JP2009122333A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Takeshi Sue
猛 須江
Daisuke Higuchi
大輔 樋口
Yuichi Takei
勇一 武居
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Abstract

【課題】 材質や種類の異なる複数の磁性部材を揃えなくても、最適な磁性部材を用いることができ、ひいてはコスト削減に寄与することが可能なレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】 レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体(スリーブ13)と、移動体を支持する支持体(ヨーク11及びホルダ19等)と、コイル18及びマグネット17を備え、移動体を光軸方向に駆動する磁気駆動機構と、マグネット17との間に作用する磁気吸引力によって、移動体の変位を規制するワイヤースプリング16と、を有し、略円環状のワイヤースプリング16には、マグネット17との磁気吸引力の大きさを調整する吸引力調整部16aが設けられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、レンズを光軸方向に変位駆動して被写体の像を結像させるレンズ駆動装置に関する。
近年、カメラが搭載されたカメラ付き携帯電話機が普及するにつれ、その携帯電話機を用いて様々な被写体を撮影する機会が増えている。例えば、友人や風景など、カメラのレンズからある程度離れた被写体を撮影(通常撮影)したり、バスの時刻表や花びらなど、カメラのレンズと近接した位置にある被写体を撮影(接写撮影)したりする場合がある。
接写撮影(マクロ撮影)の場合、カメラのレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも、僅かに被写体側に近づいた位置にする必要がある。そのため、この種の撮影レンズ系では、レンズを光軸方向に変位駆動する駆動機構を備えており、スイッチの切り替えによってこの駆動機構を駆動し、レンズを光軸方向に移動させることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置は、移動レンズ体と、移動レンズ体を光軸方向に移動させる駆動機構と、移動レンズ体を光軸方向に移動可能に支持する固定体とを有している。また、移動レンズ体の側において、マグネットに磁気吸引される磁性部材も有している。この磁性部材は、レンズ駆動装置が無通電の際に(例えばカメラ付き携帯電話非使用時など)、マグネットとの間に生じる磁気吸引力によって、移動レンズ体ががたつく弊害を防ぐものである。すなわち、この磁性部材によって、移動レンズ体の静止位置精度のバラツキを抑え、安定化させることができ、また耐衝撃性を向上させるようになっている。
ここで、磁性部材とマグネットとの間に生じる磁気吸引力を調整するにあたっては、磁性部材を取り替えることによって行われる。具体的には、移動レンズ体をより強く固定したい際には、磁性の強い磁性部材を用いればよいし、移動レンズ体の固定を弱めたい場合(例えば、移動レンズ体を駆動する際の始動電流を小さくする場合)には、磁性の弱い磁性部材を用いればよい。なお、レンズ駆動装置が搭載される環境や顧客の要望などによって、最適な磁性部材が選択される必要がある。
特開2007−148354号公報(図1)
しかしながら、最適な磁性部材の選択が必要となると、材質や種類の異なる複数の磁性部材を用意する必要があり、費用の面で負担が大きい場合がある。また、複数の磁性部材のうち選択されるものは一部であって、選択されなかった磁性部材については不使用部品となり、この点で無駄なコストが生じていた。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、材質や種類の異なる複数の磁性部材を揃えなくても、最適な磁性部材を用いることができ、ひいてはコスト削減に寄与することが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、前記移動体を支持する支持体と、コイル及びマグネットを備え、前記移動体を光軸方向に駆動する磁気駆動機構と、前記マグネットとの間に作用する磁気吸引力によって、前記移動体の変位を規制する磁性部材と、を有し、略円環状の前記磁性部材には、前記マグネットとの磁気吸引力の大きさを調整する吸引力調整部が設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、移動体と、支持体と、磁気駆動機構と、磁性部材と、を有するレンズ駆動装置で、その磁性部材は、およそ円環状を呈しており、かつ、マグネットとの磁気吸引力の大きさを調整する吸引力調整部を備えているので、磁性部材とマグネットとの間に作用する磁気吸引力を調整することができる。
すなわち、吸引力調整部の形状・位置により、マグネットとの間に作用する磁気吸引力が変化するため、これらを調整することによって、結果的に、一定の範囲で磁気吸引力を調整することができる。したがって、材質や種類の異なるものを複数用意しなくてもよく(材質や種類が同じであっても、吸引力調整部の形状・位置のみが異なる磁性部材を用意すればよいので)、製造コスト(初期投資,部品代,及び組立費などを含む)の削減に寄与することができる。
ここで、「吸引力調整部」は、その形状・位置・大きさ・数・材質などの如何を問わない。また、磁性部材と一体的に形成されていてもよいし、磁性部材とは別体(後付け)であってもよい。
(2) 前記マグネットは、複数のマグネット片が周方向に所定の隙間を介して配置され、前記磁性部材の吸引力調整部は、前記マグネット片の各々に対向する間隔で設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述したマグネットは、複数のマグネット片が周方向に所定の隙間を介して配置され、磁性部材の吸引力調整部は、マグネット片の各々に対向する間隔で設けられているので、移動体の周囲において、磁気吸引力のバランスをとることができる。また、マグネット片の各々に対向する間隔とすることで、効率よく磁気吸引力を発生させることができる。
(3) 前記磁性部材における吸引力調整部は、その径方向に凹凸を有する形状であることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、磁性部材における吸引力調整部は、その径方向に凹凸を有する形状であることしたので、簡易に吸引力調整部を形成することができる。また、吸引力調整部の形状が凹凸であれば、磁性部材を加工することで吸引力調整部を形成することができ、ひいては作業性を向上させることができる。
(4) 前記磁性部材における吸引力調整部は、その径方向外側に凹凸を有する形状であることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した磁性部材における吸引力調整部は、その径方向外側に凹凸を有する形状であることとしたので、マグネット片により近いところで吸引力調整部を設けることができ、ひいては磁気吸引力の調整可能量を増やすことができる。
(5) 前記磁性部材は、前記移動体の光軸方向の端面に載置されることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した磁性部材は、移動体の光軸方向の端面に載置されることとしたので、レンズ駆動装置を組み立てる際に、磁性部材を回転させる等して、凹凸の位置を調整し、その調整後、磁性部材を固着することができる。したがって、磁気吸引力をより調整しやすい、汎用性の高いレンズ駆動装置を提供することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、吸引力調整部の形状・位置により、マグネットとの間に作用する磁気吸引力が変化するため、これらを調整することによって、結果的に、一定の範囲で磁気吸引力を調整することができる。また、材質や種類の異なる複数の磁性部材を数多く揃えなくても、最適な磁性部材を用いることができ、ひいてはコスト削減に寄与することができる。また、不必要な磁性部材を揃えなくてもよくなる点において、コスト削減に大きく貢献することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[機械構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の外観構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の機械構成を示す分解斜視図である。
図1及び図2において、レンズ駆動装置1は、ヨーク11と、カバー12と、スリーブ13と、第1の板バネ14と、第2の板バネ15と、ワイヤースプリング16と、マグネット17と、コイル18(第1のコイル181及び第2のコイル182)と、ホルダ19と、を有している。
なお、レンズが組み込まれたレンズバレル(鏡筒)については、図示を省略している。また、レンズ駆動装置1は、スリーブ13を光軸Lの方向に沿って、被写体(撮像対象)に近づくA方向(前側)、被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるものである(図1参照)。また、一又は複数枚のレンズが組み込まれたレンズバレル(上述のとおり図示せず)を保持するスリーブ13は、ワイヤースプリング16等と併せて光軸Lの方向に移動可能に構成されており、「移動体」の一例に相当する。また、ヨーク11、カバー12やホルダ19などは、第1の板バネ14及び第2の板バネ15を介してスリーブ13等を光軸Lの方向に移動可能に支持する「支持体」の一例に相当する。また、スリーブ13等は、コイル18やマグネット17を備える「磁気駆動機構」によって、光軸Lの方向に駆動される。
ヨーク11は、例えば鋼板などの強磁性板から構成されている。また、ヨーク11は、レンズ駆動装置1の前面及び側面で露出し、その中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓111が形成されている。一方、カバー12は、ヨーク11に取付けられ、その中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓121が形成されている。ホルダ19は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するものである。
コイル18は、第1のコイル181及び第2のコイル182から構成され、これらは光軸Lの方向に2段に配置され、いずれも円環状となっている。そして、スリーブ13の外周面に所定の間隔をおいて巻き付けられるとともに、8個のマグネット17が光軸方向に2段に重ねて配置されており、各段のマグネット17は、前側のマグネット17が第1のコイル181に対して及び後側のマグネット17は第2のコイル182に対して外周側で対向し、四角形状したヨーク11の内周面のうち4箇所の角部分に固定される。
本実施形態では、マグネット17は、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。例えば、前側に配置された4個のマグネット17は、その内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、後側に配置された4個のマグネット17は、その内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。
第1の板バネ14及び第2の板バネ15は、双方とも金属製の薄板から形成されており、光軸Lの方向における厚さを同じにしている。
ヨーク11は、第1のコイル181及び第2のコイル182が配置されている領域の光軸方向の寸法、および、マグネット17の光軸方向の寸法よりも大きくなっているため、前側のマグネット17と第1のコイル181との間に構成される磁路、及び、後側のマグネット17と第2のコイル182との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができ、その結果、スリーブ13の移動量と、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流との間のリニアリティを向上させることができるようになっている。
レンズ駆動装置1は、円環状のワイヤースプリング16を備えている。ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力により、スリーブ13に対して光軸Lの方向の付勢力を印加する。このため、移動体(スリーブ13等)がコイルの非通電時に自重で変位することを防止することができ、ひいては移動体(スリーブ13等)に所望の姿勢を維持させ、耐衝撃性を向上できるようになっている。
第2の板バネ15は、2つのバネ片から構成され、外部電源からの電流をコイル18に供給する際の媒体となるもので、コイル18の巻き始めと巻き終わりが各バネ片それぞれに電気的に接続されている。
ここで、本実施形態に係るレンズ駆動装置1では、上述したワイヤースプリング16の形状に特徴がある。より具体的には、本実施形態におけるワイヤースプリング16は、上述したように、マグネット17との間に作用する磁気吸引力によって、スリーブ13の変位を規制する「磁性部材」の一例として機能する。加えて、このワイヤースプリング16には、マグネット17との磁気吸引力の大きさを調整する吸引力調整部16a(後述する図5又は図6参照)が設けられている。以下、まずは図3及び図4を用いて、ワイヤースプリング16の位置関係について詳述した後、図5〜図7を用いて、吸引力調整部16aによる磁気吸引力の調整について詳述する。
[ワイヤースプリング]
図3は、レンズ駆動装置1からヨーク11,カバー12を外したときの様子を示す斜視図である。また、図4は、レンズ駆動装置1からヨーク11,カバー12を外したときの様子を示す平面図である。なお、図3及び図4では、説明の便宜上、ワイヤースプリング16の形状は従来の(吸引力調整部16aの存在しない)円環状としてある。また、図3において、第1の板バネ14については、スリーブ13と当接する部分のみを図示している(スリーブ13と当接しない部分は省略してある)。
図3及び図4において、ワイヤースプリング16は、スリーブ13の前端面に設けられた4個のスリーブ突起部13aの内側に配置されている。そして、ワイヤースプリング16とマグネット17との間には、磁気吸引力が生じる。そのため、レンズ駆動装置1が無通電の際には、この磁気吸引力によって、スリーブ13ががたつくのを防止し耐衝撃性を向上することができるようになっている。特に、図3及び図4におけるワイヤースプリング16は、単なる円環形状であるため、仮にワイヤースプリング16をスリーブ13の周方向に回転させたとしても、特に磁気吸引力の大きさが変わることはない。
一方で、本実施形態に係るレンズ駆動装置1に配置されるワイヤースプリング16は、例えば、図5〜図7に示すような形状を呈する。図5は、ワイヤースプリング16の形状に関する複数の具体例を示す図である。図6は、ワイヤースプリング16がスリーブ13に載置されている様子を示す斜視図である。図7は、ワイヤースプリング16を回転して、磁気吸引力の大きさを調整している様子を示す図である。
図5(a)に示すワイヤースプリング16の形状は、単なる円環形状ではなく、外側表面において、その径方向外側に突起を有する形状となっている。また、図5(b)に示すワイヤースプリング16の形状も、単なる円環形状ではなく、外側表面において、その径方向内側に凹みを有する形状となっている。図5(c)に示すワイヤースプリング16の形状も、単なる円環形状ではなく、内側表面において、その径方向外側に凹みを有する形状となっている。これらの凹凸は、ワイヤースプリング16の径方向に凹凸を有する形状となる「吸引力調整部」16aの一例として機能する。すなわち、吸引力調整部16aは、突起に相当する場合もあるし、凹み(空隙)に相当する場合もある。
なお、本実施形態では、吸引力調整部16aの凹凸形状を半円としたが、本発明はこれに限られず、三角形状や四角形状であってもよい。また、吸引力調整部16aの数や大きさの如何も問わない。さらに、複数種類の吸引力調整部16aを組み合わせても構わない。例えば、一部で半円形状とし、他の一部で三角形状とするなどしてもよい。また、径方向に制限されるものではなく、厚みを変化させてもよい。
次に、図6において、ワイヤースプリング16は、スリーブ13の光軸方向の前端面に載置されている。本実施形態では、吸引力調整部16aは、径方向外側に突出した半円形状の突起であって、その数は全部で8個ある。また、2個のペアで、上述したスリーブ突起部13aを挟み込むような形で配置されている。
そして、図7(a)に示すように、ワイヤースプリング16は、マグネット17のマグネット片と対向することになる。マグネット17は、複数のマグネット片が周方向に所定の間隔を介して配置されるが(図2参照)、そのうちの一のマグネット片を、図7(a)で図示している。
図6及び図7(a)によれば、本実施形態では、ワイヤースプリング16の吸引力調整部16aは、マグネット片の各々に対向する間隔で設けられる(スリーブ13を前側から見たときに、上下左右の4箇所に、2個の吸引力調整部16aのペアをそれぞれマグネット片に対向させて設けられる)。
このような状態で、ワイヤースプリング16を周方向に回転させると、磁気吸引力の大きさが変化する。具体的に説明すると、まず、図7(a)に示すように、4個のスリーブ突起部13のうちのスリーブ突起部13a1は、8個の吸引力調整部16aのうち吸引力調整部16a1と吸引力調整部16a2の間に位置している。したがって、マグネット(マグネット片)17の厚み(径方向の厚み)が比較的厚いところ(マグネット17の中央付近、磁気力が強いところ)に、吸引力調整部16a1,16a2が対向することになる。
次に、ワイヤースプリング16を一旦取り外し、スリーブ13を前側から見て時計方向に回転させ、図7(b)に示すように、再びスリーブ13の前端面に載置する。そうすると、上述したスリーブ突起部13a1は、8個の吸引力調整部16aのうち吸引力調整部16a2と吸引力調整部16a3の間に位置することになる。このとき、図7(b)から明らかなように、2個の吸引力調整部16a2,16a3は、マグネット(マグネット片)17の厚み(径方向の厚み)が比較的薄いところ(マグネット17の両端付近、磁気力が弱いところ)で、マグネット17と対向する。
したがって、図7(a)に示す状態よりも、図7(b)に示す状態の方が、磁気吸引力は小さくなる。換言すれば、スリーブ13をより安定化させるため、磁気吸引力を高める必要があれば、図7(a)に示すように、吸引力調整部(凸状の突起の場合)をマグネット片17に接近させるようにワイヤースプリング16を回転させればよいし、一方、スリーブ13を駆動する際の始動電流を小さくするため、磁気吸引力を弱める必要があれば、図7(b)に示すように、吸引力調整部(凸状の突起の場合)をマグネット片17から離すようにワイヤースプリング16を回転させればよい。
[基本動作]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1において、移動体は、通常(第1のコイル181及び第2のコイル182のコイルの非通電時)は、撮像素子側(像側)に位置保持される。このとき、ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力によって、移動体の変位を規制している。ただし、ワイヤースプリング16とマグネット17との距離はある程度保たれているため、ワイヤースプリング16とマグネット17との磁気吸引力が強くなり過ぎることはない。これにより、移動体の中心軸がずれるのを防ぎ、ひいてはチルト特性の悪化を防ぐことができる。
このような状態において、第1のコイル181及び第2のコイル182に電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、第1のコイル181及び第2のコイル182並びにスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始める。
このとき、第1の板バネ14とスリーブ13の前端との間、及び第2の板バネ15とスリーブ13の後端との間には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力が釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。また、第1のコイル181及び第2のコイル182に、逆方向の電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ下向き(後側)の電磁力を受けることになる。
その際、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流量と、第1の板バネ14及び第2の板バネ15によってスリーブ13に働く弾性力を調整することで、スリーブ13(移動体)を所望の位置に停止させることができる。なお、電磁力と弾性力との釣り合いを利用してスリーブ13を停止させることで、係止部等と係止させるように部材同士を接触させる場合と異なり、衝突音の発生を防ぐことができる。
[実施形態の主な効果]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、図7を用いて詳述したように、吸引力調整部16aの位置によって、ワイヤースプリング16とマグネット17との間に生ずる磁気吸引力が変化するため、それをある程度自由に調整することができる。したがって、ワイヤースプリング16を調達する際、材質や種類の異なるものを複数用意しなくてもよく、製造コストの削減に寄与することができる。
また、吸引力調整部16aの位置だけでなく、吸引力調整部16aの形状によっても、磁気吸引力の調整は可能である。また、本実施形態では、ヨーク11の入射窓111及びカバー12の入射窓121の直径を、ワイヤースプリング16の直径よりも大きく設計している。これにより、ヨーク11とホルダ19を係合し、外枠を組み立てた後に、入射窓111及び入射窓121を通じてワイヤースプリング16をレンズ駆動装置1内に挿入することができるため、顧客の急な設計変更要求に対して柔軟かつ迅速に対応することができる。
特に、本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、磁気吸引力をデジタル的に調整するのではなく、ワイヤースプリング16の回転に基づきアナログ的に調整することができるので、磁気吸引力の微調整を行うことも可能である。
また、図6に示すように、本実施形態の吸引力調整部16aは、マグネット片の各々に対向する間隔で設けられている。したがって、スリーブ13の周囲において、磁気吸引力のバランスをとることができる。また、マグネット片の各々に対向する間隔とすることで、効率よく磁気吸引力を発生させることができる。
また、図5に示すように、吸引力調整部16aの形状を、ワイヤースプリング16の径方向に凹凸を有する形状とすることによって、吸引力調整部16aの加工が容易になり、ひいては作業性を高めることができる。
さらに、図7に示すように、吸引力調整部16aは、ワイヤースプリング16の径方向外側に凸を有する形状であることとしたので、マグネット17により近いところに位置することになり、ひいては磁気吸引力の調整可能量を増やすことができる。また、スリーブ13の光軸方向の端面に載置されることとしたので、レンズ駆動装置1を組み立てる際に、ワイヤースプリング16を回転させる等して、凹凸の位置を調整し、その調整後、ワイヤースプリング16を固着することができる。したがって、磁気吸引力をより調整しやすい、汎用性の高いレンズ駆動装置1を提供することができる。
なお、レンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、PHS,PDA,バーコードリーダ,薄型のデジタルカメラ,監視カメラ,車の背後確認用カメラ,光学的認証機能を有するドア等である。
本発明に係るレンズ駆動装置は、特殊な形状をしたワイヤースプリングによって、ワイヤースプリングとマグネットとの磁気吸引力を調整することができるようにしており、材質や種類の異なるワイヤースプリングを複数用意しなくてもよく、ひいては製造コストの削減に寄与することができる。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の機械構成を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置からヨーク,カバーを外したときの様子を示す斜視図である。 レンズ駆動装置からヨーク,カバーを外したときの様子を示す平面図である。 ワイヤースプリングの形状に関する複数の具体例を示す図である。 ワイヤースプリングがスリーブに載置されている様子を示す斜視図である。 ワイヤースプリングを回転して、磁気吸引力の大きさを調整している様子を示す図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
11 ヨーク
12 カバー
13 移動体(スリーブ)
14 第1の板バネ
15 第2の板バネ
16 ワイヤースプリング
17 マグネット
18 コイル
19 ホルダ

Claims (5)

  1. レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、
    前記移動体を支持する支持体と、
    コイル及びマグネットを備え、前記移動体を光軸方向に駆動する磁気駆動機構と、
    前記マグネットとの間に作用する磁気吸引力によって、前記移動体の変位を規制する磁性部材と、を有し、
    略円環状の前記磁性部材には、前記マグネットとの磁気吸引力の大きさを調整する吸引力調整部が設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記マグネットは、複数のマグネット片が周方向に所定の隙間を介して配置され、
    前記磁性部材の吸引力調整部は、前記マグネット片の各々に対向する間隔で設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記磁性部材における吸引力調整部は、その径方向に凹凸を有する形状であることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記磁性部材における吸引力調整部は、その径方向外側に凹凸を有する形状であることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記磁性部材は、前記移動体の光軸方向の端面に載置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のレンズ駆動装置。
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