JP4220415B2 - エンジン - Google Patents
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Description
また、この従来のエンジンは、前記2本のロッカーシャフトの中空部に潤滑油を供給し、この中空部からロッカーシャフトとロッカーアームのボス部との嵌合部分に潤滑油を供給する潤滑装置が設けられている。この潤滑装置は、カム軸より上方に位置する吸気弁用ロッカーアームのボス部から下方へ潤滑油を吐出させ、この潤滑油によってカム軸とスリッパ部との摺接部分を潤滑する構成が採られている。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、ロッカーアームを有するエンジンの小型化を図り、このエンジンの動弁系の潤滑性を向上させるとともに、このエンジンを無人ヘリコプタに容易に搭載できるようにすることを目的とする。
したがって、請求項1に記載した発明の効果に加えて、水平シリンダとロッカーシャフトのくびれ形状およびロッカーアームの切欠きの構成を利用して簡易かつ確実にロッカーアームと吸・排気弁との接触部分やロッカーアームのスリッパ部とカムとの接触部分を潤滑することができる。このため、従来より動弁機構の潤滑性が高いエンジンを提供することができる。
図1は本発明に係るエンジンの側面図、図2は同じく平面図で、これらの図においては、無人ヘリコプタの前部の形状を二点鎖線によって描いてある。図3は本発明に係るエンジンの正面図で、同図はシリンダボディ部分を破断した状態で描いてある。図4はエンジンの横断面図、図5はタイミングチェーンの構成を説明するための正面図である。
図6は要部の断面図、図7は図6におけるVII−VII線断面図、図8は図6におけるVIII−VIII線断面図、図9は図6におけるIX−IX線断面図、図10は図6におけるX−X線断面図である。図11は図5におけるXI−XI線断面図、図12は図5におけるXII−XII線断面図である。
前記左側シリンダヘッド14と右側シリンダヘッド15には、図6および図7に示すように、2本の吸気弁21,21および1本の排気弁22と、これらの吸・排気弁21,22を駆動する動弁装置23とがそれぞれ設けられている。これらの左右のシリンダヘッド14,15は、機体の左右方向に対称となるように形成されているため、ここでは機体右側のシリンダヘッド15について図6〜図10によって説明する。
前記カム軸16は、図6および図8に示すように、軸線方向の両端部がシリンダヘッド15の軸受15aとカムキャップ27とに挟持され、これら両部材によって回転自在に支持されている。また、このカム軸16の機体前側の端部は、前記軸受部分より機体の前方(図6においては右方)に突出するように形成されており、この突出側端部に後述するチェーン式伝動装置17の一部を構成する従動スプロケット28が取付けられている。このカム軸16は、チェーン式伝動装置17によりクランク軸4の回転が伝達されることによって回転する。
吸気弁用ロッカーアーム25の前記ボス部41と、排気弁用ロッカーアーム26の前記ボス部41は、図6、図7および図9に示すように、前記カム軸16と対向する部位に他方のロッカーアームのスリッパ部42の先端部分が臨む切欠き45が形成されている。この切欠き45は、円筒状のボス部41の外周部を部分的に開口させるように形成されている。
前記第1の潤滑油戻り通路68は、図6に示すように、動弁カム室67の底部であって機体後側(図6においては左側)の端部に開口する第1戻し孔68aから潤滑油戻り用パイプ68b(図3参照)を介して前記オイルパン55内に延びている。前記第2の潤滑油戻り通路69は、動弁カム室67の底部における機体前側の端部に開口する第2戻し孔69aからチェーン室下壁に沿ってバッフルプレート70(図3参照)より下方のオイルパン55内に延びている。なお、バッフルプレート70は、クランク軸4の回転によるオイルのかき上げを防止するためのもので、この実施の形態においては、左側シリンダボディ12と右側シリンダボディ13とに一体成形され、シリンダボディの剛性確保と部品点数の削減を図っている。
構造が採られている。このようにチェーンガイド76をシリンダボディ12,13に固定するに当たって取付用ボルトを使用しない構成を採ることによって、エンジン1の軽量化を図ることができる。
このため、シリンダの軸線が略水平となるように構成し、シリンダヘッド15を上下方向に小型化することができるから、このエンジン1を搭載する無人ヘリコプタ2は、図2に示すカウリング10の膨出部10aを上下方向に小さく形成することができる。
上述した実施の形態では巻掛け式伝動手段をチェーン71によって構成する例を示したが、チェーン71の代わりベルトを使用することもできる。
Claims (4)
- 1本のカム軸と、これの両側に配設された一対のロッカーシャフトとをシリンダヘッド上に有し、前記各ロッカーシャフトにはこれと回動自在に嵌合するボス部と、このボス部に突設されて前記カム軸に摺接するスリッパ部と、前記ボス部からスリッパ部とは逆方向に突設されて吸・排気弁を押圧するアーム部とからなる吸気弁用ロッカーアームおよび排気弁用ロッカーアームを備えたエンジンにおいて、前記両ロッカーアームのボス部における前記カム軸と対向する部位に、他方のロッカーアームのスリッパ部の先端部分が臨む切欠きを形成し、
前記各ロッカーシャフトの両端に各ロッカーアームのボス部の両端が回動自在に嵌合する大径部を形成するとともに、各ロッカーシャフトの中間に細径部を形成してこの細径部とボス部との間に空間を形成し、この空間に前記ロッカーアームのボス部の切欠きを臨ませたことを特徴とするエンジン。 - 請求項1記載のエンジンにおいて、シリンダの軸線を略水平とし、吸気弁をカム軸の上方に、排気弁をカム軸の下方に設け、各ロッカーシャフトの両端部をシリンダヘッドに支持させ、前記各ロッカーシャフトの内部に形成された中空部に潤滑油を供給し、この中空部から径方向に延びる第1の潤滑油通路を通して各ロッカーシャフトと両ロッカーアームのボス部との嵌合部に潤滑油を供給する潤滑装置を備え、吸気弁用ロッカーアームのボス部に、一端が前記第1の潤滑油通路と対向しかつ他端がボス部の外面に開口して吸気弁用アーム部先端と吸気弁のステムとの接触部分に潤滑油を吹きかける第2の潤滑油通路と、前記ロッカーシャフトの細径部とボス部との間の空間に一端が開口する貫通孔とボス部の切欠きとからなりカム軸と各ロッカーアームのスリッパ部との接触部分に潤滑油を垂らす第3の潤滑油通路とを形成し、排気弁用ロッカーアームのボス部における平面視において排気弁のステムと重なる部位に、一端がボス部内の空間に開口しかつ他端がボス部の外面に開口して排気弁用アーム部先端と排気弁のステムとの接触部分に潤滑油を垂らす第4の潤滑油通路を形成してなるエンジン。
- 請求項1または請求項2に記載したエンジンを水平対向型とし、このエンジンのクランク軸と両シリンダのカム軸とをクランク軸の軸線方向の一端側に位置する1本の巻掛け式伝動手段によって接続し、両シリンダのうち前記軸線方向の他端側に位置するシリンダの上部と下部であって前記巻掛け式伝動手段と隣接する部位にオイルポンプと冷却水ポンプとを支持させ、これらのポンプの入力軸を前記巻掛け式伝動手段に接続してなるエンジン。
- 請求項3記載のエンジンにおいて、オイルポンプの駆動用回転輪と冷却水ポンプの駆動用回転輪を巻掛け式伝動手段のアイドラ回転輪としてなるエンジン。
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