JP3028657U

JP3028657U - 折りたたみ式簡便浴槽及びその枕収納袋

Info

Publication number: JP3028657U
Application number: JP1996001221U
Authority: JP
Inventors: 康夫三野
Original assignee: 株式会社日本アスロン
Priority date: 1996-01-25
Filing date: 1996-01-25
Publication date: 1996-09-13
Anticipated expiration: 2002-01-25

Abstract

(57)【要約】【目的】寝たきりの人がふとんに寝たままで入浴で
き、介護人が一人でしか必要でないとともに、安価で簡
便な折りたたみ式簡便浴槽及びその枕収納袋を提供す
る。【構成】長方形の直方体である基体（１）の隅部に形
状を保持するために、形状保持部（２）を周設し、基体
結合部（３）を基体（１）に結合させ、対向する一方に
は顔出穴（４）を設け、ふた（５）を基体（１）に自在
に開閉するためのふた用チャック（６）を設け、顔出穴
（４）の直近基体端部に枕収納袋（７）を係着し、枕収
納袋（７）の上部には枕収納袋用チャック（８）を設
け、基体（１）の上部に４本の形状保持ひも（９）を係
着し、さらに基体（１）の底部に排水口（１０）を設
け、排水口（１０）には排水栓（１１）を添設し、折り
たためることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、寝たきりの人がふとんの上で寝たままで、お風呂に入ることができる安価で簡便な入浴設備であり、詳しくは折りたたみ式簡便浴槽及びその枕収納袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、寝たきりの人の入浴方法としては、入浴室に入浴する人を運び数人の介護人が入浴させたり、高価な浴槽を使用し、その浴槽を入浴する人の近くまで運び、やはり数人の介護人で入浴させる方法が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては、１人の入浴者を入浴させるのに数少ない介護人が数人必要という問題点を有していた。

【０００４】また、後者においてはやはり数人の介護人が必要であり。さらに高価であるために、一部に特定された施設でしか購入できないという問題を有していた。

【０００５】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、寝たきりの人がふとんの上で寝たままで入浴でき、介護人が一人しか必要でないとともに、安価で簡便な折りたたみ式簡便浴槽及びその枕収納袋を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、長方形の直方体である基体の隅部に形状を保持するために、形状保持部を周設し、基体結合部を基体に結合させ、対向する一方には顔出穴を設けふたを基体に自在に開閉するためのふた用チャックを設け、顔出穴の直近基体端部に枕収納袋を係着し、枕収納袋の上部には枕収納袋用チャックを設け、基体の上部に４本の形状ひもを係着し、さらに基体の底部に排水口を設け、排水口には排水栓を添設してなるものである。

【０００７】そして、上記基体は、中に入れるお湯の力で、外方に膨らむように長方形の直方体の形状になるようにするのが好ましい。

【０００８】また、基体の形状をさらに保持するために、形状保持部を周設するが、この形状保持部は肉厚にしたり、別の部材を固着させてもよい。

【０００９】また、ふた用チャックは水分に触れるので、耐水性のものがよい。

【００１０】さらに、形状保持ひもは容易に切れたり、ちぎれたりしないよう堅固なものを使用し基体に確実に係着することが好ましい。

【００１１】そして、枕収納袋は別製作の袋を基体の上部に溶着させても、側面に溶着させてもよい。

【００１２】

【考案の実施の形態】

実施例については、図面を参照にして説明する。図１、図２において基体１は、例えば塩化ビニール樹脂のような防水性のある材料を使用し、成形加工により厚み１．０〜２．０ｍｍ程度の肉厚を有する直方体に形成されており、基体１の隅部は形状保持部２として肉厚に形成されている。

【００１３】ふた用チャック６は、金属製又はプラスチックスを用い、基体１を成形する際に溶着されており、基体結合部３も形状保持部２と同様に肉厚に形成されている。

【００１４】また、枕収納袋７も形状保持部２と同様に肉厚に成形し、枕収納用チャック８も、ふた用チャック６と同様品、同様の方法にて溶着されている。

【００１５】基体１の底部に設けられた排水口１０には、排水栓１１が添設されており、排水時はゴムホース等を接続することにより、任意の場所に排水できるようにされている。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１７】請求項１の折りたたみ式簡便浴槽においては、介護人が一人で簡単に寝たきりの人を入浴させることができ、また、入浴後も折りたたみ式なので簡単にかたづけることができるし、安価で製作できる。

【００１８】請求項２の枕収納袋においては、防水枕を浴槽にいつも備えていることにより、即時に入浴者に寝ている状態を提供できるという機能性にも優れている。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】折りたたみ式簡便浴槽の斜視図である。

【図２】枕収納袋の要部斜視図である。

【符号の説明】

１．基体２．形状保持部３．基体結合部４．顔出穴５．ふた６．ふた用チャック７．枕収納袋８．枕収納袋用チャック９．形状保持ひも１０．排水口１１．排水栓

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長方形の直方体である基体（１）の隅部
に形状を保持するために、形状保持部（２）を周設し、
基体結合部（３）を基体（１）に結合させ、対向する一
方には顔出穴（４）を設け、ふた（５）を基体（１）に
自在に開閉するためのふた用チャック（６）を設け、基
体（１）の上部に４本の形状保持ひも（９）を係着し、
さらに基体（１）の底部に排水口（１０）を設け、排水
口（１０）には排水栓（１１）を添設した折りたたみ式
簡便浴槽。
【請求項２】顔出穴（４）の直近基体端部に枕収納袋
（７）を係着し、枕収納袋（７）の上部には枕収納袋用
チャック（８）を設けた枕収納袋。