JP2009095853A - 伸線用引張補助治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】線材AをダイスDから引き抜くキャプスタンBへ、複数回巻付ける口出し工程の際に、線材Aと、牽引部材Cの他方端Cbと、を連結する伸線用引張補助治具であって、操作レバーによって揺動する歯部付の偏心カム2を有し線材Aの先端部Aaを掴持する掴持部材1と、枢着ピン10を介して揺動自在に枢着され巻取り外周面Baに接触する接触面3aを有する支持部材3と、支持部材3に連結ピン11を介して揺動自在に枢着され取着ピン12が取付けられる連結部材5と、を備えている。支持部材3の接触面3aが巻取り外周面Baに接触した際に、枢着ピン10の第1軸心L10が連結ピン11の第2軸心L11よりも、キャプスタンBのラジアル外方とし、さらに、取着ピン12の第3軸心L12よりもラジアル外方となるように構成。
【選択図】図4
Description
また、伸線を引き出す装置として特許文献2記載のような線材端末把持具をレールに沿って移動させて引き出すものが知られている。
また、上記接触面を、上記第1軸心と上記第2軸心とを含む平面に関して、対称に二面形成したものである。
また、上記歯部を、V字型に形成したものである。
図1は本発明の伸線用引張補助治具の使用状態を説明する簡略説明図である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態の側面図である。図3は平面図であり、図4はその使用状態を説明する説明図である。
図6は第2の実施の形態の要部断面平面図であり、図7はその使用状態を説明する説明図である。また、図8は、第2の実施の形態の伸線用引張補助治具の偏心カム2の実施の一例の側面図であり、図9はその正面図である。
引き出される線材Aの先端部Aaを掴持する掴持部材1は、先端部Aaが挿通可能な側方(キャプスタンBの軸心方向)開放状の溝部1cを形成した平面視L字状のブロック体6を有している。
溝部1cの近傍かつ、溝部1cに挿通される先端部AaよりもキャプスタンBのラジアル外方に支点ピン7を介して揺動自在に枢着される歯部2a付の偏心カム2を有している。また、偏心カム2を揺動させる丸杆状の操作レバー4を第1の実施の形態と同様に着脱自在に設けている。また、側方開口状の溝部1cは、使用状態でキャプスタンBのフランジ面Bbに対面状となるように形成される。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、着脱自在な操作レバー4と歯部2a付の偏心カム2と支点ピン7とを有する掴持部材1を、側面視円弧状かつ平面Sに関して対称に面形成された接触面3aを有する支持部材3に、枢着ピン10を介して枢着している。また、一対の支持部材3,3に、牽引部材Cの他方端Cbが取着される連結ピン11が取着されている。
また、一対の板状の連結部材5,5をブロック状に一体形成しても良い。
また、第1・2の実施の形態の取着ピン12に筒状のカラー部材を外装させ、カラー部材に牽引部材Cを揺動自在に取着しても良い。また、取着ピン12を着脱自在に設け、牽引部材Cを着脱可能にしても良い。
また、第3の実施の形態の連結ピン11に筒状のカラー部材を外装させ、カラー部材に牽引部材Cを揺動自在に取着しても良い。また、連結ピン11を着脱自在に設け、牽引部材Cを着脱可能にしても良い。
図1に示すように、伸線される線材Aを、線材Aが巻き付けられた第1ドラムF1 から、伸線用第1ダイスD1 を通して第1キャプスタンB1 に複数回巻き付ける第1工程の際に、線材AのダイスD1 から引き出す為に細く加工した口出し部Ab以外の先端部Aaを、牽引部材Cが取着された第1の実施の形態の伸線用引張補助治具20Aに掴持させる。
第1ドラムF1 の線材Aの伸線が終了すると、第2ドラムF2 と第1キャプスタンB1 の間に、第1ダイスよりも細く伸線する第2ダイスD2 を設置し、第2ドラムF2 から第2ダイスD2 を通して線材Aを第1キャプスタンB1 に引き出す。
この第2工程の口出し工程の際に、第1キャプスタンB1 は第1工程とは逆回転する。
2 偏心カム
2a 歯部
3 支持部材
3a 接触面
4 操作レバー
10 枢着ピン
11 連結ピン
12 取着ピン
A 線材
Aa 先端部
B キャプスタン
Ba 巻取り外周面
C 牽引部材
Ca 一方端
Cb 他方端
D ダイス
L10 第1軸心
L11 第2軸心
L12 第3軸心
S 平面
Claims (5)
- 伸線用ダイス(D)によって伸線される線材(A)を該ダイス(D)から引き抜くキャプスタン(B)へ、複数回巻付ける口出し工程の際に、上記線材(A)と、上記キャプスタン(B)に一方端(Ca)が取着される牽引部材(C)の他方端(Cb)と、を連結する伸線用引張補助治具であって、
操作レバー(4)によって揺動する歯部(2a)付の偏心カム(2)を有し引き出される線材(A)の先端部(Aa)を掴持する掴持部材(1)と、該掴持部材(1)に枢着ピン(10)を介して揺動自在に枢着され上記キャプスタン(B)の巻取り外周面(Ba)に接触する接触面(3a)を有する支持部材(3)と、該支持部材(3)に連結ピン(11)を介して揺動自在に枢着され上記牽引部材(C)の上記他方端(Cb)が取着される取着ピン(12)が取付けられる連結部材(5)と、を備え、
上記支持部材(3)の接触面(3a)が上記巻取り外周面(Ba)に接触した際に、上記枢着ピン(10)の第1軸心(L10)が上記連結ピン(11)の第2軸心(L11)よりも、上記キャプスタン(B)のラジアル外方とし、かつ、上記取着ピン(12)の第3軸心(L12)よりもラジアル外方となるように構成したことを特徴とする伸線用引張補助治具。 - 伸線用ダイス(D)によって伸線される線材(A)を該ダイス(D)から引き抜くキャプスタン(B)へ、複数回巻付ける口出し工程の際に、上記線材(A)と、上記キャプスタン(B)に一方端(Ca)が取着される牽引部材(C)の他方端(Cb)と、を連結する伸線用引張補助治具であって、
操作レバー(4)によって揺動する歯部(2a)付の偏心カム(2)を有し引き出される線材(A)の先端部(Aa)を掴持する掴持部材(1)と、該掴持部材(1)に枢着ピン(10)を介して揺動自在に枢着され上記キャプスタン(B)の巻取り外周面(Ba)に接触する接触面(3a)を有する支持部材(3)と、該支持部材(3)に取着されると共に上記牽引部材(C)の上記他方端(Cb)が取着される連結ピン(11)と、を備え、 上記支持部材(3)の接触面(3a)が上記巻取り外周面(Ba)に接触した際に、上記枢着ピン(10)の第1軸心(L10)が上記連結ピン(11)の第2軸心(L11)よりも、上記キャプスタン(B)のラジアル外方となるように構成したことを特徴とする伸線用引張補助治具。 - 上記接触面(3a)を、上記キャプスタン(B)の軸心方向から見て該キャプスタン(B)の巻取り外周面(Ba)に沿う円弧状に形成した請求項1又は2記載の伸線用引張補助治具。
- 上記接触面(3a)を、上記第1軸心(L10)と上記第2軸心(L11)とを含む平面(S)に関して、対称に二面形成した請求項1,2又は3記載の伸線用引張補助治具。
- 上記歯部(2a)を、V字型に形成したことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の伸線用引張補助治具。
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