本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、分解し易くかつ損傷し難く、水漏れを確実に防止できる組み立て式簡易貯液槽、及び組み立て式簡易貯液槽用枠体を提供することを目的とする。
参考例による組み立て式簡易浴槽は、嵌合部が外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の嵌合部と嵌合しかつ分離可能な嵌合部が外周下面に設けらた第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の外周上面の嵌合部と前記第2の枠体の外周下面の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易浴槽であって、前記第1の枠体が前記外周上面の外周縁に面取り部を備えることを特徴とする。
この組み立て式簡易浴槽によれば、第1の枠体の上に第2の枠体が重ねられて嵌合している状態から両枠体を分離するとき、第1の枠体と第2の枠体との間に位置する第1の枠体の面取り部から指を掛けて力を作用させることができるので、浴槽を簡単に分解することができる。
上記組み立て式簡易浴槽において前記第1の枠体及び前記第2の枠体の平面全体が矩形状に構成され、前記第1の枠体の外周上面の少なくとも一辺の外周縁に前記面取り部を備えることが好ましい。
また、前記面取り部のある一辺の外周縁に対向する他辺の外周縁に面取り部を備えることで、両枠体を分離するとき、一辺側の面取り部を支点にして他辺側の面取り部から力を作用させて他辺側を持ち上げることができ、面取り部を支点に回転するようにして分離できるので、作業が安定するとともに、面取り部のない状態では角部と角部とが支点になるので角部が損傷し易かったのに対し、枠体が損傷し難くなる。また、面取り部は枠体の外周縁全周に設けてもよい。
なお、前記第1の枠体の外周上面に設けられた嵌合部が凸状であり、前記第2の枠体外周下面に設けられた嵌合部が凹状であり、前記第1の枠体及び前記第2の枠体が同一の枠体形状から構成されていることが好ましい。
別の参考例による組み立て式簡易浴槽用枠体は、その外周上面に設けられた嵌合部を備えて組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であって、前記枠体の嵌合部と嵌合部材とが分離可能な嵌合構造により嵌合したとき、前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートが前記嵌合構造により固定され前記枠体と一体になって浴槽部を構成可能であり、前記外周上面の外周縁に面取り部を備えることを特徴とする。
この組み立て式簡易浴槽用枠体によれば、組み立て式簡易浴槽を組み立て、枠体の上に嵌合部材が重ねられて嵌合している状態から両者を分離するとき、枠体と嵌合部材との間に位置する枠体の面取り部から指を掛けて力を作用させることができるので、浴槽を簡単に分解することができる。
なお、上記組み立て式簡易浴槽用枠体において前記枠体の平面全体が矩形状に構成され、前記外周上面の少なくとも一辺の外周縁に前記面取り部を備えることが好ましい。また、前記面取り部のある一辺の外周縁に対向する他辺の外周縁に面取り部を備えることで、枠体を分離するとき、一辺側の面取り部を支点にして他辺側の面取り部から力を作用させて他辺側を持ち上げることができ、面取り部を支点に回転するように分離できるので、作業が安定するとともに、面取り部のない状態では角部と角部とが支点になるので角部が損傷し易かったのに対し、枠体が損傷し難くなる。また、面取り部は枠体の外周縁全周に設けてもよい。
上記目的を達成するため、本発明による組み立て式簡易貯液槽は、凸状部を有する嵌合部が外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の嵌合部と嵌合しかつ分離可能な凹状部を有する嵌合部が外周下面に設けられた第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の外周上面の嵌合部と前記第2の枠体の外周下面の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易貯液槽であって、前記第1の枠体の凸状部と前記第2の枠体の凹状部とが嵌合した状態から前記第1の枠体と前記第2の枠体を、一辺側を支点として他辺側を持ち上げるようにして分離するとき、前記凸状部と前記凹状部が相対移動しながら互いに干渉しないように、前記支点を中心にして前記第2の枠体の前記支点側の凹状部が描く最大径の軌道円を前記凸状部が遮らないように前記凸状部及び/又は前記凹状部の各形状を構成したことを特徴とする。
この組み立て式簡易貯液槽によれば、嵌合状態の第1の枠体と第2の枠体を分離するとき、一辺側を支点として他辺側を持ち上げるようにして分解できるが、このとき、凸状部と凹状部が相対移動しながら互いに干渉しないので、分解し易くかつ枠体が損傷し難い。また、上述のように、第1の枠体の外周上面の外周縁に面取り部を設け、この面取り部の内側部分が一辺側の支点となり好ましい。
また、前記支点を中心にして前記第2の枠体の前記支点側の凹状部が描く最大径の軌道円を前記凸状部が遮らないように前記凸状部及び前記凹状部の少なくとも一方の形状を構成することで、分離のとき、互いに干渉せず、分解し易くかつ枠体が損傷し難くなる。
本発明によるもう1つの組み立て式簡易貯液槽は、凸状部を有する嵌合部が外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の嵌合部と嵌合しかつ分離可能な凹状部を有する嵌合部が外周下面に設けられた第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の外周上面の嵌合部と前記第2の枠体の外周下面の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易貯液槽であって、前記第1の枠体の凸状部と前記第2の枠体の凹状部とが嵌合した状態から前記第1の枠体と前記第2の枠体を、一辺側を支点として他辺側を持ち上げるようにして分離するとき、前記凸状部と前記凹状部が相対移動しながら互いに干渉しないように、前記支点を中心にして前記第1の枠体の前記支点側の凸状部が描く最大径の軌道円に対し前記凹状部が遮らないように前記凹状部の形状を構成したことを特徴とする。
前記支点を中心にして前記第1の枠体の前記支点側の凸状部が描く最大径の軌道円に対し前記凹状部が遮らないように前記凹状部の形状を構成することで、分離のとき、互いに干渉せず、分解し易くかつ枠体が損傷し難くなる。この場合、前記支点を中心にして前記第2の枠体の前記支点側の凹状部が描く最大径の軌道円に沿うような形状を前記凸状部が有することで、凸状部と凹状部が密着して嵌合できるとともに、分離のとき、互いに干渉せず、分解し易くかつ枠体が損傷し難くなる。
また、前記第1の枠体の嵌合部と前記第2の枠体の嵌合部との嵌合を補助する嵌合補助部が前記第1の枠体及び前記第2の枠体の少なくとも一方に係脱自在に設けられていることが好ましい。これにより、防水シートが嵌合部と嵌合補助部とで一層外れ難くなり水漏れを確実に防止でき、また、枠体の分解及び防水シートの取り外しも容易である。
また、前記凸状部と前記凹状部とが嵌合したときの凹凸嵌合部に隙間が形成されるように構成されることで、分離のとき、互いに干渉せず、分解し易くかつ枠体が損傷し難くなるとともに、防止シートのはめしろを確保できる。また、凹凸嵌合部に防止シートを挟んだ状態で隙間が存在しても、浴槽内に水を入れると、防止シートが主として凸状部に係止され、防止シートが固定される。
また、前記第1の枠体及び前記第2の枠体の少なくとも一方の前記嵌合部の弾力性が比較的少ない場合でも、分解し易くかつ枠体が損傷し難くなる。
また、前記弾力性が比較的少ない嵌合部は、その表面部分がコーティング処理されている場合、樹脂と一体に形成されている場合、フィルム部材で覆われている場合、または嵌め込み部材で覆われている場合であり、枠体の耐久性が向上する。
本発明による組み立て式簡易貯液槽用枠体は、上述の組み立て式簡易貯液槽における前記第1の枠体及び前記第2の枠体が同一の枠体形状を有し、その枠体形状を有することを特徴とする。
この組み立て式簡易貯液槽用枠体によれば、組み立て式簡易貯液槽を組み立て、嵌合状態の第1の枠体と第2の枠体を分離するとき、一辺側を支点として他辺側を持ち上げるようにして分解できるが、このとき、凸状部と凹状部が相対移動しながら互いに干渉しないので、分解し易くかつ枠体が損傷し難い。
更に別の参考例による更に別の組み立て式簡易浴槽は、凸状部を有する嵌合部が外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の嵌合部と嵌合しかつ分離可能な凹状部を有する嵌合部が外周下面に設けられた第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の外周上面の嵌合部と前記第2の枠体の外周下面の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易浴槽であって、前記第1の枠体の凸状部と前記第2の枠体の凹状部とを嵌合したときに嵌合部が形成され、前記嵌合部に空気溜め部が形成されるように前記凸状部と前記凹状部を構成したことを特徴とする。
この組み立て式簡易浴槽によれば、嵌合部に空気溜め部を密閉して形成できるので、使用時に防水シートを嵌合部で嵌合し固定したとき、空気溜め部で水の漏出を遮断することができ、水漏れを確実に防止できる。
前記嵌合部に前記空気溜め部として部分的に隙間が形成されるように前記第1の枠体の凸状部と前記第2の枠体の凹状部を構成することができる。また、前記第1の枠体の凸状部及び前記第2の枠体の凹状部の少なくとも一方の表面に比較的小さな凹部を形成し前記空気溜め部とするようにしてもよい。
更に別の参考例による更に別の組み立て式簡易浴槽用枠体は、上述の更に別の組み立て式簡易浴槽における前記第1の枠体及び前記第2の枠体が同一の枠体形状を有し、その枠体形状を有することを特徴とする。
この組み立て式簡易浴槽用枠体によれば、組み立て式簡易浴槽を組み立て、嵌合部に空気溜め部を密閉して形成できるので、使用時に防水シートを嵌合部で嵌合し固定したとき、空気溜め部で水の漏出を遮断することができ、水漏れを確実に防止できる。
更に別の参考例による組み立て式簡易貯液槽は、嵌合部が外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の嵌合部と嵌合しかつ分離可能な嵌合部が外周下面に設けらた第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の外周上面の嵌合部と前記第2の枠体の外周下面の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易貯液槽であって、前記第1の枠体が前記外周上面の外周縁に面取り部を備えることを特徴とする。
この組み立て式簡易貯液槽によれば、第1の枠体の上に第2の枠体が重ねられて嵌合している状態から両枠体を分離するとき、第1の枠体と第2の枠体との間に位置する第1の枠体の面取り部から指を掛けて力を加えることができるので、貯液槽を簡単に分解することができる。
更に別の参考例による組み立て式簡易貯液槽用枠体は、その外周上面に設けられた嵌合部を備えて組み立て式簡易貯液槽を構成可能な枠体であって、前記枠体の嵌合部と嵌合部材とが分離可能な嵌合構造により嵌合したとき、前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートが前記嵌合構造により固定され前記枠体と一体になって貯液可能な貯液部を構成可能であり、前記外周上面の外周縁に面取り部を備えることを特徴とする。この組み立て式簡易貯液槽用枠体によれば、組み立て式簡易貯液槽を組み立て、第1の枠体の上に第2の枠体が重ねられて嵌合している状態から両枠体を分離するとき、第1の枠体と第2の枠体との間に位置する第1の枠体の面取り部から指を掛けて力を作用させることができるので、浴槽を簡単に分解することができる。
本発明による別の組み立て式簡易貯液槽は、凸状部を有する嵌合部が外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の嵌合部と嵌合しかつ分離可能な凹状部を有する嵌合部が外周下面に設けられた第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の外周上面の嵌合部と前記第2の枠体の外周下面の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易貯液槽であって、前記第1の枠体の凸状部と前記第2の枠体の凹状部とが嵌合した状態から前記第1の枠体と前記第2の枠体を、一辺側を支点として他辺側を持ち上げるようにして分離するとき、前記凸状部と前記凹状部が相対移動しながら互いに干渉しないように構成されていることを特徴とする。
この組み立て式簡易貯液槽によれば、嵌合状態の第1の枠体と第2の枠体を分離するとき、一辺側を支点として他辺側を持ち上げるようにして分解できるが、このとき、凸状部と凹状部が相対移動しながら互いに干渉しないので、分解し易くかつ枠体が損傷し難い。
本発明による別の組み立て式簡易貯液槽用枠体は、上述の別の組み立て式簡易貯液槽における前記第1の枠体及び前記第2の枠体が同一の枠体形状を有し、その枠体形状を有することを特徴とする。この組み立て式簡易貯液槽用枠体によれば、組み立て式簡易貯液槽を組み立て、嵌合状態の第1の枠体と第2の枠体を分離するとき、一辺側を支点として他辺側を持ち上げるようにして分解できるが、このとき、凸状部と凹状部が相対移動しながら互いに干渉しないので、分解し易くかつ枠体が損傷し難い。
本発明によれば、分解し易くかつ損傷し難く、水漏れを確実に防止できる組み立て式簡易貯液槽、及び組み立て式簡易貯液槽用枠体を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は第1の実施の形態による組み立て式簡易浴槽を示す斜視図(a)、側面図(b)、図1(a)、(b)の簡易浴槽の嵌合部を分解して示す要部分解断面図(c)、及び図1(a)、(b)の簡易浴槽の端部を示す要部側面図(d)である。図2は図1の簡易浴槽を分解するときの嵌合部の様子を示す要部側面図である。図3は従来の簡易浴槽を分解するときの嵌合部の様子を示す要部側面図である。
図1(a)〜(d)に示すように、組み立て式簡易浴槽1は、外周下面に凹状部11と外周上面に凸状部12が設けられた第1の枠体10と、外周下面に凹状部21と外周上面に凸状部22が設けられ第1の枠体10の上に重ねられた第2の枠体20と、第1の枠体10を覆うようにして配置されて第1の枠体10と第2の枠体20との間で凸状部12と凹状部21による凹凸嵌合により固定された防水シート9と、を備える。
図1(a)〜(d)のように、第1の枠体10と第2の枠体20との間に位置し固定された防水シート9と上部の第2の枠体20の内側とによりお湯を溜めることのできる浴槽部が構成される。また、図1(a)のように、第1の枠体10及び第2の枠体20は、全体として略長方形状に構成され、その四隅は円弧状に構成されている。
図1(a)〜(d)のように、第1の枠体10の凸状部12の設けられた外周上面の外周縁に面取り部13が全周にわたって設けられている。面取り部13は、図3のような角部Dを略45度に面取りをしたものであり、簡易浴槽1の外周面に露出し、特に第1の枠体10と第2の枠体20を分解するときに、面取り部13から指を掛けて力を加え易いようになっている。
なお、第1の枠体10と第2の枠体20は、同一形状であり、第2の枠体20にも同様の面取り部23が形成されており、例えば、発泡ポリスチレン樹脂、発泡ポリウレタン樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂等の発泡樹脂から同一の成形金型で一体に成形できる。
また、防水シート9として、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素含有重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂などの素材をフィルム状にしたものを使用できる。
簡易浴槽1の使用後に、図1(a)〜(d)のように凸状部12と凹状部21により凹凸嵌合した状態の第1の枠体10と第2の枠体20を分離するとき、図1(d)の第1の枠体10と第2の枠体20との間に位置する一辺側の面取り部13から指を掛けて他辺側を支点として第2の枠体20を上方に持ち上げるようにして力を作用させることで、図2のように、第2の枠体20を第1の枠体10に対し面取り部13の内側を支点13aとして回動させることにより分離し分解することができる。
上述の持ち上げから回動の間に、図2のように、第2の枠体20は、その下面で第1の枠体10の面取り部13の内側を支点13aとして力が作用するので、力が安定して作用し回動がスムースに行われ、簡易浴槽1を簡単に分解することができる。図3のように、両枠体の角部DとD’が回動のときの支点となると、回動が安定せず、更に角部DとD’が当接するので、分離のときに角部D、D’が損傷し易くなるのに対し、図2のように面取り部13を設けることで、上下の枠体10と20が角と面で接することになるため、分解作業を安定して行うことができ、枠体10と20の外周における破損を回避でき、枠体10、20を繰り返して使用できる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態は、図1,図2の簡易浴槽が凹凸嵌合部で分解し易くかつ損傷し難くなるようにした構成である。図4は第2の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第1の例を示す要部断面図である。図5は第2の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第2の例を示す要部断面図である。図6は第2の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第3の例を示す要部断面図(a)及びその変形例を示す要部断面図(b)である。図7は図1,図2の簡易浴槽を分解するときの様子を示す側面図である。図8は図7の嵌合部を示す要部側面図である。
図7,図8のように、図1,図2の上下に嵌合した第1及び第2の枠体10,20から上側の第2の枠体20を取り外すために、第2の枠体20の一辺側を他辺側を支点として持ち上げて下側の第1の枠体10から嵌合を外すとき、第2の枠体20が第1の枠体10の面取り部13の内側を支点13aとして、てこのように回動する。この回動のとき、支点13aから距離aの第2の枠体20の凹状部21の縁が力の作用点1として働き、支点13aを中心とする半径aの円cを軌道として移動すると、第1の枠体10の凸状部12が作用点1の軌道を部分的に遮る位置関係にあるので、凹状部21が凸状部12に当たり干渉してしまい、それ以上、第2の枠体20を持ち上げることができなくなり、分離の妨げになる。無理に第2の枠体20を回動させようとすると、凹状部21と凸状部12との当接部分が損傷してしまう。
なお、第1及び第2の枠体10,20の支点13aから遠い他辺部分の作用点2でも同様の問題が生じ得るが、支点13aからの距離が長いので、作用点1よりも損傷のおそれは少ない。
上述の問題を回避するために、第2の実施の形態の第1の例は、図4のように、凹状部11,21を略半円形の凹状に構成し、凸状部12,22を略半円形の凸状に構成している。
また、第2の例は、図5のように、凹状部11,21を略正三角形の凹状に構成し、凸状部12,22を略正三角形の凸状に構成している。
図4,図5によれば、支点13aを中心とし凹状部21の縁までの距離aを半径とする円cの軌道に対し第1の枠体10の凸状部12がいずれの部分でも接触しないので、第1の枠体10から第2の枠体20を分離させるとき、凹状部21が凸状部12に当たらずに干渉することがなく、第1の枠体10に対し第2の枠体20を持ち上げることができる。このため、両枠体10,20を容易に分離でき、凹状部21と凸状部12の凹凸嵌合部が損傷することはない。
図4,図5では、凹凸嵌合構造を形成する凹状部と凸状部の平面形状を略半円形、略正三角形としたが、その平面形状は、長円形状、他の多角形等の他の形状であってもよい。
また、第3の例は、図6(a)のように、凹状部11,21及び凸状部12,22を、支点13aを中心とし凹状部21の縁までの距離aを半径とする円cに沿うような形状に構成している。即ち、凹状部11,21及び凸状部12,22は円cの一部である円弧部bを有する。
図6(a)によれば、凹状部21が凸状部12に対し円cの円弧部bに沿って回動するので、凸状部12が凹状部21の回動を回動の始めから円弧部bの範囲で妨げない。このため、第1の枠体10から第2の枠体20を分離させるとき、凹状部21が凸状部12に当たらずに干渉することがなく、第1の枠体10に対し第2の枠体20を持ち上げることができる。このため、両枠体10,20を容易に分離でき、凹状部21と凸状部12の凹凸嵌合部が損傷することはない。
また、第3の例における凹状部11,21は、図6(b)に示す変形例のように、凸状部12,22のような円弧部を有せずに、長円形状としてもよい。図6(b)においても凸状部12が凹状部21の回動を回動の始めから図のハッチングで示す範囲で妨げない。このため、第1の枠体10から第2の枠体20を分離させるとき、凹状部21が凸状部12に当たらずに干渉することがなく、第1の枠体10に対し第2の枠体20を持ち上げることができる。このため、両枠体10,20を容易に分離でき、凹状部21と凸状部12の凹凸嵌合部が損傷することはない。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態は、第2の実施の形態と同様に図1,図2の簡易浴槽が凹凸嵌合部で分解し易くかつ損傷し難くなるようにした構成である。図9は第3の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第1の例を示す要部断面図である。図10は第3の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第2の例を示す要部断面図である。図11は第3の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第3の例を示す要部断面図である。図12は第3の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第4の例を示す要部断面図である。図23は第3の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第5の例を示す要部断面図である。
第3の実施の形態の第1の例は、図9のように、第1の枠体10の凸状部12が略長円形状であり、支点13aに近い側の凸状部12(図7の作用点1)が第1の枠体10の面取り部13の支点13aを中心として相対的に回動するときに描く最大径の円dに対し第2の枠体20の凹状部21が遮らないように凹状部21の形状を変えたものである。
凹状部21の一部は、支点13aから凸状部12の縁までの距離aに対し更に距離をxだけ大きくした距離(a+x)を半径とした円dに沿うような形状となっている。即ち、凹状部11,21は円dの一部である円弧部eを有する。
図9によれば、凹状部21は、円dの円弧部eを有して回動するので、凸状部12の最も凹状部21に接近する部分に当たらずに、凹状部21の回動を妨げない。このため、第1の枠体10から第2の枠体20を分離させるとき、凹状部21が凸状部12に干渉することがなく、第1の枠体10に対し第2の枠体20を持ち上げることができる。このため、両枠体10,20を容易に分離でき、凹状部21と凸状部12の凹凸嵌合部が損傷することはない。
第2の例は、図10のように、第1の枠体10の凸状部12は略五角形状であり、その先端側が略三角形状であるが、凸状部12が第1の枠体10の面取り部13の支点13aを中心として相対的に回動するときに描く最大径の円dに対し第2の枠体20の凹状部21が遮らないように、凹状部21の形状を略五角形状の凸状部12に対応した形状から変えたものである。凹状部11,21の一部は、同様に、凸状部12の縁までの距離aに対し更に距離をxだけ大きくした距離(a+x)を半径とした円dに沿うような形状である円弧部e(円dの一部)を有する。
第3の例は、図11のように、第1の枠体10の凸状部12は略矩形状であり、凸状部12が第1の枠体10の面取り部13の支点13aを中心として相対的に回動するときに描く最大径の円dに対し第2の枠体20の凹状部21が遮らないように、凹状部21の形状を略矩形状の凸状部12に対応した形状から変えたものである。凹状部11,21の一部は、同様に、凸状部12の縁までの距離aに対し更に距離をxだけ大きくした距離(a+x)を半径とした円dに沿うような形状である円弧部e(円dの一部)を有する。
図10、図11によれば、凹状部21は、円dの円弧部eを有して回動するので、凸状部12の最も凹状部21に接近する部分に当たらずに、凹状部21の回動を妨げない。このため、第1の枠体10から第2の枠体20を分離させるとき、凹状部21が凸状部12に干渉することがなく、第1の枠体10に対し第2の枠体20を持ち上げることができる。このため、両枠体10,20を容易に分離でき、凹状部21と凸状部12の凹凸嵌合部が損傷することはない。
図9〜図11では、凹凸嵌合構造を形成する凹状部と凸状部の平面形状を略長円形状、略五角形状、略矩形状としたが、その平面形状は、他の多角形等の他の形状であってもよい。
第4の例は、図12のように、図9の凸状部12,22の形状を凹状部11,21の形状に対応するように変えたものである。即ち、凸状部12,22は、凹状部11,21の円dの円弧部eに対応した円弧部fを有している。
図12によれば、凹状部21が凸状部12に対し円dの円弧部fに沿って回動するので、凸状部12が凹状部21の回動を回動の始めから円弧部fの範囲で妨げない。このため、第1の枠体10から第2の枠体20を分離させるとき、凹状部21が凸状部12に当たらずに干渉することがなく、第1の枠体10に対し第2の枠体20を持ち上げることができる。このため、両枠体10,20を容易に分離でき、凹状部21と凸状部12の凹凸嵌合部が損傷することはない。
また、図12の凸状部12と凹状部21との凹凸嵌合部は、図9の凹凸嵌合部のような隙間(図9のハッチングで示す)が形成されず、枠体10,20の凹凸嵌合構造により固定される防水シート9(図1)の接地面積が多くなるので、防水シート9の係止力が高まる。
第5の例は、図23のように、図9と同様の構成であるが、凸状部12と凹状部21との凹凸嵌合部全体に隙間Cが形成されるようにしたものである。これにより、分離のとき、互いに干渉せず、分解し易くかつ枠体が損傷し難くなるとともに、防止シート9のはめしろを確保できる。この場合、第1の枠体10と第2の枠体20とにおいて凹凸嵌合部が形成されたとき、凸状部12と凹状部21の外側面F1及び内側面F2において各上下面が当接するように構成されることが好ましい。
図23において凸状部12と凹状部21とによる凹凸嵌合部に防止シート9を挟んだ状態で隙間Cが存在しても、図23の右側部分に形成される浴槽部内に水を入れると、防止シート9が浴槽部側に引っ張られれることで、主に凸状部12の図23の左半分側に係止され、防止シート9の固定に特に問題は生じない。
なお、図10,図11においても、図12と同様に、各凸状部12,22を各凹状部11,21に対応した形状としてもよい。また、図4〜図6,図10〜図12においても、図23と同様に、凹凸嵌合部全体に隙間が形成されるようにしてもよい。
また、図1,図2,図4〜図6,図9〜図12,図23では、枠体10,20の表面部分に非透水性樹脂によりコーティング処理を施すことが望ましく、かかる非透水性樹脂として例えば、エフレタンSH−4000(日本合成化学工業株式会社製の商品名)やウルトラタン、スタイロタン(米国フツラコーティング社製の商品名)などがある。
また、枠体10,20をスーパーブロー成形による金型同時成形等によりそれらの表面部分を例えばABS樹脂などの樹脂材料により一体に形成するようにしてもよい。これにより、内部を発泡樹脂とし表面を樹脂とした枠体を得ることができ、上述のようなコーティング処理が不要となる。
また、発泡樹脂等からなる枠体10,20の外面の一部または全面を樹脂ソリッド等からなる嵌め込み部材を嵌め込んで覆うようにしてもよい。嵌め込み部材で覆った部分はコーティング処理が不要となる。嵌め込み部材は、樹脂塗料から形成でき、例えばウレタン系樹脂塗料を、枠体と同形状とした母型に所定厚さにコーティングし、乾燥後に母型から剥がす型抜き成形で簡単に得ることができる。かかるウレタン系樹脂塗料として例えば上述のウルトラタン(商品名)などがある。嵌め込み部材の厚さは、例えば0.5〜1mm程度にできるが、コーティング量により適宜調整可能である。なお、嵌め込み部材は、押し出し成形や射出成形やブロー成形等により成形金型で樹脂から成形してもよい。
また、発泡樹脂等からなる枠体10,20の外面の一部または全面をフィルム部材で覆うようにしてもよい。
以上のように、凹凸嵌合部を含む枠体10,20に対し、コーティング処理やABS樹脂などによる一体形成や嵌め込み部材の配置やフィルム部材の配置等を行うことで、枠体10,20の耐久性を向上できる。その一方、凸状部と凹状部との凹凸嵌合部における弾力性が発泡樹脂のままの場合よりも低下するが、上述の図4〜図6,図9〜図12,図23のように、枠体を分解するため回動させるとき、凹凸嵌合部において凹状部と凸状部の当たりによる干渉がなくなるので、弾力性の低下は問題とならない。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態における凹凸嵌合部に嵌合を補助する嵌合補助部を設けた構成である。図13は第4の実施の形態による第1の例を示す図であり、組み立て式簡易浴槽の枠体の凹状部のある外周下面を示す底面図(a)、その枠体を破断してみた破断斜視図(b)及び図13(a)の変形例を示す枠体の底面図(c)である。図14(a)、(b)は第4の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第2の例を示す要部断面図である。図15は第4の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第3の例を示す要部断面図である。図16は第4の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第4の例を示す要部断面図である。
第4の実施の形態による第1の例は、図13(a)、(b)のように、枠体10,20の外周下面の凹状部11,21の外側に係止突起部31を長手方向に断続的に複数箇所に設けている。各係止突起部31は、凹状部21に凸状部12が嵌合するとき、弾性変形して待避し易く嵌合の妨げとならないような形状及び寸法となっており、嵌合後は弾性復元して凸状部12を係止するとともに、枠体10,20の分離のときは、弾性変形して係止を解除し易くなっている。
また、図13(c)のように、凹状部11,21の外側に係止突起部32及び内側に係止突起部33を長手方向に断続的に複数箇所に設けるようにしてもよい。この場合、係止突起部32,33の長手方向の長さは、図13(a)の係止突起部31よりも短くてもよい。また、係止突起部32,33の長手方向の位置は互いに同じ位置にならないようにずらすことが好ましい。
図13(a)、(b)、図13(c)の第1の例によれば、係止突起部31,32,33が凹凸嵌合の嵌合補助機能を発揮し、また、係止解除も比較的容易であるので、防水シート9(図1)を凹凸嵌合でより外れ難くでき、また取り外しも容易である。
第2の例は、図14(a)のように、図12の凹状部11,21の外側の縁に爪部34を長手方向に所定長さで断続的に複数箇所に設け、凸状部12,22の形状を爪部34を設けた凹状部11,21に対応させたものである。爪部34のある凹状部21に凸状部12が嵌合するとき、爪部34が凸状部12の対応箇所に入り込むようにして係止される。
また、図14(b)のように、図12の凹状部11,21の内部の外側壁に小突起35を長手方向に所定長さで断続的に複数箇所設け、凹状部11,21の小突起35に対応する凸状部12,22の外側壁部の位置に小突起35が入り込み可能な凹部36を設けたものである。小突起35のある凹状部21に凸状部12が嵌合するとき、小突起35が凸状部12の凹部36に入り込むようにして係止される。
図14(a)、図14(b)の第2の例によれば、爪部34や小突起35・凹部36が凹凸嵌合の嵌合補助機能を発揮し、また、係止解除も比較的容易であるので、防水シート9(図1)を凹凸嵌合でより外れ難くでき、また取り外しも容易である。
また、図14(b)の第2の例は、図17のように、凸状部12,22側に凹部36の代わりに小突起40を設け、凹状部11,21側に小突起35の代わりに凹部39を設けてもよい。また、小突起40は、図18のように、小径の凸部に形成してよく、凸状部12の長手方向に飛び飛びに設けることができる。または、図19のように、凸状部12の長手方向に延びた形状を持つ細長の小突起41を長手方向に飛び飛びに設けてもよい。
また、第2の例は、図20のように、図9の構成に嵌合補助機能を付加するようにしてもよい。なお、図17〜図19も図9の構成に嵌合補助機能を付加したものである。
第3の例は、図15のように、簡易浴槽の外周側面に係止バンド56を配置し、係止バンド56の一端を第2の枠体20の凸状部22の止め部56aで固定し、他端を第1の枠体10の凹状部の止め部56bで固定したものである。かかる係止バンド56で枠体10,20の外周の複数箇所を係止することで、凹凸嵌合の嵌合補助機能を発揮し、また、係止バンド56の固定を解除することで係止解除も容易であるので、防水シート9(図1)を凹凸嵌合でより外れ難くでき、また取り外しも容易である。
第4の例は、図16のように、枠体10,20の嵌合時に対向する外周面において小片形状の磁石37,38を埋め込むようにして配置したものである。磁石37,38は外周の複数箇所に互いに対向して吸着し合うように設ける。磁石37,38により凹凸嵌合で枠体10,20を組み立てたとき互いに吸着することで、凹凸嵌合の嵌合補助機能を発揮し、また、引き離しも比較的容易であり、係止解除も容易であるので、防水シート9(図1)を凹凸嵌合でより外れ難くでき、また取り外しも容易である。なお、図16では、互いに接近し吸着し合う磁石37,38のいずれか一方を強磁性体の鉄等からなる小片としてもよい。
以上のように、第4の実施の形態によれば、特に、凹凸嵌合部の弾力性が低下する場合に、嵌合部に小突起と凹部、爪部、バンド等の係止部や磁石等を配置することで、嵌合補助機能を持たせることができ、凹凸嵌合による固定を強固にかつ係脱自在にできる。これにより、防水シート9(図1)を外れ難くかつ取り外し容易に構成できる。
〈第5の実施の形態〉
第5の実施の形態は、第1乃至第4の実施の形態の簡易浴槽の使用中においてお湯の漏出を遮断するようにした構成である。図21は第5の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第1の例を示す要部断面図である。図22は第5の実施の形態による組み立て式簡易浴槽の嵌合部の第2の例を示す要部断面図である。
第1の例は、図21のように、第1の枠体10の凸状部12と第2の枠体20の凹状部21とが嵌合したとき、その凹凸嵌合部の内側壁面に空気層45が形成されるようにしたものである。かかる空気層45ができるように凸状部12と凹状部21の形状を決めるが、この場合、上述の図9乃至図11と同じように構成することで、かかる空気層45を嵌合時に形成できる。
第2の例は、図22のように、第2の枠体20の凹状部21の頂上部近傍に凹部46aを設けておき、第1の枠体10の凸状部12と第2の枠体20の凹状部21とが嵌合したとき、その凹凸嵌合部の内に空気層46が形成されるようにしたものである。なお、凹部46aは、凹状部21の長手方向に連続して設けることが好ましく、また、その位置は頂上部近傍に限定されず、また、複数箇所に設けてもよい。
図21,図22によれば、第1の枠体10の凸状部12と第2の枠体20の凹状部21とを嵌合のため防水シート9を介在させて押し込むと、凸状部12と凹状部21との間で圧縮された空気が完全に抜けないため、凹凸嵌合部に形成される空気層45,46の内圧が高めになる。このため、簡易浴槽の浴槽部にお湯wを満たしたとき、凹凸嵌合部を含む枠体10と20との間からお湯wが漏出しようとしても、内圧が高めの空気層45,46でその漏出を確実に遮断できる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態の簡易浴槽は、介護の必要な被介護者の入浴サービスに用いて好適であるが、この用途に限定されず、簡易に浴槽を設置できることから、各種の用途に用いてよく、例えば、キャンプ場や災害等の非常時においても使用可能である。
また、本発明によれば、簡易浴槽と同様の構造で、特に浴槽としてではなくとも、必要に応じて各種液体を貯蔵できる組み立て式簡易貯液槽を構成でき、その簡易貯液槽を構成可能な簡易貯液槽用枠体を提供できる。
また、本実施の形態において、面取り部13,23は、平面状に構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば曲面状に構成してもよい。