JP2007320678A - 外層体の剥離方法及び剥離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な工程及び構成で、外層体を基板から良好且つ確実に剥離するとともに、高品質な剥離面を得ることを可能にする。
【解決手段】支持体剥離装置122では、チャック142a、142bがベースフイルム26を把持し、先ず、前記チャック142a、142bがS字カーブの速度パターンに沿って移動することにより、前記ベースフイルム26を貼り付け基板24aから剥がし始める。次いで、ベースフイルム26全体が貼り付け基板24aから剥離されるまでの間、チャック142a、142bは湾曲する速度パターンに沿って移動することにより、前記ベースフイルム26の剥離作業が終了する。
【選択図】図5
【解決手段】支持体剥離装置122では、チャック142a、142bがベースフイルム26を把持し、先ず、前記チャック142a、142bがS字カーブの速度パターンに沿って移動することにより、前記ベースフイルム26を貼り付け基板24aから剥がし始める。次いで、ベースフイルム26全体が貼り付け基板24aから剥離されるまでの間、チャック142a、142bは湾曲する速度パターンに沿って移動することにより、前記ベースフイルム26の剥離作業が終了する。
【選択図】図5
Description
本発明は、基板に貼り付けられた多層フイルムの外層体を、前記基板から剥離する外層体の剥離方法及び剥離装置に関する。
例えば、液晶パネル用基板、プリント配線用基板、PDPパネル用基板では、感光材料(感光性樹脂)層を有する感光性シート体(感光性ウエブ)を基板表面に貼り付けて構成されている。感光性シート体は、可撓性プラスチック支持体上に感光材料層と保護フイルムとが、順次、積層されている。
この種の感光性シート体は、保護フイルムが部分的又は全面的に剥離された後、感光材料層がガラス基板や樹脂基板等の基板に貼り付けられている。次いで、支持体が基板から剥離されることにより、感光材料層が貼り付けられた貼り付け基板が得られている。
例えば、特許文献1に開示されているフイルムの剥離方法及び剥離装置では、図15に示すように、ガス基板1を吸着して移動する基板吸着ハンド2と、前記ガラス基板1に貼り付けられているフイルムF(外層体)を挟持して剥離する第1クランパ3と、前記第1クランパ3を、図15中、左右に移動させるシリンダ4と、このシリンダ4を前後方向に移動させる水平ガイド5a、及び上下方向に移動させる垂直ガイド5bと、剥離した前記フイルムFを挟持する第2クランパ6と、前記剥離された前記フイルムFを水平方向に押し広げるフイルムプッシャ7とを備えている。
そこで、先ず、基板吸着ハンド2が、図15中、二点鎖線で示す水平姿勢に配置されてガラス基板1が載せられると、この基板吸着ハンド2は、前記ガラス基板1を吸着して起立する。
次いで、第1クランパ3は、ガラス基板1から外部に突出するフイルムFの一部を把持し、前記第1クランパ3がシリンダ4を介して任意の方向に移動する。このため、フイルムFは、ガラス基板1のコーナ部から剥離される。
さらに、第1クランパ3は、水平ガイド5a及び垂直ガイド5bの案内作用下に矢印方向に移動して、ガラス基板1からフイルムFを剥離した後、このフイルムFが第2クランパ6に受け渡される。その際、剥離されたフイルムFは、フイルムプッシャ7を介して水平方向に押し広げられ、各フイルムFが重ね合わされて収容される。
上記の特許文献1では、図16に示すように、剥離開始から時間T1までの間、ガラス基板1は、速度V1で上昇する一方、第1クランパ3は、速度(V2−V1)で下降している。これにより、フイルムFは、実質的に速度V2の剥離速度で剥離されている。
さらに、時間T1から時間T3までの間は、第1クランパ3が停止される一方、ガラス基板1は、速度V2で上昇している。このため、剥離中の相対速度V2が維持されると、している。
しかしながら、上記の特許文献1では、フイルム剥離開始時(時間0近傍)では、ガラス基板1の上昇と第1クランパ3の下降とによって、フイルムFには、急激な剥離開始動作が付与されている。このため、フイルムFには、特に感光性樹脂層に急激な力が付与されると、この感光性樹脂層に凝集破壊が発生し易いという問題がある。しかも、感光性樹脂層の破損された部分が塵埃となって基板等に付着するおそれがある。
さらに、フイルムFには、屈曲部を有する直線状の剥離速度パターンに沿って剥離動作が付与されている。従って、フイルムFの剥離作業中には、屈曲部に対応して急激に速度が変化する変化点P1、P2及びP3が存在している。このため、これらの変化点P1、P2及びP3では、フイルムFの剥離状態が急激に変化して感光性樹脂層の表面にスジが発生するという問題がある。この種の問題は、加速度と又は減速度を一定に保ってフイルムFを剥離する際にも、同様に発生している。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な工程及び構成で、外層体を基板から良好に剥離するとともに、高品質な剥離面を確実に得ることが可能な外層体の剥離方法及び剥離装置を提供することを目的とする。
本発明は、基板に貼り付けられた多層フイルムの外層体を、前記基板から剥離する外層体の剥離方法に関するものである。
この剥離方法は、把持機構により外層体を把持し、前記把持機構をS字カーブの速度パターン又は加速度パターンに沿って移動させる剥離開始工程と、前記剥離開始工程の後、前記外層体全体を基板から剥離するまでの間に、速度、加速度又は減速度が変化する変化領域を設定し、前記変化領域で、前記把持機構を湾曲する速度パターン、加速度パターン又は減速度パターンに沿って移動させる剥離工程とを有している。
ここで、湾曲する速度パターンとは、速度の急激な変化点がない、すなわち、屈曲部がない速度パターンをいう。なお、湾曲する加速度パターン及び湾曲する減速度パターンも同様である。
また、この剥離方法では、剥離開始工程の後、外層体全体を基板から剥離するまでの間に、把持機構の速度、加速度又は減速度が連続して変更されることが好ましい。
さらに、基板は、水平姿勢に保持された状態で、外層体が前記基板から剥離されることが好ましい。
さらにまた、本発明は、基板に貼り付けられた多層フイルムの外層体を、前記基板から剥離する外層体の剥離装置に関するものである。
剥離装置は、基板を水平姿勢に保持する基板保持機構と、外層体を把持し、前記外層体を前記基板から剥離する把持機構と、剥離開始時に、前記把持機構をS字カーブの速度パターン又は加速度パターンに沿って移動させる一方、前記剥離開始工程の後、前記外層体全体を前記基板から剥離するまでの間に、速度、加速度又は減速度が変化する変化領域を設定し、前記変化領域で、前記把持機構を湾曲する速度パターン、加速度パターン又は減速度パターンに沿って移動させる移動制御機構とを備えている。
本発明では、外層体の剥離開始時に、把持機構をS字カーブの速度パターン又は加速度パターンに沿って移動させている。このため、外層体を急激に剥がし始めることがなく、例えば、感光性樹脂層の凝集破壊を良好に阻止するとともに、破損による塵埃の発生を可及的に阻止することができる。一方、外層体が剥がれ始めた後に、速度又は加速度がS字カーブに沿って急速に上昇し、良好な剥離作業が遂行される他、該剥離作業の効率化が図られる。従って、簡単な工程及び構成で、感光性樹脂層の凝集破壊が発生することがなく、外層体を有効に剥離するとともに、剥離作業の効率化が容易に遂行可能になる。
さらに、剥離開始工程の後、外層体全体を基板から剥離するまでの間に、速度、加速度又は減速度が変化する変化領域を設定し、前記変化領域で、前記把持機構を湾曲する速度パターン、加速度パターン又は減速度パターンに沿って移動させている。これにより、外層体の剥離動作中に、剥離状態が急激に変化することがなく、例えば、感光性樹脂層の表面にスジ等が発生することを良好に防止することができ、高品質な剥離面(感光性樹脂層)を確実に得ることが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る外層体の剥離装置が組み込まれる製造装置20の概略構成図である。この製造装置20は、液晶又は有機EL用カラーフィルタ等の製作工程で、長尺状感光性ウエブ(長尺状ウエブ)22の感光性樹脂層29(後述する)をガラス基板24に熱転写する作業を行う。
図2は、製造装置20に使用される感光性ウエブ22の断面図である。この感光性ウエブ22は、可撓性ベースフイルム(外層体)26、クッション層(熱可塑性樹脂層)27、中間層(酸素遮断膜)28、感光性樹脂層29及び保護フイルム30を積層して構成される。なお、感光性ウエブ22は、ベースフイルム26、感光性樹脂層29及び保護フイルム30により構成されていてもよい。
ベースフイルム26は、ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成され、クッション層27は、エチレンと酸化ビニル共重合体で形成され、中間層28は、ポリビニルアルコールで形成され、感光性樹脂層29は、アルカリ可溶性バインダとモノマーと光重合開始材と着色剤を含む着色感光性樹脂組成物で形成され、保護フイルム30は、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等で形成される。
図1に示すように、製造装置20は、感光性ウエブ22をロール状に巻回した感光性ウエブロール22aを収容し、この感光性ウエブロール22aから前記感光性ウエブ22を送り出すウエブ送り出し機構32と、送り出された前記感光性ウエブ22の保護フイルム30に、幅方向に切断可能なハーフカット部位34を形成するハーフカット機構36と、一部に非接着部38aを有する接着ラベル38(図3参照)を保護フイルム30に接着させるラベル接着機構40とを備える。なお、ハーフカット機構36は、矢印A方向に所定の間隔だけ離間して2セット配設され、同時に2個所のハーフカット部位34を形成してもよい。
ラベル接着機構40の下流には、感光性ウエブ22をタクト送りから略連続送りに変更するためのリザーバ機構42と、前記感光性ウエブ22から保護フイルム30を所定の長さ間隔で剥離させる保護フイルム剥離機構44と、ガラス基板24を所定の温度に加熱した状態で貼り付け位置に搬送する加熱機構45と、前記保護フイルム30の剥離により露出した感光性樹脂層29を前記ガラス基板24に貼り付ける貼り付け機構46とが配設される。なお、貼り付け機構46によりガラス基板24に感光性ウエブ22が貼り付けられた積層体を、以下、貼り付け基板24aという。
貼り付け機構46における貼り付け位置の上流近傍には、感光性ウエブ22の境界位置であるハーフカット部位34を直接検出する検出機構47が配設されるとともに、前記貼り付け機構46の下流には、各ガラス基板24間の前記感光性ウエブ22を切断する基板間ウエブ切断機構48が配設される。この基板間ウエブ切断機構48の上流には、運転開始時及び運転終了時に使用されるウエブ切断機構48aが設けられる。
ウエブ送り出し機構32の下流近傍には、略使用済みの感光性ウエブ22の後端と、新たに使用される感光性ウエブ22の先端とを接合させる接合台49が配設される。この接合台49の下流には、感光性ウエブロール22aの巻きずれによる幅方向のずれを制御するために、フイルム端位置検出器51が配設される。
ハーフカット機構36は、ウエブ送り出し機構32に収容巻回されている感光性ウエブロール22aのロール径を算出するためのローラ対50の下流に配置される。ハーフカット機構36は、感光性ウエブ22の搬送方向(矢印A方向)に直交する方向に進退自在なスライド台52を備える。このスライド台52には、回転丸刃(カッタ)54が固着されるとともに、前記回転丸刃54に対向する位置には、感光性ウエブ22を挟んでカット受台56が配設される。
図2に示すように、ハーフカット部位34は、少なくとも保護フイルム30を切断する必要があり、実際上、この保護フイルム30を確実に切断するために感光性樹脂層29乃至中間層28まで切り込むように、回転丸刃54の切り込み深さが設定される。ハーフカット部位34は、回転丸刃54に代替して、例えば、固定丸刃や超音波を用いたカット方式の他、ナイフ刃、後述する帯状押し切り刃(トムソン刃)等で形成する方式を採用してもよい。なお、押し切り刃は、垂直方向の押し切り構成の他、斜め方向の押し切り構成を含む。
ハーフカット部位34は、ガラス基板24の間隔を設定するものであり、例えば、両側の前記ガラス基板24にそれぞれ10mmずつ入り込んだ位置に設定される。ガラス基板24間のハーフカット部位34で挟まれた部分は、後述する貼り付け機構46において感光性樹脂層29を前記ガラス基板24に額縁状に貼り付ける際のマスクとして機能するものである。
ラベル接着機構40は、ガラス基板24間に対応して保護フイルム30の残存部分30bを残すため、剥離側前方の剥離部分30aaと剥離側後方の剥離部分30abとを連結する接着ラベル38を供給する。図2に示すように、保護フイルム30は、残存部分30bを挟んで、先に剥離される部分を前方の剥離部分30aaとする一方、後に剥離される部分を後方の剥離部分30abとする。
図3に示すように、接着ラベル38は、短冊状に構成されており、例えば、保護フイルム30と同一の樹脂材で形成される。接着ラベル38は、中央部に粘着剤が塗布されない非接着部(微粘着を含む)38aを有するとともに、この非接着部38aの両側、すなわち、前記接着ラベル38の長手方向両端部に、前方の剥離部分30aaに接着される第1接着部38bと、後方の剥離部分30abに接着される第2接着部38cとを有する。
図1に示すように、ラベル接着機構40は、最大5枚の接着ラベル38を所定間隔ずつ離間して貼り付け可能な吸着パッド58a〜58eを備えるとともに、前記吸着パッド58a〜58eによる前記接着ラベル38の貼り付け位置には、感光性ウエブ22を下方から保持するための受台59が昇降自在に配置される。
リザーバ機構42は、上流側の感光性ウエブ22のタクト搬送と、下流側の前記感光性ウエブ22の連続搬送との速度差を吸収するが、さらにテンション変動を防ぐために、揺動自在な2連のローラ60で構成されるダンサー61を備えることが好ましい。なお、ローラ60は、リザーブ量に応じて1連又は3連以上であってもよい。
保護フイルム剥離機構44は、リザーバ機構42の下流に配置されるとともに、サクションドラム62と、感光性ウエブ22を挟んでこのサクションドラム62に接する剥離ローラ64とを備える。剥離ローラ64を介して感光性ウエブ22から鋭角の剥離角で剥離される保護フイルム30は、残存部分30bを除いて保護フイルム巻き取り軸66に巻き取られる。保護フイルム巻き取り軸66は、保護フイルム30に所定のテンションを付与するために、例えば、トルクモータ68に連結される。
保護フイルム剥離機構44の下流側には、感光性ウエブ22にテンションを付与可能なテンション制御機構76が配設される。テンション制御機構76は、シリンダ78を備え、このシリンダ78の駆動作用下に、テンションピックアップローラ80が揺動変位することにより、このテンションピックアップローラ80が摺接する感光性ウエブ22のテンションが調整可能である。なお、テンション制御機構76は、必要に応じて使用すればよく、削除することもできる。
検出機構47は、レーザセンサやフォトセンサ等の光電センサ82を備えており、前記光電センサ82は、ハーフカット部位34の楔状の溝形状部や、保護フイルム30の厚さによる段差、あるいは、これらの組み合わせによる変化を直接検出し、この検出信号を境界位置信号とする。光電センサ82は、バックアップローラ83に対向して配置される。なお、光電センサ82に代えて、非接触変位計やCCDカメラ等の画像検査手段等を用いてもよい。
加熱機構45は、ガラス基板24を矢印C方向に搬送するための搬送機構84を備え、この搬送機構84は、矢印C方向に配列される複数の樹脂製円板状搬送ローラ86を有する。搬送機構84の矢印C方向上流側には、ガラス基板24を受け取る受け取り部88が設けられる。受け取り部88の下流側には、複数の加熱炉90が配列される。
加熱機構45の上流には、複数のガラス基板24が収容される基板ストッカー100が設けられる。基板ストッカー100には、投入及び取り出し口以外の3方の側面に、除塵用ファンユニット(又はダクトユニット)102が付設される。ファンユニット102は、基板ストッカー100内に除電クリーンエアの吹き出しを行う。基板ストッカー100に収容されている各ガラス基板24は、ロボット104のハンド部104aに設けられた吸着パッド106に吸着されて取り出され、受け取り部88に搬入される。
貼り付け機構46は、上下に配設されるとともに、所定温度に加熱されるラミネート用ゴムローラ110a、110bを備える。ゴムローラ110a、110bには、バックアップローラ112a、112bが摺接するとともに、前記バックアップローラ112bは、ローラクランプ部114を介してゴムローラ110b側に押圧される。
ゴムローラ110aの近傍には、感光性ウエブ22が前記ゴムローラ110aに接触することを防止するための接触防止ローラ116が配設される。この接触防止ローラ116は、図示しないアクチュエータを介して移動可能である。
貼り付け機構46と基板間ウエブ切断機構48との間には、フイルム搬送ローラ118aと基板搬送ローラ118bとが配設される。基板間ウエブ切断機構48の下流側には、複数のローラ119aが配列される搬送系119に沿って冷却機構120が配置されるとともに、この冷却機構120の下流側には、第1の実施形態に係る支持体剥離装置122が配置される。
冷却機構120は、基板間ウエブ切断機構48を介して貼り付け基板24a間の感光性ウエブ22が切断された後、この貼り付け基板24aに冷風を供給して冷却処理を施す。具体的には、冷風温度が10℃で、風速が1.0〜2.0m/minに設定される。なお、冷却機構120を使用することがなく、後述する感光性積層体ストッカー156で自然冷却してもよい。
支持体剥離装置122は、図4に示すように、枠部材124を備え、この枠部材124には、貼り付け基板24aの搬送方向(矢印C方向)に直交する矢印D方向に延在する上部ガイドレール126a、126bが互いに所定の間隔だけ離間して平行に延在する。上部ガイドレール126a、126bの下方には、これらよりも短尺な下部ガイドレール128a、128bが、同様に矢印D方向に延在して互いに平行して設けられる。上部ガイドレール126a、126bには、モータ130a、130bを介して矢印D方向に沿って進退可能な自走式可動部材132a、132bが支持される。
図4〜図6に示すように、可動部材132a、132bは、鉛直方向(矢印E方向)に延在しており、互いに対向する側面には、鉛直方向に延在するガイドレール134a、134bが設けられる。ガイドレール134a、134bには、昇降台136a、136bが支持されるとともに、前記昇降台136a、136bは、モータ138a、138bを介して昇降可能である。
昇降台136a、136bには、モータ140a、140bが水平方向に向かって装着され、前記モータ140a、140bの回転軸(図示せず)には、チャック(把持機構)142a、142bが固着される。チャック142a、142bは、旋回自在に構成されるとともに、貼り付け基板24aのベースフイルム剥離位置において、前記貼り付け基板24aを構成するガラス基板24の搬送方向両端から外部に突出するベースフイルム26の両側部を把持自在な位置に位置調整可能である。
モータ130a、130b、138a、138b、140a及び140bは、速度又は加速度の制御が可能な種々の回転駆動源が使用される。例えば、サーボモータや直動リニアモータの他、直動ロボット等が採用される。
図4に示すように、下部ガイドレール128a、128bには、スライドベース144a、144bが支持されるとともに、前記スライドベース144a、144bには、倣いローラ146の両端が昇降可能に支持される。スライドベース144a、144bは、可動部材132a、132bと一体的に矢印D方向の所定の位置間を進退可能に構成される。なお、倣いローラ146は、必要に応じて設けられており、不要にすることもできる。
図1に示すように、支持体剥離装置122は、貼り付け基板24aからベースフイルム26を剥離する際に、前記貼り付け基板24aを水平姿勢に吸着保持する複数の吸着パッド148を設ける基板保持機構149を備える。この支持体剥離装置122の近傍には、ガラス基板24から剥離されたベースフイルム26を把持して所定の排出トレイ(図示せず)等に排出するためのロボットハンド(図示せず)が配設される。
支持体剥離装置122の下流には、複数の積層体基板150が収容される感光性積層体ストッカー156が設けられる。支持体剥離装置122で貼り付け基板24aからベースフイルム26及び残存部分30bが剥離された積層体基板150は、ロボット152のハンド部152aに設けられた吸着パッド154に吸着されて取り出され、感光性積層体ストッカー156に収容される。
感光性積層体ストッカー156には、投入及び取り出し口以外の3方の側面に、除塵用ファンユニット(又はダクトユニット)102が付設される。ファンユニット102は、感光性積層体ストッカー156内に除電クリーンエアの吹き出しを行う。
製造装置20では、ウエブ送り出し機構32、ハーフカット機構36、ラベル接着機構40、リザーバ機構42、保護フイルム剥離機構44、テンション制御機構76及び検出機構47が、貼り付け機構46の上方に配置されているが、これとは逆に、前記ウエブ送り出し機構32から前記検出機構47を前記貼り付け機構46の下方に配置し、感光性ウエブ22の上下が逆になって感光性樹脂層29がガラス基板24の下側に貼り付けされてもよく、また、前記製造装置20全体を直線上に構成してもよい。
製造装置20は、ラミネート工程制御部160を介して全体制御されており、この製造装置20の各機能部毎に、例えば、ラミネート制御部162、基板加熱制御部164及びベース剥離制御部166等が設けられ、これらが工程内ネットワークにより繋がっている。
ラミネート工程制御部160は、工場ネットワークに繋がっており、図示しない工場CPUからの指示情報(条件設定や生産情報)の生産管理や稼動管理等、生産のための情報処理を行う。
ラミネート制御部162は、工程全体のマスターとして各機能部の制御を行うものであり、検出機構47により検出された感光性ウエブ22のハーフカット部位34の位置情報に基づいて、例えば、加熱機構45を制御する制御機構を構成している。
ベース剥離制御部166は、貼り付け機構46から供給される貼り付け基板24aからベースフイルム26を剥離し、さらに下流工程に積層体基板150を排出する動作の制御を行うとともに、前記貼り付け基板24a及び前記積層体基板150の情報をハンドリング制御する。
ベース剥離制御部166は、後述するように、ベースフイルム26の剥離開始時に、チャック142a、142bをS字カーブの速度パターン又は加速度パターンに沿って移動させる一方、前記剥離開始工程の後、前記ベースフイルム26全体を貼り付け基板24aから剥離するまでの間に、速度、加速度又は減速度が変化する変化領域を設定し、前記変化領域で、前記チャック142a、142bを湾曲する速度パターン、加速度パターン又は減速度パターンに沿って移動させる移動制御機構を構成する。
なお、以下、ベースフイルム26の剥離速度、剥離加速度及び剥離減速度とは、実質的にチャック142a、142bの移動する速度、加速度及び減速度をいう。
製造装置20内は、仕切り壁170を介して第1クリーンルーム172aと第2クリーンルーム172bとに仕切られる。第1クリーンルーム172aには、ウエブ送り出し機構32からテンション制御機構76までが収容されるとともに、第2クリーンルーム172bには、検出機構47以降が収容される。第1クリーンルーム172aと第2クリーンルーム172bとは、貫通部174を介して連通する。
このように構成される製造装置20の動作について、第1の実施形態に係る剥離方法との関連で以下に説明する。
先ず、図1に示すように、ウエブ送り出し機構32に取り付けられている感光性ウエブロール22aから感光性ウエブ22が繰り出され、この感光性ウエブ22は、ハーフカット機構36に送られる。
ハーフカット機構36では、スライド台52が感光性ウエブ22の幅方向(搬送方向に直交する方向)に移動する。このため、回転丸刃54は、感光性ウエブ22のハーフカット部位34に所望の深さまで切り込んだ状態で、移動しながら回転する。これにより、感光性ウエブ22には、保護フイルム30から所望の深さに切り込んだハーフカット部位34が形成される(図2参照)。
ハーフカット処理された感光性ウエブ22は、図1に示すように、保護フイルム30の残存部分30bの寸法に対応して矢印A方向に搬送された後、一旦停止されて回転丸刃54の走行作用下に次なるハーフカット部位34が形成される。このため、感光性ウエブ22には、残存部分30bを挟んで前方の剥離部分30aaと後方の剥離部分30abとが設けられる(図2参照)。
さらに、感光性ウエブ22は、ラベル接着機構40に搬送されて、保護フイルム30の所定の貼り付け部位が受台59上に配置される。ラベル接着機構40では、所定枚数の接着ラベル38が吸着パッド58a〜58eにより吸着保持され、各接着ラベル38が保護フイルム30の残存部分30bを跨いで、前方の剥離部分30aaと後方の剥離部分30abとに一体的に接着される(図3参照)。
例えば、5本の接着ラベル38が接着された感光性ウエブ22は、図1に示すように、リザーバ機構42を介して送り出し側のテンション変動を防いだ後、保護フイルム剥離機構44に連続的に搬送される。
保護フイルム剥離機構44では、感光性ウエブ22がサクションドラム62と剥離ローラ64とに挟持されて、前記感光性ウエブ22のベースフイルム26が前記サクションドラム62に吸着保持されている。この状態で、サクションドラム62が回転されるとともに、保護フイルム30には、トルクモータ68を介して所定のトルクが付与されている。
従って、保護フイルム30は、残存部分30bを残して感光性ウエブ22から剥離され、剥離ローラ64を介して保護フイルム巻き取り軸66に巻き取られる。なお、剥離部位には、除電エアを吹き付けることが好ましい。
保護フイルム剥離機構44の作用下に、保護フイルム30が残存部分30bを残してベースフイルム26から剥離された後、感光性ウエブ22は、テンション制御機構76によってテンション調整が行われ、さらに検出機構47で光電センサ82によりハーフカット部位34の検出が行われる。
感光性ウエブ22は、ハーフカット部位34の検出情報に基づいて、運転開始時にはフイルム搬送ローラ118aの回転作用下に、その後は貼り付け基板24aを挟持する基板搬送ローラ118bの回転作用下に、貼り付け機構46に定量搬送される。その際、接触防止ローラ116が上方に待機するとともに、ゴムローラ110bが下方に配置されている。
一方、加熱機構45では、貼り付け機構46におけるラミネート温度に対応して各加熱炉90内の加熱温度が設定されている。そこで、ロボット104は、基板ストッカー100に収容されているガラス基板24を把持し、このガラス基板24を受け取り部88に搬入する。ガラス基板24は、搬送機構84を構成する搬送ローラ86の回転作用下に、受け取り部88から各加熱炉90に、順次、タクト搬送される。
矢印C方向後段に配置されている加熱炉90では、ガラス基板24が所定の停止位置に正確に停止されるとともに、このガラス基板24は、感光性ウエブ22の感光性樹脂層29の貼り付け部分に対応してゴムローラ110a、110b間に一旦配置される(図7参照)。
この状態で、ローラクランプ部114を介してバックアップローラ112b及びゴムローラ110bを上昇させることにより、ゴムローラ110a、110b間にガラス基板24が所定のプレス圧力で挟み込まれる。さらに、ゴムローラ110aの回転作用下に、このガラス基板24には、感光性樹脂層29が加熱溶融により転写(ラミネート)される。
ここで、ラミネート条件としては、速度が1.0m/min〜10.0m/min、ゴムローラ110a、110bの温度が80℃〜140℃、前記ゴムローラ110a、110bのゴム硬度が40度〜90度、該ゴムローラ110a、110bのプレス圧(線圧)が50N/cm〜400N/cmである。
図8に示すように、ゴムローラ110a、110bを介してガラス基板24に感光性ウエブ22の1枚分のラミネートが終了すると、前記ゴムローラ110aの回転が停止される。一方、ガラス基板24に感光性ウエブ22がラミネートされた貼り付け基板24aは、基板搬送ローラ118bによりクランプされる。そして、ゴムローラ110bは、ゴムローラ110aから離間する方向に退避してクランプが解除される。
これにより、一枚分のラミネート処理が終了し、次なるラミネート処理が開始されるまでの時間の中で、加熱機構45を介して所定の温度に加熱されたガラス基板24が、ゴムローラ110a、110b間に搬送されて配置されるとともに、前記ゴムローラ110aに摺接する感光性ウエブ22の微動送りが行われる。
図1に示すように、ガラス基板24に感光性ウエブ22が貼り付けられた貼り付け基板24aは、矢印C方向に定量搬送される。そして、各ガラス基板24間の感光性ウエブ22が、基板間ウエブ切断機構48を介して切断された貼り付け基板24aは、冷却機構120を通って冷却された後、支持体剥離装置122に移送される。
支持体剥離装置122では、貼り付け基板24aのガラス基板24側が吸着パッド148の吸引作用下に保持される一方、各チャック142a、142bは、ガラス基板24の搬送方向両端から内方に突出するベースフイルム26の矢印D方向一端側に配置される(図6参照)。
そこで、可動部材132a、132bは、モータ130a、130bの作用下に貼り付け基板24a側に移動するとともに、各チャック142a、142bは、開閉してベースフイルム26の搬送方向両端部を把持する。さらに、チャック142a、142bは、モータ140a、140bの作用下に旋回する一方、昇降台136a、136b及び可動部材132a、132bは、所定の方向に駆動制御される。
このため、図5及び図6に示すように、チャック142a、142bが所定の剥離軌跡に沿って移動し、前記チャック142a、142bに把持されるベースフイルム26は、クッション層27から分離されて貼り付け基板24aから剥離される。その際、倣いローラ146は、可動部材132a、132bと一体的に矢印D方向に所定の位置まで移動し、ベースフイルム26を円滑且つ良好に剥離させる。貼り付け基板24aからベースフイルム26が剥離されることにより、積層体基板150が得られる。
この場合、第1の実施形態では、チャック142a、142bによりベースフイルム26を把持した後、このベースフイルム26を貼り付け基板24aから剥離する際の剥離速度が、図9に示す速度パターンに沿って、以下のように制御される。
先ず、ベースフイルム26の剥離開始時には、チャック142a、142bは、時間0から時間T1までの間、S字カーブ180aの速度パターンに沿って移動される。次いで、剥離開始工程終了後に時間T1から時間T2までの間、速度が連続して上昇する方向に変更される変化領域が設定され、この変化領域で、チャック142a、142bは、湾曲する速度パターン(以下、湾曲速度パターンという)180bに沿って移動される。
さらに、時間T2から時間T3までの間、速度が連続して減少する方向に変更される変化領域が設定され、この変化領域で、チャック142a、142bは、湾曲速度パターン180cに沿って移動制御される。なお、湾曲速度パターン180cによる移動途上の時間T3において、ベースフイルム26全体が貼り付け基板24aから剥離されている。また、時間T4から時間T5までの間、すなわち、剥離動作終了工程では、チャック142a、142bは、S字カーブ180dの速度パターンに沿って移動されて停止される。
そこで、図9に示す速度制御を行う場合(第1の実施形態)と、特許文献1(従来)による速度制御を行う場合とよる品質評価を行う実験を行ったところ、図10に示す結果が得られた。
すなわち、第1の実施形態では、ベースフイルム26の剥離開始時に、剥離速度であるチャック142a、142bの移動速度がS字カーブ180aに沿って制御されている。このため、ベースフイルム26を貼り付け基板24aから急激に剥がし始めることがなく、感光性樹脂層29に急激に力が付与されることはない。従って、感光性樹脂層29は、特にハーフカット部位34が設けられている端面部の脆い箇所から凝集破壊が発生することを可及的に阻止することができる。
これに対して、従来方法では、ベースフイルム26の剥がし始めに、急激な剥離速度パターンに設定されている。このため、感光性樹脂層29は、ハーフカット部位34が設けられている端面部から凝集破壊が発生した。しかも、感光性樹脂層29の破壊によって塵埃が発生し、この塵埃が、例えば、貼り付け基板24a上に付着した。
さらに、第1の実施形態では、S字カーブ180aによる剥離開始工程の後、チャック142a、142bは、連続して変更される湾曲速度パターン180b、180cに沿って移動されることにより、ベースフイルム26を貼り付け基板24aから完全に剥離している。
従って、ベースフイルム26の剥離作業中に、剥離速度の急激な変化がなく、前記ベースフイルム26の剥離状態を一様に維持することができる。これにより、例えば、感光性樹脂層29の表面にスジ等が発生することがなく、この感光性樹脂層29の表面を高品質に維持することが可能になるという効果が得られる。
一方、従来方法では、チャック142a、142bが屈曲部を有する直線状速度パターンに沿って移動されるため、ベースフイルム26の剥離途上に、前記屈曲部に対応する急激な速度変化点(図16中、変化点P1、P2及びP3参照)が発生しており、感光性樹脂層29の表面にスジが発生した。
また、第1の実施形態では、貼り付け基板24aは、基板保持機構149を介して水平姿勢に保持されている。このため、比較的大型の、例えば、1100mm×1350mm(厚さ0.7mm)のガラス基板24を用いる際に、前記ガラス基板24を平面性を維持して正確且つ確実に保持することができる。
なお、第1の実施形態では、チャック142a、142bによるベースフイルム26の剥離速度について説明したが、前記ベースフイルム26の剥離加速度又は剥離減速度を同様に設定することができる。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る外層体の剥離方法に適用される速度パターン(又は加速度パターン、あるいは、減速度パターン)の説明図である。
この第2の実施形態では、ベースフイルム26の剥離開始時には、時間T1まで、S字カーブ182aに沿ってチャック142a、142bを移動させた後、速度が連続して上昇する方向に変更される湾曲速度パターン182bに沿って時間T2まで移動される。
さらに、時間T2から剥離動作終了時の時間T3まで、チャック142a、142bは、速度が連続して下降する方向に変更される湾曲速度パターン182cに沿って移動される。
また、図12は、本発明の第3の実施形態に係る外層体の剥剥離方法が適用される速度パターン(又は加速度パターン、あるいは、減速度パターン)の説明図である。
この第3の実施形態では、ベースフイルム26の剥離開始時に、S字カーブ184aの速度パターンに沿ってチャック142a、142bが移動された後、時間T1から時間T2までの間に設定された速度の変化領域で、チャック142a、142bは、湾曲速度パターン184bに沿って移動する。
次いで、剥離速度は、時間T2からT3までの間、定速度パターン184cで一定の速度V2に維持された後、時間T3から時間T4までの間に設定された速度の変化領域で、チャック142a、142bは、湾曲速度パターン184dに沿って移動する。すなわち、時間T2から時間T4までの間、剥離速度は、湾曲部を有する直線状速度パターンに設定される。さらに、チャック142a、142bは、S字カーブ184eに沿って時間T4から時間T5まで移動して停止する。
このように、第2及び第3の実施形態では、ベースフイルム26をS字カーブ182a、184aに沿って剥がし始めるとともに、このベースフイルム26を全て剥離するまでの間に、速度(又は加速度、あるいは、減速度)の急激な変化がない。これにより、感光性樹脂層29の凝集破壊やゴミの発生、及び前記感光性樹脂層29の表面のスジ等の不良が可及的に阻止され、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第3の実施形態では、ベースフイルム26の剥離終了時に、S字カーブ184eを設定しているが、このS字カーブ184eを用いることなく、湾曲速度パターン184dでチャック142a、142bの移動を停止させてもよい。
また、支持体剥離装置122は、ベースフイルム26を貼り付け基板24aの貼り付け方向である搬送方向(矢印C方向)に交差する矢印D方向に剥離するように構成されているが、前記ベースフイルム26の剥離方向を前記貼り付け基板24aの搬送方向と平行する矢印C方向に設定してもよい。
図13は、本発明の第4の実施形態に係る支持体剥離装置190の概略斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る支持体剥離装置122と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第5の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
支持体剥離装置190は、ベースフイルム26を貼り付け基板24aから剥離する際、前記ベースフイルム26に対して、ガラス基板24との貼り付け方向(矢印C方向)に張力を付与する張力付与構造192を備える。
張力付与構造192は、貼り付け基板24aの搬送方向先端側から外部に突出するベースフイルム26の先端部26aを把持自在な可動チャック部材194a、196a、198a及び200aと、前記貼り付け基板24aの搬送方向後方側に突出する前記ベースフイルム26の後端部26bを把持自在な可動チャック部材194b、196b、198b及び200bとを備える。
チャック部材194a、194bは、互いに矢印C方向に対向しており、他のチャック部材196a、196b、198a、198b及び200a、200bは、それぞれ互いに矢印C方向に対向して配置される。チャック部材194a〜200a及び194b〜200bは、それぞれ開閉自在で且つベースフイルム26に対して進退可能に構成される。なお、第4の実施形態では、倣いローラ146は用いなくてもよい。
このように構成される第4の実施形態では、貼り付け基板24aがベース剥離位置に配置されると、張力付与構造192を構成するチャック部材194a〜200aは、ベースフイルム26の先端部26aを把持するとともに、チャック部材194b〜200bは、前記ベースフイルム26の後端部26bを把持する。この状態で、チャック部材194a〜200aとチャック部材194b〜200bとは、互いに離間する方向にトルク制御されることにより、ベースフイルム26には、矢印C方向に所定の張力が付与される。
そこで、チャック142a、142bがベースフイルム26の先端部26a及び後端部26bの端部を把持し、所定の剥離軌跡に沿って矢印D1方向に移動する。その際、ベースフイルム26には、矢印C方向に所定の張力が付与されており、このベースフイルム26をガラス基板24から円滑且つ確実に剥離することができる。
図14は、本発明の第5の実施形態に係る製造装置を構成する支持体剥離装置210の概略斜視説明図である。
支持体剥離機構210は、ベースフイルム26を貼り付け基板24aから剥離する際に、前記ベースフイルム26に対して、前記貼り付け基板24aとの貼り付け方向に張力を付与する張力付与構造212を備える。
張力付与構造212は、貼り付け基板24aの搬送方向先端側に突出するベースフイルム26の先端部26aを把持可能な先端チャック214と、前記貼り付け基板24aの搬送方向後方に突出する前記ベースフイルム26の後端部26bを把持可能な後端チャック216とを備える。先端チャック214及び後端チャック216は、矢印D方向に幅広に構成されており、それぞれベースフイルム26の先端部26a及び後端部26bを略幅方向全面に渡って把持可能である。
先端チャック214は、モータ140a、140bに装着されており、先端チャック214の移動方向は、チャック142a、142bの移動方向(矢印D方向)に直交する矢印C方向に設定される。なお、第5の実施形態では、倣いローラ146は用いている。
このように構成される第5の実施形態では、貼り付け基板24aがベース剥離位置に搬送されると、この貼り付け基板24aの先端側に突出するベースフイルム26の先端部26aは、先端チャック214に把持される。一方、貼り付け基板24aの後端側に突出するベースフイルム26の後端部26bは、後端チャック176に把持される。
次いで、後端チャック216、あるいは、前記後端チャック216及び先端チャック214は、トルク制御されてこれらに挟持されるベースフイルム26に矢印C方向に沿って張力が付与される。この状態で、先端チャック214が所定の剥離軌跡に沿って移動することにより、所定の張力が付与されているベースフイルム26は、ガラス基板24から円滑且つ確実に剥離される。
20…製造装置 22…感光性ウエブ
22a…感光性ウエブロール 24…ガラス基板
26…ベースフイルム 27…クッション層
28…中間層 29…感光性樹脂層
30…保護フイルム 32…ウエブ送り出し機構
34…ハーフカット部位 36…ハーフカット機構
40…ラベル接着機構 45…加熱機構
46…貼り付け機構
58a〜58e、106、148、154…吸着パッド
122、190、210…支持体剥離装置
130a、130b、138a、138b、140a、140b…モータ
132a、132b…可動部材 142a、142b…チャック
149…基板保持機構 150…積層体基板
164…基板加熱制御部 160…ラミネート工程制御部
162…ラミネート制御部 166…ベース剥離制御部
180a、180d、182a、184a、184e…S字カーブ
180b、180c、182b、182c、184b、184d…湾曲速度パターン
184c…定速度パターン 192、212…張力付与構造
22a…感光性ウエブロール 24…ガラス基板
26…ベースフイルム 27…クッション層
28…中間層 29…感光性樹脂層
30…保護フイルム 32…ウエブ送り出し機構
34…ハーフカット部位 36…ハーフカット機構
40…ラベル接着機構 45…加熱機構
46…貼り付け機構
58a〜58e、106、148、154…吸着パッド
122、190、210…支持体剥離装置
130a、130b、138a、138b、140a、140b…モータ
132a、132b…可動部材 142a、142b…チャック
149…基板保持機構 150…積層体基板
164…基板加熱制御部 160…ラミネート工程制御部
162…ラミネート制御部 166…ベース剥離制御部
180a、180d、182a、184a、184e…S字カーブ
180b、180c、182b、182c、184b、184d…湾曲速度パターン
184c…定速度パターン 192、212…張力付与構造
Claims (4)
- 基板に貼り付けられた多層フイルムの外層体を、前記基板から剥離する外層体の剥離方法であって、
把持機構により前記外層体を把持し、前記把持機構をS字カーブの速度パターン又は加速度パターンに沿って移動させる剥離開始工程と、
前記剥離開始工程の後、前記外層体全体を前記基板から剥離するまでの間に、速度、加速度又は減速度が変化する変化領域を設定し、前記変化領域で、前記把持機構を湾曲する速度パターン、加速度パターン又は減速度パターンに沿って移動させる剥離工程と、
を有することを特徴とする外層体の剥離方法。 - 請求項1記載の剥離方法において、前記剥離開始工程の後、前記外層体全体を前記基板から剥離するまでの間に、前記把持機構の速度、加速度又は減速度が連続して変更されることを特徴とする外層体の剥離方法。
- 請求項1又は2記載の剥離方法において、前記基板は、水平姿勢に保持された状態で、前記外層体が前記基板から剥離されることを特徴とする外層体の剥離方法。
- 基板に貼り付けられた多層フイルムの外層体を、前記基板から剥離する外層体の剥離装置であって、
前記基板を水平姿勢に保持する基板保持機構と、
前記外層体を把持し、前記外層体を前記基板から剥離する把持機構と、
剥離開始時に、前記把持機構をS字カーブの速度パターン又は加速度パターンに沿って移動させる一方、前記剥離開始工程の後、前記外層体全体を前記基板から剥離するまでの間に、速度、加速度又は減速度が変化する変化領域を設定し、前記変化領域で、前記把持機構を湾曲する速度パターン、加速度パターン又は減速度パターンに沿って移動させる移動制御機構と、
を備えることを特徴とする外層体の剥離装置。
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