JP4548198B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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本発明は、レバー式コネクタに関するものである。
従来、レバー式コネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。これは、第1ハウジングに、初期位置と嵌合位置との間で変位するようにレバーが取り付けられ、第2ハウジングにはカムフォロアが設けられており、レバーを初期位置に保持した状態で両ハウジングを浅く嵌合させることによりカムフォロアをレバーのカム溝に進入させ、その状態からレバーを嵌合位置まで変位させることで、カム溝とカムフォロアとの係合によるカム作用により両ハウジングが嵌合され、両ハウジングの端子金具同士が接続されるようになっている。
特開平8−78091号公報
上記のようなレバー式コネクタにおいて、ハウジング同士を嵌合状態にロックする手段として、第1ハウジングにロックアームを設けるとともに、第2ハウジングにロック用受け部を設け、ロックアームとロック用受け部との係止によって両ハウジングを離脱規制する構造が考えられるが、このような構造のレバー式コネクタにおいては、ロックアームが異物の干渉等によりロック解除方向へ不正に変位するのを防止する手段が求められる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロックアームを備えたレバー式コネクタにおいて、ロックアームが異物の干渉に起因してロック解除方向へ不正に変位するのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1ハウジングには、レバーとロックアームが設けられ、第2ハウジングには、カムフォロアとロック用受け部が設けられ、前記レバーのカム面と前記カムフォロアとを係合させた状態で前記レバーを変位させることで、前記両ハウジングが嵌合され、前記ロックアームと前記ロック用受け部が係合することで、前記両ハウジングが嵌合状態にロックされ、前記ロックアームをロック解除方向へ変位させて前記ロック用受け部から解離させることで、前記両ハウジングが離脱を許容されるようになっているレバー式コネクタにおいて、前記レバーが前記ロックアームの近傍に配され、前記レバーと前記ロックアームは、互いに独立した変位動作を可能とされており、前記ロックアームには、前記両ハウジングを離脱可能なロック解除状態とするための解除操作部が、前記第1ハウジングの外面に露出した形態で形成されており、前記レバーには、前記両ハウジングが嵌合した状態において、前記解除操作部と並ぶように配され、前記解除操作部に対する異物の干渉を規制可能な干渉規制部が設けられ、前記両ハウジングが正規嵌合した状態では、外力の作用に起因する前記干渉規制部の変位動作、及び前記干渉規制部の変位動作に伴う前記ロックアームのロック解除方向への変位動作が規制されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記レバーのカム操作部が前記解除操作部の近傍に配されており、前記干渉規制部が前記カム操作部に形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記レバーが、略平板状をなすとともに、その板面と略平行な方向に変位するようになっており、前記干渉規制部が、前記レバーのカム操作部から板厚方向へ延出する形態とされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両ハウジングが嵌合された状態では、レバーに設けた干渉規制部によってロックアームの解除操作部に対する異物の干渉を規制したので、異物の干渉に起因してロックアームがロック解除方向へ不正に変位することが防止される。
<請求項2の発明>
レバーのカム操作部がロックアームの解除操作部の近傍に配置されているので、ロックアームによるロック解除操作に引き続いてレバーを変位させるカム操作を行うことができ、作業性がよい。
<請求項3の発明>
レバーが、略平板状をなしていて、その板面と略平行な方向に変位するようになっているものでは、レバーのカム操作部の面積を充分大きく確保できないことが懸念されるが、本発明では、干渉規制部をカム操作部から板厚方向へ延出する形態としたので、干渉規制部もカム操作部として利用することができ、レバーの操作性がよい。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図15を参照して説明する。本実施形態のレバー式コネクタは、第1ハウジング10と第2ハウジング60とをレバー30を用いて嵌合、離脱させるようにしたものである。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、全体として方形のブロック状をなす。第1ハウジング10内には複数のキャビティ11が左右に並んで形成されており、各キャビティ11内には、前後方向に細長い雌端子金具12が後方から挿入され、雌端子金具12の後端部に接続した電線13が、第1ハウジング10の後端面から後方へ導出されている。キャビティ11に挿入された雌端子金具12は、ランス14による周知の一次係止作用によって抜止めされるとともに、後述するリテーナ50による周知の二次係止作用によって抜止め状態にロックされるようになっている。雌端子金具12には、リテーナ50を係止させるための二次係止部12aが形成されている。
第1ハウジング10には、左右方向における概ね中央位置に配された第1収容空間15が形成されている。この第1収容空間15は、全体として幅狭の(左右方向の寸法が小さい)スペースとされていて、第1ハウジング10の上面及び前後両端面においてスリット状に開放されている。この第1収容空間15は、左右に並ぶ複数のキャビティ11の配置領域における概ね中央位置に配置されている。
第1収容空間15の左内側面(正面図をあらわす図3〜図5においては右側の内側面)には、前後方向及び上下方向におけるほぼ中央の位置から右方へ突出する略円柱状の支持軸16が一体形成されている。支持軸16の突出端の外周には前後一対の抜止め突起16aが形成され、同じく支持軸16の突出端の上端部にはガイド斜面16bが形成されている。第1収容空間15の左内側面には、支持軸16よりも斜め上後方の位置から右方へ突出する回動規制突起17が形成されている。この支持軸16の延出端面(右端面)と第1収容空間15の右内側面との間には、後述するレバー30を組み付けるためのスペースが空けられている。つまり、第1収容空間15のうち支持軸16の延出端面よりも左側の領域(左右方向において支持軸16が形成されている領域)は、組付け後にレバー30が収容されてカム動作(回動変位)を行うためのカム動作空間15aとなっており、第1収容空間15のうち支持軸16の延出端面よりも右側の領域は、レバー30を組み付ける際に、レバー30を左右方向へ移動させるために確保された組付用空間15bとなっている。
第1収容空間15の前端部には、その下端部に位置するとともに第1収容空間15の左内側面と面一状をなす方形平板状の撓み保持片18が形成されている。撓み保持片18は、下方へ片持ち状に延出する形態とされ、上端縁を支点として左方(第1収容空間15から退避する方向)へ弾性撓みし得るようになっている。撓み保持片18の右外側面(第1収容空間15の左内側面と面一の側面)の下端部には、保持突起19と、保持突起19よりも前方に位置する解除突起20が形成されている。解除突起20の前端部にはガイド斜面20aが形成されている。撓み保持片18が弾性撓みしていない状態において、保持突起19と解除突起20は、第1収容空間15内に突出している。
第1ハウジング10には、第1収容空間15の右側に隣接し、且つ第1収容空間15の組付用空間15bと連通した形態の第2収容空間21が形成されている。第2収容空間21は、第1ハウジング10の上面及び前後両端面に開放されていて、この第2収容空間21も第1収容空間15と同様に左右に並ぶ複数のキャビティ11の配置領域における概ね中央位置に配置されている。また、高さ方向における第2収容空間21の形成領域は、第1収容空間15の略上半分領域と対応する範囲となっている。
この第2収容空間21内には、ロックアーム22が収容されている。ロックアーム22は、全体として前後方向に細長く延び、ロックアーム22の前端部が脚部22aを介して第2収容空間21の底面に連結されている。つまり、ロックアーム22は、後方へ片持ち状に延出する形態であって、脚部22aを略支点として上下方向へ傾動しつつ弾性撓みし得るようになっている。ロックアーム22の上面には、前後方向におけるほぼ中央位置から上方へ突出する形態のロック突起23が形成されており、ロックアーム22の後端部(延出端部)には上方へ突出した形態の解除操作部24が形成されている。また、ロックアーム22の左外側面は、第1収容空間15の右内側面よりも右方へ奥まった形態となっていて、この奥まった空間が逃がし部25となっている。
第1収容空間15内にはレバー30が収容されている。尚、以下の説明における上下左右の向きについては、レバー30が嵌合位置に回動した状態(図4、図8及び図15を参照)を基準として説明する。
レバー30は、合成樹脂製であり、全体として概ね平板状をなし、本体部31とカム操作部41(本発明の構成要件である操作部)とを一体形成したものである。本体部31は、全体として板厚方向を左右方向(キャビティ11の並び方向と平行な方向)に向けた平板状をなし、側方から見て前後方向に長く、前端部と下端部において下端側を斜めに切欠した形状をなす。本体部31は、前後方向においてほぼ2/3を占める母体部32と、母体部32の前端部下端位置から斜め前上方へ片持ち状に延出した形態、即ちレバー30の本体部31の外周縁に沿って片持ち状に延びた形態のカム部33とからなる。
母体部32には、左右方向(板厚方向)に貫通する円形の軸受孔34が形成されており、軸受孔34の孔縁部には一対の切欠部34aが形成されている。また、母体部32の左外側面には、母体部32の下端縁から軸受孔34に至るガイド斜面32aが形成されている。さらに、母体部32の後端部には、その左側面を切欠した形態の回動規制溝35が形成されている。母体部32の前端面はカム部33の後端面(嵌合用カム面36)と対向している。
カム部33の後端面は、嵌合用カム面36とされており、カム部33の前端面は、離脱用カム面37とされている。嵌合用カム面36と母体部32の前端面との間には、上方へ開放された形態のカム溝38が形成されている。このカム溝38の一方の溝側面を構成している母体部32の前端面の長さは、カム溝38の他方の溝側面を構成している嵌合用カム面36の長さよりも短くなっている。つまり、カム溝を構成する2つの溝側面がほぼ同じ長さであるレバー(図示せず)と比較すると、本実施形態のレバー30では、一方の溝側面の形成母体の一部(上端部)を切欠して上下寸法を小さくした形態となっている。
母体部32の前端縁とカム部33の後端縁との間には、本体部31と平行であり且つ本体部31よりも薄い平板状をなす補強部39が張り渡されている。換言すると、カム部33は、その基端部だけでなく、基端部から延出端に至る領域に亘って母体部32に連結されている。また、カム部33には、その左側面を切欠した形態の保持凹部40が形成されている。
本体部31(母体部32)の後端部には、カム操作部41が一体に形成されている。カム操作部41は、母体部32の後端部上面から少し上方へ立ち上げて上面をほぼ水平とした形態となっている。カム操作部41の左右方向の寸法は本体部31の板厚寸法と同じであり、カム操作部41の左側縁からは、前後寸法がカム操作部41と同じであって、上面がカム操作部41と面一状とされた略方形の拡幅部42が延出されている。一方、カム操作部41の右側縁からは、前後寸法がカム操作部41よりも小さく、上面をカム操作部41と面一状にするとともに、前端面をカム操作部41の前端面と面一状とした略方形の干渉規制部43が延出されている。そして、カム操作部41の上面、拡幅部42の上面及び干渉規制部43の上面は、作業者が指を宛がうのに充分広い面積を有する平坦状の指当て面44となっている。
第1ハウジング10には、その下面に開口するリテーナ取付孔45が形成されている。リテーナ取付孔45の形成領域は、前後方向において第1ハウジング10のほぼ中央位置となっている。また、リテーナ取付孔45は、キャビティ11と第1収容空間15にも連通されている。このリテーナ取付孔45には、リテーナ50が下方から組み付けられている。
リテーナ50は、合成樹脂製であって、リテーナ50には、各キャビティ11と対応する複数の抜け規制部51と、第1収容空間15の組付用空間15bと対応する変位規制リブ52が形成されている。リテーナ50は、周知の係止手段により、第1ハウジング10に対し、仮係止位置と、仮係止位置よりも上方の本係止位置のいずれかに取り付けられるようになっているとともに、仮係止位置と本係止位置との間で上下移動し得るようになっている。
第2ハウジング60は、合成樹脂製であって、端子保持部61と、端子保持部61から前方へ延出する角筒状のフード部62とを一体形成したものである。端子保持部61には雄端子金具63が収容され、端子保持部61の前端面から突出した雄端子金具63の前端のタブ63aはフード部62によって包囲されている。
フード部62の上面板には、左右方向においてフード部62のほぼ中央に位置し、上面板の下面(内面)から突出する形態のロック用受け部64が形成されている。フード部62内におけるロック用受け部64の右方位置(図11における左方位置)には、板厚方向を左右方向に向けた平板状をなす機能発生部65が形成されている。機能発生部65は、フード部62の奥端面(端子保持部61の前端面)から前方へ延出する略方形の支持板部66と、支持板部66の上端部から前方へ延出する第1リブ67とから構成される。支持板部66の上端縁はフード部62の上面板に連なるが、支持板部66の下端縁はフード部62の片面板よりも上方へ離間した位置に配されている。第1リブ67の上端縁は、支持板部66と同様にフード部62の上面板に連なっている。
支持板部66の右側面には、上下方向においてフード部62のほぼ中間の高さの位置から突出する略円柱状の嵌合用カムフォロア68が形成されている。同じく支持板部66の右側面には、嵌合用カムフォロア68に対して斜め下後方の位置から突出する離脱用カムフォロア69が形成されている。離脱用カムフォロア69の前端面は、両ハウジング10,60の嵌合方向に対して斜めをなす離脱用摺接面69aとなっている。さらに、支持板部66の右側面には、離脱用カムフォロア69の下方位置から突出する突起状の解除部70が形成されている。解除部70の後端面はガイド斜面70aとなっている。さらに、フード部62内におけるロック用受け部64よりも左方の位置には、上面板に連なった形態の第2リブ71が形成されている。前後方向における第2リブ71の形成範囲は、第1リブ67の前端からフード部62の奥端面に至る領域となっている。また、第1リブ67の下面と第2リブ71の下面は同じ高さとされている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、第1ハウジング10にレバー30を組み付ける工程を説明する。組付けに際しては、レバー30を図8及び図15に示す姿勢、即ち嵌合位置に回動させたときの姿勢にして第1ハウジング10の上方から第1収容空間15の組付用空間15b内に差し込む。このとき、軸受孔34に連なるガイド斜面32aを支持軸16の先端部に対応させ、支持軸16の先端面をガイド斜面32a上で摺接させる。そして、レバー30が所定の組付け高さまで落とし込まれたところで、レバー30を板厚方向左側へ移動させると、支持軸16の抜止め突起16aが軸受孔34の切欠部34aを通過しつつ支持軸16と軸受孔34とが嵌合される。これにより、レバー30は、第1ハウジング10に対し、第1収容空間15内に収容されてロックアーム22の左側近傍に並ぶように配置された状態で、支持軸16を中心とする回動を可能に組み付けられ、組付け工程が完了した時点では、レバー30は嵌合位置にある。
レバー30を組み付けた後は、第1ハウジング10のリテーナ取付孔45に下からリテーナ50を取り付け、周知の係止手段により仮係止位置に保持する。この状態では、抜け規制部51がキャビティ11における雌端子金具12の挿入経路の下方へ退避しているので、キャビティ11に対する雌端子金具12の挿入及び抜き取りが可能となっている。リテーが仮係止位置にある状態で雌端子金具12を挿入し、その後、リテーナ50を本係止位置へ押し上げると、抜け規制部51が挿入済みの雌端子金具12の二次係止部12aに係止し、もって、雌端子金具12が抜止め状態に保持される。
また、レバー30を第1収容空間15内に組み付けた状態では、レバー30が第1収容空間15のうち左側のカム動作空間15a内に配され、第1収容空間15の右側領域である組付用空間15bが空いた状態となっているため、レバー30が組付用空間15b側へ不正に変位することが懸念される。しかし、本実施形態では、リテーナ50を第1ハウジング10に取り付けることにより、変位規制リブ52が組付用空間15b内に進出して、変位規制リブ52の左側面がレバー30の右側面に対して近接又は接触した状態で対向するので、レバー30が組付用空間15b側へ変位する虞はない。
レバー30が取り付けられた第1ハウジング10と第2ハウジング60を嵌合する際には、嵌合位置に組み付けられているレバー30を、予め、図13に示す初期位置まで回動させておく。レバー30を初期位置まで回動させると、レバー30の回動規制溝35が第1収容空間15の回動規制突起17に嵌合して当接することにより、それ以上のレバー30の回動が規制される。また、レバー30が初期位置に至ると、レバー30の保持凹部40が第1収容空間15の保持突起19に嵌合することにより、レバー30のそれ以上の回動及び嵌合位置側へ戻る方向への回動が規制される。以上により、レバー30が初期位置に保持される。
この状態から両ハウジング10,60を接近させ、第1ハウジング10をフード部62内に浅く嵌入する。すると、図13に示すように、嵌合用カムフォロア68がレバー30の嵌合用カム面36の先端部と対応するように位置するとともに、第2ハウジング60の解除部70が第1ハウジング10の解除突起20に当接して撓み保持片18をレバー30から離間させる方向(図13における紙面手前側)へ弾性撓みさせる。この弾性撓みに伴ない、保持突起19がレバー30の保持凹部40から解離し、レバー30が、移動規制を解除されて嵌合位置側への回動を許容された状態となる。
この状態から、レバー30の後端部の指当て面44に指を当ててカム操作部41を押し下げるようにしつつ、レバー30を嵌合位置側(図13〜図15における時計回り方向)へ回動させると、嵌合用カム面36と嵌合用カムフォロア68との係合によるカム作用により、両ハウジング10,60が互いに引き寄せられる。この間、ロック突起23がロック用受け部64と干渉することにより、図14に示すように、ロックアーム22がその解除操作部24(後端部)を下方へ変位させるようにしつつ、弾性撓みさせられる。また、機能発生部65が組付用空間15b内に進入してレバー30の右外側面及び組付用空間15bの右内側面に対して近接又は接触した状態で対向するとともに、第2リブ71が、ロックアーム22の右外側面と第2収容空間21の右内側面との間のスリット状空間にほぼ緊密に進入することにより、第1ハウジング10と第2ハウジング60とが斜め姿勢になる状態(コジリ)が回避される。また、解除部70が解除突起20を通過することにより、撓み保持片18が弾性復帰する。
そして、図14に示す状態を経てレバー30が図15に示す嵌合位置に達すると、ロック用受け部64がロック突起23を通過することにより、ロックアーム22が弾性復帰して、ロック突起23とロック用受け部64とが前後方向に係止し、この係止作用によって両ハウジング10,60が離脱規制された状態にロックされる。また、嵌合用カムフォロア68がカム溝38の奥端部に当接することにより、それ以上(初期位置へ戻る方向へ)のレバー30の回動が規制される。以上により、両ハウジング10,60の嵌合作業が完了し、雄端子金具63のタブ63aと雌端子金具12とが導通可能に接続される。
また、両ハウジング10,60が正規嵌合した状態では、レバー30のカム操作部41がロックアーム22の解除操作部24の側方(左側)に並ぶように、且つほぼ同じ高さに位置し、レバー30の干渉規制部43が、ロックアーム22の後端部上面における解除操作部24よりも僅かに前方の領域に対して、上から重なるように位置する。しかし、上記のように嵌合用カムフォロア68とカム溝38との当接により、干渉規制部43の下方への変位が規制されているので、干渉規制部43に下向きの外力が作用しても、干渉規制部43が下降してロックアーム22をロック解除方向へ弾性撓みさせることはない。また、干渉規制部43とカム操作部41は解除操作部24の近傍に位置しているのであるが、この干渉規制部43とカム操作部41の上面(指当て面44)の高さは、解除操作部24の上面よりも少し高い位置に設定されている。
嵌合状態にロックされている両ハウジング10,60を離脱する際には、解除操作部24を押し下げてロックアーム22を弾性撓みさせることにより、ロック突起23をロック用受け部64から解離させ、両ハウジング10,60を離脱可能なロック解除状態とする。そして、この状態からカム操作部41を摘んでレバー30を嵌合位置から初期位置側へ回動操作する。すると、離脱用カム面37と離脱用カムフォロア69との係合によるカム作用により、第1ハウジング10がフード部62の外へ押し出され、両ハウジング10,60が次第に離間していく。この間、嵌合用カムフォロア68はカム溝38内を移動し、嵌合用カム面36と嵌合用カムフォロア68とが前後方向に対向する状態のままである。
そして、レバー30が初期位置に至ると、嵌合用カムフォロア68が、嵌合用カム面36の先端から外れて、カム部33の上端(延出端)よりも上方に位置する状態となる。あとは、この状態から両ハウジング10,60を引き離せば離脱させることができる。
尚、レバー30を嵌合位置から初期位置へ回動させる間、解除突起20のガイド斜面20aが解除部70に当接することにより、撓み保持片18がレバー30から離間する方向へ弾性撓みし、レバー30が初期位置に達したところで、撓み保持片18が弾性復帰して保持突起19と保持凹部40とが嵌合し、レバー30が初期位置において正逆両方向への回動を規制された状態に保持される。
上述のように本実施形態においては、レバー30が、複数のキャビティ11の配置領域における概ね中央位置に配されているので、雌端子金具12と雄端子金具63との間の摩擦に起因する嵌合抵抗はレバー30の左右両側に振り分けられることになる。したがって、嵌合過程や離脱過程でハウジング10,60間にこじりが生じることはない。
また、レバー30の板厚方向を複数のキャビティ11の並び方向とほぼ平行に向けているので、キャビティ11の並び方向において第1ハウジング10を小型化することができる。
また、レバー30が、第1ハウジング10に対して着脱可能とされており、第1ハウジング10と第2ハウジング60には、互いに係合することにより両ハウジング10,60を嵌合状態にロック可能なロック手段(ロックアーム22とロック用受け部64)が設けられているので、本実施形態のレバー式コネクタは、レバー無しのコネクタとして兼用できるとともに、レバー無しの状態でもハウジング10,60同士を嵌合状態にロックすることができる。
また、ロック手段(ロックアーム22とロック用受け部64)が、複数のキャビティ11の並び方向におけるほぼ中央位置に配置されているので、両ハウジング10,60間で傾きを生じさせることなく、確実にロック状態に保持することができる。また、ロック手段としてのロックアーム22が収容される第2収容空間21とレバー30を収容するための第1収容空間15とが連通しているので、両空間の間に仕切り壁を設けたものと比較すると、第1ハウジング10の小型化が可能となっている。
また、本実施形態のレバー30は、嵌合用カム面36を形成するための肉部と離脱用カム面37を形成するための肉部が、共通の肉部であるカム部33とされ、しかも、一方のカム面(離脱用カム面37)がレバー30の外周縁に沿った形態とされている。したがって、嵌合用カム面を形成するための肉部と離脱用カム面を形成するための肉部が別々であるレバー(即ち、カム溝の2つの溝側面が嵌合用カム面及び離脱用カム面となっているレバー)に比べて小型化が実現されている。
また、レバー30は、概ね平板状をなしているので、操作部の両端から一対のアーム部を延出させた形態のレバーに比べて小型化を図ることができる。
また、カム部33は、母体部32から片持ち状に延出する形態であるため、ハウジングの嵌合又は離脱中に母体部32に対して相対的に変位し、両ハウジング10,60の嵌合動作又は離脱動作が正しく行われなくなることが懸念される。しかし、本実施形態では、カム部33と母体部32を補強部39によって連結しているので、カム部33が母体部32に対して相対変位する(レバー30が変形する)虞はない。
また、レバー30が第1ハウジング10に組み付けられた状態では、第1収容空間15内に、支持軸16と軸受孔34との嵌合の際にレバー30を移動させるための組付用空間15bが残存する。しかし、本実施形態では、この組付用空間15bは、両ハウジング10,60の嵌合に伴って第2ハウジング60の機能発生部65を進入させるための空間として有効利用されるので、デッドスペースとならずに済んでいる。
また、両ハウジング10,60が嵌合した状態において、レバー30が板厚方向へ変位しようとしても、レバー30の外側面が機能発生部65に当接することによって、レバー30の板厚方向へのガタ付きが防止される。
また、機能発生部65は、第1収容空間15の右内側面との間でレバー30を挟む形態とされているので、レバー30の板厚方向へのガタ付きが確実に規制される。
また、機能発生部65は嵌合用カムフォロア68及び離脱用カムフォロア69の形成母体として機能しているので、機能発生部65とは別に専用のカムフォロア支持手段を設ける場合に比べて、第2ハウジング60の形状が簡素化されている。
また、第1ハウジング10にリテーナ50を組み付けた状態においては、レバー30が板厚方向へ変位しようとしても、組付用空間15b内に進入している変位規制リブ52にレバー30の右外側面が当接することによって、レバー30の板厚方向へのガタ付きが防止される。
また、変位規制リブ52が、雌端子金具12の抜止め手段であるリテーナ50に一体形成されているので、変位規制手段をリテーナとは別体の部品とした場合に比べて、部品点数が少なくて済んでいる。
また、レバー30は、変位規制リブ52の左外側面と第1収容空間15の右内側面との間で挟まれるので、板厚方向へのガタ付きが確実に規制されている。
また、レバー30がロックアーム22の近傍に配されていて、両ハウジング10,60が嵌合された状態では、レバー30に設けた干渉規制部43によってロックアーム22の解除操作部24に対する異物の干渉を規制したので、異物の干渉に起因してロックアーム22がロック解除方向へ不正に変位することが防止される。
また、レバー30のカム操作部41がロックアーム22の解除操作部24の近傍に配されているので、ロックアーム22によるロック解除操作に引き続いてレバー30を変位させるカム操作を行うことができ、作業性がよい。
また、本実施形態では、レバー30が、略平板状をなすとともに、その板面と略平行な方向(板厚方向と直角な方向)に変位するようになっているため、レバー30のカム操作部41の面積を充分大きく確保できないことが懸念される。しかし、本実施形態では、干渉規制部43をカム操作部41から板厚方向へ延出する形態としてたので、干渉規制部43もカム操作部41として利用することができ、レバー30の操作性がよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではレバーのカム操作部をロックアームの解除操作部の近傍に配したが、本発明によれば、カム操作部を解除操作部から遠い位置に配置してもよい。
(2)上記実施形態では干渉規制部をカム操作部に形成したが、本発明によれば、カム操作部とは別の位置に干渉規制部を配してもよい。
(3)上記実施形態ではレバーを回動させるようにしたが、本発明は、レバーが平行移動(スライド)するタイプのレバー式コネクタにも適用できる。
(4)上記実施形態ではレバーの板厚方向をキャビティの並び方向と平行に向けたが、本発明によれば、レバーの板厚方向はキャビティの並び方向と略直角な方向としてもよい。
(5)上記実施形態ではレバーを概ね平板状としたが、本発明によれば、レバーは、操作部の両端から一対のアーム部を延出させ、その両アーム部にカム面を形成した形態としてもよい。
実施形態1においてレバーが初期位置にある状態をあらわす平面図 レバーを外した状態をあらわす第1ハウジングの平面図 レバーが初期位置にある状態をあらわす第1ハウジングの正面図 レバーが嵌合位置にある状態をあらわす第1ハウジングの正面図 レバーを外した状態をあらわす第1ハウジングの正面図 図5のX−X線断面図 図5のY−Y線断面図 レバーの側面図 レバーの平面図 リテーナの正面図 第2ハウジングの正面図 第2ハウジングの断面図 レバーが初期位置にあって第2ハウジングが第1ハウジングと初期嵌合した状態をあらわす断面図 両ハウジングの嵌合過程をあらわす断面図 両ハウジングが嵌合した状態をあらわす断面図
符号の説明
10…第1ハウジング
22…ロックアーム
24…解除操作部
30…レバー
36…嵌合用カム面
41…カム操作部
43…干渉規制部
60…第2ハウジング
64…ロック用受け部
68…嵌合用カムフォロア

Claims (3)

  1. 第1ハウジングには、レバーとロックアームが設けられ、
    第2ハウジングには、カムフォロアとロック用受け部が設けられ、
    前記レバーのカム面と前記カムフォロアとを係合させた状態で前記レバーを変位させることで、前記両ハウジングが嵌合され、
    前記ロックアームと前記ロック用受け部が係合することで、前記両ハウジングが嵌合状態にロックされ、
    前記ロックアームをロック解除方向へ変位させて前記ロック用受け部から解離させることで、前記両ハウジングが離脱を許容されるようになっているレバー式コネクタにおいて、
    前記レバーが前記ロックアームの近傍に配され、
    前記レバーと前記ロックアームは、互いに独立した変位動作を可能とされており、
    前記ロックアームには、前記両ハウジングを離脱可能なロック解除状態とするための解除操作部が、前記第1ハウジングの外面に露出した形態で形成されており、
    前記レバーには、前記両ハウジングが嵌合した状態において、前記解除操作部と並ぶように配され、前記解除操作部に対する異物の干渉を規制可能な干渉規制部が設けられ、
    前記両ハウジングが正規嵌合した状態では、外力の作用に起因する前記干渉規制部の変位動作、及び前記干渉規制部の変位動作に伴う前記ロックアームのロック解除方向への変位動作が規制されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記レバーのカム操作部が前記解除操作部の近傍に配されており、
    前記干渉規制部が前記カム操作部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記レバーが、略平板状をなすとともに、その板面と略平行な方向に変位するようになっており、
    前記干渉規制部が、前記レバーのカム操作部から板厚方向へ延出する形態とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレバー式コネクタ。
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