JP2007079140A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明は、画像形成装置の使用状態または使用履歴に応じて、各色のトナー付着パターンのトナー付着量検知に使用する光学式センサと各色のトナー付着パターンの配列を配列A、B、Cに切り換えることが可能であって、配列A、B、Cによって各色のトナー付着パターンの作像順序を異ならせ、前記光学式センサと各色のトナー付着パターンの配列を配列BまたはCとする頻度が所定値以上となった場合、使用する光学式センサ及び前記トナー付着パターンの作成位置を所定のトナー付着パターン検知実行間隔で切り換えるものである。
【選択図】 図1
Description
帯電装置に同じ帯電電圧を印加しても、感光体劣化や帯電装置劣化、環境変動等によって、感光体表面の暗部電位Vdが変動すると、地肌汚れレベルが変動し、上記Vsdpの変動が大きくなる。つまり、このVsdpの変化を光反射型フォトセンサで検出して、Vdが狙いの電位となるように帯電装置印加電圧にフィードバックしている。
しかし、これら作像条件制御は、作像条件を変化させて異なるトナー付着量のパターン像を複数作成するため、通常の作像動作と同時に実行することが困難であり、作像条件制御の動作中は、画像形成動作を一時的に休止する必要がある。この画像形成動作を一時的に休止する時間は、画像形成装置の操作者にとって作業が出来なくなるダウンタイムとなってしまうことから、作像条件制御の実行タイミングは、画像形成装置の操作に極力影響がない時期が適しており、一般的に画像形成装置本体の電源投入直後のウォームアップ中に行われることが多い。しかし、近年の省エネルギー化、使いやすさ重視の傾向に伴って、画像形成装置本体のウォームアップタイムやジョブ間のダウンタイムは極力短くする必要がある。
そこで、各種条件設定を短時間で完了させると共に、オペレータに不都合無く、画像形成装置の状態に応じた最適な作像条件制御を実行し、安定した画像品質を維持させることを目的として複数のトナー付着パターンの配列を切り換える画像形成装置が提案されている。
本発明は、複数のトナー付着パターンの配列を切り換える画像形成装置であるにもかかわらず、中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング装置の負担を軽減でき、中間転写体表面のクリーニング不良やフィルミングを回避することができ、極力簡潔な制御動作を実行できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本実施形態では、感光体1Y、1C、1M、1K周りの作像条件を自動的に調整する動作として次のようなものがある。
(1)光反射型フォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの初期設定
主制御部30は中間転写ベルトとしての1次転写ベルト8の表面の地肌部に対するフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの出力Vsgに基づいてフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの発光部を制御して1次転写ベルト8の表面の地肌部に対するフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの出力Vsgを4.0vに設定する。これは、中間転写ベルト8表面の地肌部に対するフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの出力Vsgがフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの感度、感光体1Y、1C、1M、1Kの反射率によって変化するので、中間転写ベルト8やフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの交換時には必須の動作である。
(2)感光体1Y、1C、1M、1Kの表面電位制御
主制御部30は図示しない帯電装置用電源を制御して帯電装置4Y、4C、4M、4Kに帯電装置用電源から感光体表面電位制御時に通常の作像時よりも低目の帯電電圧を印加させ、感光体1Y、1C、1M、1K表面の地肌汚れが発生する領域からトナーが転写された中間転写ベルト8上で地肌汚れレベル(トナー付着量)がフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kによって検出される。主制御部30は、フォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの検出結果に基づいて上記帯電装置用電源にフィードバックをかけて帯電装置用電源から帯電装置4Y、4C、4M、4Kへの印加電圧を制御することで感光体1Y、1C、1M、1Kの表面電位を制御する。経時、環境で感光体1Y、1C、1M、1Kの膜削れ、感度劣化等により感光体1Y、1C、1M、1Kの表面電位変動が発生するため、感光体1Y、1C、1M、1Kの表面電位制御は逐次実行する必要がある。
(3)現像ポテンシャル電位制御
主制御部30は、露光装置7の半導体レーザ発光パワーおよび帯電装置用電源から帯電装置4Y、4C、4M、4Kへの印加電圧を固定し、現像バイアス電源を制御して現像バイアス電源から現像装置5Y、5C、5M、5Kの現像ローラへの現像バイアス電圧を多段階に変化させることで感光体1Y、1C、1M、1Kの表面に複数個のトナー付着パターンの静電潜像を形成する。この複数個のトナー付着パターンの静電潜像は現像装置5Y、5C、5M、5Kにより現像されてトナー付着量の異なる複数個のトナー付着パターン像となる。これらのトナー付着パターン像は中間転写ベルト8の作像領域外に転写され、そのトナー付着パターン像のトナー付着量がフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kで検知される。主制御部30は、フォトセンサ40Y、40C、40M、40Kで検知したトナー付着量が目標値となるように現像バイアス電源を制御して現像バイアス電圧を調整し決定する。
(4)トナー濃度制御基準値設定
本実施形態の機械を長時間放置した場合にはトナー帯電量の低下によりトナー濃度制御レベルが変化する場合がある。そこで、主制御部30は、露光装置7の半導体レーザ発光パワーおよび帯電装置用電源から帯電装置4Y、4C、4M、4Kへの印加電圧を固定し、現像バイアス電源を制御して現像バイアス電源から現像装置5Y、5C、5M、5Kの現像ローラへの現像バイアス電圧を多段階に変化させることで感光体1Y、1C、1M、1Kの表面に複数個のトナー付着パターンの静電潜像を形成する。この複数個のトナー付着パターンの静電潜像は現像装置5Y、5C、5M、5Kにより現像されてトナー付着パターン像となり、中間転写ベルト8の作像領域外に転写される。フォトセンサ40Y、40C、40M、40Kはそのトナー付着パターンのトナー付着量を検知し、主制御部30はフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの検知結果に応じて、現像装置5Y、5C、5M、5K内の現像剤のトナー濃度をそれぞれ検知する上記トナー濃度センサの制御基準値(トナー濃度制御基準値)を制御(最適化)する。
(5)現像剤攪拌
上記(3)と同様に本実施形態の機械放置後に低下したトナー帯電量を回復させるために、主制御部30は、現像装置5Y、5C、5M、5K内の攪拌部材を回転駆動する駆動部を制御して攪拌部材を回転駆動させることで該攪拌部材に現像装置5Y、5C、5M、5K内の現像剤を攪拌させる。
(6)トナー補給制御
主制御部30は、上記トナー濃度センサの出力信号、上記トナー濃度制御基準値および、画素検知データ(上記画像信号から検知した画素のデータ)より、トナー補給時間を算出し、上記トナー補給装置にトナー補給を行わせるトナー補給モータをそのトナー補給時間だけ駆動する。
(7)中間調補正
主制御部30は、現像バイアス電源及び帯電装置用電源を制御して所定の現像バイアス電圧と帯電電圧を出力させ、露光装置7内の半導体レーザの発光パワーを変化させて感光体1Y、1C、1M、1Kの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置5Y、5C、5M、5Kで現像することにより複数のトナー付着パターンを作像させる。これらのトナー付着パターン像は中間転写ベルト8の作像領域外に転写され、そのトナー付着パターン像のトナー付着量がフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kで検知される。主制御部30は、フォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの出力信号より現像装置5Y、5C、5M、5Kの入出力特性を求め、この特性が目標値となるように露光装置7内の半導体レーザの発光パワーを変更する。
(3)現像ポテンシャル電位制御と(7)中間調補正は、トナー付着量の異なる10個のパターンを作像するので、比較的長時間必要となる。
感光体1Y、1C、1M、1K上の通常の作像領域外に形成されたトナー付着パターンは、中間転写ベルト8上に転写され、2次転写工程の下流に配置されたフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kによって反射光量、すなわちトナー付着量が検知される。この時、中間転写ベルト8上のトナー付着パターンが乱れないようにするため、2次転写ローラ19は図示しない接離手段により中間転写ベルト8から離間される。
本実施形態では、上記のように制御動作の実行時間短縮を図るために4個のフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kを副走査方向に配列しており、それらを使って以下の3通りの制御仕様で動作が実行できるようにしている。
配列A
配列Aは、図3[A]に示すようなフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kと中間転写ベルト8上の各色の作像条件制御用トナー付着パターン(ブラックのトナー付着パターンKP,イエローのトナー付着パターンYP,シアンのトナー付着パターンCP,マゼンタのトナー付着パターンMP)の配列Aであり、4個のセンサ40Y、40C、40M、40K全てに各色毎のトナー付着パターンKP,YP,CP,MPを検知させる。
配列B
配列Bは、両端のフォトセンサ40K,40M2個のみを使用し、手前側のフォトセンサ40Kをブラック用フォトセンサとし、その中間転写ベルト8上の位置に対応させてブラックのトナー付着パターンKPを中間転写ベルト8上に作像する。一方、奥側のフォトセンサ40MはY,C,M用フォトセンサとし、その位置に対応させてY,C,Mの各トナー付着パターンYP、CP,MPを10個ずつ作像する。
配列C
配列Cは、上記の配列Bにおいて、更にブラックのトナー付着パターンも一緒に一つのフォトセンサ40Mで検知する配列である。フォトセンサ40M1個で4色分のトナー付着パターンの検知を行うため、トナー付着パターンの検知に要する時間は上記の配列Aと比較して4倍となるデメリットがあるが、万一フォトセンサが2個も故障または検知不能となった場合でも残りのセンサによって作像条件制御が可能となるメリットがある。
フォトセンサの特性ばらつき低減に関しては、通常は上記配列Bで十分である。
・フルカラー作像頻度情報・・・主制御部30は、フルカラー画像を形成した転写紙Pの枚数をカウントするフルカラー作像カウンタと、画像を形成した転写紙Pの枚数を全てカウントする全作像カウンタとを有する。フルカラー作像カウンタ及び全作像カウンタは主制御部30に含まれる。したがって、主制御部30はフルカラー画像形成枚数、全画像形成枚数という使用状態・使用履歴情報を認識する使用状態・使用履歴情報認識手段を兼ねている。
・プリント(画像形成)動作直後であるか否かという情報・・・主制御部30は、プリント(画像形成)ジョブ受付信号を記憶しており、プリントジョブ受付信号に基づいてプリント(画像形成)動作直後であるか否かを判断して、プリント(画像形成)動作直後であるか否かという情報を求める。したがって、主制御部30はプリント(画像形成)動作直後であるか否かという情報を認識する使用状態・使用履歴情報認識手段を兼ねている。
・現在時刻情報・・・主制御部30は、本実施形態の画像形成装置本体の内蔵時計から現在時刻を取得する。したがって、主制御部30は現在時刻情報を認識する使用状態・使用履歴情報認識手段を兼ねている。
・前回の作像動作終了後からの経過時間情報・・・主制御部30は、本実施形態の画像形成装置本体の内蔵時計から前回の作像動作終了後からの経過時間を求め、またはタイマーに前回の作像動作終了後からの経過時間を計時させる。したがって、主制御部30は前回の作像動作終了後からの経過時間を認識する使用状態・使用履歴情報認識手段を兼ねている。
・光学式センサ40Y、40C、40M、40K出力の正常/異常情報・・・主制御部30は、フォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの出力信号(初期調整値など)から光学式センサ40Y、40C、40M、40K出力が正常であるか異常であるかを判断する。したがって、主制御部30は光学式センサ40Y、40C、40M、40K出力が正常であるか異常であるかを認識する使用状態・使用履歴情報認識手段を兼ねている。
中間転写ベルト8上の最終プリント(最終形成)の画像の後端が二次転写工程を通過した後に、接離手段が主制御部30による制御で二次転写ローラ19を中間転写ベルト8から離間させる離間動作を開始する。その後、主制御部30は、各作像ユニット6Y、6C、6M、6Kを制御して各色のトナー付着パターンを作成させる。すなわち、主制御部30は、現像バイアス電源及び帯電装置用電源を制御して所定の現像バイアス電圧と帯電電圧を出力させ、露光装置7内の半導体レーザの発光パワーを変化させて感光体1Y、1C、1M、1Kの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置5Y、5C、5M、5Kで現像することにより複数のトナー付着パターンKP,YP,CP,MPを作像させる。これらのトナー付着パターンKP,YP,CP,MPは中間転写ベルト8の作像領域外に転写され、そのトナー付着パターンKP,YP,CP,MPのトナー付着量がフォトセンサ40Y、40C、40M、40Kで検知される。主制御部30は、フォトセンサ40Y、40C、40M、40Kの出力信号より現像装置5Y、5C、5M、5Kの入出力特性を求め、この特性が目標値となるように露光装置7内の半導体レーザの発光パワーを変更する。
配列Bまたは配列Cでは、二つの光学式センサ40M,40Kまたは一つの光学式センサ40Mで複数色のトナー付着パターンKP,YP,CP,MPを検知するため、一次転写ベルト8上の副走査方向に複数のトナー付着パターンが形成されることになる。
また、主制御部30は、配列B及びCの実行回数が連続10回以上(初期)となった場合にも、使用する光学式検知センサを所定のトナー付着パターン検知実行間隔で切り換え、それに合わせてトナー付着パターンの作成位置を所定のトナー付着パターン検知実行間隔で変更する。
一般的に、クリーニング装置10は、クリーニングブレードの摩耗が経時で進行し、クリーニング性も経時で低下していくので、本実施形態では、中間転写ベルト動作カウンタにより中間転写ベルト8の動作量(中間転写ベルト8の回転駆動時間または中間転写ベルト8の回転駆動距離)を積算して本体メモリに蓄積するが、主制御部30は上記使用する光学式センサの切り換え間隔、トナー付着パターンの作成位置切り換え間隔(上記使用する光学式センサの切り換えタイミング、トナー付着パターンの作成位置切り換えタイミング)を上記本体メモリに蓄積された中間転写ベルト8の回転駆動時間積算値または回転駆動距離積算値に応じて短くなるように変更する。
6Y、6C、6M、6K 作像ユニット
8 中間転写ベルト
19 二次転写ローラ
40、40Y、40C、40M、40K 光学式センサ
10 クリーニング装置
30 主制御部
Claims (7)
- 現像装置をそれぞれ有し像担持体上に複数色のトナー像をそれぞれ形成する複数組の作像手段と、回転駆動される中間転写体と、前記複数組の作像手段の各前記像担持体上に形成された各色のトナー像を前記中間転写体上に重ね合わせて一次転写する一次転写手段と、前記中間転写体上に重ね合わせて一次転写された各色のトナー像を一括して転写材に二次転写させる二次転写手段と、前記複数組の作像手段の各前記像担持体上の非画像領域に画像調整用の各色のトナー付着パターンをそれぞれ形成させてこれらのトナー付着パターンを前記中間転写体上に該中間転写体の走行方向に対して垂直な方向に配列されるように一次転写させるトナー付着パターン形成手段と、前記中間転写体の表面に対向して設けられ前記中間転写体上の各色のトナー付着パターンを検知する複数の光学式センサと、このセンサの検出値によって所定の制御動作を行う制御手段とを有する画像形成装置において、当該画像形成装置の使用状態または使用履歴を認識する認識手段を備え、この認識手段の認識した情報に応じて、前記複数の光学式センサにて検知する各色のトナー付着パターンの配列と前記複数の光学式センサのうちの使用する光学式センサを、前記複数の光学式センサと複数のトナー色とを1対1で対応させて使用する配列Aと、前記複数の光学式センサのうち黒トナー専用の光学式センサとカラートナー用光学式センサとの2個のセンサのみを使用する配列Bと、全トナー色と前記複数の光学式センサのうちの1個のセンサとを対応させて使用する配列Cとに切り換えることが可能であって、前記配列A、B、Cによって前記複数組の作像手段による各色のトナー付着パターンの作像順序を異ならせ、前記光学式センサと各色のトナー付着パターンの配列を前記配列BまたはCとする頻度が所定値以上となった場合、前記光学式センサ及び前記トナー付着パターンの作成位置を所定のトナー付着パターン検知実行間隔で切り換えることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記頻度は前記配列を前記BまたはCとする比率であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記頻度は前記配列を前記BまたはCとする連続回数であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記光学式センサまたは前記トナー付着パターン作成位置の切り換えタイミングが可変であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記中間転写体の動作量を積算する動作カウンタを備え、前記動作カウンタの積算値に応じて前記光学式センサまたは前記トナー付着パターン作成位置の切り換えタイミングを変更することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項5記載の画像形成装置において、前記動作カウンタは前記中間転写体の回転駆動時間を積算することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項5記載の画像形成装置において、前記動作カウンタは前記中間転写体の回転駆動距離を積算することを特徴とする画像形成装置。
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