JP2005060082A - レットライン巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、レットラインの巻取り時にはテンションをかけた状態で巻き取れると共に、容易に取り外すことができるレットライン巻取装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 本発明は、その円周縁に沿って複数の起倒軸係留用溝部9が切欠形成された旋回部5が駆動軸4に装着される駆動部7と、前記旋回部5に外挿され、その内周縁に沿って前記複数の起倒軸係留用溝部9に対応する位置に起倒軸係止用溝部19が形成されるロープ受け板17と、前記起倒ロープ受け板17の下方に一体的に装着される旋回起倒軸受け台14に、前記それぞれの起倒軸係止用溝部19に対応する位置に、その下端が連結枢支されると共に、その中途部が前記起倒軸係止用溝部19および起倒軸係留用溝部9によって係止される起倒軸15とを備えた構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、その円周縁に沿って複数の起倒軸係留用溝部9が切欠形成された旋回部5が駆動軸4に装着される駆動部7と、前記旋回部5に外挿され、その内周縁に沿って前記複数の起倒軸係留用溝部9に対応する位置に起倒軸係止用溝部19が形成されるロープ受け板17と、前記起倒ロープ受け板17の下方に一体的に装着される旋回起倒軸受け台14に、前記それぞれの起倒軸係止用溝部19に対応する位置に、その下端が連結枢支されると共に、その中途部が前記起倒軸係止用溝部19および起倒軸係留用溝部9によって係止される起倒軸15とを備えた構成とする。
【選択図】 図1
Description
本発明はレットライン巻取装置に関する。詳しくは漁船の接岸や漁船同士をつなぐためのもやいロープのパイロットロープとしてのレットライン巻取装置に係るものである。
従来より船舶の接岸の際に岸壁に設けられるフックに引っ掛けて船舶を安全に接岸させるためのロープ、又は船舶同士をつなぐために用いられるロープとして図6に示すようにもやいロープ101がある。このもやいロープ101は、船舶を引き寄せるのに耐えることができるようにロープ径が大きく、かつ重いためにもやいロープ101の先端にパイロット用ロープとしてのレットライン102が接続され、更にその先端に砂が収納される袋体やゴムにより形成される投球103が装着され、この投球103を目標物に投げ入れて軽量かつ細径としたレットライン102によってもやいロープ101を手繰り寄せてもやいロープ101を大型の巻取装置によって巻取ながら船舶を引き寄せる手法が取られているのが現状である。
また、ロープの巻取装置として例えば図7に示すように、ベースと、このベース上に垂設してなる支持フレーム108と、この支持フレーム108に回転自在に支持された巻取ドラム本体104と、この巻取ドラム本体104を回転させる駆動源とからなり、かつ、支持フレーム102に設けられた電動機105と、支持フレーム102に設けられ、かつ電動機105の回転力を巻取ドラム本体104に伝達する伝達機構106とを備えるとともに、巻取ドラム本体104が、既設ロープ107を巻き取るドラム部108を間に挟んで対峙する一対の巻取部材109を有するとともに、ロープ巻取部材109の内側面に、既設ロープ107の端部を着脱可能に取付ける取付部材110を設けた構成とする(例えば特許文献1参照。)。
しかしながらレットラインは通常はループ状に束ねられており、船舶の接岸や船舶同士の連結後にはレットラインは直ちに巻き取る必要性が生じ、手動では非常に手間がかかる問題があり、例えば前記構成の巻取装置によって巻き取る場合には、巻き取った後にループの状態で巻取装置から取り外す必要があり、このような装置ではテンションをかけた状態で巻き取られているために容易に取り外すことができない問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、レットラインの巻取り時にはテンションをかけた状態で巻き取れると共に、容易に取り外すことができるレットライン巻取装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係るレットライン巻取装置は、その円周縁に沿って複数の起倒軸係留用溝部が切欠形成された旋回部が駆動軸に装着される駆動部と、前記旋回部に外挿され、その内周縁に沿って前記複数の起倒軸係留用溝部に対応する位置に起倒軸係止用溝部が形成されるロープ受け板と、前記起倒ロープ受け板の下方に一体的に装着される旋回起倒軸受け台に、前記それぞれの起倒軸係止用溝部に対応する位置に、その下端が連結枢支されると共に、その中途部が前記起倒軸係止用溝部および起倒軸係留用溝部によって係止される起倒軸とを備え、前記起倒軸係留用溝部は、巻取り方向に向けて順次溝深さが大となるように形成することにより、旋回部の巻取り方向への回転では起倒軸が起立した状態で回転し、逆回転時には起倒軸が内側へ傾倒する如き構成とする。
ここで、旋回部が巻取り方向へ回転することにより、起倒軸が起倒軸係留用溝部と起倒軸係止用溝部とにより係止されることにより、旋回軸の回転により起倒軸およびロープ受け板が一体的に回転することとなる。この場合に起倒軸が起倒軸係留用溝部によって圧接されることにより、起倒軸が垂直上に起立した状態でレットラインの巻取りを行い、このレットラインの巻取り終了時に、旋回軸を逆回転することにより起倒軸と起倒軸係留用溝部との間に隙間が生じ、各起倒軸が内側へ傾倒することにより起倒軸による巻取り径が縮小され、レットラインの取外しが容易に行えることとなる。
本発明のレットライン巻取装置では、レットラインの巻き取り時には、旋回軸によって起倒軸が外側へ押し広げられた状態でロープ受け板が回転し、レットラインにテンションをかけた状態での巻き取りが可能となる。更に巻き取り終了時には旋回軸を逆回転することにより、起倒軸が内方向へ傾倒することで巻き取られたレットラインを容易に取り外すことが可能となる。
また、旋回軸の正、逆回転により起倒軸の傾倒を行うと共に、ロープ受け板を回転させる機構とすることにより、一個の駆動部により複数の機能を兼ねて行うことができ、部品点数が少なく、かつ小型化した巻取装置の製作が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1に、本発明を適用したレットライン巻取装置の一例を説明するための正面説明図、図2は図1における平面説明図を示す。ここで示す巻取装置1は、下部ケース2内に駆動軸4が垂直となるように油圧モーター3が設置され、この油圧モーター3の駆動軸4には旋回部5がボルト部材6によって一体的に装着され、正、逆駆動回転自在な機構とした駆動部7が設けられるものである。そこで旋回軸5は、一定厚さを有するヘッド部8の周縁に沿って起倒軸の本数分(本実施例では6個)の起倒軸係留用溝部9が切欠形成される。
次に前記下部ケース2上には、円筒状のガイド部10が立設される上部ケース11がボルト部材6によって連結される。この上部ケース11の上端位置に前記旋回部5のヘッド部8の上端とが略同一面上に位置するように設置されるものであり、この旋回部5に起倒軸部12が外挿するような状態で設置される。
そこで図3に示すように巻取部12は、その中途内周に段差部13を設けた円筒状の旋回起倒軸受け台14の段差部13に一定間隔ごとに複数の起倒軸15(本実施例では6本)が、旋回ベアリング受け台14の中心方向へ傾倒可能となるように、その下端が連結ピン16によって連結枢支されるものである。
また、前記旋回起倒軸受け台14の上部開口端にはロープ受け板17が装着されるものであり、このロープ受け板17には旋回軸5が自在に正、逆回転できる穴部18が開設される。そして穴部18の内周の前記旋回軸5が垂直上となる位置に、それぞれ旋回部5の外周の一部が嵌合される半円形状の起倒軸係止用溝部19が形成されるものである。
従って旋回軸5に起倒軸受け台14およびロープ受け板17を外挿することにより、起倒軸15は、ロープ受け板17の係止用溝部19と旋回部5の起倒軸係留用溝部9とによって係留され、旋回軸5の駆動回転により起倒軸15を介してベアリング受け台14およびロープ受け板17が回転することとなる。
そこで前記旋回軸5の起倒軸係留用溝部9は、巻取り方向の先端より後端に向けて順次溝深さが小となるように形成されている。即ち、旋回部5が巻取り方向へ駆動回転する場合には、起倒軸15は起倒軸係留用溝部9の後端側によって圧接された状態で係留するために各起倒軸5は垂直状に起立した状態で回転することとなる。
一方、レットラインの巻取りが完了した場合には、旋回軸5を逆回転することにより起倒軸15は起倒軸係留用溝部9の後端側によって係留するために各起倒軸15と起倒軸係留用溝部9との間に隙間が生じ、この隙間によって各起倒軸15はロープ受け板17の中心方向へ傾倒し、これにより巻き取られたレットラインの取外しが容易に行えることとなる。
また、前記旋回起倒軸受け台14は、上部ケース11内にベアリング部材20を介して回転自在な状態で設置されるものであり、これにより旋回部5の回転を起動軸15を介してロープ受け板17と一体的に装着されるベアリング受け台14をベアリング部材20によって支障なく回転させることとなる。
なお、駆動部は必ずしも油圧モーターである必要性は無く、駆動力を有するものであれば、電動モーターや内燃エンジンなどいかなるものであっても良いが、甲板上や岸壁上に常設することから故障の少ない耐久性に優れた駆動部とすることが望ましい。
また、起倒軸は必ずしも6本により形成される必要性は無く、レットラインを巻き取るために最小限必要な2本以上であればいかなる本数であっても良いが、ループ形状が円に近く、かつ起動軸の傾倒をスムーズに行える本数として6本が最も望ましい。
以上の構成より成る本発明では図4に示すように、レットラインAの巻き取り時の場合には、油圧モーター3により旋回部5を巻き取り方向へ回転することにより、起倒軸15の外周面は旋回部5に形成される起倒軸係留用溝部9の後端側に押圧されながら係止することになり、この押圧力により起倒軸15は垂直に起立した状態で回転することになり、レットラインAにはテンションがかけられた状態での巻取りが可能となる。
次に図5に示すように、レットラインAの巻取りが完了した時点で、油圧モーター3により旋回部5を巻取り方向とは逆の方向へ起倒軸係留用溝部9の長さ分だけ回転させることで、起倒軸15の外周面は旋回部5に形成される起倒軸係留用溝部9の先端側との間に隙間が生じることになり、この隙間によって各起倒軸15はロープ受け板17の中心方向に向けて傾倒することとなり、その結果起倒軸15による巻取り径が縮小されてレットラインAの抜き取りが容易に行えることとなる。
このように本発明では旋回軸5の正、逆回転によりレットラインAの巻取りおよび取外しが容易に行えることとなる。
1 巻取装置
2 下部ケース
3 油圧モーター
4 駆動軸
5 旋回部
6 ボルト部材
7 駆動部
8 ヘッド部
9 起倒軸係留用溝部
10 ガイド部
11 上部ケース
12 巻取部
13 段差部
14 旋回起倒軸受け台
15 起倒軸
16 連結ピン
17 ロープ受け板
18 穴部
19 起倒軸係止用溝部
20 ベアリング部材
2 下部ケース
3 油圧モーター
4 駆動軸
5 旋回部
6 ボルト部材
7 駆動部
8 ヘッド部
9 起倒軸係留用溝部
10 ガイド部
11 上部ケース
12 巻取部
13 段差部
14 旋回起倒軸受け台
15 起倒軸
16 連結ピン
17 ロープ受け板
18 穴部
19 起倒軸係止用溝部
20 ベアリング部材
Claims (1)
- その円周縁に沿って複数の起倒軸係留用溝部が切欠形成された旋回部が駆動軸に装着される駆動部と、
前記旋回部に外挿され、その内周縁に沿って前記複数の起倒軸係留用溝部に対応する位置に起倒軸係止用溝部が形成されるロープ受け板と、
前記起倒ロープ受け板の下方に一体的に装着される旋回起倒軸受け台に、前記それぞれの起倒軸係止用溝部に対応する位置に、その下端が連結枢支されると共に、その中途部が前記起倒軸係止用溝部および起倒軸係留用溝部によって係止される起倒軸とを備え、
前記起倒軸係留用溝部は、巻取り方向に向けて順次溝深さが大となるように形成することにより、旋回部の巻取り方向への回転では起倒軸が起立した状態で回転し、逆回転時には起倒軸が内側へ傾倒する如き構成とする
ことを特徴とするレットライン巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003295183A JP2005060082A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | レットライン巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003295183A JP2005060082A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | レットライン巻取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005060082A true JP2005060082A (ja) | 2005-03-10 |
Family
ID=34371509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003295183A Pending JP2005060082A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | レットライン巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005060082A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6212832B1 (ja) * | 2017-01-24 | 2017-10-18 | 株式会社タイセイ工業 | 線条材料の巻き取り機械 |
CN110550151A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-12-10 | 徐尔遥 | 一种码头用船只牵引装置 |
JP6809742B1 (ja) * | 2020-03-24 | 2021-01-06 | 株式会社森機械製作所 | 棒網巻取装置 |
CN112384065A (zh) * | 2018-10-12 | 2021-02-19 | 株式会社东和电机制作所 | 钓捕机 |
-
2003
- 2003-08-19 JP JP2003295183A patent/JP2005060082A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6212832B1 (ja) * | 2017-01-24 | 2017-10-18 | 株式会社タイセイ工業 | 線条材料の巻き取り機械 |
CN112384065A (zh) * | 2018-10-12 | 2021-02-19 | 株式会社东和电机制作所 | 钓捕机 |
CN112384065B (zh) * | 2018-10-12 | 2022-04-19 | 株式会社东和电机制作所 | 钓捕机 |
CN110550151A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-12-10 | 徐尔遥 | 一种码头用船只牵引装置 |
CN110550151B (zh) * | 2019-09-29 | 2021-03-16 | 徐尔遥 | 一种码头用船只牵引装置 |
JP6809742B1 (ja) * | 2020-03-24 | 2021-01-06 | 株式会社森機械製作所 | 棒網巻取装置 |
JP2021145651A (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-27 | 株式会社森機械製作所 | 棒網巻取装置 |
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