JP2005140992A - ピアノのハンマー - Google Patents

ピアノのハンマー Download PDF

Info

Publication number
JP2005140992A
JP2005140992A JP2003377369A JP2003377369A JP2005140992A JP 2005140992 A JP2005140992 A JP 2005140992A JP 2003377369 A JP2003377369 A JP 2003377369A JP 2003377369 A JP2003377369 A JP 2003377369A JP 2005140992 A JP2005140992 A JP 2005140992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hammer
shank
piano
key
hammer shank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003377369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4429690B2 (ja
Inventor
Itsuki Okaniwa
巖 岡庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003377369A priority Critical patent/JP4429690B2/ja
Publication of JP2005140992A publication Critical patent/JP2005140992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4429690B2 publication Critical patent/JP4429690B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】 演奏音の音色を変化させることなく、より豊かな音量を得ることができるピアノのハンマーを提供する。
【解決手段】 鍵10の押鍵に連動して回動することによって弦Sを打弦し、演奏音を発生させるピアノのハンマー1であって、一端部において回動自在に取り付けられ、他端部に向かうにしたがって、幅が大きくなるように形成された棒状のハンマーシャンク2と、ハンマーシャンク2の他端部に設けられ、鍵10の押鍵に伴い、ハンマーシャンク2とともに回動することにより、弦Sを打弦するハンマーヘッド3と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鍵の押鍵に連動して回動することにより弦を打弦し、演奏音を発音させるピアノのハンマーに関する。
従来のピアノのハンマーとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。図4(a)は、この従来のハンマー40を示しており、このハンマー40は、両端が開放した管状のハンマーシャンク41と、その一端部に設けられたハンマーヘッド42とを備えている。また、同図(b)に示すように、ハンマーシャンク41の内部空間には、一端から任意の長さを隔てた位置に仕切り43が設けられており、この仕切り43によって、ハンマーシャンク41の内部空間が、2つに隔てられている。このような構成のハンマー40によれば、ハンマーヘッド42が打弦することにより発生した演奏音は、ハンマーシャンク41のハンマーヘッド42側の一端からその内部空間に進入し、一端と仕切り43との間の空気柱が共鳴を起こすことにより、より大きな音量で発音される。
しかし、この従来のピアノのハンマー40には、以下のような問題がある。演奏音は、振動数が互いに異なる多くの音が重ね合わされたものであるのに対し、ハンマーシャンク41内の空気柱が共鳴するのは、その固有振動数に対応する周波数の音に対してのみである。すなわち、このハンマー40のハンマーシャンク41は、演奏音を構成する互いに異なる振動数の音の全てに対して共鳴を起こすものではないので、特定の周波数の音のみに共鳴が起きることにより、演奏音の波形が変化し、ピアノ本来の音色が得られないおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、演奏音の音色を変化させることなく、より豊かな音量を得ることができるピアノのハンマーを提供することを目的としている。
実開昭57−199391号公報 (第1頁、第1,2図)
この目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、鍵の押鍵に連動して回動することによって弦を打弦し、演奏音を発生させるピアノのハンマーであって、一端部において回動自在に取り付けられ、他端部に向かうにしたがって、幅が大きくなるように形成された棒状のハンマーシャンクと、ハンマーシャンクの他端部に設けられ、鍵の押鍵に伴い、ハンマーシャンクとともに回動することにより、弦を打弦するハンマーヘッドと、を備えていることを特徴とする。
このピアノのハンマーによれば、そのハンマーシャンクは、回動自在に支持された一端部から他端部に向かうにしたがって、その幅が大きくなるように形成されている。ハンマーは、鍵の押鍵に連動して回動し、他端部に設けられたハンマーヘッドが弦を打弦することにより、演奏音が発生する。このような構成によれば、ハンマーシャンクの幅が、ハンマーヘッド側に向かって大きくなっていることにより、ハンマーシャンクの重心が、ハンマーヘッド側に偏っている。それにより、ハンマー全体の重心が、ハンマーシャンクの幅が一定の通常のハンマーよりも、ハンマーヘッド側に位置しているので、ハンマーの慣性モーメントが、従来よりも大きくなっている。
すなわち、鍵が押鍵されたときに、ハンマーの回動速度が同じであれば、ハンマーが有する運動エネルギーは、通常のハンマーよりも大きいので、その分、打弦の際に、ハンマーから弦に伝達され、最終的に演奏音に変換されるエネルギーが大きくなる。したがって、演奏音の音量をより大きくすることができ、ピアノのダイナミックレンジ(発音可能な音量の範囲)を拡大することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のピアノのハンマーにおいて、ハンマーシャンクは、長繊維法で成形された、補強用の長繊維を含有する熱可塑性樹脂の成形品で構成されていることを特徴とする。
上記の構成における長繊維法とは、熱可塑性樹脂で被覆した同じ長さの繊維状の強化材を含むペレットを射出成形することによって、成形品を得るものである。この長繊維法によれば、成形品中に、例えば0.5mm以上の長さを有する比較的長い繊維状の強化材が含有されている。したがって、本発明のハンマーシャンクは、比較的長い補強用の長繊維を含有することにより、非常に高い剛性が得られ、木材と同等、またはそれ以上の十分な剛性を得ることができる。その結果、鍵が押鍵されたときのハンマーシャンクの撓みを抑制でき、押鍵エネルギーがハンマーから弦に効率よく伝達されることによって、より豊かな音量を得ることができる。また、長繊維法で形成された成形品は、保形性や寸法安定性に優れているので、木材の場合と比較して、ハンマーシャンク自身の反りおよびねじれなどの変形および乾湿による伸縮を、非常に小さく抑制することができる。以上により、ハンマーの安定した動作を確保することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のピアノのハンマーにおいて、長繊維は炭素繊維であることを特徴とする。
一般に、炭素繊維は、他の補強用の長繊維、例えばガラス繊維よりも導電性が高い。したがって、上記のように、炭素繊維を補強用の長繊維として用いることにより、ハンマーシャンクの導電性が高められることによって、その帯電を防止することができる。それにより、ハンマーシャンクおよびその周辺へのほこりなどの付着を抑制でき、したがって、ハンマーの動作および外観を良好に維持することができる。
本発明によるグランドピアノのハンマーをシャンクフレンジとともに示す斜視図である。 図1のハンマーおよびシャンクフレンジを含むグランドピアノの鍵盤装置の側面図である。 図1のハンマーの変形例をシャンクフレンジとともに示す斜視図である。 従来のハンマーを示す斜視図(a)、およびそのハンマーシャンクの断面図(b)である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明を適用したグランドピアノのハンマー(以下、単に「ハンマー」という)1およびシャンクフレンジ4を示している。このハンマー1は、ハンマーシャンク2およびハンマーヘッド3などを備えている。
ハンマーシャンク2は、本実施形態では、長繊維法で成形された熱可塑性樹脂の成形品で構成されており、例えば、以下に述べるようなペレットを用いた射出成形によって成形されている。このペレットは、炭素繊維で構成されたロービングを、所定の張力を加えた状態で揃えながら、ゴム状重合体を含む熱可塑性樹脂である、例えばABS樹脂を押出機で押出したもので被覆することによって成形される。このような成形方法により、ペレットの成形時に炭素繊維のロービングが折れることがなく、成形されたペレット中にこれと等しい長さの炭素繊維を含有させることができる。本実施形態では、ペレットの長さは5〜15mmに設定されており、それにより、このペレットを用いて射出成形されたハンマーシャンクには、0.5〜2mmの長さの炭素繊維が含有される。
図1および2に示すように、ハンマーシャンク2は、前後方向(図2の左右方向)に延びる棒状の本体部2aと、本体部2aの前端部(図2における右端部)に設けられた取付け部2cとを一体に備えている。本体部2aは、その断面が円形で、後端部に向かうにしたがって、径が所定の一定の割合で徐々に大きくなっている。
取付け部2cは、ブロック状のものであり、その前端部に平行に延びる二股状の1対の腕部2b,2bを一体に備えている。これらの腕部2b,2bには、側方に貫通する孔2d,2d(1つのみ図示)が互いに直線上に並ぶように形成され、各孔2dに、ブッシングクロス(図示せず)を介してピン5が取り付けられている。取付け部2cの下面の後端部には、ハンマーシャンク2の長さ方向と直交する方向(図2の奥行き方向)に延びるように溝2eが形成されており、この溝2eにシャンクローラ芯14が下方に突出するように取り付けられている。そして、このシャンクローラ芯14の突出部を前後から覆うように円柱状のシャンクローラ6が取り付けられている。
また、ハンマーシャンク2の後端部には、前記ハンマーヘッド3が設けられている。このハンマーヘッド3は、ハンマーシャンク2の後端部に取り付けられ、木材などで構成されたハンマーウッド3aと、その先端部を包むように順に巻かれたアンダーフェルト3bおよびトップフェルト3cを有している。ハンマーウッド3aは、ハンマーシャンク2とほぼ直交するように上下方向に延びており、ハンマーシャンク2との連結部よりも上側の部分は、ほぼ前後対称に上方に向かってテーパ状に形成されている。ハンマーシャンク2よりも下側の部分は、下方に向かってテーパ状に形成されており、後面が外側に凸に、前面が内側に凸に若干、湾曲している。
シャンクフレンジ4は、木材または合成樹脂で構成されている。図1に示すように、シャンクフレンジ4は、断面がほぼ矩形の細長い本体部4aと、その背面の中央部から後方に突出する係合部4bを一体に有している。係合部4bは、所定の幅を有し、その両側面が互いに平行に形成されており、ハンマーシャンク2の腕部2b、2bの間に、若干のクリアランスを持って係合している。また、係合部4bには、孔(図示せず)が側方に貫通するように形成されている。そして、この孔に前記ピン5が通されることによって、ハンマーシャンク2は、このピン5を介してシャンクフレンジ4に、水平軸線回りに回動自在に支持されている。
また、本体部4aの中央部には、シャンクフレンジ4を後述するハンマーシャンクレール12に取り付けるための取付け孔4cが、上下方向に貫通するように形成されている。さらに、本体部4aと係合部4bとの境界部付近には、上下方向に貫通するねじ孔4dが形成されており、このねじ孔4dに、後述するレペティションレバー9の上方への回動を規制するためのドロップスクリュー13が、下方から進退自在にねじ込まれている。
次に、鍵10およびアクション8の構成について図2を参照しながら説明する。多数の鍵10(1つのみ図示)は、左右方向に並ぶように筬(図示せず)に載置されており、それぞれ矩形の断面を有し、前後方向に延びている。また、各鍵10の前部には、図示しない重りが取り付けられていて、この重りとアクション8の重さとのバランスによって、鍵10のタッチ重さが調整される。
アクション8は、鍵10ごとに設けられており、前後方向に延びる回動自在のウィッペン15と、ウィッペン15に回動自在に取り付けられたレペティションレバー9およびジャック11を備えていて、左右のブラケット16、16(一方のみ図示)の間に取り付けられている。左右のブラケット16、16は、鍵10を載置する筬の左右端部にそれぞれ固定され、それらの間にウィッペンレール17が渡されていて、このウィッペンレール17にねじ止めした各ウィッペン15は、対応する鍵10の上面後部に設けられたキャプスタンボタン19に、ウィッペンヒール20を介して載置されている。また、左右のブラケット16、16の間には、ハンマーシャンクレール12が渡されている。このハンマーシャンクレール12には、多数のねじ孔(図示せず)が左右方向に並ぶように形成されており、シャンクフレンジ4は、その取付け孔4cに通したフレンジねじ7を、ハンマーシャンクレール12のねじ孔にねじ込み、締め付けることによって、ハンマーシャンクレール12に固定されている。
レペティションレバー9は、断面が矩形状で、斜め前上がりに前後方向に延びており、その中央部において、ウィッペン15に回動自在に取り付けられている。レペティションレバー9の後端部には、レバースクリュー21が上下方向に貫通した状態で進退自在に螺合しており、その下端部にレバーボタン22が一体に設けられている。また、レペティションレバー9は、ウィッペン15に取り付けたレペティションスプリング23によって、復帰方向(図2の反時計方向)に付勢されている。以上の構成により、鍵10の離鍵状態では、レペティションレバー9は、レペティションスプリング23のばね力により復帰側に付勢されていて、レバーボタン22がウィッペン15の上面に当接しているとともに、レバースクリュー21を回すことによって、離鍵状態におけるレペティションレバー9の角度を調整することが可能である。
レペティションレバー9の前部の所定位置には、上下方向に貫通するジャック案内孔9aが形成されている。このレペティションレバー9の上面のジャック案内孔9a付近に、ハンマー1がシャンクローラ6を介して載置されている。また、レペティションレバー9の上面の前端部には、レバースキン24が貼り付けられており、ドロップスクリュー13に対向している。この構成により、ドロップスクリュー13を回し、その下方への突出量を調整することによって、これにレペティションレバー9が当接するタイミングを調整することが可能である。
ジャック11は、上下方向に延びる断面矩形のハンマー突上げ部11aと、その下端部から後方にほぼ直角に延びるレギュレーティングボタン当接部11bとから、L字状に形成されており、その角部においてウィッペン15の前端部に回動自在に取り付けられている。ハンマー突上げ部11aの上端部は、レペティションレバー9のジャック案内孔9aに、前後方向に移動自在に係合するとともに、離鍵状態においてはシャンクローラ6と微小な間隔を存して対向している。また、ジャック11は、レペティションレバー9を付勢するレペティションスプリング23によって、復帰方向(図2の反時計方向)に付勢されている。
また、ジャック11のハンマー突上げ部11aの中間部には、ジャック11の角度位置を調整するためのジャックボタンスクリュー25が、前後方向に貫通した状態で進退自在に螺合している。ジャックボタンスクリュー25の先端部には、ジャックボタン26が一体に設けられており、このジャックボタン26は、離鍵状態では、ウィッペン15に立設されたスプーン27に当接している。したがって、このジャックボタンスクリュー25を回すことによって、離鍵状態におけるジャック11の角度位置を調整することが可能である。
一方、ハンマーシャンクレール12の下面には、レギュレーティングレール28がねじ止めされており、このレギュレーティングレール28の下面に、ジャック11の上方への回動を規制するレギュレーティングボタン29が進退自在に螺合していて、ジャック11のレギュレーティングボタン当接部11bの前端部と所定の間隔をもって対向している。
以上の構成のアクション8によれば、図2に示す離鍵状態から鍵10が押鍵されると、ウィッペン15が、キャプスタンボタン19を介して突き上げられることにより、上方に回動するとともに、ウィッペン15に取り付けたレペティションレバー9およびジャック11も上方に回動する。この回動に伴い、レペティションレバー9がドロップスクリュー13に当接するとともに、ジャック11がシャンクローラ6を介してハンマーシャンク2を突き上げる。これにより、ハンマー1が、腕部2b、2b、および係合部4bに案内されながら、上方に回動する。その後、ハンマーシャンク2およびこれと一体のハンマーヘッド3が、上方に張られた弦Sを打弦する直前まで回動した時点で、ジャック11がレギュレーティングボタン29に係合し、その回動が阻止されることによって、シャンクローラ6から抜ける。これにより、ハンマーシャンク2およびハンマーヘッド3は、アクション8および鍵10との連結を解かれ、自由回動状態となり、ハンマーヘッド3が弦Sを打弦することによって、演奏音が発生する。
以上のように、本実施形態のハンマー1によれば、ハンマーシャンク2の径が、ハンマーヘッド3側に向かって大きくなっていることにより、ハンマーシャンク2の重心が、ハンマーヘッド3側、すなわち、ハンマー1の回動軸であるピン5から遠い側に偏っている。それにより、ハンマー1全体の重心が、ハンマーシャンクの幅が一定の通常のハンマーよりも、ハンマーヘッド3側に位置しているので、ハンマー1のピン5回りの慣性モーメントが、従来よりも大きくなっている。
一般に、軸線回りを回動する物体が有する運動エネルギーの大きさは、その慣性モーメントに比例する。したがって、本実施形態のハンマー1によれば、上述したように、ハンマー1が有する運動エネルギーは、その回動速度が同じであれば、通常のハンマーよりも大きい。このため、打弦の際に、ハンマー1から弦Sに伝達され、最終的に演奏音に変換されるエネルギーも、ハンマー1の運動エネルギーが大きくなっていることにより、より大きくなる。したがって、演奏音の音量をより大きくすることができ、ピアノのダイナミックレンジを拡大することができる。
また、ハンマー1の慣性モーメントが大きくなっていることに伴い、これを回動させるための力、すなわち鍵10のタッチ重さもまた、従来のハンマーとは異なるが、前述した鍵10の重りの重さを調整することにより、押鍵時のタッチ重さを、従来と同じ大きさに維持することができる。
また、ハンマーシャンク2は、長繊維法によって成形され、比較的長い補強用の長繊維を含有することにより、非常に高い剛性を有し、木材と同等、またはそれ以上の十分な剛性を有している。それにより、ハンマーシャンク2の撓みを抑制でき、押鍵エネルギーがハンマー1から弦Sに効率よく伝達されることによって、より豊かな音量を得ることができる。また、長繊維法で形成された成形品は、保形性や寸法安定性に優れているので、木材の場合と比較して、ハンマーシャンク2自身の反りおよびねじれなどの変形および乾湿による伸縮を、非常に小さく抑制することができる。以上により、ハンマー1の安定した動作を確保することができる。
また、炭素繊維を補強用の長繊維として用いていることにより、ハンマーシャンク2の導電性が高められることによって、その帯電を防止することができる。それにより、ハンマーシャンク2およびその周辺へのほこりなどの付着を抑制でき、したがって、ハンマー1の動作および外観を良好に維持することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、前述した実施形態では、ハンマーシャンク2の径を、ハンマーヘッド3側に向かうにしたがって徐々に大きくすることにより、その重心をハンマーヘッド3側に偏らせているが、これに限定されることなく、例えば、図3に示すハンマーシャンク2の本体部2fのように段階的にその幅を拡張したり、上下または左右方向の幅のみを拡張したりしてもよい。また、ハンマーシャンク2のハンマーヘッド3側の端部に重りを取り付けてもよい。また、実施形態は、補強用の長繊維として炭素繊維を用いた例であるが、他の適当な材料を用いることが可能であり、例えばガラス繊維を採用してもよい。
さらに、実施形態は、本発明をグランドピアノのハンマーに適用した例であるが、本発明を、他のタイプのピアノ、例えばハンマーを有するグランド型電子ピアノや自動演奏ピアノのハンマー、さらには、アップライトピアノのハンマーに適用してもよいことは、もちろんである。その他、細部の構成を、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することが可能である。
符号の説明
1 ハンマー
2 ハンマーシャンク
3 ハンマーヘッド
10 鍵
S 弦

Claims (3)

  1. 鍵の押鍵に連動して回動することによって弦を打弦し、演奏音を発生させるピアノのハンマーであって、
    一端部において回動自在に取り付けられ、他端部に向かうにしたがって、幅が大きくなるように形成された棒状のハンマーシャンクと、
    当該ハンマーシャンクの他端部に設けられ、前記鍵の押鍵に伴い、前記ハンマーシャンクとともに回動することにより、前記弦を打弦するハンマーヘッドと、
    を備えていることを特徴とするピアノのハンマー。
  2. 前記ハンマーシャンクは、長繊維法で成形された、補強用の長繊維を含有する熱可塑性樹脂の成形品で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のピアノのハンマー。
  3. 前記長繊維は炭素繊維であることを特徴とする請求項2に記載のピアノのハンマー。
JP2003377369A 2003-11-06 2003-11-06 ピアノのハンマー Expired - Fee Related JP4429690B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003377369A JP4429690B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 ピアノのハンマー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003377369A JP4429690B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 ピアノのハンマー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005140992A true JP2005140992A (ja) 2005-06-02
JP4429690B2 JP4429690B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=34688117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003377369A Expired - Fee Related JP4429690B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 ピアノのハンマー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4429690B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122350A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd ピアノのハンマーシャンクおよびその製造方法
WO2017085958A1 (ja) * 2015-11-17 2017-05-26 有限会社藤井ピアノサービス ピアノ、ピアノのアクション、及びピアノのアクション用のハンマーに含まれるハンマーヘッド
CN108375322A (zh) * 2018-05-08 2018-08-07 蔡俊 一种机械爆竹

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122350A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd ピアノのハンマーシャンクおよびその製造方法
WO2017085958A1 (ja) * 2015-11-17 2017-05-26 有限会社藤井ピアノサービス ピアノ、ピアノのアクション、及びピアノのアクション用のハンマーに含まれるハンマーヘッド
CN108375322A (zh) * 2018-05-08 2018-08-07 蔡俊 一种机械爆竹

Also Published As

Publication number Publication date
JP4429690B2 (ja) 2010-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5298534B2 (ja) アクション機構
JP4989864B2 (ja) ピアノのアクション
KR101032900B1 (ko) 피아노용 액션부
JP2011203477A (ja) アップライトピアノ型アクション
JP4599042B2 (ja) ピアノのシャンクフレンジ
JP4429690B2 (ja) ピアノのハンマー
JP5276767B2 (ja) アップライトピアノのダンパーレバー
JP5445959B2 (ja) アップライトピアノ型アクション
JP4621492B2 (ja) ピアノのハンマー装置
JP2007108661A (ja) アップライトピアノのアクション
JP2005141182A (ja) グランドピアノのレペティションレバー
JP2005099610A (ja) ピアノのハンマー装置
JP2005099609A (ja) ピアノのハンマーシャンク
JP5073191B2 (ja) アップライトピアノのバット
JP2006243294A (ja) アップライトピアノのハンマー
JP3920234B2 (ja) グランド型ピアノのウィッペン
JP2004252252A (ja) グランド型ピアノのアクション
JP3984563B2 (ja) ピアノのウィッペン
JP2001343971A (ja) グランドピアノのハンマー装置
JP2007155964A (ja) アップライトピアノのアクション
JP2004226949A (ja) ピアノのアクション
JP4030899B2 (ja) ピアノのウィッペン
WO2013108382A1 (ja) アップライトピアノのダンパー装置
JP2004101953A (ja) グランドピアノのアクション
JP2002099280A (ja) 鍵盤楽器及び鍵盤楽器の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees