JP2003010278A - 簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法 - Google Patents

簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法

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JP2003010278A JP2001196230A JP2001196230A JP2003010278A JP 2003010278 A JP2003010278 A JP 2003010278A JP 2001196230 A JP2001196230 A JP 2001196230A JP 2001196230 A JP2001196230 A JP 2001196230A JP 2003010278 A JP2003010278 A JP 2003010278A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水シートを固定し、防水シートが浴槽部に
おいて入浴者の体形に合った凹部を形成し、また、浴槽
の高さを調節できる簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組
み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を
用いた介護方法を提供する。 【解決手段】 浴槽30は防水シート33と枠体31、
32で構成され、防水シート33の周囲を枠体32の外
周上面32aを覆うように位置決め、枠体32の外周上
面32aに備えた凸状の嵌合部37と枠体31の外周下
面31bに備えた凹状の嵌合部36とが嵌合すること
で、防水シート33の周囲を枠体32の嵌合部37と枠
体31の嵌合部36との間に挟み込み、固定する。これ
により、防水シート33は枠体32の中空部分を覆うよ
うに張られた状態となり、浴槽部34において入浴者の
体形に合った凹部を形成し、防水シート33と枠体3
1、32とで浴槽30を組み立てる。また、枠体32の
数を調整することで浴槽30の高さを調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水シートを固定
して浴槽部を構成する簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、
組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽
を用いた介護方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、組み立て式簡易浴槽として、例え
ば、特開2001−95882号公報に記載された簡易
浴槽が公知である。この組み立て式簡易浴槽は枠で浴槽
の周囲を形成し、シートで浴槽の底部を形成し、枠の周
囲とシートの周囲をマジックテープ(登録商標)で固定
したり、枠の外周下面とシートの周囲をファスナーで固
定している。
【0003】しかしながら、上述の組み立て式の簡易浴
槽では、浴槽の周囲の高さが一定であるため浴槽の高さ
を調節できず不便な場合があり、また、シートと枠の固
定はマジックテープやファスナーであるためシートが枠
から外れ易く、外れてしまうと水漏れが起き、また、浴
槽の底部はシートであるため設置した場所の影響を受
け、設置場所によっては凹凸状に変形してしまい入浴感
が良くないことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題に鑑み、防水シートを固定し、防水シ
ートが浴槽部において入浴者の体形に合った凹部を形成
し、また、浴槽の高さを調節できる簡易浴槽、組み立て
式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立
て式簡易浴槽を用いた介護方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明による簡易浴槽は、防水シートと、前記防水シ
ートで浴槽部を構成するように前記防水シートを固定す
る固定手段と、を備え、前記防水シートが前記浴槽部に
おいて入浴者の自重によりその入浴者の体形に合った凹
部に形成されることを特徴とする。
【0006】この簡易浴槽によれば、浴槽部の防水シー
トが入浴者及びお湯の自重で変形し体形にあった凹部を
形成することが可能であるので、設置場所の影響を受け
ず、入浴時に浮力感を得ることができ、また、浴槽部に
使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすること
ができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0007】また、本発明による第1の組み立て式簡易
浴槽は、その外周上面に嵌合部が設けられた枠体と、前
記枠体の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する嵌合部材
と、前記枠体全体を覆うように前記枠体と前記嵌合部材
との間に配置された防水シートと、を備え、前記嵌合部
と前記嵌合部材との間に挟まれて前記嵌合構造により固
定された前記防水シートが前記枠体と一体になって浴槽
部を構成することを特徴とする。
【0008】この第1の組み立て式簡易浴槽によれば、
防水シートが嵌合構造で固定されるので、浴槽の使用時
に枠体から外れ難くなり、また、浴槽の非使用時に防水
シートと枠体と嵌合部材とに分解することができるの
で、浴槽の運搬や収納が容易であり、また、防水シート
は必要に応じて交換することができる。さらに、浴槽部
の底が設置場所の床より高い位置にあるので、お湯の回
収作業が容易になる。
【0009】また、前記防水シートが前記浴槽部におい
て入浴者の自重によりその入浴者の体形に合った凹部に
形成されることによって、設置場所の影響を受けず、入
浴時に浮力感を得ることができ、また、浴槽部に使用す
るお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることがで
き、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0010】また、前記枠体は中空状であって底部がな
い状態で使用可能であるが、底部を有し容器状になって
いても良い。このように枠体を容器状にすることによ
り、枠体の安定性が増し、防水シートからお湯が漏れて
も外部へ流出するのを防ぎ、また、防水シートと底部と
の間に密閉された空間ができ、この空間が入浴時にお湯
と入浴者の自重により圧縮されても密閉されているので
エアクッションの役割をはたし、浮力感が一層増す。さ
らに、この空間の空気がお湯の温度で膨張し防水シート
がより一層エアクッションの機能をはたし、浮力感がよ
り一層増す。また、浴槽部内のお湯の温度を一定に保つ
ことができる。
【0011】なお、防水シートの張り具合を調節するこ
とで、防水シートと底部との間の密閉された空間の容積
を調整するようにしても良い。これにより、防水シート
と底部との間の密閉された空間が浴槽部のお湯及び入浴
者の自重により圧縮されるときの内圧を調整することが
できる。
【0012】また、本発明による第2の組み立て式簡易
浴槽は、第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1
の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合
構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられ
前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第
1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の
枠体との間に配置された防水シートと、を備え、前記第
1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌
合構造により固定された前記防水シートが前記第1の枠
体及び前記第2の枠体と一体になって浴槽部を構成する
ことを特徴とする。
【0013】この第2の組み立て式簡易浴槽によれば、
防水シートが嵌合構造で固定されるので、浴槽の使用時
に枠体から外れ難くなり、また、浴槽の非使用時に防水
シートと第1の枠体と第2の枠体とに分解することがで
きるので、浴槽の運搬や収納が容易であり、また、防水
シートは必要に応じて交換することができる。なお、防
水シートが上述と同様に入浴者及びお湯の自重で変形し
体形にあった凹部を形成することが可能であるので、設
置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることがで
き、また、浴槽部に使用するお湯の量を従来の浴槽に比
べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なく
なる。
【0014】また、前記第1の枠体と前記第2の枠体と
が同一形状に構成され、3段以上に積み重ね可能とする
ことにより、所望の高さの浴槽を設置することができ、
また、同一形状の枠体で浴槽を構成できるので、コスト
がかからない。また、浴槽部の底が設置場所の床より高
い位置になることでお湯の回収作業が容易になる。
【0015】また、本発明による第3の組み立て式簡易
浴槽は、第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1
の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合
構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられ
かつその外周上面に第3の嵌合部が設けられ前記第1の
枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第2の枠体の
第3の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第4の嵌合部
がその外周下面に設けられ前記第2の枠体の上部に位置
する第3の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前
記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置された第1
の防水シートと、前記第2の枠体全体を覆うように前記
第2の枠体と前記第3の枠体との間に配置された第2の
防水シートと、を備え、前記第3の嵌合部と前記第4の
嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された
前記第2の防水シートが前記第2の枠体及び前記第3の
枠体と一体になって浴槽部を構成し、前記第1の嵌合部
と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造によ
り固定された前記第1の防水シートが前記第1の枠体及
び前記第2の枠体と一体になって前記浴槽部からの排水
を貯溜する貯溜部を構成することを特徴とする。
【0016】この第3の組み立て式簡易浴槽により、第
2の防水シートが入浴者及びお湯の自重で変形し体形に
あった凹部を形成することが可能であるので、設置場所
の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、ま
た、浴槽部に使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少
なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0017】また、第1の防水シートと第2の防水シー
トとの間に密閉された空間ができ、この空間が入浴時に
お湯と入浴者の自重により圧縮されても密閉されている
ので第2の防水シートはエアクッションの役割をはた
し、浮力感が一層増す。さらに、この空間の空気がお湯
の温度で膨張し第2の防水シートがより一層エアクッシ
ョンの機能をはたし、浮力感がより一層増す。また、浴
槽部内のお湯の温度を一定に保つことができる。また、
例えば、第2の防水シートの底部に穴を開けたり、第2
の防水シートの底部に予め設置した栓を抜いたりするこ
とで、第1の防水シートに浴槽部の排水を貯溜すること
ができ、使用後のお湯の回収作業が簡単になる。さら
に、第2の防水シートに穴が開いても、漏れたお湯が第
1の防水シートに貯溜し外部へ流出するのを防ぐことが
できる。
【0018】さらに、第1の防水シート及び第2の防水
シートの少なくとも一方の張り具合を調節することで、
第1の防水シートと第2の防水シートとの間の密閉され
た空間が浴槽部のお湯及び入浴者の自重により圧縮され
るときの内圧を調整することができる。
【0019】また、前記第1の枠体及び前記第3の枠体
が前記第2の枠体と同一形状に構成され、前記第1の枠
体の部分、前記第2の枠体の部分及び前記第3の枠体の
部分がそれぞれ2段または2段以上に積み重ね可能であ
ることにより、所望の高さの浴槽を設置することがで
き、また、同一形状の枠体で浴槽を構成できるので、コ
ストがかからない。また、浴槽部の底が設置場所の床よ
り高い位置になることでお湯の回収作業が容易になる。
【0020】また、前記嵌合構造は一方が凹部であり他
方が凸部である分離可能な凹凸嵌合構造であることによ
り、強固に防水シートを固定することができ、しかも、
浴槽を分解したり、組み立てたりすることができるので
浴槽の運搬、収納、設置が容易になる。
【0021】また、前記嵌合構造は凹部とこの凹部に嵌
合する弾性体からなる嵌合体とを含むことにより、防水
シートを枠体に固定することができる。ここで嵌合体
は、例えば凹部の中に埋没するように嵌合することが好
ましい。また、凹部と凹部の間に嵌合可能な形状の嵌合
体を嵌合させることで凹部同士の嵌合が可能になる。
【0022】また、前記各枠体が発泡樹脂製であること
により軽量化が図られ、持ち運びや組み立てを容易にす
ることができる。また、発泡樹脂の弾性により例えばア
クシデントなどで体をぶつけた場合、怪我を回避するこ
とができ、人体に対して安全な浴槽を構成することがで
きる。さらに、断熱効果があるので浴槽部内のお湯の温
度を保つことができる。
【0023】また、前記嵌合部材が発泡樹脂製であるこ
とにより軽量化が図られ、持ち運びや組み立てを容易に
することができる。また、発泡樹脂の弾性により例えば
アクシデントなどで体をぶつけた場合、怪我を回避する
ことができ、人体に対して安全な浴槽を構成することが
できる。さらに、断熱効果があるので浴槽部内のお湯の
温度を保つことができる。
【0024】また、前記発泡樹脂製の枠体及び/又は嵌
合部材にコーティング処理を施したことで、コーティン
グ層の断熱性により浴槽内のお湯の温度を保ち、浴槽が
より強靱になり浴槽の寿命を延ばすことができる。さら
に、浴槽内のお湯を防水することで、例えば室内の様々
な場所に浴槽を設置することができる。
【0025】また、本発明による組み立て式簡易浴槽用
枠体は、その外周上面に設けられた第1の嵌合部を備
え、組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であって、前
記枠体の第1の嵌合部と別部材の第2の嵌合部とが嵌合
し嵌合構造を構成し、前記枠体全体を覆うように前記枠
体と前記別部材との間に防水シートを配置し、この防水
シートが前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に
挟まれて前記嵌合構造により固定されて前記枠体及び前
記別部材と一体になって浴槽部を構成するようになって
いることを特徴とする。
【0026】これにより、枠体は別部材との嵌合で防水
シートを固定し浴槽部を形成した組み立て式簡易浴槽を
構成し、複数の枠体や別部材の嵌合により浴槽の高さを
調整し、また、軽量化することで持ち運びが容易にな
り、様々な場所に設置することができる浴槽を実現する
ことができる。
【0027】本発明による組み立て式簡易浴槽を用いた
第1の介護方法は、第1の嵌合部がその外周上面に設け
られた第1の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と
嵌合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面
に設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体
と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と
前記第2の枠体との間に配置された防水シートと、を備
える組み立て式簡易浴槽、を用いて被介護者を寝たまま
の状態で入浴させる介護方法であって、寝た状態の被介
護者の下に前記防水シートを敷くステップと、前記第1
の枠体を前記被介護者を囲むように設置するステップ
と、前記防水シートの周囲が前記第1の枠体の外周上面
を覆うように前記防水シートの周囲を位置決めるステッ
プと、前記第1の枠体に前記第2の枠体を積み重ねて前
記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とを前記防水シート
を挟んだ状態で嵌合させ、前記防水シートを前記嵌合構
造で固定するステップと、前記防水シートと前記第2の
枠体とから構成された浴槽部にお湯を注入するステップ
と、を含むことを特徴とする。
【0028】この第1の介護方法により、浴槽を寝台上
で設置できるので、例えば寝たきりの人や体が不自由で
寝台から移動することができない人などの入浴介護が容
易になる。また、防水シートが嵌合構造で固定されるの
で、浴槽の使用時に枠体から外れ難くなり、また、お湯
を第1の枠体の外周上面を越えた高さまで注ぐことがで
きる。
【0029】また、本発明による組み立て式簡易浴槽を
用いた第2の介護方法は、上述の第3の組み立て式簡易
浴槽や、この中で前記第1の枠体及び前記第3の枠体が
前記第2の枠体と同一形状に構成され、前記第1の枠体
の部分、前記第2の枠体の部分及び前記第3の枠体の部
分がそれぞれ2段または2段以上に積み重ね可能である
ことを特徴とする組み立て式簡易浴槽、を用いて被介護
者を入浴させる介護方法であって、前記第2の防水シー
トと前記第3の枠体とから構成された浴槽部にお湯を注
入し被介護者を入浴させるステップと、前記入浴終了
後、前記第2の防水シートに排水部を形成し、前記浴槽
部内のお湯を前記排水部を通して前記貯溜部に排水する
ステップと、前記浴槽部で前記被介護者の体を拭くステ
ップと、を含むことを特徴とする。
【0030】この第2の介護方法により、浴槽部からの
排水処理が容易になるので、お湯を排水した状態の浴槽
部で被介護者の体を拭くことが可能になり、入浴介護が
容易になる。
【0031】また、本発明による組み立て式簡易浴槽を
用いた第3の介護方法は、上述の第2の組み立て式簡易
浴槽や、この中で前記第1の枠体と前記第2の枠体とが
同一形状に構成され、3段以上に積み重ね可能であるこ
とを特徴とする組み立て式簡易浴槽、または、上述の第
3の組み立て式簡易浴槽や、この中で前記第1の枠体及
び前記第3の枠体が前記第2の枠体と同一形状に構成さ
れ、前記第1の枠体の部分、前記第2の枠体の部分及び
前記第3の枠体の部分がそれぞれ2段または2段以上に
積み重ね可能であることを特徴とする組み立て式簡易浴
槽、を用いて被介護者を入浴させる介護方法であって、
前記第1の枠体、前記第2の枠体、前記第3の枠体の積
み重ね数を調整して前記浴槽の最上面を被介護者の寝台
の高さに合わせるステップと、被介護者を前記浴槽部に
移動させるステップと、を含むことを特徴とする。
【0032】この第3の介護方法により、浴槽部を補助
器具などを使わずに寝台と同じ高さに設置することがで
き、被介護者を寝台上で横に移動させるだけで、入浴さ
せることができるので入浴介護が容易になる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明による第1
の実施の形態による組み立て式簡易浴槽を側面から見た
透視図であり、図2はこの浴槽を背面から見た透視図で
ある。
【0034】図1、図2に示すように、浴槽1は、お湯
の漏出を防ぐ防水シート4と、その外周上面2aに凸状
の嵌合部5が設けられた枠体2と、その外周下面3bに
凹状の嵌合部6が設けられた嵌合部材3と、から構成さ
れる。
【0035】浴槽1の組み立て方について説明すると、
先ず、防水シート4を枠体2の上から被せ、防水シート
4の周囲を枠体2の外周上面2aを覆うように位置決
め、枠体2の凸状の嵌合部5に対し嵌合部材3の凹状の
嵌合部6が凹凸嵌合するように枠体2の上から嵌合部材
3を嵌め込むことにより、防水シート4を枠体2と嵌合
部材3との間に挟み込み、固定する。この枠体2の嵌合
部5と嵌合部材3の嵌合部6との嵌合により、防水シー
ト4は枠体2に強固に固定される。また、防水シート4
は枠体2の中空部分を覆うようにピンと張られた状態と
なる。このようにして、防水シート4と枠体2と嵌合部
材3とが一体に組み立てられ浴槽1が形成される。
【0036】図1、図2の浴槽部8は防水シート4によ
り枠体2の中空部分に形成され、お湯を注入すること
で、防水シート4が沈降し凹状になり、さらに入浴者が
入浴すると、入浴者の姿勢により防水シート4の凹状の
形が変化し、入浴者の体形に合った凹部を形成する。
【0037】図1、図2の浴槽1によれば、浴槽部8は
設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることが
でき、また、使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少
なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
防水シート4は嵌合構造による嵌合のため枠体2から外
れ難くなり、また、取り外しも容易となる。さらに、例
えば粉末状のコラーゲンをお湯に溶きゲル状にした入浴
剤などを使用すると、保温性が増し、また、比重を高く
することができるので、少量の入浴剤であっても浮力感
が一層増すことになる。また、浴槽部8の底が設置場所
の床より高い位置にあるので、お湯の回収作業が容易に
なる。
【0038】枠体2及び嵌合部材3は発泡樹脂からな
り、例えば、発泡ポリスチレン樹脂、発泡ポリウレタン
樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂
などで一体に形成でき、また、非透水性樹脂により表面
部分にコーティング処理を施すことが望ましい。例え
ば、エフレタンSH−4000(日本合成化学工業株式
会社製)などがある。
【0039】発泡樹脂から枠体2及び嵌合部材3を構成
したことにより、枠体2及び嵌合部材3は軽量化が図ら
れ運搬や浴槽の組み立てが容易になり、発泡樹脂の保温
性によりお湯の温度を保つことができる。また、発泡樹
脂の弾性により例えばアクシデントなどで体をぶつけた
時など、怪我を回避することができ、人体に対して優し
い浴槽を構成することができる。また、非透水性樹脂で
コーティング処理を施しているので、浴槽がより強靱に
なり浴槽の寿命を延ばすことができ、コーティング層の
断熱性により浴槽内のお湯の温度を保ち、さらに、お湯
を防水することで室内の様々な場所に浴槽1を設置する
ことができる。
【0040】防水シート4は例えば、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、フッ素含有重合体樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、シリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹
脂などの素材をフィルム状にしたものを使用することが
望ましい。これにより、枠体2と嵌合部材3の嵌合構造
部分に防水シート4の周囲を挟み込み易く、また、枠体
2の中空部分に張った状態を維持し、入浴者の自重によ
り入浴者の体形に合って伸びることで、入浴者の体形に
合った凹状の部分を形成することが可能である。また、
運搬時や収納時には小さく折り畳みまたは巻き込むこと
ができ、さらに、傷みや汚れなどの必要に応じて交換す
ることができる。
【0041】また、枠体2には底部7があり容器状に一
体形成されている。これにより、枠体2の安定性が増
し、防水シート4からお湯が漏れても底部7に貯まるこ
とで、外部へ流出するのを防ぎ、また、防水シート4と
底部7との間に密閉された空間110ができ、この空間
110が入浴時にお湯と入浴者の自重により圧縮される
が、密閉されているので、防水シート4はエアクッショ
ンの役割をはたし、浮力感が一層増す。さらに、この空
間110の空気がお湯の温度で膨張することで、防水シ
ート4はより一層エアクッションの機能をはたし、浮力
感がより一層増す。また、浴槽部8内のお湯の温度を一
定に保つことができる。
【0042】なお、防水シート4の周囲を枠体2の外周
上面2aに被せる際に、防水シート4を枠体2の中空部
分にゆるめに張るように位置決めることで、浴槽1を組
み立てた後に防水シート4が枠体2の中空部分に無加重
の状態で凹状の部分を形成するようにしても良い。これ
により、防水シート4と底部7との間の密閉された空間
110が浴槽部8のお湯及び入浴者の自重により圧縮さ
れるときの内圧を調整することができる。
【0043】また、図4は凹凸嵌合構造の嵌合部の具体
例を示す断面図であるが、嵌合部材3の凹状の嵌合部6
の形状は、図4(a)に示すように凹状の嵌合部6の表
面6bから内部の方に向かって一旦狭くなり、そこから
さらに内部は逆に広くなるような形状、または図4
(b)に示すような図4(a)の凹状の嵌合部6の最も
内部の部分に凹状の嵌合部分6aを持つ形状などがあ
り、枠体2の凸状の嵌合部5及び5aの形状もこれに合
う形状にすることで、より密閉された嵌合構造になる。
【0044】さらに、凸状の嵌合部5と凹状の嵌合部6
の両方若しくは、どちらか一方が弾力性を持つことが望
ましく、例えば枠体2及び嵌合部材3を非透水性樹脂に
より表面部分にコーティング処理を施す際、コーティン
グの厚さを嵌合部分だけ薄くすることで、この部分に弾
力性を持たすことが可能である。これにより、凸状の嵌
合部5と凹状の嵌合部6の嵌合時の空気の抜けが良くな
り、より強力な嵌合が可能であり、また、逆に嵌合部分
に空気を入れ易いので枠体2と嵌合部材3とを分解する
ことが容易になる。さらに、凹凸嵌合時の凸状の嵌合部
5や凹状の嵌合部6の破損を防ぐことができる。
【0045】また、枠体と嵌合部材との嵌合の別の例と
して図3を用いて説明する。図3は枠体と嵌合部材の嵌
合の別の例を示す浴槽を側面から見た透視図であるが、
図3に示すように、浴槽80は、その外周上面82aが
凹状の嵌合部85を備えた枠体82と、その外周下面8
1bが凸状の嵌合部86を備えた嵌合部材81と、防水
シート83と、で構成され、枠体82の外周上面82a
を覆うように防水シート83を位置決め、枠体82の凹
状の嵌合部85に対し嵌合部材81の凸状の嵌合部86
が凹凸嵌合するように枠体82の上から嵌合部材81を
嵌め込むことにより、枠体82と嵌合部材81との間に
防水シート83を挟み込み、固定する。これにより防水
シート83は枠体82の中空部分を覆って張られた状態
となり、防水シート83と枠体82と嵌合部材81とが
一体に組み立てられ浴槽80を形成し、防水シート83
により枠体82の中空部分に浴槽部84が形成されるよ
うに構成しても良い。
【0046】次に、上述の凹状の嵌合部と凸状の嵌合部
との嵌合以外の嵌合例について、図5、図6、図7を用
いて説明する。図5は枠体の外周上面が凹状の嵌合部を
備えた浴槽を側面から見た透視図であり、図6は枠体、
嵌合部材共に外周面に凹状の嵌合部を備えた浴槽を側面
から見た透視図であり、図7は嵌合体による凹状の嵌合
部を外周面に持つ枠体と嵌合部材との嵌合を示す断面図
(a)及び枠体と嵌合体の角の部分での嵌合を示す斜視
図(b)であり、図21は枠体の外周面に嵌合部を持た
ない枠体と嵌合部材との嵌合を示す断面図である。
【0047】図5に示すように、浴槽10は防水シート
12と枠体11とで構成され、枠体11の外周上面11
aには凹状の嵌合部13を備えている。防水シート12
は、その周囲を枠体11の凹状の嵌合部13に入れ、こ
の部分に嵌合可能で弾性体から成る例えばゴム製の弾性
変形可能な棒などの嵌合体14を嵌合し、枠体11に固
定されることで、枠体11の中空部分を覆って張られた
状態となる。このようにして、防水シート12と枠体1
1とが一体に組み立てられ浴槽10を形成し、防水シー
ト12により枠体11の中空部分に浴槽部15が形成さ
れる。
【0048】図5の浴槽10によれば、図1、2のよう
な嵌合部材3を用いることなく防水シート12を枠体1
1に固定し、枠体11の中空部分を覆って張ることがで
き、設置に必要な部品がコンパクトになり浴槽10の運
搬、収納、設置が容易になる。
【0049】また、図6に示すように、浴槽90は、そ
の外周上面92aに凹状の嵌合部95を備えた枠体92
と、その外周下面91bに凹状の嵌合部96を備えた嵌
合部材91と、防水シート93とを備え、さらに、枠体
92の凹状の嵌合部95と嵌合部材91の凹状の嵌合部
96との間に嵌合体98を配置した嵌合構造により、枠
体92と嵌合部材91との間に防水シート93を挟み込
み、固定し、防水シート93が枠体92の中空部分を覆
って張れるように構成され、防水シート93と枠体92
と嵌合部材91とが一体に組み立てられ浴槽90を形成
している。これにより、防水シート93により枠体92
の中空部分に浴槽部94が形成される。
【0050】図6の浴槽90のような凹状の嵌合部を備
えた枠体と嵌合部材との嵌合は、図7(a)に示すよう
に、枠体21の凹状の嵌合部23と嵌合し、尚かつ嵌合
部材22の凹状の嵌合部24と嵌合し、例えばゴム製の
弾性変形可能な棒などの嵌合体25を凹状の嵌合部2
3,24の間に挟み込むことで、枠体21と嵌合部材2
2を嵌合することができる。また、嵌合部材22の凹状
の嵌合部24に防水シート26の周囲を入れ、この部分
に嵌合体25を挟み込み、枠体21と嵌合部材22を凹
凸嵌合することで、防水シート26を枠体21と嵌合部
材22との間に固定することができる。また、図7
(b)に示すように枠体21の角の部分も、これとほぼ
同じ角度に曲がった形状の嵌合体25を用いたり、弾性
変形可能な嵌合体25を枠体21の角の部分とほぼ同じ
角度に曲げたりすることで、枠体21の凹状の嵌合部2
4に嵌め込むことができる。
【0051】さらに、図21(a)に示すように、枠体
102の外周上面102aや嵌合部材103の外周下面
103bに、凹状または凸状の嵌合部を持たない枠体1
02と嵌合部材103との嵌合により防水シート104
を固定する場合は、防水シート104を枠体102の外
周上面102a全体を覆うように位置決め、枠体102
の外周上面102aに嵌合する形状の凹状の嵌合部を外
周下面105bに備え,枠体103の外周下面103b
に嵌合する形状の凹状の嵌合部を外周上面105aに備
えた嵌合体105を枠体102と嵌合部材103との間
に嵌合させることで、図21(b)に示すように、防水
シート104を枠体102と嵌合部材103との間に固
定し、枠体102の外周上面102aを覆って張ること
ができる。なお、この構造は枠体同士の嵌合にも適用す
ることができる。
【0052】以上のように、嵌合体を用いることで凹状
の嵌合部同士の嵌合や凸状の嵌合部同士の嵌合やその外
周面に嵌合部を持たない枠体または嵌合部材との嵌合な
ど様々な組み合わせの凹凸嵌合が可能になる。
【0053】次に、本発明による第2の実施の形態を図
8、9、10、11を用いて説明する。図8は本発明に
よる第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を側面
から見た透視図であり、図9はこの浴槽を構成するもの
の斜視図(a)、枠体の線A−Aに沿って切断してみた
図(b)、別の枠体の線B−Bに沿って切断してみた図
(c)であり、図10は枠体と別の枠体との嵌合部分の
断面図であり、図11は枠体と別の枠体との角の部分の
嵌合部分を斜めから見た断面図である。
【0054】図8、図9に示すように、本発明による第
2の実施の形態の浴槽30は、防水シート33と枠体3
2と枠体31とで構成され、枠体31はその外周上面3
1aに凸状の嵌合部35と、その外周下面31bに凹状
の嵌合部36とを備え、また、枠体32はその外周上面
32aに凸状の嵌合部37と、その外周下面32bに凹
状の嵌合部38とを備え、枠体31、32は同じ形状、
同じ大きさで構成されている。
【0055】図8の浴槽30の組み立て方について説明
すると、図9、図10、図11に示すように、先ず防水
シート33の周囲を枠体32の外周上面32aを覆うよ
うに位置決め、枠体32の凸状の嵌合部37と枠体31
の凹状の嵌合部36とが嵌合することで、図10に示す
破線部分のように、防水シート33の周囲を枠体32の
嵌合部37と枠体31の嵌合部36との間に挟み込み、
固定する。この嵌合部36と嵌合部37との嵌合によ
り、防水シート33は枠体32に強固に固定され、ま
た、枠体32の中空部分を覆うようにピンと張られた状
態となる。このようにして、防水シート33と枠体3
1、32が一体に組み立てられ浴槽30が形成される。
【0056】図8の浴槽部34は防水シート33により
枠体32の中空部分に形成され、お湯を注入すること
で、防水シート33が沈降し凹状になり、さらに入浴者
が入浴すると、入浴者の姿勢により防水シート33の凹
状の形が変化し、入浴者の体形に合った凹部を形成す
る。
【0057】図8の浴槽30によれば、浴槽部34は設
置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることがで
き、また、使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少な
くすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。さ
らに、例えば粉末状のコラーゲンをお湯に溶きゲル状に
した入浴剤などを使用すると、保温性が増し、また比重
を高くすることができるので、少量の入浴剤であっても
浮力感が一層増すことになる。
【0058】また、防水シート33が嵌合構造で固定さ
れるので、浴槽30の使用時に枠体32から外れ難くな
り、浴槽30の非使用時には防水シート33と枠体3
1、32とに分解することができるので、浴槽30の運
搬や収納が容易になり、また、防水シート33は傷みや
汚れなどの必要に応じて交換することができる。さら
に、枠体31、32が同一形状の枠体で浴槽を構成でき
るので、コストがかからない。
【0059】また、上述の本発明による第2の実施の形
態において、枠体を多段に積み重ねることで高さを変え
た浴槽170について図12、図13を用いて説明す
る。図12は3段以上の枠体を積み重ねた組み立て式簡
易浴槽の斜視図であり、図13は3段以上の枠体を積み
重ねた組み立て式簡易浴槽の断面図である。
【0060】図12に示すように、浴槽170は枠体1
71、172、173、174と防水シート177とで
構成され、また、枠体171、172、173、174
は、図13に示すように、その外周上面171a、17
2a、173a、174aに凸状の嵌合部171c、1
72c、173c、174cを各々備え、その外周下面
171b、172b、173b、174bに凹状の嵌合
部171d、172d、173d、174dを各々備
え、同じ形状、同じ大きさで構成されている。上述の図
8の浴槽30と同様に防水シート177は、その周囲を
枠体172の嵌合部172cと枠体173の嵌合部17
3dとの間に挟み込み、枠体172の嵌合部172cと
枠体173の嵌合部173dとを嵌合することで固定
し、枠体172の中空部分を覆うようにピンと張られた
状態になり、この防水シート177により枠体172の
中空部分に浴槽部178が形成される。
【0061】また、枠体172の外周下面172bの凹
状の嵌合部172dと、枠体171の外周上面171a
の凸状の嵌合部171cとを嵌合し枠体171の上に1
72を重ねることで、浴槽170の枠体172より下部
を形成し、一方、枠体173の外周上面173aの凸状
の嵌合部173cと、枠体174の外周下面174bの
凹状の嵌合部174dとを嵌合し枠体173の上に17
4を重ねることで、浴槽170の最上部を形成してい
る。このようにして、枠体171、172、173、1
74と防水シート177とが一体に組み立てられ3段以
上の枠体を積み重ねた図12の浴槽170が形成され
る。
【0062】さらに、図13に示すように、その外周上
面175a、176aに凸状の嵌合部175c、176
cを各々備え、その外周下面175b、176bに凹状
の嵌合部175d、176dを各々備え、枠体171〜
174と同じ形状、同じ大きさで構成された枠体17
5、176を用いて、枠体171の外周下面171bの
凹状の嵌合部171dと、枠体175の外周上面175
aの凸状の嵌合部175cとを嵌合し、枠体171の下
に枠体175を取り付けることで、枠体175を積み重
ねた分高くなった浴槽170を形成し、また、枠体17
5の外周下面175bの凹状の嵌合部175dと、枠体
176の外周上面176aの凸状の嵌合部176cとを
嵌合し、枠体175の下に枠体176を取り付けること
で、さらに枠体176を積み重ねた分高くなった浴槽1
70を形成する。
【0063】図13の浴槽170は枠体171、17
4、175、176の積み重ねる数を変えることでその
高さを変えることができ、所望の高さに合わせた浴槽1
70を設置することができる。また、枠体171〜17
6は、同じ形状、同じ大きさで構成されているので製造
コストがかからず、浴槽170の所望の高さの設置に併
せて必要な数を用意すれば良いので運搬が容易になる。
さらに、浴槽部178が設置場所の床200から枠体1
71,175,176を多段に積み上げ高くすると、サ
イフォン方法でお湯を排水することが簡単になる。
【0064】次に、本発明による第3の実施の形態を図
14、15を用いて説明する。図14は本発明による第
3の実施の形態を示す簡易浴槽の透視図であり、図15
は本発明による第3の実施の形態を示す簡易浴槽の斜視
図である。
【0065】図14に示すように、浴槽50は、その外
周上面51a、52a、53aに凸状の嵌合部51c、
52c、53cを各々備え、その外周下面51b、52
b、53bに凹状の嵌合部51d、52d、53dを各
々備え、同じ大きさ、同じ形状の枠体51、52、53
と、第2の防水シート57と、第1の防水シート58で
構成され、下述の手順で組み立てられている。
【0066】先ず、第1の防水シート58の周囲を枠体
53の外周上面53aを覆うように位置決め、枠体53
の凸状の嵌合部53cに対し枠体52の凹状の嵌合部5
2dが凹凸嵌合するように枠体53の上から枠体52を
嵌め込むことにより、枠体52と枠体53との間に第1
の防水シート58を挟み込み、固定する。これにより、
第1の防水シート58は枠体53の中空部分を覆うよう
に張られた状態となる。このようにして、第1の防水シ
ート58と枠体52と枠体53とが一体に組み立てられ
第2の防水シート57からの排水を貯溜するための貯溜
部56が形成される。
【0067】次に、第2の防水シート57の周囲を枠体
52の外周上面52aを覆うように位置決め、枠体52
の凸状の嵌合部52cに対し枠体51の凹状の嵌合部5
1dが凹凸嵌合するように枠体52の上から枠体51を
嵌め込むことにより、枠体52と枠体51との間に第2
の防水シート57を挟み込み、固定する。これにより、
第2の防水シート57は枠体52の中空部分を覆うよう
にピンと張られた状態となる。このようにして、第2の
防水シート57と枠体52と枠体51とが一体に組み立
てられ浴槽部59が形成され、浴槽部59と貯溜部56
とを備えた浴槽50が組み立てられる。
【0068】図14の浴槽50によれば、入浴後に、第
2の防水シート57に穴を開けたり、第2の防水シート
57の底部に予め設置した栓を抜いたりすることで、浴
槽部59のお湯を排水し、貯溜部56に貯溜させること
ができる。また、貯溜部56に貯溜した、お湯は比較的
低い位置にあるので、回収作業が容易になる。
【0069】また、第2の防水シート57が入浴者及び
お湯の自重で変形し体形にあった凹部を形成することが
可能であるので、設置場所の影響を受けず、入浴時に浮
力感を得ることができ、浴槽部59に使用するお湯の量
を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にか
かる水圧も少なくなる。
【0070】また、第1の防水シート58と第2の防水
シート57との間に密閉された空間150ができ、この
密閉された空間150が入浴時にお湯と入浴者の自重に
より圧縮され、この密閉された空間150と第2の防水
シート57とはエアクッションの役割をはたし、浮力感
が一層増す。さらに、この空間150の空気がお湯の温
度で膨張し第2の防水シート57がより一層エアクッシ
ョンの機能をはたし、浮力感がより一層増す。また、浴
槽部59内のお湯の温度を一定に保つことができる。さ
らに、第2の防水シート57からお湯が漏れても、漏れ
たお湯が第1の防水シート58に貯溜し外部へ流出する
のを防ぐことができる。
【0071】また、第1の防水シート58の代わりとし
て、枠体53が底面を有した容器状の枠体を使用するよ
うにしても良い。
【0072】なお、第2の防水シート57の周囲を枠体
52の外周上面52aに被せる際に、第2の防水シート
57を枠体52の中空部分にゆるめに張るように位置決
めることで、浴槽50を組み立てた後に第2の防水シー
ト57が枠体52の中空部分に無加重の状態で凹状の部
分を形成するようにしても良い。これにより、第1の防
水シート58と第2の防水シート57との間の密閉され
た空間150が浴槽部59のお湯及び入浴者の自重によ
り圧縮されるときの内圧を調整することができる。
【0073】また、第1の防水シート58を枠体53の
中空部分に張る、張り具合を上述の第2の防水シート5
7と同様に調節することで、第1の防水シート58と第
2の防水シート57との間の密閉された空間150が浴
槽部59のお湯及び入浴者の自重により圧縮されるとき
の内圧を調整するようにしても良い。
【0074】また、図15に示すように浴槽50は、同
じ形状、同じ大きさで構成された複数の枠体52を用意
し、枠体52の数を調整することにより、高さを変える
ことができ、浴槽部59を所望の高さに設置することが
できる。また、枠体51〜153は、同じ形状、同じ大
きさで構成されているので製造コストがかからず、浴槽
50の所望の高さの設置に併せて必要な数を用意すれば
良いので運搬が容易になる。
【0075】次に、上述の図8に示す簡易浴槽30のお
湯の回収方法について図16を用いて説明する。図16
は浴槽のお湯の回収について示した概念図である。図1
6に示すように、回収装置40は、ホース42とホース
42と連結した空気吸い取り機41とで構成される。ホ
ース42の吸水口43を防水シート33の底に設置し、
ホース42の排水口44、45を回収容器46内に設置
し、空気吸い取り機41でホース42内の空気を吸引す
ることにより、浴槽内のお湯は吸水口43から吸引され
ホース42内を通って排水口44、45から流れ出し、
回収容器46に回収される。なお、空気吸い取り機41
は家庭用掃除機を使用することもできる。
【0076】この図16に示す回収装置40によれば、
様々な場所に設置した浴槽のお湯を人力により掻き出す
ことなく回収することができる。
【0077】なお、予め防水シートの1箇所または数箇
所に栓をした排出口を設け、排出ホースをこの部分に取
り付け可能にしたり、排出口と一体形成にし浴槽のお湯
の回収時に、栓を抜くことで排出するようにしても良
い。
【0078】次に、本発明による第2の実施の形態の組
み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を図17、1
8を用いて説明する。図17は組み立て式簡易浴槽を用
いた第1の介護方法を示すフローチャートであり、ま
た、図18は組み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方
法を示す概念図である。
【0079】図17に示すような設置方法の手順で、先
ず、図18(a)に示すように、寝台上で被介護者の下
に防水シート61を敷く(S01)。次に、図18
(b)に示すように、被介護者を囲むように、その外周
上面62aに凸状の嵌合部64を備えた第1の枠体62
を置き(S02)、図18(c)に示すように、防水シ
ート61の周囲を第1の枠体62の内側から外側に引き
出し、第1の枠体62全体を覆うように置く(S0
3)。次に、図18(d)に示すように、第1の枠体6
2の凸の嵌合部64と嵌合可能な図10の符号36に対
応する凹状の嵌合部を図10の符号31bに対応する外
周下面に備えた第2の枠体63を第1の枠体62の上か
ら嵌め込むことにより、防水シート61はその周囲を第
1の枠体62と第2の枠体63の嵌合部に挟み込み、固
定する。これにより、第1の枠体62と第2の枠体63
と防水シート61とが一体に組み立てられ、浴槽60を
形成する(S04)。ここで、防水シート61により枠
体62の中空部分に形成された浴槽部66にお湯を注入
する(S05)ことにより、被介護者が寝台上で浴槽6
0で入浴することができる。
【0080】図17に示す第1の介護方法によれば、被
介護者は寝台上から移動することなく入浴することがで
きるので、例えば寝たきりの人や体に障害を持ち寝台か
ら移動することができない人の入浴介護が容易になる。
また、防水シート61が嵌合構造で固定されるので、浴
槽60の使用時に枠体62から外れ難くなり、また、お
湯を第1の枠体62の外周上面62aを越えた高さまで
注ぐことができる。
【0081】次に、本発明による第3の実施の形態の組
み立て式簡易浴槽50を用いた第2の介護方法を図14
と図19を用いて説明する。図19は本発明による第3
の実施の形態の組み立て式簡易浴槽を用いた第2の介護
方法を示すフローチャートである。
【0082】図19に示すような手順で、先ず図14に
示すような浴槽50の枠体52の数を調整し浴槽50の
外周最上面51aを寝台とほぼ同じ高さにする(S1
1)。寝台上の被介護者を浴槽部59に移動させ(S1
2)、浴槽部59にお湯を注入し入浴させる(S1
3)。入浴後、第2の防水シート57に穴を開けたり、
予め設置した排水口の栓を抜いたりすることで、浴槽部
59のお湯を排水し貯溜部56に貯溜させる(S1
4)。ここで被介護者の体や浴槽部59内を拭き、被介
護者を浴槽部59より寝台上に移動させ(S15)、枠
体51と第2の防水シート57をはずし、貯溜部56に
貯溜したお湯を回収する(S16)。
【0083】図19に示す第2の介護方法によれば、浴
槽部59から簡単にお湯を排水できるので、お湯のない
状態の浴槽部59で被介護者の体を拭くことが可能にな
り、入浴介護が容易になる。
【0084】次に、本発明による第3の実施の形態の組
み立て式簡易浴槽を用いた第3の介護方法を図15、図
20を用いて説明する。図20は本発明による第3の実
施の形態の組み立て式簡易浴槽を用いた第3の介護方法
を示すフローチャートである。
【0085】図20に示すような手順で、先ず図15に
示すような浴槽50を用いて、浴槽部59より下方の積
み重ね可能な枠体52の数を調整し、浴槽50の外周最
上面51aを寝台とほぼ同じ高さにする(S21)。次
に、被介護者を寝台上を横に移動させ、浴槽部59に入
れる(S22)。浴槽部59にお湯を注入し被介護者を
入浴させる(S23)。
【0086】図20に示す第3の介護方法により、浴槽
部59を補助器具などを使わずに寝台と同じ高さに設置
することができ、被介護者を寝台上で横に移動させるだ
けで、入浴させることができるので入浴介護が容易にな
る。
【0087】なお、上述の第3の介護方法は図12に示
すような浴槽170を用いて、浴槽部178より下方の
積み重ね可能な枠体171の数を調整し、浴槽170の
外周最上面174aを寝台とほぼ同じ高さにするように
しても良い。
【0088】以上のように、本発明を実施の形態により
説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能で
ある。例えば、枠体及び嵌合部材の平面形状が円形、長
円形状、三角形、他の多角形、その他の形であっても良
いことは勿論である。
【0089】なお、防水シートは、その周囲に枠体や嵌
合部材との嵌合構造部分に対応した位置に凹部(又は凸
部)を形成し、枠体や嵌合部材との間に挟み込み易くす
るようにしても良い。また、その防水シートの凹部(又
は凸部)は、枠体や嵌合部材との嵌合により防水シート
がピンと張れたり、たるみを持って張れたりできるよう
に決めることができる。
【0090】また、図1、図3、図5、図6、図14に
おいて、防水シートを支える枠体2、82、11、9
2、52の一部に例えば、穴111、121、131、
141、151を設けることで、防水シートと浴槽の底
部との間の密閉された空間110、120、130、1
40や、第1の防水シートと第2の防水シートとの間の
密閉された空間150が浴槽部のお湯及び入浴者の自重
により圧縮されても内圧が上昇しないようにすることが
できる。一方、上述のような浮力感を得るために内圧が
必要な時は、各図に示すように、各々の穴に栓111
a、121a、131a、141a、151aを設けて
良い。また、栓は枠体の外側又は内側に設けて良い。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、防水シートを固定し、
防水シートが浴槽部において入浴者の体形に合った凹部
を形成し、また、浴槽の高さを調節できる簡易浴槽、組
み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの
組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て
式簡易浴槽の側面から見た透視図である。
【図2】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て
式簡易浴槽の背面から見た透視図である。
【図3】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て
式簡易浴槽において、枠体と嵌合部材との嵌合の別の例
を示す浴槽を側面から見た透視図である。
【図4】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡易
浴槽の凹凸嵌合構造の嵌合部の具体例を示す断面図
(a)及び別の具体例を示す断面図(b)である。
【図5】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て
式簡易浴槽において、凹状の嵌合部を備えた枠体と嵌合
体との嵌合の例を示す浴槽を側面から見た透視図であ
る。
【図6】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て
式簡易浴槽において、各々凹状の嵌合部を備えた枠体と
嵌合部材との嵌合の例を示す浴槽を側面から見た透視図
である。
【図7】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡易
浴槽の嵌合体による凹状の嵌合部を外周面に持つ枠体と
嵌合部材との嵌合を示す断面図(a)、枠体の角の部分
での枠体と嵌合体との嵌合を示す斜視図(b)である。
【図8】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て
式簡易浴槽を側面から見た透視図である。
【図9】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て
式簡易浴槽を構成するものの斜視図(a)、枠体の線A
−Aに沿って切断してみた断面図(b)、別の枠体の線
B−Bに沿って切断してみた断面図(c)である。
【図10】本発明による第2の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽の防水シートと枠体と別の枠体との嵌合部
分の断面図である。
【図11】本発明による第2の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽の角における防水シートと枠体と別の枠体
と嵌合部分の断面を斜めから見た図である。
【図12】本発明による第2の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽において、枠体を3段以上に積み重ねた場
合の浴槽の斜視図である。
【図13】本発明による第2の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽において、枠体を3段以上に積み重ねた場
合の浴槽の断面図である。
【図14】本発明による第3の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽を側面から見た透視図である。
【図15】本発明による第3の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽の斜視図である。
【図16】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡
易浴槽のお湯の回収について示した概念図である。
【図17】本発明による第2の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を示すフローチャ
ートである。
【図18】本発明による第2の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を示す概念図にお
いて、被介護者の下に防水シートを敷くことを示す図
(a)、被介護者を囲むように第1の枠体を置くことを
示す図(b)、防水シートの周囲を第1の枠体の内側か
ら外側に引き出し、第1の枠体全体を覆うように置くこ
とを示す図(c)、第2の枠体を第1の枠体の上から嵌
め込み、浴槽を組み立てることを示す図(d)である。
【図19】本発明による第3の実施の形態を示す組み立
て式簡易浴槽を用いた第2の介護方法を示すフローチャ
ートである。
【図20】本発明による第2または第3の実施の形態を
示す組み立て式簡易浴槽を用いた第3の介護方法を示す
フローチャートである。
【図21】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡
易浴槽の外周面に嵌合部を持たない枠体と嵌合部材との
嵌合前の状態を示す断面図(a)、嵌合後の状態を示す
断面図(b)である。
【符号の説明】
1、10、30、50、60、80、90、170・・
・浴槽 8、15、34、59、66、84、94、178・・
・浴槽部 56・・・貯溜部 2、11、21、31、32、51〜53、62、6
3、82、92、102、171〜176・・・枠体 3、22、81、91、103・・・嵌合部材 4、12、26、33、61、83、93、104、1
77・・・防水シート 58・・・第1の防水シート 57・・・第2の防水シート 5、35、37、51c〜53c、64、86、171
c〜176c・・・凸状の嵌合部 6、13、23、24、36、38、51d〜53d、
85、95、96、171d〜176d・・・凹状の嵌
合部 14、25、98、105・・・嵌合体 7・・・枠体の底部 40・・・回収装置 41・・・空気吸い取り機 42・・・ホース 43・・・吸水口 44、45・・・排水口 46・・・回収容器 111、121、131、141、151・・・穴 111a、121a、131a、141a、151a・
・・栓 110、120、130、140、150・・・密閉さ
れた空間 200・・・設置場所の床

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水シートと、前記防水シートで浴槽部
    を構成するように前記防水シートを固定する固定手段
    と、を備え、 前記防水シートが前記浴槽部において入浴者の自重によ
    りその入浴者の体形に合った凹部に形成されることを特
    徴とする簡易浴槽。
  2. 【請求項2】 その外周上面に嵌合部が設けられた枠体
    と、 前記枠体の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する嵌合部材
    と、 前記枠体全体を覆うように前記枠体と前記嵌合部材との
    間に配置された防水シートと、を備え、 前記嵌合部と前記嵌合部材との間に挟まれて前記嵌合構
    造により固定された前記防水シートが前記枠体と一体に
    なって浴槽部を構成することを特徴とする組み立て式簡
    易浴槽。
  3. 【請求項3】 前記防水シートが前記浴槽部において入
    浴者の自重によりその入浴者の体形に合った凹部に形成
    されることを特徴とする請求項2に記載の組み立て式簡
    易浴槽。
  4. 【請求項4】 前記枠体は底部を有し容器状になってい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の組み立て
    式簡易浴槽。
  5. 【請求項5】 第1の嵌合部がその外周上面に設けられ
    た第1の枠体と、 前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成
    する第2の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第1の
    枠体の上部に位置する第2の枠体と、 前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記
    第2の枠体との間に配置された防水シートと、を備え、 前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて
    前記嵌合構造により固定された前記防水シートが前記第
    1の枠体及び前記第2の枠体と一体になって浴槽部を構
    成することを特徴とする組み立て式簡易浴槽。
  6. 【請求項6】 前記第1の枠体と前記第2の枠体とが同
    一形状に構成され、3段以上に積み重ね可能であること
    を特徴とする請求項5に記載の組み立て式簡易浴槽。
  7. 【請求項7】 第1の嵌合部がその外周上面に設けられ
    た第1の枠体と、 前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成
    する第2の嵌合部がその外周下面に設けられかつその外
    周上面に第3の嵌合部が設けられ前記第1の枠体の上部
    に位置する第2の枠体と、 前記第2の枠体の第3の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成
    する第4の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第2の
    枠体の上部に位置する第3の枠体と、 前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記
    第2の枠体との間に配置された第1の防水シートと、 前記第2の枠体全体を覆うように前記第2の枠体と前記
    第3の枠体との間に配置された第2の防水シートと、を
    備え、 前記第3の嵌合部と前記第4の嵌合部との間に挟まれて
    前記嵌合構造により固定された前記第2の防水シートが
    前記第2の枠体及び前記第3の枠体と一体になって浴槽
    部を構成し、 前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて
    前記嵌合構造により固定された前記第1の防水シートが
    前記第1の枠体及び前記第2の枠体と一体になって前記
    浴槽部からの排水を貯溜する貯溜部を構成することを特
    徴とする組み立て式簡易浴槽。
  8. 【請求項8】 前記第1の枠体及び前記第3の枠体が前
    記第2の枠体と同一形状に構成され、 前記第1の枠体の部分、前記第2の枠体の部分及び前記
    第3の枠体の部分がそれぞれ2段または2段以上に積み
    重ね可能であることを特徴とする請求項7に記載の組み
    立て式簡易浴槽。
  9. 【請求項9】 前記嵌合構造は一方が凹部であり他方が
    凸部である分離可能な凹凸嵌合構造であることを特徴と
    する請求項2乃至8のいずれか1項に記載の組み立て式
    簡易浴槽。
  10. 【請求項10】 前記嵌合構造は凹部とこの凹部に嵌合
    する弾性体からなる嵌合体とを含むことを特徴とする請
    求項2乃至9のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴
    槽。
  11. 【請求項11】 前記各枠体が発泡樹脂製であることを
    特徴とする請求項2または4乃至10のいずれか1項に
    記載の組み立て式簡易浴槽。
  12. 【請求項12】 前記嵌合部材が発泡樹脂製であること
    を特徴とする請求項2に記載の組み立て式簡易浴槽。
  13. 【請求項13】 前記発泡樹脂製の枠体及び/又は嵌合
    部材にコーティング処理を施したことを特徴とする請求
    項11または12に記載の組み立て式簡易浴槽。
  14. 【請求項14】 その外周上面に設けられた第1の嵌合
    部を備え、組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であっ
    て、 前記枠体の第1の嵌合部と別部材の第2の嵌合部とが嵌
    合し嵌合構造を構成し、 前記枠体全体を覆うように前記枠体と前記別部材との間
    に防水シートを配置し、この防水シートが前記第1の嵌
    合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造
    により固定されて前記枠体及び前記別部材と一体になっ
    て浴槽部を構成するようになっていることを特徴とする
    組み立て式簡易浴槽用枠体。
  15. 【請求項15】 第1の嵌合部がその外周上面に設けら
    れた第1の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌
    合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に
    設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体
    と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と
    前記第2の枠体との間に配置された防水シートと、を備
    える組み立て式簡易浴槽、を用いて被介護者を寝たまま
    の状態で入浴させる介護方法であって、 寝た状態の被介護者の下に前記防水シートを敷くステッ
    プと、 前記第1の枠体を前記被介護者を囲むように設置するス
    テップと、 前記防水シートの周囲が前記第1の枠体の外周上面を覆
    うように前記防水シートの周囲を位置決めるステップ
    と、 前記第1の枠体に前記第2の枠体を積み重ねて前記第1
    の嵌合部と前記第2の嵌合部とを前記防水シートを挟ん
    だ状態で嵌合させ、前記防水シートを前記嵌合構造で固
    定するステップと、 前記防水シートと前記第2の枠体とから構成された浴槽
    部にお湯を注入するステップと、を含むことを特徴とす
    る介護方法。
  16. 【請求項16】 請求項7または8に記載の組み立て式
    簡易浴槽を用いて被介護者を入浴させる介護方法であっ
    て、 前記第2の防水シートと前記第3の枠体とから構成され
    た浴槽部にお湯を注入し被介護者を入浴させるステップ
    と、 前記入浴終了後、前記第2の防水シートに排水部を形成
    し、前記浴槽部内のお湯を前記排水部を通して前記貯溜
    部に排水するステップと、 前記浴槽部で前記被介護者の体を拭くステップと、を含
    むことを特徴とする介護方法。
  17. 【請求項17】 請求項6または8に記載の組み立て式
    簡易浴槽を用いて被介護者を入浴させる介護方法であっ
    て、 前記枠体の積み重ね数を調整して前記浴槽の最上面を被
    介護者の寝台の高さに合わせるステップと、 被介護者を前記浴槽部に移動させるステップと、を含む
    ことを特徴とする介護方法。
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