JP2020046537A - レンズ駆動装置、カメラモジュール、及び、レンズ駆動装置の製造方法 - Google Patents

レンズ駆動装置、カメラモジュール、及び、レンズ駆動装置の製造方法 Download PDF

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田中 俊行
Toshiyuki Tanaka
俊行 田中
寛志 長田
Hiroshi Osada
寛志 長田
康 稲垣
Yasushi Inagaki
康 稲垣
大友 勝彦
Katsuhiko Otomo
勝彦 大友
彰良 猿舘
Akiyoshi Sarudate
彰良 猿舘
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Abstract

【課題】レンズ駆動装置におけるレンズ保持部材とコイルとの間の接着性を高めること。【解決手段】レンズ駆動装置101は、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2に固定されたコイル3と、コイル3に対向する磁石5と、レンズ保持部材2を光軸方向JDへ移動可能に支持する板ばね6と、を備えている。レンズ保持部材2には、コイル3に対向する外周面にコイル3から離れる方向へ窪んだ2つ一組の第4凹部RP4が離間して形成されており、2つ一組の第4凹部RP4に配置された接着剤AD2によってコイル3がレンズ保持部材2に固定されている。【選択図】図19

Description

本開示は、カメラ付き携帯機器等に搭載されるレンズ駆動装置、レンズ駆動装置を含むカメラモジュール、及び、レンズ駆動装置の製造方法に関する。
従来、レンズホルダ(レンズ保持部材)とレンズ保持部材の外周に配置されるコイルとを含むレンズ駆動装置が知られている(特許文献1参照。)。この装置では、コイルは、接着剤によってレンズ保持部材に固定されている。具体的には、コイルは、八角筒状であり、4つの長辺部と4つの短辺部とを含む。そして、接着剤は、4つの短辺部のそれぞれの内周面の中央部分と、レンズ保持部材における4つの接着面のそれぞれとの間に充填される。
特開2013−7999号公報
しかしながら、上述のレンズ駆動装置では、4つの接着面のそれぞれは、比較的小さい範囲に限定されている。そのため、レンズ保持部材とコイルとの間の接着が不十分となってしまうおそれがある。
レンズ駆動装置では、レンズ保持部材とコイルとの間の接着性を高めることが望ましい。
本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置は、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材に固定されたコイルと、前記コイルに対向する磁石と、前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する支持部材と、を備えたレンズ駆動装置であって、前記レンズ保持部材には、前記コイルに対向する外周面に前記コイルから離れる方向へ窪んだ2つの凹部が離間して形成されており、2つの前記凹部に配置された接着剤によって前記コイルが前記レンズ保持部材に固定されている。
上述の手段により、レンズ保持部材とコイルとの間の接着性が高められたレンズ駆動装置が提供される。
レンズ駆動装置の分解斜視図である。 レンズ駆動装置の上方斜視図及び正面図である。 レンズ駆動装置の上面図及び底面図である。 カバー部材が省略された状態にあるレンズ駆動装置の上方斜視図及び正面図である。 レンズ保持部材の上方斜視図である。 レンズ保持部材の下方斜視図である。 レンズ保持部材の上面図である。 レンズ保持部材の下方斜視図である。 レンズ保持部材の一部の拡大図である。 一部の部材が省略された状態にあるレンズ駆動装置の底面図である。 上側板ばね及び下側板ばねの上面図である。 レンズ駆動装置における板ばねとコイルとの接続構造を説明する図である。 レンズ駆動装置のベース部材の上方斜視図である。 スペーサ部材の上面側の斜視図である。 スペーサ部材の底面側の斜視図である。 ヨーク、スペーサ部材、上側板ばね及び磁石の断面図である。 ヨーク、スペーサ部材、上側板ばね及び磁石の断面図である。 スペーサ部材に取り付けられた上側板ばねの角部分の拡大図である。 レンズ保持部材のコイル支持部の拡大斜視図である。 レンズ保持部材のコイル支持部の拡大上面図である。
以下、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101について図面を参照して説明する。図1は、レンズ駆動装置101の分解斜視図である。図2(A)は、レンズ駆動装置101の上方斜視図であり、図2(B)は、Y2側から見たレンズ駆動装置101の正面図である。図3(A)は、レンズ駆動装置101の上面図であり、図3(B)は、レンズ駆動装置101の底面図である。図4(A)は、カバー部材としてのヨーク4を省略した状態のレンズ駆動装置101の上方斜視図であり、図2(A)に対応する。図4(B)は、ヨーク4を省略した状態のレンズ駆動装置101の正面図であり、図2(B)に対応する。
レンズ駆動装置101は、図1に示すように、レンズ体(図示せず。)を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2をレンズ体に関する光軸方向JD(Z軸方向)に沿って移動させる駆動機構MKと、レンズ保持部材2を光軸方向JDに移動可能に支持する板ばね6と、板ばね6が固定される固定側部材RGと、外部との電気的な接続をもたらす端子7とを含む。レンズ体は、例えば、少なくとも1枚のレンズを備えた筒状のレンズバレルであり、その中心軸線が光軸方向JDに沿うように構成されている。光軸方向JDは、レンズ体に関する光軸の方向、及び、光軸に平行な方向を含む。
駆動機構MKは、図1に示すように、八角環状に巻かれたコイル3と、矩形箱状の外側ケースを兼ねたヨーク4と、コイル3の四辺と対向して配置された4つの磁石5とを含む。磁石5は、第1磁石5A〜第4磁石5Dを含む。固定側部材RGは、スペーサ部材1と、ヨーク4と、端子7が埋め込まれたベース部材18とを含む。板ばね6は、レンズ保持部材2とヨーク4との間に配置される上側板ばね16と、レンズ保持部材2とベース部材18との間に配置される下側板ばね26と、を含む。下側板ばね26は、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bを含む。
レンズ駆動装置101は、略直方体形状を有し、撮像素子(図示せず。)を実装した基板(図示せず。)の上に取り付けられる。基板と、レンズ駆動装置101と、レンズ保持部材2に装着されたレンズ体と、レンズ体に対向するように基板に実装された撮像素子とはカメラモジュールを構成する。コイル3は、下側板ばね26A、26B、端子7及び基板を介して電源に接続される。コイル3に電流が流れると、駆動機構MKは、光軸方向JDに沿った電磁力を発生させる。
レンズ駆動装置101は、この電磁力を利用し、撮像素子のZ1側(被写体側)で、光軸方向JDに沿ってレンズ保持部材2を移動させることで自動焦点調節機能を実現する。具体的には、レンズ駆動装置101は、撮像素子から離れる方向にレンズ保持部材2を移動させてマクロ撮影を可能にし、撮像素子に近づく方向にレンズ保持部材2を移動させて無限遠撮影を可能にしている。
次に、レンズ保持部材2と駆動機構MKについて説明する。図5(A)は、レンズ保持部材2の上方斜視図であり、図5(B)は、図5(A)のレンズ保持部材2にコイル3が巻かれた状態を示す上方斜視図である。図6(A)は、レンズ保持部材2の下方斜視図であり、図6(B)は、図6(A)のレンズ保持部材2にコイル3が巻かれた状態を示す下方斜視図である。図7(A)は、レンズ保持部材2の上面図であり、図7(B)は、図7(A)のレンズ保持部材2にコイル3が巻かれた状態を示す上面図である。図8(A)は、レンズ保持部材2の下方斜視図であり、図8(B)は、図8(A)に示すレンズ保持部材2にコイル3が巻かれた状態を示す下方斜視図である。図9(A)は、図8(B)に示す部分Qの拡大図であり、図9(B)は、図6(B)に示す部分Pの拡大図である。図10(A)は、端子7及びベース部材18が省略された状態のレンズ駆動装置101の底面図であり、図10(B)は、更に下側板ばね26A、下側板ばね26B及びレンズ保持部材2が省略された状態のレンズ駆動装置101の底面図である。
本実施形態では、レンズ保持部材2は、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を射出成形することで作製されている。具体的には、レンズ保持部材2は、図5(A)に示すように、光軸方向JDに沿って貫通されるように形成された筒状部12と、光軸方向JDにおける撮像素子側(Z2側)に形成されたフランジ部(鍔部)52とを含む。筒状部12は、光軸方向JDにおける被写体側(Z1側)においては、円筒状に形成されている。
筒状部12には、レンズ体が装着されるように、円筒状の内周面にねじ溝が設けられている。また、筒状部12には、被写体側の端面に2つの窪み12dhを有した台座部12dが光軸を挟んで2箇所に設けられている。台座部12dには、図4(A)に示すように、上側板ばね16の内側部分16iが載置される。
筒状部12の外周面には、図5(A)に示すように、コイル3を内側から支持する外壁部としてのコイル支持部12jが設けられている。本実施形態では、コイル支持部12jは、八角環状のコイル3を支持できるよう、上面視で八角形状の外形を有する。そして、図5(B)に示すように、コイル3は、コイル支持部12jの外周面に支持されるようにしてレンズ保持部材2の外周面側に八角環状に巻かれている。
フランジ部52は、筒状部12の撮像素子側(Z2側)の端部における外周面から径方向外側に突出している。フランジ部52の被写体側にはコイル3が配置されている。フランジ部52には、図6(B)に示すように、レンズ体の光軸を挟んで切欠部52kが2つ形成されている。そして、切欠部52kにはコイル3を構成する線材である延在部33が通されている。具体的には、切欠部52kの一方にはコイル3の巻き始め側の線材である延在部33Aが通され、切欠部52kの他方にはコイル3の巻き終わり側の線材である延在部33Bが通されている。切欠部52kを形成するフランジ部52の縁部は、湾曲するように構成されている。縁部と接するコイル3の線材が断線するのを防止し或いは抑制するためである。
フランジ部52は、図6(A)に示すように、撮像素子側(Z2側)の面から下方(Z2方向)に突出した、角形凸状の突出部としての2つの保持部72と、丸形凸状の6つの突設部2tと、3つの壁部(内側壁部82u、外側壁部82v、側壁部82w)で形成された2つの突堤部82とを含む。
保持部72は、図6(B)に示すように、コイル3(巻回部13)の巻き始め側に対応する保持部72Aと、コイル3の巻き終わり側に対応する保持部72Bを含む。コイル3の両端は、保持部72に巻き付けられて保持されている。
突設部2tは、図6(A)及び図10(A)に示すように、下側板ばね26Aに対応する3つの突設部2tと、下側板ばね26Bに対応する3つ突設部2tとを含む。突設部2tには、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの可動側支持部としての内側部分26iが装着されて固定されている。下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iの固定は、内側部分26iに形成された貫通部としての貫通孔に挿通された突設部2tを熱かしめすることによって実現される。貫通部は、切り欠きであってもよい。図6〜図10では、突設部2tは、熱かしめされた後の先端が変形した状態で図示されている。
突堤部82は、図6(A)に示すように、レンズ保持部材2の中心側に位置する内側壁部82uと、内側壁部82uと対向して外側に位置する外側壁部82vと、保持部72に近い側で内側壁部82uと外側壁部82vとの間に位置する側壁部82wとを含む。保持部72から遠い突堤部82の側には、図9(A)に示すように、壁部が切り欠かれた開放部82zが形成されている。そして、3つの壁部(内側壁部82u、外側壁部82v、側壁部82w)で囲われた空間が収容部82sを形成している。収容部82sは、コイル3の延在部33A、33Bと下側板ばね26A、26Bとを接続する導電性接着剤を収容できるように構成されている。本実施形態では、突堤部82が保持部72と隣り合う位置に形成されているので、保持部72の側壁は、突堤部82の側壁部82wとして好適に利用されている。したがって、保持部72と隣り合う位置に収容部82sが設けられている。
次に、レンズ駆動装置101の駆動機構MKについて説明する。駆動機構MKは、図10(B)に示すように、コイル3と、ヨーク4と、ヨーク4の四辺のそれぞれと対向するように配置された4つの磁石5とを含む。そして、駆動機構MKは、コイル3に流れる電流と磁石5が発生する磁界とで駆動力(推力)を発生させ、レンズ保持部材2を光軸方向JDに沿って上下に移動させる。
コイル3は、図6(B)に示すように、レンズ保持部材2の外周に導電性の線材を巻回して形成されている。コイル3は、八角環状に巻かれて形成されたコイル本体部としての巻回部13と、巻回部13から延びて保持部72に巻き付けられる延在部33とを含む。図6(B)は、明瞭化のため、巻回部13に関しては、絶縁部材で表面を被覆された導電性の線材の詳細な巻回状態の図示を省略している。巻回部13を図示する他の図についても同様である。なお、巻回部13は、レンズ保持部材2に直接巻き付けられることで形成されてもよく、空芯コイルとして形成された後でレンズ保持部材2に取り付けられてもよい。
延在部33は、コイル3の巻き始め側で巻回部13の内周側に位置する巻回部13の端部(巻き始め部分)に繋がっている延在部33Aと、コイル3の巻き終わり側で巻回部13の外周側に位置する巻回部13の端部(巻き終わり部分)に繋がっている延在部33Bとを含む。
具体的には、延在部33Aは、図9(A)に示すように、保持部72Aに巻き付けられる巻き付け部33mと、収容部82sの内底面(Z2側の面)と対向して延びる接続部33cと、切欠部52kに挿通されてフランジ部52の撮像素子側(Z2側)から被写体側(Z1側)に延びる挿通部33kとを含む。延在部33Bは、図9(B)に示すように、保持部72Bに巻き付けられる巻き付け部33mと、収容部82sの内底面(Z2側の面)と対向して延びる接続部33cと、切欠部52kに挿通されてフランジ部52の撮像素子側(Z2側)から被写体側(Z1側)に延びる挿通部33kとを含む。
本実施形態では、延在部33Aは、コイル3の線材がレンズ保持部材2の外周に巻き付けられる前に、レンズ保持部材2の保持部72Aに巻き付けられる。図9(A)に示す例では、コイル3の線材の一部が保持部72Aに3ターン巻き付けられている。これにより、巻き付け部33mが保持部72Aに形成され、延在部33Aの一部が保持部72Aに保持される。但し、延在部33Aは、コイル3の線材がレンズ保持部材2の外周に巻き付けられた後で、保持部72Aに巻き付けられてもよい。
次に、レンズ保持部材2の外周に線材が巻き付けられる。その際には、図9(A)に示すように、巻き付け部33mから延びる線材は、収容部82sの内底面と対向するように延び、且つ、壁部が切り欠かれた開放部82zを通る。そして、線材は、フランジ部52の下側から切欠部52kを通ってフランジ部52の上側に延びる。このとき、収容部82sの内底面と対向する部分が延在部33Aの接続部33cを構成し、切欠部52kを通る部分が延在部33Aの挿通部33kを構成する。
延在部33Aの挿通部33kは、フランジ部52の下側から上側に延びる際、図9(A)に示すように、フランジ部52の縁部に接するように構成されている。そのため、落下等により強い衝撃がレンズ駆動装置101に加えられた際には、コイル3の延在部33Aはフランジ部52の縁部に押し付けられる。本実施形態では、フランジ部52の縁部は湾曲するように構成されている。そのため、延在部33Aは、フランジ部52の縁部で切断され難い。延在部33Bと接するフランジ部52の縁部も湾曲するように構成されていてもよい。
レンズ保持部材2の外周に巻回されたコイル3の巻回部13は、図5(B)に示すように、レンズ保持部材2の周囲を囲む位置に配置されている。また、巻回部13は、コイル支持部12j(図5(A)参照。)により内側から支持された状態で、フランジ部52の被写体側に固定されている。また、巻回部13の内周面がコイル支持部12jにより等方的にバランス良く支持されるため、巻回部13は、コイル3の中心軸とレンズ保持部材2の中心軸とが一致した状態で、レンズ保持部材2に保持される。したがって、レンズ保持部材2に保持されたレンズ体の光軸は、レンズ保持部材2及びコイル3のそれぞれの中心軸と容易に一致するように構成されている。
レンズ保持部材2の外周への線材の巻き付けが終了すると、巻回部13の巻き終わり側の端部に繋がる延在部33Bは、図9(B)に示すように、フランジ部52の被写体側から切欠部52kを介してフランジ部52の撮像素子側に引き出される。具体的には、挿通部33kが切欠部52kを通過し、接続部33cが突堤部82の開放部82zを通過するとともに収容部82sの内底面と対向して延び、巻き付け部33mがレンズ保持部材2の保持部72Bに巻き付けられる。図9(B)に示す例では、延在部33Bは、保持部72Bに3ターン巻き付けられている。
突堤部82には、保持部72Bから遠い側に、壁部が切り欠かれた開放部82zが形成されている。延在部33Bの接続部33cは開放部82zを通って延びる。この構成により、突堤部82と延在部33Bとの干渉が回避され、レンズ保持部材2と下側板ばね26Bとの間隔の増大が回避され、レンズ駆動装置101の寸法が光軸方向JDにおいて大きくなるのが抑制され得る。
次に、駆動機構MKを構成するヨーク4について説明する。本実施形態では、カバー部材としてのヨーク4は、鉄等の軟磁性体材料で形成された板材に抜き加工及び絞り加工を施して作製されている。具体的には、図1に示すように、収納部4sを定める箱状の外形を有する。そして、ヨーク4は、矩形環状の側板部4Aと、側板部4Aの上端(Z1側の端)と連続するように設けられた平板状の天井部4Bとを有する。このように構成されたヨーク4は、図10(B)に示すように、コイル3及び磁石5を収納部4sに収容し、且つ、図2に示すように、ベース部材18に結合されてベース部材18とともに筐体を構成する。但し、ヨーク4は、オーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性体で形成されたカバー部材としてもよい。
次に、駆動機構MKを構成する磁石5について説明する。磁石5は、図1に示すように直方体形状を有する。そして、4つの磁石5は、図10(B)に示すように、コイル3の外側に位置するとともに、ヨーク4を構成する矩形環状の側板部4Aの四辺のそれぞれに沿うように配置されている。そして、接着剤により、ヨーク4に固定されている。また、磁石5は、例えば、内側がN極、外側がS極となるように配置されている。
次に、板ばね6及び固定側部材RGについて説明する。図11は、板ばね6を説明する図である。図11(A)は、上側板ばね16の上面図であり、図11(B)は、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bの上面図である。図12は、下側板ばね26Aとコイル3との接続構造の一例を説明する図である。具体的には、図12(A)は、図10(A)に示す部分Rの拡大図であり、図12(B)は、図10(A)に示す部分RをX2側から見たときの下側板ばね26A、コイル3及びレンズ保持部材2の拡大図である。なお、図12(A)及び図12(B)では、説明を分かり易くするため、導電性接着剤CAがクロスハッチングで示されている。図13は、固定側部材RGとしてのベース部材18を説明する図である。具体的には、図13(A)は、ベース部材18の上方斜視図であり、図13(B)は、ベース部材18に下側板ばね26A及び下側板ばね26Bを組み付けた状態の上方斜視図である。
板ばね6は、銅合金を主な材料とした金属板から作製されている。板ばね6は、図1に示すように、レンズ保持部材2とヨーク4との間に配置される上側板ばね16と、レンズ保持部材2とベース部材18との間に配置される下側板ばね26A及び下側板ばね26Bとを含む。レンズ保持部材2と板ばね6(上側板ばね16、下側板ばね26A及び下側板ばね26B)のそれぞれとが係合された状態で、板ばね6は、レンズ保持部材2が光軸方向JD(Z軸方向)へ移動可能となるように、レンズ保持部材2を空中で支持している。下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、コイル3に電流を供給するための給電部材として機能する。そのため、下側板ばね26Aはコイル3の一端に電気的に接続され、下側板ばね26Bはコイル3の他端に電気的に接続されている。上側板ばね16と磁石5との間にはスペーサ部材1が配置されている。スペーサ部材1は、レンズ保持部材2がZ1方向に移動したときにレンズ保持部材2とヨーク4とが衝突するのを防止できるように配置されている。
上側板ばね16は、図11(A)に示すように、略矩形状を有し、レンズ保持部材2に固定される可動側支持部としての内側部分16iと、固定側部材RGに固定される固定側支持部としての外側部分16eと、内側部分16iと外側部分16eとの間に位置する4箇所の弾性腕部16gとを含む。具体的には、内側部分16iは、中心を挟んで対向する2箇所に設けられている。外側部分16eは、4箇所の角部分16bと、4箇所の角部分16bのそれぞれを繋ぐ桟部16rとを有している。スペーサ部材1、ヨーク4及び磁石5は、固定側部材RGとして機能する。
上側板ばね16がレンズ駆動装置101に組み込まれた際には、図4(A)に示すように、内側部分16iは、レンズ保持部材2の台座部12d(図5(A)参照。)に載置される。そして、内側部分16iと台座部12dとを接着剤AD1で固定することにより、内側部分16iはレンズ保持部材2に固定される。外側部分16eは、図4(B)に示すように、スペーサ部材1の上面(Z1側の面)に固定される。外側部分16eのスペーサ部材1への固定の詳細は後述する。
上側板ばね16は、図11(A)に示すように、略左右対称に形成されている。そして、内側部分16iでレンズ保持部材2に固定され、外側部分16eでスペーサ部材1に固定されている。そのため、上側板ばね16は、レンズ保持部材2をバランス良く空中で支持できる。
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、図11(B)に示すように、それぞれの内側形状が半円形状となるように構成されている。そして、レンズ保持部材2に固定される可動側支持部としての内側部分26iと、固定側部材RGに固定される固定側支持部としての外側部分26eと、内側部分26iと外側部分26eとの間に位置する弾性腕部26gとを含む。
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iは、図11(B)に示すように、レンズ保持部材2と係合される3つの内側接合部分26cと、3つの内側接合部分26cの間を繋ぐ2つの第1連結部26pと、コイル3の延在部33と対向する接続板部26hとを含む。
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bがレンズ駆動装置101に組み込まれた際には、図6(A)に示すレンズ保持部材2の6つの突設部2tのそれぞれは、図11(B)に示す下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側接合部分26cに設けられた貫通部としての円形の貫通孔に挿通されて嵌合される。貫通部は、切り欠きであってもよい。これにより、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iは、レンズ保持部材2に位置決めされ且つ固定される。下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、例えば、レンズ保持部材2の突設部2tに熱かしめ又は冷間かしめを施すことで、レンズ保持部材2に固定される。
以下では、主に下側板ばね26Aとレンズ保持部材2及びコイル3との関係を説明する。但し、下側板ばね26Aに関する説明は、下側板ばね26Bにも同様に適用される。
下側板ばね26Aの内側部分26iの接続板部26hは、図12(A)及び図12(B)に示すように、レンズ駆動装置101が組み立てられた際には、レンズ保持部材2の突堤部82と対向する。すなわち、接続板部26hの被写体側(Z1側)の面は、図12(A)に示すように、突堤部82で形成された収容部82sと対向する。そして、コイル3の延在部33Aの接続部33cは、図12(B)に示すように、下側板ばね26Aの内側部分26iの被写体側の面とレンズ保持部材2のフランジ部52の撮像素子側(Z2側)の面との間を通って延びる。
内側部分26iの接続板部26hには、図12(A)に示すように、突堤部82の開放部82zと対向する位置に、両側から切り欠かれた貫通部26tが設けられ、且つ、外側壁部82vと対向する位置に、U字形状(半円形状)の切欠部26kが設けられている。貫通部26tは、底面視で、突堤部82の内側壁部82u及び外側壁部82vの端部に対応する位置に設けられ、且つ、貫通部26tを構成している壁端面26xがこれらの端部を覆うように設けられている。また、切欠部26kは、収容部82sに対応する位置に形成されている。
下側板ばね26Aがレンズ保持部材2に組み付けられた際には、図12(B)に示すように、保持部72Aは、その先端が下側板ばね26Aの内側部分26iの撮像素子側(Z2側)に位置するように、内側部分26iよりも下方(Z2方向)に突出している。また、巻き付け部33mの一部も内側部分26iの撮像素子側(Z2側)に位置するように保持部72Aに巻き付けられている。
下側板ばね26Aとコイル3の延在部33Aは、合成樹脂中に銀粒子等の導電性フィラーが分散された導電性接着剤CAで電気的且つ機械的に接続されている。具体的には、下側板ばね26Aをレンズ保持部材2に組み込む前に、レンズ保持部材2の突堤部82で囲まれた収容部82sに導電性接着剤CAが充填され、その後、下側板ばね26Aがレンズ保持部材2に装着される。そして、レンズ保持部材2の突設部2tが熱かしめされ、且つ、導電性接着剤CAが熱硬化される。導電性接着剤CAの収容部82sへの充填から導電性接着剤CAの熱硬化までは、保持部72が鉛直上方に突出するようにレンズ保持部材2が逆さまにされた状態で行われる。そのため、導電性接着剤CAは、流動性を有する場合であっても、所望の位置(収容部82s内の位置)に適切に保持され得る。そして、接続部33cの一部は、収容部82s内に配置されているため、導電性接着剤CA内に埋設される。なお、導電性接着剤CAは、熱硬化型に限らず、紫外線硬化型のものであってもよい。
下側板ばね26Aの外側部分26eは、図11(B)に示すように、ベース部材18と係合される2つの外側接合部分26dと、2つの外側接合部分26dを繋ぐ第2連結部26qとを含む。下側板ばね26Aの外側接合部分26dに設けられた貫通部としての貫通孔は、ベース部材18の上面に設けられた突設部18t(図13(A)参照。)と嵌合する。貫通部は、切り欠きであってもよい。これにより、下側板ばね26Aの外側部分26eは、ベース部材18に位置決めされ且つ固定される。
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、図11(B)に示すように、略左右対称に形成されている。そして、下側板ばね26Aは、3つの内側接合部分26cでレンズ保持部材2に接続され、2つの外側接合部分26dでベース部材18に接続されている。下側板ばね26Bについても同様である。この構成により、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、レンズ保持部材2を光軸方向JDへ移動可能な状態でバランス良く空中で支持することができる。
次に、固定側部材RGについて説明する。固定側部材RGは、上側板ばね16を固定するスペーサ部材1、ヨーク4及び磁石5と、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれを固定するベース部材18とを含む。
ベース部材18は、液晶ポリマー等の合成樹脂を用いた射出成形によって作製される。本実施形態では、ベース部材18は、図13(A)に示すように、矩形板状の外形を有する部材であり、中央に円形の開口18kが形成されている。また、ベース部材18の被写体側(Z1側)の面(上面)には、上方に向けて突出する6つの突設部18tが設けられている。突設部18tは、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれにおける外側接合部分26dに設けられた貫通部としての貫通孔に挿通され且つ嵌合される。貫通部は、切り欠きであってもよい。この際、突設部18tは熱かしめが施されて外側接合部分26dに固定される。図13では、突設部18tは、熱かしめされた後の先端が変形した状態で図示されている。突設部18tは冷間かしめが施されて外側接合部分26dに固定されてもよい。
ベース部材18には、図13(A)に示すように、銅若しくは鉄又はそれらを主成分とする合金等の材料を含む金属板から形成された端子7がインサート成形されて埋め込まれている。端子7は、端子7A及び端子7Bを含み、端子7A及び端子7Bのそれぞれは、一部がベース部材18の上面(Z1側の面)に露出している。そして、互いに電気的に絶縁されている端子7A及び端子7Bのそれぞれは、撮像素子を実装した基板(図示せず。)に電気的に接続されている。また、端子7Aは下側板ばね26Aに電気的に接続され、端子7Bは下側板ばね26Bに電気的に接続されている。更に、下側板ばね26Aはコイル3の一端に電気的に接続され、下側板ばね26Bはコイル3の他端に電気的に接続されている。そのため、コイル3は、端子7と下側板ばね26A及び下側板ばね26Bとを介して電流の供給を受けることができる。
ベース部材18には、端子7と同様に、銅若しくは鉄又はそれらを主成分とする合金等の材料を含む金属板から形成された接続部材57もインサート成形されて埋め込まれている。接続部材57は、図2に示すように、ヨーク4の四隅の下端部のところで、一部を露出させている。ベース部材18は、ヨーク4の側板部4Aの内周面とベース部材18の外周面とが組み合わさって位置決めされた後で、接続部材57とヨーク4の四隅の下端部とが溶接されてヨーク4に固定される。ヨーク4とベース部材18とは少なくとも部分的に接着剤で固定されてもよい。
次に、図14及び図15を参照し、スペーサ部材1と磁石5と上側板ばね16との関係について説明する。図14は、スペーサ部材1と上側板ばね16との関係を示す図であり、図14(A)及び図14(B)を含む。図14(A)は、スペーサ部材1の上面側の斜視図である。図14(B)は、上側板ばね16を組み付けた状態のスペーサ部材1の上面側の斜視図である。図15は、スペーサ部材1と磁石5との関係を示す図であり、図15(A)及び図15(B)を含む。図15(A)は、スペーサ部材1の底面側の斜視図である。図15(B)は、磁石5を組み付けた状態のスペーサ部材1の底面側の斜視図である。
スペーサ部材1は、液晶ポリマー等の合成樹脂を用いた射出成形によって作製される。本実施形態では、スペーサ部材1は、図14(A)及び図15(A)に示すように、4つの辺部分10と4つの角部分11を含む枠形状をなしている。辺部分10は、第1辺部分10A〜第4辺部分10Dを含み、角部分11は、第1角部分11A〜第4角部分11Dを含む。また、スペーサ部材1は、載置部60、凹部61、支持突部62、突設部63、当接部64及び突出部65を含む。
載置部60は、上側板ばね16が載置される部分である。本実施形態では、載置部60は、第1載置部60A〜第4載置部60Dを含む。第1載置部60A〜第4載置部60Dは、上側板ばね16が載置される被写体側(Z1側)の平坦面のそれぞれが面一となるように構成されている。
具体的には、第1載置部60Aは、第1角部分11Aから第2角部分11Bまで延びるように、すなわち、第1辺部分10Aの全長にわたって延びるように構成されている。また、第3載置部60Cは、第3角部分11Cから第4角部分11Dまで延びるように、すなわち、第3辺部分10Cの全長にわたって延びるように構成されている。
一方で、第2載置部60Bは、第2辺部分10Bの中央部に配置されるように、すなわち、第2辺部分10Bの全長ではなく一部のみにわたって延びるように構成されている。また、第4載置部60Dは、第4辺部分10Dの中央部に配置されるように、すなわち、第4辺部分10Dの全長ではなく一部のみにわたって延びるように構成されている。
凹部61は、載置部60に載置された上側板ばね16の弾性腕部16gが撮像素子側(Z2側)に撓むための空間を提供する部分である。本実施形態では、凹部61は、第1凹部61A〜第4凹部61Dを含む。
具体的には、第1凹部61Aは、第1載置部60Aと第2載置部60Bとを隔てるように構成されている。第2凹部61Bは、第2載置部60Bと第3載置部60Cとを隔てるように構成されている。第3凹部61Cは、第3載置部60Cと第4載置部60Dとを隔てるように構成されている。第4凹部61Dは、第4載置部60Dと第1載置部60Aとを隔てるように構成されている。
この構成により、載置部60に載置された上側板ばね16の弾性腕部16gは、レンズ保持部材2を光軸方向JDの撮像素子側(Z2側)に移動させるために撓んだときであっても、スペーサ部材1には当接しない。
支持突部62は、ヨーク4の天井部4Bに支持される部分である。本実施形態では、支持突部62は、五角柱状をなし、スペーサ部材1がヨーク4に組み付けられたときに先端面(Z1側の面)がヨーク4の天井部4Bの撮像素子側(Z2側)の面と当接するように構成されている。具体的には、支持突部62は、第1支持突部62A〜第4支持突部62Dを含む。第1支持突部62A〜第4支持突部62Dは、平坦な先端面のそれぞれが面一となるように構成されている。
より具体的には、第1支持突部62Aは、第1角部分11Aのところで、第1載置部60AからZ1方向に突出するように構成されている。第2支持突部62Bは、第2角部分11Bのところで、第1載置部60AからZ1方向に突出するように構成されている。第3支持突部62Cは、第3角部分11Cのところで、第3載置部60CからZ1方向に突出するように構成されている。第4支持突部62Dは、第4角部分11Dのところで、第3載置部60CからZ1方向に突出するように構成されている。但し、支持突部62の少なくとも一部は、載置部60ではなく凹部61からZ1方向に突出するように構成されていてもよい。
また、支持突部62は、上側板ばね16を位置決めできるように構成されている。具体的には、支持突部62は、図11(A)に示す上側板ばね16の角部分16bに形成された切り欠きC1とかみ合うように構成されている。なお、貫通部の一例である切り欠きC1は、貫通孔であってもよい。具体的には、切り欠きC1は、第1支持突部62A〜第4支持突部62Dに対応する第1切り欠きC1A〜第4切り欠きC1Dを含む。
突設部63は、上側板ばね16を位置決めする部分である。本実施形態では、突設部63は、円柱状をなし、上側板ばね16の角部分16bに形成された貫通部としての円形の貫通孔H1に挿通されて嵌合されるように構成されている。貫通部は、切り欠きであってもよい。
具体的には、突設部63は、第1突設部63A〜第4突設部63Dを含む。第1突設部63Aは、第1角部分11Aのところで、第1支持突部62Aと共に、第1載置部60AからZ1方向に突出するように構成されている。第2突設部63Bは、第2角部分11Bのところで、第2支持突部62Bと共に、第1載置部60AからZ1方向に突出するように構成されている。第3突設部63Cは、第3角部分11Cのところで、第3支持突部62Cと共に、第3載置部60CからZ1方向に突出するように構成されている。第4突設部63Dは、第4角部分11Dのところで、第4支持突部62Dと共に、第3載置部60CからZ1方向に突出するように構成されている。
この構成により、上側板ばね16の外側部分16eは、スペーサ部材1に位置決めされ且つ固定される。本実施形態では、上側板ばね16は、角部分16bに形成された貫通部としての円形の貫通孔H2に塗布される接着剤によってスペーサ部材1に固定される。この接着剤は、突設部63にも付着するように塗布されてもよい。また、上側板ばね16は、突設部63に熱かしめ又は冷間かしめを施すことで、スペーサ部材1に仮留めされてもよい。或いは、上側板ばね16は、突設部63に熱かしめ又は冷間かしめを施すことで、スペーサ部材1に固定されてもよい。この場合、接着剤の塗布は省略されてもよい。
なお、貫通孔H1は、第1突設部63A〜第4突設部63Dに対応する第1貫通孔H1A〜第4貫通孔H1Dを含む。また、貫通孔H1と隣り合う貫通孔H2は、第1突設部63A〜第4突設部63Dに対応する第1貫通孔H2A〜第4貫通孔H2Dを含む。
本実施形態では、支持突部62の先端面(Z1側の面)は、突設部63の先端面(Z1側の面)よりもZ1側に突出するように構成されている。そのため、突設部63は、スペーサ部材1がヨーク4に組み付けられたときであっても、ヨーク4の天井部4Bには当接しない。また、スペーサ部材1に固定された上側板ばね16は、スペーサ部材1がヨーク4に組み付けられたときであっても、ヨーク4の天井部4Bには当接しない。
当接部64は、磁石5を当接させる部分である。本実施形態では、当接部64は、図15(A)に示すように、第1当接部64A〜第4当接部64Dを含む。磁石5は、図15(B)に示すように、第1磁石5A〜第4磁石5Dを含む。
具体的には、第1当接部64Aは、第1辺部分10Aの中央部を挟んだ2箇所に形成され、且つ、第1磁石5Aが当接する撮像素子側(Z2側)の平坦面のそれぞれが面一となるように構成されている。第2当接部64Bは、第2辺部分10Bの中央部を挟んだ2箇所に形成され、且つ、第2磁石5Bが当接する撮像素子側(Z2側)の平坦面のそれぞれが面一となるように構成されている。第3当接部64Cは、第3辺部分10Cの中央部を挟んだ2箇所に形成され、且つ、第3磁石5Cが当接する撮像素子側(Z2側)の平坦面のそれぞれが面一となるように構成されている。第4当接部64Dは、第4辺部分10Dの中央部を挟んだ2箇所に形成され、且つ、第4磁石5Dが当接する撮像素子側(Z2側)の平坦面のそれぞれが面一となるように構成されている。
突出部65は、磁石5を位置決めする部分である。本実施形態では、突出部65は、図15(A)に示すように、略L字型の角柱状をなし、当接部64よりもZ2側に突出するように構成されている。突出部65は、第1突出部65A〜第4突出部65Dを含む。
具体的には、第1突出部65Aは、第1角部分11AからZ2側に突出するように構成されている。第2突出部65Bは、第2角部分11BからZ2側に突出するように構成されている。第3突出部65Cは、第3角部分11CからZ2側に突出するように構成されている。第4突出部65Dは、第4角部分11DからZ2側に突出するように構成されている。そして、第1磁石5Aは、第1突出部65Aと第2突出部65Bとの間に配置され、第2磁石5Bは、第2突出部65Bと第3突出部65Cとの間に配置され、第3磁石5Cは、第3突出部65Cと第4突出部65Dとの間に配置され、第4磁石5Dは、第4突出部65Dと第1突出部65Aとの間に配置されている。この構成により、磁石5は、スペーサ部材1に高精度に位置決めされ得る。
次に、図16及び図17を参照し、スペーサ部材1とヨーク4と磁石5と上側板ばね16との関係について説明する。図16は、図2(A)、図14(A)、図14(B)、図15(A)及び図15(B)における線分L1を含むXZ平面をY2側から見たときの、スペーサ部材1、ヨーク4、磁石5及び上側板ばね16の断面図である。図17は、図16に対応する断面図であり、スペーサ部材1、磁石5及び上側板ばね16をヨーク4に組み付ける手順を示す。
図16に示すように、ヨーク4は、天井部4Bで、スペーサ部材1の支持突部62の上面(Z1側の面)と接している。また、ヨーク4は、側板部4Aの内周面で、磁石5の外周面と接している。
本実施形態では、上側板ばね16は、図17(A)に示すように、スペーサ部材1がヨーク4に取り付けられる前に、スペーサ部材1に固定される。具体的には、スペーサ部材1の被写体側(Z1側)が上を向いた状態で、スペーサ部材1の載置部60に上側板ばね16の固定側支持部である外側部分16eが載置される。そして、上側板ばね16は、図14(B)に示す貫通孔H2に塗布される接着剤によってスペーサ部材1に固定される。図17(A)は、接着剤が塗布される位置の一例を破線円AP1で示す。
その後、上側板ばね16が固定されたスペーサ部材1は、図17(B)に示すように、上下反転させられた状態で、支持突部62がヨーク4の天井部4Bと対向するように、天井部4Bが上を向いた状態のヨーク4の内部に挿入される。このとき、スペーサ部材1は、接着剤により、ヨーク4の側板部4Aの内壁に固定されてもよい。図17(B)は、接着剤が塗布される位置の一例を破線円AP2で示す。但し、この段階での接着剤の塗布は省略されてもよい。
その後、磁石5は、図17(C)に示すように、スペーサ部材1が天井部4Bと磁石5とで挟持されるように、ヨーク4の内部に挿入される。具体的には、磁石5の被写体側(Z1側)の面は、スペーサ部材1の当接部64の撮像素子側(Z2側)の面に当接させられる。このとき、磁石5は、接着剤により、ヨーク4の側板部4Aの内壁に固定される。図17(C)は、接着剤が塗布される位置の一例を破線円AP3で示す。
このようにして、スペーサ部材1は、ヨーク4の天井部4Bと、ヨーク4の側板部4Aに固定された磁石5との間で挟持される。
その後、ヨーク4と磁石5との間で挟持され且つ上側板ばね16が固定された状態のスペーサ部材1は、再び上下反転させられ、台座部12dが上を向いた状態のレンズ保持部材2に取り付けられる。具体的には、スペーサ部材1は、上側板ばね16の可動側支持部である内側部分16iがレンズ保持部材2の台座部12dと対向するように、台座部12dが上を向いた状態のレンズ保持部材2に取り付けられる。このとき、レンズ保持部材2は、望ましくは、下側板ばね26を介してベース部材18に取り付けられている。また、図5(A)に示す台座部12dの窪み12dhには、内側部分16iと台座部12dとを固定するための接着剤が塗布されている。
このようにして、ヨーク4と磁石5との間で挟持されたスペーサ部材1に固定されている上側板ばね16は、下側板ばね26を介してベース部材18に取り付けられているレンズ保持部材2に固定される。
次に、図18を参照し、スペーサ部材1の被写体側(Z1側)に載置された上側板ばね16によってもたらされる効果について説明する。図18は、図14(B)に示す部分Sの拡大図であり、ヨーク4の側板部4Aの断面を含む。すなわち、図18は、図16における線分L2を含むXY平面をZ1側から見たときの図に相当する。
図18に示すように、上側板ばね16の弾性腕部16gは、スペーサ部材1の第1角部分11Aに載置された上側板ばね16の角部分16bから延びるように構成されている。具体的には、弾性腕部16gは、光軸方向JDにおいて、スペーサ部材1の凹部61から離間して凹部61と対向する第1部分と、スペーサ部材1と対向しない第2部分と、を含む。第1部分は、磁石5の真上の空間内に配置された部分LPを含む。
より具体的には、弾性腕部16gは、スペーサ部材1の第4辺部分10Dの撮像素子側(Z2側)に位置する第4磁石5Dの真上の空間内に配置された部分LPを含む。部分LPは、光軸方向JDにおいて撮像素子側(Z2側)に撓むことができるように、第4凹部61Dの真上に位置するように構成されている。
弾性腕部16gの形状は、通常、スペーサ部材1、レンズ保持部材2、コイル3、ヨーク4及び磁石5のそれぞれの形状及び配置によって制限される。しかしながら、上述の構成は、上側板ばね16が磁石5と接するように配置される構成に比べ、弾性腕部16gの設計自由度を高めることができる。弾性腕部16gの一部を磁石5の真上の空間に配置させているためである。具体的には、上述の構成は、例えば、弾性腕部16gの全長を長くすることができる。この場合、弾性腕部16gの幅は、拡張されてもよい。
次に、図5〜図8、図19及び図20を参照し、レンズ保持部材2に対するコイル3の固定について説明する。図19は、レンズ保持部材2のコイル支持部12jの拡大斜視図である。具体的には、図19は、図5(A)の部分T1の拡大図である図19(A)と、図5(B)の部分T2の拡大図である図19(B)と、を含む。図20は、レンズ保持部材2のコイル支持部12jの拡大上面図である。具体的には、図20は、図7(A)の部分U1の拡大図である図20(A)と、図7(B)の部分U2の拡大図である図20(B)と、を含む。
図7(A)に示すように、レンズ保持部材2の外周面を構成するコイル支持部12jは、八角環状のコイル3を支持できるよう、上面視で八角形状の外形を有する。具体的には、コイル支持部12jは、短壁部NS及び長壁部ESを含む。短壁部NSは、第1短壁部NS1〜第4短壁部NS4を含む。長壁部ESは、第1長壁部ES1〜第4長壁部ES4を含む。
第1長壁部ES1〜第4長壁部ES4のそれぞれには、凹部RPが形成されている。具体的には、第1長壁部ES1には、第1凹部RP1が形成され、第2長壁部ES2には、第2凹部RP2が形成され、第3長壁部ES3には、第3凹部RP3が形成され、第4長壁部ES4には、第4凹部RP4が形成されている。
凹部RPは、コイル3の延在方向(巻回部13の巻回方向)に離間した2つ一組の凹部であり、2つの凹部の間には凸部LDが形成されている。具体的には、第1凹部RP1を構成する2つの凹部の間には第1凸部LD1が形成され、第2凹部RP2を構成する2つの凹部の間には第2凸部LD2が形成され、第3凹部RP3を構成する2つの凹部の間には第3凸部LD3が形成され、第4凹部RP4を構成する2つの凹部の間には第4凸部LD4が形成されている。
コイル3は、図7(B)に示すように、短壁部NSの外周面によって支持される短辺部3Nと、長壁部ESの外周面によって支持される長辺部3Eと、含む。具体的には、短辺部3Nは、第1短辺部3N1〜第4短辺部3N4を含み、長辺部3Eは、第1長辺部3E1〜第4長辺部3E4を含む。そして、第1長辺部3E1は、3つの部分に分割された第1長壁部ES1の外周面で支持され、第2長辺部3E2は、3つの部分に分割された第2長壁部ES2の外周面で支持され、第3長辺部3E3は、3つの部分に分割された第3長壁部ES3の外周面で支持され、第4長辺部3E4は、3つの部分に分割された第4長壁部ES4の外周面で支持されている。
以下では、主に、第4長壁部ES4と第4長辺部3E4との関係を説明する。但し、第4長壁部ES4と第4長辺部3E4に関する説明は、第1長壁部ES1と第1長辺部3E1、第2長壁部ES2と第2長辺部3E2、及び、第3長壁部ES3と第3長辺部3E3のそれぞれにも同様に適用される。
図19(A)及び図20(A)に示すように、第4凹部RP4を構成する2つ一組の凹部である左側凹部RP4Lと右側凹部RP4Rとの間には第4凸部LD4が形成されている。第4凸部LD4は、主に、支持面ES4C、壁面SFL、壁面SFR及び上面TS4Cを有する。
支持面ES4Cは、コイル3(第4長辺部3E4)の延在方向において、第4凸部LD4の中央部に位置し、コイル3の第4長辺部3E4の内周面を支持できるように構成されている。そのため、支持面ES4Cは、支持面ES4L及び支持面ES4Rと共に第4長壁部ES4の外周面を構成している。すなわち、支持面ES4Cは、支持面ES4L及び支持面ES4Rと共に、第4長辺部3E4の内周面を支持できるように構成されている。
壁面SFLは、支持面ES4CからX2側に延びるように構成されている。具体的には、壁面SFLは、コイル3の第4長辺部3E4の延在方向(X1−X2方向)における支持面ES4Cからの距離が大きくなるにしたがってコイル3(第4長辺部3E4)の内周面から離れるように形成され、左側凹部RP4Lを区切るように構成された傾斜面である。
壁面SFRは、支持面ES4CからX1側に延びるように構成されている。具体的には、壁面SFRは、コイル3の第4長辺部3E4の延在方向(X1−X2方向)における支持面ES4Cからの距離が大きくなるにしたがってコイル3(第4長辺部3E4)の内周面から離れるように形成され、右側凹部RP4Rを区切るように構成された傾斜面である。
上面TS4Cは、図19(B)及び図20(B)に示すように、コイル3の巻回部13の上面13tと共に接着剤AD2の塗布面を提供できるように構成されている。図19(B)及び図20(B)は、接着剤AD2が塗布される位置の一例を破線円AP4で示す。具体的には、上面TS4Cは、上面TS4L及び上面TS4Rと共に第4長壁部ES4の上面TS4を構成している。そして、上面TS4は、上面TS4C、TS4L及びTS4Rのそれぞれとコイル3の巻回部13の上面13tとが面一となるように構成されている。但し、上面TS4は、巻回部13の上面13tの高さとは異なる高さを有するように構成されていてもよい。上面TS4Cには、塗布された接着剤を左側凹部RP4L及び右側凹部RP4Rのそれぞれに導く溝又は傾斜面等が形成されていてもよい。
第4凹部RP4の下端(Z2側の端)は、図19(A)及び図20(A)に示すように、フランジ部52で区切られている。また、第4凹部RP4の上端(Z1側の端)は、図19(B)及び図20(B)に示すように、コイル3がレンズ保持部材2の周囲に配置された状態で被写体側(Z1側)に開口するように構成されている。
第4凸部LD4の上面TS4Cに塗布された接着剤AD2は、図19(B)及び図20(B)の破線矢印で示すように流れ、第4凹部RP4の内部に入り込む。具体的には、接着剤AD2は、上面TS4Cと壁面SFLとの間の縁に沿って流れ、壁面SFLを伝って左側凹部RP4Lの内部に入り込む。また、接着剤AD2は、上面TS4Cと壁面SFRとの間の縁に沿って流れ、壁面SFRを伝って右側凹部RP4Rの内部に入り込む。また、接着剤AD2は、上面TS4Cと壁面SFL及び壁面SFRのそれぞれとの間の縁に沿った流れに引き込まれるようにしてコイル3の第4長辺部3E4の内周側の上縁に沿って流れ、第4長辺部3E4の内周面を伝って左側凹部RP4L及び右側凹部RP4Rのそれぞれの内部に入り込む。そのため、この構成は、接着剤AD2が第4長辺部3E4の外周面を伝って外側に流れ出してしまうのを防止できる。
コイル3の第4長辺部3E4の内周面は、第4凹部RP4に入り込んだ接着剤AD2の硬化によって、レンズ保持部材2の第4長壁部ES4に固定される。図19(A)及び図20(A)は、第4凹部RP4の内部で硬化した接着剤AD2をドットパターン又はクロスハッチパターンで示している。
具体的には、硬化した接着剤AD2は、図19(A)及び図20(A)に示すように、部分AD2L、AD2R、AD2C、AD2E及びAD2Fを含む。部分AD2Lは、左側凹部RP4Lの内部に溜まった接着剤AD2が硬化した部分である。部分AD2Rは、右側凹部RP4Rの内部に溜まった接着剤AD2が硬化した部分である。部分AD2Cは、第4凸部LD4の上面TS4Cに残った接着剤AD2が硬化した部分である。部分AD2Eは、第4凸部LD4の壁面SFLに付着した接着剤AD2が硬化した部分である。部分AD2Fは、第4凸部LD4の壁面SFRに付着した接着剤AD2が硬化した部分である。
このように、左側凹部RP4L内で硬化した部分AD2Lは、部分AD2E、AD2C及びAD2Fを介し、右側凹部RP4R内で硬化した部分AD2Rに繋がっている。すなわち、左側凹部RP4Lに配置された部分AD2Lと右側凹部RP4Rに配置された部分AD2Rは連続している。
なお、図19(A)及び図20(A)では、接着剤AD2は、第4凹部RP4の全高の半分程度の高さまで溜まった状態で硬化している。しかしながら、接着剤AD2は、第4凹部RP4の全高とほぼ同じ高さまで溜まった状態で硬化するように、上面TS4Cに塗布されてもよい。
上述のように、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101は、カバー部材としてのヨーク4を含む固定側部材RGと、ヨーク4内に位置してレンズ体を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2に保持されたコイル3と、コイル3に対向する磁石5と、レンズ保持部材2を光軸方向JDへ移動可能に支持する上側板ばね16と、を備えている。上側板ばね16は、固定側部材RGに固定される固定側支持部としての外側部分16e、レンズ保持部材2に固定される可動側支持部としての内側部分16i、及び、外側部分16eと内側部分16iとの間に設けられた弾性腕部16gを有する。ヨーク4は、側板部4A及び天井部4Bを有する。そして、固定側部材RGは、ヨーク4の天井部4Bに一部が当接するスペーサ部材1を含む。上側板ばね16は、スペーサ部材1と天井部4Bとの間に配置され、外側部分16eは、スペーサ部材1の上面側(天井部4Bと対向する側であるZ1側)に固定されている。この構成により、レンズ駆動装置101の組み立ての際に、上側板ばね16は、スペーサ部材1に固定された状態で取り扱われる。例えば、スペーサ部材1は、被写体側に上側板ばね16が固定された状態で逆さまにされ、同じく逆さまに置かれたヨーク4の内部に入れられ、磁石5と共に接着固定される。そのため、レンズ駆動装置101は、組み立ての際に、例えば他の部材との接触等により、上側板ばね16が塑性変形してしまうのを抑制或いは防止できる。
スペーサ部材1の上面側には、載置部60が設けられていてもよい。この場合、外側部分16eは、載置部60に載置されて固定されていてもよい。但し、この場合であっても、弾性腕部16gは、スペーサ部材1と当接しないように構成される。この構成により、上側板ばね16は、より安定的に、スペーサ部材1の上面側に固定され得る。また、上側板ばね16は、レンズ保持部材2が光軸方向JDに移動する際に、弾性腕部16gの弾性変形がスペーサ部材1によって妨げられてしまうのを防止できる。
スペーサ部材1には、外側部分16eに形成された貫通部としての貫通孔H1に挿通される突設部63が設けられていてもよい。この構成により、上側板ばね16は、より高い位置決め精度で、スペーサ部材1の上面側に固定され得る。また、突設部63の先端に熱かしめ又は冷間かしめが施される場合、スペーサ部材1は、接着剤によらずに上側板ばね16を固定できるため、上側板ばね16がスペーサ部材1から外れてしまうのを防止できる。
外側部分16eには、例えば図11(A)に示すように、貫通部としての貫通孔H1に隣り合う別の貫通部としての貫通孔H2が形成されていてもよい。この場合、貫通孔H2は、外側部分16eをスペーサ部材1に固定するための接着剤が塗布されるように構成されていてもよい。なお、この接着剤は、突設部63に付着するように塗布されてもよい。スペーサ部材1と上側板ばね16との間の接着性を高めるためである。また、貫通孔H1と貫通孔H2とは繋がっていてもよい。この構成により、上側板ばね16は、より確実に、スペーサ部材1の上面側に固定され得る。
スペーサ部材1には、先端面が突設部63よりも高い位置に存在する支持突部62が設けられていてもよい。この場合、支持突部62は、ヨーク4の天井部4Bと当接するように構成されていてもよい。この構成により、スペーサ部材1は、より高い位置決め精度で、ヨーク4に固定され得る。例えば、スペーサ部材1は、載置部60の平坦面がヨーク4の天井部4Bの表面と平行になるように、ヨーク4に固定され得る。接着剤が付着する突設部63でなく、接着剤が付着しない支持突部62によって、ヨーク4の天井部4Bに対する位置決めが行われるためである。
磁石5は、スペーサ部材1と接触してスペーサ部材1の下側(撮像素子側)に配置されるとともに、接着剤によってヨーク4の側板部4Aに固定されていてもよい。この構成により、磁石5は、ヨーク4の天井部4Bに対する上側板ばね16の位置(高さ)を安定させることができる。上側板ばね16が固定されたスペーサ部材1は、天井部4Bと磁石5との間に挟持されるためである。
上側板ばね16を構成する弾性腕部16gの少なくとも一部は、光軸方向JDにおいて、間隔を空けて磁石5と重なるように配置されていてもよい。すなわち、弾性腕部16gの少なくとも一部は、スペーサ部材1における載置部60よりも低い部分(撮像素子側に窪んだ部分)である凹部61を挟んで磁石5と対向するように配置されていてもよい。この構成は、上側板ばね16が磁石5に接するように配置される構成に比べ、例えば弾性腕部16gの全長を長くできる等、弾性腕部16gの設計自由度を高めることができる。
ヨーク4は、望ましくは、平面視において矩形状に形成されている。そして、スペーサ部材1は、望ましくは、枠形状をなしているとともに、角部分11には下方(撮像素子側)に突出する突出部65が形成されている。磁石5は、望ましくは、板状であり、2つの突出部65の間に配置されている。この構成により、スペーサ部材1の突出部65は、板状をなした磁石5の位置決め精度を高めることができる。
また、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101の製造方法は、上側板ばね16の外側部分16eをスペーサ部材1に固定する固定工程と、上側板ばね16がヨーク4の天井部4Bと対向するように、上側板ばね16が固定された状態のスペーサ部材1をヨーク4の内部に挿入する挿入工程と、磁石5をスペーサ部材1の下側(撮像素子側、すなわち、上側板ばね16の外側部分16eが配置される側の反対側)に挿入してスペーサ部材1を天井部4Bと磁石5とで挟持する挟持工程と、磁石5とヨーク4の側板部4Aとに付着するように接着剤を塗布して、磁石5をヨーク4に接着固定する接着工程と、を含む。この製造方法では、上側板ばね16は、スペーサ部材1に固定された状態で取り扱われる。そのため、この製造方法は、レンズ駆動装置101の組み立ての際に、例えば他の部材との接触等により、上側板ばね16が塑性変形してしまうのを抑制或いは防止できる。
上述の製造方法において、固定工程には、スペーサ部材1に形成された突設部63を、上側板ばね16の外側部分16eに形成された貫通孔H1に挿通し、突設部63に接着剤を塗布する工程が含まれていてもよい。この製造方法では、上側板ばね16は、突設部63によって位置決めされた状態で、接着剤等によってスペーサ部材1に固定される。そのため、この製造方法は、スペーサ部材1に対する上側板ばね16の固定をより確実なものとすることができる。
上述の製造方法では、挿入工程と挟持工程との間に、スペーサ部材1とヨーク4との間に接着剤を介在させる工程が含まれていてもよい。この製造方法では、スペーサ部材1とヨーク4との間に配置される接着剤と、磁石5とヨーク4との間に配置される接着剤とが別々のタイミングで塗布される。そのため、この製造方法は、ヨーク4に対するスペーサ部材1の固定をより確実なものとすることができる。但し、スペーサ部材1とヨーク4との間に配置される接着剤の加熱等による硬化は、磁石5とヨーク4との間に配置される接着剤と共に接着工程で纏めて行われてもよく、接着工程とは別のタイミングで行われてもよい。
また、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101は、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2に固定されたコイル3と、コイル3に対向する磁石5と、レンズ保持部材2を光軸方向JDへ移動可能に支持する支持部材としての板ばね6と、を備えている。そして、レンズ保持部材2には、コイル3に対向する外周面にコイル3から離れる方向へ窪んだ2つの凹部RPが離間して形成されており、2つの凹部RPに配置された接着剤AD2によってコイル3がレンズ保持部材2に固定されている。この構成により、レンズ駆動装置101は、凹部が1つしかない構成に比べ、接着剤AD2が付着するコイル3の内周面の面積を大きくすることができ、レンズ保持部材2とコイル3との間の接着性を高めることができる。
レンズ保持部材2には、2つの凹部RPの間に、コイル3を支持可能な凸部LDが設けられていてもよい。この構成により、凸部LDは、コイル3の巻回部13が内側に凹んでしまうのを防止できる。
レンズ保持部材2の外周面は、複数の支持面で構成されていてもよい。この場合、凹部RPは、複数の支持面の少なくとも1つに2つずつ形成されていてもよい。例えば、レンズ保持部材2の外周面は、図7(A)に示すように、4つの支持面、すなわち、第1長壁部ES1〜第4長壁部ES4のそれぞれの外周面を含んでいてもよい。この場合、第1長壁部ES1の外周面に2つ一組の第1凹部RP1が形成され、第2長壁部ES2の外周面に2つ一組の第2凹部RP2が形成され、第3長壁部ES3の外周面に2つ一組の第3凹部RP3が形成され、第4長壁部ES4の外周面に2つ一組の第4凹部RP4が形成されていてもよい。
図7(A)及び図7(B)に示す例では、コイル3の巻回部13の内周面は、4つの平坦な部分を有する。4つの平坦な部分は、第1長辺部3E1の内周面、第2長辺部3E2の内周面、第3長辺部3E3の内周面、及び、第4長辺部3E4の内周面である。そして、2つ一組の第1凹部RP1は、第1長辺部3E1の内周面に対向するように配置され、2つ一組の第2凹部RP2は、第2長辺部3E2の内周面に対向するように配置され、2つ一組の第3凹部RP3は、第3長辺部3E3の内周面に対向するように配置され、2つ一組の第4凹部RP4は、第4長辺部3E4の内周面に対向するように配置されている。また、2つ一組の第1凹部RP1は、第1凸部LD1を挟んで隣り合うように配置され、2つ一組の第2凹部RP2は、第2凸部LD2を挟んで隣り合うように配置され、2つ一組の第3凹部RP3は、第3凸部LD3を挟んで隣り合うように配置され、2つ一組の第4凹部RP4は、第4凸部LD4を挟んで隣り合うように配置されている。
複数の支持面のうちの1つに形成されている2つの凹部に配置された接着剤は連続するように構成されていてもよい。例えば、図19(A)に示すように、第4長壁部ES4に形成されている左側凹部RP4L及び右側凹部RP4Rのそれぞれに配置された接着剤AD2は繋がっていてもよい。すなわち、左側凹部RP4L及び右側凹部RP4Rのそれぞれの内部で硬化した接着剤AD2は、第4凸部LD4の上面TS4Cの一箇所に塗布され且つ左側凹部RP4L及び右側凹部RP4Rのそれぞれに流れ込んだ接着剤AD2に由来する。この構成により、接着剤AD2は、2つ一組の凹部RPの間にある凸部LDの上面に塗布されると、2つ一組の凹部RPのそれぞれに流れ込むことができる。そのため、この構成は、レンズ駆動装置101の組み立てを更に容易にすることができる。
凸部LDは、望ましくは、中央にある支持面の両側に位置し、コイル3の内周面に沿って、コイル3の内周面から離れる方向に延びる壁面を有する。例えば、図19(A)に示すように、第4凸部LD4は、支持面ES4Cの両側に位置し、コイル3(第4長辺部3E4)の延在方向において支持面ES4Cとの距離が大きくなるにしたがって、コイル3の巻回部13を構成する第4長辺部3E4の内周面から離れる方向に延びる壁面SFL及びSFRを有する。第4凸部LD4の上面TS4Cに塗布された接着剤AD2は、上面TS4Cと壁面SFLとの間の縁に沿って流れ、左側凹部RP4Lの内部に入り込み、且つ、上面TS4Cと壁面SFRとの間の縁に沿って流れ、右側凹部RP4Rの内部に入り込む。この構成により、凸部LDは、接着剤AD2が2つ一組の凹部RPに流れ込むのを促進できる。
レンズ保持部材2は、望ましくは、光軸方向JDに沿って貫通されるように形成された筒状部12と、筒状部12の端部に形成されたフランジ部52とを含む。そして、凹部RPの下端(撮像素子側の端)はフランジ部52で区切られている。この構成により、コイル3が取り付けられたレンズ保持部材2は、接着剤AD2が凹部RPから外部に流れ出すのを防止できる。
また、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101の製造方法は、2つの凹部RPの間に形成されたコイル3を支持可能な支持面の上部近傍に接着剤AD2を塗布して接着剤AD2を2つの凹部RP内に入り込ませる工程と、接着剤AD2を硬化することでコイル3をレンズ保持部材2に固定する工程と、を有する。具体的には、レンズ駆動装置101の製造方法は、例えば図19(A)及び図19(B)に示すように、左側凹部RP4Lと右側凹部RP4Rとの間に形成された第4凸部LD4の支持面ES4Cの上部近傍に接着剤AD2を塗布して接着剤AD2を左側凹部RP4L及び右側凹部RP4Rのそれぞれの内部に入り込ませる工程を有する。この製造方法では、接着剤AD2は、2つ一組の凹部RPの間にある凸部LDの上面に塗布されると、2つ一組の凹部RPのそれぞれに流れ込むことができる。そのため、この製造方法は、レンズ駆動装置101の組み立てを更に容易にすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形及び置換が適用され得る。また、上述の実施形態を参照して説明された特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。
例えば、上記実施形態では、保持部72がレンズ保持部材2(フランジ部52)の一端部から光軸方向JDに突出する突出部から構成されているが、本発明は、この構成に限定されない。突出部としての保持部72は、例えば、光軸方向JDに垂直な方向、又は、光軸方向JDに対して傾斜した方向等、光軸方向JDとは異なる方向に突出していてもよい。
また、上記実施形態では、フランジ部52には、コイル3の延在部33を通す切欠部52kが2つ設けられているが、コイル3の巻回部13を保持可能であれば、3つ以上の切欠部が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ヨーク4とベース部材18とで構成される筐体は、レンズ保持部材2の全体を収容している。但し、レンズ保持部材2の一部(例えば上部)は、筐体(ヨーク4)から外部に露出していてもよい。
また、上記実施形態では、2つ一組の凹部RPは、4つの支持面、すなわち、第1長壁部ES1〜第4長壁部ES4のそれぞれの外周面のそれぞれに形成されている。しかしながら、2つ一組の凹部RPは、4つの支持面のうちの1つ、2つ又は3つに形成されていてもよい。
1・・・スペーサ部材 2・・・レンズ保持部材 2t・・・突設部 3・・・コイル 3E・・・長辺部 3N・・・短辺部 4・・・ヨーク 4A・・・側板部 4B・・・天井部 4s・・・収納部 5・・・磁石 6・・・板ばね 7、7A、7B・・・端子 10・・・辺部分 11・・・角部分 12・・・筒状部 12d・・・台座部 12dh・・・窪み 12j・・・コイル支持部 13・・・巻回部 13t・・・上面 16・・・上側板ばね 16b・・・角部分 16e・・・外側部分 16g・・・弾性腕部 16i・・・内側部分 16r・・・桟部 18・・・ベース部材 18k・・・開口 18t・・・突設部 26、26A、26B・・・下側板ばね 26c・・・内側接合部分 26d・・・外側接合部分 26e・・・外側部分 26g・・・弾性腕部 26h・・・接続板部 26i・・・内側部分 26k・・・切欠部 26p・・・第1連結部 26q・・・第2連結部 26t・・・貫通部 26x・・・壁端面 33、33A、33B・・・延在部 33c・・・接続部 33k・・・挿通部 33m・・・巻き付け部 52・・・フランジ部 52k・・・切欠部 57・・・接続部材 60・・・載置部 61・・・凹部 62・・・支持突部 63・・・突設部 64・・・当接部 65・・・突出部 72、72A、72B・・・保持部 82・・・突堤部 82s・・・収容部 82u・・・内側壁部 82v・・・外側壁部 82w・・・側壁部 82z・・・開放部 101・・・レンズ駆動装置 AD1、AD2・・・接着剤 C1・・・切り欠き CA・・・導電性接着剤 ES・・・長壁部 H1、H2・・・貫通孔 JD・・・光軸方向 LD・・・凸部 MK・・・駆動機構 NS・・・短壁部 RG・・・固定側部材 RP・・・凹部

Claims (8)

  1. レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材に固定されたコイルと、
    前記コイルに対向する磁石と、
    前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する支持部材と、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記レンズ保持部材には、前記コイルに対向する外周面に前記コイルから離れる方向へ窪んだ2つの凹部が離間して形成されており、2つの前記凹部に配置された接着剤によって前記コイルが前記レンズ保持部材に固定されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ保持部材には、2つの前記凹部の間に、前記コイルを支持可能な凸部が設けられている、
    請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記外周面は、複数の支持面で構成され、
    前記凹部は、複数の前記支持面の少なくとも1つに2つずつ形成されている、
    請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 2つの前記凹部に配置された接着剤は繋がっている、
    請求項1乃至3の何れかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記凸部は、中央部に位置する支持面と、前記支持面の両側に位置し、前記コイルの延在方向における前記支持面からの距離が大きくなるにしたがって、前記コイルの内周面から離れるように形成された壁面と、を有する、
    請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記レンズ保持部材は、光軸方向に沿って貫通されるように形成された筒状部と、前記筒状部の端部に形成されたフランジ部とを含み、
    前記凹部の下端は前記フランジ部で区切られている、
    請求項1乃至5の何れかに記載のレンズ駆動装置。
  7. レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材に固定されたコイルと、
    前記コイルに対向する磁石と、
    前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する支持部材と、を備えたレンズ駆動装置の製造方法において、
    前記レンズ保持部材には、前記コイルに対向する外周面に前記コイルから離れる方向へ窪んだ2つの凹部が離間して形成されるとともに、2つの前記凹部の間に、前記コイルを支持可能な支持面が形成されており、前記支持面の上部近傍に接着剤を塗布して前記接着剤を2つの前記凹部内に入り込ませ、その後、前記接着剤を硬化することで前記コイルを前記レンズ保持部材に固定することを特徴とするレンズ駆動装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至6の何れかに記載のレンズ駆動装置と、
    前記レンズ体と、
    前記レンズ体に対向する撮像素子と、を有する、
    カメラモジュール。
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