JP2009145706A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】どのような姿勢であっても、被写体へ焦点を精度良く合わせることが可能なレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体(スリーブ13等)と、移動体(スリーブ13等)を支持する支持体(ヨーク11,ホルダ19等)と、移動体(スリーブ13等)を駆動する駆動機構(マグネット17,コイル18等)と、光軸方向における移動体(スリーブ13等)の位置を検出する位置検出手段(光学式センサ22)と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズを光軸方向に変位駆動して被写体の像を結像させるレンズ駆動装置に関する。
近年、カメラが搭載されたカメラ付き携帯電話機が普及するにつれ、その携帯電話機を用いて様々な被写体を撮影する機会が増えている。例えば、友人や風景など、カメラのレンズからある程度離れた被写体を撮影(通常撮影)したり、バスの時刻表や花びらなど、カメラのレンズと近接した位置にある被写体を撮影(接写撮影)したりする場合がある。
接写撮影(マクロ撮影)の場合、カメラのレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも、僅かに被写体側に近づいた位置にする必要がある。そのため、この種の撮影レンズ系では、レンズを光軸方向に変位駆動する駆動機構を備えており、スイッチの切り替えによってこの駆動機構を駆動し、レンズを光軸方向に移動させることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置は、移動レンズ体と、移動レンズ体を光軸方向に移動させる駆動機構と、移動レンズ体を光軸方向に移動可能に支持する固定体(ヨーク)と、移動レンズ体の移動を規制する規制手段(板バネ)とを有している。また、駆動機構は、マグネットとコイルを有している。そして、コイルに電流を供給して電磁力を発生させる一方、規制手段によって電磁力に対向する規制力を発生させ、両者の大きさを調整することによって、移動レンズ体を所望の位置に停止させることができる。なお、通常撮影時には、例えば磁気バネや上述した板バネによって、移動レンズ体に磁気的又は機械的な一定の力Fが加えられ、移動レンズ体はヨークに押し付けられた状態になっている。
特開2007−94364号公報
しかしながら、レンズ駆動装置の横方向に向けたり逆の方向に向けたりする姿勢変化に伴って、移動レンズ体の自重に起因する力(重力[mg])が上述したFに上乗せされたり、この力が上述したFを打ち消したりする。そうすると、レンズ駆動装置の始動に要する電流値等の特性に差が生じる。その結果、姿勢による特性差が大きいレンズ駆動装置では、ある姿勢では被写体へ焦点があっていても、他の姿勢では焦点が合わずにピンぼけになる可能性がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、どのような姿勢であっても、被写体へ焦点を精度良く合わせることが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、前記移動体を支持する支持体と、前記移動体を駆動する駆動機構と、光軸方向における前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、を有するレンズ駆動装置。
本発明によれば、レンズ駆動装置に、移動体と支持体と駆動機構と、光軸方向における移動体の位置を検出する位置検出手段が設けられているので、被写体へ焦点を精度良く合わせることができる。すなわち、位置検出手段によって、光軸方向における移動体の相対位置を検出し、コイルに流す電流値を調整すれば、移動体を所望の位置に停止させることができるので、レンズ駆動装置がどのような姿勢であっても、被写体へ焦点を精度良く合わせることができる。
ここで、「位置検出手段」については、その種類・数・形状等の如何は問わない。例えば、光学式センサであってもよいし、磁気式センサであってもよい。また、1個だけではなく、複数個設けてもよい。
(2) 前記駆動機構は、前記移動体側に保持されたコイルと、当該コイルと対向する位置で前記支持体に支持されたマグネットとを備え、前記マグネットは、複数のマグネット片が周方向に所定の隙間を介して配置され、前記移動体は、前記所定の隙間を通じて径方向外側に向かって突出する突起部を備え、前記位置検出手段は、前記マグネットの外周側に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した駆動機構には、コイルとマグネットが設けられ、そのマグネットは、複数のマグネット片が周方向に所定の隙間を介して配置されている。一方、上述した移動体には、この所定の隙間を通じて径方向外側に向かって突出する突起部が設けられている。このような構造において、上述した位置検出手段は、マグネットの外周側に配置されているので、マグネットの外周側において移動体の位置検出を行うことができる。
したがって、レンズ駆動装置の光軸方向の厚みが増すのを防ぐことができ、ひいては装置全体の薄型化を図りつつ、被写体へ焦点を精度良く合わせることができる。また、上述のとおり突起部は、分割されたマグネットの隙間を通じて径方向外側に向かって突出していることから、マグネットを減らす必要もなく、移動体の推進力低下を防ぐことができる。さらに、光学式の位置検出手段を用いた場合には、マグネットの存在によって、センサの光がレンズ(撮像素子)に入り込むのを防ぐことができる。
ここで、「突起部」は、移動体から突出する部位であるが、移動体と一体形成されていてもよいし、移動体と別体形成されていてもよい。また、突起部の大きさ・形状については、その如何は問わない。また、例えば「所定の隙間」が複数ある場合には、少なくとも一の隙間を通じて径方向外側に向かっていれば足り、全ての隙間を通じて径方向外側に向かって突出していなくてもよい。
さらに、この「突起部」の材質についても、その如何は問わない。例えば、「突起部」に永久磁石等の磁性体を用い、位置検出手段として磁気抵抗効果素子(MR素子)を用いて、「突起部」の相対位置を検出すれば、移動体の位置を磁気的に検出することができる。一方、「突起部」に光反射面を有する金属を用い、位置検出手段として発光素子及び受光素子を用いて、「突起部」の相対位置を検出すれば、移動体の位置を光学的に検出することができる。
(3) 前記突起部のうち前記位置検出手段に対向する面には、前記位置検出手段から出射した光を反射する反射面が形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した突起部のうち位置検出手段に対向する面には、位置検出手段から出射した光を反射する反射面が形成されていることとしたので、移動体の位置を光学的に検出することができる。
なお、この「反射面」については、「突起部」の材質に起因する面であってもよいし、「突起部」に対して別途形成した面であってもよい。例えば、「突起部のうち位置検出手段に対向する面」に、アルミテープを貼ってもよいし、薄い金属膜を形成してもよいし、金属を蒸着してもよい。
(4) レンズの光軸を挟んで前記位置検出手段と反対側の位置に、前記支持体又は前記移動体の重心を調整するバランサーが形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、レンズの光軸を挟んで前記位置検出手段と反対側の(或いは対称となる)位置に、支持体又は移動体の重心を調整するバランサーが形成されていることとしたので、レンズ駆動装置をモジュール(撮像素子など)に組み付ける際に、平行の状態を保って組み付けることができ、ひいては組立作業の作業性を高めることができる。特に、移動体の重心を調整することによって、移動体の中心軸とレンズの光軸とがずれるのを防ぐことができる。
(5) 前記位置検出手段は、少なくとも一部がカバー部で覆われていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した位置検出段は、少なくとも一部がカバー部で覆われていることとしたので、外部から粉塵や埃が位置検出手段に入り込むのを防ぐことができる。特に、光学式の位置検出手段を用いた場合には、不要な外光が入り込むのを防ぐことができる。
ここで、「カバー部」については、レンズ駆動装置を構成する部品(例えば支持体)で代用してもよいし、位置検出手段(の少なくとも一部)を覆うものを別途設けてもよい。
(6) 前記突起部は、前記支持体に対する前記移動体の度あたり部とは異なる位置に形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、突起部は、支持体に対する移動体の度あたり部とは異なる位置に形成されていることとしたので、移動体に度あたり部を有するレンズ駆動装置であっても、突起部を形成することができ、ひいては被写体へ焦点を精度良く合わせることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、位置検出手段によって、光軸方向における移動体の相対位置を検出することができるので、レンズ駆動装置がどのような姿勢であっても、被写体へ焦点を精度良く合わせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[機械構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の外観構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の機械構成を示す分解斜視図である。
図1及び図2において、レンズ駆動装置1は、ヨーク11と、スペーサ12と、スリーブ13と、第1の板バネ14と、第2の板バネ15と、ワイヤースプリング16と、マグネット17と、コイル18(第1のコイル181及び第2のコイル182)と、ホルダ19と、カバー20と、端子21とを有し、レンズを光軸方向に変位駆動して、被写体の像を結像させるものである。
なお、スリーブ13の内周側に取付けられるレンズが組み込まれたレンズバレル(鏡筒)については、図示を省略している。また、レンズ駆動装置1は、スリーブ13を光軸Lの方向に沿って、被写体(撮像対象)に近づくA方向(前側)、被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるものである(図1参照)。また、一又は複数枚のレンズが組み込まれたレンズバレル(上述のとおり図示せず)を保持するスリーブ13は、ワイヤースプリング16等と併せて光軸Lの方向に移動可能に構成されており、「移動体」の一例に相当する。また、ヨーク11、スペーサ12やホルダ19などは、第1の板バネ14及び第2の板バネ15を介してスリーブ13等を光軸Lの方向に移動可能に支持する「支持体」の一例に相当する。また、スリーブ13等は、コイル18やマグネット17によって、光軸Lの方向に駆動されるため、これらコイル18やマグネット17は、スリーブ13等を駆動する「駆動機構」の一例に相当する。
ヨーク11は、レンズ駆動装置1の側面で露出しており、ケース体としての機能をしている。そして、この側面には、径方向外側に突出した、ヨーク側度あたり部11aと、センサ収納部11bと、が形成されている。ヨーク側度あたり部11aは、その内面においてスリーブ側度あたり部13aと当接し、スリーブ13が周方向に回転するのを防いでいる。センサ収納部11bの詳細については、[位置検出]において後述する。
スペーサ12は、ヨーク11に接着によって取付けられ、その中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓121が形成されている。ホルダ19は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するものである。カバー20は、4個の係合部20aを有しており、これらがヨーク11に係合することによって、スペーサ12が固定される。なお、カバー20の中央にも、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓201が形成されている。
コイル18は、第1のコイル181及び第2のコイル182から構成され、これらは光軸Lの方向に2段に配置され、いずれも円環状となっている。そして、スリーブ13の外周面に光軸方向に所定の間隔をおいて巻き付けられる(スリーブ13側に保持されている)。また、8個のマグネット17が光軸方向に2段に重ねて配置されており、各段のマグネット17は、前側のマグネット17が第1のコイル181に対して及び後側のマグネット17は第2のコイル182に対して外周側で対向し、ヨーク11の内周面のうち4箇所の角部分に接着固定される。
本実施形態では、マグネット17は、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。例えば、前側に配置された4個のマグネット17は、その内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、後側に配置された4個のマグネット17は、その内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。
第1の板バネ14及び第2の板バネ15は、それぞれ、移動体取付け部14a、および15a、15a´また、支持体取付け部14b、14c、14d、14eおよび15b、15c、15d、15eとを備えている。また、双方とも金属製の薄板から形成されており、光軸Lの方向における厚さを同じにしている。また、図2に示すように、第1の板バネ14は移動体取付け部14aが支持体であるスリーブ13の光軸方向の前端面に取り付けられ、第2の板バネ15は移動体取付け部15a、および15a´がスリーブ13の光軸方向の後端面に取り付けられている。なお、第2の板バネ15は、電気的に分離された2つのバネ片から構成され、外部電源からの電流をコイル18に供給する際の媒体となるもので、コイル18の巻き始めが一方のバネ片に、巻き終わりが他方のバネ片に電気的に接続されている。また、第2の板バネ15のうち一方のバネ片には、2個の端子の21のうちの一方が電気的に接続され、他方のバネ片には、他方の端子が電気的に接続される。また、第1の板バネ14の支持体取付け部14b、14c、14d、14eが固定体であるスペーサ12の後側面に取付けられ、第2の板バネ15の支持体取付け部15b、15c、15d、15eが支持体であるホルダ19の前側面に取付けられている。
ヨーク11は磁性材料で形成されており、第1のコイル181及び第2のコイル182が配置されている領域の光軸方向の寸法、および、マグネット17の光軸方向の寸法よりも大きくなっているため、前側のマグネット17と第1のコイル181との間に構成される磁路、及び、後側のマグネット17と第2のコイル182との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができ、その結果、スリーブ13の移動量と、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流との間のリニアリティを向上させることができるようになっている。
レンズ駆動装置1は、磁性手段としての円環状のワイヤースプリング16を備えている。ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力により、スリーブ13に対して光軸Lの方向の付勢力を印加する。このため、移動体(スリーブ13等)がコイルの非通電時に自重で変位することを防止することができ、ひいては移動体(スリーブ13等)に所望の姿勢を維持させることができるようになっている。さらに、耐衝撃性を向上させている。
ここで、本実施形態に係るレンズ駆動装置1におけるスリーブ13に、径方向外側に向かって突出する棒状の突起部13bが形成されている(図2参照)。また、レンズ駆動装置1は、レンズの光軸方向におけるスリーブ13の位置を検出する光学式センサ22と、その光学式センサ22を制御する基板23とを有している。以下、図3〜図5を用いて、突起部13b,光学式センサ22及び基板23によるスリーブ13の位置検出について詳述する。
[位置検出]
図3は、レンズ駆動装置1からヨーク11のみを取り出したときの斜視図である。図4は、図3に示すレンズ駆動装置1をXの方向から見たときの側面図である。図5は、図3に示すレンズ駆動装置1においてA−A'の箇所を切断したときの側断面図である。
図3に示すように、マグネット片17a及びマグネット片17bと、マグネット片17c及びマグネット片17dとの間には、周方向の隙間が形成されており、突起部13bは、この隙間から径方向外側に向かって突出している。そして、突起部13bのうち光学式センサ22に対向する面132(図4)には、例えばアルミテープ,薄い金属膜,又は金属蒸着などによって、光学式センサ22(のうちの発光素子)から出射した光を反射する反射面が形成されており、面132で反射した光は光学式センサ22(のうちの受光素子)で受光される。光学式センサ22は、基板23と電気的に接続されており、面132における反射光を受光した後、光電変換によって所定の電流を生成する。そして、基板23が、この電流の大きさやタイミング、出射から受光までの時間などを検知することによって、突起部13bの位置、ひいてはスリーブ13の光軸方向における相対位置を認識することができる。なお、基板23は、レンズ駆動装置1が搭載される上位機器と電気的に接続されており、光電変換によって生成された電流(或いは電圧信号)を上位機器にフィードバックするようにしてもよい。
また、光学式センサ22は、マグネット17の外周側に配置されており、発光素子から出射した光がレンズに入り込まない構成となっている。より具体的には、図4及び図5に示すように、光学式センサ22は、マグネット片17a及びマグネット片17bの外周面よりも径方向外側に配置されており、光学式センサ22と面132との間を通過する光が、スリーブ13の後側に配置される撮像素子(図示せず)に入り込まないような構成となっている。
突起部13bのうちの面131側には、スペーサ12の一部が延出した延出部12aがあり、カバー20がヨーク11と係合する際に、この延出部12aはセンサ収納部11b(図1)と密着する。これにより、光学式センサ22のほぼ全方位を覆うことができ、外部光ができるだけセンサ収納部11bの内部に入り込まないようにしている。
なお、スペーサ12の延出部12aやヨーク11は、光学式センサ22の少なくとも一部を覆う「カバー部」の一例として機能する。また、ヨーク11は、例えば鋼板などの強磁性板(磁性体)などの材質からなり、曲げ加工又は絞り加工によって形成することができる。絞り加工によって形成することで、ヨーク側度あたり部11aやセンサ収納部11bの加工容易性を高めることができる。
一方で、スペーサ12のうち延出部12aの径方向反対側には延出部12bが形成されており、スリーブ13のうち突出部13bの径方向反対側には突出部13cが形成されており、これら延出部12bと突出部13cによって、レンズ駆動装置1の重心を調整することができる。すなわち、延出部12b及び突出部13cは、共にレンズの光軸を挟んで光学式センサ22と反対側の位置に形成されており、それぞれカバー12の重心及びスリーブ13の重心を調整する。なお、延出部12bや突出部13cは、重心を調整する「バランサー24」(図4参照)の一例として機能する。
上述した延出部12a及び突出部13b並びに上述した延出部12bと突出部13cとは、上述したスリーブ側度あたり部13aが突出する方向とは異なる方向に突出している。すなわち、これらは、ヨーク11に対するスリーブ13のスリーブ側度あたり部13aとは(周方向の)異なる位置に形成されている。これにより、光学式センサ22を配置する際、スリーブ側度あたり部13aが邪魔になることはない。
このように、突起部13bを利用して、光学式センサ22においてスリーブ13の光軸方向における相対的な位置を検出することによって、被写体への焦点を、より正確に合わせることができる。
[基本動作]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1において、移動体は、通常(第1のコイル181及び第2のコイル182のコイルの非通電時)は、撮像素子側(像側)に位置する。このとき、ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力によって、移動体の変位を規制している。ただし、ワイヤースプリング16とマグネット17との距離はある程度保たれているため、ワイヤースプリング16とマグネット17との磁気吸引力が強くなり過ぎることはない。これにより、移動体の中心軸がずれるのを防ぎ、ひいてはチルト特性の悪化を防ぐことができる。
このような状態において、第1のコイル181及び第2のコイル182に電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、第1のコイル181及び第2のコイル182並びにスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始める。
このとき、第1の板バネ14とスリーブ13の前端との間、及び第2の板バネ15とスリーブ13の後端との間、またマグネット17とワイヤースプリング16との磁気吸引力には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力及び磁気吸引力が釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。また、第1のコイル181及び第2のコイル182に、逆方向の電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ下向き(後側)の電磁力を受けることになる。
その際、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流量と、第1の板バネ14及び第2の板バネ15によってスリーブ13に働く弾性力を調整することで、スリーブ13(移動体)を所望の位置に停止させることができる。
ここで、仮にレンズ駆動装置1の姿勢が変わり、所望の位置からずれてしまった場合であっても、本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、例えばレンズ駆動装置を作動させる際に光学式センサ22で突起部13bの変位を検出し、そして、基板23が、この電流の大きさやタイミング、出射から受光までの時間などを検知することによって基板23においてスリーブ13のずれを検知することができるので、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流量を変える等して、スリーブ13(移動体)を所望の位置に停止させることができる。なお、電磁力と弾性力および磁気吸引力との釣り合いを利用してスリーブ13を停止させることで、係止部等と係止させるように部材同士を接触させる場合と異なり、衝突音の発生を防ぐことができる。
[実施形態の主な効果]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、光学式センサ22を利用してスリーブ13の相対位置を検出することによって、スリーブ13を所望の位置に精度良く停止させることができる。その結果、レンズ駆動装置1がどのような姿勢であっても、被写体へ焦点を精度良く合わせることができる。
また、光学式センサ22をマグネット17の外周側に配置することによって、レンズ駆動装置1の光軸方向の厚みが増すのを防ぐことができ、ひいては装置全体の薄型化を図ることができる。
また、光学式センサ22で受光する反射光を生成する突起部13bは、分割されたマグネット17の隙間(具体的には、マグネット片17a及びマグネット片17bと、マグネット片17c及びマグネット片17dとの間の隙間)を通じて径方向外側に突出しているので、突起部13bを形成するにあたってマグネット片17を削減する必要がない。そのため、スリーブ13の推進力低下を防ぐことができる。
また、位置検出手段として光学式センサ22を用いた場合であっても、マグネット17の存在により、その発光素子から出射された光が撮像素子に入り込むのを防ぐことができる。
また、突起部13bの面132には、金属蒸着等によって反射面が形成されているため、突起部13bが如何なる材質であっても、光学的にスリーブ13の相対位置を検出することができる。なお、突起部13bの面132は表面を滑らかに研磨してあって光を反射するようになっていれば、樹脂等で形成されていてもよい。
また、スリーブ13の重心を通る線とレンズの光軸Lとが一致するように、レンズの光軸Lを挟んで、突出部13bと反対側の位置に突出部13c(バランサー24)が形成されているので、スリーブ13の中心軸とレンズの光軸とがずれるのを防ぐことができる。また、レンズの光軸Lを挟んで、延出部12aと反対側の位置に延出部12bが形成されているので、スペーサ12をヨーク11に取り付ける際に、作業性を高めることができる(スペーサ12を取り付けやすくなる)。
また、光学式センサ22は、ヨーク11のセンサ収納部11bや延出部12aによって、ほぼ全方位が覆われているので、不要な外光が入り込むのを防ぐことができる。
さらに、突出部13bは、スリーブ側度あたり部13aとは異なる位置に形成されているので、これを有するレンズ駆動装置1においても、突出部13を適切に形成することができる。
なお、レンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、PHS,PDA,バーコードリーダ,薄型のデジタルカメラ,監視カメラ,車の背後確認用カメラ,光学的認証機能を有するドア等である。
本発明に係るレンズ駆動装置は、被写体へ焦点を精度良く合わせるものして有用である。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の機械構成を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置からヨークのみを取り出したときの斜視図である。 図3に示すレンズ駆動装置をXの方向から見たときの側面図である。 図3に示すレンズ駆動装置においてA−A'の箇所を切断したときの側断面図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
11 ヨーク
11a ヨーク側度あたり部
12 スペーサ
12a,12b 延出部
13 スリーブ
13a スリーブ側度あたり部
13b,13c 突出部
14 第1の板バネ
15 第2の板バネ
16 ワイヤースプリング
17 マグネット
17a〜17d マグネット片
18 コイル
19 ホルダ
20 カバー部
21 端子
22 光学式センサ
23 基板

Claims (6)

  1. レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、
    前記移動体を支持する支持体と、
    前記移動体を駆動する駆動機構と、
    光軸方向における前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、を有するレンズ駆動装置。
  2. 前記駆動機構は、前記移動体側に保持されたコイルと、当該コイルと対向する位置で前記支持体に支持されたマグネットとを備え、
    前記マグネットは、複数のマグネット片が周方向に所定の隙間を介して配置され、
    前記移動体は、前記所定の隙間を通じて径方向外側に向かって突出する突起部を備え、
    前記位置検出手段は、前記マグネットの外周側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記突起部のうち前記位置検出手段に対向する面には、前記位置検出手段から出射した光を反射する反射面が形成されていることを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. レンズの光軸を挟んで前記位置検出手段と反対側の位置に、前記支持体又は前記移動体の重心を調整するバランサーが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記位置検出手段は、少なくとも一部がカバー部で覆われていることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記突起部は、前記支持体に対する前記移動体の度あたり部とは異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか記載のレンズ駆動装置。
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