JP3137324B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JP3137324B2
JP3137324B2 JP09314778A JP31477897A JP3137324B2 JP 3137324 B2 JP3137324 B2 JP 3137324B2 JP 09314778 A JP09314778 A JP 09314778A JP 31477897 A JP31477897 A JP 31477897A JP 3137324 B2 JP3137324 B2 JP 3137324B2
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徳生 清水
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は光学的記録媒体に対物レ
ンズを介して光スポットを投射して光学的に情報を再生
したりする等の装置に用いる対物レンズ駆動装置の改良
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】情報を正確に再生するために、従来、例
えば対物レンズをフォーカシング方向とトラッキング方
向とに移動可能に支持し、電磁駆動手段により対物レン
ズをフォーカシング方向とトラッキング方向とに変位さ
せることが知られている。 【0003】例えば、特開昭 59-221839号公報には、対
物レンズ1が配置された可動部材であるホルダ2が静止
部材であるであるプリント基板8に金属線6により支持
されており、電磁駆動手段によって、対物レンズ1がフ
ォーカシング方向とトラッキング方向とに変位するよう
にした対物レンズ駆動装置が開示されている。このよう
な金属線を用いて、対物レンズを支持する可動部材を変
位可能に支持する対物レンズ駆動装置においては、金属
線6をプリント基板8にはんだ付けするようにしてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする問題点】上述した従来の対物
レンズ駆動装置において、金属線6とゴムチューブ5と
がプリント基板とどの様な係合関係で配置されている
のか明確な説明がない。 【0005】また、実開昭59−36030号公報に
は、金属線である支持バネ8a〜8dによって、可動部
材であるレンズ枠11が静止部材である支持枠7に支持さ
れた構成が説明されている。しかし、当該公報開示の構
成では、支持バネ8a〜8dと支持枠7との結合は、支
持枠7に断面L字状の段差部を設けて当該段差部に支持
バネを係合させ、支持バネと段差部との間に接着剤を流
し込むことにより行うが、かかる接着剤は時間の経過と
共に硬化するものであるから、支持バネに生じる共振を
抑制する効果は期待できない。 【0006】また、特開昭61−115249号公報開
示の構成では、金属製(アルミ)のフレーム7に空間部
である孔7aを形成すると共に孔部材10にも空間部で
ある孔10aを形成し、ワイヤ9を孔7aと孔10aに
挿入させるようになっている。孔7aにはダンパ部材で
あるダンプ材11が配置されている。 当該公報に開示
の装置は、ワイヤ9がワイヤ9の長さ方向(公報第2図
の水平方向)に移動する構成になっている。かかる構成
では、ダンプ材11にはワイヤ9の摺動がスムーズに行
える条件を満たした貫通孔を形成する必要性があり、か
かる構成では装置が複雑となる欠点がある。又、例えば
仮にダンパ部材として軟らかい粘着性を有した材料を使
用したい要求があったとしても、ワイヤ9がワイヤ9の
長さ方向に摺動するのではダンプ材11がワイヤ9に引
きずられて孔7aからはみ出てしまうことも十分考えら
れ、これでは信頼性の高い装置を提供できない欠点があ
る。更に、特開昭60−95735号公報には、可動部
材である被駆動体2が金属線である支持体5により静止
部材である固定枠12,基板24に支持された構成が開
示されている。しかしながら、特開昭60−95735
号公報には、固定枠12や基板24に対し、支持体5が
どのような構成で係合しているのか明確な説明がない。
更に、特開昭61−9843号公報には、金属線11の
周りにダンパ部材であるシリコンゴムを塗布した構成が
説明されている。しかしながら、当該公報には金属線1
1が静止部材である固定枠3や基板18に対しどのよう
にして支持されているのかの明確な説明がない。又、特
開昭60−242525号公報には金属線である金属ワ
イヤーにゴムチューブが被覆された支持体3が説明され
ているが、当該支持体3が静止部材である基板5やホル
ダ4に対しどのように支持されているのかの説明が無
い。 【0007】本発明の目的は、極めて簡単な構成で且つ
組立作業が簡単な構成により共振抑制することが期待
できる対物レンズ駆動装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【問題を解決するための手段】請求項1に関する本発明
の対物レンズ駆動装置は、対物レンズが配置された可動
部材が静止状態で配置された静止部材(「静止状態で配
置された静止部材」とは、可動部材と静止部材との関係
において静止状態で配置されている部材を言う)に金属
(「金属線」とは、細く延びた金属製の部材を言う)
により支持されており、前記金属線は前記金属線の長さ
方向である第1の方向にほぼ直角な第2の方向に変位可
能であり且つ前記静止部材にはんだに基づき固定されて
おり、前記静止部材には前記第1の方向に沿って形成さ
れた空間部(「空間部」とは、静止部材の一方の面部と
静止部材の他方の面部との間に形成される空間の部分を
言う。この「空間部」には後述の挿入部材が配置される
ことになるが、この挿入部材が配置される前の形態を言
っている)が設けられており、該空間部に前記金属線が
配置された対物レンズ駆動装置において、前記空間部は
第1の空間部と第2の空間部とを有しており、前記第1
の方向に関し前記可動部材と前記金属線とが結合してい
る位置から前記はんだが配置されている位置の方向へ向
かって前記第1の空間部と前記第2の空間部と前記はん
だとが順に配列されており(第1の方向に関し前記可動
部材と前記金属線とが結合している位置から前記はんだ
が配置されている位置の方向へ向かって第1番目に「第
1の空間部」、第2番目に「第2の空間部」、第3番目
に「はんだ」が順に配置されていることを言う)、前記
第2の方向に関する前記第1の空間部の寸法(静止部材
において第1の空間部を形成している空間部分の第2の
方向に関する寸法を言う)が前記第2の方向に関する前
記第2の空間部の寸法(静止部材において第2の空間部
を形成している空間部分の第2の方向に関する寸法を言
う)に比較して大となる関係が存在するように前記第1
の空間部と前記第2の空間部とが構成されており、前記
第1の空間部における前記金属線の第1の面部と前記第
1の空間部に面した前記静止部材の第2の面部との間に
挿入部材が配置されており、前記挿入部材は前記第1の
面部から前記第2の面部の方向に向かって隙間が無いよ
うになっており、更に前記挿入部材は前記第1の面部と
前記第2の面部との両方の面部に密接(「密接」とは隙
間なく接触している形態を言う)しており、前記挿入部
材のうち少なくとも(「前記挿入部材のうち少なくと
も」とは、挿 入部材全体の中で少なくとも「前記第1の
面部に密接している前記挿入部材」と「その近傍の前記
挿入部材」とはダンパ作用を有しているの意)前記第1
の面部に密接している前記挿入部材とその近傍(「その
近傍」とは、「前記第1の面部に密接している前記挿入
部材の近く」の意)の前記挿入部材とはダンパ作用を有
しており、前記静止部材はディスク状記録媒体の径方向
に移動するキャリッジに結合されており、前記キャリッ
ジに前記静止部材を装着する際、前記静止部材が回動で
きるように前記静止部材が構成されていることを特徴と
するものである。請求項2に関する本発明の対物レンズ
駆動装置は、前記静止部材の面部に突起部(「突起部」
とは静止部材の面部に対し突き出ている静止部材の部分
を言う)が設けられており、前記突起部に基づき前記静
止部材が回動できるようになっていることを特徴とする
ものである。 【0009】 【実施例】図1〜は本発明に至るまでに開発した対物
レンズ駆動装置の参考例の構成を示す斜視図である。対
物レンズ1はプラスチックの一体成形体より成る可動部
材2のレンズホルダ2Aに固定されている。本例では対
物レンズ1は平凸のセルホックレンズを以って構成す
る。可動部材2は、レンズホルダ2Aを囲むように横断
面形状が矩形のフレーム2Bを有しており、このフレー
ムの底壁2Cからレンズホルダ2Aは立上っている。フ
レーム2Bの互いに対向する側壁には、線状弾性支持部
材3A〜3Dを支持するための支持部2D〜2Gが形成
されている。図1〜3では1つの支持部2Gは見えてい
ない。フレーム2Bの外周面にはプリントコイル4を接
着により固着する。図3の展開図ではプリントコイル4
は一平面に延ばした状態で示してある。プリントコイル
4は可撓性絶縁シートに4つのトラッキングコイル部4
A〜4Dを設けたものであり、各コイル部にはそれぞれ
2層のコイルが絶縁膜を介して重ねられている。これら
のコイルは互いに電気的に接続され、両端子はランド4
Eおよび4Fに接続されている。プリントコイル4をフ
レーム2Bの外周面に取付ける際の位置決めを行うため
に、フレーム2Bの一側面の下部に突起2Hを形成し、
ここにプリントコイル4に形成した凹部4Gを嵌合させ
ている。プリントコイル4の外側にはさらにフォーカシ
ングコイル5を巻回する。このフォーカシングコイル5
の端子導線はプリントコイル4に設けたランド4Hおよ
び4Iに接続する。このようにして可動部材2を構成
し、弾性支持部材3A〜3Dを介して固定部材に連結す
る。 【0010】固定部材16は磁性材料の一体成形体より成
るベース11を具えている。ベース11は底部11Aを有し、
この底部から垂直上方へ立上がっている4枚のヨーク部
11B〜11Eを一体に形成する。ヨーク部11Bおよび11C
の内側面には永久磁石12Aおよび12Bを固着する。本例
ではこれらヨーク部11Bおよび11Cの内側表面に溝11F
および11Gを形成し、永久磁石12Aおよび12Bを磁力に
よりヨーク部11Bおよび11Cの所定の位置に吸着させた
後、前記の溝11Fおよび11Gに接着剤を流し込んで永久
磁石をヨーク部に固定する。このような構成とすること
により永久磁石をヨーク部に対し正確に位置決めして固
定することができるとともに組立も容易となり、特に機
械による自動組立てに好適である。 【0011】固定部材16のベース11のヨーク部11Cの外
側面には絶縁プレート13およびプリント基板14をねじ15
により固着する。絶縁プレート13の内側表面には一対の
突条13Aおよび13Bを設け、これらの間にヨーク部11C
を嵌合させて位置決めする。また、絶縁プレート13の両
側面には弾性支持部材3A〜3Dの端部が配置される空
間部である溝13C〜13Fが形成されているとともにプリ
ント基板14の側面にも対応する位置に同一形状寸法の空
間部である溝14A〜14Dが形成されている。図2に明瞭
に示すようにベース11の底部11Aの下側面にはほぼリン
グ状の突条11Hを形成し、その先端面を曲面状とし、対
物レンズ駆動装置を支持してディスク状記録媒体の径方
向に駆動するキャリッジ(carriage)に回動自在に装着
できるようにする。この突条11Hの一部をベース底部11
Aと一緒に切欠いて光路を構成するようにする。このよ
うにして固定部材16を構成する。 上述したように線状
弾性支持部材3A〜3Dを介して可動部材2と固定部材
16とを連結するが、この連結状態および弾性支持部材の
構成を図4A〜Cに示す。これらの図面では弾性支持部
材3Aについて示すが、他の弾性支持部材の構成および
連結状態は同じである。弾性支持部材3Aは直径が 0.1
〜 0.2mm程度のリン青銅より成る金属線3aと、その外
周に一体的に形成したブチル系のゴムより成るダンパ部
材3bとで構成されている。このように金属線3aとダ
ンパ部材3bとを一体とした弾性支持部材3Aを用いる
と、金属線の振動エネルギーはダンパ部材に伝達され、
ここで吸収されるので、不所望な共振を防止でき、ダン
ピング作用を効果的に行うことができる。本例ではダン
パ部材3bは中央の太径部3b−1と両端の細径部3b
−2,3b−3とを有し、太径部の直径は 1.3mm、細径
部の直径は 0.6mmである。また金属線3aの両端はそれ
ぞれ細径部3b−2および3b−3から外方へ突出して
いる。可動部材2のフレーム2Bの側面に形成した支持
部2Dには溝2D−1を形成する。図4Bに示すように
この溝2D−1は、導入部2D−2およびほぼ円形断面
の収納部2D−3とを有しており、導入部2D−2の高
さはダンパの細径部3b−2の直径よりも幾分小さく
0.5mmとし、収納部2D−3の直径は細径部3b−2の
直径に等しく 0.6mmとする。また、導入部2D−2の入
口にはテーパーを付けてある。したがって細径部3b−
2を溝2D−1に嵌合する際には、細径部を導入部2D
−2に押し込み、僅かに押しつぶしながら、収納部2D
−3まで挿入することになる。金属線3aの先端は支持
部2Dから突出しており、はんだ17によりプリントコイ
ル4のランド4Hに結合されており、ここにはフォーカ
シングコイル5の一端の導線5aも結合されている。こ
のようにして、弾性支持部材3Aおよび3Bの金属線を
プリントコイル4の絶縁シートの余白部に形成したラン
ド4Hおよび4Iにはんだ付けすることにより弾性部材
を固定するとともにフォーカシングコイル5を金属線を
介してプリント基板の所定の導体部に電気的に接続す
る。 【0012】弾性支持部材3Aの他方の端部は、絶縁プ
レート13およびプリント基板14の側縁に形成した空間部
である溝13Cおよび14Aに挿入するが、この溝は導入部
13C−1,14A−1と、それに連続する収納部13C−2
(図4C参照。図4Aの収納部13A−2も同じ収納部
である),14A−2とを有している。導入部13C−1,
14A−1の高さは 0.5mmと、弾性支持部材の細径部3b
−3の直径 0.6mmよりも僅かに小さくするが、収納部13
C−2,14A−2の直径は 0.8mmと細径部3b−3の直
径よりも大きくする。したがって弾性支持部材の細径部
3b−3を溝13Cおよび14Aの収納部13C−2および14
A−2内に挿入した状態で細径部3b−3と収納部13C
−2との間に隙間ができるが、この隙間には接着剤18を
充填する。またプリント基板14の表面から突出する金属
線3aの端部は、プリント基板に形成した導体部14A−
3にはんだ19により結合する。 【0013】図4に示すように、本例では弾性支持部材
3Aのダンパ部材3bの太径部3b−1と一方の細径部
3b−2との間の段差部3b−4は支持部2Dから離間
させている。このように構成すると、動作中に弾性支持
部材3Aが撓んだときにも段差部3b−4が支持部2D
に当接しないので不所望な力がダンパ部材3bを介して
金属線3aに加わる恐れがなく、対物レンズの光軸が不
所望に傾く恐れがなくなる。このことは特にダンパ部材
3bの長さにばらつきがある場合に有効である。また、
太径部3b−1と他方の細径部3b−3との間の段差部
3b−5と絶縁プレート13との間は上述したように接着
剤18で連結している。本実施例では、接着剤18に軟ら
かい接着剤(「軟らかい接着剤」とは、時間が経過して
も硬化せず軟らかさを維持している物質を言い、且つ他
の物質に接触させた場合他の物質に粘り着く、即ち粘着
性の性質を有する物質を言う。例えばシリコン系の紫外
線硬化型接着剤がある)を使用する。この結果、共振の
抑制はより効果的なものになる。次に上述した可動部材
2と固定部材16とを線状の弾性支持部材3A〜3Dを介
して連結する組立て手順について説明する。先ず適当な
治具を用いて可動部材2と固定部材16とを所定の位置関
係に配置した後弾性支持部材の細径部を可動部材2の支
持部2D〜2Gの溝に押し込むとともに固定部材16の絶
縁プレート13およびプリント基板14の側縁に形成した空
間部である溝13C〜13Fおよび14A〜14Dに押し込む。
この際にも適当な治具を用いて弾性支持部材を所定の位
置に保持しておく。次に金属線3aの一方の端部をプリ
ントコイル4の絶縁シートに形成したランド4E,4
F,4H,4Iにはんだつけする。さらに金属線3aの
他方の端部をプリント基板14の導体部にはんだ付けした
後、絶縁プレート13およびプリント基板14の側縁に形成
した空間部である溝13C,14Aの収納部13A−2
(図4A参照),14A−2(図4A参照)とダンパ部
材3bの細径部3b−3との間の隙間に接着剤18を充
填する。この際、ダンパ部材3bの太径部3b−1と細
径部3b−3との間の段差部3b−5にも接着剤18に
より絶縁プレート13に連結される。このようにして可動
部材2と固定部材16とを線状弾性支持部材3A〜3Dを
介して容易に連結することができる。 【0014】図5は本発明の対物レンズ駆動装置の参考
例の構成を示す断面図である。本例では可動部材21と固
定部材22(図4Aのように、左側に絶縁プレート、右側
にプリント基板を配置し、両者を結合した構成を簡略化
した図として示した)との間を連結する線状弾性支持部
材23は金属線23aと、その外周に設けたゴムチューブ23
bとを以て構成する。金属線23aはゴムチューブ23bの
中心孔に通してあり、両者は結合されていない。ゴムチ
ューブ23bの両端面は凸状を突出させてあり、可動部材
21には金属線23aが通る孔21aと前記のテーパー端部と
対応する形状を有する凹部21bが形成されており、また
固定部材22にも同様の孔22aと凹部22bとが形成されて
いる。また、可動部材21から突出する金属線23aははん
だ24により可動部材21に固定されており、固定部材22か
ら突出する金属線23aははんだ25により固定部材22に固
着されている。本例ではゴムチューブ23bの左端部と可
動部材21との間を接着剤26により固着している。 【0015】図6は本発明の対物レンズ駆動装置の一実
施例を示すものである。本発明の一実施例では図6で示
される構成以外の構成は図1〜4で説明した構成を用い
ている。本例では弾性支持部材31の金属線31aの周囲に
一体的にゴム製のダンパ部材31bが固着されており、こ
のダンパ部材の細径部31b−1は前述の絶縁プレート1
3と同様な固定部材32にあけた比較的大きな空間部で
ある孔32aに通す。ここで孔32aは金属線31aと
は隙間ができるような大きさの孔形状を成している。ま
た金属線31aの先端はプリント基板34にあけた空間部
である孔34aに通し、突出する部分をはんだ35によりプ
リント基板34の導体部34Aにはんだ付けする。本例では
孔32aに金属線31aを配置すると共に、この孔32
aに接着剤36を充填し、ダンパ部材31bと金属線31a
の双方を接着剤36により固定部材32に接着している。
ここで、金属線31aの長さ方向(図6の水平方向)を
第1の方向とし、この第1の方向に直角な方向を第2の
方向(図6の場合、例えば縦方向とする)とすると、第
2の方向に関する孔32a(孔32aに相当する空間部
分)の寸法が第2の方向に関する孔34a(孔34aに
相当する空間部分)の寸法に比較して大となる関係が存
在するように孔32aと孔34aとが構成されている。
図1と図6から明らかなように、静止状態で配置された
静止部材であるベース11と固定部材32(当該固定部
材32はベース11のヨーク部11Cにねじ15によっ
て固定されている)とプリント基板34との結合体に可
動部材2が4本の金属線31a、31b、31c、31
dにより支持されている。ここで上記静止部材はベース
11と固定部材32とプリント基板34と接着剤36と
はんだ35とからなる。又、図6は上記第1の方向に平
行な仮想平面(図6の場合では、紙面に平行な仮想平面
となる)で導体部34Aと金属線31aとを切断した断
面図と見ることができる。かかる断面図として、導体部
34Aを見ると、図6で示すように導体部34Aは互い
に離間した第1の導体部34A1と第2の導体部34A
2とが観察される。図6において、第1の導体部34A
1と第2の導体部34A2との間に金属線31aが配置
され、金属線31aと第1の導体部34A1とがはんだ
35で連結されると共に、金属線31aと第2の導体部
34A2とがはんだ35で連結されている構成が観察さ
れる。 【0016】図7は本発明の対物レンズ駆動装置の参考
例の主要部の構成を示す断面図である。本参考例では弾
性支持部材41を金属線41aとその周囲に一体的に固着し
たゴム製のダンパ部材41bとを以て構成し、ダンパ部材
の両端部にはテーパー部41b−1および41b−2をそれ
ぞれ形成する。一方のテーパー部41b−1は可動部材43
に形成した孔43aに部分的に侵入させ、他方のテーパー
部41b−2は固定部材44に形成した空間部である孔44a
に部分的に侵入させる。孔44aは金属線41aとは隙
間ができるような孔形状を成している。この場合、テー
パー部と孔の縁との協働により弾性支持部材41を自動的
に位置決めすることができる。また、固定部材44と弾性
支持部材の金属線41aおよびダンパ部材41bとの間(隙
間)を接着剤45により接着する。図7の固定部材44の
右側に例えば図6のようにプリント基板を配置し、金属
線41aとはんだ付けにより結合されるが、プリント基
板等の図は図7において省略した。 【0017】 【発明の効果】請求項1に関する本発明の対物レンズ駆
動装置は、対物レンズが配置された可動部材が静止状態
で配置された静止部材(例えば前記実施例図6の固定部
材32,プリント基板34等、又例えば前記実施例図3
の固定部材16、絶縁プレート13、プリント基板14
)に金属線により支持されており、前記金属線は前記
金属線の長さ方向である第1の方向(例えば前記図6の
水平方向)にほぼ直角な第2の方向(例えば前記実施例
図6の場合では、紙面に対し垂直な方向、図6に向かっ
て紙面の縦方向等)に変位可能であり且つ前記静止部材
にはんだに基づき固定されており、前記静止部材には前
記第1の方向に沿って形成された空間部(例えば前記実
施例図6の孔32a、34a)が設けられており、該空
間部に前記金属線が配置された対物レンズ駆動装置にお
いて、前記空間部は第1の空間部(例えば前記図6の孔
32a)と第2の空間部(例えば前記図6の孔34a)
とを有しており、前記第1の方向に関し前記可動部材と
前記金属線とが結合している位置(例えば前記図1にお
いて、可動部材2と弾性支持部材3Aとが結合されてい
る支持部2Dの位置)から前記はんだが配置されている
位置(例えば前記図6のはんだ35が配置されている位
置)の方向へ向かって前記第1の空間部と前記第2の空
間部と前記はんだとが順に配列されており(例えば前記
実施例図6の場合では、左から右へ向かって、孔32
a、孔34a、はんだ35が順に配列されている)、前
記第2の方向に関する前記第1の空間部の寸法が前記第
2の方向に関する前記第2の空間部の寸法に比較して大
となる関係が存在するように前記第1の空間部と前記第
2の空間部とが構成されており、前記第1の空間部にお
ける前記金属線の第1の面部(例えば前記図6の場合を
例に取ると、金属線31aと細径部31b−1との境界を
表す2本の平行な実線の内、図の下の実線に該当する金
属線31aの面部並びにその近傍の面部)と前記第1の
空間部に面した前記静止部材の第2の面部(前記図6の
場合を例に取る と、例えば符号32aの引き出し線の先
端が接している孔32aを示す実線に相当する面部並び
にその近傍の面部であって且つ細径部31b−1に対向す
る面部)との間に挿入部材(例えば前記図6の場合で
は、前記第1の面部と前記第2の面部との間に配置され
ているダンパ部材の細径部31b−1と接着剤36)が
配置されており、前記挿入部材は前記第1の面部から前
記第2の面部の方向に向かって隙間が無いようになって
おり、更に前記挿入部材は前記第1の面部と前記第2の
面部との両方の面部に密接しており、前記挿入部材のう
ち少なくとも前記第1の面部に密接している前記挿入部
材とその近傍の前記挿入部材とはダンパ作用を有してお
り(例えば前記図6の場合では、前記第1の面部と前記
第2の面部との間のダンパ部材の細径部31b−1はダ
ンパ作用を有している)、前記静止部材はディスク状記
録媒体の径方向に移動するキャリッジに結合されてお
り、前記キャリッジに前記静止部材を装着する際、前記
静止部材が回動できるように前記静止部材が構成されて
いることを特徴とするから、請求項1に記載の発明は以
下の効果を有する。極めて簡単な構成で且つ組立作業が
簡単な構成より、共振の抑制が期待できる利点がある。
請求項2に関する本発明の対物レンズ駆動装置は、前記
静止部材の面部に突起部(例えば図2の構成の場合で
は、突条11H)が設けられており、前記突起部に基づ
き前記静止部材が回動できるようになっていることを
徴とするから、請求項2に記載の発明は以下の効果を有
する。請求項1に関する効果に加え、簡単な構成で、静
止部材をキャリッジに装着するに際し、正確な位置での
装着が容易となる利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に至るまでに開発した対物レンズ駆動装
置の斜視図であり、参考例である。 【図2】本発明に至るまでに開発した対物レンズ駆動装
置の下側から見た斜視図であり、参考例である。 【図3】本発明に至るまでに開発した対物レンズ駆動装
置の全体分解斜視図であり、参考例である。 【図4】本発明に至るまでに開発した対物レンズ駆動装
置の部分断面図であり、参考例である。 【図5】本発明の参考例の部分断面図である。 【図6】本発明の一実施例における部分断面図である。 【図7】本発明の参考例の部分断面図である。 【符号の説明】 1 対物レンズ 2 可動部材 4 プリントコイル 5 フォーカシングコイル 11 ベース 13 絶縁プレート 14 プリント基板 16 固定部材 17 はんだ 18 はんだ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−264528(JP,A) 特開 昭62−287441(JP,A) 特開 昭61−264528(JP,A) 特開 昭60−95735(JP,A) 特開 昭59−221839(JP,A) 特開 昭61−9843(JP,A) 特開 昭61−115249(JP,A) 実開 昭61−55214(JP,U) 実開 昭61−86823(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.対物レンズが配置された可動部材が静止状態で配置
    された静止部材に金属線により支持されており、前記金
    属線は前記金属線の長さ方向である第1の方向にほぼ直
    角な第2の方向に変位可能であり且つ前記静止部材には
    んだに基づき固定されており、前記静止部材には前記第
    1の方向に沿って形成された空間部が設けられており、
    該空間部に前記金属線が配置された対物レンズ駆動装置
    において、 前記空間部は第1の空間部と第2の空間部とを有してお
    り、前記第1の方向に関し前記可動部材と前記金属線と
    が結合している位置から前記はんだが配置されている位
    置の方向へ向かって前記第1の空間部と前記第2の空間
    部と前記はんだとが順に配列されており、前記第2の方
    向に関する前記第1の空間部の寸法が前記第2の方向に
    関する前記第2の空間部の寸法に比較して大となる関係
    が存在するように前記第1の空間部と前記第2の空間部
    とが構成されており、前記第1の空間部における前記金
    属線の第1の面部と前記第1の空間部に面した前記静止
    部材の第2の面部との間に挿入部材が配置されており、
    前記挿入部材は前記第1の面部から前記第2の面部の方
    向に向かって隙間が無いようになっており、更に前記挿
    入部材は前記第1の面部と前記第2の面部との両方の面
    部に密接しており、前記挿入部材のうち少なくとも前記
    第1の面部に密接している前記挿入部材とその近傍の前
    記挿入部材とはダンパ作用を有しており、前記静止部材
    はディスク状記録媒体の径方向に移動するキャリッジに
    結合されており、前記キャリッジに前記静止部材を装着
    する際、前記静止部材が回動できるように前記静止部材
    が構成されていることを特徴とする対物レンズ駆動装
    置。 2.前記静止部材の面部に突起部が設けられており、前
    記突起部に基づき前記静止部材が回動できるようになっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動
    装置。
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