JP2022021909A - 組電池 - Google Patents

組電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2022021909A
JP2022021909A JP2020125788A JP2020125788A JP2022021909A JP 2022021909 A JP2022021909 A JP 2022021909A JP 2020125788 A JP2020125788 A JP 2020125788A JP 2020125788 A JP2020125788 A JP 2020125788A JP 2022021909 A JP2022021909 A JP 2022021909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode tab
tab
positive electrode
negative electrode
sectional area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020125788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7327311B2 (ja
Inventor
毅 古賀
Takeshi Koga
賢一 小橋
Kenichi Kobashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2020125788A priority Critical patent/JP7327311B2/ja
Priority to CN202110817781.3A priority patent/CN113972350A/zh
Publication of JP2022021909A publication Critical patent/JP2022021909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7327311B2 publication Critical patent/JP7327311B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/61Types of temperature control
    • H01M10/613Cooling or keeping cold
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/65Means for temperature control structurally associated with the cells
    • H01M10/654Means for temperature control structurally associated with the cells located inside the innermost case of the cells, e.g. mandrels, electrodes or electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/06Electrodes for primary cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/50Current conducting connections for cells or batteries
    • H01M50/502Interconnectors for connecting terminals of adjacent batteries; Interconnectors for connecting cells outside a battery casing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M6/00Primary cells; Manufacture thereof
    • H01M6/50Methods or arrangements for servicing or maintenance, e.g. for maintaining operating temperature
    • H01M6/5038Heating or cooling of cells or batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M2004/021Physical characteristics, e.g. porosity, surface area
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】通電時にタブ同士の接合部に生じる応力を低減すること。【解決手段】セル本体と、互いに熱膨張係数の異なる金属材料からなる板状の正極タブおよび負極タブと、を有する電池セルを複数備え、複数の電池セルが積層された状態で、電池セルの一方の極のタブが、隣り合う電池セルの他方の極のタブに接合され、電気的に接続された組電池であって、正極タブと負極タブとのうち少なくとも一方の極のタブは、タブの延在方向と直交する平面の断面積について、セル本体に近い根元側の断面積が、セル本体から遠い先端側の断面積よりも大きく形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、組電池に関する。
特許文献1には、複数のラミネート型の電池セルが積層された組電池において、隣り合う電池セル同士がバズバーを介して電気的に接続された構造が開示されている。このバズバーは、折り曲げ用の脆弱部を有し、脆弱部が折り曲げられた状態で積層方向に延在しており、積層方向に離れた位置に配置された正極タブと負極タブのそれぞれに接合されている。
特開2019-061830号公報
ところで、ラミネート型の電池セルでは、正極タブと負極タブとが互いに異なる金属材料により構成されることが多い。そして、組電池の構造としては、正極タブと負極タブとがバズバーを介さずに直接的に接続された構造が考えられる。しかしながら、異種材料からなるタブ同士が接合された構造では、熱膨張係数の差によって基準温度に対するタブの変形量に差が生じる。そのため、通電による熱でタブが変形する際、正極側と負極側とでタブの変形量に差が生じ、タブ同士の接合部に生じる応力が大きくなる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、通電時にタブ同士の接合部に生じる応力を低減することができる組電池を提供することを目的とする。
本発明は、セル本体と、前記セル本体から突出し、互いに熱膨張係数の異なる金属材料からなる板状の正極タブおよび負極タブと、を有する電池セルを複数備え、複数の前記電池セルが積層された状態で、前記電池セルの一方の極のタブが、隣り合う電池セルの他方の極のタブに接合され、電気的に接続された組電池であって、前記正極タブと前記負極タブとのうち少なくとも一方の極のタブは、タブの延在方向と直交する平面の断面積について、前記セル本体に近い根元側の断面積が、前記セル本体から遠い先端側の断面積よりも大きく形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、異種材料からなる正極タブと負極タブとが接合された構造の組電池において、正極タブと負極タブとのうち少なくとも一方の極のタブは、セル本体に近い根元側の断面積が、セル本体から遠い先端側の断面積よりも大きく形成されている。これにより、通電時、タブで生じた熱はタブ内部において相対的に熱抵抗が低いほう、すなわち相対的に断面積の大きいほうへと移動するため、タブの先端側から根元側へと熱伝導する。このタブ構造によれば、通電時に生じた熱をタブのうちセル本体側へと熱伝導させやすくなる。その結果、通電によりタブで生じた熱がセル本体へと伝わりやすくなり、タブの温度上昇を抑制することができるので、タブ同士の接合部に生じる応力を低減することができる。
また、前記根元側の断面積が前記先端側の断面積よりも大きく形成されたタブは、前記隣り合う電池セルの他方の極のタブと接触する面とは反対側の面に、前記根元側の板厚が前記先端側の板厚よりも厚くなるように設けられた段差部を有し、前記段差部は、前記根元側の部分と前記先端側の部分との間に形成されてもよい。
この構成によれば、タブにおいて、根元側の板厚が先端側の板厚よりも厚く形成されていることにより、タブで生じた熱がタブの根元側へと熱伝導しやすくなる。また、段差部が、隣り合う電池セルの他方の極のタブと接触する面とは反対側の面に設けられていることにより、通電時にタブを流れる電流の経路が短くなり、電気的な損失を低減させることができる。これにより、通電時のタブでの発熱を抑制することができる。
また、前記負極タブのみが、前記根元側の断面積が前記先端側の断面積よりも大きく形成され、前記正極タブは、平板状に形成され、前記負極タブは、前記正極タブよりも剛性が低く、前記隣り合う電池セルの前記正極タブに向けて屈曲してもよい。
この構成によれば、剛性が低い場合に比べて剛性が高い場合には、板材の曲げ加工がしづらいため、相対的に剛性の高い正極タブを平板状とすることにより、生産性を向上させることができる。
また、前記根元側の断面積が前記先端側の断面積よりも大きく形成されたタブは、前記正極タブと前記負極タブとが接合された接合部よりも前記セル本体に近い根元側の断面積が、前記接合部よりも前記セル本体から遠い先端側の断面積に比べて大きく形成されてもよい。
この構成によれば、接合部よりも根元側の断面積が、接合部よりも先端側の断面積よりも大きいことにより、接合部の熱をセル本体側へと熱伝導しやくなる。これにより、タブの温度上昇を抑制することができ、通電時に接合部に生じる応力を低減することができる。
本発明では、異種材料からなる正極タブと負極タブとが接合された構造の組電池において、正極タブと負極タブとのうち少なくとも一方の極のタブは、セル本体に近い根元側の断面積が、セル本体から遠い先端側の断面積よりも大きく形成されている。これにより、通電時、タブで生じた熱はタブ内部において相対的に熱抵抗が低いほう、すなわち相対的に断面積の大きいほうへと移動するため、タブの先端側から根元側へと熱伝導する。このタブ構造によれば、通電時に生じた熱をタブのうちセル本体側へと熱伝導させやすくなる。その結果、通電によりタブで生じた熱がセル本体へと伝わりやすくなり、タブの温度上昇を抑制することができるので、タブ同士の接合部に生じる応力を低減することができる。
図1は、第1実施形態における組電池を説明するための模式図である。 図2は、隣り合う電池セル同士で正極タブと負極タブとが接合された状態を説明するための模式図である。 図3は、電池セルの内部構造を説明するための模式図である。 図4は、第1実施形態の組電池における電池セルを模式的に示す斜視図である。 図5は、第1実施形態の組電池において正極タブと負極タブとが接合された状態を説明するための斜視図である。 図6は、正極タブと負極タブとの接合部を説明するための模式図である。 図7は、正極タブと負極タブとが接合された状態を説明するための側面図である。 図8は、第1実施形態における正極タブの板厚と負極タブの板厚とを説明するための分解図である。 図9は、第1実施形態における正極タブが屈曲される前の状態を模式的に示す図である。 図10は、第1実施形態におけるタブ構造での通電経路を示す説明図である。 図11は、タブで生じた熱が冷却液への伝達する熱伝達経路を説明するための図である。 図12は、実施例1と比較例1と比較例2とについて通電時にタブで生じる最高温度を示すグラフ図である。 図13は、実施例1と比較例1と比較例2とについて通電時にタブ同士の接合部に生じる応力を示すグラフ図である。 図14は、第1実施形態の変形例におけるタブ構造を説明するための図である。 図15は、第1実施形態の他の変形例におけるタブ構造を説明するための図である。 図16は、第2実施形態の組電池において正極タブと負極タブとが接合された状態を説明するための斜視図である。 図17は、第2実施形態における正極タブの板厚と負極タブの板厚とを説明するための分解図である。 図18は、第2実施形態における正極タブが屈曲される前の状態を模式的に示す図である。 図19は、第2実施形態におけるタブ構造での通電経路を示す説明図である。 図20は、実施例2と比較例1と比較例3とについて通電時にタブで生じる最高温度を示すグラフ図である。 図21は、実施例2と比較例1と比較例3とについて通電時にタブ同士の接合部に生じる応力を示すグラフ図である。 図22は、第3実施形態の組電池における電池セルを模式的に示す斜視図である。 図23は、第3実施形態の組電池において正極タブと負極タブとが接合された状態を説明するための斜視図である。 図24は、実施例3と比較例1と比較例2とについて通電時にタブで生じる最高温度を示すグラフ図である。 図25は、実施例3と比較例1と比較例2とについて通電時にタブ同士の接合部に生じる応力を示すグラフ図である。 図26は、第3実施形態の変形例におけるタブ構造を説明するための図である。 図27は、各実施形態の変形例におけるタブ構造を説明するための図である。 図28は、比較例1のタブ構造を模式的に示す斜視図である。 図29は、比較例2のタブ構造を模式的に示す斜視図である。 図30は、比較例3のタブ構造を模式的に示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における組電池について具体的に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
第1実施形態の組電池1は、図1に示すように、複数の電池セル2が積層された構造を有する。電池セル2は、正極タブ10と負極タブ20とを有するラミネート型セルである。組電池1では、積層方向に隣り合う電池セル2同士において正極タブ10と負極タブ20とが対向するように配置されている。そして、図2に示すように、この積層方向に対向する正極タブ10と負極タブ20とが接合されている。組電池1は、隣り合う正極タブ10と負極タブ20とが接合された接合部30を有する。つまり、組電池1では、複数のラミネート型の電池セル2が構造的にも電気的にも直列に接続されている。なお、図1には、分解図のように複数の電池セル2が互いに積層方向に離された状態が図示されている。
図1に示す例では、組電池1が三つの電池セル2により構成されている。この組電池1では、積層方向の一方側から他方側へ向けて、第1電池セル2A,第2電池セル2B,第3電池セル2Cの順に配置されている。隣り合う第1電池セル2Aと第2電池セル2Bとでは、第1電池セル2Aの負極タブ20(第1負極タブ)が第2電池セル2Bの正極タブ10(第2正極タブ)と接合されている。隣り合う第2電池セル2Bと第3電池セル2Cとでは、第2電池セル2Bの負極タブ20(第2負極タブ)が第3電池セル2Cの正極タブ10(第3正極タブ)と接合されている。そして、第3電池セル2Cの負極タブ20(第3負極タブ)は、図示しない負極端子に接続されている。また、第1電池セル2Aの正極タブ10(第1正極タブ)は、図示しない正極端子に接続されている。
このように、正極タブ10は、この正極タブ10自身が設けられている電池セル2に対して積層方向の一方側に隣り合う電池セル2の負極タブ20と接合されている。すなわち、負極タブ20は、この負極タブ20自身が設けられている電池セル2に対して積層方向の他方側に隣り合う電池セル2の正極タブ10と接合されている。そのため、組電池1では、電気的に直列に接続される。
なお、組電池1では、積層方向に隣り合う電池セル2同士の間に、中間板3が設けられている。中間板3は、組電池1の周囲に配置された冷媒に熱(電池セル2で生じた熱)を伝達するように、熱伝導性のよいアルミ製のプレートにより構成されている。この中間板3は電池セル2同士の間に限らず、図2に示すように、電池セル2に挟まれていない組電池1の積層方向両端側にも配置されている。さらに、組電池1では、複数の電池セル2および中間板3が積層された状態で、図示しない拘束部材によって拘束されている。
ここで、電池セル2の構成をより詳細に説明する。
電池セル2は、図3に示すように、セル本体4と、正極5と、負極6と、正極タブ10と、負極タブ20とを備えている。セル本体4は、ラミネートフィルムにより形成された外装体を有する。セル本体4の内部で、発電素子である正極5と負極6とがセパレータ(図示せず)を挟むように積層されている。セル本体4は、正極5と負極6とセパレータとが内部に収容された状態で密封されている。
正極5は、薄板状の正極集電体と正極活物質層とを含んで構成されている。例えば、正極5はアルミニウム箔により構成される。負極6は、薄板状の負極集電体と負極活物質層とを含んで構成されている。例えば、負極6は銅箔により構成される。なお、正極5と負極6とは、いずれも導電性材料により構成されていればよく、上記のアルミニウム箔と銅箔に限定されない。
正極タブ10は、アルミニウムからなる板状の部材である。この正極タブ10は、セル本体4の内部で正極5と電気的に接続され、セル本体4から上下方向の上方に突出している。正極タブ10は、図3に示すように、セル本体4から突出した部分が一定の板幅に形成されている。セル本体4の内部には、板幅方向の片側位置に、正極5と正極タブ10とが接合された接合部7が設けられている。接合部7は、例えば溶接により形成されている。なお、正極5と正極タブ10との接合方法は、溶接に限らず、接着等のその他の既知の接合方法であってもよい。
負極タブ20は、銅からなる板状の部材である。この負極タブ20は、セル本体4の内部で負極6と電気的に接続され、セル本体4から上下方向の上方に突出している。負極タブ20は、図3に示すように、セル本体4から突出した部分が一定の板幅に形成されている。セル本体4の内部には、板幅方向の片側位置に、負極6と負極タブ20とが接合された接合部8が設けられている。接合部8は、例えば溶接により形成されている。なお、負極6と負極タブ20との接合方法は、溶接に限らず、接着等のその他の既知の接合方法であってもよい。
このように、正極タブ10と負極タブ20とは、互いに熱膨張係数の異なる金属材料により構成されている。アルミニウムは銅よりも熱膨張係数の大きい金属である。つまり、正極タブ10は、負極タブ20よりも熱膨張係数の大きい金属材料からなるタブである。負極タブ20は、正極タブ10よりも熱膨張係数の小さい金属材料からなるタブである。
ここで、正極タブ10と負極タブ20の構造をより詳細に説明する。
まず、正極タブ10と負極タブ20とはいずれも、図4に示すように、セル本体4から突出した部分が上下方向に対して屈曲した形状を有する。正極タブ10と負極タブ20とは互いに積層方向で反対側に向けて屈曲している。つまり、単体の電池セル2としては、正極タブ10の接触面10aと負極タブ20の接触面20a(図6等に示す)とが互いに積層方向で反対側を向くように構成されている。そして、組電池1を構成する複数の電池セル2としては、図5および図7に示すように、積層方向に対向する正極タブ10と負極タブ20とにおいて、正極タブ10の接触面10aと負極タブ20の接触面20aとが面接触した状態で接合されている。
なお、図4には、図1に示す第1電池セル2Aが例示されている。第2電池セル2Bでは、図4に示す構造から正極タブ10と負極タブ20との板幅方向位置が入れ替わるように構成されている。第3電池セル2Cは、第1電池セル2Aと同じ構造である。仮に第4電池セルを設ける場合には、第4電池セルは第2電池セル2Bと同じ構造である。このように、組電池1では、第1電池セル2Aと同じ構造のセルと、第2電池セル2Bと同じ構造のセルとの組み合わせにより構成することが可能である。
正極タブ10では、セル本体4から突出している部分において、延在方向の根元側(セル本体側)から先端側に向けて順番に、根元部11、屈曲部12、接触部13、先端部14が形成されている。
根元部11は、セル本体4から突出した部分であり、上下方向に沿って延在している。この根元部11は、相対的にセル本体4に近い側(根元側)の部分である。
屈曲部12は、上下方向に対して屈曲した部分であり、負極タブ20に向けて屈曲している。正極タブ10では、セル本体4から上下方向の上方に延在した板材が屈曲部12で屈曲し、積層方向の一方側(接合対象となる負極タブ20側)に向けて延在する。
接触部13は、負極タブ20に面接触する部分であり、屈曲部12よりも先端側で上下方向に沿って延在している。この接触部13は、相対的にセル本体4から遠い側(先端側)の部分である。そして、接触部13のうち積層方向で一方側の面が接触面10aを形成している。接触面10aは、上下方向および板幅方向に沿って広がる平面であり、積層方向の一方側を向いている。この接触面10aは、負極タブ20と面接触する。
また、接触部13には、図6に示すように、負極タブ20との接合部30が設けられている。例えば、接合部30は、レーザ溶接によって正極タブ10と負極タブ20とが溶接された溶接部である。この場合、レーザ溶接の走査方向は正極タブ10の板幅方向に沿っている。
先端部14は、正極タブ10の上端部であり、上下方向で接触部13の上端に位置する。この先端部14は、接合部30よりも上方側に位置しており、負極タブ20に接合されていない部分となる。
また、正極タブ10では、図8に示すように、板厚が、先端側よりも根元側のほうが大きくなるように構成されている。根元部11の板厚T1が、接触部13の板厚T2よりも大きく形成されている。また、根元部11よりも先端側で、屈曲部12と接触部13との間の部分では、板厚T3に形成されている。この板厚T3は、例えば接触部13の板厚T2と同じ厚さに形成されている。なお、図8には、正極タブ10の延在方向が一点鎖線で示されている。
さらに、正極タブ10は、例えばプレス加工により、屈曲部12を有する形状に成形される。屈曲部12が形成される前の形状(プレス前形状)は、例えば図9に示すように、上下方向に沿って延在し、根元部11と接触部13との間に傾斜部15が設けられている。傾斜部15は、接触面10aとは反対側の面10b(積層方向で他方側の面)に設けられ、根元部11側から接触部13側へと板厚が徐々に薄くなるように形成されている。この傾斜部15を含む部分が積層方向の一方側へと屈曲されるようにプレス加工されることにより、屈曲部12が形成される。なお、屈曲部12はプレス加工に限らず、既知の方法で成形されてよい。
負極タブ20では、セル本体4から突出している部分において、延在方向の根元側(セル本体側)から先端側に向けて順番に、根元部21、屈曲部22、接触部23、先端部24が形成されている。
根元部21は、セル本体4から突出した部分であり、上下方向に沿って延在している。この根元部21は、相対的にセル本体4に近い側(根元側)の部分である。
屈曲部22は、上下方向に対して屈曲した部分であり、正極タブ10に向けて屈曲している。負極タブ20では、セル本体4から上下方向の上方に延在した板材が屈曲部22で屈曲し、積層方向の他方側(接合対象となる正極タブ10側)に向けて延在する。
接触部23は、正極タブ10に面接触する部分であり、屈曲部22よりも先端側で上下方向に沿って延在している。この接触部23は、相対的にセル本体4から遠い側(先端側)の部分である。そして、接触部23のうち積層方向で他方側の面が接触面20aを形成している。接触面20aは、上下方向および板幅方向に沿って広がる平面であり、積層方向の他方側を向いている。この接触面20aは、正極タブ10と面接触する。
また、接触部23には、図6に示すように、正極タブ10との接合部30が設けられている。例えば、接合部30がレーザ溶接によって形成された溶接部である場合、レーザ溶接の走査方向は負極タブ20の板幅方向に沿っている。
先端部24は、負極タブ20の上端部であり、上下方向で接触部23の上端に位置する。この先端部24は、接合部30よりも上方側に位置しており、正極タブ10に接合されていない部分となる。
また、負極タブ20では、図8に示すように、板厚が、先端側よりも根元側のほうが大きくなるように形成されている。根元部21の板厚t1は、接触部23の板厚t2よりも大きく形成されている。また、屈曲部22よりも先端側で、屈曲部22と接触部23との間の部分では、板厚t3に形成されている。この板厚t3は、例えば接触部23の板厚t2と同じ厚さに形成されている。なお、図8には、負極タブ20の延在方向が二点鎖線で示されている。
さらに、負極タブ20は、例えばプレス加工により、屈曲部22を有する形状に成形される。屈曲部22が形成される前の形状(プレス前形状)は、正極タブ10と同様、上下方向に沿って延在し、根元部21と接触部23との間に傾斜部25が設けられている。傾斜部25は、接触面20aとは反対側の面20b(積層方向で一方側の面)に設けられ、根元部21側から接触部23側へと板厚が徐々に薄くなるように形成されている。この傾斜部25を含む部分が積層方向の他方側へと屈曲されるようにプレス加工されることにより、屈曲部22が形成される。なお、屈曲部22はプレス加工に限らず、既知の方法で成形されてよい。
このように構成された正極タブ10と負極タブ20とが接合された組電池1では、通電時に、図10に示すように、正極タブ10から負極タブ20へと電流が流れる。第1実施形態では、正極タブ10と負極タブ20とはそれぞれに根元側の板厚が先端側の板厚よりも厚く形成されている。そのため、正極タブ10と負極タブ20とにおいて、通電によりタブで生じた熱は、タブ内部において相対的に熱抵抗の低いほう、すなわち板厚の薄い部分から板厚の厚い部分へと熱伝導する。つまり、通電により正極タブ10と負極タブ20とに生じた熱は、各タブの先端側から根元側へと移動するため、各タブのうちセル本体側へと熱伝導させやすくなる。そして、各タブからセル本体4へと熱が伝達される。
各タブからセル本体4へと伝達された熱は、例えば図11に示すように、セル本体4から中間板3に伝達し、中間板3から冷却液9へと放熱される。これにより、組電池1の通電時には、正極タブ10の温度上昇を抑制することができ、かつ負極タブ20の温度上昇を抑制することができる。その結果、組電池1の通電時、タブの温度上昇に伴うタブの変形を抑制することができるため、タブ同士の接合部30に生じる応力を低減することができる。
例えば、組電池1の通電時に、正極タブ10と負極タブ20とが互いに変形しようとする際、正極タブ10の熱膨張係数と負極タブ20の熱膨張係数との差によって、基準温度に対する正極タブ10の変形量と負極タブ20の変形量とに差が生じる。いわゆるバイメタル変形が生じる。この場合、正極タブ10と負極タブ20とはそれぞれ、上下方向に伸びるように変形するとともに、水平方向(板幅方向と積層方向とを含む)に伸びるように変形する。正極タブ10は負極タブ20よりも熱膨張係数が大きいため、基準温度に対して正極タブ10のほうが負極タブ20よりも伸びようとする(変形量が大きくなる)。この変形量が大きくなると接合部30に応力が集中する。そこで、組電池1では、この応力集中の発生を抑制するために、正極タブ10と負極タブ20の温度上昇を抑制するように構成されている。
ここで、第1実施形態の組電池1(実施例1)と、厚さが均一のタブ構造(比較例1、比較例2)とを比較する。なお、比較例1のタブ構造100を図28に例示し、比較例2のタブ構造200は図29に例示する。また、実施例1と比較例1と比較例2とはいずれも、正極タブはアルミニウム(Al)からなり、負極タブは銅(Cu)からなる。
比較例1は、図28に示すように、タブ全体が均一の厚さに形成された正極タブ110と負極タブ120とを有する。例えば、比較例1の正極タブ110の板厚は、実施例1の正極タブ10における接触部13の板厚T2と同じ厚さに形成されている。比較例1の負極タブ120の板厚は、実施例1の負極タブ20における接触部23の板厚t2と同じ厚さに形成されている。
比較例2は、図29に示すように、比較例1の板厚の二倍の厚さで、タブ全体が均一の厚さに形成された正極タブ210と負極タブ220とを有する。例えば、比較例2の正極タブ210の板厚は、実施例1の正極タブ10における接触部13の板厚T2の二倍の厚さに形成されている。比較例2の負極タブ220の板厚は、実施例1の負極タブ20における接触部23の板厚t2の二倍の厚さに形成されている。
また、比較例1のタブ構造100では、通電による熱で、図28に示すように、タブ同士に変形が生じる。正極タブ110と負極タブ120は所定の板幅を有するため、板幅方向の中央位置に比べて板幅方向の両端位置において、熱膨張係数の差による変形の影響を受けやすい。その結果、タブ同士が板幅方向に対して湾曲した形状、言い換えればタブ同士が積層方向に反り返るように変形する。そして、正極タブ110と負極タブ120との接合部は板幅方向に沿って延在しているため、この変形が生じることで、タブ同士の接合部のうち板幅方向の両端側に応力が集中する。
そして、通電時に生じる応力と温度について、実施例1と比較例1と比較例2との実験結果を図12および図13に例示した。なお、図12および図13には、比較例1については白抜きの棒グラフ、比較例2については斜線の棒グラフ、実施例1についてはドット模様の棒グラブで、通電時の応力と温度とが示されている。また、図13に示すAl側の応力は、実施例1については、図6に示す正極タブ10側の接合部30に生じる応力を表す。図13に示すCu側の応力は、実施例1については、図6に示す負極タブ20側の接合部30に生じる応力を表す。同様に、比較例1と比較例2についても、Al側は正極タブ側、Cu側は負極タブ側を表す。
図12に示すように、通電時に実施例1で生じる最高温度は、通電時に比較例1で生じる最高温度よりも低い。また、通電時に比較例2で生じる最高温度は、通電時に実施例1で生じる最高温度よりも低い。この図12に示された実験結果から、実施例1および比較例2は比較例1よりも通電時の発熱に対してタブの温度上昇を抑制することができる。さらに、比較例2は実施例1よりもタブの温度上昇を抑制することができる。
しかしながら、図13に示すように、通電時に比較例2のタブ同士の接合部に生じる応力は、通電時に比較例1のタブ同士の接合部に生じる応力よりも大きい。これに対して、通電時に実施例1のタブ同士の接合部30に生じる応力は、通電時に比較例1のタブ同士の接合部に生じる応力よりも小さい。より詳細には、実施例1の正極タブ10側(Al側)で生じる応力は比較例1の正極タブ110側(Al側)で生じる応力よりも小さく、かつ実施例1の負極タブ20側(Cu側)で生じる応力は比較例1の負極タブ120側(Cu側)で生じる応力よりも小さい。
比較例2のようにタブの板厚を厚くしてタブの断面積を増やすことにより、熱抵抗および電気抵抗が下がるため、タブの温度を下げることが可能である。しかしながら、比較例2のようにタブ全体の板厚が増大すると、タブの温度を低下できるものの、剛性が高くなり、熱膨張による変形を吸収できなくなることに加え、重量化によって振動による負荷が増大する、という背反が生じてしまう。タブの重量が増加して振動特性が悪化すると、図13に示す比較例2のように、タブの根元側に掛かる応力が増加する可能性がある。これに対して、実施例1によれば、このような背反が生じずに、比較例1や比較例2よりもタブ同士の接合部30に生じる応力を低減することができる。
以上説明した通り、第1実施形態によれば、正極タブ10と負極タブ20とがいずれも、根元側の板厚が先端側の板厚よりも厚く形成されているため、タブで生じた熱がセル本体側へと熱伝導しやすい。これにより、通電により正極タブ10と負極タブ20で生じた熱がセル本体4へと伝わりやすくなり、タブの温度上昇を抑制することができる。その結果、通電時にタブの温度上昇を抑えることができ、タブの温度上昇に伴うタブの変形を抑えることができるので、タブ同士の接合部30に生じる応力を低減することができる。
また、正極タブ10と負極タブ20とでは、根元側の板厚が厚いことにより、タブの熱容量が増加するため、通電時にタブの温度を低下させることができる。さらに、正極タブ10と負極タブ20との根元側の部分では、本発明を適用しない場合に比べて、断面積を大きくできるため、電気抵抗を下げることができ、通電時の発熱量を低減できる。さらに、この根元側の部分で断面積が大きいことにより、タブの熱抵抗が低下する。そのため、タブの根元側の部分は自身で発生した熱に加えて、先端側の部分で発生した熱も伝えなければはらないため、熱抵抗が低いことが好ましい。これにより、通電時のタブの冷却効果が向上する。接合部30の応力はタブの温度が上がると高くなる傾向がある。本発明では、通電時にタブの温度を下げることができるので、接合部30に生じる応力を下げることができる。
また、正極タブ10と負極タブ20とでは、先端側の板厚が薄いため、タブの質量増加による共振周波数の低下という背反影響と、振動時のタブの根元側での応力増加という背反影響とを小さく抑えることができる。つまり、第1実施形態の正極タブ10および負極タブ20によれば、タブの断面積に関して、先端側の断面積を小さくすることによって、振動影響を抑えて根元側の断面積を大きくすることができ、タブの温度上昇を抑制することができる。
さらに、正極タブ10と負極タブ20とでは、先端側の板厚が薄いことにより、この部分で変形を吸収しやすくなり、タブの柔軟性を確保できる。これにより、根元側の板厚を厚くしても、柔軟性の低下による応力増大という背反影響を小さく抑えることができる。
なお、正極タブ10と負極タブ20とのどちらも屈曲部12,22を含む曲げ部分よりも先端側が肉を薄くして断面積を減じた部分である。この断面積が変わる部分はR形状になっており、加工性や電流の流れに配慮した形状になっている。また、肉厚の変化は圧延あるいはプレス加工によって、曲げ加工と同時に行う。
また、第1実施形態の変形例として、接合部30は、溶接により形成された溶接部に限定されず、接着剤により接着された接着部であってもよい。
また、第1実施形態の変形例として、正極タブ10と負極タブ20とのそれぞれについて、板厚が根元側から先端側へと徐々に薄くなるように形成されてもよい。例えば、図14に示すように、変形例の正極タブ10では、屈曲される前の形状について、接触面10aと反対側の面10bが、全体的に上下方向に対して傾斜した傾斜面により形成されている。この正極タブ10は、根元側の板厚T1、中間部分の板厚T3、先端側の板厚T2の順に徐々に板厚が薄くなる。あるいは、図15に示すように、別の変形例として、正極タブ10は、接触面10aを含む積層方向で一方側の面が、全体的に上下方向に対して傾斜した傾斜面により形成されている。なお、変形例の負極タブ20についても、図14と図15に示す正極タブ10と対になる形状にすることが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、正極タブ10と負極タブ20とのそれぞれに、段差部が設けられている。なお、第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
第2実施形態の組電池1では、図16および図17に示すように、正極タブ10が段差部16を有し、負極タブ20が段差部26を有する。
正極タブ10では、セル本体4から突出している部分において、延在方向の根元側から先端側に向けて順番に、根元部11、段差部16、屈曲部12、接触部13、先端部14が形成されている。段差部16は、根元部11と屈曲部12との間に設けられている。
また、段差部16は、図17に示すように、接触面10aとは反対側の面10bに設けられ、根元側の板厚が先端側の板厚よりも厚くなるように形成されている。つまり、正極タブ10では段差部16を境にして板厚が変化する。例えば、根元部11は均一の板厚T1に形成されている。段差部16よりも先端側の部分の板厚T3は、根元部11の板厚T1よりも薄く形成されている。また、接触部13は均一の板厚T2に形成されている。そして、この板厚T2は中間部分の板厚T3と同じ厚さである。つまり、段差部16よりも先端側の板厚は、板厚T2で均一に形成されている。
例えば、屈曲部12が形成される前の形状(プレス前形状)は、図18に示すように、段差部16よりも先端側が上下方向に沿って延在している。この段差部16よりも先端側の部分が積層方向の一方側へと屈曲されることによって、屈曲部12が形成される。
負極タブ20では、セル本体4から突出している部分において、延在方向の根元側から先端側に向けて順番に、根元部21、段差部26、屈曲部22、接触部23、先端部24が形成されている。段差部26は、根元部21と屈曲部22との間に設けられている。
また、段差部26は、図17に示すように、接触面20aとは反対側の面20bに設けられている。この段差部26は、負極タブ20において、根元側の板厚が先端側の板厚よりも厚くなるように形成されている。つまり、段差部26を境にして板厚が変化する。例えば、根元部21は均一の板厚t1に形成されている。段差部26よりも先端側の部分の板厚t3は、根元部21の板厚t1よりも薄く形成されている。また、接触部23は均一の板厚t2に形成されている。そして、この板厚t2は中間部分の板厚t3と同じ厚さである。つまり、段差部26よりも先端側の板厚は、板厚t2で均一に形成されている。
例えば、屈曲部22が形成される前の形状は、正極タブ10と同様、段差部26よりも先端側が上下方向に沿って延在している。この段差部26よりも先端側の部分が積層方向の他方側へと屈曲されることによって、屈曲部22が形成される。
このように構成された第2実施形態の組電池1では、通電時に、図19に示すように、短い通電経路を形成するようにして、正極タブ10から負極タブ20へと電流が流れる。この正極タブ10と負極タブ20との接合状態において、接触面10a,20aとは反対側の面10b,20bすなわち外側の面に、段差部16,26が設けられていることにより、通電経路は、内側の面に近い位置の短い経路かつ進路変更の少ない経路に形成される。電流が進路変更を少なく流れることにより、電気的な損失は少なくなる。つまり、電気的な損失による発熱量が低減する。そのため、第2実施形態によれば、段差部16,26が外側の面に設けられていることにより、通電時の損失が低減し、タブでの発熱量を低減することができる。
ここで、第2実施形態の組電池1(実施例2)と、厚さが均一のタブ構造(比較例1)と、段差部が逆側に設けられたタブ構造(比較例3)とを比較する。なお、比較例3のタブ構造300は図30に例示する。また、実施例2と比較例1と比較例3とはいずれも、正極タブはアルミニウム(Al)からなり、負極タブは銅(Cu)からなる。
比較例3は、図30に示すように、実施例2とは逆側に段差部316,326が設けられた正極タブ310と負極タブ320とを有する。段差部316は、正極タブ310のうち接触面と同じ側の面に設けられている。段差部326は、負極タブ320のうち接触面と同じ側の面に設けられている。また、正極タブ310の板厚は、実施例2の正極タブ10の板厚と同じである。負極タブ320の板厚は、実施例2の負極タブ20の板厚と同じである。
そして、通電時に生じる応力と温度について、実施例2と比較例1と比較例3との実験結果を図20および図21に例示した。なお、図20および図21には、比較例1については白抜きの棒グラフ、比較例3については斜線の棒グラフ、実施例2についてはドット模様の棒グラブで応力と温度とが示されている。
図20に示すように、通電時に実施例2のタブで生じる最高温度は、通電時に比較例1のタブで生じる最高温度よりも低い。また、通電時に比較例3のタブで生じる最高温度は、通電時に実施例2のタブで生じる最高温度と同じである。この図20に示された実験結果から、実施例2と比較例3とは、比較例1よりもタブの温度上昇を抑制することができる。さらに、比較例3は実施例2と同程度にタブの温度上昇を抑制することができる。
しかしながら、図21に示すように、通電時に比較例3のダブ同士の接合部に生じる応力は、通電時に比較例1のタブ同士の接合部に生じる応力と同じ大きさである。つまり、比較例3では、比較例1よりも応力を低減できていない。また、この比較例3のタブ構造では、図30に示すように、接合状態の内側に面に段差部316,326が設けられているため、電流が短い経路を流れようとする際に、通電経路が進路変更の多い経路となり、電気的な損失が大きくなってしまう。これ対して、通電時に実施例2のタブ同士の接合部30に生じる応力は、通電時に比較例1のタブ同士の接合部に生じる応力よりも小さい。より詳細には、実施例2の正極タブ10側(Al側)で生じる応力は比較例1の正極タブ110側(Al側)で生じる応力よりも小さく、かつ実施例2の負極タブ20側(Cu側)で生じる応力は比較例1の負極タブ120側(Cu側)で生じる応力よりも小さい。
つまり、通電時にタブの温度上昇を抑制する効果は、実施例2は比較例3と同程度であるものの、応力の低減効果では、実施例2のほうが比較例3よりも優れている。実施例2によれば、比較例1や比較例3よりも接合部30に生じる応力を低減することができる。
以上説明した通り、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、タブの温度上昇を抑制することができるとともに、タブの温度上昇に伴うタブの変形を抑えることができる。その結果、通電時にタブ同士の接合部30に生じる応力を低減することができる。
また、第2実施形態によれば、段差部16,26が接合状態の外側の面に設けられていることにより、電気抵抗の増大を抑制することができる。これにより、電気的な損失を低減することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第1実施形態とは異なり、正極タブ10が平板状に形成されている。なお、第3実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
第3実施形態の組電池1では、図22に示すように、正極タブ10が平板状に形成され、図23に示すように、平板状の正極タブ10に、屈曲部22を有する負極タブ20が接合されている。
正極タブ10は、上下方向の下方側から上方側に向けて、根元部11、接触部13、先端部14の順に形成されており、全体が上下方向に沿って延在している。この正極タブ10の板厚は、全体が均一の厚さに形成されており、負極タブ20の根元部21の板厚よりも厚く形成されている。例えば、正極タブ10の板厚は、根元部21の板厚の二倍の厚さに形成されている。
負極タブ20は、根元部21と、屈曲部22と、接触部23と、先端部24とを有する。そして、負極タブ20は、正極タブ10よりも剛性が低い。第3実施形態では、負極タブ20の板厚が正極タブ10の板厚よりも薄いことにより、負極タブ20の剛性を正極タブ10の剛性よりも低くすることができる。図23に示すように、負極タブ20は、根元部21の板厚が接触部23の板厚よりも厚く形成されている。この根元部21の板厚は、正極タブ10の板厚の半分の厚さに形成されている。
このように、第3実施形態では、負極タブ20のみが根元側の板厚が先端側の板厚よりも厚く形成されている。さらに、根元側の板厚と先端側の板厚とが異なる厚さに形成された負極タブ20のみに屈曲部22が設けられている。これは、負極タブ20は、剛性が低く板材の曲げ加工がしやすいためである。一方、正極タブ10は、剛性が高く板材の曲げ加工がしづらいため、全体が平板状に形成されている。これにより、電池セル2の生産性、ひいては組電池1の生産性が向上する。
また、第3実施形態では、アルミニウム側のタブ(正極タブ10)を平板として、銅側のタブ(負極タブ20)のみを先端側の断面積が小さい形状としている。そして、両方のタブの電気抵抗を近い状態にしようとすると、アルミニウムは銅よりも電気抵抗率が高いため、正極タブ10の板厚を厚くすることになる。厚くなると曲げ剛性が高まるため、正極タブ10を平板として、曲げに対する欠陥発生防止や曲げ加工性を向上させている。
ここで、第3実施形態の組電池1(実施例3)と、厚さが均一のタブ構造(比較例1、比較例2)とを比較する。通電時に生じる応力と温度について、実施例3と比較例1と比較例2との実験結果を図24および図25に例示した。なお、図24および図25には、比較例1については白抜きの棒グラフ、比較例2については斜線の棒グラフ、実施例3についてはドット模様の棒グラブで応力と温度とが示されている。
図24に示すように、通電時に実施例3で生じる最高温度は、通電時に比較例1で生じる最高温度よりも低い。また、通電時に比較例2で生じる最高温度は、通電時に実施例3で生じる最高温度よりも低い。この図24に示された実験結果から、実施例3および比較例2は比較例1よりも通電時の発熱に対してタブの温度上昇を抑制することができる。さらに、比較例2は実施例3よりもタブの温度上昇を抑制することができる。
しかしながら、図25に示すように、通電時に比較例2のタブ同士の接合部に生じる応力は、通電時に比較例1のタブ同士の接合部に生じる応力よりも大きい。これに対して、通電時に実施例3のタブ同士の接合部30に生じる応力は、通電時に比較例1のタブ同士の接合部に生じる応力よりも小さい。より詳細には、実施例3の正極タブ10側(Al側)で生じる応力は比較例1の正極タブ110側(Al側)で生じる応力よりも小さく、かつ実施例3の負極タブ20側(Cu側)で生じる応力は比較例1の負極タブ120側(Cu側)で生じる応力よりも小さい。
以上説明した通り、第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、通電による熱で正極タブ10および負極タブ20が温度上昇することを抑制でき、タブの変形量を抑えることができる。その結果、通電時にタブ同士の接合部30に生じる応力を低減することができる。
また、第3実施形態の変形例として、負極タブ20は、図26に示すように、接触面20aとは反対側の面20bに段差部26が設けられた構造であってもよい。要するに、第3実施形態の負極タブ20として、上述した第1実施形態の構造、または第2実施形態の構造を適用することが可能である。
また、本発明は、上述した各実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、各実施形態では、タブの板幅が一定の形状において、正極タブ10の板厚と負極タブ20の板厚とが、根元側と先端側とで異なる厚さに形成されている。本発明はこれに限定されず、タブの板厚が一定(均一)の形状において、正極タブ10の板幅と負極タブ20の板幅とが、根元側と先端側とで異なる幅に形成されてもよい。
この変形例として、図27に示すように、正極タブ10と負極タブ20とはいずれも、セル本体4から突出している部分において、根元側から先端側へと徐々に板幅が狭くなるように形成されている。この正極タブ10と負極タブ20とはいずれも板厚が均一に形成されている。このように板厚が均一で先端側の板幅が根元側の板幅よりも狭く形成された正極タブ10および負極タブ20によれば、板幅を変化させることにより、根元側の断面積が先端側の断面積よりも大きくできる。
要するに、本発明では、板厚が変化するのか、あるいは板幅が変化するのかを問わず、タブの延在方向と直交する平面の断面積について、セル本体4に近い側(根元側)の断面積が、セル本体4から遠い側(先端側)の断面積よりも大きく形成されていればよい。また、少なくとも負極タブ20は、根元側の断面積が先端側の断面積よりも大きく形成されていればよい。さらに、根元側の断面積が先端側の断面積より大きく形成されたタブには、上述した屈曲部12または屈曲部22が設けられていればよい。
また、第3実施形態では、正極タブ10が平板状、負極タブ20は根元側の板厚と先端側の板厚とが異なる厚さに形成された形状となっているが、本発明は、これに限定されない。例えば、上述した例とは反対に、正極タブ10は負極タブ20よりも熱膨張係数の小さい金属材料からなるタブであり、負極タブ20は正極タブ10よりも熱膨張係数の大きい金属材料からなるタブである場合、負極タブ20が平板状、正極タブ10が根元側の板厚と先端側の板厚とが異なる厚さに形成された形状となる。つまり、正極側と負極側とのうち、少なくとも相対的に熱膨張係数の小さい金属材料からなるタブが、根元側の板厚と先端側の板厚とが異なる厚さに形成される。要するに、本発明では、正極側と負極側とのうち少なくとも一方の極のタブが、根元側の断面積と先端側の断面積とが異なる大きさに形成された形状であればよい。
1 組電池
2 電池セル
4 セル本体
5 正極
6 負極
10 正極タブ
10a 接触面
10b 反対側の面
11 根元部
12 屈曲部
13 接触部
14 先端部
16 段差部
20 負極タブ
20a 接触面
20b 反対側の面
21 根元部
22 屈曲部
23 接触部
24 先端部
26 段差部
30 接合部
T1,T2,T3,t1,t2,t3 板厚

Claims (4)

  1. セル本体と、前記セル本体から突出し、互いに熱膨張係数の異なる金属材料からなる板状の正極タブおよび負極タブと、を有する電池セルを複数備え、
    複数の前記電池セルが積層された状態で、前記電池セルの一方の極のタブが、隣り合う電池セルの他方の極のタブに接合され、電気的に接続された組電池であって、
    前記正極タブと前記負極タブとのうち少なくとも一方の極のタブは、タブの延在方向と直交する平面の断面積について、前記セル本体に近い根元側の断面積が、前記セル本体から遠い先端側の断面積よりも大きく形成されている
    ことを特徴とする組電池。
  2. 前記根元側の断面積が前記先端側の断面積よりも大きく形成されたタブは、
    前記隣り合う電池セルの他方の極のタブと接触する面とは反対側の面に、前記根元側の板厚が前記先端側の板厚よりも厚くなるように設けられた段差部を有し、
    前記段差部は、前記根元側の部分と前記先端側の部分との間に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  3. 前記負極タブのみが、前記根元側の断面積が前記先端側の断面積よりも大きく形成され、
    前記正極タブは、平板状に形成され、
    前記負極タブは、前記正極タブよりも剛性が低く、前記隣り合う電池セルの前記正極タブに向けて屈曲している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の組電池。
  4. 前記根元側の断面積が前記先端側の断面積よりも大きく形成されたタブは、前記正極タブと前記負極タブとが接合された接合部よりも前記セル本体に近い根元側の断面積が、前記接合部よりも前記セル本体から遠い先端側の断面積に比べて大きく形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の組電池。
JP2020125788A 2020-07-22 2020-07-22 組電池 Active JP7327311B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020125788A JP7327311B2 (ja) 2020-07-22 2020-07-22 組電池
CN202110817781.3A CN113972350A (zh) 2020-07-22 2021-07-20 组电池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020125788A JP7327311B2 (ja) 2020-07-22 2020-07-22 組電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022021909A true JP2022021909A (ja) 2022-02-03
JP7327311B2 JP7327311B2 (ja) 2023-08-16

Family

ID=79586281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020125788A Active JP7327311B2 (ja) 2020-07-22 2020-07-22 組電池

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7327311B2 (ja)
CN (1) CN113972350A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005340005A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Nissan Motor Co Ltd 二次電池及び組電池
JP2007026907A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Toyota Motor Corp 電池及び組電池の製造方法
JP2009110812A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Nissan Motor Co Ltd 電池及びその製造方法
JP2012038495A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Hitachi Maxell Energy Ltd 非水電解質電池モジュール
JP2018041818A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社フジクラ 蓄電デバイス、蓄電モジュール、及び、蓄電モジュールの製造方法
JP2019061830A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 Tdk株式会社 蓄電モジュール及び蓄電パック

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3193283B2 (ja) * 1996-01-16 2001-07-30 株式会社日立製作所 ナトリウム2次電池
JP2008181822A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Sanyo Electric Co Ltd 電池パック及びその製造方法
JP5831924B2 (ja) * 2011-03-31 2015-12-09 Necエナジーデバイス株式会社 電池パック
CN202423596U (zh) * 2011-11-15 2012-09-05 宏致电子股份有限公司 电源连接器
CN103647113B (zh) * 2013-12-25 2015-08-26 国网上海市电力公司 一种储能钠硫电池模块的主电源线引出结构
JP2019133741A (ja) * 2016-05-26 2019-08-08 ヤマハ発動機株式会社 蓄電モジュール

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005340005A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Nissan Motor Co Ltd 二次電池及び組電池
JP2007026907A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Toyota Motor Corp 電池及び組電池の製造方法
JP2009110812A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Nissan Motor Co Ltd 電池及びその製造方法
JP2012038495A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Hitachi Maxell Energy Ltd 非水電解質電池モジュール
JP2018041818A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社フジクラ 蓄電デバイス、蓄電モジュール、及び、蓄電モジュールの製造方法
JP2019061830A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 Tdk株式会社 蓄電モジュール及び蓄電パック

Also Published As

Publication number Publication date
JP7327311B2 (ja) 2023-08-16
CN113972350A (zh) 2022-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7288341B2 (en) Battery frame and battery
CN107534106B (zh) 通过使用双金属片而具有改善的安全性的锂二次电池
KR20140115952A (ko) 버스 바, 전자 부품 및 전자 부품의 제조 방법
JP6631866B2 (ja) 蓄電装置
JP5397436B2 (ja) 二次電池
JPWO2004088784A1 (ja) ラミネート型電池用の放熱部材およびその製造方法
JP5320404B2 (ja) 電気化学デバイス
KR101933810B1 (ko) 냉각 장치, 냉각 장치의 제조 방법 및 전력 회로
JP2010135148A (ja) セルユニット、電池モジュール、および組電池
JP5207283B2 (ja) 組電池および電池パック
JP5558878B2 (ja) 組電池、抵抗溶接方法および組電池の製造方法
JP2022021909A (ja) 組電池
JP2008091036A (ja) 組電池
KR101124964B1 (ko) 이차전지의 양극리드 또는 음극리드를 외부 부재와 연결하는 방법
JP7327292B2 (ja) 組電池
JP2011065855A (ja) 二次電池の形状
CN116548095A (zh) 热电转换模块和热电转换模块的制造方法
JP2008186977A (ja) サーモモジュールおよびその製造方法
CN111279521B (zh) 蓄电装置
KR20210013539A (ko) 적층 탭, 극편, 배터리 셀과 배터리
JP2020188157A (ja) 半導体モジュール部品
JP2015056341A (ja) 蓄電モジュール
US11728550B2 (en) Sealed battery
JP2020119661A (ja) 電池モジュール
JP7028825B2 (ja) 組電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7327311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151