JP2009104945A - ロック構造およびコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングからのスプリングの離脱、がた付きまたは位置のずれを防止することが可能なロック構造およびコネクタを提供する。
【解決手段】一方の部材10にはシーソー状に傾動可能なロック解除アーム27が設けられ、このロック解除アーム27の一端は、スプリング40と前記一方の部材10との間に配されて同スプリング40を前記一方の部材10からの離間方向へ押し動かす押動部29とされ、他端は、押圧操作されることによって前記押動部29を押動する操作部35とされており、前記ロック解除アーム27には、前記スプリング40を挟んで前記押動部29とは反対側の位置に張出部32が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、スプリングにより一対の部材を正規の嵌合状態にロックするロック構造およびスプリングにより正規の嵌合状態にロックされるコネクタに関する。
従来より、スプリングにより一対の部材を正規の嵌合状態にロックするロック構造として、例えば特許文献1に記載のロック構造が知られている。スプリングは弾性変位可能な一対の脚部を備えて、コネクタのハウジングに対して変位可能に装着されている。
このハウジングには、相手側コネクタのハウジングに設けられた被係合部が通過する通過路が形成されており、両ハウジングが正規の嵌合状態にあるときには、スプリングの脚部が通過路に張り出して被係合部の後方(相手側ハウジングの離間方向)に配され、その脚部と被係合部との係合により、両ハウジングを離脱不能にロックする。
そして、ロックされたコネクタを離間させる際には、指先でスプリングを押し下げることにより、脚部が通過路から退避する退避位置に変位させ、ロックの解除を行う。
実開平1−98485号公報
ところで、上記のようなロック構造のものにおいては、例えば、コネクタが高振動の環境下で使用された場合、スプリングの位置がずれて不用意にロックの解除がなされてしまう事態が懸念される。しかし、ロックの解除を可能にするには、ある程度スプリングを変位可能な状態にせざるを得えないという事情があり、対策が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロックの解除が可能で、かつスプリングの位置ずれを防止することができるロック構造およびコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、弾性変位可能な一対の脚部を備えて一方の部材に装着されるスプリングにより、同一方の部材に対して正規嵌合した他方の部材を離脱不能にロックするロック構造であって、前記スプリングは、前記他方の部材の被係合部が通過する通過路に前記脚部が進入する進入位置と、前記通過路から前記脚部が退避する退避位置との間を変位可能とされ、前記一方の部材から離間する方向に変位することで前記進入位置から前記退避位置に至るものであり、前記脚部が前記被係合部に係合することにより前記他方の部材を離脱不能にロックし、前記脚部が前記通過路から退避することでロックの解除がなされるものにおいて、前記一方の部材にはシーソー状に傾動可能なロック解除アームが設けられ、このロック解除アームの一端は、前記スプリングと前記一方の部材との間に配されて同スプリングを前記一方の部材からの離間方向へ押し動かす押動部とされ、他端は、押圧操作されることによって前記押動部を押動する操作部とされており、前記ロック解除アームには、前記スプリングを挟んで前記押動部とは反対側の位置に張出部が設けられていることに特徴を有する。
このような構成によれば、ロック解除アームの操作部を押圧操作すると、ロック解除アームの押動部がスプリングを一方の部材からの離間方向に押し動かしてロックの解除がなされる。また、スプリングは、張出部と押動部との間に挟み込まれているから位置ずれが防止される。したがって、ロックの解除を行うことができ、かつスプリングの位置ずれを防止することができる。
前記張出部は、前記スプリングのうち前記一対の脚部の略中間部に対応して設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、スプリングは、その幅方向中央部(一対の脚部の略中間部)が張出部と押動部との間に挟み込まれる。これにより、スプリングの片側が押動部から浮き上がるようにして位置がずれてしまうことを防ぐことができる。
前記押動部は、前記スプリングを押動する際に、同スプリングが押し付けられる側に凹む形状をなすものとしてもよい。これにより、ロック解除操作の際、スプリングは押動部の凹みに押し付けられた状態になり、押動部からの離脱を防止することができる。
前記スプリングは、前記一方の部材に形成された周方向に延びる溝部に装着されるものとしてもよい。これにより、スプリングの軸方向の位置ずれを防止することができる。
本発明のコネクタは、弾性変位可能な一対の脚部を備えてハウジングに装着されるスプリングにより、同ハウジングに対して正規嵌合した相手側ハウジングを離脱不能にロックするコネクタであって、前記スプリングは、前記相手側ハウジングの被係合部が通過する通過路に前記脚部が進入する進入位置と、前記通過路から前記脚部が退避する退避位置との間を変位可能とされ、前記ハウジングから離間する方向に変位することで前記進入位置から前記退避位置に至るものであり、前記脚部が前記被係合部に係合することにより前記相手側ハウジングを離脱不能にロックし、前記脚部が前記通過路から退避することでロックの解除がなされるものにおいて、前記ハウジングにはシーソー状に傾動可能なロック解除アームが設けられ、このロック解除アームの一端は、前記スプリングと前記ハウジングとの間に配されて同スプリングを前記ハウジングからの離間方向へ押し動かす押動部とされ、他端は、押圧操作されることによって前記押動部を押動する操作部とされており、前記ロック解除アームには、前記スプリングを挟んで前記押動部とは反対側の位置に張出部が設けられている。
本発明によれば、ロックの解除を容易に行うことができ、かつスプリングの位置のずれを防止することが可能なロック構造およびコネクタを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7によって説明する。
本実施形態は、本発明のロック構造を、正規嵌合した一対のコネクタF,M(雌コネクタFと雄コネクタM)を離脱不能にロックするロック構造に適用したものである。このロック構造は、雌コネクタFの雌ハウジング10(本発明の一方の部材に該当する)に装着されたスプリング40により、雌ハウジング10に正規嵌合した雄コネクタMの雄ハウジング50(本発明の他方の部材に該当する)を離脱不能にロックするものである。以下、各構成部材において、両コネクタF,Mにおける嵌合面側をそれぞれ前方とし、また図1の上側を上方、下側を下方として説明する。
雄コネクタMは、雄ハウジング50と、この雄ハウジング50に保持された雄端子51とを備えている。雄ハウジング50は合成樹脂製であって、幅方向に若干長い略角筒状をなして前方に開口する前側フード部52と、後方に開口する後側フード部53とを備えている。雄端子51は、3本が幅方向に並列して備えられ、それぞれ雄ハウジング50の奥壁54(前側フード部52と後側フード部53との間の壁)を前後方向に貫通して保持されている。3本の雄端子51の前側部分は前側フード部52内に、後側部分は後側フード部53内においてそれぞれ前方および後方に突出している。
雄ハウジング50の左右両側面には、左方または右方へ向かって突出する係合突起55(本発明の被係合部に該当する)が設けられている(図5参照)。係合突起55は、雄ハウジング50の前後方向ほぼ中央位置に配されるとともに、その高さ位置は雄ハウジング50の上下方向略中央位置とされている。係合突起55の前側の面は、スプリング40が乗り上がり易いように前方から後方に向かって緩やかに上る傾斜をなし、一方、後側の面は、スプリング40が係合可能な係合面56とされている。
雌コネクタFは、雄ハウジング50と嵌合可能な合成樹脂製の雌ハウジング10を備えている。雌ハウジング10は、雌端子11を収容可能な端子収容部12と、この端子収容部12の外周側を囲う外筒部13とを備えている。
端子収容部12は、雄ハウジング50の前側フード部52内に嵌合可能な幅方向に若干長い略長方形断面の角柱状をなしている。この端子収容部12には、雌端子11を後方から挿入可能な3つのキャビティ14が横並びに形成されている。
外筒部13は全体として略筒状をなし、端子収容部12の後端から前端にかけて設けられ、外筒部13の後端と端子収容部12の後端とが連結部15によって連結されている。外筒部13と端子収容部12との間には、雄ハウジング50の前側フード部52が差し込み可能な間隔が空けられている。端子収容部12の外周面のうち奥方部分にはシールリング16が外嵌され、このシールリング16が雄ハウジング50の前側フード部52と雌ハウジング10の端子収容部12との間に挟み付けられることで両ハウジング10,50間がシールされる。なお、外筒部13の下面には、雌端子11の抜け止めを図るリテーナ38を、端子収容部12に組み付けるための開口部13Aが開口されている。
雌ハウジング10の後端部には、左右両側面から左右方向へそれぞれ突出する一対の指掛け部17が設けられ、両コネクタF,Mを離脱させる際には、この指掛け部17に指先を引っ掛けて雌ハウジング10を引き抜くことが可能となっている。
外筒部13の上面には、前後方向に延びる一対の立上り壁18が設けられている。立上り壁18は、雌ハウジング10の後端から前端寄りの位置まで連続して延びる形態をなし、この立上り壁18の内側には、後述するロック解除アーム27が設けられている。
外筒部13の上面のうち立上り壁18の間の部分には、その前後方向略中央位置から雌ハウジング10の後縁にかけて凹む形態の後側凹部19が形成されている。後側凹部19の凹み寸法は、後方へ向かって少しずつ深くされている。
外筒部13の両側面には、一対の立上り壁18の前端からそれぞれ外筒部13の両側面に沿って周方向に延びる第1位置決め壁21が設けられている。また、外筒部13のうち第1位置決め壁21の前方には、第2位置決め壁22が設けられ、第2位置決め壁22は、外筒部13の上面と両側面とに沿って周方向に延びる壁状をなしている。第2位置決め壁22と第1位置決め壁21とは互いに略平行をなし、その間にはスプリング40の前後方向幅寸法(直径)とほぼ等しい間隔が空けられている(図3参照)。
第2位置決め壁22の幅方向略中央部(ロック解除アーム27と対向する部分)には、ロック解除アーム27の前端部を逃す前側凹部23が凹み形成されている。前側凹部23は、その幅方向両端部から中央へ向かって少しずつ凹み深さが大きくなる形状をなし、中央部の深さ寸法は、第2位置決め壁22の壁厚寸法(前後方向の厚さ寸法)の半分程度とされている。
外筒部13のうち第1位置決め壁21と第2位置決め壁22との間の部分(前端寄りの部分)は、スプリング40が装着される装着部24とされており、この部分が本発明の溝部に該当する。装着部24は、外筒部13の外周面を内側に凹ませてなる部分と、第1位置決め壁21および第2位置決め壁22とから構成される。
外筒部13の左右両側壁には、雄ハウジング50の係合突起55が通過可能な通過路25が設けられている。通過路25は、外筒部13の前端から後方へ延びる形態をなすとともに装着部24と連通している。
装着部24と通過路25とが連通する部分である連通部26の上面26Aおよび下面26Bは、外側(装着部24側)から内側に向かって互いに接近する傾斜をなし、その内側における連通部26の上下方向寸法は、係合突起55の上下方向寸法とほぼ等しい寸法とされている(図5参照)。連通部26の上面26Aは、スプリング40の係合部43を装着部24側から通過路25側へ導く傾斜をなしている。
雌ハウジング10の装着部24に装着されているスプリング40は、全体として下方に開放された略U字状をなし、互いに対向方向に弾性変位可能な一対の脚部41と、この脚部41の上端部同士を連結する上辺部42とを備えている。一対の脚部41は、自然状態にあるときには、上辺部42の両端からこの上辺部42に対して略垂直方向に垂下している。
脚部41の下端部は、内側(互いに接近方向)に略山状をなして屈曲された形状をなし、この屈曲された部分は通過路25に張り出す係合部43とされている。係合部43は、その内方に向かって互いに接近する上側傾斜辺43Aと下側傾斜辺43Bとからなり、全体として上下方向の幅寸法が小さくなる形状をなしている。なお、係合部43の突出端部(上側傾斜辺43Aと下側傾斜辺43Bとの連結部分)には丸みが付されている。
このスプリング40は、係合部43が通過路25に張り出す進入位置(図5参照)と、係合部43が通過路25から退避する退避位置(図6参照)との間で変位可能に装着されている。スプリング40が進入位置にあるときには、通過路25に張り出した係合部43が、通過路25を通過する係合突起55に押されることにより脚部41が外側へ弾性撓みし、両コネクタF,Mが正規の嵌合状態に至ると、脚部41が弾性復帰して係合部43が係合面56に係合し、雄ハウジング50を離脱不能にロックする。そして、スプリング40は、進入位置から上方(雌ハウジング10から離間する方向)に変位することにより退避位置に至る。スプリング40が退避位置に至ると、係合部43は通過路25から退避してロックの解除がなされ、通過路25から退避した係合部43は、連通部26の上面26Aの外側に位置する。
ロック解除アーム27は、前後方向(雄ハウジング50との嵌合方向)に延びるとともに、幅方向両側に設けられた回動軸部28を介して立上り壁18に連結されている(図2および図3参照)。そして、ロック解除アーム27は、回動軸部28を支点としてシーソー状に傾動可能とされている。ロック解除アーム27は、雌ハウジング10の後端から第2位置決め壁22の前側凹部23まで突出する長さ寸法を備え、回動軸部28は、ロック解除アーム27の長手方向ほぼ中央位置に設けられている。なお、ロック解除アーム27が自然状態にあるときには、ロック解除アーム27は外筒部13の上面と略平行をなす(図1参照)。
ロック解除アーム27の前端部(一端)はスプリング40の下側に配され、ロック解除アーム27が傾動するとスプリング40を上方(雌ハウジング10から離間する方向)へ押し上げる押動部29とされている。ロック解除アーム27の前端部には上方へ立ち上がる前壁部31が設けられ、この前壁部31により、押動部29は下方へ凹む形状、すなわちスプリング40を押し上げる際に、スプリング40が押し付けられる側に凹む形状をなしている。前壁部31は、第2位置決め壁22の前側凹部23に入り込んだ状態となり、ロック解除アーム27が自然状態にあるときには、その後面と第2位置決め壁22の後面(第1位置決め壁21との対向面)とは略面一をなしている。前壁部31は、上端へ向かって幅方向寸法が少しずつ小さくなる略山状をなしている。
さて、前壁部31の上端には、後方へ突出する張出部32が設けられている。張出部32の突出寸法は、スプリング40の前後方向幅の略半分の寸法(半径)とほぼ等しい寸法とされている。張出部32は、スプリング40の上辺部42の幅方向中央部(一対の脚部41の略中間部)の上側(スプリング40を挟んで押動部29とは反対側)に配される(図3および図5参照)。
張出部32の上面は、突出端へ向かって下方へ下る傾斜をなす装着誘導面33とされ、装着部24へのスプリング40の装着をスムーズに行うことが可能となっている。張出部32の下面は、スプリング40の上辺部42を上方から抑える抑え面34とされている。抑え面34は、その突出端がスプリング40の上端を押さえるように若干下方へ突出した略弧状をなしている。
張出部32はロック解除アーム27と一体に設けられ、抑え面34と押動部29との間にはスプリング40の上辺部42の上下方向の幅寸法(直径)とほぼ等しい間隔が空けられている。これにより、スプリング40の上辺部42の幅方向中央部は、抑え面34と押動部29との間で上下方向にほぼ隙間のない状態で挟み込まれて保持される。
また、スプリング40全体は、第1位置決め壁21と、前壁部31および第2位置決め壁22との間で前後方向にほぼ隙間のない状態で挟まれた状態になる。第1位置決め壁21および第2位置決め壁22の高さ寸法は、スプリング40が進入位置と退避位置との間において変位した場合にも、スプリング40の前後を挟むことが可能な寸法に設定されている。
ロック解除アーム27の後端部(他端)は、押圧操作されることにより押動部29を押し動かすロック解除操作部35とされている。ロック解除操作部35は、ロック解除アーム27のうち回動軸部28よりも前側の部分に比べて幅広の形状をなし、その上面には後方に向かって徐々に上る傾斜の被押圧斜面36が形成されている。また、ロック解除操作部35の下面は後端へ向かって上る傾斜をなし、言い換えると、ロック解除操作部35は後端へ向かって上下方向の厚さ寸法が小さくなる形状をなしている。このロック解除操作部35の下面の傾斜と雌ハウジング10の後側凹部19とにより、雌ハウジング10の高さ寸法をできるだけ小さく抑えつつロック解除操作部35の下方への十分な弾性変位量を確保している。
ロック解除アーム27が自然状態にあるときには、スプリング40は進入位置に保持され、雌ハウジング10は雄ハウジング50とのロックが可能な状態にあり、このときのロック解除アーム27の状態をロック可能状態(図1参照)と称する。そして、ロック解除操作部35が押圧操作されてロック解除アーム27が傾動したときには、押動部29がスプリング40を上方へ押し動かして、スプリング40が退避位置に変位した状態、すなわち雄ハウジング50とのロックが解除された状態にあり、このときのロック解除アーム27の状態をロック解除状態(図6参照)と称する。
次に、雄コネクタMと雌コネクタFとを正規の嵌合状態にロックする作業について説明する。ロック解除アーム27は常にはロック可能位置にセットされ、スプリング40は常には進入位置にセットされている。
まず、雌ハウジング10を指で把持し、雄ハウジング50の係合突起55に対して雌ハウジング10の通過路25を位置合わせしつつ雄コネクタM側に徐々に押し込んでいく。すると、係合突起55が通過路25を前進してその前側の面がスプリング40の係合部43に接触し、係合突起55の前進に伴って係合部43は係合突起55に乗り上がるとともに脚部41は互いに拡開方向に弾性変位する。このとき、ロック解除アーム27の張出部32がスプリング40の上側に配されているから、脚部41が弾性変位する際にスプリング40が上方へ浮き上がってしまう事態を確実に防ぐことができる。
そして、両コネクタF,Mが正規嵌合状態に至ると脚部41が弾性復帰し、係合部43が係合突起55に係合して両ハウジング10,50が離間不能にロックされる。なお、両コネクタF,Mの正規の嵌合状態においては、シールリング16と電線用ゴム栓37とによって両ハウジング10,50の内部空間が密閉され、また、雄雌両端子11,51が正規に導通接続される。
こうして正規嵌合した両コネクタF,Mにおいて、スプリング40は、張出部32と押動部29との間に挟み込まれて保持されているから、装着部24に対して上下方向および周方向に位置ずれすることが防止される。スプリング40の位置ずれが防止されることで、スプリング40と雄ハウジング50の係合突起55との係合状態が確実に保持されるから、ロックの信頼性を高めることができる。
加えて、スプリング40は、抑え面34と押動部29との間にほぼ隙間のない状態で挟まれているからがた付きが防止され、また、第1位置決め壁21と第2位置決め壁22との間にほぼ隙間なく挟まれているから前後方向(雌ハウジング10に対する軸方向)の位置ずれおよびがた付きが防止された状態にある。このようにスプリング40と雌ハウジング10との間の位置ずれを防止することができるから、両コネクタF,Mは高振動の環境下での使用に耐え得るものとなる。
次に、正規嵌合状態でロックされた両コネクタF,Mを離脱させる。まず、ロック可能状態にあるロック解除アーム27の被押圧斜面36に指先を当てて、ロック解除操作部35を下方へ押圧操作すると、ロック解除アーム27が傾動して押動部29がスプリング40を上方へ押し上げていく。このとき、スプリング40は、その幅方向中央部(一対の脚部41の略中間位置)において張出部32により上方(雌ハウジング10から離間する方向)への変位が規制されるから、スプリング40の片側(例えば張出部がスプリング40の幅方向の一方に寄った位置に配されている場合には、その他方の側)が押動部29から浮き上がるようにして、位置がずれてしまうことを防ぐことができる。
そして、スプリング40が押動部29によって押し上げられるのに伴って、係合部43が連通部26の上面26Aの傾斜に沿って外側に導かれて脚部41が弾性的に拡開変形し、ロック解除アーム27がロック解除状態に至ると、係合部43が連通部26の上面26Aの上端に位置して通過路25から退避した状態になる。ここで、スプリング40の上方に張出部32が設けられていない場合には、スプリング40を引き上げる勢いが強過ぎて押動部から離脱してしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態のように張出部32が設けられていることにより、そのようなスプリング40の離脱を防止することができる。
また、押動部29は、スプリング40を押動する際に、スプリング40が押し付けられる側に凹む形状をなしているから、ロック解除操作の際、スプリング40が押動部29から離脱してしまうことを回避できる。
さらに、ロック解除アーム27の押動部29は、スプリング40の幅方向の略中央部を押動操作するから、スプリング40を押し動かす力がスプリング40にバランスよく作用し、ロック解除操作を効率よく行うことができる。
そして、ロック解除アーム27を操作して係合突起55が後進可能な状態、すなわちロックが解除された状態にしたら、雌ハウジング10の指掛け部17に指を引っ掛けて雌ハウジング10の両側を挟持し、後方へ引き抜いて両コネクタF,Mを離脱させる。
そして、両コネクタF,Mの離脱操作を終えた後に、ロック解除操作部35を押圧していた指を離すと、ロック解除アーム27は自然にロック可能状態に復帰し、スプリング40を押し下げる力が開放されて、脚部41の弾性力で係合部43は連通部26の上面26Aに押し付けられ、その傾斜により通過路25に誘い込まれてスプリング40が退避位置から進入位置に変位する。したがって、ロック解除操作部35から指先を離すだけで、スプリング40が自動的に進入位置にセットされるから、両コネクタF,Mを離間した後、再び嵌合を行う際にスプリング40を進入位置に再セットする必要がなく、コネクタの嵌合・離脱作業にかかる手間を省くことができる。
さらに、張出部32が設けられていることにより、雌コネクタFが単体にあるときの位置ずれを防ぐことができる。ここで、雌コネクタFの単体時にスプリング40の位置がずれた場合には、雄コネクタMと嵌合させる際にスプリング40を正しい位置に再セットしなければならず手間がかかる。しかしながら、本実施形態のように張出部32が設けられることにより、スプリング40の位置ずれが防止されるので、再セット等の作業は不要であり、コネクタの嵌合にかかる手間を省くことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態によれば、上記実施形態では、本発明を、コネクタのロック構造に適用したが、これに限らず、互いに嵌合可能な一対の部材のロック構造であれば、どのような部材のロック構造にも適用することができる。
(2)上記実施形態によれば、ロック解除アーム27は、回動可能な連結回動軸によりシーソー状に傾動する形態をなしているが、ロック解除アームはシーソー状に傾動可能であればどのような形態をなしていてもよく、例えば、雌ハウジングの上面から立ち上がる支持脚をロック解除アームに連結し、この支持脚を支点として傾動する形態としてもよい。
本実施形態のコネクタが正規の嵌合状態にロックされた状態を表す縦断面図 雌コネクタの外観斜視図 同平面図 同側面図 両コネクタが正規の嵌合状態にロックされた状態を表す横断面図 ロック解除状態の雌コネクタの横断面図 両コネクタが離間した状態を表す縦断面図
符号の説明
10…雌ハウジング(一方の部材)
24…装着部(溝部)
25…通過路
27…ロック解除アーム
29…押動部
32…張出部
35…ロック解除操作部(操作部)
40…スプリング
41…脚部
43…被係合部
50…雄ハウジング(他方の部材)

Claims (5)

  1. 弾性変位可能な一対の脚部を備えて一方の部材に装着されるスプリングにより、同一方の部材に対して正規嵌合した他方の部材を離脱不能にロックするロック構造であって、
    前記スプリングは、前記他方の部材の被係合部が通過する通過路に前記脚部が進入する進入位置と、前記通過路から前記脚部が退避する退避位置との間を変位可能とされ、前記一方の部材から離間する方向に変位することで前記進入位置から前記退避位置に至るものであり、前記脚部が前記被係合部に係合することにより前記他方の部材を離脱不能にロックし、前記脚部が前記通過路から退避することでロックの解除がなされるものにおいて、
    前記一方の部材にはシーソー状に傾動可能なロック解除アームが設けられ、このロック解除アームの一端は、前記スプリングと前記一方の部材との間に配されて同スプリングを前記一方の部材からの離間方向へ押し動かす押動部とされ、他端は、押圧操作されることによって前記押動部を押動する操作部とされており、
    前記ロック解除アームには、前記スプリングを挟んで前記押動部とは反対側の位置に張出部が設けられていることを特徴とするロック構造。
  2. 前記張出部は、前記スプリングのうち前記一対の脚部の略中間部に対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロック構造。
  3. 前記押動部は、前記スプリングを押動する際に、同スプリングが押し付けられる側に凹む形状をなすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロック構造。
  4. 前記スプリングは、前記一方の部材に形成された周方向に延びる溝部に装着されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のロック構造。
  5. 弾性変位可能な一対の脚部を備えてハウジングに装着されるスプリングにより、同ハウジングに対して正規嵌合した相手側ハウジングを離脱不能にロックするコネクタであって、
    前記スプリングは、前記相手側ハウジングの被係合部が通過する通過路に前記脚部が進入する進入位置と、前記通過路から前記脚部が退避する退避位置との間を変位可能とされ、前記ハウジングから離間する方向に変位することで前記進入位置から前記退避位置に至るものであり、前記脚部が前記被係合部に係合することにより前記相手側ハウジングを離脱不能にロックし、前記脚部が前記通過路から退避することでロックの解除がなされるものにおいて、
    前記ハウジングにはシーソー状に傾動可能なロック解除アームが設けられ、このロック解除アームの一端は、前記スプリングと前記ハウジングとの間に配されて同スプリングを前記ハウジングからの離間方向へ押し動かす押動部とされ、他端は、押圧操作されることによって前記押動部を押動する操作部とされており、
    前記ロック解除アームには、前記スプリングを挟んで前記押動部とは反対側の位置に張出部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
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