JPH0916995A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、フォーカシング方向及びトラッキン
グ方向に関して良好な振動特性を有するようにした、光
ピックアップ装置を提供することを目的とする。 【構成】対物レンズを保持するレンズホルダーと、該レ
ンズホルダーのコイル巻回部に巻回されたフォーカシン
グ用コイル及びトラッキング用コイルと、該レンズホル
ダーを固定配置されたダンパーベースに対してフォーカ
シング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持する
と共に上記コイルに給電を行なうサスペンションバネと
を含んでいる、光ピックアップ装置において、上記トラ
ッキング用コイル１２ｂが、フォーカシング用コイル１
２ａの対物レンズ寄りの部分に対して、フォーカシング
用コイルを挟むように配設されるように、光ピックアッ
プ装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの信号を記
録及び／または再生するために使用される光ピックアッ
プ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、このような光ピックアップ装置
は、例えば図８乃至図９に示すように、構成されてい
る。即ち、図８及び図９において、光ピックアップ装置
１は、対物レンズ２を保持するレンズホルダー３と、該
レンズホルダー３に備えられたコイルボビンに巻回され
たフォーカシング用コイル３ａ及びトラッキング用コイ
ル３ｂと、該レンズホルダー３を固定配置されたダンパ
ーベース４に対してフォーカシング方向Ｆ及びトラッキ
ング方向Ｔに移動可能に支持するサスペンションバネ５
とを含んでいる。

【０００３】上記サスペンションバネ５は、図示の場
合、それぞれレンズホルダー３の両側にて、その側面と
ダンパーベース４とを貫通してはんだ付け５ａされ、機
械的に固定され且つ電気的に接続されて、レンズホルダ
ー３の側面とダンパーベース４との間を連結するよう
に、全体として二対、計四本のサスペンションバネ５が
配設されている。この場合、共振防止としてシリコンを
主成分とするゲル状ダンピング材５ｂ，５ｂが充填硬化
されており、ダンピング材５ｂ，５ｂによって制振が行
われ、これにより、レンズホルダー３は、片持ちに支持
されて傾斜することなく、フォーカシング方向Ｆ及びト
ラッキング方向Ｔに関して、有害な振動が抑制され、平
行移動され得るようになっている。

【０００４】上記コイルボビンは、図１０に示すよう
に、フォーカシング方向Ｆに向かって貫通する中空部を
有するフォーカシング用コイル巻回部３ｃに巻回された
フォーカシング用コイル３ａと、該フォーカシング用コ
イル３ａの対物レンズ寄りの部分３ｄの前面（対物レン
ズ側の面）にて、トラッキング方向に並んで取り付けら
れた二つのトラッキング用コイル３ｂを備えている。各
コイル３ａ，３ｂは、その巻線端末が、図示しない接続
手段あるいはサスペンションバネ５を介して外部の駆動
回路に接続されている。

【０００５】さらに、従来例を示す図８及び図９におい
て、ダンパーベース４に対して、２本のヨーク８が固定
配置されている。このヨーク８は、二つの端部８ａ，８
ｂが、それぞれレンズホルダー３をトラッキング方向に
垂直な水平方向から間隔を開けて挟むように配設されて
いる。さらに、該端部８ａ，８ｂのレンズホルダー３に
対向した内面には、マグネット９ａ，９ｂが備えられて
いる。

【０００６】このように構成された光ピックアップ装置
１においては、外部の駆動回路から、各コイル３ａ，３
ｂに駆動制御電圧が供給されることにより、フォーカシ
ング用コイル３ａまたはトラッキング用コイル３ｂに磁
界が発生し、その磁束が、ヨーク８及びマグネット９
ａ，９ｂにより形成され且つ該コイル３ａ，３ｂを通過
する磁束と相互に作用することにより、該レンズホルダ
ー３が、フォーカシング方向Ｆ及びトラッキング方向Ｔ
に移動され得る。かくして、レンズホルダー３に取り付
けられた対物レンズ２が、フォーカシング方向Ｆ及びト
ラッキング方向Ｔに関して適宜に移動せしめられ得るよ
うになっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の光ピックアップ装置１においては、二つのト
ラッキング用コイル３ｂが、フォーカシング用コイル３
ａの対物レンズ寄りの部分３ｄの前面に取り付けられて
いる。このため、フォーカシング用コイル３ａによるフ
ォーカシング方向Ｆの駆動力は、上記部分３ｄの中心を
力点としている。これに対して、トラッキング用コイル
３ｂによるトラッキング方向Ｔの駆動力は、これらトラ
ッキング用コイル３ｂの中間点を力点としている。

【０００８】従って、各コイル３ａ，３ｂの駆動力の力
点は、図１１に示すように、互いにズレｄを生ずること
になる。これにより、対物レンズ２，レンズホルダー３
及び各コイル３ａ，３ｂから成る光ピックアップ装置１
の可動部の振動特性が、フォーカシング方向とトッキン
グ方向とで異なることになり、何れか一方に対して振動
が効率良く抑制しようとすると、他方に関する振動特性
が悪化することになってしまうという問題があった。

【０００９】本発明は、以上の点に鑑み、フォーカシン
グ方向及びトラッキング方向に関して良好な振動特性を
有するようにした、光ピックアップ装置を提供すること
を目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、対物レンズを保持するレンズホルダーと、該レン
ズホルダーのコイル巻回部に巻回されたフォーカシング
用コイル及びトラッキング用コイルと、該レンズホルダ
ーを固定配置されたダンパーベースに対してフォーカシ
ング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持すると
共に上記コイルに給電を行なうサスペンションバネとを
含んでいる、光ピックアップ装置において、上記トラッ
キング用コイルが、フォーカシング用コイルの対物レン
ズ寄りの部分に対して、フォーカシング用コイルを挟む
ように配設されていることを特徴とする、光ピックアッ
プ装置により、達成される。

【００１１】本発明の光ピックアップ装置は、好ましく
は、上記フォーカシング用コイルの対物レンズ寄りの部
分に対して、それぞれ互いに対向するように、二対のト
ラッキング用コイルが配設されている。

【００１２】本発明の光ピックアップ装置は、好ましく
は、上記フォーカシング用コイルの対物レンズ寄りの部
分に対して、中心からトラッキング方向に関して両側
で、二つのトラッキング用コイルが、互いに、対角線方
向に並ぶように配設されている。

【００１３】

【作用】上記構成によれば、上記トラッキング用コイル
が、フォーカシング用コイルの対物レンズ寄りの部分に
対して、フォーカシング用コイルを挟むように配設され
ているので、フォーカシング用コイルを挟んで配設され
たトラッキング用コイルの駆動力の力点が、該トラッキ
ング用コイルの中間点になる。従って、トラッキング用
コイルの駆動力の力点は、フォーカシング用コイルの対
物レンズ寄りの部分に位置することになり、フォーカシ
ング用コイルの駆動力の力点とほぼ一致することにな
る。かくして、フォーカシング用コイル及びトラッキン
グ用コイルの駆動力の力点付近にて、光ピックアップ装
置の可動部の振動特性を良好に調製しておくことによ
り、フォーカシング時及びトラッキング時の振動が効果
的に抑制され得ることになる。

【００１４】上記フォーカシング用コイルの対物レンズ
寄りの部分に対して、それぞれ互いに対向するように、
二対のトラッキング用コイルが配設されており、また
は、上記フォーカシング用コイルの対物レンズ寄りの部
分に対して、中心からトラッキング方向に関して両側
で、二つのトラッキング用コイルが、互いに対角線方向
に並ぶように配設されている場合には、トラッキング用
コイルは、トラッキング方向及びこれに直行する水平方
向に関して、フォーカシング用コイルの対物レンズ寄り
の部分の中心付近に重心を有することになる。従って、
トラッキング用コイルの駆動力の力点は、フォーカシン
グ用コイルの対物レンズ寄りの部分に位置することにな
り、フォーカシング用コイルの駆動力の力点とほぼ一致
することになる。

【００１５】

【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図１乃至図
６を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。

【００１６】図１乃至図６は、本発明による光ピックア
ップ装置の一実施例を示している。図１乃至図３におい
て、光ピックアップ装置１０は、対物レンズ１１を保持
するレンズホルダー１２と、該レンズホルダー１２に備
えられたコイルボビンに巻回されたフォーカシング用コ
イル１２ａ及びトラッキング用コイル１２ｂと、該レン
ズホルダー１２を固定配置されたダンパーベース１３に
対してフォーカシング方向Ｆ及びトラッキング方向Ｔに
移動可能に支持するサスペンションバネ１４とを含んで
いる。

【００１７】上記レンズホルダー１２は樹脂成形され、
一端に対物レンズ１１を保持すると共に、対物レンズ１
１以外は上記コイル巻回部を形成する中空部とされ、フ
ォーカシング用コイル１２ａ及びトラッキング用コイル
１２ｂが巻回されている。

【００１８】また、上記ダンパーベース１３は板金等金
属板を打抜いて形成され、先端には取付用穴１３ｃ，１
３ｃが設けられ、ほぼ中央には折り曲げ一体形成された
ヨーク１７が設けられ、他端には上記サスペンションバ
ネ１４の端部が取り付けられる樹脂性のベース部１３ａ
がネジ１３ｂ止めされている。

【００１９】上記サスペンションバネ１４は、図示の場
合、それぞれレンズホルダー１２の両側にて、その上面
とダンパーベース１３（ベース部１３ａ）の上面との間
を連結するように設けられているが、該レンズホルダー
１２の両側の下面とダンパーベース１３（ベース部１３
ａ）の下面との間を連結するサスペンションバネも備え
られており、全体として二対、計四本のサスペンション
バネ１４が配設されている。これにより、レンズホルダ
ー１２は傾斜することなく、フォーカシング方向Ｆ及び
トラッキング方向Ｔに関して、平行移動され得るように
なっている。

【００２０】さらに、上記各サスペンションバネ１４
は、その両端或いは一方特に、ダンパーベース１３（ベ
ース部１３ａ）に近い側が好ましいが、図示の場合、そ
の両端部分に、図４に拡大して示すように、制振部１４
ａを備えている。この制振部１４ａは、一側から真っ直
に延び且つやや大きな直径を有する拡大部１４ｂと、該
拡大部１４ｂの根元付近から、該拡大部１４ｂを包囲す
るように螺旋状に形成された環状部１４ｃと、この拡大
部１４ｂ及び環状部１４ｃ全体を覆うように備えられた
制振材１４ｄとから構成されている。

【００２１】上記制振材１４ｄは、各サスペンションバ
ネ１４の制振部１４ａに対して、図４（Ａ）に示すよう
に、液状の制振材１４ｄを滴下させた後、図４（Ｂ）に
示すように硬化させることにより、構成される。この場
合、滴下された液状の制振材１４ｄは、表面張力によっ
て、拡大部１４ｂを中心に包囲し且つ周縁が環状部１４
ｃに沿って位置するように、制振部１４ａに対してほぼ
円弧状に付着する。従って、硬化した制振材１４ｄは、
拡大部１４ｂ及び環状部１４ｃを円弧状に連結すること
により、拡大部１４ｂ及び環状部１４ｃの個々の振動を
抑制すると共に、拡大部１４ｂ及び環状部１４ｃの相互
の振動も抑制し得ることになる。かくして、各サスペン
ションバネ１４の制振が有効に行なわれ得ることにな
る。

【００２２】さらに、上記ダンパーベース１３（ベース
部１３ａ）ならびにレンズホルダー１２の上下面の両側
に、光ピックアップ装置１０全体の厚さを極力抑えるべ
く段落して、それぞれサスペンションバネ取付部２０，
２１及び３０，３１が設けられている。尚、該サスペン
ションバネ取付部２０，２１及び３０，３１は、上記ダ
ンパーベース１３ならびにレンズホルダー１２の上下面
の両側に段落して形成されることに限定されず、設計値
によっては、同一面でも良く、又片側だけに段落して形
成されても良く、ダンパーベース１３及びレンズホルダ
ー１２の何れかに段落して形成する等、設計値に応じ、
適宜形成されるものである。

【００２３】このサスペンションバネ取付部２０，２１
及び３０，３１は、互いに対称に構成されているので、
以下、サスペンションバネ取付部２０について説明す
る。即ち、サスペンションバネ取付部２０は、図５に示
すように、ダンパーベース１３（ベース部１３ａ）の上
面及び下面（下面は図示せず）に垂直に延びるように植
設されたピン２０ａを備えている。

【００２４】これに対して、該サスペンションバネ１４
の端部１４Ａは、横方向に拡大されることによりほぼ矩
形に形成されて、この矩形部の反対側に電源取り出し用
の端子１４Ｄが突出していると共に、矩形部の中心付近
にカシメ穴１４Ｂを備えている。このカシメ穴１４Ｂ、
図示の場合、上記ピン２０ａの直径より大きな内径を有
していると共に、等角度間隔に設けられた複数個（図示
の場合、６個）の半径方向内側に突出する係合爪１４Ｃ
を備え、この係合爪１４Ｃの先端は、上記ピン２０ａの
直径を越えて内側に延びている。尚、図中１４Ｅは位置
決め突起２０ｂが契合する係合穴を示す。

【００２５】これにより、該サスペンションバネ１４の
端部１４Ａの端部をダンパーベース１３のサスペンショ
ンバネ取付部２０に載置して、そのカシメ穴１４Ｂ内
に、該サスペンションバネ取付部２０のピン２０ａを嵌
入させ、該端部１４Ａを押下することにより、該サスペ
ンションバネ１４の端部１４Ａに設けられたカシメ穴１
４Ｂの係合爪１４Ｃは、ピン２０ａの外周面によって、
湾曲するように変形されながら、ピン２０ａの根元方向
に移動される。そして、サスペンションバネ１４の端部
１４Ａが、サスペンションバネ取付部２０の表面に当接
した状態で、図５（Ａ），（Ｂ）及び（Ｃ）に示すよう
に、サスペンションバネ１４の端部１４Ａが、サスペン
ションバネ取付部２０に仮固定され、その後図４に示す
ように、該ピン２０ａの上に樹脂２２を塗布し、硬化さ
せることにより、カシメ固定されることになる。

【００２６】上記コイルボビンは、図６に示すように、
フォーカシング方向Ｆに向かって貫通する中空部を有す
るフォーカシング用コイル巻回部１２ｃに巻回されたフ
ォーカシング用コイル１２ａと、該フォーカシング用コ
イル１２ａの対物レンズ寄りの部分１２ｄに対して、ト
ラッキング方向に並んで取り付けられたトラッキング用
コイル１２ｂを備えている。各コイル１２ａ，１２ｂ
は、その巻線端末が、図１及び図２に示すように、サス
ペンションバネ取付部３０，３１におけるサスペンショ
ンバネ１４の端部１４Ａにハンダ付け固定され、外部の
駆動回路に接続されている。

【００２７】さらに、トラッキング用コイル１２ｂは、
図６に示すように、フォーカシング用コイル１２ａの対
物レンズ寄りの部分１２ｄの前面（対物レンズ側の面）
及び後面（対物レンズとは反対側の面）に対して、それ
ぞれ中心からトラッキング方向両側にて、互いに対向す
るように取り付けられた二対のトラッキング用コイルか
ら構成されている。

【００２８】さらに、ダンパーベース１３に対して、ヨ
ーク１７が固定配置されている。このヨーク１７は、横
から見たとき、Ｕ字形の形状を有しており、二つのヨー
ク１７，１７が、それぞれレンズホルダー１２をトラッ
キング方向に垂直な水平方向から間隔を開けて挟むよう
に配設されている。さらに、該ヨーク１７，１７のレン
ズホルダー１２に対向した内面には、マグネット１８，
１８が備えられている。

【００２９】本発明による光ピックアップ装置１０は、
以上のように構成されており、外部の駆動回路から、各
コイル１２ａ，１２ｂに駆動制御電圧が供給されること
により、フォーカシング用コイル１２ａまたはトラッキ
ング用コイル１２ｂに磁界が発生する。そして、各コイ
ル１２ａ，１２ｂによる磁束が、ヨーク１７及びマグネ
ット１８，１８により形成され且つ該コイル１２ａ，１
２ｂを通過する磁束と相互に作用することにより、該レ
ンズホルダー１２に対して、フォーカシング方向Ｆ及び
トラッキング方向Ｔの力が作用する。かくして、レンズ
ホルダー１２に取り付けられた対物レンズ１１が、フォ
ーカシング方向Ｆ及びトラッキング方向Ｔに関して適宜
に移動せしめられ得るようになっている。

【００３０】この場合、上記トラッキング用コイル１２
ｂは、フォーカシング用コイル１２ａの対物レンズ寄り
の部分１２ｄに対して、フォーカシング用コイル１２ａ
の上記部分１２ｄを挟むように配設されている。従っ
て、フォーカシング用コイル１２ａの部分１２ｄを挟ん
で配設されたトラッキング用コイル１２ｂの駆動力の力
点は、該トラッキング用コイル１２ｂの中間点になる。
即ち、二対のトラッキング用コイル１２ｂのトラッキン
グ方向及びこれに直行する水平方向に関して中間点は、
フォーカシング用コイル１２ａの部分１２ｄの中心に一
致することになる。かくして、トラッキング用コイル１
２ｂの駆動力の力点は、フォーカシング用コイル１２ａ
の駆動力の力点とほぼ一致することになる。

【００３１】これにより、光ピックアップ装置１０の可
動部は、フォーカシング用コイル１２ａの部分１２ｄに
関して、振動特性が良好になるように、構成されること
により、フォーカシング時及びトラッキング時の双方に
おいて、良好な振動特性が得られることになる。

【００３２】図７は、本発明による光ピックアップ装置
の他の実施例を示している。即ち、図７において、光ピ
ックアップ装置は、上記フォーカシング用コイル１２ａ
の対物レンズ寄りの部分１２ｄに対して、中心からトラ
ッキング方向に関して一側（図７にて左側）では、上記
部分１２ｄの前面に、また他側（図７にて右側）では、
上記部分１２ｄの後面に、それぞれ一つのトラッキング
用コイル１２ｂが、互いに対角線方向に並ぶように配設
されている点を除いては、図１乃至図６に示す光ピック
アップ装置１０と同様の構成である。

【００３３】さらに、本発明による光ピックアップ装置
の他の実施例の場合、二つのトラッキング用コイル１２
ｂが、フォーカシング用コイル１２ｄに対して対角線方
向に配設されていることにより、図１乃至図６に示した
光ピックアップ装置１０に比較して、可動部が計量に構
成されることになる。

【００３４】尚、上記実施例においては、サスペンショ
ンバネ１４は、制信部１４ａが設けられた実施例を示し
たが、制信部１４ａがない場合にも適用でき、また、サ
スペンションバネ１４両端のサスペンションバネ取付部
２０，２１及び３０，３１の取付構造がそれぞれ異なる
場合にも適用できることは明らかである。

【００３５】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、上
記トラッキング用コイルが、フォーカシング用コイル
の、対物レンズ寄りの部分に対して、フォーカシング用
コイルを挟むように配設されているので、フォーカシン
グ用コイルを挟んで配設されたトラッキング用コイルの
駆動力の力点が、該トラッキング用コイルの中間点にな
る。

【００３６】従って、トラッキング用コイルの駆動力の
力点は、フォーカシング用コイルの対物レンズ寄りの部
分に位置することになり、フォーカシング用コイルの駆
動力り力点とほぼ一致することになる。かくして、フォ
ーカシング用コイル及びトラッキング用コイルの駆動力
の力点付近にて、光ピックアップ装置の可動部の振動特
性を良好に調整しておくことにより、フォーカシング時
及びトラッキング時の振動が効果的に抑制され得ること
になる。

【００３７】かくして、本発明によれば、フォーカシン
グ方向及びトラッキング方向に関して良好な振動特性を
有するようにした、極めて優れた光ピックアップ装置が
提供され得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による光ピックアップ装置の一実施例を
示す概略斜視図である。

【図２】図１の光ピックアップ装置の平面図である。

【図３】図１の光ピックアップ装置の断面図である。

【図４】図１の光ピックアップ装置におけるサスペンシ
ョンバネを示し、（Ａ）は制振部の制振材滴下時、及び
（Ｂ）は制振材硬化後の拡大斜視図である。

【図５】図１の光ピックアップ装置におけるサスペンシ
ョンバネ取付部を示し、（Ａ）は分離した分解説明図、
（Ｂ）は組み付けた状態の平面図、及び（Ｃ）は断面図
である。

【図６】図１の光ピックアップ装置におけるフォーカシ
ング用コイル及びトラッキング用コイルを示す概略平面
図である。

【図７】本発明による光ピックアップ装置の他の実施例
におけるフォーカシング用コイル及びトラッキング用コ
イルを示す概略平面図である。

【図８】従来の光ピックアップ装置の一例を示す概略分
解斜視図である。

【図９】図７の光ピックアップ装置を組み付けた状態の
断面図である。

【図１０】図７の光ピックアップ装置におけるフォーカ
シング用コイル及びトラッキング用コイルを示す概略斜
視図である。

【図１１】図７の光ピックアップ装置におけるフォーカ
シング用コイル及びトラッキング用コイルと駆動力点と
の関係を示す概略平面図である。

【符号の説明】

１０ 光ピックアップ装置 １１ 対物レンズ １２ レンズホルダー １２ａ フォーカシング用コイル １２ｂ トラッキング用コイル １２ｄ 対物レンズ寄りの部分 １３ ダンパーベース １３ａ ベース部 １４ サスペンションバネ １４Ａ 他端 １７ ヨーク １８ マグネット ２０，２１ サスペンションバネ取付部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 対物レンズを保持するレンズホルダー
   と、該レンズホルダーのコイル巻回部に巻回されたフォ
   ーカシング用コイル及びトラッキング用コイルと、該レ
   ンズホルダーを固定配置されたダンパーベースに対して
   フォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能に
   支持すると共に上記コイルに給電を行なうサスペンショ
   ンバネとを含んでいる、光ピックアップ装置において、 上記トラッキング用コイルが、フォーカシング用コイル
   の対物レンズ寄りの部分に対して、フォーカシング用コ
   イルを挟むように配設されていることを特徴とする、光
   ピックアップ装置。
2. 【請求項２】 上記フォーカシング用コイルの対物レン
   ズ寄りの部分に対して、それぞれ互いに対向するよう
   に、二対のトラッキング用コイルが配設されていること
   を特徴とする、請求項１に記載の光ピックアップ装置。
3. 【請求項３】 上記フォーカシング用コイルの対物レン
   ズ寄りの部分に対して、中心からトラッキング方向に関
   して両側で、二つのトラッキング用コイルが、互いに対
   角線方向に並ぶように配設されていることを特徴とす
   る、請求項１に記載の光ピックアップ装置。