JP3725048B2 - 簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法 - Google Patents

簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水シートを固定して浴槽部を構成する簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、組み立て式簡易浴槽として、例えば、特開2001−95882号公報に記載された簡易浴槽が公知である。この組み立て式簡易浴槽は枠で浴槽の周囲を形成し、シートで浴槽の底部を形成し、枠の周囲とシートの周囲をマジックテープで固定したり、枠の外周下面とシートの周囲をファスナーで固定している。
【0003】
しかしながら、上述の組み立て式の簡易浴槽では、浴槽の周囲の高さが一定であるため浴槽の高さを調節できず不便な場合があり、また、シートと枠の固定はマジックテープやファスナーであるためシートが枠から外れ易く、外れてしまうと水漏れが起き、また、浴槽の底部はシートであるため設置した場所の影響を受け、設置場所によっては凹凸状に変形してしまい入浴感が良くないことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、防水シートを固定し、防水シートが浴槽部において入浴者の体形に合った凹部を形成し、また、浴槽の高さを調節できる簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明による簡易浴槽は、防水シートと、前記防水シートで浴槽部を構成するように前記防水シートを固定する固定手段と、を備え、前記固定手段は前記浴槽部の外周側に設けられた第1の嵌合部と第2の嵌合部との間に前記防水シートを挟んで前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とによる嵌合で固定するとともに、前記防水シートが前記浴槽部において入浴者の自重によりその入浴者の体形に合った凹部に形成されることを特徴とする。
【0006】
この簡易浴槽によれば、浴槽部の防水シートが入浴者及びお湯の自重で変形し体形にあった凹部を形成することが可能であるので、設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、また、浴槽部に使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0007】
また、本発明による第1の組み立て式簡易浴槽は、その外周上面に嵌合部が設けられた枠体と、前記枠体の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する嵌合部材と、前記枠体全体を覆うように前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートと、を備え、前記嵌合部と前記嵌合部材との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記防水シートが前記枠体と一体になって浴槽部を構成することを特徴とする。
【0008】
この第1の組み立て式簡易浴槽によれば、防水シートが嵌合構造で固定されるので、浴槽の使用時に枠体から外れ難くなり、また、浴槽の非使用時に防水シートと枠体と嵌合部材とに分解することができるので、浴槽の運搬や収納が容易であり、また、防水シートは必要に応じて交換することができる。さらに、浴槽部の底が設置場所の床より高い位置にあるので、お湯の回収作業が容易になる。
【0009】
また、前記防水シートが前記浴槽部において入浴者の自重によりその入浴者の体形に合った凹部に形成されることによって、設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、また、浴槽部に使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0010】
また、前記枠体は中空状であって底部がない状態で使用可能であるが、底部を有し容器状になっていても良い。このように枠体を容器状にすることにより、枠体の安定性が増し、防水シートからお湯が漏れても外部へ流出するのを防ぎ、また、防水シートと底部との間に密閉された空間ができ、この空間が入浴時にお湯と入浴者の自重により圧縮されても密閉されているのでエアクッションの役割をはたし、浮力感が一層増す。さらに、この空間の空気がお湯の温度で膨張し防水シートがより一層エアクッションの機能をはたし、浮力感がより一層増す。また、浴槽部内のお湯の温度を一定に保つことができる。
【0011】
なお、防水シートの張り具合を調節することで、防水シートと底部との間の密閉された空間の容積を調整するようにしても良い。これにより、防水シートと底部との間の密閉された空間が浴槽部のお湯及び入浴者の自重により圧縮されるときの内圧を調整することができる。
【0012】
また、本発明による第2の組み立て式簡易浴槽は、第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置された防水シートと、を備え、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記防水シートが前記第1の枠体及び前記第2の枠体と一体になって浴槽部を構成することを特徴とする。
【0013】
この第2の組み立て式簡易浴槽によれば、防水シートが嵌合構造で固定されるので、浴槽の使用時に枠体から外れ難くなり、また、浴槽の非使用時に防水シートと第1の枠体と第2の枠体とに分解することができるので、浴槽の運搬や収納が容易であり、また、防水シートは必要に応じて交換することができる。なお、防水シートが上述と同様に入浴者及びお湯の自重で変形し体形にあった凹部を形成することが可能であるので、設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、また、浴槽部に使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0014】
また、前記第1の枠体と前記第2の枠体とが同一形状に構成され、3段以上に積み重ね可能とすることにより、所望の高さの浴槽を設置することができ、また、同一形状の枠体で浴槽を構成できるので、コストがかからない。また、浴槽部の底が設置場所の床より高い位置になることでお湯の回収作業が容易になる。
【0015】
また、本発明による第3の組み立て式簡易浴槽は、第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられかつその外周上面に第3の嵌合部が設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第2の枠体の第3の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第4の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第2の枠体の上部に位置する第3の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置された第1の防水シートと、前記第2の枠体全体を覆うように前記第2の枠体と前記第3の枠体との間に配置された第2の防水シートと、を備え、前記第3の嵌合部と前記第4の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記第2の防水シートが前記第2の枠体及び前記第3の枠体と一体になって浴槽部を構成し、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記第1の防水シートが前記第1の枠体及び前記第2の枠体と一体になって前記浴槽部からの排水を貯溜する貯溜部を構成することを特徴とする。
【0016】
この第3の組み立て式簡易浴槽により、第2の防水シートが入浴者及びお湯の自重で変形し体形にあった凹部を形成することが可能であるので、設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、また、浴槽部に使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0017】
また、第1の防水シートと第2の防水シートとの間に密閉された空間ができ、この空間が入浴時にお湯と入浴者の自重により圧縮されても密閉されているので第2の防水シートはエアクッションの役割をはたし、浮力感が一層増す。さらに、この空間の空気がお湯の温度で膨張し第2の防水シートがより一層エアクッションの機能をはたし、浮力感がより一層増す。また、浴槽部内のお湯の温度を一定に保つことができる。また、例えば、第2の防水シートの底部に穴を開けたり、第2の防水シートの底部に予め設置した栓を抜いたりすることで、第1の防水シートに浴槽部の排水を貯溜することができ、使用後のお湯の回収作業が簡単になる。さらに、第2の防水シートに穴が開いても、漏れたお湯が第1の防水シートに貯溜し外部へ流出するのを防ぐことができる。
【0018】
さらに、第1の防水シート及び第2の防水シートの少なくとも一方の張り具合を調節することで、第1の防水シートと第2の防水シートとの間の密閉された空間が浴槽部のお湯及び入浴者の自重により圧縮されるときの内圧を調整することができる。
【0019】
また、前記第1の枠体及び前記第3の枠体が前記第2の枠体と同一形状に構成され、前記第1の枠体の部分、前記第2の枠体の部分及び前記第3の枠体の部分がそれぞれ2段または2段以上に積み重ね可能であることにより、所望の高さの浴槽を設置することができ、また、同一形状の枠体で浴槽を構成できるので、コストがかからない。また、浴槽部の底が設置場所の床より高い位置になることでお湯の回収作業が容易になる。
【0020】
また、前記嵌合構造は一方が凹部であり他方が凸部である分離可能な凹凸嵌合構造であることにより、強固に防水シートを固定することができ、しかも、浴槽を分解したり、組み立てたりすることができるので浴槽の運搬、収納、設置が容易になる。
【0021】
また、前記嵌合構造は凹部とこの凹部に嵌合する弾性体からなる嵌合体とを含むことにより、防水シートを枠体に固定することができる。ここで嵌合体は、例えば凹部の中に埋没するように嵌合することが好ましい。また、凹部と凹部の間に嵌合可能な形状の嵌合体を嵌合させることで凹部同士の嵌合が可能になる。
【0022】
また、前記各枠体が発泡樹脂製であることにより軽量化が図られ、持ち運びや組み立てを容易にすることができる。また、発泡樹脂の弾性により例えばアクシデントなどで体をぶつけた場合、怪我を回避することができ、人体に対して安全な浴槽を構成することができる。さらに、断熱効果があるので浴槽部内のお湯の温度を保つことができる。
【0023】
また、前記嵌合部材が発泡樹脂製であることにより軽量化が図られ、持ち運びや組み立てを容易にすることができる。また、発泡樹脂の弾性により例えばアクシデントなどで体をぶつけた場合、怪我を回避することができ、人体に対して安全な浴槽を構成することができる。さらに、断熱効果があるので浴槽部内のお湯の温度を保つことができる。
【0024】
また、前記発泡樹脂製の枠体及び/又は嵌合部材にコーティング処理を施したことで、コーティング層の断熱性により浴槽内のお湯の温度を保ち、浴槽がより強靱になり浴槽の寿命を延ばすことができる。さらに、浴槽内のお湯を防水することで、例えば室内の様々な場所に浴槽を設置することができる。
【0025】
また、本発明による組み立て式簡易浴槽用枠体は、その外周上面に設けられた第1の嵌合部を備え、組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であって、前記枠体の第1の嵌合部と別部材の第2の嵌合部とが嵌合し嵌合構造を構成し、前記枠体全体を覆うように前記枠体と前記別部材との間に防水シートを配置し、この防水シートが前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定されて前記枠体及び前記別部材と一体になって浴槽部を構成するようになっていることを特徴とする。
【0026】
これにより、枠体は別部材との嵌合で防水シートを固定し浴槽部を形成した組み立て式簡易浴槽を構成し、複数の枠体や別部材の嵌合により浴槽の高さを調整し、また、軽量化することで持ち運びが容易になり、様々な場所に設置することができる浴槽を実現することができる。
【0027】
本発明による組み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法は、第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置された防水シートと、を備える組み立て式簡易浴槽、を用いて被介護者を寝たままの状態で入浴させる介護方法であって、寝た状態の被介護者の下に前記防水シートを敷くステップと、前記第1の枠体を前記被介護者を囲むように設置するステップと、前記防水シートの周囲が前記第1の枠体の外周上面を覆うように前記防水シートの周囲を位置決めるステップと、前記第1の枠体に前記第2の枠体を積み重ねて前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とを前記防水シートを挟んだ状態で嵌合させ、前記防水シートを前記嵌合構造で固定するステップと、前記防水シートと前記第2の枠体とから構成された浴槽部にお湯を注入するステップと、を含むことを特徴とする。
【0028】
この第1の介護方法により、浴槽を寝台上で設置できるので、例えば寝たきりの人や体が不自由で寝台から移動することができない人などの入浴介護が容易になる。また、防水シートが嵌合構造で固定されるので、浴槽の使用時に枠体から外れ難くなり、また、お湯を第1の枠体の外周上面を越えた高さまで注ぐことができる。
【0029】
また、本発明による組み立て式簡易浴槽を用いた第2の介護方法は、上述の第3の組み立て式簡易浴槽や、この中で前記第1の枠体及び前記第3の枠体が前記第2の枠体と同一形状に構成され、前記第1の枠体の部分、前記第2の枠体の部分及び前記第3の枠体の部分がそれぞれ2段または2段以上に積み重ね可能であることを特徴とする組み立て式簡易浴槽、を用いて被介護者を入浴させる介護方法であって、前記第2の防水シートと前記第3の枠体とから構成された浴槽部にお湯を注入し被介護者を入浴させるステップと、前記入浴終了後、前記第2の防水シートに排水部を形成し、前記浴槽部内のお湯を前記排水部を通して前記貯溜部に排水するステップと、前記浴槽部で前記被介護者の体を拭くステップと、を含むことを特徴とする。
【0030】
この第2の介護方法により、浴槽部からの排水処理が容易になるので、お湯を排水した状態の浴槽部で被介護者の体を拭くことが可能になり、入浴介護が容易になる。
【0031】
また、本発明による組み立て式簡易浴槽を用いた第3の介護方法は、上述の第2の組み立て式簡易浴槽や、この中で前記第1の枠体と前記第2の枠体とが同一形状に構成され、3段以上に積み重ね可能であることを特徴とする組み立て式簡易浴槽、または、上述の第3の組み立て式簡易浴槽や、この中で前記第1の枠体及び前記第3の枠体が前記第2の枠体と同一形状に構成され、前記第1の枠体の部分、前記第2の枠体の部分及び前記第3の枠体の部分がそれぞれ2段または2段以上に積み重ね可能であることを特徴とする組み立て式簡易浴槽、を用いて被介護者を入浴させる介護方法であって、前記第1の枠体、前記第2の枠体、前記第3の枠体の積み重ね数を調整して前記浴槽の最上面を被介護者の寝台の高さに合わせるステップと、被介護者を前記浴槽部に移動させるステップと、を含むことを特徴とする。
【0032】
この第3の介護方法により、浴槽部を補助器具などを使わずに寝台と同じ高さに設置することができ、被介護者を寝台上で横に移動させるだけで、入浴させることができるので入浴介護が容易になる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明による第1の実施の形態による組み立て式簡易浴槽を側面から見た透視図であり、図2はこの浴槽を背面から見た透視図である。
【0034】
図1、図2に示すように、浴槽1は、お湯の漏出を防ぐ防水シート4と、その外周上面2aに凸状の嵌合部5が設けられた枠体2と、その外周下面3bに凹状の嵌合部6が設けられた嵌合部材3と、から構成される。
【0035】
浴槽1の組み立て方について説明すると、先ず、防水シート4を枠体2の上から被せ、防水シート4の周囲を枠体2の外周上面2aを覆うように位置決め、枠体2の凸状の嵌合部5に対し嵌合部材3の凹状の嵌合部6が凹凸嵌合するように枠体2の上から嵌合部材3を嵌め込むことにより、防水シート4を枠体2と嵌合部材3との間に挟み込み、固定する。この枠体2の嵌合部5と嵌合部材3の嵌合部6との嵌合により、防水シート4は枠体2に強固に固定される。また、防水シート4は枠体2の中空部分を覆うようにピンと張られた状態となる。このようにして、防水シート4と枠体2と嵌合部材3とが一体に組み立てられ浴槽1が形成される。
【0036】
図1、図2の浴槽部8は防水シート4により枠体2の中空部分に形成され、お湯を注入することで、防水シート4が沈降し凹状になり、さらに入浴者が入浴すると、入浴者の姿勢により防水シート4の凹状の形が変化し、入浴者の体形に合った凹部を形成する。
【0037】
図1、図2の浴槽1によれば、浴槽部8は設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、また、使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。防水シート4は嵌合構造による嵌合のため枠体2から外れ難くなり、また、取り外しも容易となる。さらに、例えば粉末状のコラーゲンをお湯に溶きゲル状にした入浴剤などを使用すると、保温性が増し、また、比重を高くすることができるので、少量の入浴剤であっても浮力感が一層増すことになる。また、浴槽部8の底が設置場所の床より高い位置にあるので、お湯の回収作業が容易になる。
【0038】
枠体2及び嵌合部材3は発泡樹脂からなり、例えば、発泡ポリスチレン樹脂、発泡ポリウレタン樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂などで一体に形成でき、また、非透水性樹脂により表面部分にコーティング処理を施すことが望ましい。例えば、エフレタンSH−4000(日本合成化学工業株式会社製)などがある。
【0039】
発泡樹脂から枠体2及び嵌合部材3を構成したことにより、枠体2及び嵌合部材3は軽量化が図られ運搬や浴槽の組み立てが容易になり、発泡樹脂の保温性によりお湯の温度を保つことができる。また、発泡樹脂の弾性により例えばアクシデントなどで体をぶつけた時など、怪我を回避することができ、人体に対して優しい浴槽を構成することができる。また、非透水性樹脂でコーティング処理を施しているので、浴槽がより強靱になり浴槽の寿命を延ばすことができ、コーティング層の断熱性により浴槽内のお湯の温度を保ち、さらに、お湯を防水することで室内の様々な場所に浴槽1を設置することができる。
【0040】
防水シート4は例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素含有重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂などの素材をフィルム状にしたものを使用することが望ましい。これにより、枠体2と嵌合部材3の嵌合構造部分に防水シート4の周囲を挟み込み易く、また、枠体2の中空部分に張った状態を維持し、入浴者の自重により入浴者の体形に合って伸びることで、入浴者の体形に合った凹状の部分を形成することが可能である。また、運搬時や収納時には小さく折り畳みまたは巻き込むことができ、さらに、傷みや汚れなどの必要に応じて交換することができる。
【0041】
また、枠体2には底部7があり容器状に一体形成されている。これにより、枠体2の安定性が増し、防水シート4からお湯が漏れても底部7に貯まることで、外部へ流出するのを防ぎ、また、防水シート4と底部7との間に密閉された空間110ができ、この空間110が入浴時にお湯と入浴者の自重により圧縮されるが、密閉されているので、防水シート4はエアクッションの役割をはたし、浮力感が一層増す。さらに、この空間110の空気がお湯の温度で膨張することで、防水シート4はより一層エアクッションの機能をはたし、浮力感がより一層増す。また、浴槽部8内のお湯の温度を一定に保つことができる。
【0042】
なお、防水シート4の周囲を枠体2の外周上面2aに被せる際に、防水シート4を枠体2の中空部分にゆるめに張るように位置決めることで、浴槽1を組み立てた後に防水シート4が枠体2の中空部分に無加重の状態で凹状の部分を形成するようにしても良い。これにより、防水シート4と底部7との間の密閉された空間110が浴槽部8のお湯及び入浴者の自重により圧縮されるときの内圧を調整することができる。
【0043】
また、図4は凹凸嵌合構造の嵌合部の具体例を示す断面図であるが、嵌合部材3の凹状の嵌合部6の形状は、図4(a)に示すように凹状の嵌合部6の表面6bから内部の方に向かって一旦狭くなり、そこからさらに内部は逆に広くなるような形状、または図4(b)に示すような図4(a)の凹状の嵌合部6の最も内部の部分に凹状の嵌合部分6aを持つ形状などがあり、枠体2の凸状の嵌合部5及び5aの形状もこれに合う形状にすることで、より密閉された嵌合構造になる。
【0044】
さらに、凸状の嵌合部5と凹状の嵌合部6の両方若しくは、どちらか一方が弾力性を持つことが望ましく、例えば枠体2及び嵌合部材3を非透水性樹脂により表面部分にコーティング処理を施す際、コーティングの厚さを嵌合部分だけ薄くすることで、この部分に弾力性を持たすことが可能である。これにより、凸状の嵌合部5と凹状の嵌合部6の嵌合時の空気の抜けが良くなり、より強力な嵌合が可能であり、また、逆に嵌合部分に空気を入れ易いので枠体2と嵌合部材3とを分解することが容易になる。さらに、凹凸嵌合時の凸状の嵌合部5や凹状の嵌合部6の破損を防ぐことができる。
【0045】
また、枠体と嵌合部材との嵌合の別の例として図3を用いて説明する。図3は枠体と嵌合部材の嵌合の別の例を示す浴槽を側面から見た透視図であるが、図3に示すように、浴槽80は、その外周上面82aが凹状の嵌合部85を備えた枠体82と、その外周下面81bが凸状の嵌合部86を備えた嵌合部材81と、防水シート83と、で構成され、枠体82の外周上面82aを覆うように防水シート83を位置決め、枠体82の凹状の嵌合部85に対し嵌合部材81の凸状の嵌合部86が凹凸嵌合するように枠体82の上から嵌合部材81を嵌め込むことにより、枠体82と嵌合部材81との間に防水シート83を挟み込み、固定する。これにより防水シート83は枠体82の中空部分を覆って張られた状態となり、防水シート83と枠体82と嵌合部材81とが一体に組み立てられ浴槽80を形成し、防水シート83により枠体82の中空部分に浴槽部84が形成されるように構成しても良い。
【0046】
次に、上述の凹状の嵌合部と凸状の嵌合部との嵌合以外の嵌合例について、図5、図6、図7を用いて説明する。図5は枠体の外周上面が凹状の嵌合部を備えた浴槽を側面から見た透視図であり、図6は枠体、嵌合部材共に外周面に凹状の嵌合部を備えた浴槽を側面から見た透視図であり、図7は嵌合体による凹状の嵌合部を外周面に持つ枠体と嵌合部材との嵌合を示す断面図(a)及び枠体と嵌合体の角の部分での嵌合を示す斜視図(b)であり、図21は枠体の外周面に嵌合部を持たない枠体と嵌合部材との嵌合を示す断面図である。
【0047】
図5に示すように、浴槽10は防水シート12と枠体11とで構成され、枠体11の外周上面11aには凹状の嵌合部13を備えている。防水シート12は、その周囲を枠体11の凹状の嵌合部13に入れ、この部分に嵌合可能で弾性体から成る例えばゴム製の弾性変形可能な棒などの嵌合体14を嵌合し、枠体11に固定されることで、枠体11の中空部分を覆って張られた状態となる。このようにして、防水シート12と枠体11とが一体に組み立てられ浴槽10を形成し、防水シート12により枠体11の中空部分に浴槽部15が形成される。
【0048】
図5の浴槽10によれば、図1、2のような嵌合部材3を用いることなく防水シート12を枠体11に固定し、枠体11の中空部分を覆って張ることができ、設置に必要な部品がコンパクトになり浴槽10の運搬、収納、設置が容易になる。
【0049】
また、図6に示すように、浴槽90は、その外周上面92aに凹状の嵌合部95を備えた枠体92と、その外周下面91bに凹状の嵌合部96を備えた嵌合部材91と、防水シート93とを備え、さらに、枠体92の凹状の嵌合部95と嵌合部材91の凹状の嵌合部96との間に嵌合体98を配置した嵌合構造により、枠体92と嵌合部材91との間に防水シート93を挟み込み、固定し、防水シート93が枠体92の中空部分を覆って張れるように構成され、防水シート93と枠体92と嵌合部材91とが一体に組み立てられ浴槽90を形成している。これにより、防水シート93により枠体92の中空部分に浴槽部94が形成される。
【0050】
図6の浴槽90のような凹状の嵌合部を備えた枠体と嵌合部材との嵌合は、図7(a)に示すように、枠体21の凹状の嵌合部23と嵌合し、尚かつ嵌合部材22の凹状の嵌合部24と嵌合し、例えばゴム製の弾性変形可能な棒などの嵌合体25を凹状の嵌合部23,24の間に挟み込むことで、枠体21と嵌合部材22を嵌合することができる。また、嵌合部材22の凹状の嵌合部24に防水シート26の周囲を入れ、この部分に嵌合体25を挟み込み、枠体21と嵌合部材22を凹凸嵌合することで、防水シート26を枠体21と嵌合部材22との間に固定することができる。また、図7(b)に示すように枠体21の角の部分も、これとほぼ同じ角度に曲がった形状の嵌合体25を用いたり、弾性変形可能な嵌合体25を枠体21の角の部分とほぼ同じ角度に曲げたりすることで、枠体21の凹状の嵌合部24に嵌め込むことができる。
【0051】
さらに、図21(a)に示すように、枠体102の外周上面102aや嵌合部材103の外周下面103bに、凹状または凸状の嵌合部を持たない枠体102と嵌合部材103との嵌合により防水シート104を固定する場合は、防水シート104を枠体102の外周上面102a全体を覆うように位置決め、枠体102の外周上面102aに嵌合する形状の凹状の嵌合部を外周下面105bに備え,枠体103の外周下面103bに嵌合する形状の凹状の嵌合部を外周上面105aに備えた嵌合体105を枠体102と嵌合部材103との間に嵌合させることで、図21(b)に示すように、防水シート104を枠体102と嵌合部材103との間に固定し、枠体102の外周上面102aを覆って張ることができる。なお、この構造は枠体同士の嵌合にも適用することができる。
【0052】
以上のように、嵌合体を用いることで凹状の嵌合部同士の嵌合や凸状の嵌合部同士の嵌合やその外周面に嵌合部を持たない枠体または嵌合部材との嵌合など様々な組み合わせの凹凸嵌合が可能になる。
【0053】
次に、本発明による第2の実施の形態を図8、9、10、11を用いて説明する。図8は本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を側面から見た透視図であり、図9はこの浴槽を構成するものの斜視図(a)、枠体の線A−Aに沿って切断してみた図(b)、別の枠体の線B−Bに沿って切断してみた図(c)であり、図10は枠体と別の枠体との嵌合部分の断面図であり、図11は枠体と別の枠体との角の部分の嵌合部分を斜めから見た断面図である。
【0054】
図8、図9に示すように、本発明による第2の実施の形態の浴槽30は、防水シート33と枠体32と枠体31とで構成され、枠体31はその外周上面31aに凸状の嵌合部35と、その外周下面31bに凹状の嵌合部36とを備え、また、枠体32はその外周上面32aに凸状の嵌合部37と、その外周下面32bに凹状の嵌合部38とを備え、枠体31、32は同じ形状、同じ大きさで構成されている。
【0055】
図8の浴槽30の組み立て方について説明すると、図9、図10、図11に示すように、先ず防水シート33の周囲を枠体32の外周上面32aを覆うように位置決め、枠体32の凸状の嵌合部37と枠体31の凹状の嵌合部36とが嵌合することで、図10に示す破線部分のように、防水シート33の周囲を枠体32の嵌合部37と枠体31の嵌合部36との間に挟み込み、固定する。この嵌合部36と嵌合部37との嵌合により、防水シート33は枠体32に強固に固定され、また、枠体32の中空部分を覆うようにピンと張られた状態となる。このようにして、防水シート33と枠体31、32が一体に組み立てられ浴槽30が形成される。
【0056】
図8の浴槽部34は防水シート33により枠体32の中空部分に形成され、お湯を注入することで、防水シート33が沈降し凹状になり、さらに入浴者が入浴すると、入浴者の姿勢により防水シート33の凹状の形が変化し、入浴者の体形に合った凹部を形成する。
【0057】
図8の浴槽30によれば、浴槽部34は設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、また、使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。さらに、例えば粉末状のコラーゲンをお湯に溶きゲル状にした入浴剤などを使用すると、保温性が増し、また比重を高くすることができるので、少量の入浴剤であっても浮力感が一層増すことになる。
【0058】
また、防水シート33が嵌合構造で固定されるので、浴槽30の使用時に枠体32から外れ難くなり、浴槽30の非使用時には防水シート33と枠体31、32とに分解することができるので、浴槽30の運搬や収納が容易になり、また、防水シート33は傷みや汚れなどの必要に応じて交換することができる。さらに、枠体31、32が同一形状の枠体で浴槽を構成できるので、コストがかからない。
【0059】
また、上述の本発明による第2の実施の形態において、枠体を多段に積み重ねることで高さを変えた浴槽170について図12、図13を用いて説明する。図12は3段以上の枠体を積み重ねた組み立て式簡易浴槽の斜視図であり、図13は3段以上の枠体を積み重ねた組み立て式簡易浴槽の断面図である。
【0060】
図12に示すように、浴槽170は枠体171、172、173、174と防水シート177とで構成され、また、枠体171、172、173、174は、図13に示すように、その外周上面171a、172a、173a、174aに凸状の嵌合部171c、172c、173c、174cを各々備え、その外周下面171b、172b、173b、174bに凹状の嵌合部171d、172d、173d、174dを各々備え、同じ形状、同じ大きさで構成されている。上述の図8の浴槽30と同様に防水シート177は、その周囲を枠体172の嵌合部172cと枠体173の嵌合部173dとの間に挟み込み、枠体172の嵌合部172cと枠体173の嵌合部173dとを嵌合することで固定し、枠体172の中空部分を覆うようにピンと張られた状態になり、この防水シート177により枠体172の中空部分に浴槽部178が形成される。
【0061】
また、枠体172の外周下面172bの凹状の嵌合部172dと、枠体171の外周上面171aの凸状の嵌合部171cとを嵌合し枠体171の上に172を重ねることで、浴槽170の枠体172より下部を形成し、一方、枠体173の外周上面173aの凸状の嵌合部173cと、枠体174の外周下面174bの凹状の嵌合部174dとを嵌合し枠体173の上に174を重ねることで、浴槽170の最上部を形成している。このようにして、枠体171、172、173、174と防水シート177とが一体に組み立てられ3段以上の枠体を積み重ねた図12の浴槽170が形成される。
【0062】
さらに、図13に示すように、その外周上面175a、176aに凸状の嵌合部175c、176cを各々備え、その外周下面175b、176bに凹状の嵌合部175d、176dを各々備え、枠体171〜174と同じ形状、同じ大きさで構成された枠体175、176を用いて、枠体171の外周下面171bの凹状の嵌合部171dと、枠体175の外周上面175aの凸状の嵌合部175cとを嵌合し、枠体171の下に枠体175を取り付けることで、枠体175を積み重ねた分高くなった浴槽170を形成し、また、枠体175の外周下面175bの凹状の嵌合部175dと、枠体176の外周上面176aの凸状の嵌合部176cとを嵌合し、枠体175の下に枠体176を取り付けることで、さらに枠体176を積み重ねた分高くなった浴槽170を形成する。
【0063】
図13の浴槽170は枠体171、174、175、176の積み重ねる数を変えることでその高さを変えることができ、所望の高さに合わせた浴槽170を設置することができる。また、枠体171〜176は、同じ形状、同じ大きさで構成されているので製造コストがかからず、浴槽170の所望の高さの設置に併せて必要な数を用意すれば良いので運搬が容易になる。さらに、浴槽部178が設置場所の床200から枠体171,175,176を多段に積み上げ高くすると、サイフォン方法でお湯を排水することが簡単になる。
【0064】
次に、本発明による第3の実施の形態を図14、15を用いて説明する。図14は本発明による第3の実施の形態を示す簡易浴槽の透視図であり、図15は本発明による第3の実施の形態を示す簡易浴槽の斜視図である。
【0065】
図14に示すように、浴槽50は、その外周上面51a、52a、53aに凸状の嵌合部51c、52c、53cを各々備え、その外周下面51b、52b、53bに凹状の嵌合部51d、52d、53dを各々備え、同じ大きさ、同じ形状の枠体51、52、53と、第2の防水シート57と、第1の防水シート58で構成され、下述の手順で組み立てられている。
【0066】
先ず、第1の防水シート58の周囲を枠体53の外周上面53aを覆うように位置決め、枠体53の凸状の嵌合部53cに対し枠体52の凹状の嵌合部52dが凹凸嵌合するように枠体53の上から枠体52を嵌め込むことにより、枠体52と枠体53との間に第1の防水シート58を挟み込み、固定する。これにより、第1の防水シート58は枠体53の中空部分を覆うように張られた状態となる。このようにして、第1の防水シート58と枠体52と枠体53とが一体に組み立てられ第2の防水シート57からの排水を貯溜するための貯溜部56が形成される。
【0067】
次に、第2の防水シート57の周囲を枠体52の外周上面52aを覆うように位置決め、枠体52の凸状の嵌合部52cに対し枠体51の凹状の嵌合部51dが凹凸嵌合するように枠体52の上から枠体51を嵌め込むことにより、枠体52と枠体51との間に第2の防水シート57を挟み込み、固定する。これにより、第2の防水シート57は枠体52の中空部分を覆うようにピンと張られた状態となる。このようにして、第2の防水シート57と枠体52と枠体51とが一体に組み立てられ浴槽部59が形成され、浴槽部59と貯溜部56とを備えた浴槽50が組み立てられる。
【0068】
図14の浴槽50によれば、入浴後に、第2の防水シート57に穴を開けたり、第2の防水シート57の底部に予め設置した栓を抜いたりすることで、浴槽部59のお湯を排水し、貯溜部56に貯溜させることができる。また、貯溜部56に貯溜した、お湯は比較的低い位置にあるので、回収作業が容易になる。
【0069】
また、第2の防水シート57が入浴者及びお湯の自重で変形し体形にあった凹部を形成することが可能であるので、設置場所の影響を受けず、入浴時に浮力感を得ることができ、浴槽部59に使用するお湯の量を従来の浴槽に比べて少なくすることができ、人体にかかる水圧も少なくなる。
【0070】
また、第1の防水シート58と第2の防水シート57との間に密閉された空間150ができ、この密閉された空間150が入浴時にお湯と入浴者の自重により圧縮され、この密閉された空間150と第2の防水シート57とはエアクッションの役割をはたし、浮力感が一層増す。さらに、この空間150の空気がお湯の温度で膨張し第2の防水シート57がより一層エアクッションの機能をはたし、浮力感がより一層増す。また、浴槽部59内のお湯の温度を一定に保つことができる。さらに、第2の防水シート57からお湯が漏れても、漏れたお湯が第1の防水シート58に貯溜し外部へ流出するのを防ぐことができる。
【0071】
また、第1の防水シート58の代わりとして、枠体53が底面を有した容器状の枠体を使用するようにしても良い。
【0072】
なお、第2の防水シート57の周囲を枠体52の外周上面52aに被せる際に、第2の防水シート57を枠体52の中空部分にゆるめに張るように位置決めることで、浴槽50を組み立てた後に第2の防水シート57が枠体52の中空部分に無加重の状態で凹状の部分を形成するようにしても良い。これにより、第1の防水シート58と第2の防水シート57との間の密閉された空間150が浴槽部59のお湯及び入浴者の自重により圧縮されるときの内圧を調整することができる。
【0073】
また、第1の防水シート58を枠体53の中空部分に張る、張り具合を上述の第2の防水シート57と同様に調節することで、第1の防水シート58と第2の防水シート57との間の密閉された空間150が浴槽部59のお湯及び入浴者の自重により圧縮されるときの内圧を調整するようにしても良い。
【0074】
また、図15に示すように浴槽50は、同じ形状、同じ大きさで構成された複数の枠体52を用意し、枠体52の数を調整することにより、高さを変えることができ、浴槽部59を所望の高さに設置することができる。また、枠体51〜153は、同じ形状、同じ大きさで構成されているので製造コストがかからず、浴槽50の所望の高さの設置に併せて必要な数を用意すれば良いので運搬が容易になる。
【0075】
次に、上述の図8に示す簡易浴槽30のお湯の回収方法について図16を用いて説明する。図16は浴槽のお湯の回収について示した概念図である。図16に示すように、回収装置40は、ホース42とホース42と連結した空気吸い取り機41とで構成される。ホース42の吸水口43を防水シート33の底に設置し、ホース42の排水口44、45を回収容器46内に設置し、空気吸い取り機41でホース42内の空気を吸引することにより、浴槽内のお湯は吸水口43から吸引されホース42内を通って排水口44、45から流れ出し、回収容器46に回収される。なお、空気吸い取り機41は家庭用掃除機を使用することもできる。
【0076】
この図16に示す回収装置40によれば、様々な場所に設置した浴槽のお湯を人力により掻き出すことなく回収することができる。
【0077】
なお、予め防水シートの1箇所または数箇所に栓をした排出口を設け、排出ホースをこの部分に取り付け可能にしたり、排出口と一体形成にし浴槽のお湯の回収時に、栓を抜くことで排出するようにしても良い。
【0078】
次に、本発明による第2の実施の形態の組み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を図17、18を用いて説明する。図17は組み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を示すフローチャートであり、また、図18は組み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を示す概念図である。
【0079】
図17に示すような設置方法の手順で、先ず、図18(a)に示すように、寝台上で被介護者の下に防水シート61を敷く(S01)。次に、図18(b)に示すように、被介護者を囲むように、その外周上面62aに凸状の嵌合部64を備えた第1の枠体62を置き(S02)、図18(c)に示すように、防水シート61の周囲を第1の枠体62の内側から外側に引き出し、第1の枠体62全体を覆うように置く(S03)。次に、図18(d)に示すように、第1の枠体62の凸の嵌合部64と嵌合可能な図10の符号36に対応する凹状の嵌合部を図10の符号31bに対応する外周下面に備えた第2の枠体63を第1の枠体62の上から嵌め込むことにより、防水シート61はその周囲を第1の枠体62と第2の枠体63の嵌合部に挟み込み、固定する。これにより、第1の枠体62と第2の枠体63と防水シート61とが一体に組み立てられ、浴槽60を形成する(S04)。ここで、防水シート61により枠体62の中空部分に形成された浴槽部66にお湯を注入する(S05)ことにより、被介護者が寝台上で浴槽60で入浴することができる。
【0080】
図17に示す第1の介護方法によれば、被介護者は寝台上から移動することなく入浴することができるので、例えば寝たきりの人や体に障害を持ち寝台から移動することができない人の入浴介護が容易になる。また、防水シート61が嵌合構造で固定されるので、浴槽60の使用時に枠体62から外れ難くなり、また、お湯を第1の枠体62の外周上面62aを越えた高さまで注ぐことができる。
【0081】
次に、本発明による第3の実施の形態の組み立て式簡易浴槽50を用いた第2の介護方法を図14と図19を用いて説明する。図19は本発明による第3の実施の形態の組み立て式簡易浴槽を用いた第2の介護方法を示すフローチャートである。
【0082】
図19に示すような手順で、先ず図14に示すような浴槽50の枠体52の数を調整し浴槽50の外周最上面51aを寝台とほぼ同じ高さにする(S11)。寝台上の被介護者を浴槽部59に移動させ(S12)、浴槽部59にお湯を注入し入浴させる(S13)。入浴後、第2の防水シート57に穴を開けたり、予め設置した排水口の栓を抜いたりすることで、浴槽部59のお湯を排水し貯溜部56に貯溜させる(S14)。ここで被介護者の体や浴槽部59内を拭き、被介護者を浴槽部59より寝台上に移動させ(S15)、枠体51と第2の防水シート57をはずし、貯溜部56に貯溜したお湯を回収する(S16)。
【0083】
図19に示す第2の介護方法によれば、浴槽部59から簡単にお湯を排水できるので、お湯のない状態の浴槽部59で被介護者の体を拭くことが可能になり、入浴介護が容易になる。
【0084】
次に、本発明による第3の実施の形態の組み立て式簡易浴槽を用いた第3の介護方法を図15、図20を用いて説明する。図20は本発明による第3の実施の形態の組み立て式簡易浴槽を用いた第3の介護方法を示すフローチャートである。
【0085】
図20に示すような手順で、先ず図15に示すような浴槽50を用いて、浴槽部59より下方の積み重ね可能な枠体52の数を調整し、浴槽50の外周最上面51aを寝台とほぼ同じ高さにする(S21)。次に、被介護者を寝台上を横に移動させ、浴槽部59に入れる(S22)。浴槽部59にお湯を注入し被介護者を入浴させる(S23)。
【0086】
図20に示す第3の介護方法により、浴槽部59を補助器具などを使わずに寝台と同じ高さに設置することができ、被介護者を寝台上で横に移動させるだけで、入浴させることができるので入浴介護が容易になる。
【0087】
なお、上述の第3の介護方法は図12に示すような浴槽170を用いて、浴槽部178より下方の積み重ね可能な枠体171の数を調整し、浴槽170の外周最上面174aを寝台とほぼ同じ高さにするようにしても良い。
【0088】
以上のように、本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、枠体及び嵌合部材の平面形状が円形、長円形状、三角形、他の多角形、その他の形であっても良いことは勿論である。
【0089】
なお、防水シートは、その周囲に枠体や嵌合部材との嵌合構造部分に対応した位置に凹部(又は凸部)を形成し、枠体や嵌合部材との間に挟み込み易くするようにしても良い。また、その防水シートの凹部(又は凸部)は、枠体や嵌合部材との嵌合により防水シートがピンと張れたり、たるみを持って張れたりできるように決めることができる。
【0090】
また、図1、図3、図5、図6、図14において、防水シートを支える枠体2、82、11、92、52の一部に例えば、穴111、121、131、141、151を設けることで、防水シートと浴槽の底部との間の密閉された空間110、120、130、140や、第1の防水シートと第2の防水シートとの間の密閉された空間150が浴槽部のお湯及び入浴者の自重により圧縮されても内圧が上昇しないようにすることができる。一方、上述のような浮力感を得るために内圧が必要な時は、各図に示すように、各々の穴に栓111a、121a、131a、141a、151aを設けて良い。また、栓は枠体の外側又は内側に設けて良い。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、防水シートを固定し、防水シートが浴槽部において入浴者の体形に合った凹部を形成し、また、浴槽の高さを調節できる簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体及びこの組み立て式簡易浴槽を用いた介護方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の側面から見た透視図である。
【図2】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の背面から見た透視図である。
【図3】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽において、枠体と嵌合部材との嵌合の別の例を示す浴槽を側面から見た透視図である。
【図4】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の凹凸嵌合構造の嵌合部の具体例を示す断面図(a)及び別の具体例を示す断面図(b)である。
【図5】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽において、凹状の嵌合部を備えた枠体と嵌合体との嵌合の例を示す浴槽を側面から見た透視図である。
【図6】本発明による第1の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽において、各々凹状の嵌合部を備えた枠体と嵌合部材との嵌合の例を示す浴槽を側面から見た透視図である。
【図7】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の嵌合体による凹状の嵌合部を外周面に持つ枠体と嵌合部材との嵌合を示す断面図(a)、枠体の角の部分での枠体と嵌合体との嵌合を示す斜視図(b)である。
【図8】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を側面から見た透視図である。
【図9】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を構成するものの斜視図(a)、枠体の線A−Aに沿って切断してみた断面図(b)、別の枠体の線B−Bに沿って切断してみた断面図(c)である。
【図10】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の防水シートと枠体と別の枠体との嵌合部分の断面図である。
【図11】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の角における防水シートと枠体と別の枠体と嵌合部分の断面を斜めから見た図である。
【図12】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽において、枠体を3段以上に積み重ねた場合の浴槽の斜視図である。
【図13】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽において、枠体を3段以上に積み重ねた場合の浴槽の断面図である。
【図14】本発明による第3の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を側面から見た透視図である。
【図15】本発明による第3の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の斜視図である。
【図16】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽のお湯の回収について示した概念図である。
【図17】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を示すフローチャートである。
【図18】本発明による第2の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を用いた第1の介護方法を示す概念図において、被介護者の下に防水シートを敷くことを示す図(a)、被介護者を囲むように第1の枠体を置くことを示す図(b)、防水シートの周囲を第1の枠体の内側から外側に引き出し、第1の枠体全体を覆うように置くことを示す図(c)、第2の枠体を第1の枠体の上から嵌め込み、浴槽を組み立てることを示す図(d)である。
【図19】本発明による第3の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を用いた第2の介護方法を示すフローチャートである。
【図20】本発明による第2または第3の実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽を用いた第3の介護方法を示すフローチャートである。
【図21】本発明による実施の形態を示す組み立て式簡易浴槽の外周面に嵌合部を持たない枠体と嵌合部材との嵌合前の状態を示す断面図(a)、嵌合後の状態を示す断面図(b)である。
【符号の説明】
1、10、30、50、60、80、90、170・・・浴槽
8、15、34、59、66、84、94、178・・・浴槽部
56・・・貯溜部
2、11、21、31、32、51〜53、62、63、82、92、102、171〜176・・・枠体
3、22、81、91、103・・・嵌合部材
4、12、26、33、61、83、93、104、177・・・防水シート
58・・・第1の防水シート
57・・・第2の防水シート
5、35、37、51c〜53c、64、86、171c〜176c・・・凸状の嵌合部
6、13、23、24、36、38、51d〜53d、85、95、96、171d〜176d・・・凹状の嵌合部
14、25、98、105・・・嵌合体
7・・・枠体の底部
40・・・回収装置
41・・・空気吸い取り機
42・・・ホース
43・・・吸水口
44、45・・・排水口
46・・・回収容器
111、121、131、141、151・・・穴
111a、121a、131a、141a、151a・・・栓
110、120、130、140、150・・・密閉された空間
200・・・設置場所の床

Claims (17)

  1. 防水シートと、前記防水シートで浴槽部を構成するように前記防水シートを固定する固定手段と、を備え、
    前記固定手段は前記浴槽部の外周側に設けられた第1の嵌合部と第2の嵌合部との間に前記防水シートを挟んで前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とによる嵌合で固定するとともに、前記防水シートが前記浴槽部において入浴者の自重によりその入浴者の体形に合った凹部に形成されることを特徴とする簡易浴槽。
  2. その外周上面に嵌合部が設けられた枠体と、
    前記枠体の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する嵌合部材と、
    前記枠体全体を覆うように前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートと、を備え、
    前記嵌合部と前記嵌合部材との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記防水シートが前記枠体と一体になって浴槽部を構成することを特徴とする組み立て式簡易浴槽。
  3. 前記防水シートが前記浴槽部において入浴者の自重によりその入浴者の体形に合った凹部に形成されることを特徴とする請求項2に記載の組み立て式簡易浴槽。
  4. 前記枠体は底部を有し容器状になっていることを特徴とする請求項またはに記載の組み立て式簡易浴槽。
  5. 第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1の枠体と、
    前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、
    前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置された防水シートと、を備え、
    前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記防水シートが前記第1の枠体及び前記第2の枠体と一体になって浴槽部を構成することを特徴とする組み立て式簡易浴槽。
  6. 前記第1の枠体と前記第2の枠体とが同一形状に構成され、3段以上に積み重ね可能であることを特徴とする請求項5に記載の組み立て式簡易浴槽。
  7. 第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1の枠体と、
    前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられかつその外周上面に第3の嵌合部が設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、
    前記第2の枠体の第3の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第4の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第2の枠体の上部に位置する第3の枠体と、
    前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置された第1の防水シートと、
    前記第2の枠体全体を覆うように前記第2の枠体と前記第3の枠体との間に配置された第2の防水シートと、を備え、
    前記第3の嵌合部と前記第4の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記第2の防水シートが前記第2の枠体及び前記第3の枠体と一体になって浴槽部を構成し、
    前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定された前記第1の防水シートが前記第1の枠体及び前記第2の枠体と一体になって前記浴槽部からの排水を貯溜する貯溜部を構成することを特徴とする組み立て式簡易浴槽。
  8. 前記第1の枠体及び前記第3の枠体が前記第2の枠体と同一形状に構成され、
    前記第1の枠体の部分、前記第2の枠体の部分及び前記第3の枠体の部分がそれぞれ2段または2段以上に積み重ね可能であることを特徴とする請求項7に記載の組み立て式簡易浴槽。
  9. 前記嵌合構造は一方が凹部であり他方が凸部である分離可能な凹凸嵌合構造であることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽。
  10. 前記嵌合構造は凹部とこの凹部に嵌合する弾性体からなる嵌合体とを含むことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽。
  11. 前記各枠体が発泡樹脂製であることを特徴とする請求項2または4乃至10のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽。
  12. 前記嵌合部材が発泡樹脂製であることを特徴とする請求項2に記載の組み立て式簡易浴槽。
  13. 前記発泡樹脂製の枠体及び/又は嵌合部材にコーティング処理を施したことを特徴とする請求項11または12に記載の組み立て式簡易浴槽。
  14. その外周上面に設けられた第1の嵌合部を備え、組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であって、
    前記枠体の第1の嵌合部と別部材の第2の嵌合部とが嵌合し嵌合構造を構成し、
    前記枠体全体を覆うように前記枠体と前記別部材との間に防水シートを配置し、この防水シートが前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部との間に挟まれて前記嵌合構造により固定されて前記枠体及び前記別部材と一体になって浴槽部を構成するようになっていることを特徴とする組み立て式簡易浴槽用枠体。
  15. 第1の嵌合部がその外周上面に設けられた第1の枠体と、前記第1の枠体の第1の嵌合部と嵌合し嵌合構造を構成する第2の嵌合部がその外周下面に設けられ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置された防水シートと、を備える組み立て式簡易浴槽、を用いて被介護者を寝たままの状態で入浴させる介護方法であって、
    寝た状態の被介護者の下に前記防水シートを敷くステップと、
    前記第1の枠体を前記被介護者を囲むように設置するステップと、
    前記防水シートの周囲が前記第1の枠体の外周上面を覆うように前記防水シートの周囲を位置決めるステップと、
    前記第1の枠体に前記第2の枠体を積み重ねて前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部とを前記防水シートを挟んだ状態で嵌合させ、前記防水シートを前記嵌合構造で固定するステップと、
    前記防水シートと前記第2の枠体とから構成された浴槽部にお湯を注入するステップと、を含むことを特徴とする介護方法。
  16. 請求項7または8に記載の組み立て式簡易浴槽を用いて被介護者を入浴させる介護方法であって、
    前記第2の防水シートと前記第3の枠体とから構成された浴槽部にお湯を注入し被介護者を入浴させるステップと、
    前記入浴終了後、前記第2の防水シートに排水部を形成し、前記浴槽部内のお湯を前記排水部を通して前記貯溜部に排水するステップと、
    前記浴槽部で前記被介護者の体を拭くステップと、を含むことを特徴とする介護方法。
  17. 請求項6または8に記載の組み立て式簡易浴槽を用いて被介護者を入浴させる介護方法であって、
    前記枠体の積み重ね数を調整して前記浴槽の最上面を被介護者の寝台の高さに合わせるステップと、
    被介護者を前記浴槽部に移動させるステップと、を含むことを特徴とする介護方法。
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