JP2020146738A - トンス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】常にドラムの外周面に沿う状態を維持することによって、ドラムの外周面の傷付きを防止できるトンス装置を提供する。【解決手段】トンス装置2は、回転するドラム1に巻き付けられる線材Wの始端を保持するチャック部材4と、チャック部材4をドラム1に取り付けるための複数の連結部材6〜9から構成される連結体5とからなり、チャック部材4は連結体5の一側に連結され、連結体5の他側がドラム1に支持される。線材Wによってドラム1の円周方向に対して斜め方向に引っ張られるチャック部材4がドラム1の外周に沿って移動するように、チャック部材4は線材Wのねじれ方向に回動可能に連結体5に支持される。線材Wがドラム1に巻き付けられるとき、チャック部材4は線材Wにより斜め方向に引っ張られると、チャック部材4がねじれ方向に回動する。チャック部材4はドラム1の外周面に対して常に平行な状態を維持する。【選択図】図1
Description
本発明は、伸線された線材をドラムに巻き取るときに使用するトンス装置に関する。
伸線機のダイスによって引き抜かれた線材はドラムに巻き取られる。このとき、ドラムに装着されたトンス装置のチャック部材が線材の始端を保持し、ドラムの回転により線材がドラムの外周に巻き付けられる。チャック部材ががたつかないように、特許文献1に記載のように、チャック部材のベース部がドラムの外周面に密着するように円弧状に形成される。
ところで、大型の横型伸線機では、仕上線径が40〜50mmの場合、引抜力が400000Nにもなる。このような伸線機では、図7に示すように、ドラム1におけるトンス装置2の装着位置に対してダイス3の位置がドラム1の軸方向においてずれた配置となっている。そのため、伸線作業開始時、ダイス3は傾けられ、線材Wを引き出して、チャック部材4に線材Wの始端が固定される。トンス装置2はドラム1の円周方向に対して斜め方向に引っ張られた状態となる。ドラム1が回転すると、線材Wがドラム1に巻き付けられる。図8に示すように、線材Wが巻き付けられるにつれて、ダイス3が首を振って徐々にドラム1の円周方向に平行になる。最初に巻き付けられた線材Wが後から巻き付けられた線材Wに押され、線材Wは軸方向に整列して巻き付けられる。このとき、トンス装置2はドラム1の外周面に沿って移動し、徐々に円周方向に平行になる。
ここで、チャック部材4がドラム1の外周面に沿うような形状にされていても、トンス装置2はドラム1に対して斜めに強く引っ張られると、図9に示すように、チャック部材4はドラム1の外周面に対して傾く。チャック部材4の角がドラム1に接触して、擦れながら移動する。これが繰り返されることにより、ドラム1の外周面が傷付き、摩耗していく。その傷が伸線後の線材Wに転写されると、不良品が発生する。また、ドラム1の寿命も短くなる。
本発明は、上記に鑑み、常にドラムの外周面に沿う状態を維持することによって、ドラムの外周面の傷付きを防止できるトンス装置の提供を目的とする。
本発明のトンス装置は、回転するドラムに巻き付けられる線材の始端を保持するチャック部材と、チャック部材をドラムに取り付けるための連結体とからなり、チャック部材は連結体の一側に連結され、連結体の他側がドラムに支持される。線材によってドラム円周方向に対して斜め方向に引っ張られるチャック部材がドラムの外周に沿って移動するように、チャック部材は線材のねじれ方向に回動可能に連結体に支持される。
ドラムが回転して、線材がドラムに巻き付けられるとき、チャック部材は線材によりドラムの円周方向に対して斜め方向に引っ張られると、ドラムの外周面に対してチャック部材が傾く。このとき、チャック部材がねじれ方向に回動することにより、チャック部材はドラムの外周面に対して常に平行な状態を維持する。したがって、チャック部材は、ドラムの外周面に沿ったまま移動する。
チャック部材および連結体のドラムの外周に対向する面に、耐摩耗性を有するガード材がドラムの外周面に接触するように設けられる。耐摩耗性に優れたガード部材がドラムの外周面に接触しながら移動するので、ドラムの外周面は傷付かない。
連結体は、複数の連結部材を一列に連結して構成され、チャック部材が一側の連結部材にドラムの中心軸と平行な軸周りに回動可能に取り付けられ、一側の連結部材が隣の連結部材に形成されたねじに螺合され、一側の連結部材がねじに対して回転することにより、チャック部材がねじれ方向に回動可能とされる。巻取時にねじに線材の張力がかかっても、連結部材同士は外れることがない。
本発明によると、線材をドラムに巻き取るとき、チャック部材をドラムの外周面に平行な状態に維持でき、チャック部材の角がドラムに接触して傷付けることを防止でき、ドラムの長寿命化および線材の高品質化を図れる。
本発明の横型伸線機に使用されるトンス装置を図1に示す。トンス装置2は、中心軸(縦軸)周りに回転するドラム1に巻き付けられる線材Wの始端を保持するチャック部材4と、チャック部材4をドラム1に取り付けるための連結体5とからなる。チャック部材4は連結体5の一側に連結され、連結体5の他側がドラム1に支持される。
図2に示すように、連結体5は、複数の連結部材から構成され、各連結部材が線材Wの延長線上を一列に回動可能に連結される。連結体として、他側から第1連結部材6、第2連結部材7、第3連結部材8、第4連結部材9が配置される。
中空のドラム1の下部の外周面に中心軸方向に平行な溝10が形成され、図3に示すように、トンス装置2は溝10に出没可能に設けられ、ドラム1内に収納可能とされる。溝10内に連結体5を回動可能に支持する支持体11が設けられる。第1連結部材6の他側が支持体11に挟まれ、縦ピン12により第1連結部材6の他側と支持体11とが連結される。縦ピン12は中心軸と平行に配され、第1連結部材6は支持体11に対して中心軸と平行な軸周りに回動可能とされる。支持体11は、ドラム1の半径方向に平行な軸周りに回動可能にドラム1に取り付けられている。
第2連結部材7は、第1連結部材6に回動可能に連結される。第1連結部材6の一側が第2連結部材7の他側に挟まれ、縦ピン12により第1連結部材6の一側と第2連結部材7の他側とが連結される。縦ピン12は中心軸と平行に配され、第2連結部材7は第1連結部材6に対して中心軸と平行な軸周りに回動可能とされる。
第3連結部材8は、第2連結部材7に回動可能に連結される。第3連結部材8の一側が第2連結部材7の他側に挟まれ、横ピン13により第2連結部材7の一側と第3連結部材8の他側とが連結される。横ピン13は中心軸に対して直交する方向(水平方向)に配され、第3連結部材8は第2連結部材7に対してドラム1の外周面に沿って回動可能とされる。第3連結部材8の他側は、ねじ14になっている。ねじ14は縦ピン12および横ピン13に対して直交する方向に形成される。すなわち、ねじ14の中心軸はダイス3から引き抜かれる線材Wの延長線と一致する。
第4連結部材9は、第3連結部材8に回動可能に連結される。第4連結部材9の一側にねじ孔15が形成され、第3連結部材8のねじ14が第4連結部材9に螺合される。これにより、第4連結部材9は、線材Wのねじれ方向に回動可能とされる。第4連結部材9の他側には、ロックボルト16が取り付けられ、回動する第3連結部材8がロックボルト16に当接する。これにより、第4連結部材9の回動が規制され、第4連結部材9の回り過ぎを防止できる。
第4連結部材9の一側にチャック部材4が回動可能に連結される。第4連結部材4の一側がチャック部材4の他側に挟まれ、縦ピン12により第4連結部材9の一側とチャック部材4の他側とが連結される。縦ピン12は中心軸と平行に配され、チャック部材4は第4連結部材9に対して中心軸と平行な軸周りに回動可能とされる。また、第4連結部材9に連結されたチャック部材4は、ねじれ方向に回動可能とされる。
チャック部材4の一側に線材Wの挿入孔17が形成されている。線材Wの始端を挿入孔17に通して、くさびを打ち込むことにより線材Wがチャック部材4に装着される。
図4に示すように、チャック部材4および第4連結部材9のドラム1の外周面に対向する内側面に、ドラム1の外周面に接触するガード材18が設けられる。ガード材18は、機械的強度、耐摩耗性に優れたポリアミド樹脂製とされ、各部材4,9の内側面を覆うように形成され、ボルト19により取り付けられる。
トンス装置2を使用していないとき、図3に示すように、各連結部材6〜9がドラム1の内側に向かってそれぞれ折り曲げられ、トンス装置2は溝10内に収納されている。線材Wを装着するとき、図5に示すように、トンス装置2が溝10内から引き出され、ダイス3から引き出された線材Wの始端がチャック部材4の挿入孔17に通され、くさびが打ち込まれる。線材Wがチャック部材4に保持される。
ダイス3はドラム1の上部に対向する位置にあり、トンス装置2はドラム1の下部にあり、中心軸方向においてずれた位置にある。トンス装置2が線材Wを保持するとき、図7に示すように、ダイス3が傾けられ、トンス装置2は円周方向に対して斜めになった状態になる。このとき、線材Wの張力によりチャック部材4にねじれ方向の力がかかる。チャック部材4に連結された第4連結部材9が第3連結部材8のねじ14に対して回動する。チャック部材4および第4連結部材9が傾いて、それぞれの部材4,9の内側面がドラム1の外周面と平行になる。ここで、線材Wの張力はねじ14にもかかる。ねじ14の許容引張応力は線材Wの張力よりも大きいので、ねじ14から第4連結部材9が抜けることはない。通常のベアリングを用いて連結部材9を回動可能に支持する場合には、線材Wの張力にベアリングが耐えられず、連結部材9が外れてしまう。
ドラム1が回転して線材Wがドラム1に巻き付けられていくと、図1に示すように、トンス装置2がドラム1の外周面に沿うように各連結部材6〜9が回動する。図6に示すように、ガード材18がドラム1の外周面に均等に線接触する。したがって、トンス装置2がドラム1の外周面を擦れながら移動しても、チャック部材4および第4連結部材9は常にドラム1の外周面に平行に移動するので、ドラム1の外周面は傷付かない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。連結体は、4つ以外の複数の連結部材で構成してもよい。チャック部材を隣の連結部材に形成されたねじに螺合してもよい。
1 ドラム
2 トンス
3 ダイス
4 チャック部材
5 連結体
6 第1連結部材
7 第2連結部材
8 第3連結部材
9 第4連結部材
14 ねじ
18 ガード材
2 トンス
3 ダイス
4 チャック部材
5 連結体
6 第1連結部材
7 第2連結部材
8 第3連結部材
9 第4連結部材
14 ねじ
18 ガード材
Claims (3)
- 回転するドラムに巻き付けられる線材の始端を保持するチャック部材と、チャック部材をドラムに取り付けるための連結体とからなり、チャック部材は連結体の一側に連結され、連結体の他側がドラムに支持されたトンス装置であって、線材によってドラム円周方向に対して斜め方向に引っ張られるチャック部材がドラムの外周に沿って移動するように、チャック部材は線材のねじれ方向に回動可能に連結体に支持されたことを特徴とするトンス装置。
- チャック部材および連結体のドラムの外周に対向する面に、耐摩耗性を有するガード材がドラムの外周面に接触するように設けられたことを特徴とする請求項1記載のトンス装置。
- 連結体は、複数の連結部材を一列に連結して構成され、チャック部材が一側の連結部材にドラムの中心軸と平行な軸周りに回動可能に取り付けられ、一側の連結部材が隣の連結部材に形成されたねじに螺合され、一側の連結部材がねじに対して回転することにより、チャック部材がねじれ方向に回動可能とされることを特徴とする請求項1または2記載のトンス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019047946A JP2020146738A (ja) | 2019-03-15 | 2019-03-15 | トンス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019047946A JP2020146738A (ja) | 2019-03-15 | 2019-03-15 | トンス装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2019047946A Pending JP2020146738A (ja) | 2019-03-15 | 2019-03-15 | トンス装置 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022101014A (ja) * | 2020-12-24 | 2022-07-06 | 宮▲崎▼機械システム株式会社 | トンス装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5629603U (ja) * | 1979-09-14 | 1981-03-20 | ||
JPH0593613U (ja) * | 1992-05-20 | 1993-12-21 | 日立電線株式会社 | 線材引出し装置 |
JP2009095853A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 伸線用引張補助治具 |
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2019
- 2019-03-15 JP JP2019047946A patent/JP2020146738A/ja active Pending
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