JP2679018C - - Google Patents

Info

Publication number
JP2679018C
JP2679018C JP2679018C JP 2679018 C JP2679018 C JP 2679018C JP 2679018 C JP2679018 C JP 2679018C
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
elastic support
fixed
movable member
viscoelastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
Other languages
English (en)
Publication date

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 この発明は、光学式記録媒体に対物レンズを経て光スポットを投射して情報を
光学的に記録したり再生したりする光学式情報記録および/または再生装置に用
いる対物レンズ支持装置に関する。 【従来の技術】 例えば光ディスク装置においては、情報を正確に記録,再生するために光スポ
ットを情報トラックに正しく追従させるように制御する必要がある。このような
ことから、従来、対物レンズをその光軸と平行なフォーカシング方向およびそれ
と直行するトラッキング方向に移動可能に支持し、電磁駆動手段によりこれら両
方向に変位させることが知られている。 例えば、特開昭59−221839号公報には対物レンズを保持する可動部材
を4本の互いに平行な線状弾性支持部材、例えば金属線を介して固定部材に連結
し、電磁駆動手段によって可動部材、したがって対物レンズをフォーカシング方
向およびトラッキング方向に変位させるようにした対物レンズ駆動装置が開示さ
れている。このような金属線を用いて、対物レンズを保持する可動部材を変位可
能に支持する対物レンズ支持装置においては、金属線の共振による影響を軽減す るために金属線をゴムチューブに通してダンパとして作用させるようにしている
。 上述した従来の線状弾性支持部材を有する対物レンズ支持装置にあっては、第
11図に示すように金属線1aをタンパ部材として作用するゴムチューブ1bで
被覆して線状弾性支持部材1を構成し、その一端部においてゴムチューブ1bを
可動部材であるレンズホルダ2に形成した穴2aに嵌合すると共に、金属線1a
を電磁駆動手段のフォーカシングコイルおよびトラッキングコイルが接続される
プリント基板3のランド3aに半田付けして固定し、他端部においてゴムチュー
ブ1bの端面を固定部材であるプリント基板4に当接させると共に、金属線1a
をプリント基板4に形成した穴4aを通して突出させて該プリント基板4のラン
ドに半田5により固定して、レンズホルダ2を固定部材であるプリント基板4に
対して所定の方向に変位可能に支持すると共に、金属線1aをレンズホルダ2を
所定の方向に駆動する電磁駆動手段のフォーカシングコイルおよびトラッキング
コイルの給電線としても利用するようにしている。 【発明が解決しようとする問題点】 しかしながら、上述した従来の対物レンズ支持装置にあっては、ゴムチューブ
1bを別に成形し、その中心孔に金属線1aを挿通させて線状弾性支持部材1を
構成するようにしているため、以下のような問題がある。 ゴムチューブ1bの部品が必要で、コスト高になる。 金属線1aにゴムチューブ1bを被覆する工数が必要であるため、組立てが面
倒となり、かつ細い金属線1aを変形させる可能性が高くなる。 金属線1aとゴムチューブ1bとの接触の状態によってダンピング特性にパラ
ツキが生じ易い。 金属線1aにゴムチューブ1bが被覆されているため、金属線1aの端部をプ
リント基板3のランド3aおよびプリント基板4のランドに位置決め固定する際
に、金属線1aの位置が正確に決りにくく、その結果有害な共振が生じ易い。前
記ゴムチューブの欠点を解決した技術が、特開昭62−202340号公報に開
示されている。当該公報では固定手段であるブロック41にワイヤ40の端部が
固定される固定部(ブロック41に形成されたワイヤ40の直径にほぼ等しい孔
部に該当する)を形成すると共に該固定部の近傍にワイヤと間隙が生じるような 空間部(収容部42で説明されている)を形成し、該空間部に粘弾性体が配置さ
れた構成が説明されている。しかし、当該公報ではブロック41とワイヤ40と
がどの様に連結してされているのか説明がない。一方、実開昭61−86823
号公報第3図には、空間部(孔5bで説明されている)を固定手段であるフレー
ム5に形成し、この空間部に粘弾性部材を配置した構成が説明されているが、こ
の空間部の近傍においては固定手段である孔部材12にワイヤ7が固定される構
成となっていない。 この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、組立てを容
易にでき、かつコストを安くできると共に、有害な共振の発生も有効に防止でき
るように適切に構成した対物レンズ支持装置を提供することを目的とする。 【問題点を解決するための手段および作用】 本発明の対物レンズ支持装置は、対物レンズを保持する可動部材と固定手段(
可動部材と離間して配置され、且つ弾性支持部材との実質的結合に関与する部材
をいう)との間を金属製の弾性支持部材で固定して前記対物レンズを所定の方向
に変位可能に構成した対物レンズ支持装置において、 前記可動部材と前記固定手段の少なくとも一方に、前記弾性支持部材の端部の
位置が定まるようにした位置決め用の位置決め部と、該位置決め部の近傍(位置
決め部に接した位置とか、位置決め部に近い位置をいう)に前記弾性支持部材と
間隙を有する空間部(「前記弾性支持部材と間隙を有する空間部」とは、言い換
えると「弾性支持部材が配置できるスペースと粘弾性体が充填できるスペースと
を持った空間部」をいう)とを一続きの同一部材において一体に形成し(「一続
きの同一部材において一体に形成し」とは、位置決め部と空間部とが中間部に結
合部分がない単一の部材に形成されている形態を言う)、前記空間部に流動性の
ある(例えば、ねばねばした状態のものは「流動性のある」に相当する)粘弾性
体を充填配置したものであり、且つ前記弾性支持部材を用いて前記可動部側に給
電するようにしたことを特徴とするものである。 【実施例】 第1〜3図はこの発明の第1実施例を示すもので、ディスク状記録媒体に対し
て情報を記録および/または再生するための光ピックアップにおける対物レンズ 駆動装置に適用したものである。対物レンズ11はプラスチックの一体成形体よ
り成る可動部材12のレンズホルダ12Aに固定されている。この例では対物レ
ンズ11を平凸のセルホックレンズを以って構成する。可動部材12は、レンズ
ホルダ12Aを囲む矩形のフレーム12Bを有しており、このフレーム12Bの
互いに対向する側壁に線状弾性支持部材13A〜13Dを支持するための支持部
12D〜12Gが形成されている。第1〜3図では1つの支持部12Gは見えて
いない。フレーム12Bの外周面にはプリントコイル14を接着により固着する
。3図の展開図ではプリントコイル14は一平面に延ばした状態で示してある。
プリントコイル14は可撓性絶縁シートに4つのトラッキングコイル部14A〜
14Dを設けたものであり、各コイル部にはそれぞれ二層のコイルが絶縁膜を介
して重ねられている。これらのコイルは互いに電気的に接続され、両端子はラン
ド14Eおよび14Fに接続されている。プリントコイル14をフレーム12B
の外周面に取付ける際の位置決めを行うために、フレーム12Bの一側面の下部
に突起12Hを形成し、ここにプリントコイル14を形成した凹部14Gを係合
させている。プリントコイル14の外側にはさらにフォーカシングコイル15を
巻回する。このフォーカシングコイル15の端子導線はプリントコイル14に設
けたランド14Hおよび14Iに接続する。このようにして可動部材12を構成
し、弾性支持部材13A〜13Dを介して固定部材16に連結する。 固定部材16は磁性材料の一体成形体より成るベース17を具えている。ベー
ス17は底部17Aを有し、この底部から垂直上方へ立上がっている4枚のヨー
ク部17B〜17Eを一体に形成する。ヨーク部17Bおよび17Cにはその内
側面に永久磁石18Aおよび18Bを固着し、ヨーク部17Dおよび17Bは可
動部材12の開口部12Iおよび12Jに侵入させてプリントコイル14および
フォーカシングコイル15を介して永久磁石18Aおよび18Bにそれぞれ対向
させる。この例ではこれらヨーク部17Bおよび17Cの内側表面に溝17Fお
よび17Gを形成し、永久磁石18Aおよび18Bを磁力によりヨーク部17B
および17Cの所定の位置に吸着させた後、前記の溝17Fおよび17Gに接着
剤を流し込んで永久磁石をヨーク部に固定する。このような構成とすることによ
り永久磁石をヨーク部に対し正確に位置決めして固定することができるとともに 組立も容易となり、特に機械による自動組立てに好適である。 固定部材16のベース17のヨーク部17Cの外側面にはプリント基板19を
ねじ20により固着する。このプリント基板19の両側面には線状弾性支持部材
13A〜13Dの端部が嵌入する穴19A〜19Dを形成する。第2図に明瞭に
示すようにベース17の底部17Aの下側面にほぼリング状の突条17Hを形成
し、その先端面を曲面状とし、対物レンズ駆動装置を支持してディスク状記録媒
体の径方向に駆動するキャリッジに回動自在に装着できるようにする。この突状
17Hの一部をベース底部17Aと一緒に切欠いて光路を構成するようにする。
このようにして固定部材16を構成する。 上述したように、この実施例では線状弾性支持部材13A〜13Dを介して可
動部材12と固定部材16とを連結する。線状弾性支持部材13A〜13Dはそ
れぞれ金属線をもって構成し、それらの一端部を可動部材12の支持部12D〜
12Gを介してプリントコイル14のランド14E,14F,14H,14Iに
接続固定する。この実施例では、可動部材12の支持部12D〜12Gに第4図
に一部を断面とした斜視図を示すように、線状弾性支持部材13A〜13Dとほ
ぼ等しい径の穴21aと、それよりも十分大きい径の穴21bとを、ランド側に
小さい穴21aが位置するようにそれらをテーパ部21cによって連結して同心
状に形成し、第5図に示すように線状弾性支持部材13Aの一端部を穴21aに
挿通することにより位置決めしてランド14I上に半田付けにより固定する。こ
の穴21aへの線状弾性支持部材13Aの一端部の挿通は、穴21aの口元がテ
ーパ部21cとなっているので、容易に挿通することができる。その後穴21b
にダンピング作用を有する粘弾性体22を充填する。粘弾性体22としては、例
えばブチルゴム系、ニトリルブダジエン系の接着剤を用いる。また線状弾性支持
部材13Aの他端部は、プリント基板19に形成したほぼ等しい径の対応する穴
19Aに挿通することにより位置決めして、該プリント基板19のランドに半田
付けして接続固定する。他の線状弾性支持部材13B,13Cおよび13Dにつ
いても、それらの両端部を上記と同様にして固定し、これにより可動部材12を
フォーカシング方向およびトラッキング方向に変位可能に支持すると共に、線状
弾性支持部材13A〜13Dをプリントコイル14のトラッキングコイル部14 A〜14Dおよびフォーカシングコイル15への給電線としても利用するように
する。 上述したように、この実施例では線状弾性支持部材13A〜13Dを金属線の
みをもって構成し、それらの可動部材12側の固定端の近傍に粘弾性体22を設
けたので、可動部材12が変位し、線状弾性支持部材13A〜13Dが第6図に
示すようにたわむと粘弾性体22は線状弾性支持部材13A〜13Dにより圧縮
、引張変形を受けるので、各線状弾性支持部材13A〜13Dのたわみ振動が抑
えられ、その結果有害な共振が少なくなる。 上述した第1実施例においては、線状弾性支持部材13A〜13Dの可動部材
12側の固定端の近傍に粘弾性体22を設けたが、この発明の第2実施例におい
ては固定部材16側の線状弾性支持部材13A〜13Dの固定端の近傍にも粘弾
性体を設ける。このため、第7図に示すようにプリント基板19と固定部材16
のベース17のヨーク部17Cとの間に保持部材25を設け、この保持部材25
に可動部材12の支持部12D〜12Gと同様に、第8図に示すように大径の穴
21bと小径の穴21aとをテーパ部21により連結して同心状に形成し、各線
状弾性支持部材13A〜13Dの端部を、保持部材25に形成した穴21b,2
1aおよびプリント基板19の対応する穴19A〜19Dに挿通して半田付けに
より固定した後、穴21bに粘弾性体22を充填する。 このように、各線状弾性体支持部13A〜13Dの両端の固定端の近傍に粘弾
性体22を設ければより高いダンピング効果を得ることができる。 第9図はこの発明の第3実施例の要部を示すものである。この実施例では、可
動部材12の支持部12D〜12Gに、線状弾性支持部材を位置決めする部分2
6aと、粘弾性体を充填する部分26bとを溝状に形成したものである。このよ
うにすれば、部分26aへの線状弾性支持部材の挿入が容易になると共に、部分
26bへの粘弾性体の充填も容易にできる。 なお、このような支持部の構成は、第2実施例の保持部材25にも有効に適用
することができる。 第10図AおよびBはこの発明の第4実施例を示すものである。この実施例は
、弾性支持部材として板状のばね27A,27Bを用いたものである。ばね27
A, 27Bは、それらの一端部を可動部材である対物レンズ28を保持するホルダ2
9に平行に形成した溝29a,29bに嵌合装着し、他端部を固定部材である保
持部材30に形成した溝30a,30bにそれぞれ嵌合装着する。この実施例で
は、保持部材30の溝30a,30bの部分にそれぞれ幅の広い溝31a,31
bを形成し、ばね27A,27Bの他端部を溝30a,30bに嵌合装着した後
、溝31a,31bに粘弾性体22を充填する。 このように構成することにより、板状のばね27A,27Bの共振を粘弾性体
22のダンピング作用により少なくすることができる。 なお、上述した実施例の弾性支持部材の可動部材側の固定端の近傍、または可
動部材側と固定部材側との双方の固定端の近傍に粘弾性体を設けるようにしたが
、固定部材側の近傍にのみ粘弾性体を設けるようにしてもよい。また、この発明
はディスク状記録媒体に対して情報を記録および/または再生する光ピックアッ
プに限らず、カード状記録媒体を用いる記録および/または再生装置における対
物レンズの支持装置にも有効に適用することができる。 【発明の効果】 本発明の対物レンズ支持装置は、対物レンズを保持する可動部材(例えば前記
実施例の可動部材12、ホルダ29)と固定手段(例えば前記実施例のプリント
基板19、保持部材25、30、ベース17、固定部材16)との間を金属製の
弾性支持部材で固定して前記対物レンズを所定の方向に変位可能に構成した対物
レンズ支持装置において、 前記可動部材と前記固定手段の少なくとも一方に、前記弾性支持部材の端部の
位置が定まるようにした位置決め用の位置決め部(例えば前記実施例の穴21a
、位置決めする部分26a、溝30a,30b)と、該位置決め部の近傍に前記
弾性支持部材と間隙を有する空間部(例えば前記実施例の穴21b、テーパ部2
1c、粘弾性体を充填する部分26b、溝31a,31b)とを一続きの同一部
材において一体に形成し、前記空間部に流動性のある粘弾性体を充填配置したも
のであり、且つ前記弾性支持部材を用いて前記可動部側に給電するようにしたこ
とを特徴とするから、本発明は以下の効果がある。 組立が容易にでき、且つコストを安くできると共に、有害な共振も有効に防止 でき、しかも小型にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第6図はこの発明の第1実施例を示す図、 第7図および第8図は同じく第2実施例を示す図、 第9図は同じく第3実施例を示す図、 第10図AおよびBは同じく第4実施例を示す図、 第11図は従来の技術を示す図である。 11……対物レンズ、12……可動部材 12A……レンズホルダ、12B……フレーム 12D〜12G……支持部 13A〜13D……線状弾性支持部材 14……プリントコイル 14A〜14D……トラッキングコイル部 14E,14F,14H,14I……ランド 15……フォーカシングコイル 16……固定部材、17……ベース 17B〜17E……ヨーク部、18A,18B……永久磁石 19……プリント基板、19A〜19D……穴 20……ねじ、21a,21b……穴 22……粘弾性体、25……保持部材 27A,27B……ばね、28……対物レンズ 29……ホルダ 29a,29b,30a,30b,31a,31b……溝 30……保持部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.対物レンズを保持する可動部材と固定手段との間を金属製の弾性支持部材で
    固定して前記対物レンズを所定の方向に変位可能に構成した対物レンズ支持装置
    において、 前記可動部材と前記固定手段の少なくとも一方に、前記弾性支持部材の端部の
    位置が定まるようにした位置決め用の位置決め部と、該位置決め部の近傍に前記
    弾性支持部材と間隙を有する空間部とを一続きの同一部材において一体に形成し
    、前記空間部に流動性のある粘弾性体を充填配置したものであり、且つ前記弾性
    支持部材を用いて前記可動部側に給電するようにしたことを特徴とする対物レン
    ズ支持装置。

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7028318B2 (en) Optical head with lens holder supported by suspension wires at central and end portions
JPH07182671A (ja) コイルボビン及びコイルボビンを用いた対物レンズ駆動装置
KR100702636B1 (ko) 2축 액추에이터, 광학 부품 및 광학 디스크 장치
JP2003233919A (ja) 光学式ピックアップ
JP4088326B2 (ja) 光学ピックアップ装置
JP2003248945A (ja) 対物レンズ駆動装置
KR19980086189A (ko) 광픽업 액츄에이터
JP2679018C (ja)
JP2679018B2 (ja) 対物レンズ支持装置
JPH0750527B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP3999143B2 (ja) 微小位置調整装置
JP3401774B2 (ja) 二軸アクチュエータ
JP3617204B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP4160929B2 (ja) 光学式ピックアップの対物レンズ支持機構
JPH11306563A (ja) 光学ヘッド駆動装置
JPH0452815Y2 (ja)
JP3110854B2 (ja) 光学系駆動装置
JP4037037B2 (ja) 光学系駆動装置
KR19990077684A (ko) 광학식 픽업
JP3831603B2 (ja) 光学ヘッド装置
JPH10312558A (ja) 光ピックアップ装置
JP3942493B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP3851229B2 (ja) アクチュエータのサスペンション架設装置
JP3413736B2 (ja) 二軸アクチュエータ
JPH0766553B2 (ja) 対物レンズ駆動装置