JP2009122350A - ピアノのハンマーシャンクおよびその製造方法 - Google Patents

ピアノのハンマーシャンクおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乾湿の影響による2つの腕部間の寸法の変化を抑制でき、それにより、ハンマーの円滑で安定した動作を確保することができるピアノのハンマーシャンクおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】フレンジ23に支持され、押鍵に伴って回動するピアノのハンマーシャンク24であって、木材で構成されたシャンク本体24aと、このシャンク本体24aの一端部に形成され、互いに対向するとともにフレンジ23の両側に平行に延び、フレンジ23に回動自在に支持された二股状の2つの腕部24c、24cと、2つの腕部24c、24cの互いに対向する方向の変位を抑制するために、2つの腕部24c、24cの外側面にそれぞれ取り付けられたフェノールバッカー28、28と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、押鍵に伴って回動するピアノのハンマーシャンクおよびその製造方法に関する。
従来、ハンマーシャンクを有するピアノのハンマーとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このハンマーは、各鍵に対応するように設けられており、ハンマーシャンクフレンジ(以下、単に「シャンクフレンジ」という)に回動自在に支持されている。各ハンマーは、細長い棒状の木製のハンマーシャンクと、このハンマーシャンクの後端部に固定されたハンマーヘッドなどで構成されている。ハンマーシャンクの前端部には、互いに対向し前方に平行に延びる二股状の左右2つの腕部が形成されている。また、シャンクフレンジは、合成樹脂の成形品で構成されており、ハンマーシャンクレールにねじ止めされている。シャンクフレンジの後端部には、後方に突出する係合部が設けられており、この係合部の両側に、ハンマーシャンクの2つの腕部が係合している。また、両腕部および係合部には、ピンが水平に通されており、このピンは、係合部に固定される一方、両腕部に対して回動自在になっている。これにより、ハンマーは、シャンクフレンジと一体のピンを介して、シャンクフレンジに回動自在に支持されている。また、シャンクフレンジの係合部の両側面は、互いに平行に形成されており、ハンマーシャンクの両腕部の内側面に、若干の隙間をもって対向している。
以上の構成により、鍵が押鍵されると、アクションが作動することによって、ハンマーシャンクが突き上げられることにより、ハンマーが上方に回動し、ハンマーヘッドが弦を打弦することによって、ピアノ音が発生する。また、このハンマーの回動時には、ハンマーシャンクが、その両腕部およびシャンクフレンジの係合部で案内されることにより、ハンマーは、左右にぶれることなく回動する。
しかし、ハンマーシャンクは木製であるため、ピアノの使用環境、特に乾湿の影響を受けやすく、両腕部間の寸法の変化により、ハンマーの円滑で安定した回動動作を得られなくなるおそれがある。具体的には、乾燥による収縮によって、ハンマーシャンクの両腕部間の寸法が小さくなると(図5(b)参照)、両腕部と係合部の間の隙間がなくなり、ハンマーが円滑に回動しないような動作不良(以下「スティック」という)を生じることがある。逆に、湿潤による膨張によって、両腕部間の寸法が大きくなると(図5(a)参照)、両腕部と係合部の間の隙間が広がり、その結果、ハンマーが回動する際に、左右にぶれたり、がたつきが生じたりすることにより、打弦を適切に行えないおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、乾湿の影響による2つの腕部間の寸法の変化を抑制でき、それにより、ハンマーの円滑で安定した動作を確保することができるピアノのハンマーシャンクおよびその製造方法を提供することを目的とする。
特開2005−77455号公報
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、フレンジに支持され、押鍵に伴って回動するピアノのハンマーシャンクであって、木材で構成されたシャンク本体と、このシャンク本体の一端部に形成され、互いに対向するとともにフレンジの両側に平行に延び、フレンジに回動自在に支持された二股状の2つの腕部と、2つの腕部の互いに対向する方向の変位を抑制するために、2つの腕部の外側面にそれぞれ取り付けられた変位抑制部材と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、木材で構成されたシャンク本体の一端部に、互いに対向するとともにフレンジの両側に平行に延びる二股状の2つの腕部が形成され、両腕部がフレンジに回動自在に支持されている。これにより、ハンマーシャンクは、押鍵に伴い、2つの腕部およびフレンジで案内されながら回動する。また、両腕部の外側面にはそれぞれ、変位抑制部材が取り付けられている。各変位抑制部材は、取り付けられた腕部に対し、いわば添え木として機能することで、腕部を拘束し、その結果、両腕部の互いに対向する方向の変位が抑制される。これにより、両腕部間の寸法を安定して維持できることによって、両腕部の内側面とフレンジの間の隙間の大きさも維持でき、その結果、乾湿によるスティックの発生およびハンマーが回動する際のぶれやがたつきを防止することができる。したがって、乾湿にかかわらず、ハンマーの円滑で安定した動作を確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のピアノのハンマーシャンクにおいて、変位抑制部材が、所定の合成樹脂を含む材料で構成されていることを特徴とする。
一般に、合成樹脂は、金属などに比べて、軽量でかつ成形が容易であるので、そのような合成樹脂を含む材料で、変位抑制部材を構成することにより、取り付けるべき腕部の形状やサイズなどに応じて、変位抑制部材を容易に作製することができる。また、上記の合成樹脂として、例えば、比較的高い剛性および寸法安定性を有するものを採用することにより、前述した請求項1の作用、効果を確実に得ることができる。なお、上記の「合成樹脂を含む材料」は、合成樹脂と合成樹脂以外の材料とで構成される複合材料の他、単一または複数の合成樹脂のみで構成される合成樹脂材料を意味するものとする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のピアノのハンマーシャンクにおいて、変位抑制部材がフェノールバッカーであることを特徴とする。
一般に、フェノールバッカー(フェノール樹脂含浸紙)は、高い剛性を有するとともに、乾湿に対する高い寸法安定性を有している。また、フェノールバッカーは、比較的安価であるとともに、木材に対する接着性が高いという特性を有する。したがって、上記の変位抑制部材として、フェノールバッカーを採用し、これを接着などによって、腕部の外側面に取り付けることにより、円滑に安定して回動するハンマーを、低コストで容易に実現することができる。
請求項4に係る発明は、互いに対向する平行な二股状の2つの腕部を一端部に連続して延びるように形成した木製のハンマーシャンク材を準備し、板状の2つの変位抑制部材を準備する準備工程と、2つの変位抑制部材を、2つの腕部の外側面にそれぞれ接着することにより、ハンマーシャンク材に取り付ける取付け工程と、2つの変位抑制部材を取り付けたハンマーシャンク材を、腕部の延び方向の所定間隔ごとに、延び方向と直交する方向に沿って切断することにより、複数のハンマーシャンクを切り出す切断工程と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、まず、上記の木製のハンマーシャンク材および2つの変位抑制部材を準備する。このハンマーシャンク材は、一端部に連続して延び、互いに対向する平行な二股状の2つの腕部を有する一方、両変位抑制部材はいずれも、板状に構成されている。次いで、両変位抑制部材を、ハンマーシャンク材の両腕部の外側面にそれぞれ接着することにより、ハンマーシャンク材に取り付ける。そして、そのハンマーシャンク材を、腕部の延び方向の所定間隔ごとに、延び方向と直交する方向に沿って切断し、ハンマーシャンク材から複数のハンマーシャンクを切り出す。これにより、2つの腕部の外側面に変位抑制部材をそれぞれ取り付けたハンマーシャンク、すなわち前記請求項1と同様の複数のハンマーシャンクを得ることができる。また、両変位抑制部材をハンマーシャンク材に取り付けてから、ハンマーシャンクを切り出すので、ハンマーシャンクごとに、それに応じたサイズの変位抑制部材を取り付ける場合に比べて、ハンマーシャンクを効率良く製造することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のピアノのハンマーシャンクの製造方法において、2つの変位抑制部材の各々がフェノールバッカーであることを特徴とする。
この構成によれば、変位抑制部材として、フェノールバッカーを採用するので、前記請求項3と同様のハンマーシャンクを、容易に得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるピアノのハンマーシャンクを適用したグランドピアノの鍵盤1、アクション2およびハンマー3などを、離鍵状態において示している。
鍵盤1は、グランドピアノの左右方向に並んだ多数の鍵1a(1つのみ図示)によって構成されている。各鍵1aは、前後方向(図1の左右方向)に延び、その中央において、棚板上の筬に立設されたバランスピン(いずれも図示せず)を中心として、回動自在に支持されている。
アクション2は、鍵盤1の後部の上方に設けられており、ウィッペン11、ジャック12およびレペティションレバー13などを、鍵1aごとに備えている。ウィッペン11は、前後方向に延び、後端部において、ウィッペンフレンジ14に支持されている。このウィッペンフレンジ14は、上下方向に延びており、左右方向に間隔を隔てて配置された複数のブラケット15(図1では1つのみ図示)に渡されたウイッペンレール16にねじ止めされている。また、ウィッペンフレンジ14の上端部には、二股状の左右2つの腕部14a、14a(図1では左側のもののみ図示)が設けられている。これらの両腕部14a、14a間には、ウィッペン11の後端部が係合し、これらにセンターピン17が水平に通されている。これにより、ウイッペン11は、センターピン17を中心として、ウィッペンフレンジ14に回動自在に支持されている。また、ウィッペン11の前後方向の中央には、下方に突出するヒール部11aが設けられている。ウィッペン11は、このヒール部11aを介して、鍵1aの後部に設けられたキャプスタンスクリュー1bに載置されている。また、ウィッペン11の前端部には、ジャック12が支持されている。
ジャック12は、上下方向に延びるハンマー突上げ部12aと、その下端部から前方にほぼ直角に延びるレギュレーティングボタン当接部12bとにより、側面形状がL字状に形成されている。ウィッペン11の前端部には、二股状の左右2つの腕部11b、11b(図1では左側のもののみ図示)が設けられている。これらの両腕部11b、11b間には、ジャック12の角部が係合し、これらにセンターピン18が水平に通されている。これにより、ジャック12は、センターピン18を中心として、ウィッペン11の前端部に回動自在に支持されている。また、ハンマー突上げ部12aの上端部は、レペティションレバー13の後述するジャック案内孔13aに係合するとともに、レペティションレバー13に載置された後述するシャンクローラ26と若干の間隔を存して対向している。さらに、ジャック12は、後述するレペティションスプリング22によって、復帰方向(図1の反時計方向)に付勢されている。
レペティションレバー13は、斜め前上がりに前後方向に延び、ウィッペン11の前後方向の中央から上方に突出するレバーフレンジ部21に支持されている。このレバーフレンジ部21の上端部には、二股状の左右2つの腕部21a、21a(図1では左側のもののみ図示)が設けられている。これらの両腕部21a、21a間には、レペティションレバー13の中央部が係合し、これらにセンターピン19が水平に通されている。これにより、レペティションレバー13は、センターピン19を中心として、レバーフレンジ部21の上端部に回動自在に支持されている。また、レペティションレバー13は、レバーフレンジ部21に取り付けられたレペティションスプリング22によって、復帰方向(図1の反時計方向)に付勢されている。さらに、レペティションレバー13には、その前部に、上下方向に貫通するジャック案内孔13aが形成され、上面のジャック案内孔13a付近に当接するシャンクローラ26を介して、ハンマー3が載置されている。
図2は、ハンマー3およびこれを支持するシャンクフレンジ23(フレンジ)を示している。ハンマー3は、前後方向に延びるハンマーシャンク24、およびその後端部に設けられたハンマーヘッド25を有しており、ハンマーヘッド25は、上方に張られた弦S(図1参照)に対向している。ハンマーシャンク24は、例えばシデなどの木材から成り、細長い棒状のシャンク本体24aを有している。このハンマーシャンク本体24aは、その繊維方向が長さ方向に沿っていて、前端部の左右方向の幅が他の部分よりも広く形成されるとともに、その前端部の上面および下面が互いに平行な平面で構成されている。なお、以下の説明では、シャンク本体24aの幅の広い前端部を、「拡幅部24b」と称呼するものとする。
シャンク本体24aの拡幅部24bには、二股状の左右2つの腕部24c、24cが形成されている。図3に示すように、両腕部24c、24cは、互いに左右方向に所定の間隔を隔てて対向し、前方に平行に延びている。各腕部24cには、左右方向に貫通したピン孔24dが形成されており、このピン孔24dに、フェルトで構成された円筒状の軸受27が取り付けられている。また、シャンク本体24aの拡幅部24bの下面には、支持部材26aを介して、シャンクローラ26が取り付けられている。さらに、拡幅部24bの左右の外側面には、形状およびサイズが同一の薄板状のフェノールバッカー28、28(変位抑制部材)がそれぞれ取り付けられている。
各フェノールバッカー28は、フェノール樹脂を含浸させた紙で構成されており、高い剛性と、乾湿に対する高い寸法安定性を有している。このフェノールバッカー28は、所定の厚さ(例えば0.7mm)を有し、シャンク本体24aの拡幅部24bの外側面とほぼ同じ横長矩形状(例えば縦:6.3mm、横:28mm)に形成されている。また、フェノールバッカー28の所定位置には、前記軸受27および前記シャンクローラ26の支持部材26aがそれぞれ係合する孔28aおよび切欠き28bが形成されている。このように構成されたフェノールバッカー28は、シャンク本体24aの拡幅部24bの両外側面全体にそれぞれ接着されている。
また、シャンクフレンジ23は、合成樹脂で構成されており、複数のブラケット15の間に渡されたハンマーシャンクレール29(図1参照)の上面にねじ止めされている。図3に示すように、シャンクフレンジ23は、前後方向に延び、断面が矩形状に形成されている。シャンクフレンジ23の後端部には、ハンマーシャンク24の両腕部24c、24c間の寸法よりも若干小さい幅を有するとともに後方に突出し、両腕部24c、24c間に係合する係合部23aが設けられている。この係合部23aには、左右方向に貫通するピン取付孔23bが形成されている。そして、係合部23aが、両腕部24c、24c間に、それらの内側面との間に若干の隙間をもって配置された状態で、センターピン20が、軸受27、27およびこれらの間のピン取付孔23bに通されている。センターピン20は、その中央部がピン取付孔23bに固定されるとともに、両端部が軸受27、27に対し回動自在になっている。これにより、ハンマー3は、シャンクフレンジ23と一体のセンターピン20を介して、シャンクフレンジ23に回動自在に支持されている。
以上の構成によれば、図1に示す離鍵状態から鍵1aが押鍵されると、ウィッペン11が、キャプスタンスクリュー1bを介して突き上げられることにより、センターピン17を中心として上方に回動するとともに、ジャック12およびレペティションレバー13も、それぞれのセンターピン18および19を中心として回動する。そして、ハンマー3は、ジャック12によりシャンクローラ26を介して突き上げられ、ハンマーシャンク24の両腕部24c、24cおよびシャンクフレンジ23の係合部23aで案内されながら、センターピン20を中心として、図1の時計方向に回動することにより、弦Sを打弦し、それによりピアノ音が発生する。
次に、ハンマーシャンクについて行った乾湿試験について説明する。図4は、乾湿試験を行ったハンマーシャンクの拡幅部を示しており、(a)は、実施例のハンマーシャンク24であり、この拡幅部24bには、左右の外側面の全体に、0.7mmの厚さを有するフェノールバッカー28がそれぞれ、所定の接着剤(例えば水性ビニルウレタン系接着剤)によって接着されている。一方、同図(b)は、従来、一般に使用されているハンマーシャンク30であり、この拡幅部30bには、実施例と異なり、フェノールバッカー28が取り付けられていない。また、これらのハンマーシャンク24、30のシャンク本体24a、30aはいずれも、シデから成り、その繊維方向が長さ方向(図4の上下方向)に沿うように構成されている。
以上の構成を有する実施例のハンマーシャンク24および従来例のハンマーシャンク30を、常態(例えば、温度20℃、湿度50%)において作製し、これらのハンマーシャンク24、30に対し、以下の2通りの乾湿試験を行った。
(1)常態→加湿→乾燥
この乾湿試験では、まず、上記のハンマーシャンク24、30を、所定の加湿条件(温度25℃、湿度85%)の試験室内に4日間放置した。次いで、加湿後のハンマーシャンク24、30を、所定の乾燥条件(温度45℃、湿度10±5%)の試験室内に4日間放置した。
(2)常態→乾燥→加湿
この乾湿試験では、上記の乾湿試験(1)に対し、加湿および乾燥の順を逆にしており、その他の条件は乾湿試験(1)と同じである。
また、乾湿試験(1)および(2)ではいずれも、実施例のハンマーシャンク24および従来例のハンマーシャンク30をそれぞれ、20個ずつ作製し、試験前の常態時、加湿後および乾燥後において、各ハンマーシャンク24の両腕部24c、24c間、および各ハンマーシャンク30の両腕部30c、30c間の寸法(以下、これらを「腕部間寸法W」という)を測定した。図6(a)および(b)はそれぞれ、乾湿試験(1)および(2)の試験結果を示している。なお、この試験結果の数値は、常態時、加湿後および乾燥後における腕部間寸法Wの平均値、ならびに加湿前後および乾燥前後における腕部間寸法Wの寸法差の平均値であり、また、括弧内の数値は標準偏差である。
図6に示すように、従来例のハンマーシャンク30では、乾湿試験(1)における加湿前後および乾燥前後の腕部間寸法Wの寸法差がそれぞれ、0.13および−0.23mmであり、一方、乾湿試験(2)における乾燥前後および加湿前後の腕部間寸法Wの寸法差がそれぞれ、−0.11および0.23mmである。なお、図5に示すように、ハンマーシャンク30では、加湿後に、両腕部30c、30cが広がり、腕部間寸法Wが大きくなるように変化し、逆に、乾燥後には、両腕部30c、30cが狭まり、腕部間寸法Wが小さくなるように変化した。
これに対し、実施例のハンマーシャンク24では、乾湿試験(1)における加湿前後および乾燥前後の腕部間寸法Wの寸法差がそれぞれ、0.05および0.00mmであり、一方、乾湿試験(2)における乾燥前後および加湿前後の腕部間寸法Wの寸法差がそれぞれ、−0.02および0.09mmである。また、測定値の標準偏差がいずれも、0.06以下と、非常に小さく、試験体としてのハンマーシャンク24間のばらつきは小さい。以上の結果から、拡幅部24bの両外側面にフェノールバッカー28、28をそれぞれ取り付けることにより、湿潤環境下では、ハンマーシャンク24の両腕部24c、24c間の広がりを、従来のハンマーシャンク30に比べて、1/2以下に抑制でき、また、乾燥環境下では、両腕部24c、24c間の狭まりを、従来に比べて、1/5以下に抑制できることがわかる。
以上のように、本実施形態では、ハンマーシャンク24の拡幅部24の両外側面に、フェノールバッカー28、28がそれぞれ接着されており、これらが両腕部24c、24cに対し、いわば添え木として機能することで、両腕部24c、24を拘束し、その結果、両腕部24c、24cの互いに対向する方向の変位が抑制される。これにより、両腕部24c、24c間の寸法を安定して維持できることによって、両腕部24c、24cの内側面とシャンクフレンジ23の間の隙間の大きさも維持でき、その結果、乾湿によるスティックの発生およびハンマー3が回動する際のぶれやがたつきを防止することができる。したがって、乾湿にかかわらず、ハンマー3の円滑で安定した動作を確保することができる。また、フェノールバッカー28は、比較的安価であるとともに、木材に対する接着性が高いという特性を有するので、ハンマーシャンク24への取り付けを容易に行うことができ、したがって、円滑に安定して回動するハンマー3を、低コストで容易に実現することができる。さらに、このフェノールバッカー28は、既存のグランドピアノのハンマーシャンクに後付けすることも可能であり、それにより、既存のグランドピアノにおいて、ハンマーの円滑で安定した回動を確保することができる。
次に、ハンマーシャンクの製造方法について説明する。図7は、ハンマーシャンクの製造方法の工程の一部を順に示している。同図(a)に示すように、まず、木製のハンマーシャンク材31、および2枚のフェノールバッカープレート32(変位抑制部材)を準備する(準備工程)。具体的には、所定の形状およびサイズの板材を切削加工することなどにより、互いに対向する平行な二股状の2つの腕部31a、31aを一端部に連続して延びるように形成したハンマーシャンク材31を準備する。また、これとともに、所定の厚み(例えば0.7mm)を有するフェノールバッカーで構成され、上記腕部31aの外側面を含む、ハンマーシャンク材31の平坦面31bと同じ形状およびサイズの2枚のフェノールバッカープレート32を準備する。
次いで、ハンマーシャンク材31の両平坦面31b、31bに、前述したのと同様の接着剤を塗布した後、フェノールバッカープレート32、32をそれぞれ接着する(取付け工程)。これにより、図7(b)に示すように、2枚のフェノールバッカープレート32、32がそれぞれ、ハンマーシャンク材31の両平坦面31b、31bにしっかりと取り付けられる。次いで、同図(c)に示すように、両フェノールバッカープレート32、32を取り付けたハンマーシャンク材31を、腕部31aの延び方向の所定間隔T(例えば6.3mm)ごとに、その延び方向と直交する方向に沿って、挽割りなどによって切断する(切断工程)。それにより、前述したフェノールバッカー28を取り付けたハンマーシャンク24とほぼ同様の複数のハンマーシャンク(以下「半製品ハンマーシャンク」という)が、切り出される。その後、この半製品ハンマーシャンクを適宜、切削加工することなどにより、前述したハンマーシャンク24、すなわち拡幅部24bの両外側面にフェノールバッカー28、28を有するハンマーシャンク24が得られる。
このハンマーシャンクの製造方法によれば、2枚のフェノールバッカープレート32、32をハンマーシャンク材31に取り付けてから、そのハンマーシャンク材31を切断するので、シャンク本体24aごとに2つのフェノールバッカー28、28を取り付ける場合に比べて、フェノールバッカー28、28を有するハンマーシャンク24を効率良く製造することができる。また、フェノールバッカープレート32、32をハンマーシャンク材31に取り付ける以外の工程は、従来一般に行われるハンマーシャンクの製造工程と同じであるので、ハンマーシャンク24を製造する際に、従来の製造ラインをそのまま利用でき、製造コストの上昇を抑制することができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、ハンマーシャンク24の両腕部24c、24cの変位を抑制するための変位抑制部材として、フェノールバッカー28を用いたが、これに代えて、比較的高い剛性および寸法安定性を有する他の適当な合成樹脂を含む材料を採用してもよい。また、フェノールバッカーは、方向によって剛性率が異なるいわゆる異方性を有するものがあり、そのようなフェノールバッカーを使用する場合には、剛性率がより高い方向が、ハンマーシャンク24の長さ方向に沿うように、フェノールバッカー28を接着することが好ましい。さらに、実施形態では、ハンマーシャンク24の拡幅部24bの外側面全体にフェノールバッカー28を接着したが、乾湿の影響による両腕部24c、24c間の寸法変化を抑制できるのであれば、接着すべきフェノールバッカーの形状、サイズおよび接着位置を、適宜変更してもよい。加えて、フェノールバッカー28を接着以外の適当な取付け方法で取り付けてもよい。また、実施形態で示したハンマーシャンク24の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
本発明の実施形態によるハンマーシャンクを用いたグランドピアノの鍵盤、アクションおよびハンマーなどを、離鍵状態において示す側面図である。 ハンマーおよびハンマーシャンクフレンジを示す斜視図である。 図2のハンマーシャンクとハンマーシャンクフレンジの連結部分を拡大して示す分解斜視図である。 乾湿試験を行ったハンマーシャンクの拡幅部を示す平面図であり(a)実施例、(b)従来例を示す。 乾湿試験の加湿後および乾燥後における両腕部の変形を説明するための説明図である。 乾湿試験の試験結果を示す表である。 ハンマーシャンクの製造方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1 鍵盤
1a 鍵
3 ハンマー
23 ハンマーシャンクフレンジ(フレンジ)
23a (ハンマーシャンクフレンジの)係合部
24 ハンマーシャンク
24a シャンク本体
24b 拡幅部
24c 腕部
28 フェノールバッカー(変位抑制部材)
31 ハンマーシャンク材
31a ハンマーシャンク材の腕部
31b ハンマーシャンク材の平坦面
32 フェノールバッカープレート(変位抑制部材)
S 弦
W 腕部間寸法
T 所定間隔

Claims (5)

  1. フレンジに支持され、押鍵に伴って回動するピアノのハンマーシャンクであって、
    木材で構成されたシャンク本体と、
    このシャンク本体の一端部に形成され、互いに対向するとともに前記フレンジの両側に平行に延び、当該フレンジに回動自在に支持された二股状の2つの腕部と、
    当該2つの腕部の互いに対向する方向の変位を抑制するために、当該2つの腕部の外側面にそれぞれ取り付けられた変位抑制部材と、
    を備えていることを特徴とするピアノのハンマーシャンク。
  2. 前記変位抑制部材が、所定の合成樹脂を含む材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のピアノのハンマーシャンク。
  3. 前記変位抑制部材がフェノールバッカーであることを特徴とする請求項2に記載のピアノのハンマーシャンク。
  4. 互いに対向する平行な二股状の2つの腕部を一端部に連続して延びるように形成した木製のハンマーシャンク材を準備し、
    板状の2つの変位抑制部材を準備する準備工程と、
    前記2つの変位抑制部材を、前記2つの腕部の外側面にそれぞれ接着することにより、前記ハンマーシャンク材に取り付ける取付け工程と、
    前記変位抑制部材を取り付けた前記ハンマーシャンク材を、前記腕部の延び方向の所定間隔ごとに、当該延び方向と直交する方向に沿って切断することにより、複数のハンマーシャンクを切り出す切断工程と、
    を備えていることを特徴とするピアノのハンマーシャンクの製造方法。
  5. 前記変位抑制部材の各々がフェノールバッカーであることを特徴とする請求項4に記載のピアノのハンマーシャンクの製造方法。
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