JPH10177728A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH10177728A
JPH10177728A JP31477897A JP31477897A JPH10177728A JP H10177728 A JPH10177728 A JP H10177728A JP 31477897 A JP31477897 A JP 31477897A JP 31477897 A JP31477897 A JP 31477897A JP H10177728 A JPH10177728 A JP H10177728A
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coil
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徳生 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースに配置された絶縁性の部材に形成した
空隙部に金属製の細長状部材を配置し、この空隙部に軟
らかい粘着性のダンパ部材を配置して共振における振動
を効率よく減衰させる。 【解決手段】可動部材2にコイル5,4と対物レンズ1
とを配置し、可動部材2をベース11に対し、弾性支持
部材3A〜3Dで支持し、絶縁プレート13に収納部1
3A−2,13C−2を形成し、この収納部13A−
2,13C−2に弾性支持部材3A〜3Dを配置すると
ともに軟らかい接着剤18を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的記録媒体に対
物レンズを介して光スポットを投射して光学的に情報を
再生したりする等の装置に用いる対物レンズ駆動装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述した装置においては、情報を正確に
再生するためには光スポットが情報トラックを正しく追
従するように制御する必要がある。このために、従来、
例えば対物レンズをその光軸と平行なフォーカシング方
向およびそれと直交するトラッキング方向に移動可能に
支持し、電磁駆動手段によりこれら両方向に変位させる
ことが知られている。
【0003】例えば、特開昭 59-221839号公報には、対
物レンズを保持する可動部材であるホルダ2を4本の互
いに平行な細長状部材である金属線6を介してプリント
配線部材であるプリント基板8に連結し、電磁駆動手段
によって、可動部材に固定された対物レンズをフォーカ
シング方向およびトラッキング方向に変位させるように
した対物レンズ駆動装置が開示されている。このような
金属線を用いて、対物レンズを支持する可動部材を変位
可能に支持する対物レンズ駆動装置においては、金属線
の共振による影響を軽減するために金属線をゴムチュー
ブ5に通してダンパとして作用させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の対物レ
ンズ駆動装置においては、ゴムチューブ5が静止部材に
対しどの様な関係で配置されているのか明確な説明がな
い。これでは、共振における振動を効率良く減衰させる
ことができない欠点がある。又、仮に、ゴムチューブ5
が静止部材に接したとしても、ゴムチューブは粘着性を
有していないから共振における振動を効率良く減衰でき
ない。
【0005】また、実開昭59−36030号公報に
は、細長状部材である支持バネ8a〜8dによって、可
動部材であるレンズ枠11を支持枠7に支持した構成が説
明されている。しかし、当該公報開示の構成では、支持
バネと支持枠7との結合は、支持枠に断面L字状の段差
部を設けて当該段差部に支持バネを係合させ、支持バネ
と段差部との間に接着剤を流し込むことにより行うが、
かかる構成では、相当注意を払わないと、接着剤が不必
要な部分に流れたり、逆に必要な部分に十分流れ込まな
かったりするおそれがあり、組立作業が面倒となる欠点
がある。
【0006】また、実開昭61−86823号公報に
は、固定部材である金属製(アルミ)のフレーム5に貫
通穴を形成し、当該孔に細長状部材である支持ワイヤ7
を通過させて、プリント配線部材の一種であるプリント
基板11に支持ワイヤがはんだ付けされている構成が説
明されている。当該公報開示の装置では金属製のフレー
ムに空隙部である貫通孔を形成し、当該貫通孔に金属ワ
イヤを通過させるように構成している。かかる構成で
は、ワイヤに流れる電流の漏洩に気を使う必要があり、
結果として組み立て作業が面倒なものになる欠点があ
る。更に、特開昭60−95735号公報には、被駆動
体2を密着巻きされたコイルスプリング5により支持し
た構成が説明されている。しかしながら、当該公報に開
示の構成は、固定枠12にダンパ部材がどの様に係合し
ているのか明確な説明がない。更に、特開昭61−98
43号公報には、金属線6に粘弾性材を塗布した支持体
6を使用した構成が説明されている。しかし当該公報第
5図おいて、この支持体6と固定枠3とがどの様な状態
で係合しているのかの明確な説明がなく、又、固定枠3
が絶縁性の部材からなる点についても説明がない。又、
特開昭60−242525号公報には金属線にゴムチュ
ーブが被覆された支持体3が説明されているが、ホルダ
ー4の貫通孔において、ゴムチューブがホルダー4とど
の様な状態で係合しているのか明確な説明がなく、これ
では共振おける振動を効率良く減衰させることができな
い欠点がある。更にホルダー4が絶縁性の部材からなる
点については説明がない。又、特開昭61−9843号
公報 、特開昭60−242525号公報に開示のゴム
チューブは物質に接触しても、当該物質に粘り着く性質
を有していないから、共振における振動エネルギーが効
率よく減衰しない欠点がある。更に、ホルダー4が絶縁
性の部材からなる点については説明がない。
【0007】本発明の目的は上述の欠点を除去した対物
レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の対物レンズ駆動
装置は、対物レンズとコイルとが配置された可動部材
を、ベースに対し可動可能なように金属製の細長状部材
により支持し、前記細長状部材を介して行われる前記コ
イルへの通電と前記コイルへ差し向けられる磁束とに基
づき前記対物レンズを駆動するようにした対物レンズ駆
動装置において、前記ベースに配置された絶縁性の部材
に空隙部(絶縁性の部材の部分的な面と面との間に形成
される空間部分をいう)が形成され、該空隙部に前記細
長状部材が配置され、前記空隙部に軟らかい粘着性のダ
ンパ部材(ものに触れると多少とでも粘り着き且つ軟ら
かい性質を有すれば「軟らかい粘着性のダンパ部材」に
含まれる。「軟らかい」とは時間が経過しても硬化しな
い形態を言う)が充填され、前記細長状部材と前記絶縁
性の部材とが前記軟らかい粘着性の部材を介してつなが
っており、前記軟らかい粘着性のダンパ部材は前記細長
状部材を取り囲むように配置されていることを特徴とす
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の対物レンズ駆
動装置の実施の形態を示す斜視図である。対物レンズ1
はプラスチックの一体成形体より成る可動部材2のレン
ズホルダ2Aに固定されている。本例では対物レンズ1
は平凸のセルホックレンズを以って構成する。可動部材
2は、レンズホルダ2Aを囲むように横断面形状が矩形
のフレーム2Bを有しており、このフレームの底壁2C
からレンズホルダ2Aは立上っている。フレーム2Bの
互いに対向する側壁には、線状弾性支持部材3A〜3D
を支持するための支持部2D〜2Gが形成されている。
図1〜3では1つの支持部2Gは見えていない。フレー
ム2Bの外周面にはプリントコイル4を接着により固着
する。図3の展開図ではプリントコイル4は一平面に延
ばした状態で示してある。プリントコイル4は可撓性絶
縁シートに4つのトラッキングコイル部4A〜4Dを設
けたものであり、各コイル部にはそれぞれ2層のコイル
が絶縁膜を介して重ねられている。これらのコイルは互
いに電気的に接続され、両端子はランド4Eおよび4F
に接続されている。プリントコイル4をフレーム2Bの
外周面に取付ける際の位置決めを行うために、フレーム
2Bの一側面の下部に突起2Hを形成し、ここにプリン
トコイル4に形成した凹部4Gを嵌合させている。プリ
ントコイル4の外側にはさらにフォーカシングコイル5
を巻回する。このフォーカシングコイル5の端子導線は
プリントコイル4に設けたランド4Hおよび4Iに接続
する。このようにして可動部材2を構成し、弾性支持部
材3A〜3Dを介して固定部材に連結する。
【0010】固定部材16は磁性材料の一体成形体より成
るベース11を具えている。ベース11は底部11Aを有し、
この底部から垂直上方へ立上がっている4枚のヨーク部
11B〜11Eを一体に形成する。ヨーク部11Bおよび11C
の内側面には永久磁石12Aおよび12Bを固着する。本例
ではこれらヨーク部11Bおよび11Cの内側表面に溝11F
および11Gを形成し、永久磁石12Aおよび12Bを磁力に
よりヨーク部11Bおよび11Cの所定の位置に吸着させた
後、前記の溝11Fおよび11Gに接着剤を流し込んで永久
磁石をヨーク部に固定する。このような構成とすること
により永久磁石をヨーク部に対し正確に位置決めして固
定することができるとともに組立も容易となり、特に機
械による自動組立てに好適である。
【0011】固定部材16のベース11のヨーク部11Cの外
側面には絶縁プレート13およびプリント基板14をねじ15
により固着する。絶縁プレート13の内側表面には一対の
突条13Aおよび13Bを設け、これらの間にヨーク部11C
を嵌合させて位置決めする。また、絶縁プレート13の両
側面には弾性支持部材3A〜3Dの端部が嵌入する空隙
部である溝13C〜13Fを形成するとともにプリント基板
14の側面にも対応する位置に同一形状寸法の溝14A〜14
Dを形成する。図2に明瞭に示すようにベース11の底部
11Aの下側面にはほぼリング状の突条11Hを形成し、そ
の先端面を曲面状とし、対物レンズ駆動装置を支持して
ディスク状記録媒体の径方向に駆動するキャリッジに回
動自在に装着できるようにする。この突条11Hの一部を
ベース底部11Aと一緒に切欠いて光路を構成するように
する。このようにして固定部材16を構成する。 上述し
たように線状弾性支持部材3A〜3Dを介して可動部材
2と固定部材16とを連結するが、この連結状態および弾
性支持部材の構成を図4A〜Cに示す。これらの図面で
は弾性支持部材3Aについて示すが、他の弾性支持部材
の構成および連結状態は同じである。弾性支持部材3A
は直径が 0.1〜 0.2mm程度のリン青銅より成る金属線3
aと、その外周に一体的に形成したブチル系のゴムより
成るダンパ部材3bとで構成されている。このように金
属線3aとダンパ部材3bとを一体とした弾性支持部材
3Aを用いると、金属線の振動エネルギーはダンパ部材
に伝達され、ここで吸収されるので、不所望な共振を防
止でき、ダンピング作用を効果的に行うことができる。
本例ではダンパ部材3bは中央の太径部3b−1と両端
の細径部3b−2,3b−3とを有し、太径部の直径は
1.3mm、細径部の直径は 0.6mmである。また金属線3a
の両端はそれぞれ細径部3b−2および3b−3から外
方へ突出している。可動部材2のフレーム2Bの側面に
形成した支持部2Dには溝2D−1を形成する。図4B
に示すようにこの溝2D−1は、導入部2D−2および
ほぼ円形断面の収納部2D−3とを有しており、導入部
2D−2の高さはダンパの細径部3b−2の直径よりも
幾分小さく0.5mmとし、収納部2D−3の直径は細径部
3b−2の直径に等しく 0.6mmとする。また、導入部2
D−2の入口にはテーパーを付けてある。したがって細
径部3b−2を溝2D−1に嵌合する際には、細径部を
導入部2D−2に押し込み、僅かに押しつぶしながら、
収納部2D−3まで挿入することになる。金属線3aの
先端は支持部2Dから突出しており、はんだ17によりプ
リントコイル4のランド4Hに結合されており、ここに
はフォーカシングコイル5の一端の導線5aも結合され
ている。このようにして、弾性支持部材3Aおよび3B
の金属線をプリントコイル4の絶縁シートの余白部に形
成したランド4Hおよび4Iにはんだ付けすることによ
り弾性支持部材3A,3Bを固定するとともにフォーカ
シングコイル5を金属線を介してプリント基板の所定の
導体部に電気的に接続する。
【0012】弾性支持部材3Aの他方の端部は、絶縁プ
レート13およびプリント基板14の側縁に形成した空隙部
である溝13Cおよび14Aに挿入するが、この溝は導入部
13C−1,14A−1と、それに連続する収納部13C−2
(図4C参照。図4Aの収納部13A−2も同じ収納部
である),14A−2とを有している。導入部13C−1,
14A−1の高さは 0.5mmと、弾性支持部材の細径部3b
−3の直径 0.6mmよりも僅かに小さくするが、収納部13
C−2,14A−2の直径は 0.8mmと細径部3b−3の直
径よりも大きくする。したがって弾性支持部材の細径部
3b−3を溝13Cおよび14Aの収納部13C−2および14
A−2内に挿入した状態で細径部3b−3と収納部13C
−2との間に隙間ができるが、この隙間には接着剤18を
充填する。またプリント基板14の表面から突出する金属
線3aの端部は、プリント基板に形成した導体部14A−
3にはんだ19により結合する。
【0013】図4に示すように、本実施の形態では弾性
支持部材3Aのダンパ部材3bの太径部3b−1と一方
の細径部3b−2との間の段差部3b−4は支持部2D
から離間させている。このように構成すると、動作中に
弾性支持部材3Aが撓んだときにも段差部3b−4が支
持部2Dに当接しないので不所望な力がダンパ部材3b
を介して金属線3aに加わる恐れがなく、対物レンズの
光軸が不所望に傾く恐れがなくなる。このことは特にダ
ンパ部材3bの長さにばらつきがある場合に有効であ
る。また、太径部3b−1と他方の細径部3b−3との
間の段差部3b−5と絶縁プレート13との間は上述した
ように接着剤18で連結している。本実施の形態では、接
着剤18に軟らかい接着剤(「軟らかい接着剤」とは、
時間が経過しても硬化せず軟らかさを維持している物質
を言い、且つ他の物質に接触させた場合他の物質に粘り
着く、即ち粘着性の性質を有する物質を言う。例えばシ
リコン系の紫外線硬化型接着剤がある)を使用する。こ
の結果、共振の抑制はより効果的なものになる。次に上
述した可動部材2と固定部材16とを線状の弾性支持部材
3A〜3Dを介して連結する組立て手順について説明す
る。先ず適当な治具を用いて可動部材2と固定部材16と
を所定の位置関係に配置した後弾性支持部材の細径部を
可動部材2の支持部2D〜2Gの溝に押し込むとともに
固定部材16の絶縁プレート13およびプリント基板14の側
縁に形成した空隙部である溝13C〜13Fおよび14A〜14
Dに押し込む。この際にも適当な治具を用いて弾性支持
部材を所定の位置に保持しておく。次に金属線3aの一
方の端部をプリントコイル4の絶縁シートに形成したラ
ンド4E,4F,4H,4Iにはんだつけする。さらに
金属線3aの他方の端部をプリント基板14の導体部には
んだ付けした後、絶縁プレート13およびプリント基板14
の側縁に形成した空隙部である溝13C,14Aの収納
部13A−2(図4A参照),14A−2(図4A参
照)とダンパ部材3bの細径部3b−3との間の隙間に
接着剤18を充填する。この際、ダンパ部材3bの太径
部3b−1と細径部3b−3との間の段差部3b−5に
も接着剤18により絶縁プレート13に連結される。この
ようにして可動部材2と固定部材16とを線状弾性支持部
材3A〜3Dを介して容易に連結することができる。
【0014】図5は本発明の対物レンズ駆動装置の参考
例の構成を示す断面図である。本例では可動部材21と固
定部材22(図4Aのように、左側に絶縁プレート、右側
にプリント基板を配置し、両者を結合した構成を簡略化
した図として示した)との間を連結する線状弾性支持部
材23は金属線23aと、その外周に設けたゴムチューブ23
bとを以て構成する。金属線23aはゴムチューブ23bの
中心孔に通してあり、両者は結合されていない。ゴムチ
ューブ23bの両端面は凸状を突出させてあり、可動部材
21には金属線23aが通る孔21aと前記のテーパー端部と
対応する形状を有する凹部21bが形成されており、また
固定部材22にも同様の孔22aと凹部22bとが形成されて
いる。また、可動部材21から突出する金属線23aははん
だ24により可動部材21に固定されており、固定部材22か
ら突出する金属線23aははんだ25により固定部材22に固
着されている。ゴムチューブ23bの右端部と可動部材
21との間を接着剤26(時間が経過すると硬化する一
般的な接着剤を言う)により固着している。
【0015】図6は本発明の対物レンズ駆動装置の参考
例の構成の一部を示すものである。本例では弾性支持部
材31の金属線31aの周囲に一体的にゴム製のダンパ部材
31bが固着されており、このダンパ部材の細径部31b−
1は固定部材32にあけた比較的大きな孔32aに通
す。また金属線31aの先端はプリント基板34にあけた
孔34aに通し、突出する部分をはんだ35によりプリント
基板34の導体部34Aにはんだ付けする。ダンパ部材31
bと金属線31aの双方を接着剤36(時間が経過する
と硬化する一般的な接着剤を言う)により固定部材32
に接着している。
【0016】図7は本発明の対物レンズ駆動装置の参考
例の主要部の構成を示す断面図である。本参考例では弾
性支持部材41を金属線41aとその周囲に一体的に固着し
たゴム製のダンパ部材41bとを以て構成し、ダンパ部材
の両端部にはテーパー部41b−1および41b−2をそれ
ぞれ形成する。一方のテーパー部41b−1は可動部材43
に形成した孔43aに部分的に侵入させ、他方のテーパー
部41b−2は固定部材44に形成した空隙部である孔44a
に部分的に侵入させる。この場合、テーパー部と孔の縁
との協働により弾性支持部材41を自動的に位置決めする
ことができる。また、固定部材44と弾性支持部材の金属
線41aおよびダンパ部材41bとの間を接着剤45(時間が
経過すると硬化する一般的な接着剤を言う)により接着
する。図7の固定部材44の右側に例えば図6のように
プリント基板を配置し、金属線41aとはんだ付けによ
り結合されるが、プリント基板等の図は図7において省
略した。
【0017】
【発明の効果】本発明の対物レンズ駆動装置は、対物レ
ンズとコイルとが配置された可動部材を、ベースに対し
可動可能なように金属製の細長状部材(例えば図4の金
属線3a)により支持し、前記細長状部材を介して行わ
れる前記コイルへの通電と前記コイルへ差し向けられる
磁束とに基づき前記対物レンズを駆動するようにした対
物レンズ駆動装置において、前記ベースに配置された絶
縁性の部材(例えば図4の絶縁プレート13)に空隙部
(例えば、図4Aの収納部13A−2,図4Cの収納部
13C−2)が形成され、該空隙部に前記細長状部材が
配置され、前記空隙部に軟らかい粘着性のダンパ部材
(例えば図4Aの軟らかい接着剤18)が充填され、前
記細長状部材と前記絶縁性の部材とが前記軟らかい粘着
性の部材を介してつながっており、前記軟らかい粘着性
のダンパ部材は前記細長状部材を取り囲むように配置さ
れていることを特徴とするから、本発明は以下の効果が
ある。共振における振動を効率良く減衰させることがで
きると共に、軟らかい粘着性のダンパ部材の充填作業が
極めて簡単なものになる利点がある。又、仮に、細長状
部材が絶縁性の部材のごく近くに配置することが設計上
要求される場合であっても、絶縁性の部材は電気絶縁性
の性質を有しているから、装置の組立作業において細長
状部材に流れる電流の漏洩に気を使う必要が無く(仮
に、細長状部材が絶縁性の部材に接触した状態で装置が
組み上がったとしても電気の漏洩の心配がない)、結果
として、装置の組立て作業が簡単なものになる利点があ
る。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】本発明の下側から見た斜視図である。
【図3】本発明の全体分解斜視図である。
【図4】本発明の部分断面図である。
【図5】本発明の参考例の部分断面図である。
【図6】本発明の参考例の部分断面図である。
【図7】本発明の参考例の部分断面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 可動部材 4 プリントコイル 5 フォーカシングコイル 11 ベース 13 絶縁プレート 14 プリント基板 16 固定部材 17 はんだ 18 はんだ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズとコイルとが配置された可動部
    材を、ベースに対し可動可能なように金属製の細長状部
    材により支持し、前記細長状部材を介して行われる前記
    コイルへの通電と前記コイルへ差し向けられる磁束とに
    基づき前記対物レンズを駆動するようにした対物レンズ
    駆動装置において、 前記ベースに配置された絶縁性の部材に空隙部が形成さ
    れ、該空隙部に前記細長状部材が配置され、前記空隙部
    に軟らかい粘着性のダンパ部材が充填され、前記細長状
    部材と前記絶縁性の部材とが前記軟らかい粘着性の部材
    を介してつながっており、前記軟らかい粘着性のダンパ
    部材は前記細長状部材を取り囲むように配置されている
    ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
JP09314778A 1997-11-17 1997-11-17 対物レンズ駆動装置 Expired - Lifetime JP3137324B2 (ja)

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