JP2009116125A - 記録材積載装置、画像形成システム、およびプログラム - Google Patents

記録材積載装置、画像形成システム、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録材を積載する部材での記録材の積載異常に対する検出精度を高める。
【解決手段】用紙Pを積載する用紙収容容器部53に積載された用紙Pが積載方向に設定された複数の異なる位置それぞれにおいて存在しているか否かを検出する複数の検出部(101A〜204A,101B〜204B)と、複数の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53に積載された用紙Pの積載状態を判断するシート積載制御部とを備え、シート積載制御部は、複数の検出部の中のいずれか複数での検出結果が所定の判断条件に一致した場合に、用紙収容容器部53での用紙Pの積載状態が異常であると判断する。
【選択図】図8

Description

本発明は、記録材積載装置、画像形成システム、およびプログラムに関する。
例えばLAN等のネットワークに接続され、端末装置等から送られる大量の画像データを印刷するプリンタや複写機等の画像形成装置が普及している。このような画像形成装置には、印刷された後の記録材の処理(後処理)を行う後処理装置が設けられ、印刷済みの記録材が大量に集積される。ところが、後処理装置に集積される記録材にカールに生じていると、後処理装置での記録材の整然とした積載が困難となる。
そこで、記録材に生じるカールに対応する技術として、例えば特許文献1には、シート積載手段に積載されたシート(記録材)の2箇所以上のシート積載高さを検出し、検出された積載高さに基づいてシートのカール方向とカール量との内、少なくともシートのカール方向を検出し、検出されたシートのカール方向に応じて、シート積載手段の昇降位置を制御する技術が記載されている。
特開2002−68553号公報
ここで一般に、記録材に生じるカールには多種多様の形態が存在する。そのため、カールの形態によっては、記録材を積載する部材において記録材の積載状態が不安定となる積載異常が発生し、記録材が崩れたり、記録材が損傷する等という問題があった。
本発明は、記録材を積載する部材での記録材の積載異常に対する検出精度を高めることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、外部から搬入された記録材を積載する記録材積載部と、前記記録材積載部に積載された記録材が積載方向に設定された複数の異なる位置それぞれにおいて存在しているか否かを検出する複数の検出部と、前記複数の検出部での検出結果に基づき前記記録材積載部に積載された前記記録材の積載状態を判断する判断部とを備え、前記判断部は、前記複数の検出部の中のいずれか複数での検出結果が所定の判断条件に一致した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする記録材積載装置である。
請求項2に記載の発明は、前記判断部は、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出し、かつ、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置である。
請求項3に記載の発明は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動させた際に、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出しなくなった時点で、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置である。
請求項4に記載の発明は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動を開始させてから所定時間が経過した時点で前記複数の検出部の中の所定の前記検出部が前記記録材の存在を検出した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置である。
請求項5に記載の発明は、前記複数の検出部の1または複数は、前記積載方向における前記位置に前記記録材が存在するか否かを、当該積載方向における当該位置を通る当該積載方向と直交する面内の複数の位置にて検出することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置である。
請求項6に記載の発明は、前記判断部は、前記1または2以上の検出部での検出結果が前記判断条件に該当するか否かを所定時間毎に判断し、当該検出結果が複数回連続して当該判断条件に一致した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置である。
請求項7に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置にて画像が形成された前記記録材を搬入し、搬入した記録材を積載する記録材積載装置とを有し、前記記録材積載装置は、前記画像形成装置から搬入された記録材を積載する記録材積載部と、前記記録材積載部に積載された記録材が積載方向に設定された複数の異なる位置それぞれに存在しているか否かを検出する複数の検出部と、前記複数の検出部での検出結果に基づき前記記録材積載部に積載された前記記録材の積載状態を判断する判断部とを備え、前記判断部は、前記複数の検出部の中のいずれか複数での検出結果が所定の判断条件に一致した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記記録材積載装置の前記判断部は、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出し、かつ、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項9に記載の発明は、前記記録材積載装置は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動させた際に、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出しなくなった時点で、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項10に記載の発明は、前記記録材積載装置は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動を開始させてから所定時間が経過した時点で前記複数の検出部の中の所定の前記検出部が前記記録材の存在を検出した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項11に記載の発明は、前記記録材積載装置は、前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断した場合にその旨を前記画像形成装置に通知し、前記画像形成装置は、前記記録材積載装置から前記記録材の積載状態が異常であるとの通知を受けた場合に、記録材への画像の形成を停止するか、または、当該記録材の積載状態が異常であることを表示することを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項12に記載の発明は、前記画像形成装置は、画像が形成された前記記録材の前記記録材積載装置に対する搬出が所定の枚数毎に当該記録材の幅方向の左右異なる位置に振り分けて行われる設定と、当該幅方向の同一側の位置に行われる設定とが選択可能に構成され、前記記録材積載装置は、前記画像形成装置にて前記記録材の搬出が前記幅方向の同一側の位置に行われるように設定された場合には、前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断しないことを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項13に記載の発明は、前記画像形成装置は、画像が形成された前記記録材の前記記録材積載装置に対する搬出が所定の枚数毎に当該記録材の幅方向の左右異なる位置に振り分けて行われる設定と、当該幅方向の同一側の位置に行われる設定とが選択可能に構成され、当該幅方向の左右異なる位置に振り分けて搬出される設定にて前記記録材積載装置の前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断した場合には、当該幅方向の同一側の位置に搬出される設定に変更することを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項14に記載の発明は、前記記録材積載装置は、前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断した場合に、前記記録材積載部を当該記録材積載部に積載された記録材が外部から取り出せる位置に移動させることを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項15に記載の発明は、コンピュータに、記録材を積載する記録材積載部に積載された記録材が積載方向に設定された複数の異なる位置それぞれにおいて存在しているか否かに関する情報を取得する機能と、取得した前記情報の中のいずれか複数の前記位置における当該情報が所定の判断条件に一致した情報である場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項16に記載の発明は、前記積載状態が異常であると判断する機能は、前記積載方向の一の位置にて前記記録材が存在しており、かつ、当該一の位置よりも下方に位置する他の位置にて当該記録材が存在していないことを示す前記情報を取得した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項15記載のプログラムである。
請求項17に記載の発明は、前記積載状態が異常であると判断する機能は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段が当該記録材積載部を当該積載方向下方に向けて移動を開始させた際に、当該積載方向の一の位置にて前記記録材が存在しなくなった時点で、当該一の位置よりも下方に位置する他の位置にて当該記録材が存在していないことを示す前記情報を取得した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項15記載のプログラムである。
請求項18に記載の発明は、前記積載状態が異常であると判断する機能は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段が当該記録材積載部を当該積載方向下方に向けて移動を開始させてから所定時間が経過した時点で、前記複数の位置の中の所定の位置にて当該記録材が存在していることを示す前記情報を取得した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項15記載のプログラムである。
なお、このプログラムは、例えば、ハードディスクやDVD−ROM等の予約領域に格納されたプログラムを、ROMにロードして実行される場合がある。また、予めROMに格納された状態にて、CPUで実行される形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROMを備えている場合には、機器がアッセンブリされた後に、プログラムだけが提供されてROMにインストールされる場合がある。このプログラムの提供に際しては、インターネット等のネットワークを介してデータ記録装置を備えたコンピュータにプログラムが伝送され、データ記録装置の有するROMにインストールされる形態も考えられる。
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材を積載する部材での記録材の積載異常に対する検出精度を高めることができる。
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部の積載方向に設定された複数の異なる位置相互間の距離以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部の積載方向に設定された複数の異なる位置相互間の距離以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部が所定の時間に移動する移動量以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べて、サイズの異なる記録材に生じた想定以上に大きなカールや、記録材の異なる領域に生じた想定以上に大きなカールを精度良く検出することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、突発的に想定以上の大きさのカールが生じ、その後に想定内の小さなカールに変化した場合等に、積載異常と誤検出されることを低減することができる。
本発明の請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材を積載する部材での記録材の積載異常に対する検出精度を高めることができる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部の積載方向に設定された複数の異なる位置相互間の距離以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項9によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部の積載方向に設定された複数の異なる位置相互間の距離以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項10によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部が所定の時間に移動する移動量以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項11によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材の崩れや記録材への損傷等の発生を未然に抑えることができる。
本発明の請求項12によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材が記録材積載部から崩れ落ち難く、記録材に損傷が生じ難い状態となる記録材積載部に対して記録材が幅方向の同一の方向に積載される場合には、画像形成装置の動作を停止させる必要がなくなり、画像形成の生産性を高めることができる。
本発明の請求項13によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材が記録材積載部から崩れ落ち難く、記録材に損傷が生じ難い状態となる記録材積載部に対して記録材が幅方向の同一の方向に積載されるように強制的に設定することで、画像形成装置の動作を停止させる必要がなくなり、画像形成の生産性を高めることができる。
本発明の請求項14によれば、本発明を採用しない場合に比べて、崩れ落ち易く、損傷が生じ易い状態で記録材積載部に積載された記録材を記録材積載部から取り易くすることができる。
本発明の請求項15によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材を積載する部材での記録材の積載異常に対する検出精度を高めることができる。
本発明の請求項16によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部の積載方向に設定された複数の異なる位置相互間の距離以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項17によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部の積載方向に設定された複数の異なる位置相互間の距離以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
本発明の請求項18によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材積載部が所定の時間に移動する移動量以上の大きさのカールが生じた記録材が積載された状態を精度良く検出することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。図1に示す画像形成システムは、例えば電子写真方式によって画像形成(印刷処理)を行うプリンタや複写機等の画像形成装置1と、画像形成装置1にて画像形成された後の記録材(用紙、シート)Pを積載する記録材積載装置の一例としてのシート積載装置2とで構成される。
本実施の形態の画像形成装置1は、静電潜像やトナー像を保持する感光体ドラム11、感光体ドラム11を所定電位で一様に帯電する帯電器12、画像データに基づき感光体ドラム11をレーザ光により走査露光するレーザ露光器13、感光体ドラム11に形成された静電潜像を例えば黒色のトナーで現像する現像器14、感光体ドラム11の表面を清掃するクリーナ15を備えている。
また、画像形成装置1は、感光体ドラム11に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写ロール16、転写されたトナー像を用紙P上に定着する定着器40、さらには、画像形成装置1の動作を制御する本体制御部35を備えている。
画像形成装置1では、帯電器12による感光体ドラム11への帯電工程、レーザ露光器13による感光体ドラム11への静電潜像形成工程、現像器14による感光体ドラム11に形成された静電潜像に対する現像工程等を経て、感光体ドラム11上にトナー像が形成される。感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、転写ロール16によって用紙P上に転写される。
また、画像形成装置1には、用紙搬送系として、異なるサイズや異なる紙種等の用紙Pを収容する例えば2つの用紙収容トレイ20A,20B、この用紙収容トレイ20A,20Bのいずれか一方に収容された用紙Pを所定のタイミングで繰り出すピックアップロール21、ピックアップロール21にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール22、搬送された用紙Pを所定のタイミングで転写ロール16が配置された領域(転写部)Tに送り込むレジストロール23、転写ロール16と張架ロール25とに張架され、トナー像が転写された後の用紙Pを搬送する搬送ベルト24を備えている。
さらに、搬送ベルト24と定着器40との間には、搬送ベルト24により搬送された用紙Pの搬送方向を、搬送方向に向かって左右のいずれかの方向にオフセット(位置変位)させるオフセットロール26を備えている。
また、両面搬送系として、定着器40で第1面にトナー像が定着された用紙Pを一旦保持する中間トレイ30、定着器40の用紙P搬送方向の下流側に配置され、用紙Pをシート積載装置2に搬送する搬送路Kと中間トレイ30に搬送する搬送路Lとに選択的に振り分けるフラッパ41、フラッパ41から導かれた用紙Pを中間トレイ30へ搬送する搬送ロール27、中間トレイ30に保持された用紙Pを所定のタイミングで繰り出し、転写ロール16が配置された転写部Tに送り込むピックアップロール28を備えている。
画像形成時には、用紙搬送系では、本体制御部35により例えば用紙収容トレイ20Aが指定された場合には、ピックアップロール21により用紙収容トレイ20Aから用紙Pが取り出され、搬送ロール22によって1枚ずつレジストロール23の位置まで搬送される。本体制御部35により用紙収容トレイ20Bが指定された場合にも同様である。また、両面搬送系では、両面印刷時において、中間トレイ30からピックアップロール28により片面(第1面)が印刷済みの用紙Pが取り出される。
そして、感光体ドラム11上に形成されたトナー像が転写部Tに搬送されるタイミングに合わせて、レジストロール23から用紙Pが繰り出される。それにより、トナー像は、転写部Tにて転写ロール16により形成された転写電界の作用によって用紙P上に転写される。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト24により搬送される。そして搬送ベルト24による搬送の後、印刷処理が完了した用紙Pは、オフセットロール26によって用紙Pの搬送方向に向かって左右のいずれかの側にオフセットされる。すなわち、オフセットロール26は、本体制御部35による制御の下で、例えば同一の文書が複数部印刷処理されたり、複数の異なる文書が印刷処理される場合等に、用紙Pを各部単位または文書単位で搬送方向に向かって左右それぞれ異なる方向に交互にオフセットさせながら、搬送する。
この場合に、オフセットロール26は、片面(第1面のみ)印刷の場合には、転写ロール16によってトナー像が転写された直後の用紙Pが搬送方向をオフセットされる。また、両面印刷の場合には、第1面への印刷処理時には、搬送方向をオフセットせず、中間トレイ30に保持された片面印刷済みの用紙Pの第2面にトナー像が転写された後に、搬送方向をオフセットする。
なお、文書を1部だけ印刷処理する場合等のように、印刷済みの用紙Pを例えば各部単位または文書単位で区分けする必要のない場合には、オフセットロール26は用紙Pをオフセットせず、そのまま通過させる。
オフセットロール26を通過した用紙Pは、定着器40に搬送される。定着器40では、熱および圧力による定着処理によりトナー像が用紙P上に定着され、画像が形成される。そして、画像が形成(印刷)された用紙Pは、搬送ロール43によって画像形成装置1の用紙搬出部Eから搬出され、画像形成装置1に接続されたシート積載装置2に搬送される。
続いて、本実施の形態のシート積載装置2について説明する。
図2は、シート積載装置2の構成を示した図である。図2に示したように、シート積載装置2は、画像形成装置1の用紙搬出部Eから搬出された用紙Pを搬入する搬入ロール71、例えば文書が1部だけ印刷処理された場合等のように、比較的少量(例えば、最大500枚程度)の印刷処理が行われた際の用紙Pを積載する第1用紙積載部70を備えている。
また、シート積載装置2は、例えば同一の文書が複数部印刷処理された場合や異なる複数の文書が印刷処理された場合等のように、大量の印刷処理が行われた際の用紙Pを積載する第2用紙積載部50、第2用紙積載部50に積載された用紙Pの幅方向の位置揃えを行う幅方向揃え機構部60、第2用紙積載部50に積載された用紙Pの搬送方向の位置揃えを行う搬送方向揃え機構部90を備えている。さらには、搬入ロール71から搬入された用紙Pを異なる用紙搬送路M1,M2,M3に振り分けるフラッパ72を備えている。
ここで、フラッパ72が振り分ける用紙搬送路M1は、搬入ロール71から第2用紙積載部50に用紙Pを搬送する経路、用紙搬送路M2は、シート積載装置2の外側に第2のシート積載装置(不図示)等が接続された場合に、搬入ロール71から第2のシート積載装置等に用紙Pを搬送する経路、用紙搬送路M3は、搬入ロール71から第1用紙積載部70に用紙Pを搬送する経路である。なお、用紙搬送路M2,M3には、それぞれ搬送ロール73が配置される。また、第1用紙積載部70の入口には、第1用紙積載部70に用紙Pを搬入する搬入ロール74が配置される。
また、シート積載装置2には、シート積載装置2の各部の動作を制御するシート積載制御部80が備えられている。
本実施の形態の第2用紙積載部50は、画像形成装置1にて画像形成(印刷処理)された用紙Pを収容して積載する記録材積載部の一例としての用紙収容容器部53、用紙収容容器部53内に収容された用紙Pの位置揃えを行う際の搬送方向に関する基準位置を設定する基準壁88、画像形成装置1から搬入される用紙Pを用紙収容容器部53に搬送する搬送ロール56、用紙収容容器部53内に収容された用紙Pを基準壁88側に送るとともに、用紙Pの積載方向の浮きを抑えるパドル57を備えている。
また、第2用紙積載部50は、用紙収容容器部53を支持する容器ステージ51、容器ステージ51を昇降自在に支持する昇降機構部54、容器ステージ51を昇降(用紙Pの積載方向における上下移動)させる昇降駆動部55、昇降機構部54および昇降駆動部55を支持する台座部52を備えている。このような昇降機構によって用紙収容容器部53は容器ステージ51の昇降に伴って積載方向に上下移動するが、基準壁88は固定されている。そのため、用紙収容容器部53は基準壁88に対してスライド移動するように構成される。なお、昇降機構部54、昇降駆動部55、およびシート積載制御部80、さらには必要に応じて他の構成部が用紙収容容器部53を積載方向に移動させる移動手段を構成する。
さらには、第2用紙積載部50は、台座部52にキャスター52aが配置されており、第2用紙積載部50の全体が一体となってシート積載装置2に対して着脱される。
なお、本明細書での用紙Pの「搬送方向」とは、用紙Pが搬送される方向であって、図2中のx方向である。また、用紙Pの「幅方向」とは、用紙Pの平面(紙面)内で用紙Pの搬送方向と直交する方向であって、図2中のy方向である。さらに、用紙Pの「積載方向」とは、用紙収容容器部53内で用紙Pが積載される方向であって、図2中のx方向およびy方向の双方に直交するz方向である。以下に用いた図面においも同様である。
次に、本実施の形態の幅方向揃え機構部60は、例えば同一の文書が複数部印刷処理されたり、複数の異なる文書が印刷処理される場合等において、第2用紙積載部50に積載された複数部の文書や異なる複数の文書等のそれぞれを、各部単位または文書単位で交互に幅方向の異なる方向にオフセット(位置変位)させながら、用紙Pの幅方向の位置揃えを行う。
図3は、幅方向揃え機構部60の構成を説明する図である。図3(a)は用紙Pの幅方向(y方向)側から見た図であり、(b)は用紙Pの搬送方向(x方向)に向けて基準壁88側から見た図である。図3に示したように、幅方向揃え機構部60は、用紙Pを幅方向に揃える3組のタンパー62A,62B、タンパー63A,63B、およびタンパー64A,64B、タンパー62A,62B、タンパー63A,63B、およびタンパー64A,64Bそれぞれを揺動自在に支持する支持ホルダー61A,61Bを備えている(なお、タンパー63Bおよびタンパー64Bに関しては、後段の図8を参照。)。
支持ホルダー61A,61Bは、図3(b)に示したように、用紙収容容器部53内に収容された用紙Pの幅方向両側において、シート積載装置2の本体フレーム(不図示)に固定された支持棒58によりスライド自在に支持されている。そして、不図示の駆動機構により、用紙Pのサイズやオフセットロール26によるオフセット方向に応じて、用紙Pの幅方向(y方向)に沿って移動する。そして、用紙収容容器部53内に用紙Pが収容された際に、収容された用紙Pの幅方向端部位置の外側近傍に移動する。さらに用紙Pの幅方向端部位置に移動した後には、所定のストレーク(例えば、10mm)で往復動しながら用紙Pの幅方向端部と断続的に接触し、用紙Pの幅方向端部を揃えるように機能する。
3組のタンパー62A,62B、タンパー63A,63B、およびタンパー64A,64Bは、図3(a)に示したように、支持ホルダー61A,61Bそれぞれにて、用紙Pの搬送方向(x方向)に沿った異なる位置に配置されている。最も基準壁88寄りのタンパー62A,62Bは、例えば画像形成装置1にて取り扱われる最小サイズ(例えば、B6サイズ)の用紙Pの幅方向(y方向)端部にも接触する位置に配置される。また、中央部のタンパー63A,63Bは、例えばA4サイズの用紙Pの後端が基準壁88に揃えられた状態で、A4サイズの用紙Pの先端側の幅方向(y方向)端部に接触する位置に配置される。また、最も基準壁88から離れたタンパー64A,64Bは、例えば画像形成装置1にて取り扱われる最大サイズ(例えば、A3サイズ)の用紙Pの後端が基準壁88に揃えられた状態で、A3サイズの用紙Pの先端側の幅方向(y方向)端部に接触する位置に配置される。
さらに、3組のタンパー62A,62B、タンパー63A,63B、およびタンパー64A,64Bそれぞれは、図3(a)に示したように、支持ホルダー61A,61Bに対してほぼ直交した位置pと、支持ホルダー61A,61Bの内側に収納された位置qとの間を、用紙Pの搬送方向(x方向)に沿って移動(揺動)可能に構成されている。位置pは、用紙Pの幅方向を揃える場合に設定される。位置qは、支持ホルダー61A,61Bが移動する際に設定される。
引き続き、幅方向揃え機構部60が行う用紙Pの幅方向の位置揃えについて説明する。図4および図5は、一例として、複数部の文書を各部単位で揃える場合の幅方向揃え機構部60の動作を説明する図である。そして図4および図5では、文書の1部目の用紙Pの幅方向を位置揃えする状態を示した図4(a)から、文書の2部目の用紙Pの幅方向を位置揃えする状態を示した図5(e)に至るまでを示している。
まず、画像形成装置1にて例えば複数部の文書が印刷処理される場合には、画像形成装置1のオフセットロール26は、本体制御部35による制御の下で、複数部の文書が印刷処理された用紙Pを各部単位で交互に搬送方向に向かって左右それぞれ異なる方向にオフセットさせる。それにより、第2用紙積載部50の用紙収容容器部53に用紙Pが収容される際には、1部目が用紙収容容器部53の幅方向中央位置よりも例えば右側にオフセットした位置に積載され、2部目が用紙収容容器部53の幅方向中央位置よりも例えば左側にオフセットした位置に積載される。例えば3部以上の文書が印刷処理される場合には、同様にして、奇数番目の文書が右側にオフセットした位置に積載され、偶数番目の文書が左側にオフセットした位置に交互に積載される。
そのため、図4(a)に示したように、まず1部目の用紙Pを幅方向に位置揃えする場合には、支持ホルダー61A,61Bそれぞれは、用紙収容容器部53の幅方向中央位置よりも右側にオフセットした位置に積載される例えばA4サイズの用紙Pの幅方向端部位置の両外側近傍に移動する。すなわち、シート積載制御部80は、画像形成装置1のオフセットロール26による右側へのオフセット量と、A4サイズの用紙Pの幅方向の寸法とに基づいて、支持ホルダー61A,61Bの設定位置を算出する。そして、不図示の駆動機構により、算出された設定位置に支持ホルダー61A,61Bを移動する。
支持ホルダー61A,61Bが設定位置に移動すると、タンパー62A,62B、タンパー63A,63B、およびタンパー64A,64Bは、支持ホルダー61A,61Bに対してほぼ直交した位置pに設定される。そして、用紙収容容器部53に用紙Pが積載されるのに伴って、支持ホルダー61A,61Bそれぞれが所定のストレーク(例えば、10mm)で往復動して、1部目の用紙Pの幅方向を位置揃えする。
なお、支持ホルダー61A,61Bそれぞれの往復動は、互いが近接する動作と離隔する動作とを同期させながら交互に繰り返すように行われる。また、A4サイズの用紙Pの幅方向の位置揃えを行う際には、A3サイズの用紙Pの幅方向(y方向)端部に接触する位置に配置されるタンパー64A,64Bは、支持ホルダー61A,61Bの内側に収納された位置qの状態のままに設定しておいてもよい。
1部目の用紙Pが用紙収容容器部53に用紙Pが積載されるに際して、幅方向揃え機構部60では、後述する用紙位置検出機構部により、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置が検出される。そして、搬送ロール56から用紙収容容器部53に用紙Pが搬入でき、かつ、幅方向揃え機構部60の例えば支持ホルダー61A,61Bの最下面位置と用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置とが離隔した状態を維持するように、用紙収容容器部53を支持する容器ステージ51を昇降させる。すなわち、用紙収容容器部53の最上部に積載された用紙P位置(「用紙Pの最上面位置」とも称する)に関する用紙位置検出機構部での検出結果に基づき、シート積載制御部80が昇降駆動部55を制御して、搬送ロール56から用紙収容容器部53に用紙Pが搬入でき、かつ、幅方向揃え機構部60の例えば支持ホルダー61A,61Bの最下面位置と用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置とが離隔した状態を維持する位置まで、容器ステージ51を支持する昇降機構部54を下方に移動させる。
次に、1部目の用紙Pの用紙収容容器部53への搬入が終了すると、それに続いて左側にオフセットした位置に積載される2部目の用紙Pが搬入される。その際には、図4(b)に示したように、まず右側のタンパー62A、タンパー63A、およびタンパー64Aが、支持ホルダー61Aの内側に収納された位置qに移動される。それにより、支持ホルダー61A,61Bを左側に移動させる途中で、幅方向の位置揃えが既に完了している1部目の用紙Pがタンパー62Aやタンパー63A等と干渉して、用紙Pの揃えに乱れが生じることを抑えている。
次いで、図4(c)に示したように、2部目の用紙Pが搬入される前に、支持ホルダー61A,61Bそれぞれは、用紙収容容器部53の幅方向中央位置よりも左側にオフセットした位置に積載される例えばA4サイズの用紙Pの幅方向端部位置の両外側近傍に移動する。すなわち、シート積載制御部80は、画像形成装置1のオフセットロール26による左側へのオフセット量と、A4サイズの用紙Pの幅方向の寸法とに基づいて、支持ホルダー61A,61Bの設定位置を算出する。そして、不図示の駆動機構により、算出された設定位置に支持ホルダー61A,61Bを移動させる。
支持ホルダー61A,61Bが2部目の用紙Pが積載される位置に設定されると(図4(c)参照)、図5(d)に示したように、図5(d)中の右側に配置された支持ホルダー61Aに設けられたタンパー62A、タンパー63A、およびタンパー64Aは、支持ホルダー61Aに対してほぼ直交した位置pに設定される。ところが、タンパー62A,63A,64Aは、右側にオフセットした位置に積載された1部目の用紙Pの上に乗った状態となり、そのために1部目の用紙Pと接触した位置p´に設定される。それにより、タンパー62A,63A,64Aは、1部目の用紙Pを押さえながら用紙揃えを行う。その一方で、図5(d)中の左側に配置された支持ホルダー61Bに設けられたタンパー62B,63B,64Bは、左側に移動させる途中で1部目の用紙Pと接触することはないので、位置pに設定されたままの状態で移動される。
そして、図5(e)に示したように、用紙収容容器部53に用紙Pが積載されるのに伴って、支持ホルダー61A,61Bそれぞれを所定のストレーク(例えば、10mm)で往復動させて、2部目の用紙Pを幅方向に位置揃えする。
その場合に、2部目の用紙Pが用紙収容容器部53に用紙Pが積載されるに際しても、幅方向揃え機構部60では、後述する用紙位置検出機構部により、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置が検出される。そして、搬送ロール56から用紙収容容器部53に用紙Pが搬入でき、かつ、幅方向揃え機構部60の例えば支持ホルダー61A,61Bの最下面位置と用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置とが離隔した状態を維持するように、用紙収容容器部53を支持する容器ステージ51を昇降させる。
このようにして、幅方向揃え機構部60は、画像形成装置1のオフセットロール26によって左右それぞれの側に交互にオフセットされて送られる用紙Pの幅方向の位置揃えを行う。
一方、搬送方向揃え機構部90は、用紙Pのサイズに応じて、用紙Pの搬送方向の位置揃えを行う。図6は、搬送方向揃え機構部90の構成を説明する図である。図6(a)は用紙Pの幅方向(y方向)側から見た図であり、(b)は用紙Pの搬送方向(x方向)から基準壁88側を見た図である。図6に示したように、搬送方向揃え機構部90は、用紙Pを搬送方向に揃える2組のタンパー92A,92B、タンパー92A,92Bを揺動自在に支持する支持ホルダー91を備えている。
支持ホルダー91は、図6(a)に示したように、用紙収容容器部53内に収容された用紙Pの上部にて、シート積載装置2の本体フレーム(不図示)に固定された支持棒59により搬送方向(x方向)にスライド自在に支持されている。そして、不図示の駆動機構により、用紙Pの搬送方向(x方向)に沿って移動する。そして、用紙収容容器部53内に用紙Pが収容された際に、収容された用紙Pを搬送方向に沿って基準壁88側に押し付けるように移動させる。
タンパー92A,92Bは、図6(b)に示したように、支持ホルダー91にて用紙Pの幅方向(y方向)の異なる位置に配置されている。そして、図6(b)に示したように、支持ホルダー91に対してほぼ直交した位置uと、支持ホルダー91側に傾斜した位置vとの間を、用紙Pの幅方向(y方向)に沿って移動可能に構成されている。位置uは、用紙Pの搬送方向を揃える場合に設定される。位置vは、支持ホルダー91が移動する際に設定される。
図7は、一例として、異なるサイズの用紙Pが用紙収容容器部53内に収容された場合の搬送方向揃え機構部90の動作を説明する図である。また図7は、1部目として例えばA3サイズの用紙Pが用紙収容容器部53に積載された後に、2部目として例えばA4サイズの用紙Pが積載される場合に、A4サイズの用紙Pの搬送方向を揃える場合を示している。図7に破線で示したように、2部目のA4サイズの用紙Pが積載される前に、まずタンパー92A,92Bは支持ホルダー91側に傾斜した位置vに移動される。それにより、支持ホルダー91をA4サイズの用紙P側に移動させる途中で、搬送方向の位置揃えが行われた1部目のA3サイズの用紙Pがタンパー92A,92Bと干渉して、用紙Pの揃えに乱れが生じることを抑える。
次いで、支持ホルダー91は、用紙収容容器部53に積載される2部目のA4サイズの用紙Pの搬送方向端部位置の外側近傍に移動される。支持ホルダー91が2部目の用紙Pが積載される位置に設定されると、タンパー92A,92Bは、支持ホルダー91に対してほぼ直交した位置uに移動される。それにより、タンパー92A,92Bは、1部目の用紙Pの上に乗った状態となり、1部目の用紙Pと接触した位置u´が設定される。そして、その状態で、収容された用紙Pを搬送方向に沿って基準壁88側に押し付けることで、2部目の用紙Pが搬送方向に揃えられる。
次に、本実施の形態の第2用紙積載部50に設けられ、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの積載方向(z方向)に関する位置を検出する用紙位置検出機構部について説明する。
図8は、用紙位置検出機構部を用紙収容容器部53に収容された用紙Pの積載方向(z方向)上方から見た図であり、図9は、用紙位置検出機構部を用紙収容容器部53に収容された用紙Pの幅方向(y方向)から見た図である。図8および図9に示したように、本実施の形態の第2用紙積載部50には、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの積載方向(z方向)の位置を検出する用紙位置検出機構部として、用紙Pの積載方向(z方向)に設定された複数の異なる位置それぞれに用紙Pが存在しているか否かを検出する複数の検出部を備えている。
すなわち、用紙位置検出機構部として、まず、用紙Pの積載方向(z方向)における第1の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する検出部の一例としての第1の検出部を備えている。第1の検出部は、例えば用紙Pの幅方向(y方向)中央部の基準壁88の近傍において、用紙Pの積載方向(z方向)と第1の位置にて直交する「第1の平面」を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する第1の発光部101Aおよび第1の受光センサ101Bにより構成される。
また、用紙Pの積載方向(z方向)における第1の位置と同一の位置または第1の位置よりも上方に位置する第2の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する検出部の一例としての第2の検出部を備えている。第2の検出部は、用紙Pの積載方向(z方向)と第2の位置にて直交する「第2の平面」を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する、第2の発光部102Aおよび第2の受光センサ102B、第3の発光部103Aおよび第3の受光センサ103B、第4の発光部104Aおよび第4の受光センサ104B、第5の発光部105Aおよび第5の受光センサ105Bにより構成される。
加えて、用紙Pの積載方向(z方向)における第1の位置よりも下方に位置する第3の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する検出部の一例としての第3の検出部を備えている。第3の検出部は、例えば用紙Pの幅方向(y方向)中央部の基準壁88の近傍において、用紙Pの積載方向(z方向)と第3の位置にて直交する「第3の平面」を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する第6の発光部201Aおよび第6の受光センサ201Bにより構成される。なお、図8においては、第6の発光部201Aおよび第6の受光センサ201Bは、第1の発光部101Aおよび第1の受光センサ101Bとそれぞれ重なる位置に配置されるため、図示していない。
また、用紙Pの積載方向(z方向)における第3の位置よりも下方に位置する第4の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する検出部の一例としての第4の検出部を備えている。第4の検出部は、例えば用紙Pの幅方向(y方向)両端部領域の基準壁88の近傍において、用紙Pの積載方向(z方向)と第4の位置にて直交する「第4の平面」を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する第7の発光部202Aおよび第7の受光センサ202B、第8の発光部203Aおよび第8の受光センサ203Bにより構成される。
図10は、「第1の平面」と「第2の平面」と「第3の平面」と「第4の平面」とを説明する斜視図である。図9および図10に示したように、本実施の形態の用紙位置検出機構部では、積載方向(z方向)と第2の位置にて直交する第2の平面は、第1の位置にて直交する第1の平面と同一の位置または第1の平面よりも積載方向(z方向)上方に設定される。すなわち、図9に示したように、第1の平面は、積載方向(z方向)に関してパドル57の下方であって、例えば基準壁88の上部領域に設定される。また、第2の平面は、積載方向(z方向)に関して第1の平面と同一の位置、または積載方向(z方向)に関して例えば幅方向揃え機構部60の支持ホルダー61A,61Bの底面61tと第1の平面との間に設定される。なお、本実施の形態では、第2の平面を支持ホルダー61A,61Bの底面61tを通る面に設定している。
また、積載方向(z方向)と第3の位置にて直交する第3の平面は、第1の位置にて直交する第1の平面よりも積載方向(z方向)下方に設定される。積載方向(z方向)と第4の位置にて直交する第4の平面は、第3の位置にて直交する第3の平面よりも積載方向(z方向)下方に設定される。
さらに用紙位置検出機構部には、例えば用紙Pの幅方向(y方向)中央部であって基準壁88よりも搬送方向(x方向)の先端寄りの位置にて、用紙収容容器部53の最上部に積載された用紙Pの積載方向(z方向)の位置を検出する検出部の一例としての第5の検出部を備えている。第5の検出部は、用紙収容容器部53に収容された用紙Pの最上面と接触して用紙Pの最上面位置に応じて揺動するアクチュエータ210、アクチュエータ210が所定位置に位置するか否かを検出する第9の発光部204Aおよび第9の受光センサ204Bにより構成される。
図11は、第5の検出部の動作を説明する図である。図11に示したように、第5の検出部は、アクチュエータ210が回転軸211を回転中心として回転する(揺動する)ように構成されている。アクチュエータ210は、回転軸211に対して用紙P側に設けられた第1のアーム210aと、回転軸211に対して第9の発光部204Aおよび第9の受光センサ204B側に設けられた第2のアーム210bとで構成され、第1のアーム210aが用紙Pの最上面と常に接触するように不図示のバネ部材で付勢されている。それにより、図11(a)に示したように、用紙収容容器部53に収容された用紙Pの最上面が例えば第1の位置近傍に位置する場合には、第1のアーム210aが用紙Pの最上面と接触することにより第2のアーム210bは第9の発光部204Aと第9の受光センサ204Bとを結ぶ直線を横切る位置に設定される。また、図11(b)に示したように、用紙収容容器部53に収容された用紙Pの最上面が例えば第1の位置よりも下方の第5の位置近傍に位置する場合には、第1のアーム210aが用紙Pの最上面と接触することにより第2のアーム210bは第9の発光部204Aと第9の受光センサ204Bとを結ぶ直線から下方側に外れた位置に設定される。このように、第5の検出部は、第1のアーム210aと一体的に揺動する第2のアーム210bの位置に基づき、用紙収容容器部53に収容された用紙Pの最上面が例えば第1の位置よりも下方の第5の位置よりも下方に位置する状態を検出する。
ここで、第1の発光部101A〜第9の発光部204Aは、例えばLED等の光源で構成される。また、第1の受光センサ101B〜第9の受光センサ204Bは、例えばフォトダイオード(PD)等の光検出センサで構成される。また、第1の発光部101A〜第9の発光部204Aおよび第1の受光センサ101B〜第9の受光センサ204Bは、シート積載装置2の本体フレーム(不図示)に配置され、用紙収容容器部53等といった第2用紙積載部50において昇降(用紙Pの積載方向における上下移動)する構成部とは別体に構成される。そのため、用紙収容容器部53や容器ステージ51等が昇降されても、第1の発光部101A〜第9の発光部204Aおよび第1の受光センサ101B〜第9の受光センサ204Bの位置は変動しない。
また、第1の検出部を構成する第1の発光部101Aおよび第1の受光センサ101Bは、第1の発光部101Aから出射される光が、基準壁88の近傍の第1の平面内に存在する用紙Pに反射されて、第1の受光センサ101Bに受光されるように配置される。それにより、第1の発光部101Aから出射され光が第1の受光センサ101Bにて受光されるか否かにより、基準壁88の近傍にて積載方向(z方向)における第1の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する。
同様に、第3の検出部を構成する第6の発光部201Aおよび第6の受光センサ201Bは、第6の発光部201Aから出射される光が、基準壁88の近傍の第3の平面内に存在する用紙Pに反射されて、第6の受光センサ201Bに受光されるように配置される。それにより、第6の発光部201Aから出射され光が第6の受光センサ201Bにて受光されるか否かにより、基準壁88の近傍にて積載方向(z方向)における第3の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する。
さらには、第4の検出部を構成する第7の発光部202Aおよび第7の受光センサ202Bと、第8の発光部203Aおよび第8の受光センサ203Bとは、第7の発光部202Aおよび第8の発光部203Aから出射される光のそれぞれが、用紙Pの幅方向(y方向)両端部領域の2ヶ所において、基準壁88の近傍の第4の平面内に存在する用紙Pに反射されて、第7の受光センサ202Bおよび第8の受光センサ203Bにそれぞれ受光されるように配置される。それにより、第7の発光部202Aから出射され光が第7の受光センサ202Bにて受光されるか否かにより、基準壁88の近傍の用紙Pの幅方向(y方向)の一方(基準壁88側から見て右側)の端部領域にて積載方向(z方向)の第4の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する。また、第8の発光部203Aから出射され光が第8の受光センサ203Bにて受光されるか否かにより、基準壁88の近傍の用紙Pの幅方向(y方向)の他方(基準壁88側から見て左側)の端部領域にて積載方向(z方向)の第4の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する。
また、第5の検出部に備えられた第9の発光部204Aおよび第9の受光センサ204Bは、第9の発光部204Aから出射される光がアクチュエータ210の第2のアーム210bによって遮光されるか否かにより、基準壁88よりも搬送方向(x方向)の先端寄りの位置において、用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも下方に位置するか否かを検出する。
すなわち、図11(a)に示したように、用紙収容容器部53に収容された用紙Pの最上面が例えば第1の位置に位置する場合には、第2のアーム210bは第9の発光部204Aと第9の受光センサ204Bとを結ぶ直線を横切る位置に設定される。そのため、第9の発光部204Aからの光が第2のアーム210bによって遮光され、第9の受光センサ204Bに受光されない。その場合には、用紙Pの最上面は第5の位置よりも上方に位置すると検出される。一方、図11(b)に示したように、用紙収容容器部53に収容された用紙Pの最上面が例えば第1の位置よりも下方の第5の位置に位置する場合には、第2のアーム210bは第9の発光部204Aと第9の受光センサ204Bとを結ぶ直線から下方側に外れた位置に設定される。そのため、第9の発光部204Aからの光が第2のアーム210bによって遮光されず、第9の受光センサ204Bに受光される。その場合には、用紙Pの最上面は第5の位置または第5の位置よりも下方に位置すると検出される。
一方、第2の検出部を構成する第2の発光部102A〜第5の発光部105Aおよび第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bは、第2の発光部102A〜第5の発光部105Aから出射される光のそれぞれが、第2の平面内を通過して、第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bに受光されるように配置される。すなわち、第2の発光部102A〜第5の発光部105Aから出射される光の光軸それぞれが、第2の平面内を通過するように設定される。それにより、第1の発光部101A〜第5の発光部105Aからそれぞれ出射された光が第1の受光センサ101B〜第5の受光センサ105Bにて受光されるか否かにより、用紙Pの少なくとも最上面が積載方向(z方向)における第2の位置に存在するか否かが光軸(線)上において検出される。
ここで、図8および図10に示したように、本実施の形態の用紙位置検出機構部では、第1の検出部を構成する第1の発光部101Aおよび第1の受光センサ101Bは、第1の平面内において、用紙Pの搬送方向に関する位置揃えの基準位置を設定される基準壁88側の、用紙Pの幅方向(y方向)中央部に配置されている。
一方、第2の検出部を構成する搬送方向(x方向)の一方(後端側)の端部位置に配置された第5の発光部105A、および他方(先端側)の端部位置に配置された第5の受光センサ105Bは、第2の平面内において、用紙Pの幅方向(y方向)中央部にて用紙Pの搬送方向(x方向)にそれぞれが対向するように配置されている。
また、第2の検出部を構成する幅方向(y方向)の一方の端部位置に配置された第2の発光部102A〜第4の発光部104A、および他方の端部位置に配置された第2の受光センサ102B〜第4の受光センサ104Bは、第2の平面内において、用紙Pの幅方向(y方向)にそれぞれが対向するように配置されている。また、第2の発光部102A〜第4の発光部104Aおよび第2の受光センサ102B〜第4の受光センサ104Bそれぞれは、用紙Pの両側部(y方向)において用紙Pの搬送方向(x方向)に沿った異なる位置に配置される。
すなわち、最も基準壁88寄りの第2の発光部102Aおよび第2の受光センサ102Bは、用紙Pの後端位置が基準壁88にて揃えられた状態で、例えば画像形成装置1にて取り扱われる最小サイズ(例えば、B6サイズ)の用紙Pの側面(y方向)の搬送方向先端部を光照射できる位置(例えば、基準壁88から(182−10)mm近傍:搬送方向先端部から10mmだけ基準壁88側)に配置される。また、中央部の第3の発光部103Aおよび第3の受光センサ103Bは、例えばA4サイズの用紙Pの後端位置が基準壁88にて揃えられた状態で、A4サイズの用紙Pに対して側面側(y方向)の搬送方向先端部を光照射できる位置(例えば、基準壁88から(297−10)mm近傍:搬送方向先端部から10mmだけ基準壁88側)に配置される。また、最も基準壁88から離れた第4の発光部104Aおよび第4の受光センサ104Bは、例えば画像形成装置1にて取り扱われる最大サイズ(例えば、A3サイズ)の用紙Pの後端位置が基準壁88にて揃えられた状態で、A3サイズの用紙Pに対して側面側(y方向)の搬送方向先端部を光照射できる位置(例えば、基準壁88から(420−10)mm近傍:搬送方向先端部から10mmだけ基準壁88側)に配置される。
そして、第1の発光部101A〜第5の発光部105Aから出射された光がそれぞれ第1の受光センサ101B〜第5の受光センサ105Bに受光されている状態においては、第1の受光センサ101B〜第5の受光センサ105Bからは、例えば「1」の信号が出力される。一方、第1の受光センサ101B〜第5の受光センサ105Bに受光されていない状態においては、第1の受光センサ101B〜第5の受光センサ105Bからは例えば「0」の信号が出力される。そして、第1の受光センサ101B〜第5の受光センサ105Bから出力された「1」または「0」の信号は、積載方向(z方向)における第1の位置〜第5の位置のそれぞれに用紙Pが存在しているか否かに関する情報として、シート積載制御部80に送信される。
第1の受光センサ101Bから「0」の信号が出力された場合には、用紙Pが第1の発光部101Aからの光を横切っていないので、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの最上面位置は、第1の平面(第1の位置)よりも下方に位置する状態にあることを意味する。その場合には、用紙収容容器部53には用紙Pを積載する余裕があるので、シート積載制御部80は、容器ステージ51を昇降(下方に移動)させない。
一方、第1の受光センサ101Bから「1」の信号が出力された場合には、用紙Pが第1の発光部101Aからの光を横切っているので、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの最上面の位置は、第1の平面(第1の位置)よりも上方に位置する状態にあることを意味する。その場合には、用紙収容容器部53には用紙Pを積載する余裕がない状態か、または余裕がない状態に近い。そこで、シート積載制御部80は、容器ステージ51を昇降させる昇降駆動部55を駆動制御して、容器ステージ51を下方に移動させる。そして、シート積載制御部80が第1の受光センサ101Bから「0」の信号が送信された時点で、昇降駆動部55の駆動を停止させる。それにより、画像形成装置1にて用紙Pにカールが生じていない場合、またはカールが生じていても軽微な場合には、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの最上面位置は、第1の平面(第1の位置)よりも下方に設定される。それにより、搬入ロール71から用紙収容容器部53への用紙Pの搬入時に、用紙Pが用紙収容容器部53に正常に搬入されない事態の発生が低減される。
この場合に、第1の発光部101Aおよび第1の受光センサ101Bは、基準壁88側の用紙Pの幅方向(y方向)中央部に配置されているので、画像形成装置1にて用紙Pにカールが生じていない場合、またはカールが生じていても軽微な場合には、用紙収容容器部53に積載された様々なサイズの用紙Pの最上面位置が高い精度で検出される。
それに対して、画像形成装置1にて用紙Pに生じたカールが所定量よりも大きな場合には、第1の受光センサ101Bから「0」の信号が出力されている状態であっても、最上部の用紙Pの一部の領域が第1の平面(第1の位置)よりも上方に位置する場合がある。すなわち、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの例えば幅方向(y方向)の端部や搬送方向(x方向)の端部にカールが生じているために、最上部の用紙Pの一部の領域が第1の平面(第1の位置)よりも上方に位置する状態が発生する。そして、それが第2の平面(第2の位置)よりも上方に位置する場合には、幅方向揃え機構部60が用紙Pの幅方向の位置揃えを行う場合に、支持ホルダー61A,61Bを移動させる際に支持ホルダー61A,61Bのいずれか一方がすでに位置揃えが完了した用紙Pと干渉し、積載を乱すこととなる。
そこで、本実施の形態のシート積載装置2では、第2の検出部を用いて第2の平面を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する。そして、第1の受光センサ101Bから「0」の信号が出力されている状態であっても、第2の検出部が第2の平面を横切る用紙Pが存在することを検出した場合には、シート積載制御部80が容器ステージ51を下方に移動させるように制御する。
すなわち、第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのいずれか一または複数から「0」の信号が出力された場合には、第2の発光部102A〜第5の発光部105Aのいずれか一または複数から出射された光は、第2の平面内で用紙Pにより遮断された状態にあることを意味する。その際には、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの少なくとも一部の位置は、第2の平面(第2の位置)よりも上方に位置する。そのため、その状態で、幅方向揃え機構部60が用紙Pの幅方向の位置揃えを行おうとすると、支持ホルダー61A,61Bを移動させる際に支持ホルダー61A,61Bのいずれか一方がすでに位置揃えが完了している用紙Pと干渉し、整然と位置揃えされた積載を乱す。
そこで、シート積載制御部80は、第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのいずれか一または複数から「0」の信号が送信された場合には、容器ステージ51を昇降させる昇降駆動部55を駆動制御して、容器ステージ51を下方に移動させる。そして、シート積載制御部80が第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのすべてから「1」の信号が送信された時点で、昇降駆動部55の駆動を停止させる。それにより、画像形成装置1にて用紙Pに所定量以上の大きさのカールが生じた場合においても、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置(用紙Pの最上面位置)は、第2の平面(第2の位置)よりも下方に設定される。それにより、すでに用紙揃えが行われて、用紙収容容器部53に整然と積載された用紙Pの積載を乱すことを抑制しながら支持ホルダー61A,61Bが移動され、その上部にさらに積載される用紙Pの用紙揃えが行われる。
ここで図12は、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの幅方向(y方向)の端部に所定量以上の大きさのカールが生じている状態を示した図である。図12に示したように、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの最上面の中央部が、第1の平面(第1の位置)よりも下方に位置するにも拘わらず、用紙Pの幅方向(y方向)の端部に所定量以上の大きさのカールが生じている場合がある。
その場合には、第1の受光センサ101Bからは「0」の信号が出力されるが、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pのカールが生じている端部(領域C)の位置は、第2の平面(第2の位置)よりも上方に位置する。そのため、第2の平面を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する第2の検出部では、例えば第2の発光部102Aから出射された光は、第2の平面を横切る用紙Pの領域Cにより遮断される。それにより、第2の受光センサ102Bからは「0」の信号が出力される。同様に、用紙収容容器部53に積載された用紙Pのサイズや生じたカールの形態等によっては、第3の受光センサ103Bや第4の受光センサ104Bからも「0」の信号が出力される。
その場合には、図13(用紙収容容器部53を下方に移動させた状態を示した図)に示したように、第2の受光センサ102B等から「0」の信号を受信したシート積載制御部80は、容器ステージ51を昇降させる昇降駆動部55を駆動制御して、容器ステージ51を下方に移動させる。そして、シート積載制御部80が第2の受光センサ102Bを含むすべてから「1」の信号が送信された時点で、昇降駆動部55の駆動を停止させる。それにより、画像形成装置1にて用紙Pの幅方向端部に所定量以上の大きさのカールが生じた場合においても、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置(用紙Pの最上面位置)は、第2の平面(第2の位置)よりも下方に設定される。そのため、すでに用紙揃えが行われて、用紙収容容器部53に整然と積載された用紙Pの積載を乱すことを抑制しながら支持ホルダー61A,61Bが移動され、その上部にさらに積載される用紙Pの用紙揃えが行われる。
ところで、上記したように、第2の発光部102Aおよび第2の受光センサ102Bは、例えば画像形成装置1にて取り扱われる最小サイズ(例えば、B6サイズ)の用紙Pの側面(y方向)の搬送方向先端部を光照射できる位置に配置される。また、第3の発光部103Aおよび第3の受光センサ103Bは、例えばA4サイズの用紙Pに対して側面側(y方向)の搬送方向先端部を光照射できる位置に配置される。また、第4の発光部104Aおよび第4の受光センサ104Bは、例えばA3サイズの用紙Pに対して側面側(y方向)の搬送方向先端部を光照射できる位置に配置される。
ここで図14は、第2の発光部102Aおよび第2の受光センサ102B、第3の発光部103Aおよび第3の受光センサ103B、および第4の発光部104Aおよび第4の受光センサ104Bのそれぞれがカールを検出する様子を示した図である。図14に示したように、それぞれが用紙Pの搬送方向(x方向)の異なる位置に配置されることで、異なるサイズの用紙Pの搬送方向先端側(基準壁88とは反対側)だけに生じたカールも検出される。
なお、本実施の形態の用紙位置検出機構部では、用紙Pの搬送方向(x方向)の異なる位置にそれぞれ別個の第2の発光部102Aおよび第2の受光センサ102B、第3の発光部103Aおよび第3の受光センサ103B、および第4の発光部104Aおよび第4の受光センサ104Bを配置した。しかし、このような構成の他に、例えば1組の発光部と受光センサとを用いて、用紙収容容器部53に搬送される用紙Pのサイズに応じて、配置位置を移動させるように構成してもよい。
また、本実施の形態の用紙位置検出機構部では、第2の発光部102Aおよび第2の受光センサ102B、第3の発光部103Aおよび第3の受光センサ103B、および第4の発光部104Aおよび第4の受光センサ104Bにより、1つの平面である第2の平面を構成した。しかし、このような構成の他に、用紙Pに生じるカールの形態に応じてこれらの積載方向(z方向)での配置位置が異なるように設定し、第2の発光部102Aおよび第2の受光センサ102B、第3の発光部103Aおよび第3の受光センサ103B、および第4の発光部104Aおよび第4の受光センサ104Bにより形成される面が平面を構成しないように設定してもよい。
次に、図15は、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの搬送方向(x方向)の一方の端部(先端側)にカールが生じている状態を示した図である。図15に示したように、用紙Pの搬送方向(x方向)の先端側にだけ所定量以上の大きさのカールが生じている場合には、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの最上面位置は、搬送方向の先端側においては第1の平面(第1の位置)よりも下方に位置する。そのため、基準壁88側の第1の平面内に用紙Pが存在するか否かを検出する第1の受光センサ101Bからは、「0」の信号が出力される。
その一方で、用紙Pの搬送方向(x方向)の先端側にだけ所定量以上の大きさのカールが生じているので、用紙収容容器部53の最上部に積載された例えば2枚の用紙Pのカールが生じている先端側の端部(領域C1と領域C2)の位置は、第2の平面(第2の位置)よりも上方に位置する。そのため、第2の平面を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する第2の検出部では、第2の平面内において用紙Pの幅方向(y方向)中央部にて用紙Pの搬送方向(x方向)に沿って配置された第5の発光部105Aおよび第5の受光センサ105Bにおいて、第5の発光部105Aから出射された光は、第2の平面を横切る用紙Pの領域C1および領域C2により遮断される。それにより、第5の受光センサ105Bからは「0」の信号が出力される。
その場合には、図16(用紙収容容器部53を下方に移動させた状態を示した図)に示したように、第5の受光センサ105Bから「0」の信号を受信したシート積載制御部80は、容器ステージ51を昇降させる昇降駆動部55を駆動制御して、容器ステージ51を下方に移動させる。そして、シート積載制御部80が第5の受光センサ105Bから「1」の信号が送信された時点で、昇降駆動部55の駆動を停止させる。それにより、画像形成装置1にて用紙Pの搬送方向先端部に所定量以上の大きさのカールが生じた場合においても、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置(用紙Pの最上面位置)は、第2の平面(第2の位置)よりも下方に設定される。そのため、すでに用紙揃えが行われて、用紙収容容器部53に整然と積載された用紙Pの積載を乱すことを抑制しながら支持ホルダー61A,61Bが移動され、その上部にさらに積載される用紙Pの用紙揃えが行われる。
なお、用紙Pの搬送方向後端部に所定量以上のカールが生じた場合には、第1の発光部101Aおよび第1の受光センサ101Bにより、かかるカールは検出される。
上記のように用紙Pの搬送方向(x方向)の一方の端部(先端側)に所定量以上の大きさのカールが生じている場合には、用紙Pのカールが生じている位置が第2の発光部102A〜第4の発光部104Aおよび第2の受光センサ102B〜第4の受光センサ104Bが配置されている位置から外れる場合が発生する。その場合には、第2の発光部102A〜第4の発光部104Aおよび第2の受光センサ102B〜第4の受光センサ104Bからはカールを検出できない。
そのため、第2の平面内において、用紙Pの幅方向(y方向)中央部にて用紙Pの搬送方向(x方向)に沿って、第5の発光部105Aおよび第5の受光センサ105Bを配置している。第5の発光部105Aおよび第5の受光センサ105Bは、用紙Pの搬送方向(x方向)のいずれかの領域に生じたカールを検出し、第2の発光部102A〜第4の発光部104Aおよび第2の受光センサ102B〜第4の受光センサ104Bにより検出されないカールを検出する。それにより、記録材に生じたカールの検出漏れが生じることを低減する。
引き続いて、シート積載制御部80が行う用紙収容容器部53を昇降させる昇降駆動部55に対する動作制御について述べる。図17は、シート積載制御部80が行う昇降駆動部55を動作制御する際の処理の一例を示したフローチャートである。
図17に示したように、シート積載制御部80は、まず第1の検出部により、第1の平面(第1の位置)を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する(S101)。具体的には、第1の発光部101Aから光を出射し、出射された光が第1の受光センサ101Bにて受光されるか否かを検出する。
そして、第1の検出部が第1の位置に存在する用紙Pを検出した場合には(S102)、シート積載制御部80は、容器ステージ51を昇降させる昇降駆動部55を駆動させて、用紙収容容器部53を下方に移動させる(S103)。シート積載制御部80は、用紙収容容器部53を下方に移動させながら、第1の受光センサ101Bから出力される信号を監視し(S104)、第1の検出部が用紙Pを検出しなくなった状態、すなわち第1の受光センサ101Bから出力される信号が「0」となった時点で(S105)、昇降駆動部55の駆動を停止する(S106)。
次に、ステップ102にて第1の検出部により用紙Pが検出されなかった場合、またはステップ106にて昇降駆動部55の駆動を停止した状態において、第2の検出部により、第2の平面(第2の位置)を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する(S107)。具体的には、第2の発光部102A〜第5の発光部105Aのすべてから光を出射し、出射された光が第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bにて受光されるか否かを検出する。
そして、第2の検出部が第2の位置に存在する用紙Pを検出した場合(S108)、具体的には第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのいずれか一または複数から「0」の信号が出力された場合には、シート積載制御部80は、容器ステージ51を昇降させる昇降駆動部55を駆動させて、用紙収容容器部53を下方に移動させる(S109)。
シート積載制御部80は、用紙収容容器部53を下方に移動させながら、第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bから出力される信号を監視し(S110)、第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのすべてが用紙Pを検出しなくなった状態、すなわち第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのすべてから出力される信号が「0」となった時点で(S111)、昇降駆動部55の駆動を停止する(S112)。
その後、シート積載制御部80は、ステップ108にて第2の検出部により用紙Pが検出されなかった場合、またはステップ112にて昇降駆動部55の駆動を停止した状態において、用紙収容容器部53を昇降させる昇降駆動部55の動作制御を完了する。
次に、本実施の形態の用紙収容容器部53に用紙Pが積載された際に積載の異常を検出する機能(積載異常検出機能)について説明する。
上記したように、本実施の形態のシート積載装置2では、シート積載制御部80が第1の検出部および第2の検出部による用紙Pに関する検出結果に基づき用紙収容容器部53の昇降位置を設定することで、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの最上面位置は、第1の平面(第1の位置)よりも下方に設定される。それにより、搬入ロール71から用紙収容容器部53への用紙Pの搬入時に、用紙Pが用紙収容容器部53に正常に搬入されない事態の発生が低減される。また、画像形成装置1にて用紙Pに所定量以上の大きさのカールが生じた場合においても、用紙収容容器部53に積載された最上部の用紙Pの位置(用紙Pの最上面位置)は、第2の平面(第2の位置)よりも下方に設定される。それにより、すでに用紙揃えが行われて、用紙収容容器部53に整然と積載された用紙Pの積載を乱すことを抑制しながら支持ホルダー61A,61Bが移動され、その上部にさらに積載される用紙Pの用紙揃えが整然と行われる。
ところで、本実施の形態のシート積載装置2では、画像形成装置1において用紙Pに生じたカールの大きさの如何に拘わらず、上記した第1の検出部および第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53の昇降位置を制御することで、用紙収容容器部53に積載された用紙Pの最上面位置は第1の平面(第1の位置)よりも下方、かつ、第2の平面(第2の位置)よりも下方に設定される。しかし、用紙Pに想定された所定量よりもさらに大きなカールが生じた場合には、用紙Pの最上面位置が第1の平面(第1の位置)かつ第2の平面(第2の位置)よりも下方に設定された状態において、用紙収容容器部53での用紙Pの積載状態が不安定となる場合がある。その場合には、用紙Pが用紙収容容器部53から崩れ落ちたり、用紙Pに損傷等が生じる。
そこで、本実施の形態のシート積載装置2は、積載異常検出機能を備えている。すなわち、シート積載装置2では、用紙収容容器部53の昇降位置の制御を行った際に、用紙Pに想定された所定量よりもさらに大きなカールが生じていると判断された場合には、シート積載制御部80は用紙収容容器部53にて積載異常が生じているとして、積載異常に対する所定の動作を行う。その際に、用紙Pに想定された所定量よりもさらに大きなカールが生じ、用紙収容容器部53にて積載異常が生じているとの判断は、用紙Pの積載方向(z方向)における複数の異なる位置それぞれに用紙Pが存在するか否かを検出する上記した第1の検出部〜第5の検出部での検出結果に応じて設定された所定の判断基準(判断条件)に一致しているか否かにより行う。したがって、ここでのシート積載制御部80は、用紙収容容器部53にて積載異常が生じているか否かを判断する判断部として機能する。
ここで、シート積載制御部80が用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する際の判断基準について述べる。ここでの判断基準は、第1の検出部〜第5の検出部のいずれか2つの検出部での検出結果に応じて設定される。
[第1の判断基準:用紙収容容器部53の移動時間に基づく判断基準]
まず、シート積載制御部80に設定される第1の判断基準として、第1の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53が下方への移動を開始した時点(例えば図17のステップ103)から所定の時間を経過した時点で、第1の検出部がまだ用紙Pを検出している状態、すなわち第1の受光センサ101Bから出力される信号が「0」とならない場合(例えば図17のステップ105)に、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する。
同様に、第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53が下方への移動を開始した時点(例えば図17のステップ109)から所定の時間を経過した時点で、第2の検出部がまだ用紙Pを検出している状態、すなわち第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのすべてから出力される信号が「0」とならない場合(例えば図17のステップ111)に、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する。
図18は、第1の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図であって、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後の状態を示している。ここでは、例えば用紙Pの搬送方向(x方向)の一方の端部(先端側)にカールが生じている状態を示した上記の図15の状態から、第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53の昇降位置の設定を行う場合を想定する。この場合には、第2の検出部の例えば第5の受光センサ105Bから「0」の信号が出力されるので、シート積載制御部80は、昇降駆動部55を駆動させて用紙収容容器部53を下方に移動させる。
ところが、図18に示したように、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過し、用紙収容容器部53が所定距離だけ移動した後も、用紙収容容器部53の最上部に積載された例えば2枚の用紙Pの先端側の端部(領域C1と領域C2)の位置が第2の平面(第2の位置)よりも上方に位置する場合には、用紙Pの搬送方向(x方向)の先端側には、用紙収容容器部53での所定時間における移動距離よりも大きなカールが生じている。そのため、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じていると判断できる。同様に、第1の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53の昇降位置の設定を行う場合にも、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じていると判断できる。
そこで、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した時点で、第1の検出部または第2の検出部がまだ用紙Pを検出している状態にある場合には、シート積載制御部80は、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じ、用紙収容容器部53にて積載異常が生じていると判断する。
ここで、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した時点で第2の検出部が用紙Pを検出している状態にある場合に、第1の検出部においても用紙Pの存在を検出している。しかし、この場合には、第1の検出部が用紙Pを検出しているか否かは、いずれであっても積載異常が生じていると判断する。その一方で、第1の検出部が用紙Pを検出しているか否かを参照してもよい。すなわち、第1の検出部が用紙Pを検出していない場合には、用紙Pの搬送方向(x方向)の先端側に大きなカールが生じているとの判断の確度が高まるからである。
同様に、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した時点で第1の検出部が用紙Pを検出している状態にある場合には、第2の検出部が用紙Pを検出しているか否かは、いずれであっても積載異常が生じていると判断する。その一方で、第2の検出部が用紙Pを検出しているか否かを参照してもよい。
[第2の判断基準:搬送方向に向けて傾斜したカールに関する判断基準]
次に、シート積載制御部80に設定される第2の判断基準として、第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53が下方への移動を開始した後(例えば図17のステップ109)、第2の検出部が用紙Pを検出しなくなる(例えば図17のステップ111)よりも以前に、第1の位置よりも積載方向(z方向)下方に位置する第3の位置に用紙Pが存在するか否かを検出する第3の検出部が用紙Pを検出しなくなった場合に、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する。
図19は、第2の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図であって、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後の状態を示している。
第2の検出部の例えば第5の受光センサ105Bが用紙Pを検出している場合には、用紙収容容器部53の最上部に積載された例えば複数枚の用紙Pの先端側の端部(領域CF)の位置は、第2の平面(第2の位置)よりも上方に位置する。一方、第3の検出部は、第6の発光部201Aおよび第6の受光センサ201Bにより、例えば用紙Pの幅方向(y方向)中央部の基準壁88の近傍において、用紙Pの積載方向(z方向)と第3の位置にて直交する「第3の平面」を横切る用紙Pが存在するか否かを検出する。したがって、第3の検出部が用紙Pを検出しない場合には、用紙Pの基準壁88側(後端側)の端部(領域CR)の位置は、第3の平面(第3の位置)よりも下方に位置する。
そうすると、用紙収容容器部53の少なくとも最上部に積載された用紙Pは、先端側が第2の平面(第2の位置)よりも上方であって、後端側が第3の平面(第3の位置)よりも下方に位置することとなる。すなわち、用紙Pには、第1の位置を跨いだ上下両側に位置する第2の位置と第3の位置とに亘る大きなカールが生じている。そのため、用紙Pには想定された所定量よりも大きな、搬送方向(x方向)に向けて傾斜したカールが生じていると判断できる。
そこで、第2の検出部(例えば第5の受光センサ105B)が用紙Pを検出し、かつ、第3の検出部が用紙Pを検出しない状態にある場合には、シート積載制御部80は、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じていると判断する。なお、このような判断は、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後だけでなく、用紙収容容器部53が下方に移動を開始する時点で行ってもよい。
[第3の判断基準:搬送方向に向けて凹状に形成されたカールに関する判断基準]
次に、シート積載制御部80に設定される第3の判断基準として、第1の検出部または第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53が下方への移動を開始した後(例えば図17のステップ103やステップ109)に、第1の検出部が用紙Pを検出し、かつ、第5の検出部が用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも下方に位置すると検出した場合に、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する。
図20は、第3の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図であって、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後の状態を示している。
第1の検出部は、用紙収容容器部53の最上部に積載された用紙Pの後端側の端部(領域CR)が第1の平面(第1の位置)に存在するか否かを検出する。一方、第5の検出部は、基準壁88よりも搬送方向(x方向)の先端寄りの位置(搬送方向中央部位置:領域CC)において、用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも下方に位置するか否かを検出する。したがって、第1の検出部が用紙Pを検出し、かつ、第5の検出部が用紙Pの搬送方向中央部位置(領域CC)が第5の位置よりも下方に位置すると検出した場合には、用紙収容容器部53の少なくとも最上部に積載された用紙Pは、後端側が第1の平面(第1の位置)よりも上方であって、搬送方向中央部位置が第5の平面(第5の位置)よりも下方に位置することとなる。すなわち、用紙Pには、第1の位置と第5の位置とに亘る大きなカールが生じている。そのため、用紙Pには想定された所定量よりも大きな、搬送方向(x方向)に向けて凹状に形成されたカールが生じていると判断できる。
そこで、第1の検出部が用紙Pを検出し、かつ、第5の検出部が用紙Pの搬送方向中央部位置(領域CC)が第5の位置よりも下方に位置することを検出した場合には、シート積載制御部80は、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じていると判断する。なお、このような判断は、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後だけでなく、用紙収容容器部53が下方に移動を開始する時点で行ってもよい。
[第4の判断基準:搬送方向に向けて凸状に形成されたカールに関する判断基準]
次に、シート積載制御部80に設定される第4の判断基準として、第1の検出部または第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53が下方への移動を開始した後(例えば図17のステップ103やステップ109)に、第3の検出部が用紙Pを検出せず、かつ、第5の検出部が用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも上方に位置することを検出した場合に、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する。
図21は、第4の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図であって、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後の状態を示している。
第3の検出部は、用紙収容容器部53の最上部に積載された用紙Pの後端側の端部(領域CR)が第3の平面(第3の位置)に存在するか否かを検出する。一方、第5の検出部は、基準壁88よりも搬送方向(x方向)の先端寄りの位置(搬送方向中央部位置:領域CC)において、用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも下方に位置するか否かを検出する。
したがって、第3の検出部が用紙Pを検出せず、かつ、第5の検出部が用紙Pの搬送方向中央部位置(領域CC)が第5の位置よりも上方に位置すると検出した場合には、用紙収容容器部53の少なくとも最上部に積載された用紙Pは、後端側が第3の平面(第3の位置)よりも下方であって、搬送方向中央部位置が第5の平面(第5の位置)よりも上方に位置することとなる。すなわち、用紙Pには、第3の位置と第5の位置とに亘る大きなカールが生じている。そのため、用紙Pには想定された所定量よりも大きな、搬送方向(x方向)に向けて凸状に形成されたカールが生じていると判断できる。
そこで、第3の検出部が用紙Pを検出せず、かつ、第5の検出部が用紙Pの搬送方向中央部位置(領域CC)が第5の位置よりも上方に位置することを検出した場合には、シート積載制御部80は、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じていると判断する。なお、このような判断は、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後だけでなく、用紙収容容器部53が下方に移動を開始する時点で行ってもよい。
[第5の判断基準:幅方向に向けて凹状に形成されたカールに関する判断基準]
次に、シート積載制御部80に設定される第5の判断基準として、第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53が下方への移動を開始した後(例えば図17のステップ109)に、第2の検出部が用紙Pを検出しなくなった時点で、第5の検出部が用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも下方に位置することを検出した場合に、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する。
図22および図23は、第5の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図であって、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後の状態を示している。また、図22は用紙Pの搬送方向(x方向)に基準壁88側から見た図であり、図23は用紙Pの幅方向(y方向)側から見た図である。
用紙収容容器部53が下方への移動を開始した後、第2の検出部の第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのすべてが用紙Pを検出しなくなった時点で、用紙収容容器部53は停止する(例えば図17のステップ111〜ステップ112)。その際に、第5の検出部が用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも下方に位置することを検出した場合には、図22および図23に示したように、用紙収容容器部53の最上部に積載された用紙Pは、幅方向の少なくとも一方の端部が第2の平面(第2の位置)付近の下方に位置する。また、幅方向の中央部位置(領域CSC)が第5の平面(第5の位置)よりも下方に位置する。すなわち、用紙Pには、第1の位置を跨いだ上下両側に位置する第2の位置と第5の位置とに亘る大きなカールが生じている。そのため、用紙Pには想定された所定量よりも大きな、幅方向(x方向)に向けて凹状に形成されたカールが生じていると判断できる。
そこで、第2の検出部が用紙Pを検出しなくなった時点で、第5の検出部が用紙Pの最上面が積載方向(z方向)における第5の位置よりも下方に位置することを検出した場合には、シート積載制御部80は、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じていると判断する。
[第6の判断基準:幅方向に向けて凸状に形成されたカールに関する判断基準]
次に、シート積載制御部80に設定される第6の判断基準として、第2の検出部での検出結果に基づき用紙収容容器部53が下方への移動を開始した後(例えば図17のステップ109)に、第2の検出部が用紙Pを検出しなくなった時点で、第4の検出部が用紙Pを検出しない場合に、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断する。
図24および図25は、第6の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図であって、用紙収容容器部53が下方に移動を開始してから所定時間が経過した後の状態を示している。また、図24は用紙Pの搬送方向(x方向)に基準壁88側から見た図であり、図25は用紙Pの幅方向(y方向)側から見た図である。
用紙収容容器部53が下方への移動を開始した後、第2の検出部の第2の受光センサ102B〜第5の受光センサ105Bのすべてが用紙Pを検出しなくなった時点で、用紙収容容器部53は停止する(例えば図17のステップ111〜ステップ112)。その際に、第4の検出部の第7の発光部202Aおよび第7の受光センサ202B(領域CSR)と、第8の発光部203Aおよび第8の受光センサ203B(領域CSL)との少なくともいずれか一方が、用紙Pを検出しない場合には、図24および図25に示したように、用紙収容容器部53の最上部に積載された用紙Pは、幅方向の少なくとも一方の端部が第4の平面(第4の位置)よりも下方に位置する。また、幅方向の中央部位置は第2の平面(第2の位置)付近下方に位置する。すなわち、用紙Pには、第1の位置および第3の位置を跨いだ上下両側に位置する第2の位置と第4の位置とに亘る大きなカールが生じている。そのため、用紙Pには想定された所定量よりも大きな、幅方向(x方向)に向けて凹状に形成されたカールが生じていると判断できる。
そこで、第2の検出部が用紙Pを検出しなくなった時点で、第4の検出部が用紙Pを検出しない場合には、シート積載制御部80は、用紙Pには想定された所定量よりも大きなカールが生じていると判断する。
このように、本実施の形態のシート積載制御部80は、第1の検出部および第2の検出部での検出結果に基づき、用紙収容容器部53の昇降位置の設定を行った際に、上記した第1の判断基準〜第6の判断基準に一致した状態が発生しているかについて監視する。そして、第1の判断基準〜第6の判断基準のいずれかに一致した状態が発生している場合には、シート積載制御部80は用紙収容容器部53にて積載異常が生じていると判断する。
なお、上記した第1の判断基準〜第6の判断基準は、第1の検出部〜第5の検出部のいずれか2つの検出部での検出結果に応じて設定したが、第1の検出部〜第5の検出部のいずれか3つ以上の検出部での検出結果に応じて設定してもよい。
また、この場合に、シート積載制御部80が用紙収容容器部53にて積載異常が生じていると判断するに際して、所定のインターバルで積載異常の監視を行い、複数回(例えば、2回)連続して第1の判断基準〜第6の判断基準のいずれかに一致した状態が発生している場合に、用紙収容容器部53にて積載異常が生じていると判断するように構成してもよい。それにより、突発的に想定以上のカールが生じ、その後想定内のカールに変化した場合等に、積載異常と誤検出することが低減される。
シート積載制御部80は、用紙収容容器部53にて積載異常が生じていると判断した場合には、積載異常に対する所定の処置を実行する。例えば、シート積載制御部80は、用紙収容容器部53にて積載異常が生じている旨の情報を画像形成装置1の動作を制御する本体制御部35に送信する。積載異常が生じている旨の情報を取得した本体制御部35は、画像形成装置1の動作を停止する。または、不図示の表示パネルにその旨を表示し、ユーザに警告してもよい。
また、本体制御部35が画像形成装置1の動作を停止した場合には、シート積載制御部80は、台座部52にキャスター52aが配置されてシート積載装置2に対して着脱可能に構成された第2用紙積載部50を、用紙収容容器部53に積載された用紙Pが外部から取り出せる位置に移動するように設定してもよい。
一方、画像形成装置1のオフセットロール26によってオフセットされる用紙Pの幅方向が同一の方向に設定されている場合には、シート積載制御部80は、用紙収容容器部53に積載異常が生じていると判断しないように制御してもよい。用紙収容容器部53にて幅方向の同一の方向に積載される場合には、用紙Pが用紙収容容器部53から崩れ落ち難く、用紙Pに損傷が生じ難いからである。
また、画像形成装置1のオフセットロール26によって左右それぞれの側に交互にオフセットされて送られるように設定されている場合には、積載異常が生じていると判断された際に、オフセットされる用紙Pの幅方向が同一の方向に設定されるように変更するように制御してもよい。
ここで、図26は、本実施の形態のシート積載制御部80の内部構成を示すブロック図である。図26に示したように、シート積載制御部80は、上記した昇降駆動部55に関する動作制御や用紙収容容器部53に積載異常が発生しているかの判断処理を実行するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU801、CPU801の作業用メモリ等として用いられるRAM802、CPU801により実行される処理プログラム等が格納されるROM803、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたSRAM(Static Random Access Memory)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ804、シート積載制御部80に接続される第1の検出部や第2の検出部等の各部との信号(情報)の入出力を制御する情報取得部の一例としてのインターフェース部805を備えている。
そして、シート積載制御部80は、上記した昇降駆動部55に関する動作制御や用紙収容容器部53に積載異常が発生しているかの判断処理を実現するプログラムを例えばシート積載装置2に設けられた外部記憶部81からシート積載制御部80内のROM803に読み込む。そして、ROM803に読み込まれたプログラムに基づいて、CPU801が動作制御に関する処理を行う。このプログラムは、例えば外部記憶部81としてのハードディスクやDVD−ROM等の予約領域に格納されたプログラムが、ROM803にロードされて提供される。また、その他の提供形態として、予めROM803に格納された状態にて提供される形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM803を備えている場合には、シート積載制御部80がアッセンブリされた後に、プログラムだけが提供されてROM803にインストールされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介してシート積載制御部80にプログラムが伝送され、シート積載制御部80のROM803にインストールされる形態がある。
以上説明したように、本実施の形態のシート積載装置2では、シート積載制御部80が第1の検出部および第2の検出部による用紙Pに関する検出結果に基づき用紙収容容器部53の昇降位置を制御するに際して、上記した第1の判断基準〜第6の判断基準に一致した状態が発生するかについて監視する。そして、第1の判断基準〜第6の判断基準のいずれかに一致した状態が発生した場合には、シート積載制御部80は用紙収容容器部53にて積載異常が生じていると判断する。さらには、用紙収容容器部53にて積載異常が生じていると判断した場合には、積載異常に対する所定の処置を実行する。
このように、本実施の形態のシート積載装置2においては、用紙Pの積載方向(z方向)に設定された複数の異なる位置それぞれに用紙Pが存在しているか否かについての検出結果に基づいて積載異常を判断するので、用紙Pに生じる多種多様な形態のカールを検出でき、用紙収容容器部53での積載異常に対する検出精度が高まる。
本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。 シート積載装置の構成を示した図である。 幅方向揃え機構部の構成を説明する図である。 複数部の文書を各部単位で揃える場合の幅方向揃え機構部の動作を説明する図である。 複数部の文書を各部単位で揃える場合の幅方向揃え機構部の動作を説明する図である。 搬送方向揃え機構部の構成を説明する図である。 異なるサイズの用紙が用紙収容容器部内に収容された場合の搬送方向揃え機構部の動作を説明する図である。 用紙位置検出機構部を用紙収容容器部に収容された用紙の積載方向(z方向)上方から見た図である。 用紙位置検出機構部を用紙収容容器部に収容された用紙の幅方向(y方向)から見た図である。 「第1の平面」と「第2の平面」と「第3の平面」と「第4の平面」とを説明する斜視図である。 第5の検出部の動作を説明する図である。 用紙収容容器部に積載された用紙の幅方向(y方向)の端部に所定量以上の大きさのカールが生じている状態を示した図である。 用紙収容容器部を下方に移動させた状態を示した図である。 第2の発光部および第2の受光センサ、第3の発光部および第3の受光センサ、および第4の発光部および第4の受光センサのそれぞれがカールを検出する様子を示した図である。 用紙収容容器部に積載された用紙の搬送方向(x方向)の一方の端部(先端側)にカールが生じている状態を示した図である。 用紙収容容器部を下方に移動させた状態を示した図である。 シート積載制御部が行う昇降駆動部を動作制御する際の処理の一例を示したフローチャートである。 第1の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 第2の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 第3の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 第4の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 第5の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 第5の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 第6の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 第6の判断基準に一致する積載異常の一例を説明する図である。 シート積載制御部の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…画像形成装置、2…シート積載装置、35…本体制御部、50…第2用紙積載部、60…幅方向揃え機構部、61A,61B…支持ホルダー、62A,62B,63A,63B,64A,64B…タンパー、80…シート積載制御部、90…搬送方向揃え機構部、101A…第1の発光部、101B…第1の受光センサ、102A…第2の発光部、102B…第2の受光センサ、103A…第3の発光部、103B…第3の受光センサ、104A…第4の発光部、104B…第4の受光センサ、105A…第5の発光部、105B…第5の受光センサ、201A…第6の発光部、201B…第6の受光センサ、202A…第7の発光部、202B…第7の受光センサ、203A…第8の発光部、203B…第8の受光センサ、204A…第9の発光部、204B…第9の受光センサ、210…アクチュエータ

Claims (18)

  1. 外部から搬入された記録材を積載する記録材積載部と、
    前記記録材積載部に積載された記録材が積載方向に設定された複数の異なる位置それぞれにおいて存在しているか否かを検出する複数の検出部と、
    前記複数の検出部での検出結果に基づき前記記録材積載部に積載された前記記録材の積載状態を判断する判断部とを備え、
    前記判断部は、前記複数の検出部の中のいずれか複数での検出結果が所定の判断条件に一致した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする記録材積載装置。
  2. 前記判断部は、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出し、かつ、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置。
  3. 前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、
    前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動させた際に、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出しなくなった時点で、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置。
  4. 前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、
    前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動を開始させてから所定時間が経過した時点で前記複数の検出部の中の所定の前記検出部が前記記録材の存在を検出した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置。
  5. 前記複数の検出部の1または複数は、前記積載方向における前記位置に前記記録材が存在するか否かを、当該積載方向における当該位置を通る当該積載方向と直交する面内の複数の位置にて検出することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置。
  6. 前記判断部は、前記1または2以上の検出部での検出結果が前記判断条件に該当するか否かを所定時間毎に判断し、当該検出結果が複数回連続して当該判断条件に一致した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の記録材積載装置。
  7. 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置にて画像が形成された前記記録材を搬入し、搬入した記録材を積載する記録材積載装置とを有し、
    前記記録材積載装置は、
    前記画像形成装置から搬入された記録材を積載する記録材積載部と、
    前記記録材積載部に積載された記録材が積載方向に設定された複数の異なる位置それぞれに存在しているか否かを検出する複数の検出部と、
    前記複数の検出部での検出結果に基づき前記記録材積載部に積載された前記記録材の積載状態を判断する判断部とを備え、
    前記判断部は、前記複数の検出部の中のいずれか複数での検出結果が所定の判断条件に一致した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする画像形成システム。
  8. 前記記録材積載装置の前記判断部は、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出し、かつ、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  9. 前記記録材積載装置は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、
    前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動させた際に、一の前記検出部が前記記録材の存在を検出しなくなった時点で、当該一の検出部よりも前記積載方向下方に位置する他の前記検出部が当該記録材の存在を検出しない場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  10. 前記記録材積載装置は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段をさらに備え、
    前記判断部は、前記移動手段が前記記録材積載部を前記積載方向下方に向けて移動を開始させてから所定時間が経過した時点で前記複数の検出部の中の所定の前記検出部が前記記録材の存在を検出した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  11. 前記記録材積載装置は、前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断した場合にその旨を前記画像形成装置に通知し、
    前記画像形成装置は、前記記録材積載装置から前記記録材の積載状態が異常であるとの通知を受けた場合に、記録材への画像の形成を停止するか、または、当該記録材の積載状態が異常であることを表示することを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  12. 前記画像形成装置は、画像が形成された前記記録材の前記記録材積載装置に対する搬出が所定の枚数毎に当該記録材の幅方向の左右異なる位置に振り分けて行われる設定と、当該幅方向の同一側の位置に行われる設定とが選択可能に構成され、
    前記記録材積載装置は、前記画像形成装置にて前記記録材の搬出が前記幅方向の同一側の位置に行われるように設定された場合には、前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断しないことを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  13. 前記画像形成装置は、画像が形成された前記記録材の前記記録材積載装置に対する搬出が所定の枚数毎に当該記録材の幅方向の左右異なる位置に振り分けて行われる設定と、当該幅方向の同一側の位置に行われる設定とが選択可能に構成され、当該幅方向の左右異なる位置に振り分けて搬出される設定にて前記記録材積載装置の前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断した場合には、当該幅方向の同一側の位置に搬出される設定に変更することを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  14. 前記記録材積載装置は、前記判断部が前記記録材の積載状態が異常であると判断した場合に、前記記録材積載部を当該記録材積載部に積載された記録材が外部から取り出せる位置に移動させることを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  15. コンピュータに、
    記録材を積載する記録材積載部に積載された記録材が積載方向に設定された複数の異なる位置それぞれにおいて存在しているか否かに関する情報を取得する機能と、
    取得した前記情報の中のいずれか複数の前記位置における当該情報が所定の判断条件に一致した情報である場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  16. 前記積載状態が異常であると判断する機能は、前記積載方向の一の位置にて前記記録材が存在しており、かつ、当該一の位置よりも下方に位置する他の位置にて当該記録材が存在していないことを示す前記情報を取得した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項15記載のプログラム。
  17. 前記積載状態が異常であると判断する機能は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段が当該記録材積載部を当該積載方向下方に向けて移動を開始させた際に、当該積載方向の一の位置にて前記記録材が存在しなくなった時点で、当該一の位置よりも下方に位置する他の位置にて当該記録材が存在していないことを示す前記情報を取得した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項15記載のプログラム。
  18. 前記積載状態が異常であると判断する機能は、前記記録材積載部を前記積載方向に移動させる移動手段が当該記録材積載部を当該積載方向下方に向けて移動を開始させてから所定時間が経過した時点で、前記複数の位置の中の所定の位置にて当該記録材が存在していることを示す前記情報を取得した場合に、前記記録材の積載状態が異常であると判断することを特徴とする請求項15記載のプログラム。
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