JP2012083720A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく、効率的に組み立てることができるレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】レンズ体を保持するレンズホルダ(3)と、磁石(4a〜4d)、コイル(5)及びヨーク(6)を有し、レンズホルダ(3)を光軸方向に沿って移動させる移動機構と、レンズホルダ(3)を弾性的に保持する下側板ばね(7)とを具備するレンズ駆動装置(1)において、レンズホルダ(3)の外周には、光軸方向の端部側に鍔状部(35)が設けられると共に、鍔状部(35)から光軸方向に一定距離離間した位置に複数の位置決め片(32a〜32d)が設けられ、鍔状部(35)と位置決め片(32a〜32d)との間にコイル(5)が直接巻回されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズ駆動装置に関し、特に、デジタルカメラにおけるオートフォーカス機構等に好適なレンズ駆動装置に関する。
従来、デジタルカメラにおけるオートフォーカス機構等に用いられるレンズ駆動装置においては、レンズ体を保持するレンズホルダを、磁石、コイル及びヨークからなる移動機構により光軸方向に沿って移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このレンズ駆動装置においては、レンズ体を保持するレンズホルダの外周面に、予め環形状に束ねられたコイルを接着固定して、ヨークの内壁面に固定された磁石からの磁界を作用させてレンズホルダを光軸方向に沿って移動させている。
特開2008−33252号公報
しかしながら、上述したレンズ駆動装置においては、コイルがレンズホルダの外周面に接着固定されることから、接着剤の固化を待機しなければならず、レンズ駆動装置の組み立てに要する時間を短縮できないという問題がある。また、レンズホルダに対するコイルの接着固定に伴って接着剤が飛散し得るという問題がある。このような接着剤の飛散は、レンズホルダのスムーズな移動の阻害や、イメージセンサの画素精度の劣化などの弊害の原因となる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく、効率的に組み立てることができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズ体を保持するレンズ保持手段と、磁石、コイル及びヨークを有し、前記レンズ保持手段を光軸方向に沿って移動させる移動機構と、前記レンズ保持手段を弾性的に保持する弾性部材とを具備するレンズ駆動装置であって、前記レンズ保持手段の外周には、光軸方向の端部側に鍔状部が設けられると共に、前記鍔状部から光軸方向に一定距離離間した位置に複数の位置決め片が設けられ、前記鍔状部と前記位置決め片との間に前記コイルが直接巻回されることを特徴とする。
上記レンズ駆動装置によれば、レンズ保持手段に設けられた鍔状部と位置決め片との間にコイルが直接巻回されることから、接着剤を利用することなくレンズ保持手段にコイルを固定することができるので、接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく、効率的に組み立てることが可能となる。また、弾性部材を固定する固定片が鍔状部の一面に設けられることから、固定片の寸法をある程度大きく構成することができ、例えば、レンズ保持手段本体(例えば、レンズ保持手段を構成する筒状部の端面)に弾性部材を接着固定する場合と比べて弾性部材をレンズ保持手段に強固に固定することが可能となる。
上記レンズ駆動装置において、前記レンズ保持手段の外周には、外側に突出する複数の保持片が設けられ、前記複数の保持片には、その一部に前記位置決め片が設けられると共に、前記コイルが巻回されることが好ましい。この場合には、レンズ保持手段の外周に設けられた保持片にコイルが巻回されることから、保持片が設けられていない部分において、レンズ保持手段の外周部とコイルの内周部との間に空間を形成することができる。一方、保持片の一部に位置決め片が設けられることから、上記空間に対応する部分に位置決め片が配置されることがない。このため、ヨークの一部に設けられた内壁部が上記空間に挿入される構成を採ることが可能となる。
また、上記レンズ駆動装置において、前記鍔状部の外側の一面には、前記弾性部材に形成された孔に挿通され、当該弾性部材を固定するための固定片が設けられるようにしてもよい。この場合には、弾性部材を固定する固定片が鍔状部の一面に設けられることから、固定片の寸法をある程度大きく構成することができ、例えば、レンズ保持手段本体(例えば、レンズ保持手段を構成する筒状部の端面)に弾性部材を接着固定する場合と比べて弾性部材をレンズ保持手段に強固に固定することが可能となる。
特に、上記レンズ駆動装置においては、前記固定片を熱変形させることで前記弾性部材を前記レンズ保持手段に固定することが好ましい。この場合には、固定片の熱変形により弾性部材が固定されるので、接着固定する場合と比べて弾性部材を固定するまでの時間を短縮でき、組み立て作業に要する時間を短縮することが可能となる。
また、上記レンズ駆動装置においては、前記コイルの締め付けに伴う応力が前記レンズ保持手段に加わらないように前記コイルが前記複数の保持片に巻回されることが好ましい。この場合には、巻回時にコイルの締め付けに伴う応力がレンズ保持手段に加わることが防止できるので、レンズ保持手段の変形を防止でき、レンズ保持手段へレンズ体の組み込む際にレンズ体が入り難くなる事態を防止することが可能となる。
例えば、上記レンズ駆動装置においては、前記複数の保持片の間に複数の治具を配置した状態で前記コイルを前記複数の保持片に巻回することが考えられる。この場合には、複数の保持片の間に複数の治具を配置した状態でコイルが巻回されることから、巻回時に複数の保持片に対してコイルから一定値以上の締め付け力が加わることを規制できるので、コイルの締め付けに伴う応力がレンズ保持手段に加わる事態を効果的に防止することができる。
特に、上記レンズ駆動装置においては、前記複数の保持片の各保持片の前記コイルが巻回される位置に平面部が設けられており、前記治具の端部の外側面を、隣接する前記保持片の平面部と同一平面上に配置することが好ましい。この場合には、治具の端部の外側面が、隣接する保持片の平面部と同一平面上に配置されることから、巻回時にコイルから発生する締め付け力を治具で受けることができ、コイルの締め付けに伴う応力がレンズ保持手段に加わる事態を確実に防止することができる。
さらに、上記レンズ駆動装置においては、前記鍔状部の外側の一面に前記コイルの端部が絡げられる突出片を設けることが好ましい。この場合には、鍔状部に設けた突出片にコイルの端部を絡げておくことができるので、レンズ保持手段を他の部材(例えば、レンズ駆動装置の筐体の一部)に組み付ける工程等においてコイルの端部が破損する事態を防止することが可能となる。
例えば、上記レンズ駆動装置において、前記突出片は、前記弾性部材に形成された孔に挿通され、前記突出片に絡げられた前記コイルの端部は前記弾性部材と接合される。この場合には、突出片に絡げられた状態でコイルの端部が弾性部材と接続されるので、接合作業の効率を向上することができる。
特に、上記レンズ駆動装置において、前記突出片は、前記鍔状部側に設けられる基部と、前記基部から延出して設けられ当該基部よりも細い形状を有する延出部とを有しており、前記コイルの端部が前記延出部に絡げられることが好ましい。この場合には、コイルの端部が延出部に絡げられることから、コイルの絡げ始めの位置がばらつく事態を防止できるので、突出片においてコイルの端部を一定位置に配置することができ、弾性部材との接合作業を適切且つ効率的に行うことが可能となる。
さらに、上記レンズ駆動装置において、前記突出片は、前記鍔状部の表面に陥没して形成された凹部から突出して設けられると共に、前記基部が前記凹部内に配置される一方、前記延出部が前記鍔状部の表面よりも外側に突出しており、前記コイルは、前記延出部における前記基部側の位置から当該コイルの端部が前記延出部の先端側に配置されるように絡げられることが好ましい。例えば、コイルの端部を弾性部材に半田付けするためにコイルに半田メッキを施す場合、コイルの端部には半田メッキが適切に施されるものの、半田メッキが施される長さにばらつきが生じる事態が想定される。上記構成においては、コイルを、突出片の延出部における基部側の位置から当該コイルの端部が延出部の先端側に配置されるように絡げることから、適切に半田メッキが施されるコイルの端部を弾性部材との接合箇所に配置することができるので、適切にコイルの端部と弾性部材とを接合することが可能となる。
本発明によれば、レンズ保持手段に設けられた鍔状部と位置決め片との間にコイルが直接巻回されることから、接着剤を利用することなくレンズ保持手段にコイルを固定することができるので、接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく、効率的に組み立てることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置が有するレンズホルダにコイルを巻回させた状態の斜視図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置が有するレンズホルダに巻回される過程のコイルの状態を説明するための図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置が有するレンズホルダに下側板ばねを取り付けた状態を説明するための図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置が有するレンズホルダをベース部材に取り付けた状態の斜視図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観を示す斜視図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置の上断面図である。 上記実施の形態に係るレンズ駆動装置の動作を説明するための斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の一実施の形態に係るレンズ駆動装置1の分解斜視図である。なお、図1においては、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1を上方側から示し、図2においては、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1を下方側から示している。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1は、装置の底面部を構成するベース部材2と、不図示のレンズ体を保持するレンズ保持手段としてのレンズホルダ3と、このレンズホルダ3を光軸方向に移動させる移動機構を構成する磁石4a〜4d、コイル5及びヨーク6と、レンズホルダ3をベース部材2及びヨーク6に弾性的に固定する一対の板ばね(下側板ばね7、上側板ばね8)と、上側板ばね8をヨーク6に固定するカバー部材9とを含んで構成される。
ベース部材2は、例えば、絶縁性の樹脂材料で形成され、矩形状に設けられている。ベース部材2の中央近傍には、不図示のイメージセンサに対応する位置に矩形状の開口部21が形成されている。また、ベース部材2の四隅部近傍には、下側板ばね7を固定するための突出片22a〜22dが立設されている。これらの突出片22a〜22dは、後述する下側板ばね7の孔71aに挿通された状態で熱かしめ等により変形されることで下側板ばね7を固定する。なお、図1においては、これらの突出片22a〜22dが変形された状態について示している。ベース部材2の各辺の中央近傍には、レンズホルダ3の位置決めに用いられる基準面23a〜23dが設けられている。これらの基準面23a〜23dは、平坦状に設けられ、後述するレンズホルダ3の突出片38a〜38dが当接され、その位置決めに利用される。
ベース部材2には、ヨーク6の固定に利用される金属板材10が、その一部を露出した状態でインサート成型されている。この金属板材10は、基準面23aが配置された辺側を開口したU字形状を有し、ベース部材2の四隅部に対応する位置において、その側面から突出する固定部101a〜101dを有している。これらの固定部101a〜101dに対してヨーク6の下端部をレーザ溶接等によって固着することにより、ベース部材2にヨーク6が固定されるものとなっている。また、ベース部材2には、下側板ばね7の導電接続に利用される一対の金属板材11が、その一部を露出した状態でインサート成型されている。これらの金属板材11は、基準面23aが配置された辺の内部に配置され、それぞれベース部材2の上面に露出する接続部111aと、ベース部材2の下面側から突出する接続片111bとを有している。ベース部材2に固定された下側板ばね7の一部が接続部111aに半田付け等によって接続されることにより、下側板ばね7が導電接続される。
レンズホルダ3は、例えば、絶縁性の樹脂材料で形成され、概して円筒形状に設けられている。レンズホルダ3の外周面には、レンズホルダ3の径方向外側に突出し、コイル5を保持する4つの保持片31a〜31dが設けられている(図1、図2において、保持片31c、31dは不図示)。これらの保持片31a〜31dの表面には、平面部が形成されている。また、保持片31a〜31dの上端には、コイル5の上方側への移動を規制し、その位置決めを行う位置決め片32a〜32dが設けられている。また、これらの位置決め片32a〜32dの上方には、レンズホルダ3の外周面から径方向外側に突出する突出片33a〜33dが設けられている。さらに、これらの突出片33a〜33dの上端には、上側板ばね8の位置決めを行う位置決め片34a〜34dが設けられている。これらの位置決め片34a〜34dは、突出片33a〜33dから上方側に向けて立設され、後述する上側板ばね8の切り欠き部82aと係合可能に構成されている。上側板ばね8の切り欠き部82aに係合させた状態で突出片33a〜33dを上側板ばね8に熱かしめ等することにより上側板ばね8がレンズホルダ3に固定される。なお、不図示のレンズ体は、例えば、レンズホルダ3の内周に設けられたねじ溝にねじ込まれてレンズホルダ3に取り付けられる。
また、レンズホルダ3の下端部には、外周面よりも径方向外側に延出するように鍔状部35が設けられている。鍔状部35は、レンズホルダ3に対してフランジ状に設けられ、位置決め片32a〜32dと光軸方向に一定距離離間して設けられている。また、鍔状部35は、その上面が位置決め片32a〜32dと平行な平面を構成する一方、その下面に平坦面36が設けられている。平坦面36には、下側板ばね7を固定するための複数の固定片37a〜37dや、ベース部材2の基準面23a〜23dと当接し、レンズホルダ3の位置決めに利用される複数の突出片38a〜38dが設けられている。これらの突出片38a〜38dのうち、突出片38b、38dは、後述するコイル5の両端部5a、5bが絡げられる突出片を構成する。これらの突出片38b、38dは、鍔状部35の下面に形成された凹部39a、39bに設けられている(図2にて省略、図3B参照)。これらの凹部39a、39bの下面は、平坦面36よりも上方側の位置で平坦面36と水平に延在している。なお、これらの突出片38b、38dは、後述するように、鍔状部35側に設けられた基部381と、基部381から下方側に延出して設けられ、基部381よりも細い形状を有する延出部382とを有している(図2にて省略、図4B参照)。
磁石4a〜4dは、それぞれ直交する一対の側面部41、42と、円弧形状を有する内周面部43とを有しており、ヨーク6の四隅部分に固定される。この場合、磁石4a〜4dは、側面部41、42をヨーク6の四隅の内壁面に対向させると共に、内周面部43を後述するヨーク6の垂下壁面63a〜63dの内壁面に一定距離を挟んで対向させた状態で固定される(図8参照)。
コイル5は、レンズホルダ3の外周面に設けられた保持片31a〜31dに直接巻回される。保持片31a〜31dに巻回されることにより、コイル5は、これらの保持片31a〜31dに対応する部分が直線状に配置された、概して円環形状に束ねられた状態となる。なお、レンズホルダ3(保持片31a〜31d)に対する巻回方法については後述する。コイル5の両端部5a、5bは、それぞれレンズホルダ3の鍔状部35の下面側に引き出され、突出片38b、38dに絡げられる。なお、図1及び図2においては、これらの両端部5a、5bが突出片38b、38dに絡げられた状態について示している。
ヨーク6は、金属材料を機械加工することで形成され、図1に示す下方側に開口した箱形状を有している。また、ヨーク6は、概して矩形状に設けられ、その中央に円形状の開口部61が設けられている。ヨーク6の四隅における下端部分には、僅かに側方側に突出する固定片62a〜62dが設けられている。これらの固定片62a〜62dは、ベース部材2の四隅部分から突出する金属板材10の固定部101a〜101dに載置可能な寸法に設けられている。開口部61の周縁部におけるヨーク6の四隅部分に対応する位置には、垂下壁面63a〜63dが垂下して設けられている。これらの垂下壁面63a〜63dは、レンズホルダ3を収容した状態において、レンズホルダ3の外周面とコイル5の内周面との間に配置される。さらに、開口部61の周縁部における垂下壁面63a〜63dの間の位置には、レンズホルダ3の突出片33a〜33dを収容可能な凹部64a〜64dが設けられている。そして、これらの凹部64a〜64dの側方には、僅かに開口部61の内側に向けて突出する一対の当接片65a〜65dが設けられている。さらに、ヨーク6の上面における四隅部分の近傍には、後述するカバー部材9の固定ピン92が挿入される孔66a〜66dが設けられている。
下側板ばね7は、弾性部材を構成するものであり、例えば、リン青銅等の導電性材料で構成され、ベース部材2に固定される一対の外側固定部71と、レンズホルダ3の下面に固定される一対の内側固定部72と、これらの外側固定部71と内側固定部72とを連結する4本の腕部73とを有している。外側固定部71の所定位置には複数の孔71aが設けられ、これらの孔71aにベース部材2の突出片22a〜22dが挿通された状態で下側板ばね7がベース部材2に固定されている。また、内側固定部72の所定位置には複数の孔72aが設けられ、これらの孔72aにレンズホルダ3の下面に設けられた固定片37a〜37dが挿通された状態で下側板ばね7がレンズホルダ3に固定されている。腕部73は、ベース部材2の四隅部分に対応する外側固定部71の位置から複数回折り返して内側固定部72に連結されている。
上側板ばね8は、下側板ばね7と同様に、例えば、リン青銅等の導電性材料で構成され、ヨーク6の上面に固定される環形状を有する外側固定部81と、レンズホルダ3の上面に固定される円環形状を有する内側固定部82と、これらの外側固定部81と内側固定部82とを連結する4本の腕部83とを有している。外側固定部81の所定位置には4つの孔81aが設けられ、これらの孔81aに後述するカバー部材9の固定ピン92が挿通された状態で上側板ばね8がヨーク6に固定されている。また、内側固定部82の所定位置には4つの切り欠き部82aが設けられ、これらの切り欠き部82aにレンズホルダ3の位置決め片34a〜34dを収容した状態で上側板ばね8がレンズホルダ3に固定されている。腕部83は、ヨーク6の四隅部分に対応する外側固定部81の位置から複数回折り返して内側固定部82に連結されている。
カバー部材9は、金属材料を機械加工することで形成されている。カバー部材9は、概して矩形状に設けられ、その中央に円形状の開口部91が設けられている。カバー部材9は、ヨーク6の上面の外形と略同一の形状を有しており、開口部91がヨーク6の開口部61に臨むように構成されている。カバー部材9の下面であって、その四隅部分に対応する位置には、上側板ばね8をヨーク6の上面に固定する4本の固定ピン92が設けられている。
このような構成を有するレンズ駆動装置1を組み立てる際には、まず、コイル5をレンズホルダ3に巻回させる。図3は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1が有するレンズホルダ3にコイル5を巻回させた状態の斜視図である。なお、図3Bにおいては、コイル5を巻回させたレンズホルダ3を下方側から示し、説明の便宜上、その上下方向を逆転して示している。図4は、レンズホルダ3に巻回される過程のコイル5の状態を説明するための図である。図4Aにおいては、レンズホルダ3及びコイル5の断面を示している。図4Bにおいては、レンズホルダ3が有する突出片38近傍の断面を示している。
図3に示すように、コイル5は、レンズホルダ3の位置決め片32a〜32dと、鍔状部35との間において、保持片31a〜31dに巻回されている。この場合において、保持片31a〜31dは、レンズホルダ3の外周面よりも僅かに径方向に突出して形成されているため、これらの保持片31a〜31d同士の間の部分において、コイル5は、レンズホルダ3の外周面と一定距離だけ離間した状態で配置されている。
ここで、レンズホルダ3に対するコイル5の巻回方法について説明する。コイル5は、例えば、図4Aに示すように、保持片31a〜31d同士の間に配置された治具A1〜A4を用いてレンズホルダ3(保持片31a〜31d)に巻回される。それぞれの治具A1〜A4の端部の外面には、平面部A5が設けられている。これらの平面部A5は、隣接する保持片31a〜31dの表面に形成された平面部と同一平面上に配置される。例えば、図4Aに示すように、治具A2、A3における保持片31c側の平面部A5は、保持片31cの表面に形成された平面部と同一平面上に配置される。
コイル5は、このように構成された治具A1〜A4を保持片31a〜31d同士の間に配置した状態で保持片31a〜31dに巻回される。治具A1〜A4の平面部A5で巻回時に発生する締め付け力を受けることができるので、この締め付け力に伴う応力がレンズホルダ3(保持片31a〜31d)に加わる事態を確実に防止することができる。このため、コイル5の巻回に伴うレンズホルダ3の変形を防止でき、レンズホルダ3へレンズを組み込む際にレンズが入り難くなる事態を防止することが可能となる。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1において、コイル5を構成する線材の表面には、熱溶着性の樹脂がコーディングされている。線材は、この樹脂が溶着する温度に加熱されながらレンズホルダ3(保持片31a〜31d)に巻回されることでコイル5が形成される。巻回が完了すると、コイル5(線材)に対する加熱が停止されるので、コイル5(線材)は、巻回した形状のまま固化する。このように固化した状態で、コイル5は、位置決め片32a〜32dと鍔状部35との間に挟持されるように配置され、レンズホルダ3に固定される。なお、治具A1〜A4は、コイル5が固化した後に除去される。
なお、ここでは、レンズホルダ3にコイル5の締め付けに伴う応力が加わらないように治具A1〜A4の端部に平面部A5を設ける構成について説明している。しかしながら、治具A1〜A4の構成については、これに限定されるものでなく適宜変更が可能である。コイル5の巻回時における締め付けに伴う応力がレンズホルダ3に加わらないことを条件として、任意の構成を採用することができる。例えば、レンズホルダ3が強度を有する場合には、複数の保持片31a〜31d同士の間に治具A1〜A4(平面部A5を有しない治具)を配置し、コイル5を巻回するだけでもコイル5の巻回時における締め付けに伴う応力がレンズホルダ3に加わらない構成とすることができる。この場合にも、巻回時に複数の保持片31a〜31dに対してコイル5から一定値以上の締め付け力が加わることを規制できるので、コイル5の締め付けに伴う応力がレンズホルダ3に加わる事態を効果的に防止することができる。
また、レンズホルダ3に巻回されたコイル5の端部5a、5bは、鍔状部35の凹部39a、39bに設けられた突出片38b、38dに絡げられ、保持された状態とされる。レンズホルダ3に巻回されたコイル5の端部5a、5bを突出片38b、38dに絡げておくことにより、レンズホルダ3をベース部材2に組み付ける工程等においてコイル5の端部5a、5bが破損する事態を防止することができる。
この場合において、コイル5は、突出片38b(38d)の図4Bに示す延出部382の基部381側の位置から絡げられる。より具体的には、コイル5は、延出部382の下端部から所定回数だけその端部5a(5b)が延出部382の先端側に配置されるように絡げられる。このように延出部382の下端部から絡げることにより、コイル5の絡げ始めの位置がばらつく事態を防止できる。これにより、突出片38b(38d)においてコイル5の端部5a(5b)を一定位置に配置できるので、下側板ばね7との半田付けを適切且つ効率的に行うことが可能となる。
このようにコイル5をレンズホルダ3に直接巻回することにより、接着剤を利用することなくレンズホルダ3にコイル5を固定することができるものとなっている。しかも、円環形状に束ねた後にコイル5をレンズホルダ3に嵌め込むような場合に必要となる制約(例えば、鍔状部35を設けることができないなどの制約)なく、レンズホルダ3を設計することができ、その設計の自由度を確保することができる。
また、鍔状部5の下面には、径方向にある程度の幅を有した平坦面36を形成することができるので、上述のように、下側板ばね7を固定するための複数の固定片37a〜37dや、レンズホルダ3の位置決めに利用される複数の突出片38a〜38dを設けることができる。仮に、円環形状に束ねた後にコイル5をレンズホルダ3に嵌め込むような場合には、鍔状部5を設けることができないことから、これらの固定片37a〜37dや突出片38a〜38dを設けようとすると、レンズホルダ3の下端部分に設ける必要がある。この場合、これらの固定片37a〜37dや突出片38a〜38dのための十分なスペースを確保することができない事態が発生し得る。或いは、十分なスペースを確保するためにレンズホルダ3の下端部分にある程度の厚みをもたせる必要があるため、レンズ径の縮小や、装置本体の外形寸法の拡大を余儀なくされることとなる。
このようにコイル5をレンズホルダ3に巻回させた後、レンズホルダ3に下側板ばね7が取り付けられる。図5は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1が有するレンズホルダ3に下側板ばね7を取り付けた状態を説明するための図である。図5Aにおいては、レンズホルダ3に下側板ばね7を取り付けた状態の斜視図を示している。図5Bにおいては、レンズホルダ3の突出片38b近傍の断面を示している。なお、図5Aにおいては、図3Bと同様に、レンズホルダ3を下方側から示し、説明の便宜上、その上下方向を逆転して示している。
下側板ばね7は、図5Aに示すように、鍔状部35に設けられた固定片37a〜37dが内側固定部72の孔72aを挿通するようにレンズホルダ3に取り付けられる。そして、孔72aを挿通した固定片37a〜37dに熱を加えて変形させることで(熱かしめ)、鍔状部35の平坦面36に下側板ばね7が固定される。なお、鍔状部35に設けられた突出片38a〜38dは、下側板ばね7の外側固定部71と内側固定部72との間に設けられた開口部等から下方側(図5Aに示す上方側)に突出した状態となっている。
このように鍔状部35に設けた固定片37a〜37dを孔72aに挿通させ、これらの固定片37a〜37dを熱変形させて平坦面36に下側板ばね7を固定することにより、接着剤を利用することなくレンズホルダ3に下側板ばね7を固定することができるものとなっている。特に、固定片37a〜37dの熱変形により下側板ばね7が固定されるので、接着固定する場合と比べて下側板ばね7を固定するまでの時間を短縮でき、組み立て作業に要する時間を短縮することができる。
下側板ばね7を固定した後、突出片38b、38dに絡げられたコイルの端部5aを下側板ばね7に半田付けする。図5Bに突出片38b(38d)と下側板ばね7の位置関係を示す。図5Bに示すように、突出片38b(38d)は、鍔状部35の凹部39a(39b)に設けられている。突出片38bの基部381は、凹部39a内に配置される。このため、基部381は、鍔状部35に固定される下側板ばね7よりコイル5の巻回部側に配置される。一方、延出部382は、鍔状部35の表面(平坦部36)よりも外側に突出している。このため、延出部382は、鍔状部35に固定される下側板ばね7に対応する位置に配置される。このように配置される突出片38b(38d)に対し、上述したように、コイル5の端部5a(5b)は、延出部382の下端部から所定回数だけ突出片38b(38d)の先端部側に向けて絡げられる。
ところで、コイル5の端部5aには、このような絡げ作業に入る前に、予め半田メッキが施される。例えば、端部5aに相当する線材部分を半田浴に浸漬することにより、線材の樹脂コーティングが溶融剥離されると共に、その線材部分に半田がコーティングされ、端部5aの半田メッキが施される。この半田メッキ作業においては、半田メッキされる線材部分の長さにばらつきが生じ、下側板ばね7に接合される部分に樹脂コーティングが残っている場合がある。樹脂コーティングが残る場合、下側板ばね7との半田付けが適切に行うことができない事態が発生し得る。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1においては、樹脂コーティングが残り得るコイル5の部分を避け、適切に半田メッキが施されているコイル5の端部5aを下側板ばね7に対応する位置に配置している。より具体的には、図5Bに示す延出部382の下端部を下側板ばね7より下方側に配置すると共に、延出部382の先端部を下側板ばね7より図5Bに示す上方側に配置することにより、適切に半田メッキが施されているコイル5の端部5aを下側板ばね7に対応する位置に配置できる。そして、図5Bに示すように、突出片38bに絡げたコイル5の端部5aと下側板ばね7との接触部に半田ペーストBを塗布し、これをレーザ等で加熱することにより、適切にコイル5の端部5aと下側板ばね7とを接合することができる。
このように下側板ばね7をレンズホルダ3に固定した後、レンズホルダ3をベース部材2に固定する。図6は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1が有するレンズホルダ3をベース部材2に取り付けた状態の斜視図である。
下側板ばね7は、図6に示すように、ベース部材2に設けられた突出片22a〜22dが外側固定部71の孔71aを挿通するようにベース部材2に取り付けられる。そして、孔71aを挿通した突出片22a〜22dに熱を加えて変形させることで(熱かしめ)、ベース部材2に下側板ばね7が固定される。これにより、下側板ばね7を介してレンズホルダ3がベース部材2に固定される。なお、下側板ばね7の一部は、ベース部材2の上面から露出する接続部111aに載置され、半田付け等により接続されている。
このようにベース部材2に対してレンズホルダ3を固定した後、レンズホルダ3が開口部61の内側に配置されるように、四隅部分の内壁に磁石4a〜4dが固定されたヨーク6をベース部材2に固定する。そして、切り欠き部82aでレンズホルダ3の位置決め片34a〜34dを収容するようにレンズホルダ3及びヨーク6の上面に上側板ばね8を載置すると共に、この上側板ばね8をレンズホルダ3に固定する。さらに、この上側板ばね8の孔81aを介して固定ピン102がヨーク6の孔66a〜66dに挿入されるようにカバー部材9を固定する。これにより、レンズ駆動装置1の組立作業が完了し、図7及び図8に示す状態のレンズ駆動装置1が完成する。図7は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1の外観を示す斜視図である。図8は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1の上断面図である。
ベース部材2に固定する際、ヨーク6は、固定片62a〜62dが、図7に示すように、ベース部材2の四隅部分から突出した金属板材10の固定部101a〜101dの上に重ねられた状態とされる。そして、これらの固定片62a〜62dと、固定部101a〜101dとをレーザ溶接等により接合させることでベース部材2にヨーク6が固定される。なお、固定片62a〜62dは、固定部101a〜101dに対して接合し易いようにその中央が内側に窪んだ形状に構成されている。
組み立てられた状態において、レンズ駆動装置1は、図7に示すように、カバー部材9の開口部91の内部にレンズホルダ3が配置されている。レンズホルダ3は、下側板ばね7によりベース部材5に固定される一方、上側板ばね8によりヨーク6に固定され、これらの上側板ばね8及び下側板ばね7の付勢力によって初期位置に保持された状態となっている。不図示のレンズ体は、このレンズホルダ3に図3に示す上方側からねじ込むことで組み付けられ、このレンズホルダ3と一体的に移動可能に構成される。
レンズ駆動装置1の内部においては、図8に示すように、保持片31a〜31dの外側にコイル5が巻回されたレンズホルダ3が、ベース部材2の開口部21に臨むように配置されている。レンズホルダ3に保持されたコイル5のうち、保持片31a〜31dが配置されていない部分の内周部分と、レンズホルダ3の外周面との間には、ヨーク6の垂下壁面63a〜63dが配置されている。そして、これらの垂下壁面63a〜63dは、それぞれヨーク6の四隅部の内壁面に固定された磁石4a〜4dと、コイル5を挟んで対向して配置されている。
次に、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1の動作について説明する。図9は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1の動作を説明するための斜視図である。なお、図9においては、接続片111bが設けられるベース部材2の辺の中央部と、固定部101cが配置される角部に対応する断面を示している。また、図9においては、レンズホルダ3が最上位置まで光軸方向に移動した状態を示している。
レンズ駆動装置1において、四隅部分に配置された磁石4a〜4dの周辺には、例えば、磁石4a〜4dの内周面部43からコイル5を介してヨーク6の垂下壁面63a〜63cに達し、ヨーク6の上面部及び外壁部を介して磁石4a〜4dの外周面に戻る磁界が形成されている。レンズホルダ3の外周面に保持されたコイル5に電流を流すと、コイル5に流れる電流が磁石4a〜4dから発生する磁界と作用することにより、コイル5を図6に示す上下方向に移動させる推力が発生する。これにより、レンズホルダ3は、下側板ばね7及び上側板ばね8の付勢力に抗して上下方向に移動する。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1においては、例えば、装置本体を搭載する携帯電話やデジタルカメラの制御部からの駆動指示に応じてコイル5に流す電流量を制御することによってこの推力を制御し、コイル5を上下移動させ、その位置決めを行う。これにより、コイル5が保持されるレンズホルダ3の位置決めを行うと共に、レンズホルダ3に組み付けられたレンズ体の位置決めを行うことが可能となっている。なお、コイル5に流していた電流の供給を停止すると、レンズホルダ3は、下側板ばね7及び上側板ばね8の付勢力に応じて初期位置に復帰する。
このように本実施の形態に係るレンズ駆動装置1においては、レンズホルダ3に設けられた鍔状部35と位置決め片32a〜32dとの間にコイル5が直接巻回されると共に、鍔状部35に設けられた固定片37a〜37dにより下側板ばね7が固定されることから、接着剤を利用することなくレンズホルダ3にコイル5及び下側板ばね7を固定することができるので、接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく、効率的に組み立てることが可能となる。また、下側板ばね7を固定する固定片37a〜37dが鍔状部35の下面を構成する平坦面36に設けられることから、固定片37a〜37dの寸法をある程度大きく構成することができ、例えば、レンズホルダ3本体(例えば、レンズホルダ3を構成する筒状部の下端面)に下側板ばね7を接着固定する場合と比べて下側板ばね7をレンズホルダ3に強固に固定することが可能となる。
特に、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1において、レンズホルダ3の外周には、鍔状部35及び複数の保持片31a〜31dが設けられ、これらの保持片31a〜31dには、その一部に位置決め片32a〜32dが設けられると共に、鍔状部35と位置決め片32a〜32dとの間にコイル5が巻回される。これにより、保持片31a〜31dが設けられていない部分においては、レンズホルダ3の外周部とコイル5の内周部との間に空間を形成することができる。一方、保持片31a〜31dの一部に位置決め片32a〜32dが設けられることから、上記空間に対応する部分に位置決め片32a〜32dが配置されることがない。このため、ヨーク6の一部に設けられた垂下壁面63a〜63d(内壁部)が上記空間に挿入される構成であっても、接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく、効率的に組み立てることが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、レンズホルダ3の外周部に、鍔状部35と光軸方向に一定距離離間して設けられた複数の位置決め片32a〜32dを設ける場合について説明しているが、コイル5の光軸方向の移動を規制する部材の構成についてはこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、鍔状部35と一定距離離間して対向配置される他の鍔状部を設けるようにしても良い。このように変更した場合においても、上記実施の形態と同様に、接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく効率的に組み立てることができる。また、このように変更する場合、ヨーク6の垂下壁面63a〜63dが挿通可能な開口部を設けることが好ましい。この場合には、上記実施の形態と同様に、ヨーク6の一部に設けられた垂下壁面63a〜63d(内壁部)が、レンズホルダ3の外周部とコイル5の内周部との間の空間に挿入される構成であっても、接着剤の利用に伴う弊害を発生させることなく、効率的に組み立てることが可能となる。
1 レンズ駆動装置
2 ベース部材
21 開口部
22a〜22d 突出片
23a〜23d 基準面
3 レンズホルダ
31a〜31d 保持片
32a〜32d 位置決め片
33a〜33d 突出片
34a〜34d 位置決め片
35 鍔状部
36 平坦部
37a〜37d 固定片
38a〜38d 突出片
381 基部部
382 延出部
39a、39b 凹部
4a〜4d 磁石
41、42 側面部
43 内周面部
5 コイル
6 ヨーク
61 開口部
62a〜62d 固定片
63a〜63d 垂下壁面
64a〜64d 凹部
65a〜65d 当接片
66a〜66d 孔
7 下側板ばね
71 外側固定部
71a 孔
72 内側固定部
72a 孔
73 腕部
8 上側板ばね
81 外側固定部
81a 孔
82 内側固定部
82a 切り欠き部
83 腕部
9 カバー部材
91 開口部
92 固定ピン
10、11 金属板材
101a〜101d 固定部
111a 接続部
111b 接続片

Claims (11)

  1. レンズ体を保持するレンズ保持手段と、磁石、コイル及びヨークを有し、前記レンズ保持手段を光軸方向に沿って移動させる移動機構と、前記レンズ保持手段を弾性的に保持する弾性部材とを具備するレンズ駆動装置であって、
    前記レンズ保持手段の外周には、光軸方向の端部側に鍔状部が設けられると共に、前記鍔状部から光軸方向に一定距離離間した位置に複数の位置決め片が設けられ、前記鍔状部と前記位置決め片との間に前記コイルが直接巻回されることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ保持手段の外周には、外側に突出する複数の保持片が設けられ、前記複数の保持片には、その一部に前記位置決め片が設けられると共に、前記コイルが巻回されることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記鍔状部の外側の一面には、前記弾性部材に形成された孔に挿通され、当該弾性部材を固定するための固定片が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記固定片を熱変形させることで前記弾性部材を前記レンズ保持手段に固定したことを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記コイルの締め付けに伴う応力が前記レンズ保持手段に加わらないように前記コイルが前記複数の保持片に巻回されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記複数の保持片の間に複数の治具を配置した状態で前記コイルが前記複数の保持片に巻回されることを特徴とする請求項5記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記複数の保持片の各保持片の前記コイルが巻回される位置に平面部が設けられており、前記治具の端部の外側面が、隣接する前記保持片の平面部と同一平面上に配置されることを特徴とする請求項6記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記鍔状部の外側の一面に前記コイルの端部が絡げられる突出片を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記突出片は、前記弾性部材に形成された孔に挿通され、前記突出片に絡げられた前記コイルの端部は前記弾性部材と接合されることを特徴とする請求項8記載のレンズ駆動装置。
  10. 前記突出片は、前記鍔状部側に設けられる基部と、前記基部から延出して設けられ当該基部よりも細い形状を有する延出部とを有しており、前記コイルの端部が前記延出部に絡げられることを特徴とする請求項9記載のレンズ駆動装置。
  11. 前記突出片は、前記鍔状部の表面に陥没して形成された凹部から突出して設けられると共に、前記基部が前記凹部内に配置される一方、前記延出部が前記鍔状部の表面よりも外側に突出しており、前記コイルは、前記延出部における前記基部側の位置から当該コイルの端部が前記延出部の先端側に配置されるように絡げられることを特徴とする請求項10記載のレンズ駆動装置。
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