JP2023132242A - レンズ駆動装置及びカメラモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーが部材非磁性材料で形成されている場合であっても十分な駆動力(推力)を発生させることができるレンズ駆動装置を提供すること。【解決手段】レンズ駆動装置100は、ベース部材18及び非磁性材料で形成されたカバー部材4を含む筐体HSと、筐体HS内に配置されるレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2に固定されたコイル3と、コイル3に対向するとともに、カバー部材4の内面に固定された磁石5と、レンズ保持部材2を光軸方向へ移動可能に支持する上側板ばね16及び下側板ばね26と、を備える。磁石5は、上面が上側板ばね16よりも上方に位置し、下面が下側板ばね26よりも下方に位置するようにカバー部材4の内面に固定されている。【選択図】図2

Description

本開示は、例えばカメラ付き携帯機器等に搭載されるレンズ駆動装置、及び、レンズ駆動装置を含むカメラモジュールに関する。
従来、非磁性材料で形成されたカバー部材と、カバー部材内に配置される、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、レンズ保持部材に固定されたコイルと、コイルに対向するとともにカバー部材の内面に固定された磁石と、レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する板ばねと、を備えたレンズ駆動装置が知られている(特許文献1参照)。この装置では、レンズ保持部材を光軸方向に沿って移動させるための駆動力(推力)は、磁石及びコイルによって構成される駆動部が電磁的に発生させる。
国際公開第2018/043132号
しかしながら、この装置では、カバー部材が非磁性材料で形成されているため、レンズ体の重さによっては駆動力(推力)が不足してしまうおそれがある。
そこで、カバー部材が非磁性材料で形成されている場合であっても十分な駆動力(推力)を発生させることができるレンズ駆動装置を提供することが望まれる。
本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置は、ベース部材及び非磁性材料で形成されたカバー部材を含む筐体と、前記筐体内に配置され、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材に固定されたコイルと、前記コイルに対向するとともに、前記カバー部材の内面に固定された磁石と、前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する上側板ばね及び下側板ばねと、を備えたレンズ駆動装置において、前記上側板ばねは、前記レンズ保持部材の上部に固定される上可動側支持部と、前記カバー部材に固定される上固定側支持部と、前記上可動側支持部と前記上固定側支持部との間に設けられた弾性腕部とを有し、前記下側板ばねは、前記レンズ保持部材の下部に固定される下可動側支持部と、前記ベース部材に固定される下固定側支持部と、前記下可動側支持部と前記下固定側支持部との間に設けられた弾性腕部とを有し、前記磁石は、上面が前記上側板ばねよりも上方に位置し、下面が前記下側板ばねよりも下方に位置する。
上述のレンズ駆動装置は、カバー部材が非磁性材料で形成されている場合であっても十分な駆動力(推力)を発生させることができる。
レンズ駆動装置の斜視図である。 レンズ駆動装置の分解斜視図である。 レンズ保持部材の斜視図である。 コイル及び上側板ばねが取り付けられたレンズ保持部材の斜視図である。 コイル及び下側板ばねが取り付けられたレンズ保持部材の底面の斜視図である。 コイルが取り付けられたレンズ保持部材の底面図である。 コイルが取り付けられたレンズ保持部材の一部の底面図である。 上側板ばねの上面図である。 下側板ばねの上面図である。 固定側部材の一部を構成する部材の斜視図である。 上部組立体の組立手順を説明する図である。 レンズ駆動装置の組立手順を説明する図である。 カバー部材が取り外された状態のレンズ駆動装置の斜視図である。 レンズ駆動装置の正面図である。 レンズ駆動装置の左側面図である。 カバー部材、磁石、及びベース部材の断面図である。
以下、本発明の実施形態の一例であるレンズ駆動装置100について図面を参照して説明する。図1は、レンズ駆動装置100の斜視図である。図2は、レンズ駆動装置100の分解斜視図である。
図1及び図2において、X1は、三次元直交座標系を構成するX軸の一方向を表し、X2は、X軸の他方向を表す。また、Y1は、三次元直交座標系を構成するY軸の一方向を表し、Y2は、Y軸の他方向を表す。同様に、Z1は、三次元直交座標系を構成するZ軸の一方向を表し、Z2は、Z軸の他方向を表す。図1及び図2では、レンズ駆動装置100のX1側は、レンズ駆動装置100の前側(正面側)に相当し、レンズ駆動装置100のX2側は、レンズ駆動装置100の後側(背面側)に相当する。また、レンズ駆動装置100のY1側は、レンズ駆動装置100の左側に相当し、レンズ駆動装置100のY2側は、レンズ駆動装置100の右側に相当する。また、レンズ駆動装置100のZ1側は、レンズ駆動装置100の上側(被写体側)に相当し、レンズ駆動装置100のZ2側は、レンズ駆動装置100の下側(撮像素子側)に相当する。他の図においても同様である。
レンズ駆動装置100は、図2に示すように、レンズ体(図示せず。)を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2を光軸方向(Z軸方向)に沿って移動させる駆動力(推力)を発生させる駆動部DMと、レンズ保持部材2を光軸方向に移動可能に支持する板ばね6と、板ばね6が固定される固定側部材FBと、外部の電源とレンズ駆動装置100との間の電気的な接続をもたらす金属部材7とを含む。レンズ体は、例えば、少なくとも1枚のレンズを備えた筒状のレンズバレルであり、その中心軸線が光軸方向に沿うように構成されている。「光軸方向」は、レンズ体に関する光軸OAの方向、及び、光軸OAに平行な方向を含む。
駆動部DMは、図2に示すように、略直方体の外形を有するレンズ保持部材2の四つの側部のうちの対向する二つに保持される二つのオーバル形状の巻回部13(第1巻回部13A及び第2巻回部13B)を有するコイル3と、径方向(光軸OAに垂直な方向)においてコイル3と対向して配置される磁石5と、を含む。なお、図2では、明瞭化のため、巻回部13に関しては、絶縁部材で表面を被覆された導電性の線材の詳細な巻回状態の図示を省略している。巻回部13を図示する他の図においても同様である。
カバー部材4は、非磁性材料で形成された筒状の外側ケースであり、固定側部材FBの一部を構成している。図示例では、カバー部材4は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成された板材に抜き加工及び絞り加工等を施して作製されている。
具体的には、カバー部材4は、図1に示すように、矩形筒状の外周壁部4Aと、外周壁部4Aの上端(Z1側の端)と連続するように設けられた矩形環状の天板部4Bとを有し、収納部4Sを形成している。天板部4Bの中央には円形の開口が形成されている。また、天板部4Bは、四つの角部のそれぞれに形成された四つの段差部4Cを有する。四つの段差部4Cは、下方(Z2方向)に凹むように形成されており、第1段差部4C1~第4段差部4C4を含む。
外周壁部4Aは、第1側板部4A1~第4側板部4A4を含む。第1側板部4A1及び第3側板部4A3は互いに対向して一対の側板部を構成している。同様に、第2側板部4A2及び第4側板部4A4は互いに対向して別の一対の側板部を構成している。そして、第1側板部4A1及び第3側板部4A3のそれぞれは、第2側板部4A2及び第4側板部4A4のそれぞれに対して垂直である。
また、図2に示すように、外周壁部4Aの下部には複数の切り欠き部CUが形成されている。具体的には、第1側板部4A1の下部には四つの第1切り欠き部CU1が形成され、第2側板部4A2の下部には四つの第2切り欠き部CU2が形成され、第3側板部4A3の下部には四つの第3切り欠き部CU3が形成され、第4側板部4A4の下部には四つの第4切り欠き部CU4が形成されている。
このように構成されたカバー部材4は、レンズ保持部材2、コイル3、磁石5、及び板ばね6を収納部4S内に収容し、且つ、図1に示すようにベース部材18に結合されてベース部材18とともに筐体HSを構成する。
磁石5は、駆動部DMの一部を構成している。図示例では、磁石5は、第2側板部4A2に対向するように配置される第1磁石5Aと、第4側板部4A4に対向するように配置される第2磁石5Bと、を含む。
第1磁石5Aは、径方向に分極された二つの永久磁石(二極磁石)の組み合わせで構成されている。図2は、N極をクロスハッチングで表し、S極を斜線ハッチングで表している。二つの二極磁石の組み合わせは、光軸方向に分極された一つの二極磁石又は一つの四極磁石等に比べ、カバー部材4の外側に磁場が漏れるのをより確実に抑えることができるという利点を有する。但し、第1磁石5Aは、一つの二極磁石で構成されていてもよく、一つの四極磁石で構成されていてもよい。第2磁石5Bについても同様である。
具体的には、第1磁石5Aは、図2に示すように、第1上側磁石5AU及び第1下側磁石5ALを含む。また、第2磁石5Bは、第2上側磁石5BU及び第2下側磁石5BLを含む。第1上側磁石5AU、第1下側磁石5AL、第2上側磁石5BU、及び第2下側磁石5BLは何れも略直方体形状を有している。
また、磁石5は、コイル3(巻回部13)の外側に位置するとともに、カバー部材4の外周壁部4Aの二面に沿うように配置されている。また、磁石5は、接着剤AD2(図7参照)により、外周壁部4Aの内面に固定されている。具体的には、第1上側磁石5AU及び第1下側磁石5ALは、第1巻回部13Aの外側に位置するとともに、第2側板部4A2の内面に固定されている。また、第2上側磁石5BU及び第2下側磁石5BLは、第2巻回部13Bの外側に位置するとともに、第4側板部4A4の内面に固定されている。
板ばね6は、レンズ保持部材2とカバー部材4との間に配置される上側板ばね16と、レンズ保持部材2とベース部材18との間に配置される下側板ばね26と、を含む。下側板ばね26は、第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bを含む。
固定側部材FBは、カバー部材4と、金属部材7が埋め込まれたベース部材18とを含む。
レンズ駆動装置100は、略直方体形状を有し、撮像素子(図示せず。)を実装した基板(図示せず。)の上に取り付けられる。基板と、レンズ駆動装置100と、レンズ保持部材2に装着されたレンズ体と、レンズ体に対向するように基板に実装された撮像素子とはカメラモジュールを構成する。コイル3は、下側板ばね26、金属部材7、及び基板を介して外部の電源に接続される。コイル3に電流が流れると、駆動部DMは、光軸方向に沿った駆動力(推力)を電磁的に発生させる。
レンズ駆動装置100は、この駆動力を利用し、撮像素子のZ1側(被写体側)で、光軸方向に沿ってレンズ保持部材2を移動させることで自動焦点調節機能を実現する。具体的には、レンズ駆動装置100は、撮像素子から離れる方向にレンズ保持部材2を移動させてマクロ撮影を可能にし、撮像素子に近づく方向にレンズ保持部材2を移動させて無限遠撮影を可能にしている。
次に、図3A~図3C、図4A、及び図4Bを参照し、レンズ保持部材2について説明する。図3Aは、レンズ保持部材2の斜視図である。図3Bは、図3Aのレンズ保持部材2にコイル3及び上側板ばね16が取り付けられた状態を示す。図3Cは、レンズ保持部材2の底面の斜視図であり、レンズ保持部材2にコイル3及び下側板ばね26が取り付けられた状態を示す。図4Aは、レンズ保持部材2の底面図であり、図4Bは、図4Aにおける破線で囲まれた部分R1の拡大図である。なお、図3B及び図3Cでは、明瞭化のため、コイル3及び板ばね6にはドットパターンが付されている。また、図4Bでは、明瞭化のため、コイル3にはドットパターンが付されている。
図示例では、レンズ保持部材2は、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を射出成形することによって作製されている。具体的には、レンズ保持部材2は、図3Aに示すように、光軸方向に沿って延びる貫通孔2Kが形成された筒状部12を含む。
筒状部12の円筒状の内周面には、その内周面とレンズ体との間に接着剤を行き渡らせることができるように螺旋溝が設けられている。また、筒状部12には、被写体側の端面に四つの凹部12Hを有した円環状の台座部12Dが設けられている。台座部12Dには、図3Bに示すように、上側板ばね16を構成する円環状の内側部分16iが載置される。
筒状部12の外周面には、図3Aに示すように、コイル3を保持する突起12Pが設けられている。図示例では、突起12Pは、光軸方向に垂直なコイル軸CXの周囲に導電性の線材が巻き付けられるよう、筒状部12の外周面から径方向外側に突出するとともに略直方体形状を有している。具体的には、突起12Pは、レンズ保持部材2における互いに対向する二つの外側面に配置されている。図示例では、突起12Pは、Y1側の外側面に配置された第1突起12PAと、Y2側の外側面に配置された第2突起12PBとを含む。
コイル3の巻回部13は、図3Bに示すように、突起12Pに導電性の線材を巻き付けて形成されている。具体的には、巻回部13は、第2側板部4A2と対向するように配置される第1巻回部13A(図3B参照)と、第4側板部4A4と対向するように配置される第2巻回部13B(図3C参照)とを含む。第1巻回部13Aと第2巻回部13Bとは連結部3Cによって連結されている。そして、第1巻回部13Aは第1突起12PA(図3B参照)に巻き付けられ、第2巻回部13Bは第2突起12PB(図3C参照)に巻き付けられる。図示例では、巻回部13は、接着剤を用いずに突起12Pに固定されているが、接着剤を用いて突起12Pに固定されてもよい。また、巻回部13の巻き方向は、任意であり、例えば、磁石5の配置(着磁方向)に応じて決定される。また、巻回部13は、巻回された状態で突起12Pに取り付けられてもよい。
レンズ保持部材2は、図3Cに示すように、撮像素子側(Z2側)の端面から下方(Z2方向)に突出した、角形凸状の突出部である二つの保持部72と、丸形凸状の四つの突設部2Tと、を含む。
保持部72は、図4Aに示すように、コイル3を構成する線材の一端が巻き付けられる第1保持部72Aと、コイル3を構成する線材の他端が巻き付けられる第2保持部72Bとを含む。このように、コイル3を構成する線材の両端は、保持部72に巻き付けられて保持される。
突設部2Tは、図3Cに示すように、第1下側板ばね26Aに対応する二つの突設部2Tと、第2下側板ばね26Bに対応する二つの突設部2Tとを含む。突設部2Tには、第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bのそれぞれの下可動側支持部としての内側部分26iが装着されて固定される。第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iの固定は、内側部分26iに形成された貫通孔に挿通された突設部2Tを熱かしめすることによって実現される。図3Cでは、突設部2Tは、熱かしめされた後の先端が変形した状態で表されている。他の図においても同様である。
次に、レンズ駆動装置100の駆動部DMについて説明する。駆動部DMは、図2に示すように、コイル3及び磁石5を含む。具体的には、コイル3は、第2側板部4A2に対向するように配置された第1巻回部13Aと、第4側板部4A4に対向するように配置された第2巻回部13Bとを含む。磁石5は、第2側板部4A2の内面に接着固定された第1磁石5Aと、第4側板部4A4の内面に接着固定された第2磁石5Bとを含む。そして、駆動部DMは、コイル3に流れる電流と磁石5が発生する磁界とで駆動力(推力)を発生させ、レンズ保持部材2を光軸方向に沿って上下に移動させる。
コイル3の延在部33は、図4Aに示すように、コイル3を構成する線材の一端側で第1巻回部13Aに繋がっている第1延在部33Aと、コイル3を構成する線材の他端側で第2巻回部13Bに繋がっている第2延在部33Bとを含む。
具体的には、第1延在部33Aは、図4Bに示すように、第1保持部72Aに巻き付けられる巻き付け部33mと、レンズ保持部材2の底面(Z2側の面)と対向して延びる対向部33cとを含む。第2延在部33Bについても同様である。
図示例では、第1延在部33Aは、コイル3の線材が第1突起12PAの外周に巻き付けられる前に、レンズ保持部材2の第1保持部72Aに巻き付けられる。図4Bに示す例では、コイル3の線材の一部が第1保持部72Aに3ターン巻き付けられている。これにより、巻き付け部33mが第1保持部72Aに形成され、第1延在部33Aの一部が第1保持部72Aに保持される。
次に、第1突起12PAの外周に線材が巻き付けられる。その際には、図4Bに示すように、巻き付け部33mから第1突起12PAに向かう線材は、レンズ保持部材2の底面と対向するように延びる。レンズ保持部材2の底面と対向する部分は第1延在部33Aの対向部33cを構成する。
第1突起12PAにおいて第1巻回部13Aが形成された後、第1巻回部13Aから引き出される線材は、第2突起12PBの外周に巻き付けられる。そして、第1突起12PAの外周への線材の巻き付けと、第2突起12PBの外周への線材の巻き付けとが終了すると、コイル3を構成する線材の他端に繋がる第2延在部33Bは、図4Aに示すように、レンズ保持部材2の右側面(Y2面)側から底面(Z2面)側に引き出される。具体的には、対向部33cがレンズ保持部材2の底面と対向して延び、巻き付け部33mがレンズ保持部材2の第2保持部72Bに巻き付けられる。図4Aに示す例では、第2延在部33Bは、第2保持部72Bに3ターン巻き付けられている。
次に、図5A及び図5Bを参照し、板ばね6の詳細について説明する。図5Aは、上側板ばね16の上面図であり、図5Bは、下側板ばね26の上面図である。
図示例では、板ばね6は、銅合金を主な材料とした金属板から作製されている。具体的には、板ばね6は、レンズ保持部材2とカバー部材4との間に配置される上側板ばね16と、レンズ保持部材2とベース部材18との間に配置される下側板ばね26とを含む。板ばね6(上側板ばね16、第1下側板ばね26A、及び第2下側板ばね26B)のそれぞれは、レンズ保持部材2と固定側部材FBとを接続し、固定側部材FBに対してレンズ保持部材2が光軸方向へ移動可能となるようにレンズ保持部材2を空中で支持している。また、第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bは、コイル3に電流を供給するための給電部材としても機能する。そのため、第1下側板ばね26Aはコイル3を構成する線材の一端に電気的に接続され、第2下側板ばね26Bはコイル3を構成する線材の他端に電気的に接続されている。
具体的には、上側板ばね16は、図5Aに示すように、上面視で略矩形状の外形を有し、レンズ保持部材2に固定される上可動側支持部としての円環状の内側部分16iと、固定側部材FBとしてのカバー部材4に固定される上固定側支持部としての二つの外側部分16eと、内側部分16iと二つの外側部分16eのそれぞれとの間に位置する四つの弾性腕部16gとを含む。具体的には、内側部分16iは、レンズ保持部材2の台座部12D(図3A参照)と対向するように設けられている。二つの外側部分16eのそれぞれは、二つの角部分16bと、二つの角部分16bを繋ぐ桟部16rとを有している。桟部16rは、第1側板部4A1に沿って延びる第1桟部16r1と、第3側板部4A3に沿って延びる第2桟部16r2と、を含む。角部分16bは、接着剤AD1(図7参照)でカバー部材4(天板部4B)の角部に形成された段差部4Cに固定される。
より具体的には、上側板ばね16がレンズ駆動装置100に組み込まれた際には、図3Bに示すように、内側部分16iは、レンズ保持部材2の台座部12D(図3A参照)に載置される。そして、内側部分16iは、台座部12Dに形成された四つの凹部12Hのそれぞれに塗布された接着剤AD3(図8参照)によってレンズ保持部材2に固定される。外側部分16eは、カバー部材4(天板部4B)の角部に形成された段差部4Cの天井面に塗布された接着剤AD1(図7参照)によってカバー部材4の天井面に固定される。
上側板ばね16は、図5Aに示すように、実質的に、光軸OAに対して二回回転対称の形状を有している。そして、上側板ばね16は、内側部分16iにおいてレンズ保持部材2に固定され、外側部分16eにおいてカバー部材4に固定されている。そのため、上側板ばね16は、レンズ保持部材2をバランス良く空中で支持できる。
第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bは、図5Bに示すように、それぞれの内側形状が略半円環形状となるように構成されている。そして、第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bのそれぞれは、レンズ保持部材2に固定される下可動側支持部としての内側部分26iと、固定側部材FBとしてのベース部材18に固定される下固定側支持部としての二つの外側部分26eと、内側部分26iと外側部分26eとの間に位置する弾性腕部26gとを含む。
第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iは、図5Bに示すように、レンズ保持部材2に固定される二つの内側接合部分26cと、二つの内側接合部分26cを繋ぐ連結部26pと、光軸方向(Z軸方向)においてコイル3の延在部33と対向する接続板部26hとを含む。
第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bがレンズ駆動装置100に組み込まれた際には、図3Cに示すレンズ保持部材2の四つの突設部2Tのそれぞれは、図5Bに示す第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bのそれぞれの内側接合部分26cに設けられた円形の貫通孔に挿通されて嵌合される。これにより、第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iは、レンズ保持部材2に位置決めされ且つ固定される。第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bは、例えば、レンズ保持部材2の突設部2Tに熱かしめ又は冷間かしめを施すことで、レンズ保持部材2に固定される。
図4Bを参照する以下の説明は、主に第1下側板ばね26Aとレンズ保持部材2及びコイル3との関係に関する。但し、第1下側板ばね26Aに関する説明は、第2下側板ばね26Bにも同様に適用される。
第1下側板ばね26Aの内側部分26iの接続板部26h(図5B参照)は、図3C及び図4Bに示すように、レンズ駆動装置100が組み立てられた際には、レンズ保持部材2の突堤部82と対向する。すなわち、接続板部26hの被写体側(Z1側)の面は、突堤部82によって形成された収容部82sと対向する。そして、コイル3の第1延在部33Aの対向部33cは、図4Bに示すように、第1下側板ばね26Aの内側部分26i(接続板部26h)の被写体側の面とレンズ保持部材2の撮像素子側(Z2側)の面との間を通って延びる。
突堤部82は、図4Bに示すように、レンズ保持部材2の中心側に位置する内側壁部82uと、内側壁部82uと対向して外側に位置する外側壁部82vと、第1保持部72Aに近い側で内側壁部82uと外側壁部82vとの間に位置する側壁部82wとを含む。第1保持部72Aから遠い突堤部82の先端側には、図4Bに示すように、壁部が切り欠かれた開放部82zが形成されている。第1延在部33Aの対向部33cは、開放部82zを通って外方に延びる。そして、三つの壁部(内側壁部82u、外側壁部82v、及び側壁部82w)で囲われた空間が収容部82sを形成している。収容部82sは、コイル3の第1延在部33Aと第1下側板ばね26Aとを接続する導電性接着剤を収容できるように構成されている。
第1下側板ばね26Aがレンズ保持部材2に組み付けられた際には、図3Cに示すように、第1保持部72Aは、その先端が第1下側板ばね26Aの内側部分26iの撮像素子側(Z2側)に位置するように、内側部分26iよりも下方(Z2方向)に突出している。また、巻き付け部33mの一部も内側部分26iの撮像素子側(Z2側)に位置するように第1保持部72Aに巻き付けられている。
第1下側板ばね26Aとコイル3の第1延在部33Aは、合成樹脂中に銀粒子等の導電性フィラーが分散された導電性接着剤で電気的且つ物理的に接続される。具体的には、第1下側板ばね26Aをレンズ保持部材2に取り付ける前に、レンズ保持部材2の突堤部82で囲まれた収容部82sに導電性接着剤が塗布され、その後、第1下側板ばね26Aがレンズ保持部材2に装着される。そして、レンズ保持部材2の突設部2Tが熱かしめされ、且つ、導電性接着剤が熱硬化される。導電性接着剤の収容部82sへの塗布から導電性接着剤の熱硬化までは、第1保持部72Aが鉛直上方に突出するようにレンズ保持部材2が逆さまに置かれた状態で行われる。そのため、導電性接着剤は、流動性を有する場合であっても、所望の位置(収容部82s内の位置)に適切に留まる。そして、対向部33cの一部は、収容部82s内に配置されているため、導電性接着剤内に埋設される。なお、導電性接着剤は、熱硬化型に限らず、紫外線硬化型又は湿気硬化型等であってもよい。
第1下側板ばね26Aの外側部分26eは、図5Bに示すように、ベース部材18に固定される二つの外側接合部分26dを含む。第1下側板ばね26Aの外側接合部分26dに設けられた貫通孔は、ベース部材18の上面に設けられた突設部18T(図6参照)と嵌合する。これにより、第1下側板ばね26Aの外側部分26eは、ベース部材18に位置決めされ且つ固定される。
第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bは、図5Bに示すように、光軸OAに対して略二回回転対称の形状を有する。そして、第1下側板ばね26Aは、二つの内側接合部分26cでレンズ保持部材2に接続され、二つの外側接合部分26dでベース部材18に接続されている。第2下側板ばね26Bについても同様である。この構成により、第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bは、レンズ保持部材2を光軸方向へ移動可能な状態でバランス良く空中で支持することができる。
次に、図6を参照し、ベース部材18の詳細について説明する。図6は固定側部材FBの一部を構成する部材の斜視図である。具体的には、図6の上図は金属部材7が埋め込まれていないベース部材18の斜視図であり、図6の中央図はベース部材18に埋め込まれている金属部材7の斜視図であり、図6の下図は金属部材7が埋め込まれたベース部材18の斜視図である。なお、図示例では、固定側部材FBは、カバー部材4、磁石5、金属部材7、及びベース部材18を含む。また、図6では、明瞭化のため、金属部材7にはドットパターンが付されている。
ベース部材18は、液晶ポリマー等の合成樹脂を用いた射出成形によって作製される。図示例では、ベース部材18は、図6に示すように、上面視で略矩形状の外形を有し、中央に円形の開口18Kを有する。
また、ベース部材18の被写体側(Z1側)の面(上面)には、上方に向けて突出する六つの突設部18Tが設けられている。突設部18Tは、第1下側板ばね26A及び第2下側板ばね26Bのそれぞれにおける外側接合部分26dに設けられた貫通孔に挿通され且つ嵌合される。この際、突設部18Tは熱かしめが施されて外側接合部分26dに固定される。図6では、突設部18Tは、熱かしめが施された後の先端が変形した状態で図示されている。なお、突設部18Tは冷間かしめが施されて外側接合部分26dに固定されてもよい。
また、ベース部材18の上面には、下方に向けて凹む二つの凹部18Gが設けられている。図示例では、凹部18Gは、第1磁石5A(第1下側磁石5AL)の下面と対向するように設けられた左側凹部18GLと、第2磁石5B(第2下側磁石5BL)の下面と対向するように設けられた右側凹部18GRと、を含む。
また、ベース部材18の上面には、上方に向けて突出する四つの壁部18Wが設けられている。図示例では、壁部18Wは、カバー部材4とベース部材18とを接着固定するための接着剤AD4(図8参照)がベース部材18の上面を通って開口18K内に侵入するのを抑制できるように構成されている。具体的には、壁部18Wは、後側壁部18WB、前側壁部18WF、左側壁部18WL、及び、右側壁部18WRを含む。前側壁部18WFは、第1側板部4A1の内面に対向するように且つY軸方向に沿って延びるように構成されている。後側壁部18WBは、第3側板部4A3の内面に対向するように且つY軸方向に沿って延びるように構成されている。左側壁部18WLは、第2側板部4A2の内面に対向するように且つ左側凹部18GLの内底面に沿ってX軸方向に延びるように構成されている。右側壁部18WRは、第4側板部4A4の内面に対向するように且つ右側凹部18GRの内底面に沿ってX軸方向に延びるように構成されている。
また、ベース部材18の角部には、上方に向けて突出する四つの凸部18Sが設けられている。図示例では、四つの凸部18Sはそれぞれの上面が同一平面上に位置するように構成されている。そして、四つの凸部18Sはそれぞれの上面に下側板ばね26の外側接合部分26dが載置され且つ固定されるように構成されている。また、突設部18Tは、凸部18Sの上面から上方に突出するように構成されている。
また、ベース部材18には、図6に示すように、銅若しくは鉄又はそれらを主成分とする合金等の材料を含む金属板から形成された金属部材7がインサート成形されて埋め込まれている。
金属部材7は、第1金属部材7A~第6金属部材7Fを含む。第1金属部材7Aは、ベース部材18に形成された凸部18Sの上面(Z1側の面)において露出する接続部7ACを有し、第2金属部材7Bは、ベース部材18に形成された別の凸部18Sの上面(Z1側の面)において露出する接続部7BCを有する。なお、接続部7AC及び接続部7BCのそれぞれの表面は、四つの凸部18Sのそれぞれの上面とともに同一平面上に位置している。
接続部7ACは、第1下側板ばね26Aの外側接合部分26dにおける貫通孔26dt(図5B参照)を含む部分に接した状態で、導電性接合材を介して第1下側板ばね26Aの外側接合部分26dに接合される。導電性接合材は、例えば、半田又は導電性接着剤等である。図示例では、導電性接合材は導電性接着剤である。
同様に、接続部7BCは、第2下側板ばね26Bの外側接合部分26dにおける貫通孔26dt(図5B参照)を含む部分に接した状態で、導電性接合材を介して第2下側板ばね26Bの外側接合部分26dに接合される。
第1金属部材7Aは、ベース部材18の底面(Z2側の面)から下方に突出する端子部7ATを有し、第2金属部材7Bは、ベース部材18の底面(Z2側の面)から下方に突出する端子部7BTを有する。
第3金属部材7Cは、ベース部材18の底面(Z2側の面)から下方に突出する端子部7CT、及び、ベース部材18の角部から光軸方向に垂直な方向に外側に突出する端部7CPを有する。第4金属部材7Dは、ベース部材18の角部から光軸方向に垂直な方向に外側に突出する端部7DPを有する。第5金属部材7Eは、ベース部材18の角部から光軸方向に垂直な方向に外側に突出する端部7EPを有する。第6金属部材7Fは、ベース部材18の角部から光軸方向に垂直な方向に外側に突出する端部7FPを有する。
ベース部材18は、カバー部材4の外周壁部4Aの内面とベース部材18の外周側部18Eとが組み合わさって位置決めされた後で、端部7CP~端部7FPのそれぞれとカバー部材4の四隅の下端部とが溶接されてカバー部材4に固定される。また、カバー部材4とベース部材18とは接着剤AD4(図8参照)で固定される。また、カバー部材4は、第3金属部材7Cの端子部7CTを介してグランドに接続される。
次に、図7を参照し、レンズ駆動装置100の上部組立体UAについて説明する。上部組立体UAは、主に、カバー部材4、上側板ばね16、及び磁石5で構成されている。図7は、上部組立体UAの組立手順を説明する図である。具体的には、図7の最も上にある図は、逆さまに置かれた状態のカバー部材4の斜視図を示し、図7の上から二番目の図は、上側板ばね16が嵌め込まれたカバー部材4の斜視図を示す。また、図7の上から三番目の図は、更に第1上側磁石5AU(図7では不可視)及び第2上側磁石5BUが嵌め込まれたカバー部材4の斜視図を示し、図7の最も下にある図は、更に第1下側磁石5AL及び第2下側磁石5BLが嵌め込まれたカバー部材4の斜視図を示す。すなわち、図7の最も下にある図は、上部組立体UAが完成した状態を示す。なお、図7では、明瞭化のため、カバー部材4内に嵌め込まれた直後の部材にはドットパターンが付されている。
レンズ駆動装置100の上部組立体UAの組み立ては、典型的には、図7に示すように、カバー部材4が逆さまに置かれた状態、すなわち、天板部4Bの内側(Z2側)の面(天井面)を上に向けた状態で行われる。この状態において、カバー部材4(天板部4B)の四つの角部のそれぞれに形成された段差部4Cの天井面(Z2側の面)には接着剤AD1が塗布される。段差部4Cは、上側板ばね16の上固定側支持部である外側部分16eの角部分16bが当接するように構成されている。
その後、上側板ばね16は、図7の上から二番目の図に示すように逆さまにされた状態で、カバー部材4の内部に嵌め込まれる。具体的には、上側板ばね16は、角部分16bの上面(Z1側の面)とカバー部材4の段差部4Cの天井面(Z2側の面)とが接するように、且つ、桟部16rの上面(Z1側の面)とカバー部材4の天板部4Bの天井面(Z2側の面)とが接しないように、カバー部材4の内部に配置される。図示例では、上側板ばね16の外側部分16e(角部分16b)は、接着剤AD1によってカバー部材4の段差部4Cの天井面に接着固定される。
その後、カバー部材4における第2側板部4A2及び第4側板部4A4のそれぞれの内面には接着剤AD2が塗布される。具体的には、第4側板部4A4の内面には、図7の上から二番目の図に示すように、第2磁石5Bの外面と第4側板部4A4の内面とを接着固定するための接着剤AD2が塗布される。図7では不可視であるが、第2側板部4A2の内面にも、第1磁石5Aの外面と第2側板部4A2の内面とを接着固定するための接着剤AD2が塗布される。
図示例では、接着剤AD1及び接着剤AD2は、別々のタイミングで塗布されているが、同時に塗布されてもよい。また、接着剤AD1及び接着剤AD2は、紫外線でも熱でも硬化するハイブリッド型の接着剤である。紫外線による硬化は、迅速な接着(仮固定)を実現するために有効であり、熱による硬化は、紫外線による硬化よりも高い接着強度を実現するために有効である。但し、接着剤AD1及び接着剤AD2は、湿気硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤、又は熱硬化型接着剤等の他の接着剤であってもよい。
その後、第2磁石5Bの第2上側磁石5BUは、図7の上から三番目の図に示すように、カバー部材4の内部に嵌め込まれる。具体的には、第2上側磁石5BUは、その外面と第4側板部4A4の内面とが接するようにカバー部材4内に嵌め込まれる。図示例では、第2上側磁石5BUは、上側板ばね16の角部分16bと接触しないようにカバー部材4内に嵌め込まれる。図7では不可視の第1上側磁石5AUについても同様である。なお、図示例では、上側板ばね16の桟部16rは、第1側板部4A1及び第3側板部4A3のそれぞれに沿うように形成されているが、第2側板部4A2及び第4側板部4A4のそれぞれに沿うようには形成されていない。カバー部材4内に嵌め込まれる磁石5との干渉を避けるためである。
その後、第2磁石5Bの第2下側磁石5BLは、第2上側磁石5BUと同様に、図7の最も下にある図に示すように、カバー部材4の内部に嵌め込まれる。具体的には、第2下側磁石5BLは、第2上側磁石5BUの下側(Z2側)で、その外面と第4側板部4A4の内面とが接するようにカバー部材4内に嵌め込まれる。第1下側磁石5ALについても同様である。
次に、図8を参照し、レンズ駆動装置100の下部組立体LAについて説明する。下部組立体LAは、主に、レンズ保持部材2、コイル3、金属部材7、下側板ばね26、及びベース部材18で構成されている。
上部組立体UAは、図8に示すように、下部組立体LAに組み付けられる。図8は、レンズ駆動装置100の組立手順を説明する図である。具体的には、図8の最も上にある図は、下部組立体LAの斜視図を示す。図8の上から二番目の図は、レンズ保持部材2の筒状部12の台座部12Dに形成された四つの凹部12Hに接着剤AD3が塗布され、且つ、レンズ保持部材2とベース部材18との間に制振部材VCが取り付けられた状態の下部組立体LAの斜視図を示す。図8の上から三番目の図は、上部組立体UAが取り付けられた下部組立体LAの斜視図を示し、図8の最も下にある図は、カバー部材4の四隅の下端が溶接金属WMによって金属部材7に溶接され、且つ、カバー部材4とベース部材18との間に接着剤AD4が塗布された状態のレンズ駆動装置100の斜視図を示す。なお、図8では、明瞭化のため、接着剤AD3、接着剤AD4、制振部材VC、及び溶接金属WMにはクロスパターンが付されている。
上部組立体UAと下部組立体LAとの接合は、典型的には、図8に示すように、下部組立体LAの上面を上に向けた状態、すなわち、レンズ保持部材2の筒状部12における台座部12Dの上面を上に向けた状態で行われる。この状態において、図8の上から二番目の図に示すように、台座部12Dに形成された四つの凹部12Hには接着剤AD3が塗布され、レンズ保持部材2の前側面とベース部材18の前側壁部18WFとの間、及び、レンズ保持部材2の後側面とベース部材18の後側壁部18WBとの間には制振部材VCが取り付けられる。制振部材VCは、レンズ保持部材2の振動を抑制するため部材である。図示例では、制振部材VCは、接着剤を硬化させることによって形成されるゲル状部材である。
その後、下部組立体LAは、図8の上から三番目の図に示すように、上部組立体UAに嵌め込まれる。具体的には、下部組立体LAは、上側板ばね16の内側部分16iがレンズ保持部材2の台座部12Dと接するように、且つ、カバー部材4の四隅の下端が第3金属部材7C~第6金属部材7Fのそれぞれと接するように上部組立体UAに嵌め込まれる。
ベース部材18の前側壁部18WFは、この状態において、第1側板部4A1の下部に形成された四つの第1切り欠き部CU1のそれぞれから外面が露出するように構成されている。図8では不可視であるが、ベース部材18の後側壁部18WBについても同様である。また、第1下側磁石5ALは、この状態において、第2側板部4A2の下部に形成された四つの第2切り欠き部CU2のそれぞれから外面が露出するように構成されている。図8では不可視であるが、第2下側磁石5BLについても同様である。
その後、図8の最も下にある図に示すように、カバー部材4の下端と第3金属部材7C~第6金属部材7Fのそれぞれとは溶接金属WMによって溶接される。また、カバー部材4と磁石5とベース部材18とは接着剤AD4によって接着固定される。
具体的には、カバー部材4の第1側板部4A1とベース部材18の前側壁部18WFとは、図8の最も下にある図に示すように、第1切り欠き部CU1に塗布された接着剤AD4によって接着固定される。また、カバー部材4の第2側板部4A2と第1下側磁石5ALとベース部材18の左側凹部18GLとは、図8の最も下にある図に示すように、第2切り欠き部CU2に塗布された接着剤AD4によって接着固定される。
なお、図示例では、接着剤AD3及び接着剤AD4は、熱硬化型接着剤であり、紫外線硬化型接着剤と熱硬化型接着剤のハイブリッドである接着剤AD1及び接着剤AD2とは異なる。熱硬化型接着剤は、ハイブリッド型接着剤よりも高い接着強度を実現できるためである。但し、接着剤AD3及び接着剤AD4は、湿気硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤、又はハイブリッド型接着剤等の他の接着剤であってもよい。
次に、図9A~図9Cを参照し、筐体HS内に収容されたコイル3と磁石5と板ばね6との位置関係について説明する。図9Aは、カバー部材4が取り外された状態のレンズ駆動装置100の斜視図であり、図9Bはレンズ駆動装置100の正面図であり、図9Cはレンズ駆動装置100の左側面図である。また、図9A~図9Cは、初期状態にあるレンズ駆動装置100を示している。なお、レンズ駆動装置100の初期状態は、コイル3に電流が流れていないときのレンズ駆動装置100の状態を意味する。また、図9B及び図9Cでは、筐体HSの内部を図示するため、カバー部材4が断面で表されている。また、図9Cでは、第1磁石5Aの陰に隠れて見えなくなっているコイル3の第1巻回部13Aが一点鎖線で表されている。
図9A~図9Cに示すように、磁石5は、その上端が上側板ばね16よりも上方に突出し、且つ、その下端が下側板ばね26よりも下方に突出するように外周壁部4Aの内面に接着固定されている。また、磁石5は、図9Bに示すように、その上面がカバー部材4の天板部4Bの天井面に接するように外周壁部4Aの内面に接着固定されている。また、上側板ばね16は、図9Cに示すように、角部分16bがカバー部材4の段差部4Cの天井面に接着固定されている。
具体的には、図9B及び図9Cに示すように、Z軸方向における磁石5の上端と下端との間の距離である幅H1は、Z軸方向における上側板ばね16と下側板ばね26との間の距離である幅H2よりも大きい。また、幅H2は、Z軸方向におけるコイル3の巻回部13の上端と下端との間の距離である幅H3よりも大きい。
幅H1、幅H2、及び幅H3のそれぞれの大きさは、駆動部DMによってレンズ保持部材2が光軸OAに沿って上方に移動したときであってもコイル3(巻回部13)の上端が磁石5の上端よりも下方に位置するように設定される。また、幅H1、幅H2、及び幅H3のそれぞれの大きさは、駆動部DMによってレンズ保持部材2が光軸OAに沿って下方に移動したときであってもコイル3(巻回部13)の下端が磁石5の下端よりも上方に位置するように設定される。すなわち、幅H1、幅H2、及び幅H3のそれぞれの大きさは、コイル3(巻回部13)が幅H1内で上下動するように、すなわち、コイル3(巻回部13)が幅H1の範囲を超えて上下動しないように設定される。換言すれば、コイル3を流れる電流の最大値は、コイル3(巻回部13)が幅H1の範囲を超えて上下動しないように制限される。
また、図9Cに示すように、X軸方向における第1磁石5Aの一端と他端との間の距離である幅W1は、X軸方向におけるコイル3の第1巻回部13Aの一端と他端との間の距離である幅W2と略同じである。但し、幅W1は幅W2より大きくてもよい。
このように、幅W1及び幅W2のそれぞれの大きさは、磁石5が発生させる磁界がコイル3(巻回部13)の直線部(X軸方向に沿って直線上に延びる部分)の全域を垂直に横切ることができるように設定される。
また、図9Cに示すように、幅W1は、X軸方向におけるベース部材18の凹部18Gの一端と他端との間の距離である幅W3よりも小さい。そして、幅W1及び幅W3のそれぞれの大きさは、磁石5とベース部材18とが接触することなしに磁石5の下端が凹部18G内に入り込めるように設定される。すなわち、幅W1及び幅W3のそれぞれの大きさは、下部組立体LAに上部組立体UAが組み付けられるときに磁石5とベース部材18とが干渉してしまうのを回避できるように設定される。
次に、図10を参照し、カバー部材4と磁石5とベース部材18との接着固定について説明する。図10は、カバー部材4、磁石5、及びベース部材18の断面図であり、図8に示す切断面CSにおける断面を示している。
図10に示すように、磁石5(第1下側磁石5AL)の下面LFとベース部材18における凹部18Gの内底面BFとの間には隙間GPが形成されている。磁石5は、その上面がカバー部材4の天板部4Bの天井面に接触した状態で、その外面がカバー部材4の第2側板部4A2の内面に接着剤AD2によって接着固定されているためである。そのため、第2切り欠き部CU2に塗布された接着剤AD4は、隙間GPに入り込み、磁石5とカバー部材4とベース部材18とに付着した状態で硬化する。
この構成は、磁石5がカバー部材4のみに接着固定される場合に比べ、固定側部材FBに対する磁石5の接着強度を高めることができる。そのため、この構成は、衝撃等の強い力がレンズ駆動装置100に加えられたときに磁石5がカバー部材4から剥がれ落ちてしまうのをより確実に防止できるという効果をもたらす。
上述のように、本実施形態の一例であるレンズ駆動装置100は、図2に示すように、ベース部材18及び非磁性材料で形成されたカバー部材4を含む筐体HSと、筐体HS内に配置されるとともに、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2に固定されたコイル3と、コイル3に対向するとともに、カバー部材4の内面に固定された磁石5と、レンズ保持部材2を光軸方向へ移動可能に支持する上側板ばね16及び下側板ばね26と、を備えている。そして、上側板ばね16は、図5Aに示すように、レンズ保持部材2の上部に固定される上可動側支持部としての内側部分16iと、カバー部材4に固定される上固定側支持部としての外側部分16eと、内側部分16iと外側部分16eとの間に設けられた弾性腕部16gとを有する。下側板ばね26は、図5Bに示すように、レンズ保持部材2の下部に固定される下可動側支持部としての内側部分26iと、ベース部材18に固定される下固定側支持部としての外側部分26eと、内側部分26iと外側部分26eとの間に設けられた弾性腕部26gとを有する。磁石5は、図9Bに示すように、上面が上側板ばね16よりも上方に位置し、下面が下側板ばね26よりも下方に位置するようにカバー部材4に取り付けられている。
この構成では、磁石5は、光軸方向においてレンズ保持部材2が上下動したときであっても、レンズ保持部材2に固定されたコイル3(巻回部13)の側面全体と対向するようにサイズが決定され、且つ、カバー部材4に取り付けられている。そのため、この構成は、カバー部材4が非磁性材料で形成されている場合であっても駆動部DMによって十分な駆動力(推力)を発生させることができる。
すなわち、この構成では、磁石5は、磁性材料で形成されたカバー部材を含む構成における磁石に比べ、光軸方向における長さ(高さ)が大きくなるように形成されている。そのため、この構成は、磁性材料で形成されたカバー部材を非磁性部材で形成されたカバー部材4に置き換えたときの駆動力(推力)の低下を、磁石5の長さ(高さ)を大きくすることによって抑制できる。
また、レンズ駆動装置100では、ベース部材18には、図6の上図に示すように、固定部としての凸部18Sの上面よりも下方に凹んだ凹部18Gが形成されていてもよい。そして、凹部18Gには磁石5の下端部が配置されていてもよい。なお、凸部18Sは、下側板ばね26の下固定側支持部としての外側部分26eを支持するように構成されている。
この構成では、凹部18Gは磁石5の下端部を受け入れることができる。そのため、この構成は、ベース部材18の上に磁石5が配置される構成において、光軸方向における磁石5の長さ(高さ)が大きくなった分だけ、光軸方向におけるレンズ駆動装置100の長さ(高さ)も大きくなってしまうのを回避できるという効果をもたらす。或いは、この構成は、レンズ駆動装置100の高さを小さくできるという効果をもたらす。
また、レンズ駆動装置100では、磁石5の下面LFと凹部18Gの内底面BFとの間には、図10に示すように隙間GPがあり、隙間GPには、磁石5とカバー部材4とベース部材18とに付着する接着剤AD4の一部が入り込んでいてもよい。
この構成は、接着剤AD4がカバー部材4とベース部材18とに付着するが磁石5には付着しない場合に比べ、磁石5と固定側部材FBとの間の接着強度を高めることができるという効果をもたらす。
また、レンズ駆動装置100では、カバー部材4は、外周壁部4Aと天板部4Bとを備えていてもよい。この場合、外周壁部4Aの下部は、ベース部材18の外周側部18Eに被せられる。磁石5は、外周壁部4Aの下部に形成された切り欠き部CUから磁石5の下部が露出するように外周壁部4Aの内面に固定される。そして、下方が開放された切り欠き部CUを覆うように設けられる接着剤AD4は、磁石5とカバー部材4とベース部材18とに付着している。図8に示す例では、第1下側磁石5ALは、外周壁部4Aの第2側板部4A2の下部に形成された第2切り欠き部CU2から下部が露出するように第2側板部4A2の内面に固定されている。そして、第2切り欠き部CU2を覆うように設けられる接着剤AD4は、第1下側磁石5ALとカバー部材4(第2側板部4A2)とベース部材18とに付着している。
また、レンズ駆動装置100では、外周壁部4Aは、図2に示すように、第1側板部4A1、第2側板部4A2、第3側板部4A3、及び第4側板部4A4を含み、第1側板部4A1と第3側板部4A3とが互いに対向し、且つ、第2側板部4A2と第4側板部4A4とが互いに対向するように構成されていてもよい。この場合、磁石5は、第2側板部4A2の内面に固定される第1磁石5Aと、第4側板部4A4の内面に固定される第2磁石5Bとを含んでいてもよい。そして、上側板ばね16又は下側板ばね26は、第1側板部4A1及び第3側板部4A3のそれぞれに沿って延びる桟部を含んでいてもよい。図2に示す例では、上側板ばね16は、第1側板部4A1及び第3側板部4A3のそれぞれに沿って延びる桟部16rを含んでいる。
また、レンズ駆動装置100では、天板部4Bは、図1に示すように、四つの角部のそれぞれに形成された四つの段差部4Cを有していてもよい。この場合、磁石5の上面は、二つの段差部4Cの間において天板部4Bの天井面に接している。図示例では、第1上側磁石5AUの上面は、第2段差部4C2と第3段差部4C3との間において天板部4Bの天井面に接している。また、第2上側磁石5BUの上面は、第1段差部4C1と第4段差部4C4との間において天板部4Bの天井面に接している。
この構成では、上側板ばね16は、磁石5の上面よりも下方にある段差部4Cの天井面にその上面を接触させることができる。そのため、この構成は、上側板ばね16とカバー部材4の天板部4Bとの間にレンズ保持部材2の上端部が進入可能な空間を確保できるため、そのような空間を確保するためのスペーサ等の別の部材を必要としない。したがって、この構成は、スペーサを含む構成に比べ、部品点数を削減できるという効果をもたらす。
また、レンズ駆動装置100では、コイル3は、図3B及び図3Cに示すように、上下方向(光軸方向)に垂直なコイル軸CXを有していてもよい。磁石5は、上下方向(光軸方向)に重ねられた上側磁石と下側磁石とを含んでいてもよい。そして、コイル3は、上側磁石の上端と下側磁石の下端との間の幅内で上下動するようにレンズ保持部材2に固定されていてもよい。
図示例では、磁石5は第1磁石5A及び第2磁石5Bを含む。そして、第1磁石5Aは第1上側磁石5AUと第1下側磁石5ALとを含み、第2磁石5Bは第2上側磁石5BUと第2下側磁石5BLとを含む。また、コイル3は、第1巻回部13A及び第2巻回部13Bを含む。そして、第1巻回部13Aは、図9Bに示すように、第1上側磁石5AUの上端と第1下側磁石5ALの下端との間の幅H1内で上下動するようにレンズ保持部材2の第1突起12PAに固定されている。また、第2巻回部13Bは、図9Bに示すように、第2上側磁石5BUの上端と第2下側磁石5BLの下端との間の幅H1内で上下動するようにレンズ保持部材2の第2突起12PBに固定されている。
この構成では、第1磁石5Aは、光軸方向においてレンズ保持部材2が上下動したときであっても、レンズ保持部材2に固定された第1巻回部13Aの側面全体と対向できるようにサイズが決定されている。また、第2磁石5Bは、光軸方向においてレンズ保持部材2が上下動したときであっても、レンズ保持部材2に固定された第2巻回部13Bの側面全体と対向できるようにサイズが決定されている。そのため、この構成は、カバー部材4が非磁性材料で形成されている場合であっても駆動部DMによって十分な駆動力(推力)を発生させることができる。
また、レンズ駆動装置100では、磁石5の外面とカバー部材4の内面との間には、磁石5の下部とカバー部材4とベース部材18とに付着する接着剤AD4(図8参照)とは別の接着剤AD2(図7参照)が塗布されてもよい。例えば、接着剤AD2は、紫外線硬化型であり且つ熱硬化型であるハイブリッド型の接着剤であってもよく、接着剤AD4は熱硬化型接着剤であってもよい。この場合、磁石5は、上部組立体UAの組み立ての際には、紫外線によって硬化される接着剤AD2によってカバー部材4に仮固定され、その後、上部組立体UAが下部組立体LAに組み付けられた後で、熱によって硬化される接着剤AD2及び接着剤AD4によってカバー部材4に完全に固定される。また、熱による接着剤AD4の硬化は、熱による接着剤AD2の硬化と同時に実現されてもよい。
この構成では、磁石5は、紫外線によって硬化する接着剤AD2によってカバー部材4に仮固定された後、熱によっても硬化する同じ接着剤AD2と接着剤AD4とによってカバー部材4に完全に固定される。そのため、この構成は、カバー部材4に対する磁石5の組み立て性を向上させると同時に、カバー部材4と磁石5との間の接着強度を高めることができるという効果をもたらす。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形及び置換等が適用され得る。また、上述の実施形態を参照して説明された特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。
例えば、上記実施形態では、第1磁石5Aは、光軸OAに垂直な方向に着磁された、第1上側磁石5AUと第1下側磁石5ALとの組み合わせで構成されているが、光軸方向に沿って着磁された一つの二極磁石で構成されていてもよい。この場合、この二極磁石の上側部分の磁極は、第1上側磁石5AUの内側部分の磁極に対応し、その下側部分の磁極は第1下側磁石5ALの内側部分の磁極に対応する。第2磁石5Bについても同様である。
また、上記実施形態では、コイル3は、光軸方向に垂直なコイル軸CXを有するものであるが、コイル軸が光軸OAに沿っており、レンズ保持部材2の外周に巻回されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、上側板ばね16の外側部分16eは、カバー部材4の天板部4Bと接触した状態で固定されている。しかしながら、天板部4Bと外側部分16eとの間にはスペーサが設けられていてもよい。この場合、外側部分16eは、このスペーサを介してカバー部材4に固定されていてもよい。
2・・・レンズ保持部材 2K・・・貫通孔 2T・・・突設部 3・・・コイル 3C・・・連結部 4・・・カバー部材 4A・・・外周壁部 4A1・・・第1側板部 4A2・・・第2側板部 4A3・・・第3側板部 4A4・・・第4側板部 4B・・・天板部 4C・・・段差部 4C1・・・第1段差部 4C2・・・第2段差部 4C3・・・第3段差部 4C4・・・第4段差部 4S・・・収納部 5・・・磁石 5A・・・第1磁石 5AL・・・第1下側磁石 5AU・・・第1上側磁石 5B・・・第2磁石 5BL・・・第2下側磁石 5BU・・・第2上側磁石 6・・・板ばね 7・・・金属部材 7A・・・第1金属部材 7AC・・・接続部 7AT・・・端子部 7B・・・第2金属部材 7BC・・・接続部 7BT・・・端子部 7C・・・第3金属部材 7CP・・・端部 7CT・・・端子部 7D・・・第4金属部材 7DP・・・端部 7E・・・第5金属部材 7EP・・・端部 7F・・・第6金属部材 7FP・・・端部 12・・・筒状部 12D・・・台座部 12H・・・凹部 12P・・・突起 12PA・・・第1突起 12PB・・・第2突起 13・・・巻回部 13A・・・第1巻回部 13B・・・第2巻回部 16・・・上側板ばね 16b・・・角部分 16e・・・外側部分 16g・・・弾性腕部 16i・・・内側部分 16r・・・桟部 18・・・ベース部材 18E・・・外周側部 18G・・・凹部 18GL・・・左側凹部 18GR・・・右側凹部 18K・・・開口 18S・・・凸部 18T・・・突設部 18W・・・壁部 18WB・・・後側壁部 18WF・・・前側壁部 18WL・・・左側壁部 18WR・・・右側壁部 26・・・下側板ばね 26A・・・第1下側板ばね 26B・・・第2下側板ばね 26c・・・内側接合部分 26d・・・外側接合部分 26dt・・・貫通孔 26e・・・外側部分 26g・・・弾性腕部 26h・・・接続板部 26i・・・内側部分 26p・・・連結部 33・・・延在部 33A・・・第1延在部 33B・・・第2延在部 33c・・・対向部 33m・・・巻き付け部 72・・・保持部 72A・・・第1保持部 72B・・・第2保持部 82・・・突堤部 82s・・・収容部 82u・・・内側壁部 82v・・・外側壁部 82w・・・側壁部 82z・・・開放部 100・・・レンズ駆動装置 AD1~AD4・・・接着剤 CU・・・切り欠き部 CU1・・・第1切り欠き部 CU2・・・第2切り欠き部 CU3・・・第3切り欠き部 CU4・・・第4切り欠き部 DM・・・駆動部 FB・・・固定側部材 HS・・・筐体 LA・・・下部組立体 OA・・・光軸 UA・・・上部組立体 VC・・・制振部材 WM・・・溶接金属

Claims (9)

  1. ベース部材及び非磁性材料で形成されたカバー部材を含む筐体と、
    前記筐体内に配置され、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材に固定されたコイルと、
    前記コイルに対向するとともに、前記カバー部材の内面に固定された磁石と、
    前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する上側板ばね及び下側板ばねと、を備えたレンズ駆動装置において、
    前記上側板ばねは、前記レンズ保持部材の上部に固定される上可動側支持部と、前記カバー部材に固定される上固定側支持部と、前記上可動側支持部と前記上固定側支持部との間に設けられた弾性腕部とを有し、
    前記下側板ばねは、前記レンズ保持部材の下部に固定される下可動側支持部と、前記ベース部材に固定される下固定側支持部と、前記下可動側支持部と前記下固定側支持部との間に設けられた弾性腕部とを有し、
    前記磁石は、上面が前記上側板ばねよりも上方に位置し、下面が前記下側板ばねよりも下方に位置することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記ベース部材には、前記下側板ばねの前記下固定側支持部を支持する固定部の上面よりも下方に凹んだ凹部が形成されており、
    前記凹部には、前記磁石の下端部が配置されている、
    請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記磁石の下面と前記凹部の内底面との間には隙間があり、該隙間には、前記磁石と前記カバー部材と前記ベース部材とに付着する接着剤の一部が入り込んでいる、
    請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記カバー部材は、外周壁部と天板部とを備え、
    前記外周壁部の下部は、前記ベース部材の外周側部に被せられており、
    前記磁石は、前記外周壁部の下部に形成された切り欠き部から前記磁石の下部が露出するように前記外周壁部の内面に固定されており、
    下方が開放された前記切り欠き部を覆うように設けられる接着剤は、前記磁石と前記カバー部材と前記ベース部材とに付着している、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記外周壁部は、第1側板部、第2側板部、第3側板部、及び第4側板部を含み、前記第1側板部と前記第3側板部とが互いに対向し、且つ、前記第2側板部と前記第3側板部とが互いに対向するように構成されており、
    前記磁石は、前記第2側板部の内面に固定される第1磁石と、前記第4側板部の内面に固定される第2磁石とを含み、
    前記上側板ばね又は前記下側板ばねは、前記第1側板部及び前記第3側板部のそれぞれに沿って延びる桟部を含む、
    請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記天板部は、四つの角部のそれぞれに形成された四つの段差部を有し、
    前記磁石の上面は、二つの前記段差部の間において前記天板部の天井面に接している、
    請求項4又は請求項5に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記コイルは、上下方向に垂直なコイル軸を有し、
    前記磁石は、上下方向に重ねられた上側磁石と下側磁石とを含み、
    前記コイルは、前記上側磁石の上端と前記下側磁石の下端との間の幅内で上下動するように前記レンズ保持部材に固定されている、
    請求項1乃至請求項6の何れかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記磁石の外面と前記カバー部材の内面との間には、前記磁石の下部と前記カバー部材と前記ベース部材とに付着する接着剤とは別の接着剤が塗布される、
    請求項1乃至請求項7の何れかに記載のレンズ駆動装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載のレンズ駆動装置と、
    前記レンズ体と、
    前記レンズ体に対向する撮像素子と、を有する、
    カメラモジュール。
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