JP5146955B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、レンズを光軸方向に変位駆動して被写体の像を結像させるレンズ駆動装置に関する。
近年、カメラが搭載されたカメラ付き携帯電話機が普及するにつれ、その携帯電話機を用いて様々な被写体を撮影する機会が増えている。例えば、友人や風景など、カメラのレンズからある程度離れた被写体を撮影(通常撮影)したり、バスの時刻表や花びらなど、カメラのレンズと近接した位置にある被写体を撮影(接写撮影)したりする場合がある。
接写撮影(マクロ撮影)の場合、カメラのレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも、僅かに被写体側に近づいた位置にする必要がある。そのため、この種の撮影レンズ系では、レンズを光軸方向に変位駆動する駆動機構を備えており、スイッチの切り替えによってこの駆動機構を駆動し、レンズを光軸方向に移動させることができるようになっている。
近年、携帯電話搭載カメラのセンサの高画素数化に伴って、高画質の画像撮影を行うためにオートフォーカスの必要性が増している。そのため、上述したような磁気駆動機構(レンズアクチュエータ)への需要が高まってきている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置では、複数枚のレンズ組が組み込まれた移動体と、この移動体を移動可能に支持する支持体と、移動体を駆動する駆動機構とを有しており、さらに、移動体に板バネを設けて、移動体の光軸方向の移動を規制している。すなわち、コイルの非通電時において、落下等の外乱により揺れや衝撃をうけることがあるが、衝撃等を受けた場合でも、移動体が大きく変位することがなく、これを防止して耐衝撃性を高めている。板バネは、移動体の被写体側端面と撮像素子側端面にそれぞれ取り付けられ、各板バネには、移動体側に取り付けられる移動体側取り付け部と、支持体側に取り付けられる支持部側取り付け部と、これら取り付け部を連結する3本のバネ部とを有している。そして、レンズ駆動装置は、この板バネによるバネ力とコイルに流れる電流に基づく電磁力とが釣り合ったところで、移動体を停止させることによって、オートフォーカス機能を実現している。
特開2007−94364号(図1)
図6(a)は、従来の板バネと移動体との関係を模式的に示したものである。この場合、板バネ200において、移動体側取り付け部201は、移動体300の端面301に固定されているので、移動体300が光軸方向に移動した際、板バネ200のバネ部202は、移動体300の角部302で屈曲(Yの位置)するようになっている。このため、板バネ200は、Yの位置で応力等のストレスが集中し易く、変形や損傷が生じるおそれがあり、板バネ200の塑性変形を招くという問題がある。
また、上述したカメラ付き携帯電話機に用いられるレンズ駆動装置においては、更なる小型、薄型化となってきているので、移動体と支持体との径方向における間隔は狭くなってきている。そのため、板バネ200のバネ部202、すなわち、変位する(撓み)領域(長さ)は短くなるので、角部302での屈曲する角度はさらに急となり、板バネの劣化(寿命)をさらに早めるという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バネ部材の劣化を防ぐことが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) レンズを保持する保持部材を備えた移動体と、バネ部材を介して前記移動体を光軸方向に移動可能に支持する支持体と、前記移動体を光軸方向に駆動するコイルと、を有し、前記バネ部材は、前記移動体に取り付けられる移動体側取り付け部と、前記支持体に取り付けられる支持体側取り付け部と、前記移動体を付勢するバネ部と、前記移動体取り付け部と前記バネ部をつなぐ連結部と、を備え、前記移動体のうち光軸と直交する端面における外周縁において、当該外周縁は、光軸方向に先の細いテーパ形状となるように面取りされた傾斜面が形成され、前記傾斜面は、対向する前記移動体側取り付け部の面とで隙間が形成され、前記バネ部材が光軸方向に変位した際、前記傾斜面に前記バネ部材を接触させて載置することを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、移動体と、バネ部材を介して移動体を光軸方向に移動可能に支持する支持体と、コイルと、を有するレンズ駆動装置で、バネ部材は、移動体に取り付けられる移動体側取り付け部と、支持体に取り付けられる支持体側取り付け部と、移動体を付勢するバネ部と、移動体側取り付け部と前記バネ部をつなぐ連結部と、を備えている。そして、移動体のうち光軸と直交する端面における外周縁において、少なくとも上述した連結部の近傍で面取りされていることとしたので、バネ部材の劣化を防ぐことができる。
すなわち、連結部の近傍で面取りされていれば、移動体が光軸方向に移動したときであっても、バネ部材の屈曲する位置、すなわち、移動体の角部の位置が移動体の角部の位置がより内側(光軸側)となるので、バネ部材の変位する(撓み)領域(長さ)は従来に比べて長くなるので、屈曲する角度は緩やかになる。このため、バネ部材の塑性変形を抑制することができる。
ここで、「面取り」については、その形状や種類、面取り角度の如何を問わない。また、移動体のうち光軸と直交する端面(被写体側の端面であってもよいし、撮像素子側の端面であってもよい)における外周縁で、全周囲の縁を面取りしてもよいし、その一部の縁を面取りしてもよい。
(2) 前記外周縁の全てが面取りされていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した外周縁の全てが面取りされていることとしたので、面取り形成工程の簡易化を図った上で、バネ部材の劣化を防いだり、移動体のストローク量を増やしたりすることができる。
(3) 前記面取りされている端面は、前記移動体のうち被写体側の端面であることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した面取りされている端面は、移動体のうち被写体側の端面であることとしたので、通常撮影時には移動体は撮像素子に最も近い箇所に位置し、マクロ撮影時には移動体は被写体に最も近い箇所に位置するレンズ駆動装置において、バネ部材の劣化防止ができる。
また、レンズ駆動装置の外周縁は、光軸方向に先の細いテーパ形状となるように面取りされていることを特徴とする。
本発明によれば、上述した外周縁は、光軸方向に先の細いテーパ形状(移動体の被写体側の端面から撮像素子側の端面に向かって傾斜する傾斜面)となるように面取りされているので、移動体を接写撮影(マクロ撮影)位置、すなわち、被写体側に近づいた位置に移動した際、バネ部材が移動体の角部の位置で従来のように、急に屈曲した形状とはならない。したがって、移動体のストローク量を確保または増やすことができ、ひいてはマクロ撮影機能を向上させることができる。
) 前記テーパ形状となった外周縁に、更に面取りされていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、傾斜面の角部を更に面取りすることによって、屈曲する位置にかかる圧力を分散させ小さくし、バネ部材の更なる劣化防止に資することができる。
なお、レンズ駆動装置の外周縁は、R面形状となるように面取りされていてもよい。
本発明によれば、上述した外周縁は、R面形状となるように面取りされているので、バネ部材において屈曲する位置の悪影響を最小限にすることができ、屈曲する位置の存在に起因するバネ部材の劣化を防ぐことができる。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、移動体において、バネ部材が取り付けられる所定箇所が面取りされていることとしたので、バネ部材が変位した際、その屈曲する位置に加わる力を従来に比べて低減し、バネ部材の劣化を防ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[機械構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の外観構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の機械構成を示す分解斜視図である。
図1及び図2において、レンズ駆動装置1は、バックヨーク11と、カバー12と、スリーブ13と、第1の板バネ14と、第2の板バネ15と、磁気部材としてのワイヤースプリング16と、マグネット17と、コイル18と、台座19と、を有している。なお、レンズ駆動装置1は、スリーブ13を光軸Lの方向に沿って、被写体(撮像対象)に近づくA方向(前側)、被写体とは反対側(撮像素子側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるものである(図1参照)。また、スリーブ13によって保持されるレンズは、説明の便宜上、図示を省略している。また、「保持部材」の一例としてのスリーブ13は、ワイヤースプリング16等と併せて「移動体」を構成する。また、カバー12、バックヨーク11,台座19は、第1の板バネ14、第2の板バネ15を介して、スリーブ13等を光軸方向に移動可能に支持する「支持体」の一例として機能する。
バックヨーク11は、例えば鋼板などの強磁性板から構成され、角筒状を呈している。また、バックヨーク11は、レンズ駆動装置1の側面で露出し、その側面部を構成している。なお、本実施の形態では、バックヨーク11は側面部を覆うケース体としての機能を兼用している。カバー12は、バックヨーク11と同様に例えば鋼板などの強磁性体で構成されて磁気回路となるヨークとして機能している。また、支持体の被写体側を覆うものであって、その中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓が形成されている。台座19は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するものである。
コイル18は、円環状の第1のコイル181及び第2のコイル182から構成され、移動体を構成する略円環状のスリーブに光軸Lの方向に2段に巻きつけられて配置されている。このコイル18は、移動体を光軸方向に駆動する機能を有する。
スリーブ13は円筒状しており、角筒状したバックヨーク11の内側に収納されており、それぞれの形状の違いから、バックヨーク11の内周面の4箇所の角部分には、スペースが形成されている。そこで、マグネット17は、第1のコイル181及び第2のコイル182に対して外周側で対向し、バックヨーク11の内周面のうち4箇所の角部分に固定される。
マグネット17は、図2に示すように8個のマグネット片からなり、いずれのマグネット片においても内面と外面とが異なる極に着磁されている。また、前側、後側それぞれ4個のマグネット171、172では、例えば、前側のマグネット171(図示上側)では内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、後側のマグネット172(図示下側)では、内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。さらに、前側のマグネット171は、第1コイル181に対向するように配置され、後側のマグネット172は第2コイル182に対向するように配置される。
このように、バックヨーク11、カバー12、マグネット17、およびコイル18によって磁気回路が形成され、この状態でコイルに電流が流れると電磁力(磁気的吸引力)が発生し、この電磁力によってスリーブ13(移動体)が光軸L方向に駆動される。概略では、磁気回路はマグネット17で発生した磁束をバックヨーク11、カバー12、コイル18を通して対向側のマグネット12の反対極に流すため、磁束漏洩が少なく、効率を良くすることができる。換言すれば、上記磁気回路を通って、マグネット17の両端面の間を流れる磁束の強度を高めることができ、コイル18に惹起される起電力を高くできるようにしている。
第1の板バネ14及び第2の板バネ15は、支持体と移動体との間に取り付けられ、移動体の光軸方向への移動に対して付勢するように作用している。なお、第1の板バネ14及び第2の板バネ15は、双方とも金属製の薄板から形成されており、光軸Lの方向における厚さを同じにしている。これにより、生産性を高めることができる。
本実施の形態では、第1の板バネ14(第2の板バネ15)は、スリーブ13の光軸方向の前端(後端)にそれぞれ設けられている。第1の板バネ14(第2の板バネ15)は、それぞれ、最も内側のリング状部分、移動体側取り付け部142に、スリーブ13の被写体側端(撮像素子側端)が載置されるようになっている。外側の支持体側取付け部141はカバー12(台座19)に取付けられ、上記リング状部分と取付け部とを連結する複数のバネ部143及び連結部144a〜144dが形成されている。そして、スリーブ13は、周囲に配置された複数のバネ部において発生する弾性力を通じて、光軸Lの方向へ付勢される。
また、第2の板バネ15はスリーブ13の光軸方向の後端に、台座19に設けられている。そして、第2の板バネ15は2つのバネ片に分割されており、電気的に絶縁状態あるが、2つのバネ片を合わせると、第1の板バネ14とほぼ同一形状を有している。なお、第2の板バネ15について、ここでの詳細な説明は省略する。
バックヨーク11は、第1のコイル181及び第2のコイル182が配置されている領域の光軸Lの方向の寸法、および、マグネット17の光軸Lの方向の寸法よりも大きくなっているため、マグネット17と第1のコイル181との間に構成される磁路、及び、マグネット17と第2のコイル182との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができ、その結果、スリーブ13の移動量と、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流との間のリニアリティの向上に寄与できる。
レンズ駆動装置1は、円環状のワイヤースプリング(磁性部材)16を備えている。ワイヤースプリング16は、スリーブ13の被写体側端部であって、第1の板バネ14の近傍に配置されている。これにより、ワイヤースプリング16とマグネット17との間に作用する磁気吸引力により、スリーブ13に対して光軸Lの方向の付勢力を印加する。このため、スリーブ13がコイル18への非通電時に自重で変位することを防止することができ、ひいてはスリーブ13に所望の姿勢を維持させることができる。
なお、ワイヤースプリング16とマグネット17との磁気吸引力だけではなく、第1の板バネ14、第2の板バネ15の付勢力をいっしょに利用してもよい。すなわち、レンズ駆動装置1のコイル18への非通電時(スリーブ13が通常撮影位置にあるとき)でも、第1の板バネ14、第2の板バネ15は、スリーブ13を撮像素子側に向って付勢力を付与して、スリーブ13を台座19(支持体11)に押さえつけながら当接するようにしてもよい。
スリーブ13は、光軸方向を軸方向として形成され、コイル18が巻かれる第1のコイル巻回部131及び第2のコイル巻回部132(いずれも凹部形状)と、コイル18を案内する第1のコイルガイド部133,第2のコイルガイド部134,及び第3のコイルガイド部135と、を有している(図2参照)。
なお、本実施の形態では、マグネット171の内面がN極に、マグネット172の内面がS極に着磁されているので、第1のコイル巻回部131と第2のコイル巻回部132に巻回される第1のコイル181、第2のコイル182の巻回方向は互いに逆方向となっている。すなわち、コイル18に電流を供給した際、発生する力(推力)は同じ方向となるようにしている。
本実施形態に係るレンズ駆動装置1では、第1の板バネ14が取り付けられるスリーブ13(特に、そのうち第1のコイルガイド部133)の形状が特徴的である。以下、図3〜6を用いて詳述する。
[第1の板バネ、スリーブの形状]
図3は、第1の板バネ14がカバー12に取り付けられたときの様子を示す斜視図である。図4は、第1の板バネ14がマグネット171に取り付けられている(溶着されている)様子を示す図である。図5は、図4からマグネット17と台座19を取り除いた図である。
なお、図3は撮像素子側から見た図である。また、図5(a)は斜視図であって、図5(b)は側面図であり、両者とも、図4においてX方向から見たときの図である。
図3に示すように、第1の板バネ14は、カバー12に取り付けられる支持体側取り付け部141と、スリーブ13(第1のコイルガイド部133の前端面)に取り付けられる移動体側取り付け部142と、これら支持体側取り付け部141と移動体側取り付け部142とをつなぎ、バネ性を有し、
スリーブ13を付勢する4本のバネ部143と、移動体側取り付け部142とバネ部143をつなぐ連結部144(図3では連結部144a〜144d)と、から構成されている。
なお、本実施の形態では、バネ部143は、支持体側取り付け部141の角部に相当する領域で光軸L方向と直交する面内方向に対する複数の湾曲部をもって蛇行するとともに移動体側取り付け部142の円弧に沿って延びる線状部をもった形状となっている。
支持体側取り付け部141には、位置決め穴141aが形成され、この位置決め穴141aにカバー12の突起体121が挿入され溶着等によって、支持体側取り付け部141とカバー12が位置決めされるようになっている。また、図3に示すように、上述した連結部144a〜144dは、光軸L(中心)に対して対称的に配置されている。さらに、連結部144a〜144dは、バネ部143の幅よりも幅広に形成され、強度を高めている。
ここで、図5(a)及び図5(b)に示すように、スリーブ13(第1のコイルガイド部133)のうち、光軸と直交する端面(第1のコイルガイド部133の前端面)における外周縁において、その全てが面取りされている。すなわち、第1のコイルガイド部133の角部133bが面取りされたことで、傾斜面133aが形成されている。すなわち、図示のとおり、連結部144a〜144dの近傍で面取りされていれば、移動体としてのスリーブ13(第1のコイルガイド部133)が光軸L方向に移動したときであっても、第1の板バネ14の屈曲する位置、すなわち、スリーブ13の角部が従来に比べてスリーブ13の内側となる。このため、第1の板バネ14の変位する(撓み)領域(長さ)は従来に比べて長くなるので、屈曲する角度は緩やかになる。このため、第1の板バネ14の塑性変形を抑制することができる。
さらに、図示のとおり、第1のコイルガイド部133は、被写体側端面の厚みが第1のコイル181が巻回されている側の厚みよりも薄くなっている。これにより、移動体側取り付け部142の一部、すなわち、傾斜面133aと対向する面は隙間が形成されており、第1の板バネ14が変位(撓み)した際、移動側取り付け部142の一部、バネ部143、連結部144a〜144dが撓みこめるような自由度を持たせることができるようになっている。
傾斜面133aに関しては、傾斜面133aの光軸方向の高さを、スリーブ13の移動量よりは大きくし、スリーブ13と接触しないようにしてもよい。
さらに、第1の板バネ14が変位した際、バネ部143、連結部144a〜144dの面を傾斜面133aに接触させて載置するようにしてもよい。換言すれば、バネ部144、連結部144a〜144dが接写撮影時での変位(撓む)した際の形状に沿うような面形状に設計してもよい。これにより、第1の板バネ14が変位した際、第1の板バネ14の変位した面(傾斜面133aに対向する面)が傾斜面133a全体に載置するようにし、屈曲する第1の板バネ14を支持するようにし、第1の板バネ14にかかる負荷を軽減するようにしている。
また、第1の板バネ14が、傾斜面133aの角部133bに当たり、屈曲が生じた場合でも、傾斜面133aの角部133bは図示のとおり鈍角、すなわち、従来に比べて緩やかな傾斜であるので、その屈曲する位置に加わる力は緩和され、すなわち、集中することなく、分散される。
上述した実施の形態では、移動体としてのスリーブ13に、光軸Lの方向に先の細いテーパ形状となるような傾斜面133aを形成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6(c)、(d)は、本発明の他の実施の形態を模式化した説明図である。なお、図6(a)は、従来のレンズ駆動装置について説明し、図6(b)は本実施の形態をそれぞれ模式化した説明図である。
上述したとおり、図6(a)に示す従来のレンズ駆動装置は、移動体300の角部302は直角形状をしており、移動体300が光軸方向被写体側(図示上側)に移動すると、バネ部(連結部を含め)202と、移動体300の前端面における外周縁、角部302において、屈曲する位置(Yの位置)に大きな力が集中して加わっていた。
これに対し、本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、その外周縁が面取りされているので、第1の板バネ14が屈曲する位置Zは図6(a)に示す位置Yよりもさらに第1のコイルガイド部133の内側(光軸L側)となっており、第1の板バネ14の変位する(撓み)領域(長さ)は従来に比べて長くなるので、屈曲する角度は緩やかになる(図6(b)参照)。また、第1の板バネ14が屈曲する位置Zでは、第1のコイルガイド部133の傾斜面133aは鈍角であり、その屈曲する位置Zに加わる力は、図6(a)に示す屈曲する位置Yに加わる力と比べると分散され小さくなる。したがって、第1の板バネ14の劣化を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、移動体としてのスリーブ13のうち被写体側の端面(図5(b)でいう上端面)だけでなく、スリーブ13のうち撮像素子側の端面(図5(b)でいう下端面)についても面取りしているが、いずれか片方のみであってもよい。また、本実施形態では、具体的な面取り態様として、平面形状の傾斜面133aとなるようにしているが、例えば図6(c)に示すように、R面形状となるように面取りしても構わない。さらに、本実施形態では、製造工程の容易さを考慮して、第1のコイルガイド部133の前端面における外周縁の全てを面取りすることとしたが、例えば図6(d)に示すように、少なくとも、連結部144a〜144dの近傍で面取りされていればよい。
一方、面取りの仕方については、例えば、スリーブ13を製造する際に、金型の該当箇所に面取りをつけることができる。また、略円筒形状のスリーブ13を製造した後、第1のコイルガイド部133の前端面における外周縁を斜めに削って、面取りをつけることもできる。
[基本動作]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1において、移動体は、通常(第1のコイル181及び第2のコイル182の非通電時)は、撮像素子側(像側)に位置する。このとき、ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力によって、移動体の変位を規制している。ただし、ワイヤースプリング16とマグネット17との距離はある程度保たれているため、ワイヤースプリング16とマグネット17との磁気吸引力が強くなり過ぎることはない。これにより、移動体の中心軸がずれるのを防ぎ、ひいてはチルト特性の悪化を防ぐことができる。
このような状態において、第1のコイル181及び第2のコイル182に電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、第1のコイル181及び第2のコイル182並びにスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始める。
このとき、第1の板バネ14とスリーブ13の前端との間、及び第2の板バネ15とスリーブ13の後端との間には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力が釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。また、第1のコイル181及び第2のコイル182に、逆方向の電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ下向き(後側)の電磁力を受けることになる。
その際、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流量と、第1の板バネ14及び第2の板バネ15によってスリーブ13に働く弾性力を調整することで、スリーブ13(移動体)を所望の位置に停止させることができる。なお、電磁力と弾性力との釣り合いを利用してスリーブ13を停止させることで、衝突音の発生を防ぐことができるようになっている。
[実施形態の主な効果]
以上説明したように、本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、連結部144a〜144dの近傍で面取りされていれば、スリーブ13が光軸Lの方向に移動したときであっても、第1の板バネ14の屈曲する位置、すなわち、移動体の角部の位置がスリーブ13(第1のコイルガイド部133)の内側(光軸L側)となるので、第1の板バネ14の変位する(撓み)領域(長さ)は従来に比べて長くなるので、屈曲する角度は緩やかになる。このため、第1の板バネ14の塑性変形を抑制することができる。(図6(b)参照)。
また、スリーブ13を接写撮影(マクロ撮影)位置、すなわち、被写体側に近づいた位置に移動した際、スリーブ13に傾斜面133aが形成されているので、第1の板バネ14がスリーブ13の角部133bの位置で急に屈曲した形状とはならない。したがって、スリーブ13のストローク量を増やすことができ、ひいてはマクロ撮影機能を向上させることができる。
また、屈曲する位置Zに加わる力が、従来に比べて分散され緩和されるので、第1の板バネ14の劣化を防止することができる。また、レンズ駆動装置1では、第1のコイルガイド部133の前端面における外周縁の全てを面取りすることとしているので、製造工程の容易化に資することができる(上述したように金型を用いる場合には、その金型が作りやすくなる)。
なお、レンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、PHS,PDA,バーコードリーダ,薄型のデジタルカメラ,監視カメラ,車の背後確認用カメラ,光学的認証機能を有するドア等である。
本発明に係るレンズ駆動装置は、バネ部材の劣化を防ぎことが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の機械構成を示す分解斜視図である。 第1の板バネがカバーに取り付けられたときの様子を示す斜視図である第1の板バネがマグネットに取り付けられている(溶着されている)様子を示す図である。 第1の板バネがマグネットに取り付けられている(溶着されている)様子を示す図である。 図4からマグネットと台座を取り除いた図である。 光軸の方向に先の細いテーパ形状となるような傾斜面を形成することによって、屈曲点が生じ難くなることを模式的に説明するための説明図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
11 バックヨーク
12 カバー
13 スリーブ
133a 傾斜面
14 第1の板バネ
141 支持体側取り付け部
142 移動体側取り付け部
143 バネ部
144a〜144d 連結部
15 第2の板バネ
16 ワイヤースプリング
17 マグネット
18 コイル
19 台座

Claims (4)

  1. レンズを保持する保持部材を備えた移動体と、
    バネ部材を介して前記移動体を光軸方向に移動可能に支持する支持体と、
    前記移動体を光軸方向に駆動するコイルと、を有し、
    前記バネ部材は、前記移動体に取り付けられる移動体側取り付け部と、前記支持体に取り付けられる支持体側取り付け部と、前記移動体を付勢するバネ部と、前記移動体取り付け部と前記バネ部をつなぐ連結部と、を備え、
    前記移動体のうち光軸と直交する端面における外周縁において、当該外周縁は、光軸方向に先の細いテーパ形状となるように面取りされた傾斜面が形成され、
    前記傾斜面は、対向する前記移動体側取り付け部の面とで隙間が形成され、前記バネ部材が光軸方向に変位した際、前記バネ部材を接触させて載置することができることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記外周縁の全てが面取りされていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記面取りされている端面は、前記移動体のうち被写体側の端面であることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記テーパ形状となった外周縁に、更に面取りされていることを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
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