JP2009107668A - シート部材剥離装置及びシート部材剥離方法 - Google Patents

シート部材剥離装置及びシート部材剥離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保持シートにある程度の期間保持されていた貼付用のシート部材と保持シートとの粘着性が良すぎるために剥がれ難くなっているような場合等でも、確実にシート部材を保持シートから剥離できるようにすること。
【解決手段】先ず、剥離プレート36の剥離エッジ部36aにより、その導入部36b上を摺接して移動されてくる保持シート34aを曲折してシート部材34bをいったん剥離する。次に、シート部材34bがいったん剥離された保持シート34aを後段の剥離プレート40の導入部40bに導いてシート部材34bを保持シート34aに貼り付ける。次に、剥離プレート40の剥離エッジ部40aにより、その導入部40b上を摺接して移動されてくる保持シート34aを曲折してシート部材34bの一部を剥離する。そして、吸着手段44により、当該シート部材34bを吸着して保持シート34aから剥離する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品等の物品に貼り付けるためのラベルや粘着テープ等の貼付用のシート部材を剥離する技術に関し、より詳細には、一方の面側に貼付用のラベル等が粘着されている台紙やフィルム材等の保持シートを曲折して、その曲折位置のラベル等を保持シートから剥離するシート部材剥離装置及びシート部材剥離方法に関する。
図1は従来のラベル剥離装置の構成を概略的に示したものであり、複数枚のラベルが長手方向に所定の間隔をおいて粘着されている帯状の台紙(以下、「ラベル付台紙」ともいう。)から1枚ごとにラベルを剥離する場合の装置構成を示している。このラベル剥離装置では、供給ローラ10に巻回されたラベル付台紙12(台紙12aにラベル12bが粘着されたもの)を、案内ローラ14を介して剥離プレート16に誘導し、後述するように剥離プレート16の先端部を経由してラベル12bが剥離された台紙12aを、1対の引取りローラ18によって引き取り、巻取りローラ20に巻き取って回収する。剥離プレート16の先端近傍(ラベル付台紙12の移動方向の先端部近傍)には、その上方に真空吸着ヘッド22が上下方向に移動可能に配置されている。この剥離プレート16には、その先端部が鋭角に曲折されている剥離エッジ部16aが形成されている。
このため、図2(a)に示すように、剥離プレート16の水平面に摺接して移動されてきたラベル付台紙12(帯状の台紙12aの摺接面と反対側の面に複数枚のラベル12bが粘着されているもの)は、その剥離エッジ部16aによって曲折され、ラベル12bの一部が台紙12aから剥離される。この状態で1対の引取りローラ18の駆動を停止してラベル付台紙12の移動を停止した後、真空吸着ヘッド22が降下してラベル12bを吸着して剥離する。
その際、図2(b)に示すように、真空吸着ヘッド22はラベル12bに近接し、そのラベル12bの台紙12aから剥離した一部分を吸着した後、ラベル12bの全体を台紙12aから剥離する。真空吸着ヘッド22によるラベル12bの剥離が終了すると、1対の引取りローラ18を再駆動し、ラベル12bが剥離された台紙12aの引き取りを再開する。
その一方で、ラベル12bを吸着保持した真空吸着ヘッド22は、図2(c)に示すように、搬送機構(図示せず)により所定の場所(貼付対象物が設置されている場所)まで搬送された後、降下して貼付対象物上にラベル12bを貼り付ける。
このように図1及び図2に示すラベル剥離装置によれば、帯状の台紙12aの一面側に複数枚のラベル12bが粘着されたラベル付台紙12からラベル12bを自動的に剥離して、所定の物品等(貼付対象物)に貼り付けることが可能である。
しかし、近年、台紙の厚さを薄くしてラベル付台紙の巻量の増加等を図ることが行われており、台紙の強度を保持すべく、比較的硬い台紙が使用されつつある。かかる硬い台紙が用いられたラベル付台紙からラベルを剥離しようとすると、剥離プレートの剥離エッジ部で曲折されるラベル付台紙が湾曲状に曲折されて、剥離プレートの剥離エッジ部で剥離されるべきラベルが台紙から剥離されず、真空吸着ヘッドがラベルに近接しても吸着できない場合が起こり得る。
かかる不都合に対処するには、ラベル付台紙が剥離エッジ部で曲折される際の曲率を可及的に小さくすることが有効である。本願出願人は、これを実現した装置構成を以前に提案している(特許文献1)。
この特許文献1に開示されたラベル剥離装置では、一面側に複数枚のラベルが長手方向に所定の間隔をおいて粘着されている台紙を所定方向に移動する移動手段と、前記台紙が曲折されてラベルの一部が台紙から剥離される剥離エッジ部が、前記台紙の移動方向の先端部に形成されている剥離プレートと、前記剥離エッジ部の近傍に設けられ、前記ラベルの一部が台紙から剥離されたとき、前記ラベルを吸着して台紙から剥離する吸着手段とを具備し、さらに、前記剥離エッジ部の先端を挟んで位置する、前記ラベルが粘着された台紙の他面側が摺接する剥離プレートの先端近傍の台紙摺接面と、前記ラベルが剥離された台紙の他面側が摺接する剥離プレートの先端近傍の台紙摺接面とに、前記台紙の各他面側を吸引する複数個の吸引孔が開口されている。かかる吸引孔の存在により、硬い台紙を用いた場合でも剥離エッジ部の先端での台紙の曲率を可及的に小さくできるので、台紙の曲折位置に到達したラベルは、その一部が確実に剥離され得る(図2(a)参照)。
特開2006−290412号公報
上述したように従来の技術では、硬い台紙が用いられたラベル付台紙からラベルを剥離しようとする際に生じる不都合(剥離エッジ部で曲折されるラベル付台紙が湾曲状に曲折されて、ラベルが台紙から剥離されず、真空吸着ヘッドがラベルに近接しても吸着できないという不都合)に対処する一つの方法として、ラベル付台紙が剥離エッジ部で曲折される際の曲率を可及的に小さくするようにした技術が提案されている(特許文献1)。
かかる不都合に対処する別の方法としては、台紙自体の強度を相応に保持する一方で比較的軟らかい材料で形成し、ラベル付台紙全体に軟性をもたせることが考えられる。
しかし、この方法では、剥離エッジ部でラベル付台紙が曲折されたときに、その曲折位置でのラベルが台紙から剥離されずにそのまま台紙と共に巻取りローラ側に回り込んでしまい、当該ラベルを真空吸着ヘッドで吸着(剥離)することができないといった不都合が起こり得る。図3はその場合の様子を模式的に示したものである。図示の例では、既に1枚のラベル12bが巻取りローラ20側に回り込んでいて、さらに次のラベル12bも、その一部分が真空吸着ヘッド22で吸着されずに巻取りローラ20側に回り込もうとしている状態が示されている。
このような課題(曲折位置でのラベルが台紙から剥離されず、そのまま台紙と共に回り込んでしまうこと)は、ラベル付台紙全体が軟らかい場合に限らず、硬い台紙が用いられている場合でもラベルと台紙の粘着性が高ければ、同様に起こり得る。
特に、保持シートとしてPET(ポリエチレンテレフタレート)やポリエステル等のフィルム材(キャリアフィルム)を使用し、貼付用シート部材として粘着性の高いテープを使用している場合、経時変化によりテープとキャリアフィルムとの密着性が上がっている可能性が高いので、曲折位置でのテープがキャリアフィルムから剥離されずにそのままキャリアフィルムと共に回り込んでしまう可能性が高くなる。つまり、剥離エッジ部でのテープの剥離が確実に行われず、当該テープを真空吸着ヘッドで吸着保持することができないため、搬送不具合をひき起こしてしまう。
さらに、キャリアフィルムにある程度の期間保持されていたテープは、キャリアフィルムとの粘着性が良すぎて剥がれ難く、しかも、コイル巻きされた状態で保管されているのでその保管時の締め付けにより更に剥がれ難くなっている。
本発明は、上記の従来技術における課題に鑑み創作されたもので、保持シートにある程度の期間保持されていた貼付用のシート部材と保持シートとの粘着性が良すぎるために剥がれ難くなっているような場合等でも、確実にシート部材を保持シートから剥離することができるシート部材剥離装置及びシート部材剥離方法を提供することを目的とする。
上記の従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態によれば、一方の面側に貼付用のシート部材が粘着されている保持シートから該シート部材を剥離する装置であって、前記保持シートを移動させる移動手段と、導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材の一部を剥離させる剥離エッジ部が先端部に形成されている第1の剥離プレートと、前記剥離エッジ部の近傍に配置され、前記シート部材の一部が剥離されたときに該シート部材を吸着して前記保持シートから剥離する吸着手段と、前記第1の剥離プレートの前段に設けられ、導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材をいったん剥離させる剥離エッジ部が先端部に形成されている第2の剥離プレートとを備え、前記第2の剥離プレートを経由してシート部材がいったん剥離された保持シートを前記移動手段により前記第1の剥離プレートの導入部に導いて該シート部材を該保持シートに貼り付けるようにしたことを特徴とするシート部材剥離装置が提供される。
本発明に係るシート部材剥離装置によれば、前段の第2の剥離プレートの剥離エッジ部により、移動されてくる保持シートからシート部材をいったん剥離することで、そのシート部材の保持シートに対する粘着性を低下させている。そして、シート部材がいったん剥離された保持シートを後段の第1のプレートの導入部に導いて、いったん剥離したシート部材を元の保持シートに貼り付けた後(シート部材の貼り直し後)、第1の剥離プレートの剥離エッジ部により、その保持シートからシート部材の一部を剥離し、吸着手段を介して当該シート部材を吸着(剥離)するようにしている。
このように本発明のシート部材剥離装置によれば、前段の剥離プレートにより保持シートからシート部材をいったん剥離して粘着性を弱めた後、シート部材の貼り直しを行うようにしているので、後段の剥離プレートにおいては、当該シート部材の保持シートからの剥離性が向上する。これによって、保持シートにある程度の期間保持されていたシート部材と保持シートとの粘着性が良すぎるために剥がれ難くなっているような場合等でも、当該シート部材を保持シートから確実に剥離することが可能となる。
また、本発明の他の形態によれば、一方の面側に貼付用のシート部材が粘着されている保持シートから該シート部材を剥離する方法であって、前段の剥離プレートの先端部に形成された剥離エッジ部により、当該剥離プレートの導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材をいったん剥離し、シート部材がいったん剥離された保持シートを移動手段により後段の剥離プレートの導入部に導いて該シート部材を該保持シートに貼り付けた後、前記後段の剥離プレートの先端部に形成された剥離エッジ部により、当該剥離プレートの導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材の一部を剥離し、前記シート部材の一部が剥離されたときに該シート部材を吸着手段により吸着して前記保持シートから剥離することを特徴とするシート部材剥離方法が提供される。
本発明に係るシート部材剥離装置及びシート部材剥離方法の他の構成上の特徴及びそれに基づく有利な利点等については、発明の実施の形態を参照しながら説明する。
図4は本発明の一実施形態に係るシート部材剥離装置の構成を断面図の形態で模式的に示したものである。
本実施形態に係るシート部材剥離装置30は、基本的には図1に示した装置構成と同様の構成を有している。すなわち、剥離対象の貼付用のシート部材34bを保持した保持シート34aがロール状に巻回されている供給ローラ32と、この供給ローラ32から引き出されて移動されてくるシート部材34bの付いた保持シート34aを案内するための案内ローラ(図1の案内ローラ14に相当)と、この案内ローラを介して移動されてくるシート部材34bの付いた保持シート34aからシート部材34bを剥離するための剥離プレート40と、この剥離プレート40の先端部を経由してシート部材34bが剥離された保持シート34aを引き取るための引取りローラ(図1の引取りローラ18に相当)と、この引取りローラを介して搬送されてくる保持シート34aを巻き取るための巻取りローラ42と、剥離プレート40の先端部の近傍の上方に上下方向に移動可能に配置された真空吸着ヘッド44とを備えている。
さらに、本発明を特徴付ける構成として、剥離プレート40の前段に予備的な剥離プレート36が配設されており、この剥離プレート36には、その先端部が鋭角に曲折されている剥離エッジ部36aが形成されている。剥離プレート36の導入部36b上を摺接して移動されてくるシート部材34bの付いた保持シート34aは、剥離エッジ部36aで曲折されて、シート部材34bが保持シート34aからいったん剥離される。この一時的な剥離を行わせるために、剥離プレート36と剥離プレート40との間に案内ローラ38が介在されている。つまり、剥離プレート36の剥離エッジ部36aでシート部材34bがいったん剥離された保持シート34aは、案内ローラ38を介して後段の剥離プレート40の導入部40bに導かれる。そして、この導入部40bにおいて、いったん剥離されたシート部材34bが元の保持シート34aに再度貼り付けられるようになっている。
後段の剥離プレート40にも、その先端部が鋭角に曲折されている剥離エッジ部40aが形成されており、剥離プレート40の導入部40b上を摺接して移動されてくるシート部材34bの付いた保持シート34aは、その剥離エッジ部40aで曲折されて、図示のようにシート部材34bの一部が保持シート34aから剥離される。剥離プレート40の先端部(剥離エッジ部40a)の近傍に配置された真空吸着ヘッド44は、図2に例示したように、シート部材34bの一部が剥離されたときに当該シート部材34bを吸着して保持シート34aから剥離する。
本発明を特徴付ける前段の剥離プレート36及び本来の剥離プレート40は、ステンレス鋼(SUS)から形成されており、三角錐の形状に成形されている。各プレート36,40の先端部(剥離エッジ部36a,40a)は、一方の面側にシート部材34bを保持した保持シート34aの他方の面側が摺接する面(水平面)と、シート部材34bが剥離された保持シート34aの他方の面側が摺接する面(傾斜面)とのなす角度が、好適には鋭角(30°〜60°)となるように成形されている。ただし、前段の剥離プレート36の剥離エッジ部36aについては、案内ローラ38と協働して一時的な剥離を行うことができれば十分であるので、角度的にはもう少し大きくてもよい(30°〜90°)。
また、前段の剥離プレート36と後段の剥離プレート40は、前段の剥離プレート36の先端部(剥離エッジ部36a)と後段の剥離プレート40の導入部40bとの間隔が、図示のように保持シート34aの厚さの2倍程度となるように配設されている。例えば、保持シート34aの厚さが0.1mmの場合、当該間隔が0.2mm程度となるように各プレート36,40を配置する。このような特定の間隔で配置することにより、各プレート36,40間に隙間が無くなり、剥離プレート36の剥離エッジ部36aでいったん剥離したシート部材34bを元の保持シート34aに再度貼り付ける際に、その貼り直しが確実に行えるようになる。
本実施形態では、剥離対象の貼付用のシート部材34bとして、粘着性を有したテープを例にとって説明する。かかるテープ(シート部材34b)は、後述するように半導体チップ等の電子部品と、この電子部品から発生する熱を放散させるための板状部材(「ヒートシンク」もしくは「ヒートスラブ」ともいう。)との間に介在されて使用される。つまり、このテープ34bは、電子部品から発せられた熱をヒートシンクに効率良く伝導させるための放熱促進用部材として機能する。このため、このテープ34bは熱伝導性のよい材料から形成されている。
本実施形態のシート部材剥離装置30では、剥離対象のテープ34bを保持する保持シートとして、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステル、プラスチック等からなるフィルム材(キャリアフィルム34a)を使用し、その形態として、キャリアフィルム34aの一方の面(各プレート36,40の面に摺接する側と反対側の面)と、片面に粘着剤が塗布されているテープ34bの該粘着剤が塗布されている側の面とを貼り合わせた2層構造のテープ付キャリアフィルム34を使用している。あるいは、テープ34bに粘着剤が塗布されていなくても、テープ34b自身に粘着性をもたせることで、キャリアフィルム34aに貼り合わせることも可能である。テープ34bに塗布する粘着剤としては、アクリル系粘着剤、エポキシ系、ポリエステル系などをベースにした粘着剤等を用いることができる。本実施形態では、テープ34bは、帯状のキャリアフィルム34aの長手方向に所定の間隔をおいて複数枚粘着されている。かかるテープ付キャリアフィルム34は、キャリアフィルム34aにテープ34bが貼り付けられている側の面を内側にして供給ローラ32に巻回されて保管されている(図4参照)。
なお、必要に応じてキャリアフィルム34aの一方の面(テープ34bの粘着剤が塗布されている側の面に接触する面)に離型剤が塗布されていてもよい。離型剤としては、例えば、高級脂肪酸とその誘導体、高融点ワックス、シリコーン油、ポリビニルアルコール等が用いられる。この離型剤の存在により、キャリアフィルム34aからのテープ34bの剥離が行い易くなる。
また、テープ付キャリアフィルム34の形態としては、上記の2層構造以外に、後述するようにテープ34bを挟んでその両面にキャリアフィルム34aと保護フィルム34cが貼り合わされた3層構造のものを使用してもよい。この場合、テープ34bの、キャリアフィルム34aに粘着されている側の面と反対側の面にも粘着剤が塗布されており、この反対側の面に透明な保護フィルム34cが粘着されたものを使用することができる。
かかる3層構造のものを使用する場合には、テープ34bの、キャリアフィルム34aに粘着される側の面に塗布する粘着剤の粘着力を、保護フィルム34cに粘着される側の面に塗布する粘着剤の粘着力よりも弱くなるように材料を選定する必要がある。このような選定を行うことで、真空吸着ヘッド44により、キャリアフィルム34aから保護フィルム34cと共にテープ34bを確実に剥離(吸着)することができる。
以上のように構成されたシート部材(テープ)剥離装置30において、供給ローラ32に巻回されたテープ付キャリアフィルム34は、図1の装置構成に示したような案内ローラ14を介して前段の剥離プレート36に誘導される。この剥離プレート36では、その先端部に形成された剥離エッジ部36aにより、その導入部36b上を摺接して移動されてくるキャリアフィルム34aを曲折してテープ34bをいったん剥離させる。テープ34bがいったん剥離されたキャリアフィルム34aは、図示のように案内ローラ38を介して後段の剥離プレート40の導入部40bに導かれる。そして、この剥離プレート40の導入部40bにおいて、いったん剥離されたシート部材34bが元の保持シート34aに再度貼り付けられる(シート部材34bの貼り直し)。さらに、剥離プレート40の先端部に形成された剥離エッジ部40aにより、その導入部40b上を摺接して移動されてくるキャリアフィルム34aを曲折して、図示のようにテープ34bの一部をキャリアフィルム34aから剥離させる。そして、図2に例示したように、剥離プレート40の先端部(剥離エッジ部40a)の近傍に配置された真空吸着ヘッド44により、テープ34bの一部が剥離されたときに当該テープ34bを吸着してキャリアフィルム34aから剥離する(吸着保持)。
このように各剥離プレート36,40を介してテープ34bが剥離されたキャリアフィルム34aは、図1の装置構成に示したような1対の引取りローラ18によって引き取られ、巻取りローラ42に巻き取られて回収される。
以上説明したように、本実施形態に係る貼付用シート部材(テープ)の剥離装置30及びその剥離方法によれば、前段の剥離プレート36の剥離エッジ部36aにより、移動されてくるテープ付キャリアフィルム34からテープ34bをいったん剥離することで、そのテープ34bのキャリアフィルム34aに対する粘着性を低下させている。そして、テープ34bがいったん剥離されたキャリアフィルム34aを案内ローラ38を介して後段のプレート40の導入部40bに導いて、いったん剥離したテープ34bを元のキャリアフィルム34aに貼り付けた後(テープ34bの貼り直し後)、剥離プレート40の剥離エッジ部40aにより、そのテープ付キャリアフィルム34からテープ34bの一部を剥離し、真空吸着ヘッド44を介して当該テープ34bを剥離するようにしている。
このように、前段の剥離プレート36によりキャリアフィルム34aからテープ34bをいったん剥離して粘着性を弱めた後、当該テープ34bの貼り直しを行うようにしているので、後段の剥離プレート40においては、当該テープ34bのキャリアフィルム34aからの剥離性が向上する。これによって、キャリアフィルム34aにある程度の期間保持されていたテープ34bとキャリアフィルム34aとの粘着性が良すぎるために剥がれ難くなっているような場合等でも、テープ34bをキャリアフィルム34aから確実に剥離することが可能となる。
また、いったん剥離したテープ34bの貼り直しを行う対象であるキャリアフィルム34aは元の剥離されたキャリアフィルム34aと同じであり、その貼り直し部分でのキャリアフィルム34aの移動速度は同じであるので、剛性のないテープ34bでも伸びるようなこともなく、搬送(移動)させることができる。さらに、剥離したテープ34bの貼り直しを行うのに別の対象物を用意する必要もないので、装置全体の構成を簡素化することができる。
次に、本実施形態に係るシート部材(テープ)剥離装置30を用いて剥離されたシート部材(テープ)の対象物への貼付の一例について、図5を参照しながら説明する。
先ず、図5(a)に示すように、保護フィルム34cと共にテープ34bを吸着保持した真空吸着ヘッド22は、搬送機構(図示せず)により所定の場所(貼付対象物であるヒートシンク50(アルミニウム(Al)からなるもの)が設置されている場所)まで搬送された後、降下してヒートシンク50上にテープ34bを貼り付ける。
次に、図5(b)に示すように、テープ34bに粘着されている保護フィルム34cを剥離する。これによって、テープ34bの粘着剤が塗布されている側の面が露出する。
次に、図5(c)に示すように、配線記録52の両面にそれぞれ複数の半導体素子(例えば、DRAM等のメモリ素子)54が搭載された電子部品56を、テープ34bの粘着剤が塗布されている側の面に実装する。
上述した実施形態では、貼付用シート部材(テープ34b)を保持するシートとしてPETやポリエステル等のフィルム材(キャリアフィルム34a)を使用した場合を例にとって説明したが、保持シートの形態がフィルム材に限定されないことはもちろんである。例えば、グラシン紙等を台紙(保持シート)として使用することも可能である。
また、保持シート(キャリアフィルム34a、グラシン紙等)は、最終的には巻取りローラ42(図4参照)により回収されて不要となるため、保持シートの属性としては必ずしも絶縁性を有している必要はなく、導電性の材料から形成されていてもよい。
従来のラベル剥離装置の構成を概略的に示す図である。 従来のラベル剥離装置の動作(ラベルの剥離、吸着保持、対象物への貼付)を説明するための図である。 従来のラベル剥離装置における問題点を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシート部材剥離装置の構成を模式的に示す断面図である。 図4の剥離装置を用いて剥離されたシート部材(テープ)の対象物への貼付の一例を説明するための図である。
符号の説明
30…シート部材(テープ)剥離装置、
32…供給ローラ(移動手段)、
34…テープ付キャリアフィルム、
34a…キャリアフィルム(保持シート)、
34b…テープ(貼付用のシート部材)、
34c…保護フィルム、
36,40…剥離プレート、
36a,40a…剥離プレートの先端部(剥離エッジ部)、
36b,40b…剥離プレートの導入部、
38…案内ローラ(移動手段)、
42…巻取りローラ(移動手段)、
44…真空吸着ヘッド(吸着手段)、
50…貼付対象物(ヒートシンク)。

Claims (5)

  1. 一方の面側に貼付用のシート部材が粘着されている保持シートから該シート部材を剥離する装置であって、
    前記保持シートを移動させる移動手段と、
    導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材の一部を剥離させる剥離エッジ部が先端部に形成されている第1の剥離プレートと、
    前記剥離エッジ部の近傍に配置され、前記シート部材の一部が剥離されたときに該シート部材を吸着して前記保持シートから剥離する吸着手段と、
    前記第1の剥離プレートの前段に設けられ、導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材をいったん剥離させる剥離エッジ部が先端部に形成されている第2の剥離プレートとを備え、
    前記第2の剥離プレートを経由してシート部材がいったん剥離された保持シートを前記移動手段により前記第1の剥離プレートの導入部に導いて該シート部材を該保持シートに貼り付けるようにしたことを特徴とするシート部材剥離装置。
  2. 前記第1及び第2の剥離プレートは、該第2の剥離プレートの先端部と該第1の剥離プレートの導入部との間隔が前記保持シート単体の厚さの2倍程度となるように配設されていることを特徴とする請求項1に記載のシート部材剥離装置。
  3. 前記第1及び第2の剥離プレートの各剥離エッジ部は、前記シート部材が粘着された保持シートの他方の面側が摺接する面と、該シート部材が剥離された保持シートの他方の面側が摺接する面とのなす角度が鋭角となるように成形されていることを特徴とする請求項1に記載のシート部材剥離装置。
  4. 前記貼付用のシート部材は、前記保持シートの長手方向に所定の間隔をおいて複数枚粘着されていることを特徴とする請求項1に記載のシート部材剥離装置。
  5. 一方の面側に貼付用のシート部材が粘着されている保持シートから該シート部材を剥離する方法であって、
    前段の剥離プレートの先端部に形成された剥離エッジ部により、当該剥離プレートの導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材をいったん剥離し、
    シート部材がいったん剥離された保持シートを移動手段により後段の剥離プレートの導入部に導いて該シート部材を該保持シートに貼り付けた後、
    前記後段の剥離プレートの先端部に形成された剥離エッジ部により、当該剥離プレートの導入部上を摺接して移動されてくる前記保持シートを曲折して前記シート部材の一部を剥離し、
    前記シート部材の一部が剥離されたときに該シート部材を吸着手段により吸着して前記保持シートから剥離することを特徴とするシート部材剥離方法。
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