JP2007108413A - レンズ駆動装置およびその駆動方法 - Google Patents

レンズ駆動装置およびその駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007108413A
JP2007108413A JP2005299078A JP2005299078A JP2007108413A JP 2007108413 A JP2007108413 A JP 2007108413A JP 2005299078 A JP2005299078 A JP 2005299078A JP 2005299078 A JP2005299078 A JP 2005299078A JP 2007108413 A JP2007108413 A JP 2007108413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
drive
moving
optical axis
drive coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005299078A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sue
猛 須江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2005299078A priority Critical patent/JP2007108413A/ja
Publication of JP2007108413A publication Critical patent/JP2007108413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】小型化を図るとともに安定してレンズを停止位置に保持する。
【解決手段】レンズ駆動装置10は、レンズ21を保持する移動レンズ体20を光軸11方向に移動させるとともに、移動レンズ体20に固定された駆動マグネット31と、通常撮影位置側に配置された第一駆動コイル34と、マクロ撮影位置側に配置された第二駆動コイル32とを備える。第一駆動コイル34及び第二駆動コイル32への通電を停止したときに、駆動マグネット31を磁気吸着により移動レンズ体20を通常撮影位置に保持し、第一駆動コイル34と第二駆動コイル32との少なくとも一方への通電により移動レンズ体20を光軸11方向に移動させ、移動レンズ体20がマクロ撮影位置に移動した場合、第一駆動コイル34と第二駆動コイル32との少なくとも一方へ通電させて、マクロ撮影位置に保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラなどに用いられるレンズ駆動装置およびその駆動方法に関するものである。
近年、カメラ付き携帯機器などに搭載される薄型カメラには、通常撮影位置とマクロ(接写)撮影位置との間を、レンズを移動させるレンズ駆動装置が備えられている(例えば特許文献1参照)。
例えば、図2に示すレンズ駆動装置100は、レンズを備えた移動体110と、この移動体110をレンズ114の光軸方向に移動させるとともに、移動体110を保持する固定体124とを備えている。移動体110には、レンズ114とともに光軸方向に移動可能な駆動マグネット116が備えられている。また、固定体124には、駆動マグネット116と磁気回路を構成する第一駆動コイル128と第二駆動コイル130とがそれぞれレンズ114の光軸方向に配置されている。さらに、レンズ駆動装置100には、第一及び第二駆動コイル128、130よりも光軸方向外側に、第一磁性片132および第二磁性片134が対向配置されている。
そして、このレンズ駆動装置100では、第一駆動コイル128または第二駆動コイル130への通電を停止したときに駆動マグネット116と第一磁性片132または第二磁性片134との磁気吸着により移動体110を通常撮影位置またはマクロ撮影位置のどちらか一方に保持するようになっている。また、移動体110は、第一駆動コイル128または第二駆動コイル130への通電によって第一駆動コイル128と第二駆動コイル130との間を移動可能となっている。
特開2005−37865号公報
しかしながら、特許文献1に示すレンズ駆動装置100において、通電を停止したときに、駆動マグネット116が第一磁性片132または第二磁性片134のどちらかに磁気吸着されることで、移動体110が通常撮影位置またはマクロ撮影位置のいずれかの位置で保持されている。近年、レンズ駆動装置の小型化の要求が高まり、構成部品のサイズが小型化となってきたため、第一、第二磁性片132、134の半径方向の幅が小さくなり、または厚みが薄くなり、磁気吸着力が弱くなるという問題がある。磁気吸着力が弱くなると、レンズ駆動装置の姿勢を例えば90度傾けた場合、または、落下したときの衝撃で、移動体110が容易に移動してしまい、所定の撮影位置に保持することができないという問題がある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、小型化を図るとともに安定してレンズを停止位置に保持することができるレンズ駆動装置を提供する。
また、本発明の課題は、レンズを通常撮影位置またはマクロ撮影位置に安定して保持できるように制御するレンズ駆動方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明では、レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動させるとともに、前記移動レンズ体を保持する固定体と前記移動レンズ体に固定された駆動マグネットと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するととともに、前記レンズの光軸方向において通常撮影位置側に配置された第一駆動コイルと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するとともに、前記レンズの光軸方向においてマクロ撮影位置側に配置された第二駆動コイルと、前記通常撮影位置側に配置された磁性部材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、前記第一駆動コイルと、前記第二駆動コイルが前記駆動マグネットと磁気回路を構成し、前記移動レンズ体を前記レンズの光軸方向へ移動させることができるとともに、通常撮影位置側には、前記駆動マグネットに磁気吸着される磁性部材を配置したので、前記第一、第二駆動コイルへの非通電時には、前記移動レンズ体を通常撮影位置側に保持することができる。
さらに、本発明によれば、通常撮影位置側にのみ前記磁性部材を配置したことによって、通常撮影位置側に配置された前記第一駆動コイルと前記駆動マグネットとの吸着力を高めることができる。このため、カメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体は容易に移動することはなく、通常撮影位置に保持することができる。
また、本発明では、レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動させるとともに、前記移動レンズ体を保持する固定体と、前記移動レンズ体に固定された駆動マグネットと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するとともに、前記レンズの光軸方向において通常撮影位置側に配置された第一駆動コイルと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するとともに、前記レンズの光軸方向においてマクロ撮影位置側に配置された第二駆動コイルと、前記レンズが通常撮影位置側に配置された磁性部材とを備え、前記第一駆動コイル及び前記第二駆動コイルへの通電を停止したときに、上記駆動マグネットと上記磁性部材との磁気吸着により前記移動レンズ体を前記通常撮影位置に保持し、前記第一駆動コイルと前記第二駆動コイルとの少なくとも一方への通電により前記移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動させ、前記移動レンズ体が前記マクロ撮影位置に移動した場合前記第一駆動コイルと前記第二駆動コイルとの少なくとも一方へ通電させて、前記マクロ撮影位置に保持していることを特徴とする。
本発明によれば、前記第一駆動コイルと、前記第二駆動コイルが前記駆動マグネットと磁気回路を構成し、前記移動レンズ体を前記レンズの光軸方向へ移動させることができるとともに、通常撮影位置側には、前記駆動マグネットに磁気吸着される磁性部材を配置したので、前記第一駆動コイル及び前記第二駆動コイルへの通電を停止したときに、上記駆動マグネットと上記磁性部材との磁気吸着により前記移動レンズ体を前記通常撮影位置に保持することができる。
さらに、本発明によれば、通常撮影位置側にのみ前記磁性部材を配置したことによって、通常撮影位置側に配置された前記第一駆動コイルと前記駆動マグネットとの吸着力を高めることができる。このため、カメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体は容易に移動することはなく、通常撮影位置に保持することができる。
また、本発明によれば、前記移動レンズ体が前記マクロ(接写)撮影位置に移動した場合前記第一駆動コイルと前記第二駆動コイルとの少なくとも一方へ通電させて、前記マクロ撮影位置に保持しているので、移動レンズ体を確実にマクロ撮影位置に保持することができる。このため、カメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体は容易に移動することはなく、マクロ撮影位置に保持することができる。
本発明では、レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動させるとともに、前記移動レンズ体を保持する固定体と前記移動レンズ体に固定された駆動マグネットと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するととともに、前記レンズの光軸方向において通常撮影位置側に配置された第一駆動コイルと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するとともに、前記レンズの光軸方向においてマクロ撮影位置側に配置された第二駆動コイルと、前記通常撮影位置側に配置された磁性部材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、前記第一駆動コイルと、前記第二駆動コイルが前記駆動マグネットと磁気回路を構成し、前記移動レンズ体を前記レンズの光軸方向へ移動させることができるとともに、通常撮影位置側には、前記駆動マグネットに磁気吸着される磁性部材を配置したので、前記第一、第二駆動コイルへの非通電時には、前記移動レンズ体を通常撮影位置側に保持することができる。
さらに、本発明によれば、通常撮影位置側にのみ前記磁性部材を配置したことによって、通常撮影位置側に配置された前記第一駆動コイルと前記駆動マグネットとの吸着力を高めることができる。このため、カメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体は容易に移動することはなく、通常撮影位置に保持することができる。
また、本発明に係るレンズ駆動方法によれば、通常撮影位置側にのみ前記磁性部材を配置したことによって、通常撮影位置側に配置された前記第一駆動コイルと前記駆動マグネットとの吸着力を高めることができる。このため、カメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体は容易に移動することはなく、通常撮影位置に保持することができる。
さらに、本発明に係るレンズ駆動方法によれば、前記移動レンズ体が前記マクロ(接写)撮影位置に移動した場合前記第一駆動コイルと前記第二駆動コイルとの少なくとも一方へ通電させて、前記マクロ撮影位置に保持しているので、移動レンズ体を確実にマクロ撮影位置に保持することができる。このため、カメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体は容易に移動することはなく、マクロ撮影位置に保持することができる。
以下に、図面を参照して、本発明に係るレンズ駆動装置を説明する。なお、本実施の形態に係るレンズ駆動装置は携帯電話のような携帯機器のカメラ部分として搭載するのに適した構成となっているが、PDA(Personal Degital Assitance)等他の形態機器に搭載するようにしてもよい。
(全体構成)
図1は本発明を適用したレンズ駆動装置を示す断面図である。
レンズ駆動装置10は、図1に示すように、レンズ21を備えた移動レンズ体20と、この移動レンズ体20をレンズ21の光軸11の方向に移動させる駆動機構30と、移動レンズ体20を光軸11の方向に移動可能に支持する固定体40と、レンズ21を通過した像を結像する撮像素子50と撮像素子50が固定された台座部51とから主に構成されている。
さらに、移動レンズ体20が、撮像素子50が配置される側(光軸11方向における一方側/通常撮影位置側)と被写体側(光軸11方向における他方側/マクロ(接写)撮影位置側)との間で往復移動するようになっている。
(移動レンズ体の構成)
移動レンズ体20は、光軸11がその中心に位置することとなる略円筒形状の鏡筒22を有していて、鏡筒22の内部にレンズ21が備えられている。レンズ21は、カメラの撮影レンズで、複数枚のレンズが組合せられることによって構成されている。
本実施の形態では、3枚のレンズが配置されており、図1の上側が被写体側レンズ21a、次に中間レンズ21b、下側がカメラボディ側レンズ21cであり、撮像素子50に結像するように構成されている。また、被写体側レンズ21aと中間レンズ21bとの間には、スペーサ24が介在されている。
鏡筒22の前端部、すなわち被写体側の端部には、キャップ25が嵌め込まれており、3枚のレンズ21a、21b、21c及びスペーサ24を押さえ込むとともに抜け止めとして固定されている。また、キャップ25には、被写体からの反射光をレンズ21に取り込む円形の入射窓251が前端面の中央に形成されている。
鏡筒22の外周には、略円筒形状のスリーブ23が備えられている。本実施の形態において、鏡筒22の外周と、スリーブ23の内周とはネジが形成されており、両者はネジによって螺合されている。すなわち、組立て時にレンズ21と撮像素子50との焦点距離を調整できるようにしている。なお、調整後は、その位置関係が移動しないように、接着剤が塗布されて、鏡筒22とスリーブ23との位置関係は固定されるようになっている。
スリーブ23の図1の下側は、突出した壁部23aが形成されており、移動レンズ体20の通常撮影位置において、固定体40側に当接するようになっている。
さらに、スリーブ23には、その外周面の中央部近傍に、リング状に形成された駆動マグネット31が接着剤等を用いて固着されている。
なお、スリーブ23には、径方向に延びるように形成されたフランジ部を形成し、このフランジ部に、駆動マグネット31を載置して接着剤等で固着してもよい。または、駆動マグネット31は、スリーブ23にフランジ部に載置されながら機械的に結合してもよい。具体的には、駆動マグネット31の内側に形成された突起が、スリーブ25の外周に形成された溝に嵌り込み、径方向に回転させて、駆動マグネット31を光軸11の方向に挟持されるように固定できるようになっている。
(駆動機構の構成)
駆動機構30は、スリーブ23に取付けられたリング状の駆動マグネット31と、この駆動マグネット31を光軸11方向に挟むように配置された第一駆動コイル34及び第二駆動コイル32とが配置されている。具体的には、図1において駆動マグネット31の上側には第二駆動コイル32が配置され、下側には、第一駆動コイル34が配置されている。
第一駆動コイル32及び第二駆動コイル34は、スリーブ23が光軸11方向への移動時に接することが無いように、図1に示すように、スリーブ23の外周よりも大きな内径となるように巻回されて形成されている。
なお、第一駆動コイル34及び第二駆動コイル32の端末は、それぞれ固定体40から外部に引き出され、電気的に接続され、給電されるようになっている。給電については、従来と同じ構成及び方法であるので、ここでの説明は省略する。
さらに、本実施の形態では、第二駆動コイル32は、第一駆動コイルよりも巻回数を増やして形成されており、図1から明らかなように、第二駆動コイル32は光軸11方向において、第一駆動コイル34の長さ(面積)よりも長く(大きく)なっている。
このように、第二駆動コイル32の巻回数を多くすることで、通電した場合の磁気力を強くしており、駆動マグネット31の磁気吸着力を強くし、移動レンズ体20の移動速度を高めるとともに、マクロ撮影位置での保持力を高めるようになっている。
これにより、移動レンズ体20をマクロ撮影位置で保持する場合、第二駆動コイル32に通電した状態で保持することになるので、強い磁気力で移動レンズ体20を保持することができるようになっている。
さらに、第二駆動コイル32の巻回数が第一駆動コイル34に比べて多いので、所定の磁力を低電流で発生させることができる。よって、電力消費を抑えることができる。
なお、巻回数以外にも、第二駆動コイル32の線径を太くする等し、第二駆動コイル32の磁気力を第一駆動コイル34よりも大きくしてもよい。
また、第二駆動コイル34と第一駆動コイル32との巻回数、線径等を同じにしておいてもよい。
第一駆動コイル34には、図1の下側に磁性部材としてのヨーク(磁性片)33が配置されている。このヨーク33は座金状の強磁性体、例えば鋼板からなり、図1において、駆動マグネット31が鏡筒22と共に通常撮影位置に移動し、第一駆動コイル34に通電されなくても駆動マグネット31とヨーク33との間に生じる磁気吸引力によって、移動レンズ体20が移動した位置、すなわち、第一駆動コイル32側に保持されるようになっている。このときレンズ14の位置は、通常撮影位置となっている。ヨーク33は、第一駆動コイル34と同様に、スリーブ23が光軸11方向への移動時に接することが無いように、図1に示すように、スリーブ23の外周よりも大きな内径となるように巻回されて形成されている。
これら駆動マグネット16、第一駆動コイル34、ヨーク33、第二駆動コイル32とにより、磁気回路が構成されている。具体的には、駆動マグネット16からでた磁束は、第一駆動コイル34やヨーク33をその中心側から外周側に通過し駆動マグネット31に戻るようになっている。また駆動マグネット31からの磁束は、第二駆動コイル32をその中心側から外周側を通り、駆動マグネット31に至るようになっている。したがって、駆動マグネット31によって形成される磁界中に第一駆動コイル34、および第二駆動コイル32が位置している。
また、本実施の形態では、図1において、ヨーク33の下側には、板バネ36が配置され、移動レンズ体20を光軸11方向に付勢している。板バネ36は、移動レンズ体20が光軸11方向に移動する際、スムーズに移動できるようにするためのものである。なお、板バネ36を配置しなくてもよい。
(固定体の構成)
固定体40は、本実施の形態では、図1に示すように、カバー部材41、ベース部材44及びケース部材47とから構成されている。
カバー部材41は、樹脂成形されており、中空の円板形状している。カバー部材41には、巻回された第一駆動コイル32が接着剤等を用いて固定されている。
さらに、カバー部材41の内側は、第一駆動コイル32の外径よりも内側に突出した突出部41aが形成されており、移動レンズ体20の抜け止めとなっている。さらには、突出部41aに、移動レンズ体20が当接することで、マクロ撮影位置に設定するようにしてもよい。
なお、図示していないが、カバー部材41の突出部41aには、移動レンズ体20が光軸11の方向に移動する際にガイドするガイド部が形成されていてもよい。
ガイド部を構成することで、移動レンズ体20の振れを抑制することができるようになっている。
ベース部材44は、カバー部材41とほぼ同じように樹脂成形されており、中空の円板形状をしている。
さらに、本実施の形態では、ベース部材44の内周側には、板バネ36の内側が載置する規制部44aが形成されている。この規制部44aは、スリーブ23の壁部23aと板バネ36の内側が当接し、移動レンズ体20の通常撮影位置となっている。
さらに、ベース部材44には、板バネ36の図示上側には、ヨーク35及び巻回された第二駆動コイル34が光軸11方向に重ねて配置されている。さらに、本実施の形態では、第一駆動コイル34とヨーク35との内周面とスリーブ23の外周面との間には、間隙が形成され、スリーブ23の外周面が接触することが無いようになっている。
カバー部材41とベース部材44の間には、図1に示すように、円筒形状したケース47部材が配置され、第一、第二駆動コイル32、34の光軸11を中心とした径方向の外側を塞ぐように配置されている。具体的には、ケース部材47は、カバー部41及びベース部材44の外周面を覆うような長さに形成され、ケース部材47が覆う部分に接着剤等を用いて、カバー部材41及びケース部材47に固定されている。
さらに、本実施の形態では、ケース部材47は樹脂製のフィルム状であり、カバー部材41及びベース部材44の外周面に巻きつけるようにして固定されている。なお、ケース部材47はフィルム状でなくてもよい。
レンズ駆動装置10の光軸11に沿った奥側には、台座部51が固定されており、この台座部51には、撮像素子50が固定配置されている。撮像素子44はCMOS(Compl−ementary Metal Oxide Semiconductor)で構成されており、その検知信号を図示しない回路基板へ送る。検知信号となる画像信号は、回路基板を介して図示しない制御部(マイクロコンピュータ等で構成される)へ送られる。なお、撮像素子50としては、CMOS以外にCCDやVMIS等を採用することができる。
次に、レンズ駆動装置の動作について説明する。
レンズ駆動装置10を備えたカメラでは、図1に示すように、移動レンズ体20は通常撮影位置となっている。すなわち、通常は、第一駆動コイル34、第二駆動コイル32には通電されていない状態であるので、移動レンズ体20は、駆動マグネット31と第一駆動コイル34側に配置されたヨーク35との磁気吸着力により保持されている。このため、移動レンズ体20は、板バネ36の付勢力に抗してベース部材44の規制部44aに載置(当接)した状態となっている。
移動レンズ体20をマクロ撮影位置に移動する場合、図示しない切り換えスイッチを動作させ、第一、第二駆動コイル34、32の少なくとも一方に、所定の向きに通電する。すなわち、移動レンズ体20を被写体側への移動の際に生じる電磁力は、第一駆動コイル34及び第二駆動コイル32への通電では駆動マグネット31を被写体側に移動させる向きに発生させる。なお、第一、第二駆動コイル34、32の両方に同時に通電しても良いし、いずれか一方に通電してもよい。
上記のような通電により、この電流の向きと駆動マグネット31による磁界の向きとによってフレミングの左手の法則により駆動マグネット31を被写体側に押し出す向きの電磁力が働き、駆動マグネット31と共に鏡筒22は被写体側に移動する。この移動量は駆動マグネット31と第一、第二駆動コイル34、32との間に生じる上述した間隔の範囲内である。鏡筒22と共にレンズ21が被写体側に移動してマクロ撮影位置での撮影が可能となる。なお、フレミングの左手の法則は、磁界中に線電流が流れているときに、その線電流を流している物体に働く力の関係を示すものであるが、この実施の形態では、第一、第二駆動コイル34、32が共に固定されているため反作用として駆動マグネット31に力が働くこととなる。
スリーブ23、ひいては鏡筒22が被写体側に移動し、マクロ撮影位置に保持される。本実施の形態では、第一駆動コイル34、および第二駆動コイル32に通電された状態で保持される。
なお、本実施の形態において、カバー部材41の突出部41aにスリーブ23が当接することで、マクロ撮影位置を規制するようにしてもよい。
つぎに、マクロ撮影位置から通常撮影位置に切り換えるには、切り換えスイッチを切り換えて、移動レンズ体20を通常撮影位置に移動するようにする。この切り換えによって、第一、第二駆動コイル34、32の少なくとも一方に逆向きに通電され、この電流の向きと駆動マグネット31による磁界の向きとによってフレミングの左手の法則により駆動マグネット31を撮像素子50側に移動させる電磁力が働き、駆動マグネット31とともに鏡筒22が前進する。移動レンズ体20は、スリーブ23の壁部23aが、板バネ36の付勢力に抗して、ベース部材44の規制部44aに当接するまで移動し、当接した位置で停止する。この当接した位置は、レンズ駆動装置10における通常撮影位置となっている。
また、通常撮影位置(当接した位置)では、第一駆動コイル34、および第二駆動コ
イル32に通電されなくても駆動マグネット31と、ヨーク33との間に生じる磁気吸引力によって保持される。
(本形態の主な効果)
レンズ駆動装置10は、移動レンズ体20を光軸11方向に移動させるとともに、移動レンズ体20を保持する固定体40と移動レンズ体20に固定された駆動マグネット31と、駆動マグネット31と磁気回路を構成するととともに、光軸11方向において通常撮影位置側に配置された第一駆動コイル34と、駆動マグネット31と磁気回路を構成するとともに、光軸11方向においてマクロ(接写)撮影位置側に配置された第二駆動コイル32と、通常撮影位置側に配置されたヨーク33とを備えている。
このため、第一駆動コイル34と、第二駆動コイル32が駆動マグネット31と磁気回路を構成し、移動レンズ体20を光軸11方向へ移動させることができるとともに、通常撮影位置側には、駆動マグネット31に磁気吸着されるヨーク33が配置されているので、第一、第二駆動コイル34、32への非通電時には、移動レンズ体20を通常撮影位置側に保持することができる。
さらに、従来技術とは異なり、通常撮影位置側にのみヨーク33を配置したことによって、通常撮影位置側に配置された第一駆動コイル34と駆動マグネット31との磁気吸着力を高めることができる。このため、このレンズ駆動装置10を備えたカメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体20は容易に移動することはなく、通常撮影位置に保持することができる。
さらに、上述したレンズ駆動装置10のレンズ駆動方法において、通常撮影位置側に配置した第一駆動コイル34と、マクロ撮影位置側に配置した第二駆動コイル32が駆動マグネット31と磁気回路を構成し、移動レンズ体20を光軸11方向へ移動させることができるとともに、通常撮影位置側には、駆動マグネット31に磁気吸着されるヨーク33が配置されているので、第一駆動コイル34及び第二駆動コイル32への通電を停止したときに、駆動マグネット31とヨーク33との磁気吸着により移動レンズ体20を通常撮影位置に保持することができる。
さらに、本実施の形態に示すレンズ駆動方法では、通常撮影位置側にのみヨーク33を配置したことによって、通常撮影位置側に配置された第一駆動コイル34と駆動マグネット33との磁気吸着力を高めることができる。このため、上述したレンズ駆動装置10を備えたカメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体20は容易に移動することはなく、通常撮影位置に保持することができる。
また、レンズ駆動方法において、移動レンズ体20がマクロ(接写)撮影位置に移動した場合、第一駆動コイル34と第二駆動コイル32との少なくとも一方へ通電させて、マクロ撮影位置に保持しているので、移動レンズ体20を確実にマクロ撮影位置に保持することができる。このため、上述したレンズ駆動装置10カメラを傾けた場合や落下した場合でも、移動レンズ体20は容易に移動することはなく、マクロ撮影位置に保持することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置を示す断面図である。 従来のレンズ駆動装置を示す断面図である。
符号の説明
10 レンズ駆動装置
20 移動レンズ体
21 レンズ
30 駆動機構
31 駆動マグネット
32 第二駆動コイル
34 第一駆動コイル
35 磁性部材
36 板バネ
40 固定体

Claims (2)

  1. レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動させるとともに、前記移動レンズ体を保持する固定体と、前記移動レンズ体に固定された駆動マグネットと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するととともに、前記レンズの光軸方向において通常撮影位置側に配置された第一駆動コイルと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するとともに、前記レンズの光軸方向においてマクロ撮影位置側に配置された第二駆動コイルと、前記通常撮影位置側に配置された磁性部材とを備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動させるとともに、前記移動レンズ体を保持する固定体と、前記移動レンズ体に固定された駆動マグネットと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するととともに、前記レンズの光軸方向において通常撮影位置側に配置された第一駆動コイルと、前記駆動マグネットと磁気回路を構成するとともに、前記レンズの光軸方向においてマクロ撮影位置側に配置された第二駆動コイルと、前記レンズが通常撮影位置側に配置された磁性部材とを備え、前記第一駆動コイル及び前記第二駆動コイルへの通電を停止したときに、上記駆動マグネットと上記磁性部材との磁気吸着により前記移動レンズ体を前記通常撮影位置に保持し、前記第一駆動コイルと前記第二駆動コイルとの少なくとも一方への通電により前記移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動させ、前記移動レンズ体が前記マクロ撮影位置に移動した場合前記第一駆動コイルと前記第二駆動コイルとの少なくとも一方へ通電させて、前記マクロ撮影位置に保持していることを特徴とするレンズ駆動方法。

JP2005299078A 2005-10-13 2005-10-13 レンズ駆動装置およびその駆動方法 Pending JP2007108413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299078A JP2007108413A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 レンズ駆動装置およびその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299078A JP2007108413A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 レンズ駆動装置およびその駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007108413A true JP2007108413A (ja) 2007-04-26

Family

ID=38034320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005299078A Pending JP2007108413A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 レンズ駆動装置およびその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007108413A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180960A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Alps Electric Co Ltd レンズ駆動装置
JP2008275952A (ja) * 2007-04-28 2008-11-13 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置
JP2008298805A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Alps Electric Co Ltd レンズ駆動装置
KR20100075258A (ko) * 2008-12-24 2010-07-02 삼성전자주식회사 카메라 렌즈 어셈블리
US7848639B2 (en) 2007-04-27 2010-12-07 Sharp Kabushiki Kaisha Solid-state image sensing device and electronic apparatus comprising same
US7923676B2 (en) 2007-04-27 2011-04-12 Sharp Kabushiki Kaisha Optical unit, solid-state image sensing device with position adjusting section and electronic apparatus comprising same

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004144795A (ja) * 2002-10-21 2004-05-20 Fdk Corp レンズ駆動装置
JP2005037865A (ja) * 2003-04-16 2005-02-10 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd レンズ駆動装置およびカメラ付き携帯機器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004144795A (ja) * 2002-10-21 2004-05-20 Fdk Corp レンズ駆動装置
JP2005037865A (ja) * 2003-04-16 2005-02-10 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd レンズ駆動装置およびカメラ付き携帯機器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180960A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Alps Electric Co Ltd レンズ駆動装置
US7848639B2 (en) 2007-04-27 2010-12-07 Sharp Kabushiki Kaisha Solid-state image sensing device and electronic apparatus comprising same
US7923676B2 (en) 2007-04-27 2011-04-12 Sharp Kabushiki Kaisha Optical unit, solid-state image sensing device with position adjusting section and electronic apparatus comprising same
JP2008275952A (ja) * 2007-04-28 2008-11-13 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置
JP2008298805A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Alps Electric Co Ltd レンズ駆動装置
KR20100075258A (ko) * 2008-12-24 2010-07-02 삼성전자주식회사 카메라 렌즈 어셈블리
KR101599544B1 (ko) 2008-12-24 2016-03-04 삼성전자주식회사 카메라 렌즈 어셈블리

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100761630B1 (ko) 렌즈 구동 장치 및 카메라 부착 휴대 기기
JP4350481B2 (ja) レンズ駆動装置およびカメラ付き携帯機器
JP4923226B2 (ja) レンズ駆動装置及びコイル巻回方法
JP2008052196A (ja) レンズ駆動装置
JP2005148109A (ja) 撮像装置及び該撮像装置を備えた携帯端末
JP2008233847A (ja) 撮影レンズの切り替え装置
JP2006276565A (ja) レンズ駆動装置
JP2007025640A (ja) レンズ駆動装置
JP2007108413A (ja) レンズ駆動装置およびその駆動方法
JP2009265617A (ja) レンズ駆動装置
JP4719107B2 (ja) レンズ駆動装置
JP4660394B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2009036825A (ja) レンズ駆動装置
JP2009047935A (ja) レンズ駆動装置
JP2005107084A (ja) レンズ駆動装置の製造方法
JP2009109583A (ja) レンズ駆動装置
JP2005070609A (ja) レンズ駆動装置の駆動方法およびレンズ駆動装置ならびにカメラ
JP2005234244A (ja) レンズ駆動装置
JP2009047859A (ja) レンズ駆動装置
JP4553792B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2009053572A (ja) レンズ駆動装置
JP2005275269A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2005121859A (ja) レンズ駆動装置およびカメラ付き携帯機器
JP2008299284A (ja) レンズ駆動装置及びその組立方法
JP5238991B2 (ja) レンズ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100818

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02