JP2009086548A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Masaaki Sato
正章 佐藤
Hiromitsu Takei
宏光 武井
Takashi Sobashima
孝志 傍島
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Abstract

【課題】コイル断線を防ぐことが可能なレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズを保持するとともに光軸Lの方向に移動可能な移動体(スリーブ13等)と、移動体を光軸Lの方向に移動可能に支持する支持体(バックヨーク11等)と、コイル18とマグネット17を備える磁気駆動機構と、移動体と支持体との間に配置され、移動体の光軸Lの方向の移動を規制するバネ部材(第1,第2の板バネ14,15)と、を有するレンズ駆動装置1において、バネ部材は、電気的に分割された複数のバネ片151,152からなり、コイル18のコイル巻き始め端部及びコイル巻き終り端部は、それぞれ複数のバネ片のうち異なるバネ片151,152に電気的に接続されるとともに、コイル巻き始め端部及びコイル巻き終り端部が電気的に接続された部位近傍において、移動体には、光軸Lの方向に突出する複数のピン136が周方向に並べて設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズを光軸方向に変位駆動して被写体の像を結像させるレンズ駆動装置に関する。
近年、カメラが搭載されたカメラ付き携帯電話機が普及するにつれ、その携帯電話機を用いて様々な被写体を撮影する機会が増えている。例えば、友人や風景など、カメラのレンズからある程度離れた被写体を撮影(通常撮影)したり、バスの時刻表や花びらなど、カメラのレンズと近接した位置にある被写体を撮影(接写撮影)したりする場合がある。
接写撮影(マクロ撮影)の場合、カメラのレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも、僅かに被写体側に近づいた位置にする必要がある。そのため、この種の撮影レンズ系では、レンズを光軸方向に変位駆動する駆動機構を備えており、スイッチの切り替えによってこの駆動機構を駆動し、レンズを光軸方向に移動させることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置は、鏡筒と、可動レンズを有し鏡筒に対して光軸方向へ移動される可動部と、厚み方向が光軸方向に一致した付勢用板バネと、を有している。また、この付勢用板バネは、可動部を保持する保持部と弾性変形可能とされ、可動部を光軸方向へ付勢するバネ部と、鏡筒に取り付けられる被取付け部と、を有している。そして、付勢用板バネのバネ部が、光軸方向に直交する面内において可動部に生じる移動力を抑制するように構成されている。
ここで、付勢用板バネのコイル接続部は、コイルホルダーのコイル巻回用突部と隣接して位置されている。そして、コイル巻回用突部に巻回された駆動用コイルの各端部は、コイル接続部と半田によって接続されている。
特開2006−227103号公報(段落番号[0088])
しかしながら、特許文献1に開示された従来のレンズ駆動装置において、更なる小型化を図ろうとした場合、コイルホルダーのコイル巻回用突部は、径方向に突出するように形成されており、径方向における小型化の妨げになる。また、付勢用板バネに径方向のアーム部を設け、そのアーム部に駆動用コイルを巻回する場合も同様に、このアーム部によって径方向における小型化の妨げとなる。
一方で、例えば付勢用板バネの光軸方向における表面に、駆動用コイルの端部を半田付けすることも考えられる。しかし、レンズの焦点位置が無限遠に位置した場合(すなわち通常撮影時のレンズ位置の場合)には、一般に、コイルホルダーと可動部(スリーブ)は接触状態にあるため、コイル端部に他の構成部品が接触し、最悪の場合、コイルの断線を招来する虞もある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コイル断線を防ぐことが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、前記移動体を光軸方向に移動可能に支持する支持体と、コイルとマグネットを備え、前記移動体を光軸方向に駆動する磁気駆動機構と、前記移動体と前記支持体との間に配置され、前記移動体の光軸方向の移動を規制するバネ部材と、を有するレンズ駆動装置において、前記バネ部材は、電気的に分割された複数のバネ片を備え、前記コイルのコイル巻き始め端部及びコイル巻き終り端部は、それぞれ前記複数のバネ片のうち異なるバネ片に電気的に接続されるとともに、前記コイル端部が電気的に接続された部位近傍において、前記移動体には、光軸方向に突出する複数のピンが周方向に並べて設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、移動体と支持体とバネ部材と、コイルとマグネットを備える磁気駆動機構と、を有するレンズ駆動装置で、コイルから引き出されたコイル端部は、バネ部材を構成する複数のバネ片のうち、それぞれ異なるバネ片に電気的に接続されている。そして、コイル端部が電気的に接続された部位近傍で、光軸方向に突出する複数のピンが移動体に並べて設けられていることとしたので、コイル巻き始め端部及びコイル巻き終り端部に他の構成部品が接触する可能性が低くなり、その結果、コイル断線を防止することができる。また、コイルを移動体に巻きつける際、これら複数のピンを介して行うことで、巻回作業中にコイル端部が外れたり、他の構成部品と接触したりすることを防ぐことができる。
(2) 前記移動体には、前記コイルを引き回すためのコイルガイド部が形成されており、前記複数のピンの周方向の間隔は、前記コイルガイド部の周方向の幅よりも大きいことを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した移動体には、コイルをコイル巻回部に引き回すためのコイルガイド部が形成されており、上述した複数のピンの周方向の間隔は、コイルガイド部の周方向の幅よりも大きいこととしたので、コイル断線の防止に寄与することができる。
(3) 前記複数のピンは2本であって、当該複数のピンの間に、前記コイル端部が前記バネ片に電気的に接続されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した複数のピンは2本であって、これら2本のピンの間に、コイル端部がバネ片に電気的に接続されていることとしたので、例えば便宜的に一方のピン近傍のコイルを切断する、といった作業を行う際の作業性を高めることができる。
(4) 前記コイル端部は、半田によって、前記バネ片と電気的に接続されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述したコイル端部は、半田によって、上述したバネ片と電気的に接続されていることとしたので、複数のピンによって、移動体と支持体(例えばホルダー)が接触する面から、コイルとバネ片が導通する(光軸方向における)位置までの距離を保つことができ、支持体に接触によるコイル断線の防止に寄与することができる。
(5) 前記複数のピンの光軸方向の高さは、前記半田の高さよりも高く形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した複数のピンの光軸方向の高さは、上述した半田の高さよりも高く形成されているので、半田付け作業の際に、複数のピンよりも半田を低く盛る、という目標設定が容易となり、作業性を向上することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、コイルのコイル巻き始め端部及びコイル巻き終り端部がバネ片と電気的に接続された部位近傍で、光軸方向に突出する複数のピンが移動体に並べて設けられているので、コイルを移動体に巻きつける際には、これら複数のピンによって、コイル端部が外れたり、他の構成部品と接触したりすることを防ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[機械構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の外観構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の機械構成を示す分解斜視図である。
図1及び図2において、レンズ駆動装置1は、レンズバレル10と、バックヨーク11と、カバー12と、スリーブ13と、第1の板バネ14と、第2の板バネ15と、磁性部材としてのワイヤースプリング16と、マグネット17と、コイル18と、台座19と、小台座20と、導通部材21と、を有している。
なお、レンズ駆動装置1は、スリーブ13を光軸Lの方向に沿って、被写体(撮像対象)に近づくA方向(前側)、被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるものである(図1参照)。また、一又は複数枚のレンズが組み込まれたレンズバレル10を保持するスリーブ13は、ワイヤースプリング16等と併せて光軸Lの方向に移動可能に構成されており、「移動体」の一例に相当する。また、バックヨーク11、カバー12や台座19などは、スリーブ13等を光軸方向に移動可能に支持する「支持体」の一例に相当する。また、スリーブ13等は、コイル18とマグネット17を備える「磁気駆動機構」によって、光軸Lの方向に駆動される。さらに、第2の板バネ15は、スリーブ13と台座19との間に配置され、スリーブ13の光軸Lの方向の移動を規制する機能を備えており、電気的に分割された2個のバネ片151及びバネ片152からなっている(図2参照)。
バックヨーク11は、例えば鋼板などの強磁性板から構成され、角筒状を呈している。また、バックヨーク11は、レンズ駆動装置1の側面で露出し、その側面部を構成しており、移動体の側面を覆うケース体としての機能を有している。カバー12は、バックヨーク11に取付けられ、支持体として被写体側を覆うものであって、その中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓121が形成されている。台座19は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するものである。
コイル18は、第1のコイル181及び第2のコイル182から構成され、これらは光軸Lの方向に2段に配置され、いずれも円環状となっている。そして、スリーブ13の外周面に所定の間隔をおいて巻き付けられるとともに、移動体を光軸方向に駆動する。また、8個のマグネット17が光軸方向に2段に重ねて配置されており、各段のマグネット17は、前側のマグネット17が第1のコイル181に対して及び後側のマグネット17は第2のコイル182に対して外周側で対向し、バックヨーク11の内周面のうち4箇所の角部分に固定される。
本実施の形態では、マグネット17は、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。例えば、前側に配置された4個のマグネット17は、その内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、後側に配置された4個のマグネット17は、その内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。
第1の板バネ14及び第2の板バネ15は、双方とも金属製の薄板から形成されており、光軸方向における厚さを同じにしている。
バックヨーク11は、第1のコイル181及び第2のコイル182が配置されている領域の光軸方向の寸法、および、マグネット17の光軸方向の寸法よりも大きくなっているため、マグネット17と第1のコイル181との間に構成される磁路、及び、マグネット17と第2のコイル182との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができ、その結果、スリーブ13の移動量と、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流との間のリニアリティを向上させることができるようになっている。
レンズ駆動装置1は、円環状のワイヤースプリング(磁性部材)16を備えている。ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力により、スリーブ13に対して光軸方向の付勢力を印加する。このため、移動体(スリーブ13等)がコイルの非通電時に自重で変位することを防止することができ、ひいては移動体(スリーブ13等)に所望の姿勢を維持させることができる。
スリーブ13は、光軸Lの方向を軸方向として形成され、第1のコイル18が巻かれる第1のコイル巻回部131及び第2のコイル182が巻かれる第2のコイル巻回部132(いずれも凹部形状)と、コイル18を所定の位置または巻回方向に案内する第1のガイド部133,第2のガイド部134,及び第3のガイド部135と、を有している。
本実施形態では、前側に配置された4個のマグネット17の内面がN極に、後側に配置された4個のマグネット17の内面がS極に着磁されているので、第1のコイル巻回部131と第2のコイル巻回部132に巻回される第1のコイル181、第2のコイル182の巻回方向は互いに逆方向となっている。これにより、コイル18に電流を供給した際、発生する力(推力)は同じ方向となるようにしている。
具体的には、第1のコイル巻回部131と第2のコイル巻回部132との間に配置された第2のコイルガイド部134でコイル18の巻回方向を変えて、すなわち、第2コイル巻回部132に巻回されたコイル18(第2のコイル182)は、第2のコイルガイド部134を用いてその巻回方向を逆方向に変換され、コイル18(第1のコイル181)が第1のコイル巻回部131に所定の巻数、巻回される。また、コイル18を巻き始める際、コイル18にテンションをかけて巻回作業がスムーズに行うことができるように、コイル18のコイル巻き始め端部はピン136c、136dに巻回されている。同様に、コイル18のコイル巻き終わり端部はピン136a、136bに巻回された状態となっている。
導通部材21は、外部電源からの電流をコイル18に供給する際の媒体となるもので、第2のコイル182と電気的に接続された第2の板バネ15の端子に接触するように構成され、電気的に導通されている。
ここで、本実施形態に係るレンズ駆動装置1では、コイル18(第1のコイル181及び第2のコイル182)を第2の板バネ15に電気的に接続する際に、スリーブ13の後側に形成されたピン136(後述する図3参照)を用いる点が特徴的である。より具体的には、スリーブ13の後側には、光軸Lの方向に突出する4個のピン136(136a〜136d)が、周方向に並べて設けられている。以下、このピン136及び第2の板バネ15に関して、図3〜図6を用いて詳述する。
[ピン及び第2の板バネ]
図3は、レンズ駆動装置1から台座19及び小台座20を取り除き、斜め後側から見たときの様子を示す図である。図4は、図3に示すレンズ駆動装置1から更に導通部材21を取り除き、後側から見たときの様子を示す図である。図5は、第2の板バネ15,台座19,及び小台座20に着目したときの様子を示す図である。
図3から図5において、第2の板バネ15は、電気的に分離された2枚のバネ片151,152からなっている。すなわち、第2の板バネ15は、電気的に分割されたバネ片151,152を備えている。バネ片151(152)は、図5に示すように、樹脂形成された台座19に保持(固定)される2個の台座側取り付け部151a,151b(152a,152b)と、スリーブ13の下端部(後側端部)に取付けられる円弧状の載置部151c(152c)と、一部が切り欠かれた略孔形状からなる複数のスリーブ側取り付け部151d,151e(152d,152e)と、台座側取り付け部151a,151b(152a,152b)とスリーブ側取り付け部151d,151e(152d,152e)を連結する2本のバネ部151f,151g(152f,152g)と、を備えている。また、本実施の形態では、図5に示すように、2本のバネ部151f、151g(152f,152g)は隣の角部に配置されたバネの近傍まで延びている。また、円弧状の載置部151c(152c)には、ピン貫通部151h(151i)が形成され、その外側には、バネ部151f(152g)が形成されている。
そして、スリーブ13の下端部(後側端部)には、撮像素子側に延びる複数の突部13a〜13dが形成されている。したがって、スリーブ側取り付け部151d,151e(152d,152e)と、これら突部13a〜13dとが係合するように構成されている。
一方、図5に示すように、バネ片151,152の4個の台座側取り付け部151a,151b(152a,152b)は、台座19面上に保持されている。そして、台座19の四隅には、被写体側に延びる突部191a〜191dが形成されている。したがって、台座側取り付け部151a,151b(152a,152b)に形成された孔と、この突部191a〜191dが係合するように構成されている。これらの係合によって、バネ片151,152は、台座19に保持される
なお、スリーブ側取り付け部151d,151e(152d,152e)と突部13a〜13d、及び、台座側取り付け部151a,151b(152a,152b)に形成された孔と突部191a〜191d、とは、それぞれ溶着によって固定される。また、スリーブ13の後側端面には、台座19と当接する度当たり部137が4箇所設けられており、度当たり部137が台座19の所定の箇所に当接することで、スリーブ13が光軸L方向に位置決めされる。
ここで、本実施形態に係るレンズ駆動装置1では、円弧状の載置部151c(152c)の中央付近に、それぞれ略円形状に切り欠かれたピン貫通部151h,151iが形成されている。そして、上述した4個のピン136(136a〜136d)は、これらピン貫通部151h,151iを貫通するように構成されている(図3参照)。
特に、これら4個のピン136(136a〜136d)は、台座19に接触していない。詳細は、図6を用いて説明する。図6は、レンズ駆動装置1を縦方向に切断したときの縦断面図である。図6に示すように、ピン136a及びピン136cは、台座19に接触していない。同様に、ピン136b及びピン136dは、台座19に接触していない。また、ピン貫通部151h,151iにも、小台座20などその他の部材にも接触していない。
このような構成からなるレンズ駆動装置1では、第2のコイル巻回部132のコイル巻き始め端部及びコイル巻き終り端部は、それぞれ2個のバネ片151,152のうち異なるバネ片に電気的に接続されている。そして、これらのコイル端部が第2の板バネ15と電気的に接続される部位近傍で、上述したピン136が形成されている。特に、本実施形態では、2個のバネ片151,152それぞれにおいて、2個のピン136の間に、半田50(図8(b)参照)によって、コイル端部が第2の板バネ15と電気的に接続されるようになっている。以下、図7〜図9を用いて詳細に説明する。
[電気的接続]
図7は、コイル18が巻回されたスリーブ13に第2の板バネ15を取り付ける工程を説明するための説明図である。図8は、図7に示すスリーブ13及び第2の板バネ15等を真横から見たときの外観図である。図9は、図8から第2の板バネ15を取り除いたときの様子を示す図である。なお、図7に示す第2の板バネ15は、未だ外枠100から切り離されていない状態である。
スリーブ13には、上述したように、コイル18を案内する第1のガイド部133,第2のガイド部134,及び第3のガイド部135が形成されているが、図7に示すように、第2のガイド部134近傍又は第3のガイド部135近傍には、それぞれ第1のコイルガイド部134a又は第2のコイルガイド部135aが形成されている。第1及び第2のコイルガイド部134a,135aは、径方向外側に突出し、コイル18を引き回すためのガイド機能を有する。
また、複数のピン136c,136dの周方向の間隔は、コイルガイド部134aの周方向の幅よりも大きくなっている。図7等に示すスリーブ13、すなわち、板バネ15が取り付けられるスリーブ13には、コイル18が巻回されているが、巻回作業は、次のとおりである。コイル18を巻き始める際、コイル18にテンションをかけて巻回作業がスムーズに行うことができるように、コイル18のコイル巻き始め端部は、ピン136c、136dに所定の巻回数、巻回する。コイル18は、コイルガイド部135a及び第3のガイド部135によってガイドされ、第2のコイル巻回部132へ案内される。その後、第2のコイル巻回部132に所定の巻回数、巻回される。巻回されたコイル18(第2のコイル182)は、第2のコイルガイド部134を用いて、その巻回方向を逆方向に変換され、コイル18(第1のコイル181)が第1のコイル巻回部131に所定の巻回数、巻回される。第1のコイル181のコイル巻き終わり端部は、第1、および第2のコイルガイド部134、135を通過して、ピン136a、136bに所定の巻回数、巻回される。巻回作業が終わると、板バネ15を取り付けるために、ピン136c(ピン136a)に巻回したコイルを外す。
このように、スリーブ13に、第1、第2のコイル181、182が巻回された後、板バネ15を取り付ける(図7、8(a)、8(b)参照)。次に、2個のピン136c,136dの間、本実施の形態では略中間位置で、半田50によって、コイル巻き始め端部が第2の板バネ15のバネ片152と電気的に接続される。同様に、コイル巻き終わり端部が、2個のピン136a、136bの略中間位置で、半田50によって、第2の板バネ15のバネ片151に電気的に接続される。
なお、複数のピン136の光軸Lの方向の高さは、半田50の高さよりも高く形成されている(図8(b)参照)。半田付けが終了したら、図8(b)に示す矢印Xの箇所でコイル18は切断される。コイル18の巻き始めについての電気的接続が完了すると、今度は、反対側のピン136a,136bの略中間位置において、コイル巻き終わり端部が、第1の板バネ15のバネ片151に電気的接続(半田付け)が行われる。
また、スリーブ13を成形する際に、樹脂を流し込む部位(ゲート)が必要になる。そして、そのゲートには、バリが発生する。したがって、そのバリが他の部品と干渉しないように、スリーブ13の後側端面のうちピン136近傍には、段差135bが形成されている(図9参照)。
[基本動作]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1において、移動体は、通常(第1のコイル181及び第2のコイル182のコイルの非通電時)は、撮像素子側(像側)に位置する。このとき、ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力によって、移動体の変位を規制している。ただし、ワイヤースプリング16とマグネット17との距離はある程度保たれているため、ワイヤースプリング16とマグネット17との磁気吸引力が強くなり過ぎることはない。これにより、移動体の中心軸がずれるのを防ぎ、ひいてはチルト特性の悪化を防ぐことができる。
このような状態において、第1のコイル181及び第2のコイル182に電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、第1のコイル181及び第2のコイル182並びにスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始める。
このとき、第1の板バネ14とスリーブ13の前端との間、及び第2の板バネ15とスリーブ13の後端との間には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力が釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。また、第1のコイル181及び第2のコイル182に、逆方向の電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ下向き(後側)の電磁力を受けることになる。
その際、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流量と、第1の板バネ14及び第2の板バネ15によってスリーブ13に働く弾性力を調整することで、スリーブ13(移動体)を所望の位置に停止させることができる。なお、電磁力と弾性力との釣り合いを利用してスリーブ13を停止させることで、係止部等と係止させるように部材同士を接触させる場合と異なり、衝突音の発生を防ぐことができる。
[実施形態の主な効果]
以上説明したように、本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、コイル18から引き出されたコイル巻き始め端部が第2の板バネ152のバネ片152と、コイル巻き終わり端部が第2の板バネ152のバネ片151と電気的に接続される。(半田付け)された部位近傍で、スリーブ13の後側端面に、光軸Lの方向に突出する4個のピン136が並べて設けられているので、径方向の広がりを抑えて装置の小型化を図ることができる。すなわち、コイル18とバネ片151,152との導通部位を、スリーブ13の外側から内側へと移動することができるので、径方向の広がりを抑えて装置の小型化を図ることができる。なお、これに伴って、スリーブ13の光軸Lの方向の駆動を制御する第2の板バネ15の設計スペースを確保することができる。
また、4個のピン136の存在により、コイル端部が他の構成部品と接触する可能性は低くなるため、コイル断線を防止することができる。加えて、コイル18をスリーブ13と電気的に接続する際に、4個のピン136を介して行うことによって、巻回作業中にコイル巻き始め、巻き終り端部が外れたり、他の構成部品と接触したりすることを防ぐことができ、ひいては作業性を高めることができる。
また、4個のピン136の存在により、移動体(スリーブ13)と支持体(台座19)が接触する面から、コイル18とバネ片151,152が導通する位置までの光軸方向における距離を保つことができるので、支持体(台座19)に接触によるコイル断線の防止に寄与することができる。さらに、半田付けにより、フラックスが飛散しても、移動体(スリーブ13)と支持体(台座19)との光軸方向の位置決めとなる当接面にはその影響は小さくなり、ひいては光軸傾き又は光軸倒れを防ぐことができる。また、従来必要であったフラックス除去工程をなくしてもよく、作業性又は生産性を向上することができる。
また、図8に示すように、2個のピン136c,136d(又は136a,136b)の周方向の間隔は、コイルガイド部135a(又はコイルガイド部134a)の周方向の幅よりも大きくなっているので、コイル18のテンションを維持したまま方向を転換することができ、ひいてはコイル断線の防止に寄与することができる。
また、図8(b)に示すように、半田付けの箇所は、2個のピン136c,136dの略中間位置であるので、例えばピン136c近傍のコイル18を切断する、といった作業を行う際であっても、作業性を高めることができる。
さらに、4個のピン136の光軸Lの方向の高さは、半田50の高さよりも高く形成されているので、半田付け作業の際には、4個のピンよりも半田50を低く盛る、という目標設定が容易となり、作業性を向上することができる。なお、4個のピン136の光軸Lの方向の高さが、半田50の高さよりも高い場合、半田50と他の部品との干渉を防ぐことができ、ひいては絶縁機能を発揮することができる。
なお、レンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、PHS,PDA,バーコードリーダ,薄型のデジタルカメラ,監視カメラ,車の背後確認用カメラ,光学的認証機能を有するドア等である。
本発明に係るレンズ駆動装置は、径方向における装置の小型化を図るとともに、コイル断線を防止することが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の機械構成を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置から台座及び小台座を取り除き、斜め後側から見たときの様子を示す図である。 図3に示すレンズ駆動装置から更に導通部材を取り除き、後側から見たときの様子を示す図である。 第2の板バネ,台座,及び小台座に着目したときの様子を示す図である。 レンズ駆動装置を縦方向に切断したときの縦断面図である。 コイルが巻回された移動体に第2の板バネを取り付ける工程を説明するための説明図である。 図7に示すスリーブ及び第2の板バネ等を真横から見たときの外観図である。 図8から第2の板バネを取り除いたときの様子を示す図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
11 バックヨーク
12 カバー
13 移動体(スリーブ)
14 第1の板バネ
15 第2の板バネ
16 ワイヤースプリング
17 マグネット
18 コイル
19 台座
20 小台座
21 導通部材

Claims (5)

  1. レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、
    前記移動体を光軸方向に移動可能に支持する支持体と、
    コイルとマグネットを備え、前記移動体を光軸方向に駆動する磁気駆動機構と、
    前記移動体と前記支持体との間に配置され、前記移動体の光軸方向の移動を規制するバネ部材と、を有するレンズ駆動装置において、
    前記バネ部材は、電気的に分割された複数のバネ片を備え、
    前記コイルのコイル巻き始め端部及びコイル巻き終り端部は、それぞれ前記複数のバネ片のうち異なるバネ片に電気的に接続されるとともに、
    前記コイル端部が電気的に接続された部位近傍において、前記移動体には、光軸方向に突出する複数のピンが周方向に並べて設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記移動体には、前記コイルを引き回すためのコイルガイド部が形成されており、
    前記複数のピンの周方向の間隔は、前記コイルガイド部の周方向の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記複数のピンは2本であって、当該複数のピンの間に、前記コイル端部が前記バネ片に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記コイル端部は、半田によって、前記バネ片と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記複数のピンの光軸方向の高さは、前記半田の高さよりも高く形成されていることを特徴とする請求項4記載のレンズ駆動装置。
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