JP2009111722A - 発振制御装置及び発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力信号に含まれる高調波成分が少なく、低電圧で動作可能な発振制御装置を提供すること。
【解決手段】発振制御装置は、振動子を発振させる発振部と、直列接続された2つの同じ型のトランジスタを有し、発振部から出力された発振信号に応じた信号を2つのトランジスタの接続点から出力する出力増幅回路と、2つのトランジスタの各ゲートに印加する、直流の2つの異なるレベルのバイアス電圧を発生するバイアス部と、発振部に定電圧を印加する定電圧電源部と、発振部から2つのトランジスタのゲートのいずれか一方の間に設けられ、発振部から出力された発振信号の位相を反転させるインバータ部とを備える。2つのトランジスタの一方のゲートには、発振部から出力された発振信号及び2つのバイアス電圧の一方が印加され、2つのトランジスタの他方のゲートには、発振部から出力されインバータ部によって位相が反転された発振信号及び2つのバイアス電圧の他方が印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は、出力信号の振幅及びレベルを制御する発振制御装置及び発振器に関する。
発振器が使用されるシステムの低電圧化の影響を受け、発振器も全般的に低電圧化のための開発が行われている。例えば、2.4Vの電源電圧が用いられるシステムに対応する発振器はあったが、1.8Vの電源電圧が用いられるシステムに対応する発振器の開発が行われている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、低電圧化に対応した発振器が開示されている。
図7は、特許文献2に開示されている発振器を示す回路図である。図7に示す発振器は、出力増幅回路としてCMOSトランジスタM300,M301を使用しているため、矩形波に近い波形の信号を出力する。しかし、矩形波に近い波形の信号は高調波成分を多く含むため、図7に示す発振器は、通信分野で用いられる発振器としては好ましくない。出力信号に含まれる高調波がキャリア信号に悪影響を及ぼすためである。
このため、出力信号に含まれる高調波成分を低減した発振器が開発されている。高調波成分を低減するためには、出力波形をSIN波やクリップドSIN波に近づける必要がある。このため、出力増幅回路が、図7に示したCMOSトランジスタではなく、ソースフォロワ形式のNMOSトランジスタで構成されている。
図8は、ソースフォロワ形式のNMOSトランジスタで構成した出力増幅回路を有する発振器を示す回路図である。図8に示す発振器は、内部電源レギュレータ11及び振幅調整用レギュレータ13の2つのレギュレータを備える。図9は、振幅調整用レギュレータ13の内部構成を示す回路図である。図9に示すように、振幅調整用レギュレータ13は、制御部15によって制御された電圧VREG2を出力する。なお、振幅調整用レギュレータ13が出力可能な最大電圧は、電源電圧VccからトランジスタQ1104のコレクタ・エミッタ間飽和電圧を引いた値である。
図8に示した発振器では、1Vppの振幅(VH−VL)を有する信号を出力するために、振幅調整用レギュレータ13の電圧VREG2として1.8Vが必要になる(理由は後述)。振幅調整用レギュレータ13は、電源電圧VccからトランジスタQ1104のコレクタ・エミッタ間飽和電圧0.2V低下した電圧VREG2を出力するため、振幅調整用レギュレータ13には2.0V(=1.8+0.2V)の電源電圧Vccを印加する必要がある。言い換えると、図8に示した発振器では、2.0V以下の低電圧化に対応できない。
以下、出力信号の振幅が1Vppとなるために振幅調整用レギュレータ13の電圧VREG2として1.8Vが必要になる理由を、図10を参照して説明する。図10は、図8に示した発振器の出力信号の振幅Vppと、振幅調整用レギュレータ13の電圧VREG2と、電源電圧Vccとの関係を示す図である。図8に示す出力端子OUTから出力される信号は、発振回路19の出力に応じて変化する。NMOSトランジスタM101のゲートの位相は、発振回路19の出力と同位相である。一方、NMOSトランジスタM100のゲートの位相は、発振回路19との間にインバータアンプIAが設けられているため、発振回路19の出力とは逆位相である。出力端子OUTから出力される信号は、NMOSトランジスタM101のゲートに印加される電圧と逆位相である。
出力端子OUTから出力される信号の最大電圧VHは、下記式(1)によって表される。
VH=Vgmax−Vt
=VREG2−Vt …(1)
なお、VgmaxはNMOSトランジスタM100のゲート電圧の最大値、VtはNMOSトランジスタM100のゲートのしきい値電圧である。
NMOSトランジスタM100のゲート電圧は、インバータアンプIAの電源電圧VREG2まで上昇する(Vgmax=VREG2)。したがって、インバータアンプIAの電源電圧である振幅調整用レギュレータ13の電圧VREG2を調整することによって、出力端子OUTから出力される信号の最大電圧VHが調整される。
一方、出力端子OUTから出力される信号の最小電圧VLは、下記式(2)によって表される。
VL=VH−Vpp
=VREG2−Vt−Vpp …(2)
しかし、最小電圧VLは、NMOSトランジスタM101がオン状態のとき、すなわち、NMOSトランジスタM101のゲート電圧がHレベルのときの、NMOSトランジスタM101のドレイン・ソース間飽和電圧VDSによって制限される。
ここで、最小電圧VLを0.1Vに設計すると、出力端子OUTから出力される信号が1Vppの振幅(=VH−VL)を有するためには、VH=1.1Vとする必要がある。したがって、式(1)よりVREG2=VH+Vtのため、振幅調整用レギュレータ13の電圧VREG2は1.8V(=1.1+0.7)必要である。
なお、上述したように、電源電圧Vccから振幅調整用レギュレータ13が有するトランジスタQ1104のコレクタ・エミッタ間飽和電圧Vsatを引いた値が振幅調整用レギュレータ13の電圧VREG2となるため、飽和電圧Vsatを0.2Vとすると、2.0V(=1.8+0.2)の電源電圧Vccが必要である。
実開昭59−096905号広報 特開2007−53746号公報
上記説明したように、図7に示した発振器から出力される信号は高調波成分を多く含む。また、図8に示した発振器によれば、出力増幅回路がソースフォロワ形式のNMOSトランジスタで構成されているため、出力信号の高調波成分が低減される一方、1Vppの振幅を有する信号を出力するためには2.0V以下の低電圧化には対応できない。
本発明の目的は、出力信号に含まれる高調波成分が少なく、低電圧で動作可能な発振制御装置及び発振器を提供することである。
本発明は、振動子を発振させる発振部と、直列接続された2つの同じ型のトランジスタを有し、前記発振部から出力された発振信号に応じた信号を前記2つのトランジスタの接続点から出力する出力増幅回路と、前記2つのトランジスタの各ゲート又は各ベースに印加する、直流の2つの異なるレベルのバイアス電圧を発生するバイアス部と、前記発振部に定電圧を印加する定電圧電源部と、前記発振部から前記2つのトランジスタのゲート又はベースのいずれか一方の間に設けられ、前記発振部から出力された発振信号の位相を反転させるインバータ部と、を備え、前記2つのトランジスタの一方のゲート又はベースには、前記発振部から出力された発振信号及び前記2つのバイアス電圧の一方が印加され、前記2つのトランジスタの他方のゲート又はベースには、前記発振部から出力され前記インバータ部によって位相が反転された発振信号及び前記2つのバイアス電圧の他方が印加される発振制御装置を提供する。
本発明は、振動子を発振させる発振部と、直列接続された2つの同じ型のトランジスタを有し、前記発振部から出力された発振信号及び当該発振信号とは逆位相の前記発振部に入力される信号に応じた信号を前記2つのトランジスタの接続点から出力する出力増幅回路と、前記2つのトランジスタの各ゲート又は各ベースに印加する2つの異なるレベルのバイアス電圧を発生するバイアス部と、前記発振部に定電圧を印加する定電圧電源部と、を備え、前記2つのトランジスタの一方のゲート又はベースには、前記発振部に入力される信号及び前記2つのバイアス電圧の一方が印加され、前記2つのトランジスタの他方のゲート又はベースには、前記発振部から出力された発振信号及び前記2つのバイアス電圧の他方が印加される発振制御装置を提供する。
上記発振制御装置は、前記バイアス電圧によってバイアスされる前の、前記2つのトランジスタの各ゲート又は各ベースに入力される信号の直流成分を除去する直流成分除去部を備える。
上記発振制御装置は、前記バイアス部が発生した前記バイアス電圧の交流成分を除去する交流成分除去部を備える。
上記発振制御装置では、前記2つのトランジスタはN型MOSトランジスタである。
上記発振制御装置では、前記バイアス部は、前記2つのバイアス電圧の一方を出力する第1のバイアス電圧発生部と、前記2つのバイアス電圧の他方を出力する第2のバイアス電圧発生部と、を有し、各バイアス電圧発生部は、前記定電圧電源部から印加された定電圧を異なる分圧比で分圧する複数の分圧部と、前記複数の分圧部で分圧された電圧のいずれか1つを出力するよう、前記複数の分圧部から出力までの経路を切り替えるスイッチ部と、を有する。
本発明は、振動子と、当該振動子を発振させる上記発振制御装置と、を備えた発振器を提供する。
本発明に係る発振制御装置及び発振器によれば、出力信号に含まれる高調波成分が少なく、低電圧で動作可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の発振制御装置を示す回路図である。図1に示すように、第1の実施形態の発振制御装置は、内部電源レギュレータ101と、水晶振動子X’talと、発振回路103と、振幅調整用バイアス回路(以下、単に「バイアス回路」という。)105と、制御部107と、インバータアンプIAと、コンデンサC100,C101と、抵抗R100,R101と、出力増幅回路とを備える。出力増幅回路は、直列接続されたソースフォロワ形式の2つのN型MOSトランジスタ(以下「NMOSトランジスタ」という。)M100,M101で形成されており、NMOSトランジスタM100のソース(NMOSトランジスタM101のドレイン)に出力端子OUTが設けられている。出力端子OUTから出力される信号は、発振回路103の出力に応じて変化する。なお、水晶振動子X’talは、本実施形態の発振制御装置とは別に設けられていても良い。
内部電源レギュレータ101及び出力増幅回路には、電源電圧Vccが印加される。また、発振回路103、インバータアンプIA、制御部107及びバイアス回路105には、内部電源レギュレータ101の電圧VREGが印加される。発振回路103の出力信号は、インバータアンプIA及びコンデンサC100を介してNMOSトランジスタM100のゲートに供給され、かつ、コンデンサC101を介してNMOSトランジスタM101のゲートに供給される。インバータアンプIAは、発振回路103の出力信号の位相を反転させる。コンデンサC100,C101は、後述するバイアス回路105が発生した直流のバイアス電圧VG1,VG2によってバイアスされる前の、発振回路103の出力信号に含まれる直流成分を除去する。
また、NMOSトランジスタM100,M101のゲートには、抵抗R100,R101を介して、バイアス回路105が発生した異なるレベルのバイアス電圧VG1,VG2がそれぞれ印加される。抵抗R100,R101は、バイアス回路105が発生したバイアス電圧VG1,VG2の交流成分を除去する。制御部107は、外部から入力されたデータに基づいて、バイアス回路105から出力されるバイアス電圧VG1,VG2をそれぞれ制御する。
図2は、第1の実施形態の発振制御装置が備える内部電源レギュレータ101の内部構成を示す回路図である。図2に示すように、内部電源レギュレータ101は、電圧VREGを出力する。内部電源レギュレータ101が出力可能な最大電圧は、電源電圧VccからトランジスタQ1104のコレクタ・エミッタ間飽和電圧VCEを引いた値である。
以下、本実施形態の発振制御装置の動作について、図3を参照して説明する。図3は、第1の実施形態の発振制御装置のNMOSトランジスタM100,M101の各ゲートに印加される電圧(a)と、当該発振制御装置の出力信号(b)とを示す図である。なお、図3(a)中の一点鎖線はNMOSトランジスタM100のゲートに印加される電圧を示し、二点鎖線はNMOSトランジスタM101のゲートに印加される電圧を示す。
NMOSトランジスタM101のゲートの位相は、発振回路103の出力と同位相である。また、当該ゲートに印加される電圧は、発振回路103の電源電圧、すなわち内部電源レギュレータ101の電圧VREGによって振幅Vpp及びデューティサイクルが決定され、バイアス回路105から当該ゲートに印加されるバイアス電圧VG1によってバイアスされる。一方、NMOSトランジスタM100のゲートの位相は、発振回路103との間にインバータアンプIAが設けられているため、発振回路103の出力とは逆位相である。また、当該ゲートに印加される電圧は、発振回路103の電源電圧、すなわち内部電源レギュレータ101の電圧VREGによって振幅Vppが決定され、バイアス回路105から当該ゲートに印加されるバイアス電圧VG2によってバイアスされる。出力端子OUTから出力される信号は、NMOSトランジスタM101のゲートに印加される電圧と逆位相である。
出力端子OUTから出力される信号の最大電圧VHは、下記式(3)によって表される。
VH=VG1MAX−Vt …(3)
なお、VG1MAXはNMOSトランジスタM100のゲートに印加される電圧の最大値であり、VtはNMOSトランジスタM100のゲートのしきい値電圧である。
VG1MAXは、バイアス電圧VG1とNMOSトランジスタM100のゲートに印加される電圧の振幅VREGppとによって決定され、VG1MAX=VG1+VREGpp/2によって示される。したがって、最大電圧VHは、下記式(4)となる。
VH(=VG1MAX−Vt)=VG1+VREGpp/2−Vt …(4)
式(4)に示されるように、最大電圧VHは、バイアス電圧VG1や内部電源レギュレータ101の電圧VREGを変えることによって調整される。
一方、出力端子OUTから出力される信号の最小電圧VHは、下記式(5)によって表される。
VL=VG2−VREGpp/2 …(5)
式(5)に示されるように、最小電圧VLは、バイアス電圧VG2や内部電源レギュレータ101の電圧VREGを変えることによって調整される。但し、最小電圧VLは、NMOSトランジスタM101がオン状態のとき、すなわち、NMOSトランジスタM101のゲート電圧がHレベルのときの、NMOSトランジスタM101のドレイン・ソース間飽和電圧VDSによって制限される。したがって、式(5)によって求められる最小電圧VLがNMOSトランジスタM101のドレイン・ソース間飽和電圧VDS以上となるよう、バイアス電圧VG2や内部電源レギュレータ101の電圧VREGが設定される。
なお、内部電源レギュレータ101の電圧VREGは、下記式(6)によって決定される。
VREG=Vcc−Vsat …(6)
なお、Vccは電源電圧、Vsatは内部電源レギュレータ101内の図2に示したトランジスタQ1004のコレクタ・エミッタ間飽和電圧VCEである。
上記説明に基づき、本実施形態で、出力端子OUTから出力される信号が1Vppの振幅(=VH−VL)を有するための設定について説明する。NMOSトランジスタM101のドレイン・ソース間飽和電圧VDSが0.1V、出力端子OUTから出力される信号の最小電圧VLが0.1Vである場合、1Vppの振幅を得るためにはVH=1.1V(=0.1+1.0)である必要がある。式(3)より、VG1MAX=VH+Vtの関係が得られるため、NMOSトランジスタM100のゲートのしきい値電圧Vtを0.7Vとすると、VG1MAX=1.8V(=1.1+0.7)である必要がある。すなわち、NMOSトランジスタM100のゲートに印加される電圧を1.8Vまで上げる必要がある。
ここで、バイアス電圧VG=1.2Vとすると、VG1MAX=1.8V=VG1+VREGpp/2の関係より、内部電源レギュレータ101の電圧VREG=(1.8V−VG1)×2=1.2Vである必要がある。内部電源レギュレータ101内のトランジスタQ1004のコレクタ・エミッタ間飽和電圧Vsat=0.2とすると、上記式(6)より、Vcc=VREG+Vsatの関係が得られるため、電源電圧Vcc=1.4V(=1.2+0.2)であれば良い。このように、本実施形態では、出力端子OUTから出力される信号の最小電圧VLが0.1Vの場合、当該信号が1Vppの振幅を有するためには、1.4Vの電源電圧Vccがあれば良い。
なお、出力端子OUTから出力される信号の最小電圧VL=0.1Vであるためには、上記式(5)より、VG2=VL+VREGpp/2の関係が得られるため、内部電源レギュレータ101の電圧VREG=1.2Vであることから、バイアス電圧VG2=0.7V(=0.1+0.6)であれば良い。このように、バイアス回路105が、バイアス電圧VG1=1.2V、バイアス電圧VG2=0.7Vを出力し、電源電圧Vcc=1.4Vであれば、出力端子OUTからは1Vppの振幅を有する信号が出力される。逆に言えば、本実施形態の発振制御装置が1Vppの信号を出力するためには、バイアス電圧VG1=1.2V、バイアス電圧VG2=0.7Vとすれば、電源電圧Vccを1.4Vにすれば良い。
このように、本実施形態では、異なる2つのバイアス電圧VG1,VG2を内部で発生する必要がある。図4は、第1の実施形態の発振制御装置が備えるバイアス回路105の内部構成を示す回路図である。図4に示すバイアス回路は、バイアス電圧VG1を発生する第1のバイアス電圧発生部151と、バイアス電圧VG2を発生する第2のバイアス電圧発生部153とを有する。各バイアス電圧発生部は、それぞれ並列に接続された4つのMOSトランジスタと、直列に接続された4つの抵抗とを含む。各MOSトランジスタのドレインには、内部電源レギュレータ101の電圧VREGが抵抗によって降圧された電圧が印加され、ゲートには、制御部107からの信号が入力される。
例えば、第1のバイアス電圧発生部151は、4つのMOSトランジスタM700〜M703と、4つの抵抗R700〜R703とを含む。MOSトランジスタM700のドレインには電圧VREGが印加され、MOSトランジスタM701のドレインには、電圧VREGが抵抗R700によって降圧された電圧が印加され、MOSトランジスタM702のドレインには、電圧VREGが抵抗R700,R701によって降圧された電圧が印加され、MOSトランジスタM703のドレインには、電圧VREGが抵抗R700〜R702によって降圧された電圧が印加される。但し、4つのMOSトランジスタM700〜M703の内の1つのみがオン状態とされ、オン状態のMOSトランジスタのソース電圧がバイアス電圧VG1として出力される。第2のバイアス電圧発生部153に関しても同様である。
上記説明した構成によれば、バイアス回路105からは、4つの異なる値のいずれか1つの値の各バイアス電圧VG1,VG2が出力される。上述したように、出力端子OUTから出力される信号の最大電圧VH及び最小電圧VLは、バイアス電圧VG1,VG2の大きさに応じて変化する(式(4)及び(5)参照)。このため、バイアス電圧VG1,VG2を制御することによって、出力端子OUTから出力される信号の最大電圧VHや最小電圧VL、振幅Vpp(=VH−VL)を調整することができる。
図5は、第1の実施形態の発振制御装置が備えるバイアス回路105の内部構成の他の形態を示す回路図である。図5に示すバイアス回路が図4に示したバイアス回路と異なる点は、バイアス回路105の電源として、内部電源レギュレータ101の電圧VREG又は電源電圧Vccが印加される点、各バイアス電圧発生部に電流源が設けられている点、及び各バイアス電圧発生部にMOSトランジスタのゲートのしきい値電圧の製造バラツキを補償し、温度特性による影響をキャンセルするためのMOSトランジスタ(しきい値バラツキ補償トランジスタM800,M850)が4つの抵抗と直列に設けられている点である。なお、電流源の代わりに抵抗を用いても良いが、バラツキが大きくなる。
しきい値バラツキ補償トランジスタのゲートのしきい値電圧が大きな場合には、電流源から供給される電流が大きくなる。定電流源から供給される電流が大きければバイアス電圧も高くなる。上記式(4)に示したように、VH=VG1+VREGpp/2−Vtの関係があるため、NMOSトランジスタM100のゲートのしきい値電圧Vtの増大を、バイアス電圧VG1の増大で補償することができる。逆に、NMOSトランジスタM100のゲートのしきい値電圧Vtの減少を、バイアス電圧VG1の減少で補償することができる。
なお、MOSトランジスタのゲートのしきい値電圧は温度特性を有するが、NMOSトランジスタM100のゲートのしきい値電圧Vtの温度特性による変動は、しきい値バラツキ補償トランジスタM800,M850によって同様に補償される。
以上説明したように、本実施形態の発振制御装置によれば、従来よりも低い電源電圧Vccで、出力端子OUTから所望の振幅を有する信号を出力することができる。また、図8に示した発振器と同様に、出力増幅回路がソースフォロワ形式のNMOSトランジスタで構成されているため、高調波成分が小さな信号を出力することができる。また、設けられているレギュレータが1つであるため、当該発振制御装置を構成する集積回路の面積を小さくすることができる。
さらに、当該発振制御装置が備えるバイアス回路105は、複数のレベルの中から選択的に1つのバイアス電圧VG1,VG2を出力することができるため、各バイアス電圧のレベルを制御することによって、出力端子OUTから出力する信号の最大電圧VHや最小電圧VL、振幅Vppを調整することができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態の発振制御装置を示す回路図である。第2の実施形態の発振制御装置は、第1の実施形態の発振制御装置と異なり、インバータアンプIAを備えない。また、NMOSトランジスタM100のゲートには、コンデンサC100を介して発振回路103の出力信号が供給され、NMOSトランジスタM101のゲートには、コンデンサC101を介して水晶振動子X’talから発振回路103に入力される信号が供給される。この点以外は第1の実施形態と同様であり、図6において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。なお、第1の実施形態と同様に、NMOSトランジスタM100のゲートに供給される信号とNMOSトランジスタM101のゲートに供給される信号は、互いに逆位相である。本実施形態の発振制御装置はインバータアンプIAを備えないため、回路規模を縮小できる。
上記実施形態では、出力増幅回路をNMOSトランジスタM100,M101で構成したが、エミッタフォロワ形式の2つのバイポーラトランジスタで構成しても良い。また、NMOSトランジスタの代わりにP型MOSトランジスタを用いても良い。また、NMOSトランジスタとNPNトランジスタを用いても良い(N型とN型)。
さらに、上記実施形態では、出力増幅回路の2個のNMOSトランジスタM100,M101のゲートにバイアスする構成であるが、NMOSトランジスタM100のみにバイアスする構成であっても良い。
本発明に係る発振制御装置は、出力信号に含まれる高調波成分が少なく、低電圧で動作可能な発振器等として有用である。
第1の実施形態の発振制御装置を示す回路図 第1の実施形態の発振制御装置が備える内部電源レギュレータ101の内部構成を示す回路図 第1の実施形態の発振制御装置のNMOSトランジスタM100,M101の各ゲートに印加される電圧(a)と、当該発振制御装置の出力信号(b)とを示す図 第1の実施形態の発振制御装置が備えるバイアス回路105の内部構成を示す回路図 第1の実施形態の発振制御装置が備えるバイアス回路105の内部構成の他の形態を示す回路図 第2の実施形態の発振制御装置を示す回路図 特許文献2に開示されている発振器を示す回路図 ソースフォロワ形式のNMOSトランジスタで構成した出力増幅回路を有する発振器を示す回路図 振幅調整用レギュレータ13の内部構成を示す回路図 図8に示した発振器の出力信号の振幅Vppと、振幅調整用レギュレータ13の電圧VREG2と、電源電圧Vccとの関係を示す図
符号の説明
X’tal 水晶振動子
101 内部電源レギュレータ
103 発振回路
105 振幅調整用バイアス回路
107 制御部
IA インバータアンプ
C100,C101 コンデンサ
R100,R101 抵抗
M100,M101 N型MOSトランジスタ
OUT 出力端子
151 第1のバイアス電圧発生部
153 第2のバイアス電圧発生部

Claims (7)

  1. 振動子を発振させる発振部と、
    直列接続された2つの同じ型のトランジスタを有し、前記発振部から出力された発振信号に応じた信号を前記2つのトランジスタの接続点から出力する出力増幅回路と、
    前記2つのトランジスタの各ゲート又は各ベースに印加する、直流の2つの異なるレベルのバイアス電圧を発生するバイアス部と、
    前記発振部に定電圧を印加する定電圧電源部と、
    前記発振部から前記2つのトランジスタのゲート又はベースのいずれか一方の間に設けられ、前記発振部から出力された発振信号の位相を反転させるインバータ部と、を備え、
    前記2つのトランジスタの一方のゲート又はベースには、前記発振部から出力された発振信号及び前記2つのバイアス電圧の一方が印加され、前記2つのトランジスタの他方のゲート又はベースには、前記発振部から出力され前記インバータ部によって位相が反転された発振信号及び前記2つのバイアス電圧の他方が印加されることを特徴とする発振制御装置。
  2. 振動子を発振させる発振部と、
    直列接続された2つの同じ型のトランジスタを有し、前記発振部から出力された発振信号及び当該発振信号とは逆位相の前記発振部に入力される信号に応じた信号を前記2つのトランジスタの接続点から出力する出力増幅回路と、
    前記2つのトランジスタの各ゲート又は各ベースに印加する2つの異なるレベルのバイアス電圧を発生するバイアス部と、
    前記発振部に定電圧を印加する定電圧電源部と、を備え、
    前記2つのトランジスタの一方のゲート又はベースには、前記発振部に入力される信号及び前記2つのバイアス電圧の一方が印加され、前記2つのトランジスタの他方のゲート又はベースには、前記発振部から出力された発振信号及び前記2つのバイアス電圧の他方が印加されることを特徴とする発振制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発振制御装置であって、
    前記バイアス電圧によってバイアスされる前の、前記2つのトランジスタの各ゲート又は各ベースに入力される信号の直流成分を除去する直流成分除去部を備えたことを特徴とする発振制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の発振制御装置であって、
    前記バイアス部が発生した前記バイアス電圧の交流成分を除去する交流成分除去部を備えたことを特徴とする発振制御装置。
  5. 請求項1又は2に記載の発振制御装置であって、
    前記2つのトランジスタはN型MOSトランジスタであることを特徴とする発振制御装置。
  6. 請求項1又は2に記載の発振制御装置であって、
    前記バイアス部は、
    前記2つのバイアス電圧の一方を出力する第1のバイアス電圧発生部と、
    前記2つのバイアス電圧の他方を出力する第2のバイアス電圧発生部と、を有し、
    各バイアス電圧発生部は、
    前記定電圧電源部から印加された定電圧を異なる分圧比で分圧する複数の分圧部と、
    前記複数の分圧部で分圧された電圧のいずれか1つを出力するよう、前記複数の分圧部から出力までの経路を切り替えるスイッチ部と、を有することを特徴とする発振制御装置。
  7. 振動子と、当該振動子を発振させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の発振制御装置と、を備えたことを特徴とする発振器。
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