JP2009103083A - 動弁装置の潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの動弁装置において揺動カム機構と駆動カムとの摺動面の耐久性を向上させる。
【解決手段】本発明の潤滑構造は、エンジンEの燃焼室52に連通する吸気ポート20Aを開閉するバルブ本体53を往復運動させる動弁装置50Aと、動弁装置50Aを潤滑するためのオイルが流れ、該オイルを外部に吐出する吐出口66aが形成されたオイルパイプ66とを備え、動弁装置50Aは、エンジンEのクランク軸26の回転に連動する駆動カム24aと、駆動カム24aに接触する従動部材64と、従動部材64に取り付けられて従動部材64の動きをバルブに伝達する揺動部材61と、従動部材64と揺動部材61との間の相対位置を変更させる相対位置変更機構80とを有し、駆動カム24aが1回転する間の少なくとも一部の期間において、オイルパイプ66の吐出口66aが従動部材64と駆動カム24aとの摺動面に向くように配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの燃焼室に連通するポートを開閉するバルブを往復運動させる動弁装置の潤滑構造に関するものである。
エンジンの可変バルブタイミング制御装置は、クランク軸の回転に連動して回転する駆動カムの回転運動を揺動カム機構によりバルブの往復運動に変換すると共に、揺動カム機構の揺動角範囲を変更することでエンジン回転数に応じたバルブタイミング制御を可能とするものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−180232号公報
しかしながら、可変バルブタイミング制御装置は、バルブを往復運動させるために、駆動カムが他部材に与える押圧力が大きく、カム摺動面に発生する摺動摩擦力が大きくなる。これによって、駆動カムと他部材とが摺動するカム摺動面が磨耗しやすく、耐久性が低くなる場合がある。
そこで本発明は、エンジンの動弁装置において揺動カム機構と駆動カムとの摺動面の耐久性を向上させることを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る動弁装置の潤滑構造は、エンジンの燃焼室に連通するポートを開閉するバルブを往復運動させる動弁装置と、前記動弁装置を潤滑するための潤滑液が流れ、該潤滑液を吐出する吐出口が設けられた吐出手段とを備え、前記動弁装置は、前記エンジンのクランク軸の回転に連動する駆動カムと、前記駆動カムに接触する従動部材と、前記従動部材に取り付けられて前記従動部材の動きを前記バルブに伝達する揺動部材と、前記従動部材と前記揺動部材との間の相対位置を変更させる相対位置変更機構とを有し、前記駆動カムが1回転する間の少なくとも一部の期間において、前記吐出手段の前記吐出口が、前記従動部材と前記駆動カムとの摺動面に向くように配置されていることを特徴とする。
前記構成によれば、従動部材と揺動部材との間の相対位置が変更可能な動弁装置の動作中においても、吐出手段の吐出口から吐出された潤滑液が、従動部材と駆動カムとの摺動面に直接的に着地可能であるので、該摺動面に潤滑液が十分に供給されて油膜厚さが安定して維持される。したがって、摩耗等に対する耐久性をより向上させることができる。なお、前記摺動面は、従動部材と駆動カムとが摺動する際の互いの接触面であり、吐出口から吐出される潤滑液は従動部材及び駆動カムの少なくとも一方の摺動面に着地すればよい。
前記駆動カムが設けられた駆動カム軸を回転自在に支持する軸支持体をさらに備え、前記軸支持体は、前記吐出手段を支持していてもよい。
前記構成によれば、吐出手段を支持するための部材を別途設ける必要がなくなり、部品点数の削減及び省スペース化を図ることができる。
前記軸支持体は、前記エンジンのシリンダヘッドの上面に突設し、下軸受凹部を有する下支持部材と、前記下支持部材に上方から取り付けられ、前記下軸受凹部と対面する上軸受凹部を有する上支持部材とを備え、前記駆動カム軸は、前記下軸受凹部と前記上軸受凹部との間に配置され、前記吐出手段は前記下支持部材に支持されていてもよい。
前記構成によれば、吐出手段が下支持部材に取り付けられることとなるので、上支持部材を下支持部材から取り外しても、潤滑液パイプは取付状態を維持することができる。よって、駆動カム軸の着脱時に潤滑液パイプを着脱せずに済み、メンテナンス性が良好となる。
前記吐出手段は、前記摺動面に対応する位置で開口した前記吐出口を有する潤滑液パイプにより構成されていてもよい。
前記構成によれば、潤滑液パイプに形成された吐出口から内部を流通する潤滑液が吐出されるので、構造を簡素化することができる。
前記エンジンは、並べて配置された複数の燃焼室と、該燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートとを有し、前記吸気ポートに対応する前記動弁装置が前記燃焼室の列を挟んだ一側にて該列と略平行に1列に設けられ、前記排気ポートに対応する前記動弁装置が前記燃焼室の列を挟んだ他側にて該列と略平行に1列に設けられ、前記潤滑液パイプが、前記吸気ポートに対応する前記動弁装置の列と前記排気ポートに対応する前記動弁装置の列との間で前記各列に沿って延在していてもよい。
前記構成によれば、吸気用の動弁装置の列と排気用の動弁装置との間の中央空間に潤滑液パイプが配置されるので、潤滑液パイプを配置するためのスペースを余分に形成する必要がなく、エンジンの大型化を防止することができる。
前記吐出手段の前記吐出口は、前記従動部材の変位量が最大となる先端部寄りに配置されていてもよい。
前記構成によれば、吐出手段の吐出口が、従動部材のうち変位量が最大の箇所である先端部寄りに配置されているので、吐出される潤滑液の軌跡が多少変化しても、従動部材の運動中のいずれかの位置で潤滑液が従動部材の摺動面に到達し、摺動面を安定的に潤滑することができる。
前記バルブには、前記ポートを閉じる方向に付勢するバルブ用スプリングが設けられ、前記相対位置変更機構には、前記従動部材を前記駆動カムに向けて付勢する従動用スプリングが設けられていてもよい。
前記構成によれば、駆動カムは、バルブ用スプリングの付勢力だけでなく更に従動用スプリングの付勢力にも抗して駆動する必要が生じるため、摺動面の面圧が高くなりやすいが、そのような場合に特に効果的に摩耗等に対する耐久性を向上させることができる。
前記相対位置変更機構は、前記揺動部材を揺動自在に支持する制御軸と、前記従動部材を前記揺動部材に対して角変位自在に接続する連結ピンと、前記制御軸の一部に回転自在に設けられて前記従動部材を前記駆動カムからの力に抗して支持する操作片とをさらに有し、前記制御軸が角変位して前記操作片の位置が変化することで、前記連結ピンを支点として前記従動部材と前記揺動部材との間の相対位置が変更される構成であってもよい。
前記構成によれば、従動部材が前記駆動カムから力を受ける力点と、揺動部材がバルブのタペットへ力を与える作用点との位置関係が変更され、バルブの動作タイミングが変更可能である。その際、操作片自身が回転することで従動部材と操作片との間での摺動が抑制され、摩耗等に対する耐久性が向上する。また、制御軸に別体の操作片が取り付けられる構成であるため、操作片を大きさの異なるものと交換するだけで、従動部材と揺動部材との間の初期相対位置関係を容易にチューニングすることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、従動部材と駆動カムとの摺動面における摩耗等に対する耐久性を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンEを搭載した自動二輪車1の右側面図である。なお、以下の実施形態で用いる方向の概念は、自動二輪車1に搭乗したライダーRから見た方向の概念と一致するものとして説明する。
図1に示すように、自動二輪車1は前輪2と後輪3とを備え、前輪2は略上下方向に延びるフロントフォーク5の下部にて回転自在に支持され、該フロントフォーク5は、その上端部に設けられたアッパーブラケット(図示せず)と該アッパーブラケットの下方に設けられたアンダーブラケットとを介してステアリング軸(図示せず)に支持されている。該ステアリング軸はヘッドパイプ6によって回転自在に支持されている。該アッパーブラケットには左右へ延びるバー型のステアリングハンドル4が取り付けられている。従って、ライダーRはステアリングハンドル4を回動操作することにより、前記ステアリング軸を回転軸として前輪2を所望の方向へ転向させることができる。
ヘッドパイプ6からは車体の骨格を構成する左右一対のメインフレーム7が後方へ延設されており、該メインフレーム7の後部からは、ピボットフレーム8が下方へ延設されている。このピボットフレーム8に設けられたピボット9には、スイングアーム10の前端部が軸支されており、該スイングアーム10の後端部には後輪3が回転自在に支持されている。
メインフレーム7の上方であってステアリングハンドル4の後方には燃料タンク12が設けられ、該燃料タンク12の後方には騎乗用のシート13が設けられている。また、左右のメインフレーム7間の下方にはエンジンEが搭載されている。エンジンEの出力は、チェーン(図示せず)を介して後輪3へ伝えられ、該後輪3が回転駆動することによって自動二輪車1に推進力が付与される。また、自動二輪車1の前部分、即ち、ヘッドパイプ6、メインフレーム7の前部、エンジンEの側方部分を覆うようにして、一体的に形成されたカウリング19が設けられている。ライダーRは、シート13に跨って自動二輪車1に搭乗し、ステアリングハンドル4の端部に設けられたグリップ4aを握り、且つエンジンEの後部近傍に設けられたステップ14に足を載せて走行する。
図2は図1に示すエンジンEを拡大して一部断面化した右側面図である。図2に示すように、エンジンEは、シリンダヘッド20、シリンダヘッドカバー21、シリンダブロック22及びクランクケース23を備えており、並列四気筒でダブル・オーバーヘッド・カムシャフト式(DOHC式)のエンジンである。シリンダヘッド20の後部には、各気筒に夫々対応して吸気ポート20Aが斜め後上方へ開口して設けられ、シリンダヘッド20の前部には排気ポート20Bが前方へ開口して設けられている。エンジンEのシリンダヘッド20の上部には吸気側の駆動カム軸24と排気側の駆動カム軸25とが配置され、これらの駆動カム軸24,25は、軸支持体49(図3参照)に回転自在に保持されている。そして、軸支持体49の上方には更にシリンダヘッドカバー21が被せられ、シリンダヘッド20に固定されている。
シリンダヘッド20の下部には、ピストン(図示せず)を収容するシリンダブロック22が接続され、更にシリンダブロック22の下部には、車幅方向に沿って設けられたクランク軸26を収容するクランクケース23が接続されている。これらシリンダヘッド20、シリンダヘッドカバー21、シリンダブロック22、及びクランクケース23の右壁部には、クランク軸26の回転動力を駆動カム軸24,25に伝達する回転伝達機構28が収容されるチェーントンネル27が形成されている。また、クランクケース23の下部には潤滑用又は油圧駆動装置用のオイル(潤滑液)を溜めるオイルパン29が設けられ、クランクケース23の前部には、オイルパン29から吸い上げたオイルを浄化するオイルフィルタ30が設けられている。
回転伝達機構28は、吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32、クランクスプロケット33及びタイミングチェーン34を備えている。詳しくは、吸気側の駆動カム軸24の右側の端部がチェーントンネル27内に突出しており、この端部に吸気カムスプロケット31が設けられている。また、排気側の駆動カム軸25の右側の端部がチェーントンネル27内に突出しており、この端部に排気カムスプロケット32が設けられている。更に、クランク軸26の右側の端部がチェーントンネル27内に突出しており、この端部にクランクスプロケット33が設けられている。
吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32及びクランクスプロケット33には、タイミングチェーン34が巻き掛けられており、クランクスプロケット33が回転すると、吸気カムスプロケット31及び排気カムスプロケット32がこれに連動回転するようになっている。従って、吸気カムスプロケット31、排気カムスプロケット32、クランクスプロケット33及びタイミングチェーン34から構成される回転伝達機構28により、クランク軸26の回転動力が駆動カム軸24,25へ伝達される。したがって、駆動カム軸24,25は、クランク軸26に同期して、クランク軸26の回転周期の1/2の周期で回転する。
チェーントンネル27内には、可動チェーンガイド35と固定チェーンガイド36とが設けられている。固定チェーンガイド36は、タイミングチェーン34の前側にて上下方向に延設され、クランクスプロケット33の前方近傍位置から排気カムスプロケット32の下方近傍まで延びている。この固定チェーンガイド36は、長手方向に沿って後部に形成された溝(図示せず)により、タイミングチェーン34を前方から支持している。
可動チェーンガイド35は、タイミングチェーン34の後側にて上下方向に延設され、その下端部は、クランクスプロケット33の上方近傍にてクランクケース23の右壁部に枢支され、その上端部は、吸気カムスプロケット31の下方近傍に位置している。可動チェーンガイド35は、シリンダヘッド20の後壁部に設けられた油圧式テンショナー37により、その上部が前方へ付勢されており、タイミングチェーン34を後方から支持して該タイミングチェーン34に適度な張力を与えている。
クランク軸26の右側部分には、クランク軸26の回転を出力するための出力ギヤ38が、クランク軸26と一体的に回転可能に設けられている。クランクケース23の後部はトランスミッション室39になっており、その内部にはクランク軸26と略平行にインプット軸40とアウトプット軸(図示せず)が収容されている。インプット軸40及びアウトプット軸には複数のギヤ41が取り付けられ、トランスミッション42を構成している。インプット軸40の右側の端部には、クランク軸26の出力ギヤ38に噛合する入力ギヤ43がインプット軸40と一体的に回転可能に設けられている。従って、エンジンEの動力は、クランク軸26から出力ギヤ38及び入力ギヤ43を介してインプット軸40へ伝えられ、更にトランスミッション42により回転速度が変速されて後輪3(図1)へ出力される。
エンジンEはトロコイドロータ式のオイルポンプ44を備えている。オイルポンプ44は、トランスミッション42のインプット軸40に設けられたポンプ駆動ギヤ45に噛合するポンプ従動ギヤ46を備え、クランク軸26の回転に伴ってオイルポンプ44が駆動される。そして、エンジンEには、オイルポンプ44によってオイルパン29から汲み上げられたオイル47を各所へ送るための潤滑又は油圧用のオイル通路が設けられている。
図3は図1に示すエンジンEの動弁装置50A,50B等を拡大して表した断面図である。図3に示すように、シリンダヘッド20には、燃焼室52を吸気ポート20Aに対して開放/閉塞させる吸気バルブ機構51Aと、燃焼室52を排気ポート20Bに対して開放/閉塞させる排気バルブ機構51Bとが設けられている。燃焼室52は、図3の紙面奥方向に1列に並べて4つ配置されている。吸気バルブ機構51Aは吸気側の動弁装置50Aにより開閉動作(往復動作)し、排気バルブ機構51Bは排気側の動弁装置50Bにより開閉動作(往復動作)する。以下、吸気側と排気側とでバルブ機構51A,51B及び動弁装置50A,50Bは略同一構造であるため、吸気側について代表して説明する。
吸気バルブ機構51Aは、公知の構造であり、吸気ポート20Aを開閉するフランジ部53aと、フランジ部53aから上方に延びるステム部53bとを有するバルブ本体53を備えている。ステム部53bの上端部には溝が形成され、その溝にコッター56が挟み込まれ、コッター56にスプリングリテーナ55が取り付けられている。そして、シリンダヘッド20の上面には、スプリングシート54が取り付けられており、スプリングシート54とスプリングリテーナ55との間にバルブ用スプリング57が介装されている。よって、バルブ用スプリング57によりバルブ本体53が上方に向けて付勢され、吸気ポート20Aが閉塞される。また、コッター56の上面にはタペット58が取り付けられている。
動弁装置50Aは、エンジンEのクランク軸26の回転に連動する駆動カム軸24と、駆動カム軸24に固定された駆動カム24aと、駆動カム24aに接触して駆動カム24aの動きを吸気バルブ機構51Aのタペット58に伝達する揺動カム機構48とを備えている。
図4は図3に示す揺動カム機構48の要部斜視図である。図5は図4に示す揺動カム機構48の別の角度から見た要部斜視図である。図3乃至5に示すように、揺動カム機構48は、駆動カム24aと接触する従動部材64と、従動部材64に取り付けられて吸気バルブ機構51Aのタペット58を押圧する揺動部材61と、従動部材64と揺動部材61との間の相対位置を変更させる相対位置変更機構80とを有している。相対位置変更機構80は、揺動部材61を揺動自在に支持する制御軸60と、従動部材64を揺動部材61に対して角変位自在に接続する連結ピン65と、制御軸60の一部に回転自在に設けられて従動部材64を駆動カム24aからの力に抗して支持するローラ62(操作片)と、従動部材64を駆動カム24aに向けて付勢する従動用スプリング70とを有している。
揺動部材61は、制御軸60に回転自在に外嵌される円環部61aを有している。円環部61aの下部には、排気バルブ機構51B側に向けて爪状の揺動部61bが突出している。揺動部61bは、略円弧状の揺動部摺動面が形成される略扇状に形成され、円環部61aから半径方向外方に突出する。揺動部摺動面は、円環部61aの軸線に垂直な平面に沿って形成され、一端部から他端部に進むにつれて円環部61a中心までの距離が変化する。円環部61aの上部には、周方向に切り欠かれた切欠部61eが形成されている。円環部61aにおける切欠部61eの両側には、上方やや排気バルブ機構51B側に向けて一対のピン支持部61c,61dが突出している。そのピン支持部61c,61dには、連結ピン65が挿通される貫通孔61fが形成されている。したがって、ピン支持部61c,61dは、円環部61aに一体に固定され、ピン支持部61c,61dの貫通孔61fは、揺動部摺動面を含む仮想円の中心寄りに配置される。ピン支持部61c,61dは、連結ピン65を介して貫通孔61fの軸線回りに従動部材64を角変位可能に支持する。ローラ62の軸線は、制御軸60の軸線から偏心した位置に配置され、制御軸60から半径方向外方に部分的に突出する。揺動部材61の切欠部60aにローラ62が遊嵌配置されることで、制御軸60は、従動部材64に対してその中心回りに角変位することができる。
従動部材64は、連結ピン65が挿通される円環状の支持部64aを有している。支持部64aには、上方やや排気バルブ機構51B側に向けて爪状の従動部64bが突出している。したがって、従動部64bは、略円弧状の従動部摺動面が形成される略扇状に形成され、支持部64aから半径方向外方に突出する。従動部摺動面は、支持部64aの軸線に垂直な平面に沿って形成され、一端部から他端部に進むにつれて、支持部64a中心までの距離が変化する。
支持部64には、ローラ62に当接するレバー部64cが下方に突出している。レバー部64cは、支持部64aに対して従動部64bと反対側に配置される。レバー部64cのローラ当接面と、従動部64bの従動部摺動面とは、大略的に1つの仮想円弧に沿って延びる。また、前記仮想円弧の内側に支持部64aが配置される。レバー部64cは、揺動部材61の切欠部61eの切欠空間に遊嵌配置される。レバー部64cがローラ62に当接することで、ローラ当接後にさらに、従動部材64がピン支持部61c、61d回りに角変位することが阻止される。また、制御軸60にはコイル状の従動用スプリング70が外嵌されている。従動用スプリング70の一端部70aは連結ピン65に巻き掛けられており、他端部70bは一端部70aと反対方向に延出されている。そして、従動用スプリング70の他端部70bは、後述する下軸受凹部67bの下面とシリンダヘッド20の上面との間に挟まれて保持されている。
制御軸60には、従動部材64に対応する位置に切欠部60aが形成されており、その切欠部60aにローラ62が配置されている。ローラ62は、制御軸60の内部で軸線方向に貫通配置された軸63により回転自在に支持されている。そして、制御軸60の回転によりローラ62の位置が変化し、従動部材64のレバー部64cのローラ62への当接位置が変化することで、連結ピン65を支点として従動部材64と揺動部材61との間の相対位置が変更される構成となっている。言い換えると、制御軸60が角変位することによって、制御軸60の軸線回りに関して、従動部材64の角変位阻止される位置が変化する。これに対して、揺動部材61は制御軸60の角変位にかかわらず、制御軸60の軸線回りの角変位位置が変化しない。したがって、制御軸60が角変位することによって、揺動部材61と従動部材64との制御軸60回りの周方向の相対位置関係が変化する。
図3に示すように、シリンダヘッド20の上面には、駆動カム軸24を回転自在に支持する軸支持体49が設けられている。軸支持体49は、シリンダヘッド20の上面に突設する下支持部材67と、下支持部材67に上方からボルト69により取り付けられる上支持部材68とを備えている。下支持部材67は断面半円状の下軸受凹部67bを有すると共に、上支持部材68は下軸受凹部67bと対面する断面半円状の上軸受凹部68aを有している。そして、下軸受凹部67bと上軸受凹部68aとで形成される断面円形状の空間に駆動カム軸24が回転自在に挿入されている。
さらに、下支持部材67は、駆動カム軸24の軸線方向に沿って貫通する挿通孔67aを有し、挿通孔67aにオイルパイプ66(潤滑液パイプ)が挿通されている。つまり、オイルパイプ66は、吸気側の動弁装置50Aと排気側の動弁装置50Bとの間に一対設けられている。このオイルパイプ66の周壁にはパイプ軸線方向に間隔をあけて複数の吐出口66aが開口している。これら吐出口66aは、パイプ軸線方向に間隔をあけて動弁装置50Aに対応する位置に形成されており、オイルパイプ66内を流れるオイルを動弁装置50Aに向けて吐出する。
また、オイルパイプ66の各吐出口66aは、従動部材64の爪状の従動部64bの先端部側に対向してそれぞれ配置されている。即ち、吸気バルブ機構51A用のオイルパイプ66は、吸気バルブ機構51Aと排気バルブ機構51Bとの間の中央空間に配置されている。そして、揺動カム機構48の可動範囲の少なくとも1つの位置で、オイルパイプ66の吐出口66aが、互い摺動する従動部材64の従動部64bと駆動カム24aとの接触面である摺動面に向くように配置されている。
具体的には、各吐出口66aは、駆動カム軸24,25が1回転する間に、従動部64bの先端部が最下方に位置する点よりも上方に配置され、吐出口66aから吐出されるオイルが従動部64bに対して上方からかかるようになっている。また、オイルパイプ66は、駆動カム24aと従動部材64との可動範囲外(動作軌跡外)であって、可及的に駆動カム24aに近接した位置に配置されており、吐出口66aから吐出されたオイルが従動部64bと駆動カム24aとの摺動面にかかり易くなっている。
また、上下方向に関しては、オイルパイプ66は、駆動カム軸24と制御軸60との間に位置しており、駆動カム24aと従動部64bの両方にかかるようになっている。さらに、従動部64bの摺動面のうちの支持部64a寄りとなる基端側領域と、駆動カム24aとが接触した状態で、従動部64bの先端寄りから駆動カム24aの摺動面と従動部64bの摺動面とで囲まれる空間にオイルが吐出される。以上のように、オイルパイプ66は、オイルを摺動面に導く案内手段となる。
図6は図3に示すエンジンEのヘッドカバー21を外した状態の平面図である。図7は図6に示すエンジンEの上支持部材68及び駆動カム軸24,25をさらに外した状態の平面図である。図6に示すように、1列に並べられた4つの燃焼室52の一方側に吸気用の動弁装置50Aが1列に配置され、他方側に排気用の動弁装置50Bが1列に配置されている。また、動弁装置50A,50Bの列方向に沿って駆動カム軸24,25が延在しており、その駆動カム軸24,25はチェーントンネル27内のカムスプロケット31,32に夫々接続されている。
また、図7に示すように、動弁装置50A,50Bの列方向に沿って制御軸60が延在している。エンジンEのチェーントンネル27と反対側の端部にはギヤ室71が設けられており、そのギヤ室71に制御軸60と噛合される制御ギヤ74が配置されている。この制御ギヤ74はエンジンEに付設されたモータ73により駆動される。即ち、モータ73が制御ギヤ74を駆動することで制御軸60が回転する。モータ73は図示しないECU(電子制御ユニット)により制御される。
そして、図6及び7に示すように、一対のオイルパイプ66が、吸気側の動弁装置50Aと排気側の動弁装置50Bとの間の中央空間において、動弁装置50A,51Aの列方向、即ち、駆動カム軸24及び制御軸60の軸線方向に沿って延在配置されている。また、オイルパイプ66の一端部は、シリンダヘッド20の上面に設けられたパイプ接続部72に結合されている。パイプ接続部72は、オイルポンプ44によってオイルパン29から汲み上げられたオイルが供給されるオイル供給路(図示せず)を有しており、オイルパイプ66にオイルを供給している。
次に、揺動カム機構48の動作原理について説明する。図8は図3に示す動弁装置50Aの通常時における動作を説明する図面である。図8に示すように、駆動カム24aの先端部が上限に位置するリフト量がゼロの時点において、従動部材64が従動用スプリング70(図4参照)により連結ピン65を介して駆動カム24aに押し付けられるように付勢されている。その際、従動部材64のレバー部64cがローラ62に当接しているので、従動部64bが揺動部61bに対して近づくように従動部材64が連結ピン65を支点として回転するのが防がれている。
そして、駆動カム24aが図8中反時計回りに回転することで、従動部材64が駆動カム24aにより押し下げられる。その際、従動部材64は連結ピン65により揺動部材61に結合されているので、揺動部材61が、その円環部61aを制御軸60の外周面に摺動させながら制御軸60周りに揺動する。これにより、揺動部材61の揺動部61bがタペット58を押し下げ、バルブ本体53が下方に進出(リフト)して吸気ポート20Aを開放する。
そして、前記のように動作する揺動カム機構48の可動範囲の少なくとも1つの位置で、オイルパイプ66の吐出口66aが従動部材64と駆動カム24aとの摺動部分に向くようにオイルパイプ66は配置されている。これにより、動弁装置50Aの動作中において、オイルパイプ66の吐出口66aから吐出されたオイル47が、従動部材64と駆動カム24aの摺動面に直接的に着地するので、摺動面にオイル47が十分に供給されて摺動面における油膜厚さが安定的に維持される。したがって、動弁装置50Aの摩耗等に対する耐久性をより向上させることができる。
図9は図3に示す動弁装置50Aの角度変更時における動作を説明する図面である。図9に示すように、制御軸60が図9中反時計回りに回転すると、それに伴ってローラ62も移動する。これにより、ローラ62に対する従動部材64のレバー部64cの当接位置が変化し、従動部材64と揺動部材61とのなす角(相対位置)が変更される。よって、揺動部材61によりタペット58を介して押し下げられるバルブ本体53の動作タイミング及びリフト量が変更される。具体的には、従動部64bと揺動部61bとのなす角が小さくなり、バルブ本体53の弁開放時間及びリフト量が小さくなる。そして、図9のように動弁装置50Aの角度が変更された場合でも、揺動カム機構48の可動範囲の少なくとも1つの位置で、オイルパイプ66の吐出口66aが従動部材64と駆動カム24aとの摺動部分に向くようにオイルパイプ66は配置されている。
以上に説明した構成によれば、特に高回転域の回転数で運転されることの多い自動二輪車1に可変バルブタイミング式の動弁装置50A,50Bが適用されており、動弁装置50A,50Bを構成する部品の連結箇所等だけでなく、揺動カム機構48と駆動カム24aとの摺動面に供給されるオイル量を十分に確保し、油膜厚さを安定して維持することが望まれている。そこで、前述した自動二輪車1では、動弁装置50A,50Bの動作中において、オイルパイプ66の吐出口66aから吐出されたオイル47が、従動部材64と駆動カム24aとの摺動面に直接的に着地する構成となっている。よって、摺動面にオイル47が十分に供給され、摩耗等に対する耐久性をより向上させることができる。
また、オイルパイプ66は、軸支持体49に設けられた挿通孔67aに挿通されているので、オイルパイプ66を支持するための部材を別途設ける必要がなくなり、部品点数の削減及び省スペース化を図ることができる。さらに、オイルパイプ66は軸支持体49のうち下支持部材67に取り付けられ、上支持部材68を下支持部材67から取り外してもオイルパイプ66の取付状態は維持されるので、上支持部材68の着脱時にオイルパイプ66を着脱せずに済み、メンテナンス性が良好となる。
また、一対のオイルパイプ66は、吸気用の動弁装置50Aの列と排気用の動弁装置50Bとの間の中央空間に配置されているので、オイルパイプ66を配置するためのスペースを余分に形成する必要がなく、エンジンEの大型化を防止することができる。さらに、オイルパイプ66の吐出口66aは、従動部材64のうち変位量が最大の箇所である先端部側に配置されているので、吐出されるオイルの軌跡が多少変化しても、従動部材64の運動中のいずれかの位置でオイルが従動部材64の摺動面に到達し、摺動面を安定的に潤滑することができる。
また、従動部材64のレバー部64cが当接するローラ62は軸63周りに回転自在であるので、従動部材64とローラ62との間での摩擦動作が抑制され、互いの摩耗が防止されて耐久性が向上する。さらに、ローラ62は制御軸60とは別体であるので、ローラ62を外径の異なるものと交換するだけで、従動部材64と揺動部材61との間の初期相対位置関係を容易にチューニングすることが可能となる。
なお、前記実施形態の動弁装置50A,50Bは、リフト量を可変としているが、位相や作動角を可変としてもよい。また、前記実施形態では、吐出手段として吐出口66aを有するオイルパイプ66が用いられているが、その代わりに、例えばオイルを吐出するノズル装置やインジェクタ等を用いてもよい。また、前記実施形態では自動二輪車を例に説明したが、他の乗り物に適用してもよい。また、本発明に係る動弁装置の潤滑構造は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
以上のように、本発明に係る動弁装置の潤滑構造は、摩耗等による耐久性がより向上する効果を有し、この効果の意義を発揮できる自動二輪車等の乗り物の可変バルブタイミング制御装置等に広く適用すると有益である。
本発明の第1実施形態に係る動弁装置の潤滑構造を有した自動二輪車の右側面図である。 図1に示すエンジンを拡大して一部断面化した右側面図である。 図1に示すエンジンの動弁装置等を拡大して表した断面図である。 図3に示す揺動カム機構の要部斜視図である。 図4に示す揺動カム機構の別の角度から見た要部斜視図である。 図3に示すエンジンのヘッドカバーを外した状態の平面図である。 図6に示すエンジンの上支持部材及び駆動カム軸をさらに外した状態の平面図である。 図3に示す動弁装置の通常時における動作を説明する図面である。 図3に示す動弁装置の相対位置変更時における動作を説明する図面である。
符号の説明
20A 吸気ポート
20B 排気ポート
24,25 駆動カム軸
24a 駆動カム
26 クランク軸
49 軸支持体
50A 動弁装置
50B 動弁装置
51A 吸気バルブ機構
51B 排気バルブ機構
52 燃焼室
53 バルブ本体
57 バルブ用スプリング
58 タペット
60 制御軸
61 揺動部材
62 ローラ(操作片)
64 従動部材
65 連結ピン
66 オイルパイプ(潤滑液パイプ)
66a 吐出口
67 下支持部材
67a 挿通孔
67b 下軸受凹部
68 上支持部材
68a 上軸受凹部
70 従動用スプリング
80 相対位置変更機構

Claims (8)

  1. エンジンの燃焼室に連通するポートを開閉するバルブを往復運動させる動弁装置と、
    前記動弁装置を潤滑するための潤滑液が流れ、該潤滑液を吐出する吐出口が設けられた吐出手段とを備え、
    前記動弁装置は、前記エンジンのクランク軸の回転に連動する駆動カムと、前記駆動カムに接触する従動部材と、前記従動部材に取り付けられて前記従動部材の動きを前記バルブに伝達する揺動部材と、前記従動部材と前記揺動部材との間の相対位置を変更させる相対位置変更機構とを有し、
    前記駆動カムが1回転する間の少なくとも一部の期間において、前記吐出手段の前記吐出口が、前記従動部材と前記駆動カムとの摺動面に向くように配置されていることを特徴とする動弁装置の潤滑構造。
  2. 前記駆動カムが設けられた駆動カム軸を回転自在に支持する軸支持体をさらに備え、
    前記軸支持体は、前記吐出手段を支持している請求項1に記載の動弁装置の潤滑構造。
  3. 前記軸支持体は、前記エンジンのシリンダヘッドの上面に突設し、下軸受凹部を有する下支持部材と、前記下支持部材に上方から取り付けられ、前記下軸受凹部と対面する上軸受凹部を有する上支持部材とを備え、
    前記駆動カム軸は、前記下軸受凹部と前記上軸受凹部との間に配置され、
    前記吐出手段は前記下支持部材に支持されている請求項2に記載の動弁装置の潤滑構造。
  4. 前記吐出手段は、前記摺動面に対応する位置で開口した前記吐出口を有する潤滑液パイプにより構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の動弁装置の潤滑構造。
  5. 前記エンジンは、並べて配置された複数の燃焼室と、該燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートとを有し、
    前記吸気ポートに対応する前記動弁装置が前記燃焼室の列を挟んだ一側にて該列と略平行に1列に設けられ、
    前記排気ポートに対応する前記動弁装置が前記燃焼室の列を挟んだ他側にて該列と略平行に1列に設けられ、
    前記潤滑液パイプが、前記吸気ポートに対応する前記動弁装置の列と前記排気ポートに対応する前記動弁装置の列との間で前記各列に沿って延在している請求項4に記載の動弁装置の潤滑構造。
  6. 前記吐出手段の前記吐出口は、前記従動部材の変位量が最大となる先端部寄りに配置されている請求項1乃至5のいずれかに記載の動弁装置の潤滑構造。
  7. 前記バルブには、前記ポートを閉じる方向に付勢するバルブ用スプリングが設けられ、
    前記相対位置変更機構には、前記従動部材を前記駆動カムに向けて付勢する従動用スプリングが設けられている請求項6に記載の動弁装置の潤滑構造。
  8. 前記相対位置変更機構は、前記揺動部材を揺動自在に支持する制御軸と、前記従動部材を前記揺動部材に対して角変位自在に接続する連結ピンと、前記制御軸の一部に回転自在に設けられて前記従動部材を前記駆動カムからの力に抗して支持する操作片とをさらに有し、
    前記制御軸が角変位して前記操作片の位置が変化することで、前記連結ピンを支点として前記従動部材と前記揺動部材との間の相対位置が変更される構成である請求項6に記載の動弁装置の潤滑構造。
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