JP2009110812A - 電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極タブの強度低下を抑制することができる電池の製造方法を提供する。
【解決手段】外装部材106の端部1061に電極タブ104,105の導出方向へ突出する突出部112,113を形成する突出部形成工程と、電極タブ104,105が接続された発電要素108を外装部材内に収容し、端部1061と電極タブ104,105との間にシール部材を介装し、少なくとも端部1061の範囲において端部1061、シール部材及び電極タブ104,105を接着する接着工程と、少なくとも端部1061の外縁1062から外側にある電極タブ104,105の両主面を把持した状態で、電極タブ104,105を所定形状に切断する切断工程と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池及びその製造方法に関するものである。
発電要素を外装部材内部に収納して封止するとともに、発電要素に接続された板状の電極タブ(電極端子)を外装部材内部から外部に導出した薄型電池を積層した組電池において、薄型電池の電極タブをL字状に形成し、積層方向上下の電極タブの超音波接合の作業性を改善したものが知られている(特許文献1)。
しかしながら、電極タブをL字状に切断するトリム工程において、板状の電極タブの表裏両主面から押え型で挟んで(把持して)トリムする必要があるため、電極タブの導出部分に生じたシールフィルムの突起部を押え型で挟んでしまった場合、電極タブが薄肉になって強度が低下するという問題があった。
特開2006−196428号公報
本発明が解決しようとする課題は、電極タブの強度低下を抑制することができる電池及びその製造方法を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。
[1]すなわち、本発明の製造方法に係る電池は、電極板を有する発電要素と、当該発電要素を内部に収容する外装部材と、電極板に接続され外装部材内部から外部に導出された板状の電極タブと、電極タブと当該電極タブが導出する外装部材の端部との間に介装されたシール部材とを備える電池である。
上記電池において、突出部形成工程では外装部材の端部に電極タブの導出方向へ突出する突出部を形成する。
また、接着工程では、電極タブが接続された発電要素を外装部材内に収容するとともに、端部と電極タブとの間にシール部材を介装し、少なくとも端部の範囲において端部、シール部材及び電極タブを接着する。
さらに、切断工程では、少なくとも端部の外縁から外側にある電極タブの両主面を把持した状態で、電極タブを所定形状に切断する。
[2]一方、本発明に係る電池は、電極板を有する発電要素と、当該発電要素を収容する外装部材と、前記電極板に接続され外装部材から外部に導出された電極タブと、電極タブと当該電極タブが導出する外装部材の端部との間に介装されたシール部材とを備える電池である。
そして、電極タブはその一部を切断することにより所定形状とするものであり、端部における電極タブの切断線に対し、非直線となる外縁を有する突出部を外装部材の端部に形成したものである。
本発明によれば、電極タブの薄肉部が非直線となるので、電極タブの強度低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
まず、本実施形態に係る電池の構成を説明する。図1は、本発明に係る電池の実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す電池の一方の端部を拡大して示す平面図、図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。
図1乃至図3は一つの電池10(単位電池、セルともいう)を示し、この電池10を複数積層して所望の電気回路構成で接続することにより、所望の電圧、容量の組電池を構成することができる。
本実施形態に係る電池10は、リチウム系、平板状、積層タイプの薄型二次電池であり、図1及び図3に示すように、3枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、3枚の負極板103と、正極の電極端子である正電極タブ104と、負極の電極端子である負電極タブ105と、上部外装部材106と、下部外装部材107と、特に図示しない電解質とから構成されている。
このうちの正極板101、セパレータ102、負極板103及び電解質が本発明に係る発電要素108に相当し、また、正極板101、負極板103が本発明に係る電極板に相当し、上部外装部材106及び下部外装部材107が本発明に係る外装部材に相当し、正電極タブ104及び負電極タブ105が本発明に係る電極タブに相当する。
発電要素108を構成する正極板101は、正電極タブ104まで伸びている正極側集電体101aと、正極側集電体101aの両主面の一部にそれぞれ形成された正極層101b、101cとを有する。なお、正極板101の正極層101b、101cは、正極側集電体101aの両主面の全体に亘って形成されているのではなく、図1乃至図3に示すように、正極板101、セパレータ102及び負極板103を積層して発電要素108を構成する際に、正極板101においてセパレータ102に実質的に重なる部分のみに形成されている。
この正極板101の正極側集電体101aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
また、この正極板101の正極層101b、101cは、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、又は、コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリ四フッ化エチレンやポリフッ化ビニリデンの水性ディスパージョン等の接着剤と、N−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤とを混合したものを、正極側集電体101aの一部の両主面に、たとえば厚さが20μmとなるように塗布し、乾燥及び圧延することにより形成される。
発電要素108を構成する負極板103は、負電極タブ105まで伸びている負極側集電体103aと、当該負極側集電体103aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層103b、103cとを有する。なお、負極板103の負極層103b、103cは、負極側集電体103aの両主面の全体に亘って形成されているのではなく、図1乃至図3に示すように、正極板101、セパレータ102及び負極板103を積層して発電要素108を構成する際に、負極板103においてセパレータ102に実質的に重なる部分のみに形成されている。
この負極板103の負極側集電体103aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
また、この負極板103の負極層103b、103cは、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し、乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョンやポリフッ化ビニリデン等の結着剤と、N−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤とをさらに混合し、この混合物を負極側集電体103aの両主面の一部に塗布し、乾燥及び圧延させることにより形成される。
特に、負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量に伴って出力電圧も低下するので、電気自動車の電源として用いると急激な出力低下がないので有利である。
発電要素108のセパレータ102は、上述した正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えることもできる。このセパレータ102は、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
なお、本実施形態に係るセパレータ102は、ポリオレフィン等の単層膜にのみ限られず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔膜と有機不織布等を積層したものも用いることができる。このようにセパレータ102を複層化することで、過電流の防止機能、電解質保持機能及びセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与することができる。
以上の発電要素108は、セパレータ102を介して正極板101と負極板103とが交互に積層されている。そして、3枚の正極板101は、正極側集電体101aを介して、金属箔製の正電極タブ104にそれぞれ接続される一方で、3枚の負極板103は、負極側集電体103aを介して、同様に金属箔製の負電極タブ105にそれぞれ接続されている。
なお、本実施形態に係る発電要素108の正極板101、セパレータ102及び負極板103は、上記の枚数に何ら限定されず、例えば1枚の正極板101、3枚のセパレータ102及び1枚の負極板103でも発電要素108を構成することができ、必要に応じて正極板101、セパレータ102及び負極板103の枚数を選択して構成することができる。
正電極タブ104も負電極タブ105も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正電極タブ104としては、上述の正極側集電体101aと同様に、例えば、厚さ0.2mm程度のアルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔又はニッケル箔等を用いることができる。また、負電極タブ105としては、上述の負極側集電体103aと同様に、例えば、厚さ0.2mm程度のニッケル箔、銅箔、ステンレス箔又は鉄箔等を用いることができる。
ちなみに本実施形態では、電極板101、103の集電体101a、103aを構成する金属箔自体を電極端子104、105まで延長することにより、電極板101、103を電極端子104、105に接続している。換言すれば、1枚の金属箔101a,103aの一部に正極層101b,101c又は負極層103b,103cをそれぞれ形成し、残りの端部を電極タブ104,105との接結部材としている。しかしながら、正極層及び負極層間に位置する集電体101a,103aを構成する金属箔と、接結部材を構成する金属箔とを別の材料や部品により接続することもできる。なお、以下の説明では、上記正極層間及び負極層間に位置する集電体と接結部材は1枚の金属箔で構成されているものとする。
発電要素108は、上部外装部材106及び下部外装部材107に収容されて封止されている。本実施形態における上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも複数層から構成されている。
この構造については特に図示しないが、電池10の内側から外側に向かって、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン又はアイオノマー等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムから構成された内側層と、アルミニウム等の金属箔から構成された中間層と、ポリアミド系樹脂又はポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムで構成された外側層という三層構造となっている。
したがって、上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも、アルミニウム箔等金属箔の一方の面(電池10の内側面)をポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の樹脂でラミネートし、他方の面(電池10の外側面)をポリアミド系樹脂又はポリエステル系樹脂でラミネートした、樹脂−金属薄膜ラミネート剤等の可撓性を有する材料で形成されている。
このように、外装部材106,107が樹脂層に加えて金属層を具備することにより、外装部材自体の強度向上を図ることが可能となる。また、外装部材106,107の内側層を、例えば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の樹脂で構成することにより、外装部材同士106,107や外装部材106,107と後述するシール部材110,111との良好な融着性を確保することが可能となる。
なお、図1乃至図3に示すように、封止された外装部材106、107の一方の端部から正電極タブ104が導出し、当該他方の端部から負電極タブ105が導出するので、電極タブ104、105の厚さ分だけ上部外装部材106と下部外装部材107との熱融着部に隙間が生じる。このため、電極タブ104、105と外装部材106、107とが接触する部分に、ポリエチレンやポリプロピレン等から構成されたシール部材110,111を介在させ、薄型電池10内部の封止性を維持することとしている。
このシール部材110,111は、正電極タブ104及び負電極タブ105の何れにおいても、外装部材106、107を構成する樹脂と同系統の樹脂で構成することが熱融着性の観点から好ましい。シール部材110,111の形状等については後述する。
これらの外装部材106、107によって、上述した発電要素108、正電極タブ104の一部及び負電極タブ105の一部を包み込み、当該外装部材106、107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウムや六フッ化リン酸リチウム等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、外装部材106、107により形成される空間を吸引して真空状態とした後に、外装部材106、107の外周端部を熱プレスにより熱融着して封止する。
有機液体溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)やメチルエチルカーボネート等のエステル系溶媒を用いることができるが、本実施形態の有機液体溶媒はこれに限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他を混合、調合した有機液体溶媒を用いることもできる。
次に、本実施形態に係る薄型電池10の電極タブ104,105廻りの構造について説明する。なお、2つの電極タブ104,105を代表して図1の右側の正電極タブ104のみを説明することもあるが、負電極タブ105の廻りの構造も同一である(この場合、符号の図示はしないが、対応する負電極タブ廻りの部材の符号は明細書に記載することとする)。
最初に、本実施形態に係る外装部材の端部、端部の外縁、突出部、突出部の外縁及び切断線の意味を説明する。
図1の全体平面図及び図2の要部拡大平面図に示すように、上部外装部材106と下部外装部材107の外周端部のうち、電極タブ104,105が導出する辺、本例では短辺の熱融着される部分を、外装部材の端部1061,1071といい、この端部1061,1071のエッジを外縁1062,1072という。
また、電極タブ104,105の部分で外装部材106,107の端部1061,1071から外側、すなわち電極タブ104,105の導出方向へ突出した外装部材の部分を突出部112,113といい、この突出部112,113のエッジを特に突出部の外縁1121,1131という。
また後述するように、本実施形態の電極タブ104,105は、最終的には所定形状に切断されて完成するが、この切断工程において電極タブ104,105を切断する線全体を切断線CL1、当該切断線CL1のうち、外装部材106,107の端部の外縁1062,1072の近傍に位置する切断部分を特に端部の外縁近傍の切断線CL2という(図2及び図4参照)。
さて、本実施形態の電極タブ104,105は、図1及び図2に示す平面視において発電要素108の電極板101,103の幅寸法と同じ幅寸法に形成されて、集電体101aに接続される基端部1041,1051と、この基端部1041,1051に対して約半分の幅寸法に形成されて、外装部材の端部の外縁1062,1072から導出される先端部1042,1052から構成されている。つまり、電極版101と同じ幅の幅広の部分を基端部1041,1051、幅狭の部分を先端部1042,1052という。
この電極タブ104は、製造当初の工程においては、電極板101と同じ幅寸法に形成された矩形状の平板であるが、図4及び図5に示す切断工程において切断されることにより図1及び図2に示す所定形状とされる。
電極タブ104,105の先端部1042,1052の幅寸法を約半分に切断するのは、電極タブの接合作業性を向上させるためである。すなわち、複数の電池10を積み重ねて組電池を構成する場合、上下に隣接する電池の電極タブ同士を超音波溶接機のヘッドで挟んで接合するが、この工程において接合すべき電極タブの上下に超音波溶接機のヘッドの挿入スペースが必要とされるからである。
なお、図1に示す電池10の正電極タブ104は、図において右の上側に形成し、負電極タブ105は左の下側に形成したが、両電極タブ104,105を図において左右の上側又は左右の下側に形成することもできる。また、電極タブ104,105の幅寸法は、上述したとおり溶接機のヘッドが挿入できる形状であればよいので、図示する実施形態には限定されない。
このように、電極タブ104,105は、後述する切断工程において、図4に示す2点鎖線の切断線CL1に沿って切断される。
図1に戻り、上部外装部材106及び下部外装部材107の端部1061,1071のそれぞれには、上述した電極タブ104,105の導出位置に突出部112,113が形成されている。本例の突出部112,113は、略矩形状とし、外装部材106,107を製造する際に形成する。
なお、突出部112,113の突出寸法d(図2参照)は、上述した超音波溶接機等による電極タブ104,105の接合に必要とされる電極タブの接合面が必要量確保できる寸法である。突出寸法dが大きいと電極タブ104,105の引張り強度などの強度が高まるが外装部材106,107の材料歩留まりが低下する。したがって、電極タブ104,105の接合面を確保できる最小の突出寸法dとすることが好ましい。
図2及び図3に示すように、上部外装部材106と電極タブ104,105との間、および下部外装部材107と電極タブ104,105との間のそれぞれには、既述したシール部材110,111が介装されている。
このシール部材110,111は、図2に示す右側が外装部材106,107の外縁1062,1072に沿った形状とされ、外装部材の突出部112,113の形状に倣って突出した部分を有する。また、同図の平面視において、幅寸法は、電極タブの基部1041,1051よりもやや大きい幅寸法とされ、同図の左右方向の長さは、外装部材の端部1061,1071を超える長さとされている。
既述したとおり、シール部材110,111は、外装部材106,107の端部1061,1071の熱融着部に電極タブ104,105の導出により生じる隙間をシールするための部材であることから、外装部材106,107と電極タブ104,105との接合部分よりやや大きめの形状としていする。
次に、以上のように構成された電池10の製造方法を説明する。
図4及び図5は、本発明に係る電池の製造方法の実施形態を説明するための、電池10の要部平面図であり、図4は切断前、図5は切断後の状態をそれぞれ示す。また、図6は、本実施形態で用いる切断装置と電池を示す平面図であり、図7は図6のVII-VII線に沿う断面図、図8は図6のVIII-VIII線に沿う断面図である。
図4に示す電池10は、電極タブ104,105を所定形状に切断する前の状態の電池であり、上述したとおり、電極タブ104,105を接続した発電要素108を、当該電極タブ104,105の先端を外部に導出させた状態で外装部材106,107によって包み込み、当該外装部材106、107により形成される空間に上述した液体電解質を注入しながら当該空間を吸引して真空状態とした後に、外装部材106,107の外周端部を熱プレスにより熱融着して封止したものである。
図4の実線は電極タブ104の切断前の形状を示すが、これを本実施形態の切断工程により同図の二点鎖線で示す切断線CL1に沿って切断し、図5の実線で示す切断後の電極タブ104とする。以下の説明では、切断前後の電極タブ104の形状を明確にするため、切断前の電極タブを特に符号104aで示し、切断後の電極タブを符号104で示すことにする。
本実施形態の切断工程で用いられる切断装置20は、図6乃至図8に示すように、上部押え型201、下部押え型202、切断刃203、上部押え型201および切断刃203を上下駆動する駆動部材204および下部押え型202を固定する固定盤205を備える。
上部押え型201及び下部押え型202は、ともに図6の平面視に示す形状としている。すなわち、同図に示す上部押え型201及び下部押え型202の左側の外縁を、外装部材106,107の端部の外縁1062,1072に沿った形状とする一方で、上部押え型201及び下部押え型202の右側の外縁を、電極タブ104aの切断線CL1に沿った形状としている。ただし、上部押え型201及び下部押え型202の左側の外縁の、突出部112の先端外縁1121に相当する部分は、当該突出部112の先端外縁1121からオフセットした形状としている。つまり、後述するシール部材110の食み出し部分1101(図7参照)を押え付けないようにオフセットしている。
また、図7に示すように、2つの押え型201,202で電極タブ104aを押えた状態では、当該押え型201,202で外装部材106,107を押え付けないように、押え型201,202に凹部2011,2021を形成している。これにより、既に熱融着した外装部材の端部1061,1071を押え型201,202で押えることがないので、熱融着部分の接着強度に悪影響を与えることを回避できる。
一方、切断刃203は、上部押え型201に設けられ、図示しない駆動部によって当該上部押え型201に対して上下に移動する。図6に示す切断刃203の左側の外縁は、押え型201,202の右側の外縁と同じように、電極タブ104aの切断線CL1に沿った形状とされている。そして、2つの押え型201,202で電極タブ104aを挟んだ状態で、切断刃203を下降させることにより、切断線CL1に沿って電極タブ104aを所定形状に切断する。
なお、本実施形態では、下部押え型202を固定盤205に固定するとともに、上部押え型201を上下移動可能に設けたが、上部押え型201を固定し、下部押え型202を上下移動可能に設けることもできるし、さらに上部押え型201と下部押え型202の両方を相対的に接近離反移動可能に設けることもできる。また、本実施形態では切断刃203を上部押え型201に設けたが、下部押え型202に設けることもできる。
次に切断工程の動作を説明する。
図9(a)〜(c)は、本実施形態に係る電池の切断工程における切断装置20と電池10を拡大して示す断面図である。
まず、切断前の電極タブ104aを有する電池10を、上述した切断装置20にセットする。この状態における電池10の電極タブ104a廻りの様子を図9(a)に示すが、シール部材110,111は、熱融着工程により外装部材106,107の外縁1062,1072から若干食み出し、この食み出し部分1101は盛り上がった断面形状となっている。
次に、上部押え型201を下降させ、上部押え型201と下部押え型202との間に電池10を挟んで押える。このとき、外装部材106,107の外縁1062,1072から食み出した、シール部材110の食み出し部分1101はできる限り押えないように、押え型201,202の左側の外縁がシール部材の食み出し部分1101より電極タブ104の延出方向外側を挟むように電池10をセットする。しかしながら、電池10の形状バラツキ等によって押え型201,202に対する電池10のセット位置にズレが生じた場合や、シール部材の食み出し部分1101の食み出し量が大きい場合は、上部押え型201と下部押え型202とが、シール部材の食み出し部分1101を押えてしまう場合がある。この様子を図9(b),(c)に示す。
前述のとおり(図6及び図7に記載のように)上部押え型201及び下部押え型202は、電池10がセットされた状態で、シール部材110の食み出し部分1101を押え付けないようにオフセットしているが、電池10の形状バラツキ等により電池のセット位置が図中右寄りにずれた場合や、食み出し部分1101の外装部材106,107の外縁1062,1072からの食み出し量が多い場合には、図9(b)に示すように、押え型201,202でシール部材110の食み出し部分1101を押え付けることになる。
なお、上述したとおり、シール部材110はポリプロピレンなどの樹脂により構成され、電極タブ104aはアルミニウム、銅、ニッケルなどの比較的軟らかい金属により構成されているので、図9(c)に示すように、押え型201,202で食み出し部分1101を押え付けると、当該食み出し部分1101が電極タブ104aに食い込み、この部分の板厚が薄くなる。この板厚が薄くなった部分を薄肉部Tという。
次に、図9(c)に示す状態から切断刃203を下降させることにより、切断刃203の左側の外縁と押え型201,202の右側の外縁との境界部分、すなわち切断線CL1に沿って電極タブ104aが切断され、完成形状の電極タブ104となる。
電極タブ104aを切断したら、上部押え型201を上昇させ、電池10を切断装置20から取り出し、反対側の電極タブ105について同じ切断操作を行う。なお、本実施形態の切断工程では、薄型電池10の一方の電極タブ104を切断処理したのち、他方の電極タブ105の切断処理を行うこととしているが、図6乃至図8に示す切断装置20をもう1機用意し、両方の電極タブ104,105を同時に切断処理することもできる。
以上のとおり、本実施形態の電池の製造方法によれば、図4に示す電極タブ104aを切断線CL1に沿って切断するにあたり、押え型201,202に対して電池10のセット位置にズレが生じなかった場合や、シール部材110の食み出し部分1101の食み出し量が小さい場合、すなわち図6及び図7に記載のように押え型201,202の左端がシール部材110の食み出し部分1101を押え付けなかった場合、電極タブ104が薄肉になる範囲は、図10(a)に示すとおりになる。図10(a)は、本実施形態に係る切断工程後の電極タブ104に生じる薄肉部Tの範囲を示す平面図である。
すなわち、電極タブ104の表裏において外装部材106,107の外縁1062,1072の近傍部分と、突出部112の立ち上がりの部分に薄肉部Tが生じる。しかしながら、突出部112の先端外縁1121の部分は押え型201,202で押え付けないことから、ここには薄肉部Tは形成されない。
このように、電極タブ104に生じる薄肉部Tは連続したものではなく、しかも一直線上に生じない(非直線状である)ので、電極タブ104の導出方向(図10において左右方向)への引っ張り強度や屈曲強度の低下を防止することができる。また、電極タブ104の部分においては、電流の流れ方向に対して直角となる薄肉部Tは少ないので、電流の流路断面積の減少が少なく、電極タブ104の電気抵抗の上昇を抑制することができる。
一方、電池10の形状バラツキ等によって押え型201,202に対する電池10のセット位置にズレが生じた場合や、シール部材の食み出し部分1101の食み出し量が大きい場合、この部分を押え付けた状態で電極タブ104aを切断することになる。
この場合、電極タブ104が薄肉になる範囲は図10(b)に示すようになり、薄肉部Tが連続することになるが、突出部112を形成したことにより薄肉部Tは一直線上に生じない(非直線状である)ので、電極タブ104の導出方向(図10において左右方向)への引っ張り強度や屈曲強度の低下を防止することができる。
《第2実施形態》
図11は、本発明に係る電池の他の実施形態を示す平面図、図12は、図11に示す電池の一方の端部を拡大して示す平面図である。
上述した実施形態では、外装部材106,107の対向する短辺のそれぞれに一つの突出部112,113を形成したが、一の短辺に二以上の突出部112,113をそれぞれ形成することもできる。
図11及び図12は、一の短辺に二つの突出部を形成した実施形態である。この場合、図6及び図7に相当する切断工程において、一の短辺に形成された二つの突出部112,112の先端外縁1121は、押え型201,202で押え付けないようにすることが好ましい。また、二つの突出部112,112の間に形成された凹状の部分も押え型201,202で押え付けないようにすることがより好ましい。
こうすることで、切断工程後の電極タブ104に生じる薄肉部Tの範囲は図10(a)に示すものと同じ範囲となり、上述した実施形態と同様に、電極タブの強度の低下を防止するとともに、電気抵抗の上昇が抑制される。
ただし、本実施形態においても、図6及び図7に相当する切断工程において、二つの突出部112,112の先端外縁1121及びこれらの間に形成された凹状の部分を押え型201,202で押え付けてしまう場合がある。この場合、薄肉部Tが連続することになるが、突出部112を形成したことにより薄肉部Tは一直線上に生じない(非直線状である)ので、電極タブ104の引っ張り強度や屈曲強度の低下を防止することができる。
また、複数の突出部112を形成すると薄肉部Tとなる蛇行線の総長さが長くなるので、上述した実施形態における突出部112の突出寸法dに対して小さい突出寸法dとすることができる。これにより、外装部材106,107の材料歩留まりが向上することになる。
《実施例1》
スピネル型リチウムマンガン酸化物に、導電剤としての黒鉛と結合剤としてのポリフッ化ビニリデンを混合した粉末(電極合剤)を、N−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリーを作製し、正極集電体としての厚さ20μmのアルミ箔の両面に、前記スラリーを均一に塗布し(ただし、後述する電極タブを溶接するためにスラリーを塗布しない部分を設け)、これを乾燥し、ロールプレスにより所定密度となるように圧縮した。得られた正極板を所定サイズにカットした。
難黒鉛化炭素に、導電剤としての黒鉛と結合剤としてのポリフッ化ビニリデンを混合した粉末(電極合剤)を、N−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリーを作製し、負極集電体としての厚さ10μmの銅箔の両面に、前記スラリーを均一に塗布し(ただし、後述する電極タブを溶接するためにスラリーを塗布しない部分を設け)、これを乾燥し、ロールプレスにより所定密度となるように圧縮した。得られた負極板を所定サイズにカットした。
上記正極板、負極板、及び厚さ25μmの微多孔性ポリエチレンフィルムからなるセパレータを、負極板がそれぞれ最外部となるように、正極板と負極板との間にセパレータを挟みながら交互に積層し、電極積層体を作製した。
得られた電極積層体の正極板群に、厚さ200μmのアルミニウム製正極タブを超音波溶接により接合し、負極板群に、厚さ200μmのニッケル製負極タブを同じく超音波溶接より接合した。
2枚一対の外装部材は、電極積層体を収容するための凹部を形成したカップ形状とし、2枚の電極タブは2つの短辺から導出させる形状とした。それぞれの外装部材は、電池外側から順に、厚さ15μmのナイロン層、厚さ40μmのアルミニウム合金層、厚さ45μmのポリプロピレン層という三層構造のものを採用した。
上記電極積層体に電極タブを溶接したものを、上記2枚一対の外装部材内に収容し、電極タブの導出部の当該電極タブと外装部材との間に、厚さ50μmのポリプロピレンフィルムからなるシール部材を介装したうえで、外装部材の短辺の二辺と長辺の一辺の計三辺をヒートシールにより熱融着した。
上記ヒートシールしなかった長辺の部分から所定量の電解液を注入し、外装部材の内部を減圧した状態で当該長辺をヒートシールにより熱融着した。電解液には、プロピレンカーボネイト、エチレンカーボネイト、ジエチルカーボネイトの混合溶媒に、支持電解質としてLiPFを1モル/リットル溶解したものを使用した。
なお、外装部材の2つの短辺のそれぞれには、図1に示す突出部を形成した。
こうして得られた電極タブ切断前の電池を4つ用意し、図6乃至図8に示す切断装置20にセットし、図9に示す要領で電極タブを切断線CL1に沿って切断した。
電極タブを切断した電池の1つについて、外装部材を剥がし、電極タブの薄肉部を観察したところ、図10(a)に示す範囲に薄肉部Tが生じていることが確認された。また、分解した電極タブの先端部と基端部との間の電気抵抗を測定した。
電極タブを切断した残りの電池のうちの1つについて、引っ張り試験機を用いて電極タブの導出方向(図10における左右方向)における引張り強度を測定した。この引張り試験は一対の電極タブを把持した状態で試験機にセットし、電極タブが破断したときの強度を測定した。
電極タブを切断した残りの電池の2つについては、振動試験を行ったのち、その1つを上記と同じ引張り試験により電極タブの引張り強度を測定した。振動試験は、電池の三次元方向(X,Y,Z)それぞれについて、振動数が33Hz,振動加速度が30m/sの振動を各方向につき12時間加えた。振動試験を行った残りの電池については、外装部材を剥がし、分解した電極タブの先端部と基端部との間の電気抵抗を測定した。
以上の結果を表1に示す。なお、表1には、後述する比較例1(電極タブを切断しなかった電池)の引張り強度及び電気抵抗をそれぞれ100としたとき、これに対する相対的引張り強度及び相対的電気抵抗の値を示す。
《比較例1》
上記実施例1の電池に対し、外装部材に突出部を形成しなかったこと以外は同じ条件で電池を3つ作製し、そのうちの2つを図13(a)に示す切断装置20(図に相当する)にセットし、図9に示す要領で電極タブを切断線CL1に沿って切断した。
電極タブを切断した電池のうちの1つについて、実施例1と同じ引っ張り試験機を用いて電極タブの導出方向(図13における左右方向)における引張り強度を測定した。
また、電極タブを切断した残りの電池について、外装部材を剥がし、電極タブの薄肉部を観察したところ、図13(b)に示す範囲に薄肉部Tが生じていることが確認された。また、分解した電極タブの先端部と基端部との間の電気抵抗を測定した。
なお、電極タブを切断しなかった電池の1つについて、実施例1と同じ引っ張り試験機を用いて電極タブの引張り強度を測定した。また、電極タブを切断しなかった残りの電池について、外装部材を剥がし、電極タブの薄肉部を観察したが、薄肉部は観察されなかった。また、分解した電極タブの先端部と基端部との間の電気抵抗を測定した。
以上の結果を表1に示す。なお、表1には、この比較例1の電極タブを切断しなかった電池の引張り強度及び電気抵抗をそれぞれ100としたとき、これに対する相対的引張り強度及び相対的電気抵抗の値を示す。
《比較例2》
上記実施例1の電池に対し、外装部材に突出部を形成しなかったこと以外は同じ条件で電池を4つ作製し、そのうちの2つを図6乃至図8に示す切断装置20にセットし、図9に示す要領で電極タブを切断線CL1に沿って切断した。
電極タブを切断した電池の1つについて、外装部材を剥がし、電極タブの薄肉部を観察したところ、図13(c)に示す範囲に薄肉部Tが生じていることが確認された。また、分解した電極タブの先端部と基端部との間の電気抵抗を測定した。
電極タブを切断した残りの電池のうちの1つについて、実施例1と同じ引っ張り試験機を用いて電極タブの導出方向(図13における左右方向)における引張り強度を測定した。
また、電極タブを切断した残りの電池の2つについては、上記と同じ振動試験を行ったのち、その1つを上記と同じ引張り試験により電極タブの引張り強度を測定した。振動試験を行った残りの電池については、外装部材を剥がし、分解した電極タブの先端部と基端部との間の電気抵抗を測定した。
以上の結果を表1に示す。なお、表1には、後述する比較例1(電極タブを切断しなかった電池)の引張り強度及び電気抵抗をそれぞれ100としたとき、これに対する相対的引張り強度及び相対的電気抵抗の値を示す。
Figure 2009110812
以上の実施例及び比較例より、実施例1の電池では、電極タブを切断した後の、しかも振動試験後においても、引張り強度及び電気抵抗ともに良好な結果が得られた。
これに対し、比較例1の電池では、振動試験に供するまでもなく、引張り強度の低下及び電気抵抗の上昇がともに確認された。また、比較例2の電池は、振動試験後の引張り強度の低下及び電気抵抗の増加が確認された。
本発明に係る電池の実施形態を示す平面図である。 図1に示す電池の一方の端部を拡大して示す平面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図である。 本発明に係る電池の製造方法の実施形態を説明するための、電池の平面図(切断前)である。 本発明に係る電池の製造方法の実施形態を説明するための、電池の平面図(切断後)である。 本発明に係る電池の製造方法の実施形態を説明するための、切断装置と電池を示す平面図である。 図6のVII-VII線に沿う断面図である。 図6のVIII-VIII線に沿う断面図である。 本発明に係る電池の製造方法の実施形態を説明するための、切断装置と電池を拡大して示す断面図である。 本実施形態に係る切断工程後の電極タブに生じる薄肉部の範囲を示す平面図である。 本発明に係る電池の他の実施形態を示す平面図である。 図11に示す電池の一方の端部を拡大して示す平面図である。 本発明の比較例の条件及び結果を説明するための図である。
符号の説明
10…電池
101…正極板
102…セパレータ
103…負極板
104…正電極タブ
105…負電極タブ
106…上部外装部材
1061…端部
1062…端部の外縁
107…下部外装部材
1071…端部
1072…端部の外縁
108…発電要素
110,111…シール部材
112,113…突出部
1121,1131…突出部の外縁
CL1,CL2…切断線

Claims (5)

  1. 電極板を有する発電要素と、当該発電要素を内部に収容する外装部材と、前記電極板に接続され前記外装部材内部から外部に導出された板状の電極タブと、前記電極タブと当該電極タブが導出する前記外装部材の端部との間に介装されたシール部材と、を備えた電池の製造方法であって、
    前記外装部材の前記端部に、前記電極タブの導出方向へ突出する突出部を形成する突出部形成工程と、
    前記電極タブが接続された前記発電要素を前記外装部材内に収容するとともに、前記外装部材の前記端部と前記電極タブとの間に前記シール部材を介装し、少なくとも前記端部の範囲において前記端部、前記シール部材及び前記電極タブを接着する接着工程と、
    少なくとも前記端部の外縁から外側にある前記電極タブの両主面を把持した状態で、前記電極タブを所定形状に切断する切断工程と、を有することを特徴とする電池の製造方法。
  2. 前記突出部形成工程における前記突出部は、前記端部の外縁近傍における前記電極タブの切断線に対し、非直線となる外縁を有することを特徴とする請求項1記載の電池の製造方法。
  3. 前記突出部形成工程において、複数の突出部を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の電池の製造方法。
  4. 前記切断工程において、前記突出部の先端外縁から露出した前記シール部材は、前記電極タブとともに把持しないことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電池の製造方法。
  5. 電極板を有する発電要素と、当該発電要素を収容する外装部材と、前記電極板に接続され前記外装部材から外部に導出された電極タブと、前記電極タブと当該電極タブが導出する前記外装部材の端部との間に介装されたシール部材と、を備えた電池であって、
    前記電極タブはその一部が切断されることにより所定形状とされ、
    前記端部の外縁近傍における前記電極タブの切断線に対し、非直線となる外縁を有する突出部が前記外装部材の端部に形成されていることを特徴とする電池。
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