JPH089620A - ステップモータ - Google Patents

ステップモータ

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JPH089620A
JPH089620A JP13424194A JP13424194A JPH089620A JP H089620 A JPH089620 A JP H089620A JP 13424194 A JP13424194 A JP 13424194A JP 13424194 A JP13424194 A JP 13424194A JP H089620 A JPH089620 A JP H089620A
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JP
Japan
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stator core
permanent magnet
torque
step motor
stator
Prior art date
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Application number
JP13424194A
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English (en)
Inventor
Hirohiko Yoshida
博彦 吉田
Tetsuo Imamura
今村  哲夫
Kenji Morikawa
森川  賢二
Masayuki Yano
正行 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH089620A publication Critical patent/JPH089620A/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 そこで本発明は、ステップモータの保持トル
クを簡素な構成にて調節することが可能なステップモー
タを提供することにある。 【構成】 ステップモータにおいて、磁性材料よりな
り、前記ロータの外周面の永久磁石に存在する磁性の極
数と同数の突起歯数を有する第2のステータコアを有す
る。この第2のステータコアに形成されている前記突起
歯が永久磁石と対向する用に配設されている。この突起
歯は、ステータコアの極歯と所定の位相差を有するよう
に配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップモータに関
し、特に、振動および騒音等を抑制を簡素な構成にて実
現したステップモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来周知のPM型ステップモータにおい
て、ステータコアに巻装されている励磁コイルによって
ステータコアの歯が励磁されない非通電時には、ロータ
外周に形成されている永久磁石がステータコアとともに
磁気回路を成立させる。この磁気回路によって、ロータ
は磁気的に安定な位置に移動し、ロータとステータコア
との間に保持トルクが発生する。
【0003】このようなPM型のステップモータの構成
の一例を、図5に基づいて説明する。このステップモー
タ100では、励磁コイル25aによって励磁されるス
テータコア20および21と、励磁コイル25bによっ
て励磁されるステータコア22および23が固定子極と
して採用されている。各ステータコア20〜23はロー
タ4に配設されている永久磁石5に対向するようにそれ
ぞれ極歯12〜15を有している。すなわち、ステータ
コア20には極歯12が、ステータコア21には極歯1
3が、ステータコア22には極歯14が、ステータコア
23には極歯15がそれぞれ形成されている。また、ロ
ータ4は、磁性材料よりなるハウジング1の蓋として構
成されている蓋部1aに設けられた、軸受け6等によっ
て軸止されている。各ステータコア21〜23等の各構
成は、前記ハウジング1に収納される。
【0004】なお、ここで一例として挙げた従来例で
は、部品点数を減らし、構成を簡素化するために極歯1
2を有するステータコア20が、ハウジング1と一体に
構成されている。このようなステップモータ100の非
通電時においては各ステータコア20〜23が磁化され
て、各ステータコア20〜23の極歯12〜15および
ハウジング1等を通過する磁気回路が成立する。ここ
で、ステータコア20および21等によって成立する磁
気回路を磁気回路A1、ステータコア22および23等
によって成立する磁気回路を磁気回路B1とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各ステータコ
ア20〜23の内で、1部品だけ形状の違うステータコ
ア20を有する場合、すなわち磁気抵抗が他のステータ
コア21〜23と異なるステータコア20を有する場合
には、磁気抵抗のアンバランスから磁気回路A1と磁気
回路B1とが発生する最大トルクに相違が生じる。
【0006】また、ハウジング1の成形精度もしくは各
ステータコア21〜23の精度および組付精度等によ
り、ハウジング1とステータコア21〜23との間に隙
間30が不均一になると、磁気抵抗のアンバランスが生
じる。このような場合にも、磁気回路A1と磁気回路B
1とが発生する最大トルクに相違が生ずる。これらのよ
うに磁気抵抗にアンバランスが有り、それぞれの発生ト
ルクにおける最大トルクに差が生じる様子を図4 (a)
および (b) に示す。また、各磁気回路A1、B1によ
る発生トルクを合成した合成保持トルクは、例えば図4
(c) に示すようになる。図4 (a) の磁気回路A1に
よる発生トルクA2の最大トルクと比較して、図4
(b) の磁気回路B1による発生トルクB2は上述のよ
うな理由でも最大トルクが小さくなるとする。この場合
には、図4 (c) に示すように、各磁気回路A1、B1
による発生トルクの合成トルクにおける最大トルク値も
変動する。すなわち、図4 (c) においては、一周期ご
とに最大トルクの低下が現れている。このように、ロー
タ4の保持トルクにおける最大トルク値の変動は、ステ
ップモータの振動もしくは騒音等の原因となっていた。
【0007】そこで本発明は、ステップモータの保持ト
ルクを、簡素な構成にて調節することが可能なステップ
モータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるステップモータは、外周面にN極とS
極とが交互に着磁されてなる筒状の永久磁石を有し回動
自在に軸止されているロータと、前記永久磁石に対して
所定の隙間を介して対向配置され、極歯を有し対極に磁
化されるそれぞれのステータコアと、前記ステータコア
に巻装され前記ステータコアの極歯を通電時に磁化させ
て前記ロータを回転させる複数の励磁コイルとを備える
ステップモータにおいて、対極に磁化された前記ステー
タコアが非通電時に前記永久磁石の起磁力に伴って発生
する発生トルクと前記複数のステータコアの内の残る対
極に磁化されたステータコアが発生する発生トルクとの
差分のトルクを発生し、前記発生トルクが小さいステー
タコアの組のそれぞれの極歯の位相と同位相の突起歯を
有する、磁性材料により形成された第2のステータコア
を有することを特徴とする。
【0009】また、前記第2のステータコアに形成され
ている突起歯は、前記永久磁石が有する極数と同等であ
ることを特徴とする請求項1に記載のステップモータを
採用するようにしてもよい。また、前記第2のステータ
コアは、前記永久磁石に対して所定の空間を介して突起
歯を有し、前記所定の空間を拡大することによって前記
第2のステータコアが前記永久磁石から受ける起磁力の
影響を小さくするか、もしくは、前記所定の空間を縮小
することによって前記第2のステータコアが前記永久磁
石から受ける起磁力の影響を大きくすることを特徴とす
る請求項1もしくは請求項2に記載のステップモータを
採用するようにしてもよい。
【0010】また、前記ステップモータの外殻を成すハ
ウジングは磁性材料より構成されており、前記複数のス
テータコアの内の1枚が前記ハウジングと一体に構成さ
れていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2も
しくは請求項3に記載のステップモータを採用するよう
にしてもよい。また、前記第2のステータコアの厚み
を、前記複数のステータコアの厚みと比較して可変する
ことにより、前記第2のステータコアが前記永久磁石か
ら受ける起磁力を調整することを特徴とする請求項1も
しくは請求項2もしくは請求項3もしくは請求項4に記
載のステップモータを採用するようにしてもよい。
【0011】また、前記第2のステータコアの有する突
起歯の永久磁石に対向する対向面の形状を小さくまたは
大きくすることによって、前記第2のステータコアが前
記永久磁石から受ける起磁力を可変することを特徴とす
る請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは
請求項4もしくは請求項5に記載のステップモータを採
用するようにしてもよい。
【0012】また、前記第2のステータコアに設けられ
る前記突起歯は、前記永久磁石が有する極数と同数以下
の複数個を、前記永久磁石の各磁極に対して同一位相の
最も隣接する位置に形成されていることを特徴とする請
求項請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしく
は請求項4もしくは請求項5もしくは請求項6に記載の
ステップモータを採用するようにしてもよい。
【0013】
【作用】以上のように構成されるステップモータの作用
を以下に述べる。上述のように、本発明によるステップ
モータでは、非通電時に、それぞれ2枚のステータコア
において、永久磁石からの起磁力を受けてトルクを発生
する。このトルクは、ロータを停止状態に保持するもの
である。2枚のステータコアの組が発生するそれぞれの
発生トルクにおけるトルクの差分を、第2のステータコ
アによって発生する。この第2のステータコアによって
発生される発生トルクは、各ステータコアの組によって
発生される発生トルクと合成され、ロータの保持トルク
となる。このように、ロータの保持トルクにおいて、ト
ルクの各ピーク値を均一に調整することができれば、ス
テップモータの振動および騒音等を抑制することが可能
である。
【0014】なお、第2のステータコアが発生する発生
トルクは、第2のステータコアが永久磁石から受ける起
磁力を調整することによって可変することが可能であ
る。この起磁力の調整は、第2のステータコアの厚み、
もしくは第2のステータコアが有している突起歯の永久
磁石に対向する面積を調整することによって容易に実現
することが可能である。
【0015】
【実施例】本発明によるステップモータの一実施例を、
以下、図に基づいて説明する。図1は、本発明によるス
テップモータ50における構成を示す構成図である。磁
性材料によってコップ状に形成されている第1のハウジ
ング1と円盤状に形成されている第2のハウジング2と
は、図示しないビス等によって相互に固定される。ま
た、ハウジング1の上面には軸受け6を有する蓋部1a
が固定されており、これら第1、第2の各ハウジング
1、2および蓋部1aによってステップモータ50のケ
ースとしての筐体を成している。この筐体の内側には軸
受け7が固定されており、これらの軸受け6、7によっ
て、ロータ4が回動自在に軸止されている。ロータ4の
外周部には永久磁石5を有している。また、ロータ4と
中心軸を同じくする軸8が固定されている。ロータ4の
外側には、空間11を隔てて、固定子極となるステータ
コア3a1 、2 、3b1 、2 が、前記第1のハウジング
1の内面に配設されている。このステータコア3a1 、
2 、3b1 、2 のロータ4と対向する内周面には、図3
にて後述するように極歯12〜15が形成されている。
ただし、ステップモータ50の構成の簡素化のために、
ステータコア3a1は、ハウジング1と一体に形成され
ており、ステータコア3a1 に形成されている極歯12
およびハウジング1は、磁性材料によって一体に形成さ
れている。ステータコア3a1 、2 、3b1 、2 の内側
には、図示しない絶縁部材により絶縁された、各ステー
タコア3a1 、2 、3b1 、2 を励磁する励磁コイル9
a、9bが巻装されている。ステータコア3a1 、2 、
3b1 、2 の間には、磁性材料によって形成されている
第2のステータコア10が設けられている。なお、第2
のステータコア10は、各ステータコア3a1 、2 、3
b1 、2 の間に設けなくても、永久磁石5に対向する部
位であれば、例えばステータコア3a2 と3b1 とが接
していない側の端面部に設けることも可能である。
【0016】図2に示すように、第2のステータコア1
0の前記永久磁石5と対向する内径部には、突起歯10
aが形成されている。この突起歯10aは、永久磁石5
に磁化される極数と同数、等間隔に形成されている。す
なわち、永久磁石5が有している極数と同数の突起歯1
0aが形成されている。なお、図3にて後述するよう
に、この突起歯10aは、各ステータコア3a1 、2 、
と3b1 、2 の各組において、発生トルクが小さい方の
極歯の有する位相と同位相に配設されている。本実施例
では、ステータコア3a1 、2 の組が発生する発生トル
クの最大値が、ステータコア3b1 、2 が発生する発生
トルクよりも小さいとし、突起歯10aの位相は、ステ
ータコア3a1 、2 にそれぞれ形成されている極歯1
2、13と同位相となっている。
【0017】このように構成されるステップモータ50
の非通電時の静止状態における作動を、図3および図4
に基づいて以下に説明する。図3は、ステップモータ5
0の非通電時において、永久磁石によって各ステータコ
ア3a1 、2 、3b1 、2 の各極歯12〜15および第
2のステータコア10の突起歯10a等に起磁される磁
気回路のモデル図である。
【0018】ステータコア3a1 、2 、3b1 、2 の極
歯12〜15および第2のステータコア10の突起歯1
0aは、非通電時においては単なる磁性材料になる。し
かし、永久磁石5の起磁力によってステータコア3a1
、2 、3b1 、2 および第2のステータコア10には
磁性材料よりなるハウジング1を通じて磁気回路が成立
する。すなわち、永久磁石5とステータコア3a1 、2
との間に磁気回路A1、永久磁石5とステータコア3b
1 、2 との間に磁気回路B1が、永久磁石5と第2のス
テータコア10との間に磁気回路C1が成立する。この
磁気回路C1を形成する第2のステータコア10の突起
歯10aは、図3に示す如く、ステータコア3a1 、2
にそれぞれ形成されている極歯12、13と同位相とな
っている。各磁気回路A1、B1、C1は、各極歯12
〜15および突起歯10aを通って成立する。なお、極
歯12、13は各ステータコア3a1 および3a2 にそ
れぞれ配設され、互いに対になる磁極に励磁される。ま
た、極歯14および15はステータコア3b1 、3b2
のそれぞれに配設され、同様に互いに対になる磁極に励
磁される。
【0019】図4 (a) 〜 (d) には、ステップモータ
50の非通電時におけるトルクの発生状態を各磁気回路
A1、B1、C1別に示し、図4 (e) には、このよう
な各発生トルクによってロータがどのような保持トルク
を有するのかを示している。横軸はロータ4の回転角、
縦軸は発生トルクを表し、4ステップ角における保持ト
ルク変動を示す。
【0020】図4 (a) に示す磁気回路A1による発生
トルクA2を、ステップモータ50の設計上、正常なト
ルク発生であるとする。図4 (b) に示す磁気回路B1
による発生トルクB3は、以下の要因によって正常なト
ルクを発生することができず、発生トルクB3における
最大トルクは、図4 (a) の磁気回路A1による発生ト
ルクA2の最大トルクと比較して小さくなっている。こ
のような、各磁気回路A1およびB1において発生トル
クのアンバランスが生じる要因は、各ステータコア3a
1 、2 、および3b1 、2 の各組において、磁気抵抗の
アンバランスが存在しているからである。この磁気抵抗
のアンバランスは、図1に示したようにステータコア3
a1がハウジング1と一体に形成され、他のステータコ
アと比較した場合、ステータコア3a1の磁気抵抗が異
なってしまうためである。また、ステータコア3a2 、
3b1 、3b2 およびハウジング1の形状精度、あるい
はそれらの組付精度等により、ハウジング1と各ステー
タコアとの間にできる隙間16が不均一になったり、永
久磁石5との空間11が不均一になったりする。この場
合にも、各磁気回路A1、B1に対応する磁気抵抗にア
ンバランスが生じることとなる。実際にはこのような複
数の要因が足しあわされて、磁気回路による発生トルク
のアンバランスが生じることとなる。しかしここでは、
ステータコア3a1 がハウジング1と一体に構成される
ことにより、ステータコア3a1 を伴うステータコア3
b1 、2 の組が発生する発生トルクA2とステータコア
3b1、2 の組が発生する発生トルクB2とで、図4
(a) と (b) との間に示すようなアンバランスが生じ
ているとする。
【0021】このような各発生トルクA2、B2を合成
した合成トルクは、図4 (c) に示すようになる。発生
トルクB2の最大トルク値が、ステータコア3a1 とハ
ウジング1との一体化による磁気抵抗のアンバランスに
より、発生トルクA2の最大トルクと比較して小さくな
っていることにより、合成トルクのトルク波形におい
て、一周期ごとに最大トルク値が低下している。
【0022】このような合成トルクがロータ4の保持ト
ルクとして採用された場合には、上述の如く、ステップ
モータ50に振動もしくは騒音等が発生する可能性があ
る。しかし、図4 (d) に示すように、第2のステータ
コア10における磁気回路C1による発生トルクC2
を、前記合成トルクに足し合わせた場合、保持トルクの
特性を図4 (e) に示すようにすることも可能である。
すなわち、第2のステータコア10によって、発生トル
クA2と発生トルクB2との差分のトルクを発生し、図
4の (c) の合成トルクとあわせることによって、図4
(e) に示す保持トルクにおけるトルクの各ピークチを
均一に調整することができる。つまり、ステータコア3
a1 とハウジング1との一体化によって、理想の保持ト
ルクから変化してしまう場合においても、所定の発生ト
ルクを有する第2のステータコア10を構成することに
より、簡単にロータの保持トルクを調整することが可能
である。なお、第2のステータコア10による発生トル
クC2の大きさの調整は、ステータコアの厚さを可変す
るようにしてもよい。すなわち、厚みを厚くすることに
よって第2のステータコア10による発生トルクを大き
くしたり、厚みを薄くすることによって第2のステータ
コア10による発生トルクを小さくするようにする。
【0023】これによって、ステップモータ50のアン
バランスの補正が実行され、ステップモータの振動およ
び騒音等を極力抑制することができる。本発明は上記実
施例に限定されるものではなく、以下のように種々変形
可能である。上述の実施例では、発生トルクA2と発生
トルクB2との差分のトルクを第2のステータコア10
が発生する際、その発生トルクの大きさの調整を、第2
のステータコア10の厚さを可変することによって実行
している。しかし、これに限定されるものではなく、例
えば、前記突起歯10aと永久磁石5との間隔を加減す
ることによって、保持トルクのアンバランスを調整する
ようにしてもよい。すなわち、各隙間が拡がる方向に調
整する場合には、第2のステータコア10の磁気抵抗は
増大し、第2のステータコア10による発生トルクは小
さくなる。また、逆に各隙間が狭まる方向に調整する場
合には、第2のステータコア10の磁気抵抗は低下し、
第2のステータコアによる発生トルクは大きくなる。さ
らに、第2のステータコア10の突起歯10aの、永久
磁石5に対向する部分の形状を大小可変することによっ
て保持トルクのアンバランスを調整するようにしてもよ
い。なお、永久磁石5のそれぞれの磁極に対向配置され
ている突起歯10aの数を減少すれば、第2のステータ
コア10において発生するトルクを小さく調整すること
もできる。すなわち、第2のステータコア10における
トルク発生も、2個の各突起歯10aの対によってそれ
ぞれトルクを発生した合計であるため、突起歯10の数
を減らし、対になってトルクを発生する組を減らせば、
第2のステータコア10aによる発生トルクが小さくな
る。この際、突起歯10aの減らし方として、永久磁石
5の各磁極に対向する突起歯10aにおける最も隣接し
た2個組みづつを残存するように減らすようにしてもよ
い。
【0024】以上のような手段を用いて調整した第2の
ステータコア10による発生トルクを、各ステータコア
が発生する発生トルクに合成すると、より高精度に保持
トルクの発生を調整することができる。また、本発明に
よるステップモータ50を、4輪独立制御を実行するサ
スペンションの位置制御用アクチュエータ60に採用す
るようにしてもよい。その際のショックアブソーバのア
クチュエータ構成の正面図を図8に、縦断面図を図9に
表す。
【0025】図6には、内部にステップモータ50と、
このステップモータ50を駆動制御するための電気回路
53とを組み込まれた筐体ケース51の外観を示す。こ
のケース51の内部には外部との電気的接続を実行する
ためのコネクタ52も設けられている。図7には、ケー
ス52の内部構成を表す断面図を示す。電気回路53
は、車両の各サスペンションに対応して設けられる各ス
テップモータ50にそれぞれ独立して配設される。この
ような構成のアクチュエータ60は各車輪に対するそれ
ぞれのサスペンション装置におけるショックアブソーバ
の上部に配設され、ステップモータ50の駆動力は図示
しないコントロールロッドに接続されている。
【0026】このように、本発明による保持トルクの高
いステップモータ50のそれぞれに電子制御回路53を
対応させて、4輪独立のサスペンション制御に採用する
と、サスペンション動作の正確さを向上することが可能
である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ステップモータの保持トルクを簡素な構成にて調節する
ことが可能なステップモータを提供することが可能にな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステップモータの全体構成を表す
断面図である。
【図2】本発明による第2のステータコアを示す正面図
である。
【図3】本発明によるステップモータの停止時における
トルク発生モデル図である。
【図4】本発明によるステップモータの停止時における
トルク発生図である。
【図5】従来の技術におけるステップモータの全体構成
を表す断面図である。
【図6】その他の実施例におけるステップモータの使用
応用図である。
【図7】その他の実施例におけるステップモータの使用
応用断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3a1 、2 、3b1 、2 各ステータコア 4 ロータ 5 永久磁石 9a、b 励磁コイル 10 第2のステータコア 10a 突起部 12〜14 極歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 正行 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にN極とS極とが交互に着磁され
    てなる筒状の永久磁石を有し回動自在に軸止されている
    ロータと、前記永久磁石に対して所定の隙間を介して対
    向配置され、極歯を有し対極に磁化されるそれぞれのス
    テータコアと、前記ステータコアに巻装され前記ステー
    タコアの極歯を通電時に磁化させて前記ロータを回転さ
    せる複数の励磁コイルとを備えるステップモータにおい
    て、 対極に磁化された前記ステータコアが非通電時に前記永
    久磁石の起磁力に伴って発生する発生トルクと前記複数
    のステータコアの内の残る対極に磁化されたステータコ
    アが発生する発生トルクとの差分のトルクを発生し、前
    記発生トルクが小さいステータコアの組のそれぞれの極
    歯の位相と同位相の突起歯を有する、磁性材料により形
    成された第2のステータコアを有することを特徴とする
    ステップモータ。
  2. 【請求項2】 前記第2のステータコアに形成されてい
    る突起歯は、前記永久磁石が有する極数と同等であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のステップモータ。
  3. 【請求項3】 前記第2のステータコアは、前記永久磁
    石に対して所定の空間を介して突起歯を有し、 前記所定の空間を拡大することによって前記第2のステ
    ータコアが前記永久磁石から受ける起磁力の影響を小さ
    くするか、もしくは、前記所定の空間を縮小することに
    よって前記第2のステータコアが前記永久磁石から受け
    る起磁力の影響を大きくすることを特徴とする請求項1
    もしくは請求項2に記載のステップモータ。
  4. 【請求項4】 前記ステップモータの外殻を成すハウジ
    ングは磁性材料より構成されており、前記複数のステー
    タコアの内の1枚が前記ハウジングと一体に構成されて
    いることを特徴とする請求項1もしくは請求項2もしく
    は請求項3に記載のステップモータ。
  5. 【請求項5】 前記第2のステータコアの厚みを、前記
    複数のステータコアの厚みと比較して可変することによ
    り、前記第2のステータコアが前記永久磁石から受ける
    起磁力を調整することを特徴とする請求項1もしくは請
    求項2もしくは請求項3もしくは請求項4に記載のステ
    ップモータ。
  6. 【請求項6】 前記第2のステータコアの有する突起歯
    の永久磁石に対向する対向面の形状を小さくまたは大き
    くすることによって、前記第2のステータコアが前記永
    久磁石から受ける起磁力を可変することを特徴とする請
    求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは請求
    項4もしくは請求項5に記載のステップモータ。
  7. 【請求項7】 前記第2のステータコアに設けられる前
    記突起歯は、前記永久磁石が有する極数と同数以下の複
    数個を、前記永久磁石の各磁極に対して同一位相の最も
    隣接する位置に形成されていることを特徴とする請求項
    請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは請
    求項4もしくは請求項5もしくは請求項6に記載のステ
    ップモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0788214A1 (en) * 1996-01-30 1997-08-06 Minebea Co., Ltd. Motor structure
JP2009122333A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置

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