JP2009121087A - ユニット建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】外壁面に柱の無い開放的な空間が得られるユニット建物を得る。
【解決手段】建物ユニット16、18から成る建物ユニット群20の妻面側の上縁部には、張出し部14の天井部68及び床部70がそれぞれ片持ち支持状態で剛接合されている。また、この張出し部14における天井部68の軒先側と床部70の軒先側との間には、柱は存在しない。すなわち、天井部68の荷重を床部70に負担させない構造となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物ユニットと当該建物ユニットの外側面に取り付けられて居住空間を拡大する付属構造物とを含んで構成されたユニット建物に関する。
下記特許文献1には、箱型の建物ユニットの妻側の側面に、天井フレームと床フレームと2本の柱から成る張出しユニットを接合することにより、広い居住空間が得られるようにした技術が開示されている。
特開平5−209441号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された先行技術による場合、天井フレームの荷重を床フレームのみで支持するため、荷重伝達部材(上部構造支持部材)として柱が必要になる。このため、張出しユニットに2本の柱が存在することとなり、外壁面に柱の無い開放的な空間(以下、このような空間を指して「ワイドビュー」と呼ぶことがある。)が得られない。昨今の需要者ニーズは多様化しており、このような外壁面に柱の無い開放的な空間を求める声も多い。従って、この点において上記先行技術は改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、外壁面に柱の無い開放的な空間が得られるユニット建物を得ることが目的である。
請求項1の発明は、天井梁と床梁と複数の柱とを含んで構成された建物ユニットと、この建物ユニットの外側面に取り付けられると共に天井部及び床部を含んで構成され、かつ前記建物ユニットの居住空間を拡大する付属構造物と、を含んで構成されたユニット建物であって、前記付属構造物の天井部を、前記建物ユニットの天井梁近傍から延長させかつ当該天井梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で取り付けると共に、前記付属構造物の床部を、前記建物ユニットの床梁近傍から延長させかつ当該床梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で取り付けることで、天井部の荷重を床部に負担させない構造とした、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、天井梁と床梁と複数の柱とを含んで構成された建物ユニットと、この建物ユニットの外側面に取り付けられると共に天井部及び床部を含んで構成され、かつ前記建物ユニットの居住空間を拡大する付属構造物と、を含んで構成されたユニット建物であって、前記付属構造物の天井部が備える天井構造材を、前記建物ユニットの天井梁の延長位置に配置しかつ当該天井梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で接合すると共に、前記付属構造物の床部が備える床構造材を、前記建物ユニットの床梁の延長位置に配置しかつ当該床梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で接合することで、天井部の荷重を床部に負担させない構造とした、ことを特徴とする。
請求項3の発明に係るユニット建物は、請求項1又は請求項2に記載のユニット建物における前記付属構造物の天井部の最外側には、当該ユニット建物の本体部の上部に組み付けられる本体屋根パネルを延長する延長屋根パネルが取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のユニット建物において、前記延長屋根パネルは、前記本体屋根パネルに連続して配置されて本体屋根パネルとで一面の屋根を形成する、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のユニット建物において、前記付属構造物は、予め工場内で組み立てられて建物ユニットの外側面に取り付けられる、ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のユニット建物において、前記ユニット建物は、桁面が互いに平行になるように隣接して配置された複数の箱型の建物ユニットから成る建物ユニット群を有し、その建物ユニット群の妻面側に前記付属構造物が取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載のユニット建物において、前記建物ユニット群の妻側面には、隣接する2本の柱をなくした柱省略部が設けられている、ことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載のユニット建物において、前記建物ユニット群の妻側面において前記柱省略部に位置する隣接する天井梁間には、双方の天井梁を連結する補強梁が設けられている、ことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8記載のユニット建物において、前記柱省略部には、予め工場内で着脱可能な仮柱が取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項8記載のユニット建物において、前記付属構造物は、前記建物ユニット群の各建物ユニット単位で天井部を備えており、当該付属構造物が隣接して配置された際に柱省略部にて隣接する天井構造材同士を、前記補強梁で連結した、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、建物ユニットの外側面には、天井部及び床部を含んで構成された付属構造物が取り付けられる。これにより、建物ユニットの居住空間が拡大される。
ここで、本発明では、付属構造物の天井部を、建物ユニットの天井梁近傍から延長させかつ当該天井梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で取り付けると共に、付属構造物の床部を、建物ユニットの床梁近傍から延長させかつ当該床梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で取り付けることで、天井部の荷重を床部に負担させない構造とした。つまり、天井部の荷重を床部で支持する従来の構造と異なる構造を採ったので、従来必要であった付属構造物の建物外側の柱を廃止することができる。
請求項2記載の本発明によれば、建物ユニットの外側面には、天井部及び床部を含んで構成された付属構造物が取り付けられる。これにより、建物ユニットの居住空間が拡大される。
ここで、本発明では、付属構造物の天井部が備える天井構造材を、建物ユニットの天井梁の延長位置に配置して当該天井梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で接合すると共に、付属構造物の床部が備える床構造材を、建物ユニットの床梁の延長位置に配置して当該床梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で接合することで、天井部の荷重を床部に負担させない構造とした。つまり、天井部の荷重を床部で支持する従来の構造と異なる構造を採ったので、従来必要であった付属構造物の建物外側の柱を廃止することができる。
請求項3記載の本発明によれば、請求項1又は請求項2に記載のユニット建物における付属構造物の天井部の最外側には、当該ユニット建物の本体部の上部に組み付けられる本体屋根パネルを延長する延長屋根パネルを取り付けることとしたので、ユニット建物の本体部の本体屋根パネルを付属構造物の設置箇所のみ特別なものにする必要がなくなる。
請求項4記載の本発明によれば、延長屋根パネルは、本体屋根パネルに連続して配置されて本体屋根パネルとで一面の屋根を形成するので、ユニット建物が本来備えている屋根の外観意匠(一体感)を損なうことがなく、居住空間を拡大しかつワイドビューが得られる。
請求項5記載の本発明によれば、付属構造物は予め工場内で組み立てられて建物ユニットの外側面に取り付けられるので、一回の輸送で建物ユニットとこれに付属する付属構造物とを建築地まで運ぶことができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明によれば、ユニット建物は、桁面が互いに平行になるように隣接して配置された複数の箱型の建物ユニットから成る建物ユニット群を有し、その建物ユニット群の妻面側に付属構造物が取り付けられるようにしたので、構造上納まりの良い付属構造物とすることができる。
請求項7記載の本発明によれば、建物ユニット群の妻側面には隣接する2本の柱をなくした柱省略部が設けられているので、建物ユニット群と付属構造物との境に柱が存在しない(障害物の存在しない)連続した広い空間が得られる。
請求項8記載の本発明によれば、建物ユニット群の妻側面において柱省略部に位置する隣接する天井梁間に、双方の天井梁を連結する補強梁を設けたので、柱省略部を充分に補強することができる。
請求項9記載の本発明によれば、柱省略部には予め工場内で着脱可能な仮柱が取り付けられているので、工場から建築地までの輸送時及び建築地でのユニット据付け時に建物ユニットが変形する等のおそれがない。
請求項10記載の本発明によれば、付属構造物は、建物ユニット群の各建物ユニット単位で天井部を備えており、当該付属構造物が隣接して配置された際に柱省略部にて隣接する天井構造材同士を、補強梁で連結したので、天井部の架構面としての剛性を高くすることができる。
請求項1記載の本発明に係るユニット建物は、外壁面に柱の無い開放的な空間が得られるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るユニット建物は、外壁面に柱の無い開放的な空間が得られるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るユニット建物は、付属構造物を設置しつつも、ユニット建物の生産性を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るユニット建物は、附属構造物の機能性を充分に発揮させながら、附属構造物を含めた建物全体の屋根の外観意匠をすっきりとしたものにすることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るユニット建物は、建物ユニットの輸送効率をさせることができ、工期短縮に資することができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るユニット建物は、付属構造物を建物ユニット群の妻面側に取り付けることで全体としてバランスの良いユニット建物が得られるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るユニット建物は、居住性に優れた開放的なユニット建物が得られるという優れた効果を有する。
請求項8記載の本発明に係るユニット建物は、居住性に優れた開放的な大空間の確保と構造体としての強度・剛性の充分な確保の両立を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係るユニット建物は、これを構成する建物ユニットの輸送性及び据付け性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項10記載の本発明に係るユニット建物は、付属構造物の地震荷重・風荷重に対する変形耐力を向上させることができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係るユニット建物の幾つかの実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係るユニット建物の一部が斜視図にて示されている。また、図2には、図1のユニット建物に屋根を配置した状態の斜視図が示されている。
これらの図に示されるように、ユニット建物10は、複数個の箱型の建物ユニット16、18を上下左右に連結していくことにより構成されたユニット建物本体12と、このユニット建物本体12の屋外側の側面に付設された付属構造物としての張出し部14と、を含んで構成されている。
具体的に説明すると、この図1図示のものでは、通常サイズの建物ユニット(メインユニット)16と、その桁面側に隣接して配置されると共にドッキングプレート等の図示しない連結手段によって相互に連結されたハーフサイズの建物ユニット(ハーフユニット)18と、によって一つの建物ユニット群20が形成されている。なお、建物ユニット群20は、ユニット建物本体12の一部を構成するものである。
建物ユニット16は、四隅の三箇所に立設された3本の柱22と、これらの柱22の上端部間に接合された天井フレーム24と、これらの柱の下端部間に接合された床フレーム26と、を含んで構成されている。天井フレーム24は、長短二種類の天井大梁28、30と長辺側に配置される一対の天井大梁28間に所定の間隔で設けられた複数の天井小梁32とによって構成されている。なお、天井フレーム24に図示しない天井材が取り付けられることにより、天井パネルが構成されるようになっている。同様に、床フレーム26は、長短二種類の床大梁34、36と、長辺側に配置される一対の床大梁34間に所定の間隔で設けられる複数の床小梁38とによって構成されている。なお、床フレーム26に図示しない床材が取り付けられることにより、床パネルが構成されるようになっている。
建物ユニット18も、サイズが半分である点を除いて建物ユニット16と同様に構成されており、3本の柱40と天井フレーム42と床フレーム44とを含んで構成されている。また、天井フレーム40は長短二種類の天井大梁46、48と天井小梁50とを含んで構成されており、床フレーム44も長短二種類の床大梁52、54と床小梁56とを含んで構成されている。
上述した建物ユニット16と建物ユニット18とは、柱がない部分が隣り合うように隣接して配置されており、この部分が柱省略部58とされている。なお、この柱省略部58には、工場出荷時には仮柱60が取り外し可能に装着されるようになっており、建築地で建物ユニット16、18の据付けが終わった時点等で取り外されるようになっている。
また、上述した建物ユニット16における外壁側の天井大梁30と建物ユニット18における外壁側の天井大梁48とには、柱省略部58を跨いで補強梁62が架設されている。これにより、柱省略部58のユニット連結状態が補強され、建物ユニット群20内に一つの連続した広い居住空間64が形成されている。なお、補強梁62は、天井大梁28等と同一断面形状の鋼材が使用されており、天井大梁30、48に所定間隔で設けられた図示しないブラケットを介して天井大梁30、48に固定されるようになっている。
一方、張出し部14を構成するサブユニット66は、天井部(天井サブフレーム)68及び床部(床サブフレーム)70を主要部として構成されている。天井部68は、平面視で、メインユニットである建物ユニット16の長辺側に配置された天井大梁28及びサブユニットである建物ユニット18の長辺側の天井大梁46の延長線上にそれぞれ配置された一対の天井片持ち梁72と、これらの天井片持ち梁72の先端部同士を繋ぐ天井フレーム軒先梁74とによって平面視でコ字状に構成されている。各天井片持ち梁72の基端部は、柱22、40の上端部に溶接により剛接合されている。
また、床部70は、平面視で、メインユニットである建物ユニット16の長辺側に配置された床大梁34及びハーフユニットである建物ユニット18の長辺側の床大梁52の延長線上にそれぞれ配置された一対の床片持ち梁76と、これら一対の床片持ち梁76の先端部同士を繋ぐ床フレーム軒先梁78とによって平面視でコ字状に構成されている。さらに、互いに対向して配置される床フレーム軒先梁78と2本の床大梁36、54との間には、所定の間隔で複数の別の床片持ち梁80が配設されている。これらの床片持ち梁76、80の基端部は、柱22、40の下端部に溶接により剛接合されている。
補足すると、上記張出し部14には、外壁側の柱が配置されていなく、そのため天井部68は天井フレーム24側に片持ち支持され、床部70は床フレーム26側に片持ち支持される構成、即ち天井部68及び後述する屋根部84の荷重が床部70に伝達されないようになっている。これにより、建物ユニット18内の居住空間82が建物ユニット群20の居住空間64と相互に連通され、更に広い空間が得られる。なお、この図1に示される実施形態では、一対の天井片持ち梁72の基端部を柱22、40の上端部側面に剛接合しているが、これに限らず、天井フレーム24の一部としての短柱の上端部側面に剛接合する構成を採ってもよい。この場合、柱が上下三分割されており、上端部が天井仕口部としての短柱として天井フレーム側に組み込まれ、下端部が床仕口部としての短柱として床フレーム側に組み込まれる。
また、上述したサブユニット66の壁荷重は天井大梁30、48で負担することがないように接合部にルーズ孔等が形成されている。
図2に示されるように、上述したユニット建物本体12の上部には、屋根部84の大半を構成する本体屋根パネル86が据え付けられている。本体屋根パネル86の軒先86Aは建物ユニット群20を越えてサブユニット66の途中まで張出している。サブユニット66の上部には、天井片持ち梁72の半分程度の長さの延長屋根パネル88が据え付けられている。延長屋根パネル88の屋根面の傾斜角度は、本体屋根パネル86の屋根面の傾斜角度に一致されている。従って、本体屋根パネル86の軒先側に延長屋根パネル88を接続すると、単一平面状の連続した一面が形成されるようになっている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
まず、必要個数の建物ユニット16、18、サブユニット66等が予め工場内で生産される。このとき、建物ユニット16、18には仮柱22が設置される。また、サブユニット66も本実施形態のように複数個の建物ユニット16、18に跨っていない場合には、建物ユニット16或いは建物ユニット18に予め組みつけられる。このようにしてから、工場から建築地まで輸送車両で輸送される。建築地では、クレーンを使って、輸送した建物ユニット16、18等を順次左右上下に据え付けていく。この時点では、仮柱22はまだ撤去されない。
図1に示される例の場合、建物ユニット群20が構築された段階で、外壁面側の天井大梁30、48に補強梁62が固定されて、柱省略部58となる部分が補強される。次に、サブユニット66を構成する天井部68及び床部70が、ユニット建物本体12である建物ユニット群20の外壁面側に取り付けられる。具体的には、予め平面視でコ字状に組まれたサブユニット66における天井部68の一対の天井片持ち梁72の基端部が、柱22、40の上端部に溶接により剛接合される。次に、予め平面視で櫛状に組まれたサブユニット66の床部70の一対の床片持ち梁76及び複数の床片持ち梁80の基端部が柱22、40の下端部に溶接により剛接合される。そして、最後に仮柱22が撤去されて柱省略部58が形成される。
その後、ユニット建物本体12上に屋根部84の本体屋根パネル86が据え付けられると共にサブユニット66上に延長屋根パネル88が据え付けられる。また、サブユニット66の外側面には、全面ガラス等が嵌め込まれて仕上げられる。
上記により、建物ユニット群20内の広い居住空間64とサブユニット66内の居住空間82とが一体となり、より広い開放的な居住空間が形成される。また、張出し部14にあっては柱によって視界が遮られないワイドビューが得られる。
なお、上記の組付手順はあくまでも一例であり、これに限らず、他の手順によってユニット建物10を構築してもよい。
このように本実施形態では、張出し部14を構成するサブユニット66を天井部68及び床部70のみで構成し、これらの天井部68及び床部70を片持ち支持状態として建物ユニット16、18の柱22、40の上端部に剛接合したので、従来のように張出し部14の外壁面側に柱を設けて天井部68及びその上方の屋根部分の荷重を床部70に伝達する必要がない。すなわち、天井部68及び屋根部分の荷重を床部70に負担させなくて済むので、張出し部14の外壁面側の柱を廃止することができる。その結果、張出し部14の外壁面に柱の無い開放的な空間が得られる。
また、サブユニット66の天井部68の最外側に延長屋根パネル88を配置し、ユニット建物本体12の上部に設置される本体屋根パネル86の軒先と同一傾斜角度で接続したので、ユニット建物10のユニット建物本体12の本体屋根パネル86を張出し部14の設置箇所のみ特別なものにする必要がなくなる。このため、張出し部14を設置しつつも、ユニット建物10の生産性を良好に維持することができる。
さらに、延長屋根パネル88は、本体屋根パネル86に連続して配置されて本体屋根パネル86とで一面の屋根を形成するので、ユニット建物10が本来備えている屋根の外観意匠(一体感)を損なうことがなく、居住空間を拡大しかつワイドビューが得られる。その結果、張出し部14の機能性を充分に発揮させながら、張出し部14を含めた建物全体の屋根の外観意匠をすっきりとしたものにすることができる。
また、ユニット建物10は、桁面が互いに平行になるように隣接して配置された複数の箱型の建物ユニット16、18から成る建物ユニット群20を有し、その建物ユニット群20の妻面側に張出し部14が取り付けられるようにしたので、構造上納まりの良い付属構造物とすることができる。その結果、全体としてバランスの良いユニット建物10が得られる。
さらに、建物ユニット群20の妻側面には隣接する2本の柱をなくした柱省略部58が設けられているので、建物ユニット群20と付属構造物である張出し部14との境に柱が存在しない(障害物の存在しない)連続した広い空間が得られる。その結果、居住性に優れた開放的なユニット建物10が得られる。
また、建物ユニット群20の妻側面において柱省略部58に位置する隣接する天井大梁30、48間に、双方の天井大梁30、48を連結する補強梁62を設けたので、柱省略部58を充分に補強することができる。その結果、居住性に優れた開放的な大空間の確保と構造体としての強度・剛性の充分な確保の両立を図ることができる。
さらに、柱省略部58には予め工場内で着脱可能な仮柱22が取り付けられているので、工場から建築地までの輸送時及び建築地でのユニット据付け時に、建物ユニット16、18が変形する等のおそれがない。よって、建物ユニット16、18の輸送性及び据付け性を向上させることができる。
〔本実施形態の補足説明〕
(1) 上述した本実施形態では、補強梁62を使ったワイドスパン工法を採用したユニット建物10を例にして説明したが、これに限らず、他の構成を採ってもよい。
例えば、図3に示される例では、建物ユニット16、18が4本の柱22を備えており、柱省略部58は形成されていない。この場合、サブユニット100は、ユニットサイズごとに組まれたものが使用される。具体的には、図3図示の例では、通常の建物ユニット16側には、そのユニットサイズに合わせて平面視でコ字状に組まれた天井部(天井サブフレーム)102と、平面視でE字状に組まれた床部(床サブフレーム)104とが使用され、又ハーフユニットの建物ユニット18側には、そのユニットサイズに合わせて平面視でコ字状に組まれた小型の天井部(天井サブフレーム)106と、同一形状及び大きさに組まれた床部(床サブフレーム)108とが使用されている。
上記構成であっても、張出し部14による居住空間64の拡張とワイドビューは得られる。また、このようにユニット単位でサブユニット100の天井部102、106、床部104、108が用いられる場合には、予め工場内で天井部102(、106)及び床部104(、108)を建物ユニット16(、18)に先付けしてしまえるので、一回の輸送で建物ユニット16(、18)とこれに付属する天井部102(、106)及び床部104(、108)とを建築地まで運ぶことができる。建物ユニット18側も同様のことがいえる。その結果、建物ユニット16、18の輸送効率をさせることができ、工期短縮に資することができる。
さらに、予め工場内で建物ユニット16、18に天井部102、106及び床部104、108を溶接により剛接合するところまで行えるので、溶接の品質管理が容易になり、溶接精度を上げることができる。
(2) 上述した本実施形態では、サブユニット100を建物ユニット16、18のユニット単位で分割することなく、建物ユニット群20のサイズに合致させたが、これに限らず、図4及び図5に示されるようにサブユニット100を分割させてもよい。この場合、前記(1)で説明した天井部102、106及び床部104、108の構成をそのまま使えばよく、図5の接合部の詳細平面図に示されるように、柱省略部58の位置に隣接して配置される一対の天井片持ち梁72の基端部は、補強梁62に剛接合すればよい。なお、補強梁62はブラケット63を介して天井大梁30、48に接合されている。また、隣接する天井仕口部110は、接続部材(ドッキングプレート)112によって相互に連結されている。
このようにすると、柱省略部58にて隣接する天井片持ち梁72同士を、補強梁62で連結するのと同じ効果が得られ、天井部102、106の架構面としての剛性を高くすることができる。その結果、サブユニット100の地震荷重・風荷重に対する変形耐力を向上させることができる。
ユニット建物本体に張出し部が設置された状態を示す斜視図である。 図1に示される状態に更に屋根が載置された状態を示す斜視図である。 柱省略部を設けないタイプにおいて、建物ユニットのユニットサイズごとにサブユニットを分割した実施形態を示す斜視図である。 柱省略部を設けるタイプにおいて、建物ユニットのユニットサイズごとにサブユニットを分割した実施形態を示す斜視図である。 図4の天井片持ち梁の接合構造を示す平面図である。
符号の説明
10 ユニット建物
12 ユニット建物本体
14 張出し部
16 建物ユニット
18 建物ユニット
20 建物ユニット群
22 柱
28 天井大梁
30 天井大梁
34 床大梁
36 床大梁
40 柱
46 天井大梁
48 天井大梁
52 床大梁
54 床大梁
58 柱省略部
60 仮柱
62 補強梁
64 居住空間
68 天井部
70 床部
84 屋根部
86 本体屋根パネル
88 延長屋根パネル
102 天井部
104 床部
106 天井部
108 床部

Claims (10)

  1. 天井梁と床梁と複数の柱とを含んで構成された建物ユニットと、
    この建物ユニットの外側面に取り付けられると共に天井部及び床部を含んで構成され、かつ前記建物ユニットの居住空間を拡大する付属構造物と、
    を含んで構成されたユニット建物であって、
    前記付属構造物の天井部を、前記建物ユニットの天井梁近傍から延長させかつ当該天井梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で取り付けると共に、
    前記付属構造物の床部を、前記建物ユニットの床梁近傍から延長させかつ当該床梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で取り付けることで、
    天井部の荷重を床部に負担させない構造とした、
    ことを特徴とするユニット建物。
  2. 天井梁と床梁と複数の柱とを含んで構成された建物ユニットと、
    この建物ユニットの外側面に取り付けられると共に天井部及び床部を含んで構成され、かつ前記建物ユニットの居住空間を拡大する付属構造物と、
    を含んで構成されたユニット建物であって、
    前記付属構造物の天井部が備える天井構造材を、前記建物ユニットの天井梁の延長位置に配置しかつ当該天井梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で接合すると共に、
    前記付属構造物の床部が備える床構造材を、前記建物ユニットの床梁の延長位置に配置しかつ当該床梁及び建物ユニットの柱の少なくとも一方に片持ち支持状態で接合することで、
    天井部の荷重を床部に負担させない構造とした、
    ことを特徴とするユニット建物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のユニット建物における前記付属構造物の天井部の最外側には、当該ユニット建物の本体部の上部に組み付けられる本体屋根パネルを延長する延長屋根パネルが取り付けられている、
    ことを特徴とするユニット建物。
  4. 前記延長屋根パネルは、前記本体屋根パネルに連続して配置されて本体屋根パネルとで一面の屋根を形成する、
    ことを特徴とする請求項3記載のユニット建物。
  5. 前記付属構造物は、予め工場内で組み立てられて建物ユニットの外側面に取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のユニット建物。
  6. 前記ユニット建物は、桁面が互いに平行になるように隣接して配置された複数の箱型の建物ユニットから成る建物ユニット群を有し、その建物ユニット群の妻面側に前記付属構造物が取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のユニット建物。
  7. 前記建物ユニット群の妻側面には、隣接する2本の柱をなくした柱省略部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項6記載のユニット建物。
  8. 前記建物ユニット群の妻側面において前記柱省略部に位置する隣接する天井梁間には、双方の天井梁を連結する補強梁が設けられている、
    ことを特徴とする請求項7記載のユニット建物。
  9. 前記柱省略部には、予め工場内で着脱可能な仮柱が取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載のユニット建物。
  10. 前記付属構造物は、前記建物ユニット群の各建物ユニット単位で天井部を備えており、当該付属構造物が隣接して配置された際に柱省略部にて隣接する天井構造材同士を、前記補強梁で連結した、
    ことを特徴とする請求項8記載のユニット建物。
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