JP2005234244A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 構成が簡素であり装置を小型化することができ、撮影機能の多機能化が行えて超小型カメラに適用が好ましいレンズ駆動装置を提供すること
【解決手段】 筒状のレンズ枠体1にレンズ2を装着する。レンズ枠体1の外周に永久磁石5を固着し、その表裏にはヨーク75,75を重ね合わせて全体を可動部にする。永久磁石5の外側に第1コイル61,第2コイル62の2つを配置して向き合わせ、各コイル61,62に対して外側を囲む状態にヨーク7を配置してハウジング3の内側に組み付ける。ヨーク7は複数の部材から形成し、中央ヨーク72には永久磁石5に対面する中央極歯76を設ける。各コイル61,62に電流を流し、その際に発生する力により永久磁石5側(可動部)を光軸L方向に動かす。可動部は中央位置(a)と両端(b),(c)との3つの定位置へ移動し、磁束の結合によりその停止を保持する。
【選択図】 図1
【解決手段】 筒状のレンズ枠体1にレンズ2を装着する。レンズ枠体1の外周に永久磁石5を固着し、その表裏にはヨーク75,75を重ね合わせて全体を可動部にする。永久磁石5の外側に第1コイル61,第2コイル62の2つを配置して向き合わせ、各コイル61,62に対して外側を囲む状態にヨーク7を配置してハウジング3の内側に組み付ける。ヨーク7は複数の部材から形成し、中央ヨーク72には永久磁石5に対面する中央極歯76を設ける。各コイル61,62に電流を流し、その際に発生する力により永久磁石5側(可動部)を光軸L方向に動かす。可動部は中央位置(a)と両端(b),(c)との3つの定位置へ移動し、磁束の結合によりその停止を保持する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レンズ系を光軸方向に可動するレンズ駆動装置に関するもので、より具体的には、携帯電話機に搭載する超小型カメラなどに適用するために小型化した駆動部の動作構成の改良に関する。
レンズ系を機械的に可動するレンズ駆動装置は各種の構成のものが提案されている。その中で駆動手段にリニアアクチュエータを用いる構成としては、例えば特許文献1〜5に見られるようなものが知られている。
特許文献1,2に開示された発明は、リニアアクチュエータをレンズ枠体に対して同芯に配置し、その駆動によりレンズ枠体を光軸方向に動かすようになっている。また特許文献3〜5に開示された発明は、リニアアクチュエータをレンズ枠体の側方に配置し、その駆動によりレンズ枠体を光軸方向に動かすようになっている。
特開平10−150759号公報
特関昭62−118748号公報
特関2000−321475号公報
特開2000−137156号公報
特開2002−112520号公報
しかしながら、そうした従来のレンズ駆動装置では以下に示すような問題がある。特許文献1,2に開示された発明では、移動位置を保持するためのフィードバック制御が必要になる。このため構成が複雑になるとともに部品点数が増し、電力消費が増すという問題がある。
また特許文献3〜5に開示された発明では、リニアアクチュエータがレンズ枠体の側方に大きく張り出した配置になる。そのため、装置本体の外形が大きくなり小型化が難しい。
特に、近年は超小型カメラを組み込んだ携帯電話機が普及しており、この超小型カメラは寸法形状の制限が厳しく、これを搭載する装置本体についての小型,軽量化の開発要求があるため、レンズ駆動装置を小型化することへの要求が特に高い。
つまり、携帯電話機などに組み込み用途の超小型カメラでは、レンズには光学的に有効な直径が7mm以下のものを使用する構成を採ることが行なわれつつある。そのため、それに合わせて駆動機構も小さくした超小型化なユニットの開発・実装が望まれているが、上記した特許文献1〜5に開示された技術では、係る超小型化には対応できない。さらに、特許文献1,2に示されたように、移動位置を保持することに複雑な制御回路が必要になることは論外であり、構造が簡素で安価であることが求められる。
また、組み込み対象の超小型カメラでは撮影機能の要求も高まっている。例えば3cm,10cmの近接マクロ撮影やパンフオーカス撮影などの機能であるが、係る機能を実現するためには、従来のデジタルカメラ等に採用している機構をそのまま用いることはできず、実用化に至っていない。
この発明は上記した課題を解決するもので、その目的は、構成が簡素であり装置を小型化することができ、撮影機能の多機能化が行えて超小型カメラに適用が好ましいレンズ駆動装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明に係るレンズ駆動装置は、レンズは筒状のレンズ枠体に装着し、当該レンズ枠体は撮像素子に対面させて光軸方向に移動可能に支持するとともに、直線動作する駆動手段により動かすレンズ駆動装置であって、前記駆動手段は、前記レンズ枠体に同芯に配置し、前記光軸方向に少なくとも3つの定位置へ移動させて停止を保持する構成にした。
また、前記駆動手段は、ヨークを備えたコイルに対して永久磁石を所定のギャップに対向し、前記コイルに電流を流した際に発生する力により直線動作を行うリニアアクチュエータを駆動源とし、前記永久磁石は前記レンズ枠体の外周に固定し、前記コイルは筒状に形成して前記永久磁石の外側に配置し、前記ヨークを少なくとも前記コイルの両端に配置するとよい。
また、前記永久磁石は表裏にヨークを重ね合わせて可動部とし、前記コイルは第1コイル,第2コイルの2つを並べて配置し、当該2つのコイル両端の外側ヨークの近辺には前記可動部と接触する当て止め部を設け、前記2つのコイルに挟まれる中央ヨークには前記永久磁石に対面する中央極歯を形成し、当該中央極歯の対面部位の長さつまり前記光軸に沿う長さXsは、前記永久磁石の長さtmおよび当該永久磁石の表裏のヨークを含む全長さXmに関して、
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、前記中央極歯の光軸方向での端部から前記外側ヨークまでの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定するとよい。
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、前記中央極歯の光軸方向での端部から前記外側ヨークまでの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定するとよい。
あるいはまた、前記永久磁石は第1永久磁石,第2永久磁石の2つを並べて間にヨークを重ね合わせて可動部とし、前記コイルは第1コイル,第2コイルの2つを並べて配置し、当該2つのコイル両端の外側ヨークの近辺には前記可動部と接触する当て止め部を設け、前記2つのコイルに挟まれる中央ヨークには前記永久磁石に対面する中央極歯を形成し、当該中央極歯の対面部位の長さつまり前記光軸に沿う長さXsは、前記第1永久磁石の長さt1と前記第2永久磁石の長さt2とを合わせた全長さtmおよび両者に挟まれるヨークを含む全長さXmに関して、
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、前記中央極歯の光軸方向での端部から前記外側ヨークまでの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定することもできる。
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、前記中央極歯の光軸方向での端部から前記外側ヨークまでの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定することもできる。
また、前記ヨークを備えたコイルおよび前記永久磁石からなるリニアアクチュエータは、前記光軸を中心にして同芯で当該光軸方向に多数段を連結させて設けたり、前記光軸を中心にして同芯で放射方向に多数段を連結させて設けるようにするとなお良い。
係る構成にすることにより本発明では、レンズ枠体は同芯に配置した駆動手段によって光軸方向に直線動作し、これは少なくとも3つの定位置への移動と、その停止を保持する動作になる。このため、フォーカス動作が容易になる。
そして、駆動手段の駆動源は直線動作を行うリニアアクチュエータとし、これはレンズ枠体には同芯に配置することから直接的な駆動となり、モータ駆動と違って回転動作,直線動作の変換手段は必要なく、構成がシンプルになる。また、駆動源のリニアアクチュエータは、ヨークを備えたコイルおよび永久磁石からなり、いわゆる電磁式のものとするので、構成がシンプルであり、コストの低減に有利性がある。
リニアアクチュエータの構成において、第1コイル,第2コイルの2つを並べて配置し、2つのコイルに挟まれる中央ヨークには永久磁石に対面する中央極歯を形成し、当該中央極歯の対面部位の長さXsを、
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、中央極歯の光軸方向での端部から外側ヨークまでの極歯の間隔Xgを、
Xg<Xm
に設定することで、可動部の永久磁石が中央極歯に対面する中央位置で自己保持力を得ることができ、2つのコイルに適宜に通電することにより両端の当て止め部側へ移動できる。つまり、中央位置と両端との3つの定位置について移動,停止が行えて、その停止を保持することのためにコイルへの通電をオン状態に保つ必要がない。
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、中央極歯の光軸方向での端部から外側ヨークまでの極歯の間隔Xgを、
Xg<Xm
に設定することで、可動部の永久磁石が中央極歯に対面する中央位置で自己保持力を得ることができ、2つのコイルに適宜に通電することにより両端の当て止め部側へ移動できる。つまり、中央位置と両端との3つの定位置について移動,停止が行えて、その停止を保持することのためにコイルへの通電をオン状態に保つ必要がない。
さらに、リニアアクチュエータを多数段に連結することで、各リニアアクチュエータで2値の移動が行えるので、移動,停止を行う定位置を連結した段数に増すことができ、より精密なレンズ移動が行えてフォーカス動作を多様化することに有利性がある。
本発明に係るレンズ駆動装置では、駆動源は直線動作を行うリニアアクチュエータとしてレンズ枠体には同芯に配置することから直接的な駆動となり、構成がシンプルになる。したがって、当該装置を小型化することができる。
また、レンズ枠体は同芯に配置した駆動手段によって光軸方向に直線動作し、これは少なくとも3つの定位置への移動と、その停止を保持する動作になるのでフォーカス動作が容易になり、その結果、撮影機能の多機能化が行える。したがって、超小型カメラに好ましく適用することができる。
*第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態を示している。本実施の形態において、レンズ駆動装置は、筒状のレンズ枠体1にレンズ2を装着し、後述する駆動手段がレンズ枠体1の外側に位置し、これらが筒状のハウジング3に組み付く構成としている。そして、当該レンズ枠体1は、CCD等の撮像素子4に対面させて光軸L方向に移動可能に支持するとともに、直線動作する駆動手段により動かすようになっている。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示している。本実施の形態において、レンズ駆動装置は、筒状のレンズ枠体1にレンズ2を装着し、後述する駆動手段がレンズ枠体1の外側に位置し、これらが筒状のハウジング3に組み付く構成としている。そして、当該レンズ枠体1は、CCD等の撮像素子4に対面させて光軸L方向に移動可能に支持するとともに、直線動作する駆動手段により動かすようになっている。
駆動手段は、永久磁石5,コイル(61,62),ヨーク7を組み合わせたリニアアクチュエータを駆動源とする構成であり、光軸L方向に3つの定位置へ移動させて停止を保持するようになっている。
永久磁石5は、環状に形成してレンズ枠体1の外周に固着させるが、永久磁石5の表裏に環状のヨーク75,75を重ね合わせてその全体を可動部にしている。永久磁石5の着磁は表裏のヨーク75,75に対面する向き、つまり光軸Lに沿う向きに磁極を形成している。永久磁石5の表裏にヨーク75,75を設けることで、磁気効率が上がり、したがって可動部をなす永久磁石5を小サイズ化でき、装置全体の小型化に寄与できる。
永久磁石5の外側には、筒状のコイルを同芯に配置して向き合わせる。ここではコイルは第1コイル61,第2コイル62の2つを並べて配置し、ヨーク7は複数の部材からなりそれらが各コイル61,62に対して外側を囲む状態に位置し、ハウジング3の内側に組み付けている。
ハウジング3は、円筒形状の中央に開口30を有する。そして、その開口30の周縁は、各コイル61,62の両端に位置する外側ヨーク71,71の側、つまり内側に張り出しており、当該部分は可動部と接触する当て止め部31になっている。
2つのコイル61,62に挟まれる中央ヨーク72には、永久磁石5に対面する中央極歯76を形成し、当該中央極歯76の対面部位の長さ、つまり光軸Lに沿う長さXs(固定側極歯)は、永久磁石5の長さtmおよび当該永久磁石5の表裏のヨーク75,75を含む全長さXm(可動部側極歯)に関して、
Xs>Xm−tm/2
に設定する。そして、中央極歯76の光軸L方向での端部から外側ヨーク71までの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定する。
Xs>Xm−tm/2
に設定する。そして、中央極歯76の光軸L方向での端部から外側ヨーク71までの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定する。
したがって、レンズ枠体1を動かす駆動系としては、ヨーク7を備えたコイル61,62に対して永久磁石5が所定のギャップに対向し、各コイル61,62に電流を流した際に発生する力により直線動作を行うことになる。そして、永久磁石5の側つまり可動部側を移動でき、図1(a),(b),(c)に示すように、3つの定位置へ動かして停止を保持することができる。つまり、各コイル61,62の通電を適宜に制御することにより、可動部(永久磁石5)が中央極歯76に向き合う中央位置(a)、可動部(一方のヨーク75)が一方の当て止め部31に接して止まる一方端の位置(b)、そして可動部(他方のヨーク75)が他方の当て止め部31に接して止まる他方端の位置(c)の3つの定位置へ移動できる。これらの各位置では永久磁石5の磁束が固定側ヨーク7に対して結合することから、その停止を保持することができる。そして、撮像素子4に対しては光軸Lに整列したレンズ2の位置関係に応じて結像ポイント(焦点)が変化し、フォーカス動作が行える。
このとき、各コイル61,62への通電は、次の位置へ向かう推力が得られる一時的な通電でよく、各位置での磁束の結合から離れられればよい。
係る構成の駆動手段によれば、駆動源であるリニアアクチュエータにおける推力Fは、変位量Δzとの関係が図2に示すような特性となる。同図に示す推力特性t1は固定側極歯Xsと可動部側極歯Xmを略同一に設定したとき、推力特性t2は、
Xs=Xm−tm/1.8
に設定したとき、推力特性t3は、
Xs=Xm−1.8×tm
に設定したときの特性値である。
Xs=Xm−tm/1.8
に設定したとき、推力特性t3は、
Xs=Xm−1.8×tm
に設定したときの特性値である。
すなわち、上記した本発明に係る設定は推力特性t2を上回り推力特性t1に近似していく設定であり、これらから明らかなように、推力Fが零になる変位位置が3つは存在し、光軸L方向に3つの定位置へ移動させて停止を保持する駆動が行えることがわかる。
また、中央極歯76の端部から外側ヨーク71までの極歯の間隔Xgは、第1コイル61の側と第2コイル62の側とが同一である必要はなく、適宜に設定すればよい。これら極歯の間隔Xgを変更したり、あるいは可動部側のヨーク75,75の厚さを変更することによって上記した極歯の設定が変化し、中央位置での可動部が停止する位置を変えることができる。
このように、駆動手段の駆動源は直線動作を行うリニアアクチュエータとし、これはレンズ枠体1には同芯に配置することから直接的な駆動となり、モータ駆動と違って回転動作,直線動作の変換手段は必要なく、構成がシンプルになる。その結果、当該装置を小型化し得る。また、3つの定位置への移動と、その停止を保持する動作を行うのでフォーカス動作が容易になり、その結果、撮影機能の多機能化が行える。
さらに、駆動源のリニアアクチュエータは、ヨーク7を備えたコイル61,62および永久磁石5からなり、いわゆる電磁式のものとするので、構成がシンプルであり、コストの低減に有利性がある。
また、上記した極歯の設定によれば、可動部の永久磁石5が中央極歯76に対面する中央位置で自己保持力を得ることができ、2つのコイル61,62に適宜に通電することにより両端の当て止め部31側へ移動できる。つまり、中央位置(a)と両端(b),(c)との3つの定位置について移動,停止が行えるとともに、その停止を保持することのためにコイル61,62への通電をオン状態に保つ必要がなく、特別な保持機構がいらず電力消費の面で有利性がある。
また、少なくとも3つの定位置への移動と、その停止を保持する動作を行うので、フォーカス動作が容易になり、その結果、撮影機能の多機能化が行える。つまり、パンフォーカス撮影と近接マクロ撮影に加えて、その間にある任意の距離での焦点合わせが行える。例えば、3点でのフォーカス切り替えでは、パンフォーカス撮影,10cmマクロ撮影,5cmマクロ撮影が行えるようになる。したがって、本発明によれば超小型カメラに適用が好ましいレンズ駆動装置を提供することができる。
なお、中央ヨーク72,中央極歯76の部分は上記した本実施の形態に限定されるものではない。例えば、図3はリニアアクチュエータにおける固定側の極歯の他例を示す断面図であり、同図に示すように、当該部分の断面形状をI字形状(a)にしたりL字形状(b)にするなど、適宜に変更することができる。
*第2の実施の形態
図4は、本発明の第2の実施の形態を示している。この第2の実施の形態では、リニアアクチュエータの可動部の構成を変更している。つまり、レンズ枠体1の外周に固着させる永久磁石は、第1永久磁石51,第2永久磁石52の2つを並べるとともに、その間に環状のヨーク75を重ね合わせて可動部としている。そして、各永久磁石51,52の着磁は中心から放射する向き、つまり光軸Lを中心にして放射方向に磁極を形成している。なお、前述した第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の第2の実施の形態を示している。この第2の実施の形態では、リニアアクチュエータの可動部の構成を変更している。つまり、レンズ枠体1の外周に固着させる永久磁石は、第1永久磁石51,第2永久磁石52の2つを並べるとともに、その間に環状のヨーク75を重ね合わせて可動部としている。そして、各永久磁石51,52の着磁は中心から放射する向き、つまり光軸Lを中心にして放射方向に磁極を形成している。なお、前述した第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
この場合も、中央極歯76の対面部位の長さ、つまり光軸Lに沿う長さXsは、
Xs>Xm−tm/2
に設定する。このとき永久磁石の長さtmは、第1永久磁石51の長さt1と第2永久磁石52の長さt2とを合わせた全長さであり、中央極歯76の光軸L方向での端部から外側ヨーク71までの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定する。
Xs>Xm−tm/2
に設定する。このとき永久磁石の長さtmは、第1永久磁石51の長さt1と第2永久磁石52の長さt2とを合わせた全長さであり、中央極歯76の光軸L方向での端部から外側ヨーク71までの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定する。
したがって、レンズ枠体1を動かす駆動系としては、ヨーク7を備えたコイル61,62に対して永久磁石51,52が所定のギャップに対向し、各コイル61,62に電流を流した際に発生する力により直線動作を行うことになり、永久磁石51,52(可動部)側を移動でき、中央位置と両端との3つの定位置へ動かして停止を保持することができる。
図6は、第2の実施の形態の変形例を示している。この変形例では、第2の実施の形態におけるヨーク75(第1,第2永久磁石51,52間に配置される)に替えて、永久磁石80を配置している。そして、この永久磁石80は、光軸Lに沿う向きに磁極を形成している。係る構成によっても、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
*第3の実施の形態
図6は、本発明の第3の実施の形態を示している。この第3の実施形態では、ヨーク7を備えたコイル6および永久磁石5からなるリニアアクチュエータは、光軸Lを中心にして同芯で当該光軸L方向に多数段を連結させて設ける構成を採る。前述した第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態を示している。この第3の実施形態では、ヨーク7を備えたコイル6および永久磁石5からなるリニアアクチュエータは、光軸Lを中心にして同芯で当該光軸L方向に多数段を連結させて設ける構成を採る。前述した第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
各リニアアクチュエータは、コイル6を囲むヨーク7がハウジング3に組み付き、そのハウジング3には外側ヨーク7を覆う部分が張り出している。そして、当該張り出した部分が可動部と接触する当て止め部31になり、対向する2つの当て止め部31,31に対して永久磁石5側つまり可動部が当たり止まる構成になっている。すなわち、各リニアアクチュエータは2つの定位置について移動を行う構成であり、内側リニアアクチュエータのハウジング3に、外側リニアアクチュエータの可動部を組み付けている。
したがって、内側リニアアクチュエータを駆動することで、図6(a),(b)に示すようにA位置とB位置の2つの定位置について移動でき、外側リニアアクチュエータを駆動することで、図6(c),(d)に示すようにC位置とD位置の2つの定位置について移動でき、その結果、4つの定位置について移動を行うことができ、各位置での停止を保持することができる。
この場合、4つの定位置への移動と、その停止を保持する動作を行うので、撮影機能の多機能化にはより好ましくなる。例えば、4点でのフォーカス切り替えでは、パンフォーカス撮影,30cm撮影,10cmマクロ撮影,5cmマクロ撮影が行えるようになる。
なお、各リニアアクチュエータは、前述した第1の実施の形態,第2の実施の形態のものに変更する構成を採ることもよい。つまり、3つの定位置での移動が行えるリニアアクチュエータに置き換えてもよく、その場合、移動し得る定位置は最大で6つとなり、より精密なレンズ移動が行える。
*第4の実施の形態
図7は、本発明の第4の実施の形態を示している。この第4の実施の形態では、ヨーク7を備えたコイル6および永久磁石5からなるリニアアクチュエータは、光軸Lを中心にして同芯で放射方向に多数段を連結させて設ける構成を採る。前述した第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
図7は、本発明の第4の実施の形態を示している。この第4の実施の形態では、ヨーク7を備えたコイル6および永久磁石5からなるリニアアクチュエータは、光軸Lを中心にして同芯で放射方向に多数段を連結させて設ける構成を採る。前述した第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
この場合も各リニアアクチュエータは2つの定位置について移動を行う構成であり、内側リニアアクチュエータのハウジング3に、外側リニアアクチュエータの可動部を組み付けている。
したがって、内側リニアアクチュエータを駆動することで、図7(a),(b)に示すようにA位置とB位置の2つの定位置について移動でき、外側リニアアクチュエータを駆動することで、図7(c),(d)に示すようにC位置とD位置の2つの定位置について移動できる。その結果、4つの定位置について移動を行うことができ、各位置での停止を保持することができる。
したがって、この場合も第3の実施の形態と同様に、4つの定位置への移動と、その停止を保持する動作を行うので、撮影機能の多機能化にはより好ましくなる。そして、多数段のリニアアクチュエータは光軸Lを中心にして同芯で放射方向に連結する構成なので、光軸L方向には薄厚になり、当該装置を薄型化し得る。
1 レンズ枠体
2 レンズ
3 ハウジング
4 撮像素子
5 永久磁石
6 コイル
7,75 ヨーク
30 開口
51 第1永久磁石
52 第2永久磁石
31 当て止め部
61 第1コイル
62 第2コイル
71 外側ヨーク
72 中央ヨーク
76 中央極歯
80 永久磁石
2 レンズ
3 ハウジング
4 撮像素子
5 永久磁石
6 コイル
7,75 ヨーク
30 開口
51 第1永久磁石
52 第2永久磁石
31 当て止め部
61 第1コイル
62 第2コイル
71 外側ヨーク
72 中央ヨーク
76 中央極歯
80 永久磁石
Claims (6)
- レンズを装着した筒状のレンズ枠体を、撮像素子に対面させて光軸方向に移動可能に支持するとともに、直線動作する駆動手段により動かすレンズ駆動装置であって、
前記駆動手段は、前記レンズ枠体に同芯に配置し、前記光軸方向に少なくとも3つの定位置へ移動させて停止を保持する構成であることを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記駆動手段は、ヨークを備えたコイルに対して永久磁石を所定のギャップに対向し、前記コイルに電流を流した際に発生する力により直線動作を行うリニアアクチュエータを駆動源とし、
前記永久磁石は、前記レンズ枠体の外周に固定し、
前記コイルは、筒状に形成して前記永久磁石の外側に配置し、
前記ヨークを少なくとも前記コイルの両端に配置することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。 - 前記永久磁石は、表裏にヨークを重ね合わせて可動部とし、
前記コイルは、第1コイル,第2コイルの2つを並べて配置し、
当該2つのコイル両端の外側ヨークの近辺には前記可動部と接触する当て止め部を設け、
前記2つのコイルに挟まれる中央ヨークには前記永久磁石に対面する中央極歯を形成し、
当該中央極歯の対面部位の長さである前記光軸に沿う長さXsは、前記永久磁石の長さtmおよび当該永久磁石の表裏のヨークを含む全長さXmに関して、
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、前記中央極歯の光軸方向での端部から前記外側ヨークまでの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定したことを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。 - 前記永久磁石は、第1永久磁石,第2永久磁石の2つを並べて配置し、
それら第1,第2永久磁石の間にヨークを重ね合わせて可動部とし、
前記コイルは第1コイル,第2コイルの2つを並べて配置し、
当該2つのコイル両端の外側ヨークの近辺には前記可動部と接触する当て止め部を設け、
前記2つのコイルに挟まれる中央ヨークには前記永久磁石に対面する中央極歯を形成し、当該中央極歯の対面部位の長さである前記光軸に沿う長さXsは、前記第1永久磁石の長さt1と前記第2永久磁石の長さt2とを合わせた全長さtmおよび両者に挟まれるヨークを含む全長さXmに関して、
Xs>Xm−tm/2
に設定するとともに、前記中央極歯の光軸方向での端部から前記外側ヨークまでの極歯の間隔Xgは、
Xg<Xm
に設定したことを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。 - 前記ヨークを備えたコイルおよび前記永久磁石からなるリニアアクチュエータは、前記光軸を中心にして同芯で当該光軸方向に多数段を連結させて設けたことを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
- 前記ヨークを備えたコイルおよび前記永久磁石からなるリニアアクチュエータは、前記光軸を中心にして同芯で放射方向に多数段を連結させて設けたことを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
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