらの起動信号で起動されたかが認識できるようになっている。
ここで、FCU8およびNCU11は、本出願人の先願に係る特開平10−336409号公報に示すように公知のものであるが簡単に説明する。FCU8はSAFメモリ、バッファ、モデム及び圧縮伸張器などを備えている。FAX画像蓄積および送信時には、システム制御部2で圧縮されたデータがSAFメモリに蓄積され、バッファに転送されて圧縮伸張器で再圧縮後、モデムを介してNCU11に送信される。FAX受信および印刷時には、回線から送られてきたデータがNCU11およびモデムを介してSAFメモリに蓄積され、圧縮伸張器により伸張されてシステム制御部2に渡される。
NCU11は、電話回線からのファクシミリ受信があった場合、リンギング検出信号をリンギング検出回路に出力する。リンギング検出回路で信号が検出されると、FCU8はNCU11のリレーをオンして回線を閉結し、モデムを制御して受信動作を開始する。
【0007】
図2は、図1に示すシステム制御部2の1部が受け持つ機能ブロック図である。図3以降で説明する立ち上げ要因、初期画面、指示色に関連して、立ち上げ要因認識手段である立ち上げ要因認識部21、初期画面選択表示手段である初期画面選択表示部22、指示色認識手段である指示色認識部23、動作パターン記憶手段である動作パターン記憶部24、動作パターン選択手段である動作パターン選択部25および立ち上げ動作実行手段である立ち上げ動作実行部26を備えている。
立ち上げ要因認識部21は、後述する図8〜図11に示す動作パターンに従って機械を立ち上げる(省エネルギーモードから通常モードへ復帰させる)要因を認識する機能ブロックである。立ち上げ要因としては、クリアスイッチ押下、電源スイッチの押下、FAX印刷要求またはプリンタ印刷要求等がある。立ち上げ要因の認識は後述する図4のフローチャートに示されている。
初期画面選択表示部22は、初期画面として、コピー、FAXおよびプリンタのいずれかを選択表示するものであり、これに関しては後述する図3のフローチャートに示されている。指示色認識部23は、ファクシミリ印刷またはプリンタ印刷における指示色を認識するものであり、これに関しては後述する図4のフローチャートに示されている。動作パターン記憶部24は、後述する図8〜図11に示す各動作パターンを記憶するものであり、図1ではNVRAM6がこの機能を有する。
動作パターン選択部25は、後述する図8〜図11に示す各動作パターンを選択するものであり、立ち上げ要因と初期画面の組み合わせから選択される。これに関しては後述する図4のフローチャートに示されている。立ち上げ動作実行手段26は、選択された動作パターンに従って機械の立ち上げ動作を実行する機能ブロックであり、後述する図5〜図7のフローチャートにその内容が示されている。
【0008】
図3は、メイン制御部内の操作制御部が行う、主に機械の立ち上げ時の画面をFAX画面、プリンタ画面およびコピー画面のうちからユーザの好みに応じて設定するための初期画面選択の動作フローを示すものである。この処理は、公知のコピー機能動作、FAX送信機能動作、FAX印刷機能動作、プリンタ印刷機能動作またはスキャナ機能動作のための処理と同時に並行して時分割処理される。図3に基づいて詳細に説明する。ステップS1でキー入力が行われたかどうかをチェックする。キー入力があればステップS2に進み、キー入力がなければこの処理を終了する。ステップS2では、初期画面としてFAX画面が選択されたかどうかをチェックし、FAX選択であればステップS7に進み、初期画面データにFAX画面を設定し、この処理を終了する。
FAX画面が選択されていなければステップS3に進み、初期画面としてプリンタ画面が選択されたかどうかをチェックし、プリンタ選択であればステップS8に進み、初期画面データにプリンタ画面を設定し、この処理を終了する。プリンタ画面が選択されていなければステップS4に進み、初期画面としてコピー画面が選択されたかどうかをチェックし、コピー選択であればステップS5に進み、初期画面データにコピー画面を設定し、この処理を終了する。コピー画面が選択されていなければステップS6に進み、他のキーの処理を実行してこの処理を終了する。
図4は、メイン制御部1が行う処理、すなわち、機械の立ち上げ動作、省エネルギーモード移行または省エネルギーモードから通常モードへの復帰処理を示すフローチャートである。メイン制御部1は、メインスイッチ9のオン時はもとより、省エネルギーモードから通常モードへの電源スイッチ14や不示図のクリアスイッチの押下による復帰、PCU7またはFCU8からの印刷要求による復帰によりこの処理を開始する。
【0009】
また、以下に示す図8〜図11は、立ち上げ要因、初期画面、指示色および動作パターンの組み合わせを示すものである。
まず、ステップS21にて、メモリ(NVRAM6)内に記憶された立ち上げ要因データ、初期画面選択データに設定された条件に応じて、図8または図9から動作パターンを決定する。図8は、FAX印刷要求でもウォームアップ後にプロセス調整工程を行うものである。また、図9は、機械の耐用年数向上に着目し、ウォームアップ後でもプロセス調整工程を実行しないものである。なお、図8および図9による動作パターンの決定では印刷指示色を考慮しない。
また、FAX印刷やプリンタ印刷の指示色に応じて動作パターンを決定する場合は、図10および図11から、立ち上げ要因データ、印刷指示色データおよび初期画面選択データに設定された条件に応じて動作パターンを決定する。省エネルギーモードからの復帰要因をステップS27、ステップS28、ステップS29およびステップS30により判定し、クリアスイッチ押下、電源スイッチ押下、FAX印刷要求、プリンタ印刷要求のいずれかが各表中の立ち上げ要因データとして設定される。また指示色データとして、PCU7およびFCU8から印刷要求を受け取った場合の印刷指示色がステップS32、ステップS35にて設定される。以下手順にしたがって述べる。
立ち上げ動作パターンを決定した後に、ステップS22に進み、決定された動作パターンに応じて各立ち上げ動作を実行してステップS23に進み、立ち上げ要因をクリアしておく。この後、ステップS24にてメイン制御部1は通常状態になり、これ以降、省エネルギーモードへの移行判断を行う。次にステップS25に進み、電源スイッチ14がオンされたか否かをチェックし、オンしていなければステップS24に戻る。オンされていたら、ステップS26にて省エネルギーモードに移行するためにPWR信号をオフし、リレー回路13により24V電源を遮断する。
この状態で省エネルギーモードに移行したこととなり、次は省エネルギーモードからの復帰待ちとなる。次に、ステップS27にてクリアスイッチがオンされたかをチェックし、オンしていなければステップS28に進む。オンしていたらステップS37にて立ち上げ要因にクリアスイッチを記憶しステップS33に進む。さらに、ステップS28にて電源スイッチ14がオンされたかをチェックし、オンしていなければステップS29に進む。オンしていたらステップS36にて立ち上げ要因に電源スイッチ14を記憶しステップS33に進む。ステップS29ではFCU8による印刷要求信号WUP−F信号がオンしているかチェックし、オンしていなければステップS30に進む。オンしていたらステップS34にて立ち上げ要因にFAX印刷要求を記憶し、ステップS35にてFCU8から要求された印刷指示色を記憶しステップS33に進む。
【0010】
ステップS30ではPCU7による印刷要求信号WUP−P信号がオンしているかチェックし、オンしていなければステップS27に戻る。オンしていたらステップS31に進み、立ち上げ要因にプリンタ印刷要求を記憶し、ステップS32にてPCU7から要求された印刷指示色を記憶しステップS33に進む。
ステップS33では、メイン制御部1のCPUにリセット処理を行い、これにより再度ステップS21からの動作が実行される。また、ステップS23以降でステップS31、ステップS34、ステップS36、ステップS37により立ち上げ要因が設定されるまでの間にメインスイッチ9がオフされた場合、再度メインスイッチ9がオンされると、ステップS21での立ち上げ動作パターン決定で、立ち上げ要因がクリア状態になっているため、省エネルギーモードからの復帰ではなく、通常のメインスイッチ9のオンによる立ち上げ動作パターンの実効を開始する。
プロセス調整工程及びトナーリカバリ工程は、いずれも本出願人の先願に係る特開平6−19261号公報または特開平9−179405号公報に記載されており公知であるが、簡単に説明する。プロセス調整工程は、実際にあらかじめ定めた所定の条件下において電子写真プロセスを実行し、例えば帯電条件、即ち、帯電チャージャに印加される電圧を調整するものである。帯電電位は電位センサにより計測され、目標値と一致するように高圧電源の電圧を変更する。
トナーリカバリ動作とは、トナー収容器を交換した後に、トナー濃度をあらかじめ定めた所定の値に復帰させるためのトナー濃度復帰動作を指すものであり、具体的には、感光体上に形成された濃度測定用パターンを光学センサで読み取り、適正な濃度条件になるまでトナー収容器から現像機へのトナー補給を繰り返す動作を言う。
【0011】
図8〜図11に示すように立ち上げ時の動作パターンはA、BおよびCの3種類である。第1の立ち上げ動作パターンである動作Aは省エネルギーモード中のBKのプリンタ印刷や、初期画面がFAX画面に設定されている場合の電源スイッチ14による復帰の場合に行い、白黒モードでのユーザの待ち時間短縮を優先する立ち上げ動作パターンである。
この動作Aは、BK以外のトナーリカバリ工程やプロセス調整工程により先に印刷動作を行うもので、最初にBKトナーがトナーエンドまたはトナーニアエンドの状態であればBKのみトナーリカバリ工程を実行し、プロセス調整工程は実行せずに、定着温度があらかじめ定めた所定値に達していれば印刷動作を行う。但し、PCU7またはFCU8からの印刷要求でなければ印刷動作は行わない。その後にその他の色のトナーリカバリ工程とプロセス調整工程を実行する。
図5に基づき動作Aについて説明する。ステップS41にてBKトナーがトナーニアエンドまたはトナーエンドの状態かどうかをチェックする。トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態でなければ、ステップS43に進む。トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態であれば、ステップS42にてBKトナーのトナーリカバリ工程を実行させ、ステップS43に進ませる。ステップS43では、定着ウォームアップが完了したかどうかをチェックする。
定着ウォームアップが完了していなければ完了するまで待つ。定着ウォームアップが完了していればステップS44に進み、立ち上げ要因がプリンタ印刷要求かFAX印刷要求かをチェックし、プリンタ印刷要求またはFAX印刷要求であればステップS45に進め、そうでなければステップS46に進む。ステップS45では印刷動作を行う。その後、ステップS46に進み、BKトナー以外の色のトナーがトナーニアエンドまたはトナーエンドの状態かどうかをチェックする。
トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態でなければステップS49に進め、プロセス調整工程を実行し、動作終了後、ステップS48にて通常状態に復帰する。トナーニアエンドまたはトナーエンド状態であれば、ステップS47にて対象色のトナーのトナーリカバリ工程を実行し、動作終了後、ステップS48にて通常状態に復帰する。
【0012】
第2の立ち上げ動作パターンである動作Bは、通常のメインスイッチ9のオンやBKトナー以外のカラー印刷要求での省エネルギーモードからの復帰で行うようにし、カラーモードでの画像品質を重視し、印刷より先にトナーリカバリ工程やプロセス調整工程を実行する。トナーエンドまたはトナーニアエンドの状態であれば、トナーリカバリ工程を最初に実行し、次にプロセス調整工程を実行し、その後に定着温度があらかじめ定めた所定値に達していれば印刷動作を行う。但し、PCU7またはFCU8からの印刷要求でなければ印刷動作は行わない。
図6に基づき動作Bについて説明する。ステップS51にていずれかの色のトナーがトナーニアエンドまたはトナーエンドの状態かどうかをチェックする。トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態でなければ、ステップS57に進む。ステップS57ではプロセス調整工程を実行し、終了後、ステップS53に進む。一方、トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態であれば、ステップS52にて対象色トナーのトナーリカバリ工程を実行し、ステップS53に進める。ステップS53では、定着ウォームアップが完了したかどうかをチェックする。
定着ウォームアップが完了していなければ完了するまで待つ。定着ウォームアップが完了していればステップS54に進み、立ち上げ要因がプリンタ印刷要求またはFAX印刷要求かをチェックし、プリンタ印刷要求またはFAX印刷要求であればステップS55に進み、そうでなければステップS56に進む。ステップS55では印刷動作を行う。動作終了後、ステップS56に進める。ステップS56では、通常状態に復帰する。
また、この種のカラー複写機では、あらかじめ定めた所定コピー枚数ごとにプロセス調整工程を実行するものが知られている。その場合に、ユーザの待ち時間短縮と、感光体劣化の低減やトナー消費量の低下のため、省エネルギーモードからの起動時にはプロセス調整工程を実行しないようにしてもよい。
また、第3の立ち上げ動作パターンである動作Cは、省エネルギーモードからのFAX印刷で、白黒モードでの印刷の場合に行うようにし、立ち上げ動作において、印刷動作後もプロセス調整工程を実行せず、白黒モードでのユーザの待ち時間短縮と、システム全体の耐用年数の低下を防止するものである。最初にBKトナーのトナーエンドまたはトナーニアエンドの状態であればBKトナーのみトナーリカバリ工程を実行し、定着温度があらかじめ定めた所定値に達していれば印刷動作を行う。但し、PCU7またはFCU8からの印刷要求でなければ印刷動作は行わない。
【0013】
図7に基づき動作Cについて説明する。ステップS61にてBKトナーがトナーニアエンドまたはトナーエンドの状態かどうかをチェックする。トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態でなければ、ステップS63に進む。トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態であれば、ステップS62にてBKトナーのトナーリカバリ工程を実行し、ステップS63に進める。ステップS63では、定着ウォームアップが完了したかどうかをチェックする。
定着ウォームアップが完了していなければ完了するまで待つ。定着ウォームアップが完了していればステップS64に進み、立ち上げ要因がプリンタ印刷要求かFAX印刷要求かをチェックし、プリンタ印刷要求またはFAX印刷要求であればステップS65に進み、そうでなければステップS66に進む。ステップS65では印刷動作を行う。その後、ステップS66に進み、BKトナー以外の色のトナーがトナーニアエンドまたはトナーエンドの状態かどうかをチェックする。
トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態でなければステップS68に進め、通常状態に復帰する。トナーニアエンドまたはトナーエンドの状態であれば、ステップS67にて対象色のトナーのトナーリカバリ工程を実行し、動作終了後にステップS8に進めて通常状態に復帰する。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、不必要なプロセス調整工程やトナーリカバリ工程を省略して画像形成の生産効率を高めることができるため、ファクシミリ装置のユーザ、コピー機のユーザおよびプリンタのユーザの全てにとって使い勝手がよく信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像形成装置のシステム制御部の1部が受け持つ制御部を示すブロック図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の操作制御部の主要動作を示したフローチャートである。
【図4】立ち上げ要因を認識する処理の主要動作を示したフローチャートである。
【図5】第1の立ち上げ動作パターンの主要動作を示したフローチャートである。
【図6】第2の立ち上げ動作パターンの主要動作を示したフローチャートである。
【図7】第3の立ち上げ動作パターンの主要動作を示したフローチャートである。
【図8】図1に示す画像形成装置の動作を説明するための図である。
【図9】図1に示す画像形成装置の他の動作を説明するための図である。
【図10】図1に示す画像形成装置の他の動作を説明するための図である。
【図11】図1に示す画像形成装置の他の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 メイン制御部、2 システム制御部、5 操作制御部、6 NVRAM、10 電源、21 立ち上げ要因認識部(立ち上げ要因認識手段)、22 初期画面選択表示部(初期画面選択表示手段)、23 指示色認識部(指示色認識手段)、24 動作パターン記憶部(動作パターン記憶手段)、25 動作パターン選択部(動作パターン選択手段)、26 立ち上げ動作実行部(立ち上げ動作実行手段)。

Claims (3)

  1. コピー機能、ファクシミリ機能またはプリンタ機能を備え、かつ、消費電力の高い通常モードと消費電力の低い省エネルギーモードの2つのモードを有し、さらに印刷品質を高めるために画像形成条件を調整するプロセス調整工程と現像機のトナー濃度をあらかじめ定めた所定の濃度に復帰させるためのリカバリ動作を行うトナーリカバリ工程を実行する機能を有する画像形成装置において、
    黒トナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナーがトナーエンドである場合は黒トナーのトナーリカバリ工程を実行した後、ファクシミリ印刷要求又はプリンタ印刷要求に基づく白黒モードでの印刷動作を実行し、印刷動作終了後、黒トナー以外のトナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナー以外のトナーがトナーエンドである場合はトナーリカバリ工程を実行し、黒トナー以外のトナーがトナーエンドでない場合はプロセス調整工程を実行する第1の立ち上げ動作パターンと、トナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、トナーエンドである場合はトナーリカバリ工程を実行し、トナーエンドでない場合はプロセス調整工程を実行した後、ファクシミリ印刷要求又はプリンタ印刷要求に基づく印刷動作を実行する第2の立ち上げ動作パターンと、黒トナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナーがトナーエンドである場合は黒トナーのトナーリカバリ工程を実行した後、ファクシミリ印刷要求又はプリンタ印刷要求に基づく白黒モードでの印刷動作を実行し、印刷動作終了後、黒トナー以外のトナーがトナーエンドであるか否かの判別を行い、黒トナー以外のトナーがトナーエンドである場合にトナーリカバリ工程を実行する第3の立ち上げ動作パターンと、を記憶する動作パターン記憶手段と、
    前記動作パターンに記憶された第1、第2および第3の動作パターンのうちからいずれか1つの立ち上げ動作パターンを選択する動作パターン選択手段と、
    前記動作パターン選択手段で選択された前記立ち上げ動作パターンに基づいて立ち上げ動作を実行する立ち上げ動作実行手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    省エネルギーモードから通常モードへの復帰時にクリアスイッチ押下、電源スイッチ押下、ファクシミリ印刷要求またはプリンタ印刷要求のいずれかの立ち上げの要因を認識する立ち上げ要因認識手段と、
    ファクシミリ画面、プリンタ画面またはコピー画面のいずれかを選択し表示する初期画面選択表示手段とを備え、
    前記動作パターン選択手段は、前記立ち上げ要因認識手段で認識した立ち上げの要因と、前記初期画面選択表示手段で選択し表示した画面とに基づいて前記立ち上げ動作パターンを選択することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    ファクシミリ印刷やプリンタ印刷における指示色を認識する指示色認識手段を備え、動作パターン選択手段は、立ち上げ要因認識手段で認識した立ち上げの要因と前記初期画面選択表示手段で選択し、表示した画面の他に、前記指示色認識手段で認識した指示色に基づいて立ち上げ動作パターンを選択することを特徴とする画像形成装置。
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