JP2005275269A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Masahiro Kuroda
昌寛 黒田
Masato Nagata
正人 永田
Tadahiro Nakayama
忠弘 中山
Yukihisa Hasegawa
幸久 長谷川
Kenichi Ito
賢一 伊藤
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Abstract

【課題】 焦点調節のために一部のレンズのみを比較的広い移動範囲で移動させることができ、しかも、比較的簡単な構成で且つ小形で済ませる。
【解決手段】 筒体25の上端部に固定レンズ26を設け、その下部の内周部に、内外周側で異極となった円筒状をなす磁石28を設ける。磁石28の内周部に、可動レンズ部27を光軸方向に移動(摺動)可能に設ける。可動レンズ部27を、レンズ29の外周に、円周方向に巻回されたコイル31を樹脂モールド成形してなり、円周方向に電流を流すことが可能なリング状の導体部30を設けて構成する。コイル31のリード線を基板22の通電制御回路に接続する。通常時に可動レンズ部27を所定位置に保持するバイアスばね32、33を設ける。導体部30(コイル31)への通電によって、ローレンツ力が働いて可動レンズ部27が光軸方向の任意の位置に移動され、以てフォーカス調節を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、筒体と、レンズを含んで構成され前記筒体内に光軸方向に移動可能に設けられた可動レンズ部とを備えるレンズ鏡筒、及び、そのレンズ鏡筒を備えた撮像装置に関する。
近年のビデオカメラ、テレビカメラ、一眼レフレックスカメラ、シネカメラ、監視カメラ、カメラ付き携帯電話機などにおいては、小型化を目的として、従来のカム環により変倍レンズと焦点調節レンズを連動させるズームレンズに替えて、カム環を廃止し、変倍レンズと焦点調節レンズをそれぞれ独立したモータで所定の関係を保つように駆動するいわゆる電子カム方式のズームレンズが用いられるようになった。特許文献1には、このような方式のズームレンズを用いたビデオカメラに好適なレンズ鏡筒が示されている。このレンズ鏡筒は、変倍レンズと焦点調節レンズを駆動するために円筒形のPM型ステッピングモータが用いられている。
一方、特許文献2には、レンズ構体を有する可動側レンズ鏡筒を固定側レンズ鏡筒に相対的に回動させながら光軸方向に前後移動できるように構成し、可動側レンズ鏡筒の周面部にN極、S極の磁極を交互に有する界磁マグネットを固設したレンズ鏡筒装置が示されている。
特開平5−281455号公報 特開昭59−159112号公報
図8は、特許文献1に示されたレンズ鏡筒を示している。このレンズ鏡筒1が用いるズーム駆動用、フォーカス駆動用のステッピングモータ2、3は、小さいものでもモータ外径が10mm程度あるため、当該ステッピングモータ部分が円筒形状のレンズ鏡筒1から出っ張る。その結果、レンズ鏡筒1の最大外径が大きくなり、ビデオカメラが大型化し携帯性を悪化させてしまうという問題があった。
図9は、特許文献2に示されたレンズ鏡筒を示している。このレンズ鏡筒4の場合、複数のレンズ5、6、7により一つのレンズ構体8が構成され、このレンズ構体8の全体が一体的に光軸方向に移動する。このため、例えばフォーカス調節をするために一部のレンズのみの移動ができないという不都合がある。
また、固定側レンズ鏡筒9の内周面および可動側レンズ鏡筒10の突起部11の外周部にはそれぞれ螺子部9aおよび11aが形成されているが、固定側レンズ鏡筒9の内周面にはコアレス電機子巻線12も配設されているため、可動側レンズ鏡筒10の移動範囲が電機子巻線12によって限定されてしまう。この移動範囲を拡大するためには電機子巻線12を小型化すればよいが、小型化するとモータ出力トルクが減少してしまう。さらに、レンズ鏡筒4は、可動側レンズ鏡筒10の構造上、外形が大きくなってしまうという欠点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、焦点調節のために一部のレンズのみを比較的広い移動範囲で移動させることができ、しかも、比較的簡単な構成で且つ小形で済ませることができるレンズ鏡筒、及び、そのレンズ鏡筒を備えた撮像装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、筒体と、レンズを含んで構成され前記筒体内に光軸方向に移動可能に設けられた可動レンズ部とを備えるものであって、前記可動レンズ部は、前記レンズの外周に円周方向に電流を流すことが可能なリング状の導体部を備えると共に、前記筒体は、前記導体部に鎖交する磁束を発生させる磁石を備え、前記導体部に通電することによって、前記可動レンズ部を光軸方向に移動させ得るように構成されているところに特徴を有する(請求項1の発明)。
これによれば、可動レンズ部はレンズの外周にリング状の導体部を備えており、その導体部には、筒体に設けられた磁石によって磁束が鎖交しているので、導体部に円周方向に電流を流すことによって、該導体部にローレンツ力が働き、可動レンズ部を光軸方向に移動させるための駆動力を得ることができる。従って、導体部に対する通電制御によって、可動レンズ部を、筒体内の任意の光軸方向位置に移動させることが可能となり、以て、焦点調節が可能となる。
このとき、磁石による磁場の及ぶ範囲において導体部を移動させることができるので、一部のレンズのみを比較的広い移動範囲で移動させることが可能となる。また、可動レンズ部側の導体部、及び、筒体側の磁石、並びに前記導体部に対する通電制御手段を設けるだけでレンズの移動機構を実現できるので、部品点数が少なく、焦点調節のための構成を極めて簡単に済ませることができ、組立性も良くなる。しかも、導体部及び磁石は、リング状に設けられるので、一部が出っ張ることもなく、径方向に大形化することも抑えることができる。
ここで、上記した作用を得るための導体部と磁石との位置関係は、内外周が逆であっても成立するので、筒体側に、円周方向に電流を流すことが可能なリング状の導体部を設けると共に、可動レンズ部側に、レンズの外周に導体部に鎖交する磁束を発生させる磁石を設け、導体部に通電することによって、可動レンズ部を光軸方向に移動させ得るように構成することもできる(請求項2の発明)。
これによれば、導体部に対する通電制御によって、可動レンズ部を、筒体内の任意の光軸方向位置に移動させることが可能となり、以て、焦点調節が可能となる。また、一部のレンズのみを比較的広い移動範囲で移動させることが可能となり、さらに、焦点調節のための構成を極めて簡単に済ませることができ、しかも、小形で済ませることができる。
尚、この請求項2のレンズ鏡筒のように、導体部が固定側(筒体)に設けられていることにより、導体部を可動側(可動レンズ部)に設ける場合に比べて、導体部への通電のための構成を簡単に済ませることができる。一方、上記請求項1のレンズ鏡筒のように、可動レンズ部側に導体部を設けたことにより、磁石が可動レンズ部側に設けられている場合に比べて、可動レンズ部を軽量に済ませることができ、その分、応答速度の向上などを図ることができる。
上記請求項1又は2記載のレンズ鏡筒においては、導体部を、円周方向に巻回されたコイルから構成することができる(請求項3の発明)。これにより、効率的にローレンツ力(移動力)を発生させることができる。
また、上記磁石を、円周方向に複数に分割された形態で設ける構成とすることもできる(請求項4の発明)。これにより、磁石の製造が容易となる。
そして、導体部への非通電状態(可動レンズ部の移動開始前)では、可動レンズ部が所定の停止位置に停止されていることが望ましく(請求項5の発明)、これにより制御が容易となる。このとき、この種のレンズ鏡筒は、可動レンズ部が遠焦点側で使用されることの方が、近焦点側で使用する場合に比べて多いので、前記停止位置を、遠焦点側の限界到達位置とすることにより(請求項6の発明)、可動レンズ部の移動距離を短くして、焦点調節に要する時間を比較的短く済ませることができる。
本発明の撮像装置は、上述したレンズ鏡筒と、そのレンズ鏡筒を通過した光を電気信号に変換する画像センサとを備えて構成されるところに特徴を有する(請求項7の発明)。これにより、小型であって且つ広範な変倍調節および焦点調節が可能となる。
本発明のレンズ鏡筒によれば、レンズの外周にリング状の導体部あるいは磁石を設けて可動レンズ部を構成し、筒体にリング状の磁石あるいは導体部を設け、前記導体部に通電することによって、可動レンズ部を光軸方向に移動させ得るようにしたので、焦点調節のために一部のレンズのみを比較的広い移動範囲で移動させることができ、しかも、比較的簡単な構成で且つ小形で済ませることができるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明を具体化したいくつかの実施例について、図1ないし図7を参照しながら説明する。
(1)第1の実施例
まず、図1ないし図3を参照して、本発明の第1の実施例について述べる。図1は、本実施例に係るフォーカス(及びズーム)調節機能を備えた撮像装置21の構成を概略的に示している。
この撮像装置21は、基板22上に、画像センサ23を実装すると共に、その画像センサ23の前部(図で上部)に位置して、本実施例に係るレンズ鏡筒24を設けて構成される。これにて、撮像装置21は、前方(図1において上方)に位置する被写体(図示せず)からの光をレンズ鏡筒24(後述する複数のレンズ)を通して画像センサ23に入射(結像)させ、それを電気信号に変換するようになっている。従って、図1で上下方向が光軸方向となる。尚、図示はしないが、前記基板22には、前記画像センサからの信号を処理する信号処理回路や、後述する導体部への通電を制御する通電制御回路などが設けられるようになっている。
ここで、本実施例に係るレンズ鏡筒24について、図2及び図3も参照して詳述する。本実施例では、図1に示すように、このレンズ鏡筒24は、筒体(鏡筒)25内に、固定レンズ26及び可動レンズ部27を備えて構成される。そのうち筒体25は、例えばプラスチック,金属等からなり、全体として光軸方向を軸方向とした円筒状をなし、先端側(図で上端部)が肉厚な厚肉部25aとされていると共に、段部を介してその下部全体が内径が径大(外径は同等)となる薄肉部25bとされている。前記固定レンズ26は、例えばプラスチック,ガラス等から薄型のほぼ円柱状(凸レンズ形状)に構成され、前記厚肉部25aの内周部に嵌合固定されている。
このとき、前記筒体25の薄肉部25bの内周部には、円筒状をなす磁石(永久磁石)28が取付けられている。この場合、図2及び図3にも示すように、この磁石28は、例えば、全周にわたって、内周側がN極、外周側がS極に着磁されており、図2、図3に矢印Bで示す方向に、磁束(磁力線)を発生させるようになっている。そして、この磁石28の内周部に、前記可動レンズ部27が、光軸方向(図1で上下方向)に移動可能に設けられる。
この可動レンズ部27は、レンズ29の外周に、円周方向に電流を流すことが可能なリング状の導体部30を備えて構成されている。本実施例では、前記導体部30は、円周方向に巻回されたコイル31を、絶縁材料(樹脂材料)からなるモールド層30aでモールド成形して構成されており、図1、図2に示すように、断面が矩形状をなすリング状をなしている。前記レンズ29は、例えばプラスチック,ガラス等から薄型のほぼ円柱状(凸レンズ形状)に構成され、導体部30(モールド層30a)の内周部に固定的に取付けられている。尚、図示は省略しているが、前記コイル31からはフレキシブルなリード線が引出され、そのリード線が、前記基板22に設けられた通電用の電極(通電制御回路)に接続されるようになっている。
この可動レンズ部27は、導体部30(モールド層30a)の外周面が、前記磁石28の内周面を摺動可能に配設されるのであるが、このとき、図1に示すように、モールド層30aの上面と前記筒体25の厚肉部25a(段部)との間に、コイルばねからなる上部バイアスばね32が配設され、モールド層30aの下面と前記基板2の上面との間に、コイルばねからなる下部バイアスばね33が配設されている。
これにて、可動レンズ部27は、光軸方向(図1で上下方向)に移動可能であると共に、通常時(非通電状態)においては、両バイアスばね32、33のばね力が釣合う所定位置に停止するようになっている。本実施例では、可動レンズ部27の所定の停止位置が、遠焦点側(ここでは、画像センサ23に近い側)の限界到達位置とされるように各バイアスばね32、33のばね力が設定されている。
そして、次の作用説明で述べるように、前記導体部30(コイル31)に通電されることによって、両バイアスばね32、33のばね力に抗して可動レンズ部27が光軸方向の任意の位置に移動され、以て、フォーカス調節がなされるようになっているのである。このとき、前記通電制御回路により、画像センサ23において最適な画像が得られる位置に可動レンズ部27(レンズ29)を移動させるべく、導体部30(コイル31)に対する通断電の制御及び電流の大きさ並びに向きの制御がなされるようになっている。
次に、上記構成の作用について述べる。上記構成のレンズ鏡筒24においては、導体部30(コイル31)に一方向に電流を流すことにより、可動レンズ部27を光軸方向に自在に移動させることができる。即ち、図2及び図3に示すように、可動レンズ部27の導体部30の外周には、筒体25に設けられた磁石28が配されており、その磁石28からの磁束が導体部30に鎖交している。この場合、磁石28からの磁力線の方向は、矢印Bで示したように、外周側から内周側へ向かう方向となる。
このため、導体部30に円周方向に直流電流を流すことによって、該導体部30にローレンツ力が働き、可動レンズ部27を光軸方向に移動させるための駆動力を得ることができる。例えば、導体部30(コイル31)に、矢印I方向(上面から見て反時計回り方向)に電流が流れると、フレミングの左手の法則に従って、導体部30に、矢印F方向(図1、2で上方、図3では紙面に対し上方)に力が作用し、可動レンズ部27が上方に移動されるようになる。また、導体部30(コイル31)に対する通電方向を、矢印Iとは反対方向(上面から見て時計回り方向)とすると、可動レンズ部27が矢印Fとは反対方向(図で下方)に移動されるようになるのである。
今、撮像装置21における撮像時においてフォーカス調節を行うにあたっては、通電制御回路により導体部30(コイル31)に対する通電がなされることにより、可動レンズ部27ひいてはレンズ29が所定の停止位置から光軸方向に移動されるのであるが、このとき、画像センサ23の出力信号に基づいて、例えばコントラストが最良となるように可動レンズ部27の位置調節が行われる。この場合、可動レンズ部27は、筒体25内において磁石28が配置されている比較的広い範囲内(各バイアスばね32、33がいっぱいまで縮む(伸びる)範囲内)を自在に移動することができる。
画像センサ23による撮像が終了すると、導体部30(コイル31)対する通電が停止され、可動レンズ部27は、両バイアスばね32、33のばね力によって、所定の停止位置(遠焦点側の限界到達位置)に戻り移動して停止するようになる。この種の撮像装置21のレンズ鏡筒24にあっては、可動レンズ部27が遠焦点側で使用されることの方が多い事情があるが、撮像装置21が使用停止状態にある時には、可動レンズ部27は、遠焦点側の限界到達位置で待機しているので、撮像装置21が使用状態に移行した時に、可動レンズ部27の移動距離を比較的短くして、フォーカス調節が完了するまでに要する時間を短く済ませることができるのである。
このように、本実施例の撮像装置21に用いられるレンズ鏡筒24によれば、磁石28による磁場の及ぶ範囲において可動レンズ部27を移動させることができるので、一部のレンズ29のみを比較的広い移動範囲で移動させることが可能となる。このとき、可動レンズ部27側の導体部30、及び、筒体25側の磁石28、並びに前記導体部30(コイル31)に対する通電制御手段を設けるだけでレンズ29の移動機構を実現できるので、部品点数が少なく、焦点調節のための構成を極めて簡単に済ませることができ、組立性も良くなる。しかも、導体部30及び磁石28は、リング状に設けられるので、一部が出っ張ることもなく、径方向に大形化することも抑えることができる。
この結果、本実施例によれば、焦点調節のために一部のレンズ29のみを比較的広い移動範囲で移動させることができ、しかも、比較的簡単な構成で且つ小形で済ませることができるという優れた効果を得ることができる。そして、特に本実施例においては、導体部30を、円周方向に巻回されたコイル31から構成したので、効率的にローレンツ力(移動力)を発生させることができ、また、導体部30への非通電状態では、可動レンズ部27を遠焦点側の限界到達位置に停止させるようにしたので、可動レンズ部27の移動制御が容易となり、焦点調節に要する時間を比較的短く済ませることができるといった利点も得ることができる。
さらに、この第1の実施例では、可動レンズ部27側に導体部30を設けたことにより、磁石28が可動レンズ部27側に設けられている場合に比べて、可動レンズ部27を軽量に済ませることができ、その分、応答速度の向上なども図ることができる。尚、本実施例の撮像装置21は、ビデオカメラ、テレビカメラ、一眼レフレックスカメラ、シネカメラ、監視カメラ、カメラ付き携帯電話機などに広く適用できる。
(2)第2〜第5の実施例、その他の実施例
次に、本発明の第2〜第5の実施例について、図4〜図7を夫々参照しながら順に説明する。尚、以下に述べる第2〜第5の実施例は、上記第1の実施例のいわば変形例というべきものであり、上記第1の実施例と同一部分については、新たな図示や詳しい説明を省略すると共に、符号も共通して使用することとし、以下、上記第1の実施例と異なる点についてのみ述べる。
図4は、本発明の第2の実施例を示すものである。この第2の実施例が上記第1の実施例と異なる点は、筒体25の内周部に設けられる磁石41の構成にあり、この磁石41は、例えばほぼ120度の円弧角となるように3分割された3個の分割磁石42を組合せて、全体として円筒状をなすように構成されている。これら分割磁石42も、例えば内周側がN極、外周側がS極に着磁されている。尚、内外周の極を逆にしても良いことは勿論であり、この場合、電流の流れる方向に対して可動レンズ部27の移動方向が逆になる。
ここで、上記第1の実施例で示したような円筒状(リング状)の磁石28は、製作(特に着磁)がしにくい事情があるが、この第2の実施例のように、磁石41を複数に分割された形態に設けることによって、着磁もしやすくなり、磁石41の製造が容易となる。この場合、磁石を、2分割あるいは4分割以上に構成しても良いことは勿論であり、また、必ずしも円弧角を等角度としなくても良い。但し、分割磁石の作りやすさ(着磁のしやすさ)と、組立て性(部品数)とのバランスを考えれば、図示のように3分割とすることが、好ましいと考えられる。
図5は、本発明の第3の実施例を示すものであり、可動レンズ部27の外周部に設けられる導体部43の構成が上記第1の実施例とは異なっている。即ち、この第3の実施例においては、導体部43は、導電材料(金属)から、端部a、bを有する(1箇所で切れている)リング状に構成されている。図示はしないが、導体部43の端部a、bには通電用のリード線が接続される。導体部43の表面は、例えば絶縁材料のコーティングにより絶縁処理がなされている。
この場合も、導体部43に例えば端部aから端部bに向けて円周方向(矢印I方向)に直流電流を流すことにより、同様に導体部43にローレンツ力が働いて、可動レンズ部27を光軸方向に移動させることができる。通電方向を逆(端部bから端部aに向けて)にすれば、移動方向を逆向きとすることができる。また、この構成では、導体部43にコイルを用いないために、近傍に配設されている電子部品等に及ぼす磁気的な影響を小さくすることができるメリットも得られる。
図6は、本発明の第4の実施例に係るレンズ鏡筒の要部構成を示すものである。この実施例では、筒体25の内周部に設けられる全体として円筒状をなす磁石が、前後方向に延びる分割線で左右に2分割した如き2個の分割磁石44、45から構成されている。これと共に、可動レンズ部46は、レンズ29の外周に全体としてリング状の導体部が設けられるのであるが、この導体部は、前後方向に延びる分割線で左右に2分割した如き2個の分割導体47、48から構成されている。分割導体47、48の表面は、例えば絶縁材料のコーティングにより絶縁処理がなされている。
このとき、前記分割磁石44は、例えば内周側がN極、外周側がS極に着磁され、磁力線の方向が矢印B1方向となる。一方、前記分割磁石45は、それとは逆に、内周側がS極、外周側がN極に着磁されており、従って、磁力線の方向が矢印B2方向となる。そして、前記両分割導体47、48は、直径方向両端の突合せ端部c、dで突き合わされているのであるが、それら各突合せ端部c、dには通電用のリード線が接続される。
これにて、突合せ端部c、d間に直流電流を流すことにより、分割導体47においては矢印I1方向に電流が流れ、分割導体48においてはそれとは逆に矢印I2方向に電流が流れ、これによって、導体部(分割導体47、48)にローレンツ力が働いて、可動レンズ部46を光軸方向に移動させることができる。図6の例では紙面に対して上方に向けて可動レンズ部46が移動する。通電方向を逆(端部bから端部aに向けて)にすれば、移動方向を逆向きとすることができる。
図7は、本発明の第5の実施例に係るレンズ鏡筒の要部構成を示すものである。この第5の実施例では、導体部と磁石との位置関係が、上記第1の実施例とは内外周が逆となるようになっている。即ち、筒体25の内周部に円筒状(リング状)をなす導体部51が設けられている。詳しく図示はしないが、この導体部51は、円周方向に巻回されたコイルを例えば樹脂モールド成形して構成されている。また、この導体部51のコイルの両端部が基板22の電極に接続され、以て、通電制御回路により円周方向に電流を流すことが可能に構成されている。
これに対し、この導体部51の内周側に光軸方向に移動(摺動)可能に設けられる可動レンズ部52は、レンズ29の外周に、導体部51に鎖交する磁束を発生させるリング状の磁石53を備えて構成されている。この場合も、磁石53は例えば内周側がN極、外周側がS極に着磁されており、磁力線の方向は、矢印B方向となる。これにて、導体部51(コイル)に例えば矢印I方向に直流電流を流すことにより、可動レンズ部52を任意の光軸方向位置に移動させることが可能となり、以て、焦点調節が可能となる。
このような第5の実施例によっても、上記第1の実施例と同様に、一部のレンズ29のみを比較的広い移動範囲で移動させることが可能となり、さらに、焦点調節のための構成を極めて簡単に済ませることができ、しかも、小形で済ませることができる。また、このように、導体部51が固定側(筒体25)に設けられていることにより、導体部51を可動側(可動レンズ部側)に設ける場合に比べて、導体部51(コイル)への通電のための構成を簡単に済ませることができる。
尚、本発明は上記し且つ図面に示した各実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
即ち、上記実施例では、導体部への非通電状態で可動レンズ部を所定の停止位置に保持するために上下両側にバイアスばね32,33を設けるようにしたが、いずれか一方にのみバイアスばねを設ける構成としても良い。導体部への通電停止時に、導体部と磁石との間の摩擦力により可動レンズ部が停止位置に保持される構成としても良い。導体部への通電によって可動レンズ部を移動させて停止位置に戻すようにしても良い。この場合、位置センサなどを設けて可動レンズ部の位置を検出する構成とすることもできる。また、停止位置は、遠焦点側の限界到達位置に限らず、例えば、近焦点側の限界到達位置や、遠焦点と近焦点との中間的な位置に設定しても良い。
また、上記実施例では、固定レンズ26及び可動レンズ部のレンズ29を夫々単独のレンズから構成したが、複数枚のレンズを組合せて構成されるものであっても良く、レンズ形状は凹形状であっても良い。筒体内にレンズの他に光学フィルタを設けるようにしても良い。その他、導体部にコイルを用いた場合、基板22上の電子部品などに対する磁気的な悪影響を防止するために、磁気シールドを設けるようにしても良いなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の第1の実施例を示すもので、撮像装置の概略的縦断面図 レンズ鏡筒の要部を断面で示す正面からの斜視図 レンズ鏡筒の要部の平面図 本発明の第2の実施例を示す磁石の平面図 本発明の第3の実施例を示す導体部の平面図 本発明の第4の実施例を示すレンズ鏡筒の要部の平面図 本発明の第5の実施例を示すレンズ鏡筒の要部の平面図 従来技術を示すレンズ鏡筒の分解斜視図 他の従来技術を示すレンズ鏡筒の縦断面図
符号の説明
図面中、21は撮像装置、23は画像センサ、24はレンズ鏡筒、25は筒体、26は固定レンズ、27,46,52は可動レンズ部、28,41,53は磁石、29はレンズ、30,43,51は導体部、31はコイル、42,44,45は分割磁石、47,48は分割導体を示す。

Claims (7)

  1. 筒体と、レンズを含んで構成され前記筒体内に光軸方向に移動可能に設けられた可動レンズ部とを備えるレンズ鏡筒であって、
    前記可動レンズ部は、前記レンズの外周に円周方向に電流を流すことが可能なリング状の導体部を備えると共に、前記筒体は、前記導体部に鎖交する磁束を発生させる磁石を備え、
    前記導体部に通電することによって、前記可動レンズ部を光軸方向に移動させ得るように構成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 筒体と、レンズを含んで構成され前記筒体内に光軸方向に移動可能に設けられた可動レンズ部とを備えるレンズ鏡筒であって、
    前記筒体は、円周方向に電流を流すことが可能なリング状の導体部を備えると共に、前記可動レンズ部は、前記レンズの外周に前記導体部に鎖交する磁束を発生させる磁石を備え、
    前記導体部に通電することによって、前記可動レンズ部を光軸方向に移動させ得るように構成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 前記導体部は、円周方向に巻回されたコイルから構成されることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記磁石は、円周方向に複数に分割された形態で設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記導体部への非通電状態では、前記可動レンズ部が所定の停止位置に停止されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記停止位置は、遠焦点側の限界到達位置であることを特徴とする請求項5記載のレンズ鏡筒。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のレンズ鏡筒と、
    そのレンズ鏡筒を通過した光を電気信号に変換する画像センサとを備えたことを特徴とする撮像装置。

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