JP6809742B1 - 棒網巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 棒網を自動的に、一定かつ小さな径と一定の巻き硬さとを有するようにロール状に巻くことができるとともに、硬く巻かれたロール網を容易に巻き軸から抜き取ることができる、棒網の巻取装置を提供する。【解決手段】 本装置は、先端部と基端部とを有し、棒網の幅より長い主軸と、主軸に沿って配置された副軸とを備える。副軸は、主軸の先端部方向に向かって近づくように傾斜する位置関係で配置されている。本装置は、主軸及び副軸をそれらの長さ方向の周りに回転させる駆動部を備える。棒網は、回転する主軸及び副軸の周囲に巻かれてロール網となる。さらに、本装置は、巻かれたロール網を主軸の先端部の方向に移動させるための押出部を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、養殖に用いられる長尺の網をロール状に巻き取るための網巻取装置に関する。
ホタテ稚貝は、ホタテ貝の幼生を採苗器に付着させることによって採取することができる。採苗器Nは、図1(a)に示されるように、目サイズの異なる2種類の樹脂製ネット(一般に「ネトロンネット」と呼ばれる)を組み合わせて作製することができ、例えば、網目の小さな外袋の中に、外袋より長く網目の大きな内袋を押し込み、外袋の両端を閉じて、全体的に膨らんだ形状にすることによって得られる。このようにして作製された採苗器N(一般に「ちょうちん」と呼ばれている)は、一般に、2個を1組として15〜20組が連結され、これらの30個〜40個の採苗器は、1連(複数の採苗器)として海中に投入される。海中に投入された一連の採苗器は、数ヶ月後に水揚げされ、採苗器から分離されたホタテ稚貝は、ザブトン籠などに入れ替えられる。
ところが、多数の採苗器からなる一連を用いた場合には、水揚げしてホタテ稚貝を分離するときにすべての採苗器Nを開かなければならないため、非常に手間がかかる。そのため、一部の地域では、図1(b)に示されるように、1つの長さが6m前後もある長尺の採苗器が用いられている。この長尺の採苗器は、通称「棒網」と呼ばれる。棒網LNは、長い外袋ONの中に、互いに連結された複数の内袋INが入れられ、外袋ONの両端部が閉じられた構造である。内袋INは互いにロープL1で連結され、両端部の内袋INには、長いロープL2が取り付けられている。ホタテ稚貝を分離するときには、外袋ONの両端を開き、外袋ONを押さえながら内袋INに取り付けられたロープL2を引くことによって、内袋INを外袋ONから引き抜くことができるため、作業性が改善される。
ホタテ稚貝が取り除かれた棒網LNは、洗浄され、次に海中に投入される時期まで倉庫で保管されるが、保管の際には場所を取らないようにするとともに、次の使用時に簡単に海中に投入できるようにする必要がある。そのために、棒網LNは、通常、ロール状に巻かれて保管される。棒網LNをロール網Rに巻く作業は、手作業で行われる場合と、電動の巻取機が用いられる場合がある。手作業で棒網LNを巻く際には、長い棒網LNを平らな帯状に整え、一方の端部を丸め込んで転がしていき、最後まで巻いた棒網をロープで縛る作業を行う。
また、電動の巻取機用いられる場合は、図6に示されるような作業が行われる。図6は、巻取機を用いて棒網を巻く作業を示す模式図である。平行な2本の軸A1、A2にロープL2を通して巻きつけ、2本の軸A1、A2をモータで回転させることによって棒網LNを巻き取ることができる(図6(a)、(b))。棒網LNを巻き取るときには、作業者が、巻取中のロール網Rの外周を、例えば板Bなどで押さえ、摩擦力で棒網LNの進行を制御することによって、巻き取り硬さを調整する(図6(c))。巻き取られたロール網Rは、図6(d)に示されるように、2本の軸A1、A2の先端方向(矢印Dの方向)に移動させて軸A1、A2から抜き取る。
しかし、多数の棒網を巻き取る場合に、手作業で巻き取るときはもとより、図6に示される巻取機を用いるときでも、巻き取られたロール網Rは、板Bの押さえ方によってそれぞれ巻き硬さが異なり、ロールの径が安定しない。多数のロールの径がまちまちだと、積み重ねて保管する際に不安定である。また、ロール網Rを固く巻くと軸A1、A2から容易に抜けなくなり、ロール網Rを軸から取り除くための作業に大きな力を要する。さらに、巻き取り中には常に作業者が板Bをできるだけ一定の力で押さえていなければならず、作業負担が大きい。
こうした装置に類する棒網巻取装置について、出願人は、単に平行な2本の軸に棒網を巻きつけるように構成された装置が数台販売されている事例は知っているものの、特許出願又は実用新案登録出願は行われておらず、本出願に記載すべき先行技術文献はない。
本発明は、棒網を自動的に、一定かつ小さな径と一定の巻き硬さとを有するようにロール状に巻くことができるとともに、硬く巻かれたロール網を容易に巻き軸から抜き取ることができる、棒網の巻取装置を提供することを課題とする。
本発明は、長尺の棒網を巻き取る網巻取装置を提供する。この装置は、互いに傾斜する位置関係で沿って配置された2つの軸を有する巻き軸を備えているため、巻き軸に硬く巻かれたロール網であっても、ロール網を2つの軸が近づく方向にわずかに押し出すだけで巻き軸から容易に抜き取ることができる。また、この装置は、2つの軸に巻き取られている棒網に張力を与える張力付与部を備えることによって、棒網の巻きの硬さを調整し、均一で小さな径のロール網とすることができる。
本発明に係る網巻取装置は、先端部と基端部とを有し、棒網の幅より長い主軸と、主軸に沿って配置された副軸とを備える。副軸は、主軸の先端部の方向に向かって近づくように傾斜する位置関係で配置されている。本装置は、主軸及び副軸をそれらの長さ方向の周りに回転させる駆動部を備える。棒網は、回転する主軸及び副軸の周囲に巻かれてロール網となる。本装置は、巻かれたロール網を主軸の先端部の方向に移動させるための押出部を備える。一実施形態において、本装置は、主軸、副軸、及び押出部が、駆動部を挟んで対向する位置にそれぞれ一組ずつ設けられた構成とすることもできる。
一実施形態においては、押出部は、主軸の基端部から先端部の方向に向かって移動することによりロール網の側面を押す押圧部を有する。押出部は、主軸及び副軸を囲むように配置された円弧形状又は多角弧形状の部分を有することが好ましい。一実施形態よる押出部は、少なくとも一部が押圧部として機能する支柱と、支柱に取り付けられ、少なくとも一部が押圧部として機能するアームとを有する。支柱の端部は、アームの移動にともなって押圧部が先端部の方向に向かって移動するように、いずれかの固定位置、例えば装置のフレームなどに軸支されている。
一実施形態においては、本装置はさらに、主軸及び副軸の周囲に巻かれている棒網に対して、棒網の長さ方向の張力を与える張力付与部を備える。張力付与部は、棒網を挟むように構成された一対のテンションローラを有するものとすることが好ましい。一実施形態による張力付与部は、棒網に長さ方向の張力を生じさせる力を一対のテンションローラに与えるように、一対のテンションローラの少なくとも一方を他方のテンションローラの方向に引っ張るためのスプリングを有する。一実施形態において、本装置は、主軸、副軸、及び押出部に加えて、さらに張力付与部が、駆動部を挟んで対向する位置にそれぞれ一つずつ設けられた構成とすることもできる。
本発明によれば、長尺の棒網を、硬く小さく軸に巻き取り、かつ、簡単に巻き軸から抜き取ることができるため、作業への負担が軽減され、多数の棒網の各々を均一で小さな径のロール網にすることができる装置を提供することができる。また、主軸、副軸、押出部及び張力付与部をそれぞれ1組ずつ備えた構成であれば、複数の棒網を連続的に巻き取ることができるため、作業効率の高い装置を提供することができる。
ホタテ養殖において用いられる採苗器を示す斜視図であり、(a)は1つの採苗器を示し、(b)は長尺の採苗器(棒網)を示す。 本発明の一実施形態に係る網巻取装置を示す斜視図であり、(a)は装置全体を示し、(b)は分解組立図を示す。 本発明の一実施形態に係る巻取装置において、ロール網の巻き硬さを調整するために棒網に張力を与える張力付与部を示す斜視図であり、(a)はテンションローラが閉じた(棒網に張力が付与される)状態を示し、(b)はテンションローラが開いた状態を示す。 本発明の一実施形態に係る巻取装置において、棒網を巻き取る巻取部、及び、巻き取られたロール網を軸の先端部の方向に移動させるための押出部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る巻取装置を用いて棒網を巻き取るときの動作を段階的に示す模式図である。 従来の巻取機を用いた網の巻取方法を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態による、棒網巻取装置(以下、装置1という)の外観の(斜視図)である。図2(a)は装置全体を示し、図2(b)は分解組立図を示す。
装置1は、フレーム2と、巻き取られる棒網LNに張力を与える張力付与部3と、棒網LNを巻き取る巻取部4と、巻取部4を作動させる駆動部5と、巻き取られたロール網Rを巻取部4から抜き取る際に用いられる押出部6とを備える。
装置1においては、駆動部5がフレーム2の幅方向中央部分に配置され、張力付与部3、巻取部4及び押出部6が、駆動部5を挟んで対向する位置にそれぞれ一組ずつ設けられている。このような構成の装置とすることによって、同時に2本の棒網LNを巻き取ることが可能であり、それぞれの巻き取りのタイミングをずらせば、一方のロール網Rが巻き取られている間に、他方のロール網Rが巻き取られた後に次の棒網LNを巻き取る準備を、一人の作業員が連続的に行うことができるため、作業効率が向上する。ただし、本発明に係る棒網巻取装置は、このように張力付与部3、巻取部4及び押出部6が両側に設けられた構成に限定されるものではなく、これらの構成部分がそれぞれ1つのみ設けられた構成の装置とすることもできる。
フレーム2は、幅方向の中央部分に駆動部5が取り付けられ、その両側に張力付与部3、巻取部4及び押出部6が取り付けられるように構成されている。フレーム2は、駆動部5の取付部分の両側に位置する部分が、側方からみたときに略L字形状になるように形成されている。L字形状の縦部分には、張力付与部3が取り付けられている。L字形状の内角側の空間には、駆動部5に連結された巻取部4及び押出部6が配置されており、この空間部分に巻き取られたロール網Rが位置することになる。
図3は、ロール網Rの巻き硬さを調整するために棒網LNに張力を与える張力付与部3を示す斜視図である。張力付与部3は、棒網LNを上下方向から挟み、棒網LNの走行に合わせて連れ回るように構成された一対のテンションローラ31a、31bを有する。テンションローラ31a、31bの材質は、棒網LNを挟んでその長さ方向の張力を棒網LNに与えることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、金属、樹脂、ゴムなどを、巻き取る網の状態や使用環境などに応じて適宜利用することができる。テンションローラ31a、31bの長さは、限定されるものではないが、少なくとも棒網LNを平らにしたときの幅より長いことが好ましい。テンションローラ31a、31bの直径は、棒網LNに適切な張力を与えることができるものであれば、特に限定されるものではなく、製造コスト、重量及び強度等の条件を勘案して決定することができる。
テンションローラ31aの軸31a1、31a2は、フレーム2に固定されたプレート32a、32bに支持される。軸31a1は、プレート32aに設けられた軸移動孔32a1内で移動可能に支持されおり、軸31a2は、プレート32bに設けられた軸移動孔32b1内で移動可能に支持されている。軸移動孔32a1は、略逆さL字形状を有し、L字の短辺部分が下向きに傾斜するように形成されており、軸移動孔32b1は、直線形状を有する。軸31a1は、一方の端部が軸31a1に固定され、他方の端部がプレート32aに固定されたスプリング34aによって、下方に引っ張られている。同様に、軸31a2は、一方の端部が軸31a2に固定され、他方の端部がプレート32bに固定されたスプリング34bによって、下方に引っ張られている。
スプリング34aによって下方に引っ張られている軸31a1は、テンションローラ31aと31bとの間に棒網LNが挟まれていないときには、軸移動孔32a1の下端とL字短辺部分の端部とのいずれか一方で支持される。また、スプリング34bによって下方に引っ張られている軸31a2は、テンションローラ31aと31bとの間に棒網LNが挟まれていないときには、軸移動孔32b1の下端で支持される。軸31a1が軸移動孔32a1の下端で支持され、軸31a2が軸移動孔32b1の下端で支持されているときには、図3(a)に示されるように、テンションローラ31aは水平である。軸31a1が軸移動孔32a1のL字短辺部分の端部で支持され、軸31a2が軸移動孔32b1の下端で支持されているときには、図3(b)に示されるように、テンションローラ31aは、プレート32a側の軸31a1の端部が上がって傾斜した状態となる。
テンションローラ31bの軸31b1、31b2は、プレート32a、32bにおいて、テンションローラ31aの軸31a1、31a2の軸移動孔32a1、32b1より下方で、軸支持孔32a2、32b2によって支持される。軸支持孔32a2、32b2は、上下方向に並んだ複数の孔で構成されており、軸31b1、31b2を挿入する孔の位置を変えることによって、テンションローラ31bの高さ方向の位置を調整することができる。
テンションローラ31aとテンションローラ31bの間には、巻き取られる棒網LNが挟まれることになる。間に棒網LNが挟まれた状態のときには、テンションローラ31aの軸31a1、31a2は、棒網LNの厚みに応じて軸移動孔32a1、32b1の下端から離れて上方に移動するが、軸31a1、31a2には伸びたスプリング34a、34bの復元力がかかるため、テンションローラ31aがテンションローラ31bの方向に引っ張られ、それらの間に挟まれている棒網LNには、スプリング34a、34bの復元力に応じた一定の力が与えられる。テンションローラ31bの軸31b1、31b2を支持するために用いられる軸支持孔32a2、32b2の位置は、棒網LNの厚みや棒網LNに与えようとする張力に応じて、適宜選択することができる。また、棒網LNに与える張力の大きさは、スプリング34a、34bをばね定数の異なるものに変更することによって、適宜調整することができる。
張力付与部3には、さらに、テンションローラ31a、31bに送り込まれる棒網LNの幅方向のずれを防止する目的で、幅規制ローラ35a、35bが設けられることが好ましい。幅規制ローラ35a、35bは、走行中の棒網LNが当たったときに自在に回転するように構成されていることが好ましい。また、張力付与部3には、テンションローラ31a、31bに送り込まれる棒網LNを下方から支持するスカート36が設けられることが好ましい。
次に、棒網LNを巻き取る巻取部4と、巻き取られたロール網Rを移動させるための押出部6とを説明する。図4は、巻取部4及び押出部6の部分の斜視図である。装置1においては、駆動部5の両側のそれぞれに同じ構成の巻取部4及び押出部6が設けられているが、図面を簡単にするために、図4にはそのうちの一方のみが示されている。
巻取部4は、主軸41と、それに沿って配置された副軸42とを有し、主軸41及び副軸42が回転することによって、棒網LNが巻き取られる。主軸41は、先端部41aと基端部41bとを有し、平坦にされたときの棒網LNの幅より長く、典型的にはモータが用いられる駆動部5の動力によって、長さ方向の軸線の周りに回転する。主軸41を棒網LNの幅より長くすることによって、巻き取られている棒網LNが多少蛇行しても、主軸41から外れることがない。副軸42は、先端部42aと基端部42bとを有し、主軸41の長さ方向に対して傾斜する位置関係で、具体的には基端部42bから先端部42aの方向に向かって次第に主軸41に近づいていくように傾斜する位置関係で、主軸41に沿って配置されている。副軸42は、主軸41より短いことが好ましく、その先端部42aは、巻き取られたロール網Rの幅方向側面から突出しない位置に配置されることがより好ましい。主軸41及び副軸42がこのように構成されていることによって、後述されるようにロール網Rを押出部6で押して、主軸41と副軸42との間隔が狭くなる先端部41aの方向にわずかでも移動させれば、ロール網Rの中心部分に隙間ができて締め付けが緩み、ロール網Rを容易に主軸41及び副軸42抜き取ることが可能になる。
装置1においては、主軸41及び副軸42は、主軸41の軸線の周りに回転するようになっているが、これに限定されるものではなく、例えば主軸41と副軸42との間に位置する長さ方向の軸線の周りに回転するように構成することもでき、副軸42の軸線の周りに回転するように構成することもできる。また、装置1においては、主軸41の側面と副軸42の側面とが連結プレート43を介して取り付けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、主軸41の基端部41bと副軸42の基端部42bとが同一の取付部に取り付けられた構成であってもよい。連結プレート43には、棒網LNの巻き始めにロープL2(図1参照)を通すためのロープ通し孔43aが幾つか設けられている。
主軸41及び副軸42を取り囲む位置関係で、押出部6が設けられている。押出部6は、図4に示されるように、下端部がフレーム2に取り付けられた支柱61と、支柱61に取り付けられたアーム62とを有する。支柱61は、2本の平行パイプ61a、61bと、これらの平行パイプ61a、61bの上端間をつなぐ連結パイプ61cとから構成されている。アーム62は、平行パイプ61a、61bの長さ方向と平行な方向に延びるように、連結パイプ61cの中央部分に取り付けられていることが好ましい。
2本の平行パイプ61a、61bの下端は、フレーム2に取り付けられた押出部支持部21に軸支されている。支柱61は、押出部支持部21に軸支された部分を支点として、連結パイプ61cが主軸41の先端部41aの方向に向かって移動することができる。棒網LNが主軸41及び副軸42に巻かれているときには、押出部6が主軸41の基端部41bの方に配置されており、巻き取られた後にアーム62を図4の矢印Aの方向に移動させることにより、押出部6の支柱61の少なくとも一部及びアーム62の少なくとも一部からなる押圧部63(図4の斜線部分)が、ロール網Rの側面を押しながら主軸41の先端部41aの方向に移動することになる。押出部6は、支柱61の下端を支点として動作し、支点から離れた位置に、力を加えることができるアーム62が配置されている。そのため、ロール網Rが主軸41及び副軸42に硬く巻きつけられているときでも、アーム62をそれほど強い力で移動させなくてもロール網Rの側面に強い力を及ぼすことができる。
図4において斜線で示される押圧部63は、開放部分が下方を向いた略コの字形状の部分を有する。この押圧部63の略コの字の内側に、主軸41及び副軸42が配置される。この実施形態においては、押圧部63が略コの字形状の部分を有するが、この部分の形状はコの字に限定されるものではない。押圧部63の形状は、例えば開放部分が下方を向いた円の一部や楕円の一部などの略円弧形状、又は、開放部分が下方を向いた五角形や六角形などの一部である(四角形の一部である略コの字形状以外の)略多角弧形状であってもよい。押圧部63が、このように略コの字形状の部分を有し、その内側に主軸41及び副軸42が配置されていることによって、ロール網Rの側面における中心部分(ロール芯の近く)の周囲に力を加えることができるため、ロール網Rを、その形を崩すことなく、主軸41の先端部41aの方向に移動させることができる。
次に、装置1を用いて長尺の棒網LNを巻き取る方法を説明する。図5(a)〜図5(e)は、装置1を用いて棒網LNを巻き取るときの一連の工程を示す模式図である。なお、それぞれの図においては、図が煩雑にならないように、必要に応じて一部の要素のみが示されている。
棒網LNを巻き取る際には、まず、図5(a)に示されるように、張力付与部3のテンションローラ31aの軸31a1を軸移動孔32a1のL字短辺部分の下端部に移動させて、テンションローラ31aを傾斜させた状態で固定する。この状態で、テンションローラ31aとテンションローラ31bとの間に棒網LNのロープL2を通し、さらにロープL2を、巻取部4の連結プレート43に設けられたロープ通し孔43aに通す。
次に、駆動部5を作動させてロープL2を主軸41及び副軸42に巻き取り、棒網LNの端部がテンションローラ31aとテンションローラ31bとの間に達したときに駆動部5を停止させて、軸31a1を軸移動孔32a1の下端に戻す。軸31a1を戻すと、テンションローラ31aとテンションローラ31bの間に、棒網LNが挟まれる。次に、図5(b)に示されるように、テンションローラ31aとテンションローラ31bとの間に棒網LNが挟まれた状態で、駆動部5を再び作動させ、棒網LNを巻き取っていく。棒網LNがテンションローラ31a及びテンションローラ31bに挟まれることによって、巻き取られるときに棒網LNに一定の張力が与えられるため、棒網LNを主軸41及び副軸42にしっかりと硬く巻くことができるとともに、同じ長さの複数の棒網LNのそれぞれを概ね均一な径のロール網Rにすることができる。
棒網LNの巻き取りが終了した後、図5(c)〜 図5(e)に示されるように、巻き取られた棒網LN、すなわちロール網Rを、巻取部4から取り外すことになる。まず、棒網LNの巻き取りが終了したときに駆動部5を停止させ、ロール網RをロープL2で縛る。次に、図5(c)に示されるように、巻き取り中に棒網LNと駆動部5との間に位置している押出部6のアーム62を、矢印A1の方向に移動させ、押出部6の押圧部63をロール網Rの側面に押し当てる。
アーム62を矢印A1の方向にさらに移動させると、図5(c)及び図5(d)に示されるように、ロール網Rは、主軸41の先端部41aの方向(矢印A2の方向)に移動する。主軸41に沿って配置された副軸42は、先端部42aの方向に向かって次第に主軸41に近づくように傾斜する位置関係で配置されている(図4参照)。そのため、主軸41の先端部41aの方向にわずかでも移動したロール網Rは、その中心部分に隙間ができて締め付けが緩む。締め付けが緩んだロール網Rは、図5(e)に示されるように、容易に主軸41及び副軸42から抜き取ることができる。
なお、図2に示される本実施形態においては、駆動部5の両側に張力付与部3、巻取部4及び押出部6がそれぞれ一対ずつ設けられている。したがって、棒網LNのロープL2を、一方の巻取部4の連結プレート43に設けられたロープ通し孔43aに通した(図5(a))後、テンションローラ31aとテンションローラ31bの間に棒網LNが挟まれた状態で駆動部5を作動させて巻き取る(図5(b))前に、別の棒網LNのロープL2を他方の巻取部4の連結プレート43に設けられたロープ通し孔43aに通し、駆動部5を作動させ、図5(b)の状態にすることができる。さらに、このまま駆動部5を作動させ、先に巻き始めた方が巻き取られたときに駆動部5を停止させ、図5(c)〜図5(e)の工程によってロール網Rを抜き取った後、この巻取部4を用いてさらに別の棒網LNの巻き取りを行うことができる。このとき、後から巻き取られている棒網LNには張力付与部3によって張力がかけられているため、駆動部5が停止した状態でも巻き取られている途中の網が緩むことはない。このように、一対の巻取部4で交互に棒網LNの巻き取りを繰り返すことによって連続して作業を行うことができるため、一人の作業員でも多くの棒網LNを効率的に巻き取ることができる。
1 棒網巻取装置
2 フレーム
21 押出部支持部
3 張力付与部
31a、31b テンションローラ
31a1、31a2、31b1、31b2 軸
32a、32b プレート
32a1、32b1 軸移動孔
32a2、32b2 軸支持孔
33a、33b ナット
34a、34b スプリング
35a、35b 幅規制ローラ
36 スカート
4 巻取部
41 主軸
41a 先端部
41b 基端部
42 副軸
42a 先端部
42b 基端部
43 連結プレート
43a ロープ通し孔
5 駆動部
6 押出部
61 支柱(一部が押圧部として機能する)
61a、61b 平行パイプ
61c 連結パイプ
62 アーム(一部が押圧部として機能する)
63 押圧部(斜線部)

N 採苗器
LN 棒網(長尺の採苗器)
IN 内袋
L1、L2 ロープ
ON 外袋
R ロール網


Claims (9)

  1. 長尺の棒網を巻き取る網巻取装置であって、
    先端部と基端部とを有し、棒網の幅より長い主軸と、
    前記先端部の方向に向かって前記主軸に近づくように傾斜する位置関係で、前記主軸に沿って配置された副軸と、
    前記主軸及び前記副軸を、それらの長さ方向の周りに回転させる駆動部と、
    前記主軸及び前記副軸の回転によって前記主軸及び前記副軸の周囲に巻かれたロール網を、前記先端部の方向に移動させるための押出部と
    を備えることを特徴とする棒網巻取装置。
  2. 前記押出部は、前記主軸の前記基端部から前記先端部の方向に向かって移動することによりロール網の側面を押すように位置する押圧部を有することを特徴とする、請求項1に記載の棒網巻取装置。
  3. 前記押圧部は、前記主軸及び前記副軸を囲むように配置された円弧形状又は多角弧形状の部分を有することを特徴とする、請求項2に記載の棒網巻取装置。
  4. 前記押出部は、少なくとも一部が前記押圧部として機能する支柱と、前記支柱に取り付けられ、少なくとも一部が前記押圧部として機能するアームとを有し、
    前記支柱の端部は、前記アームの移動にともなって前記押圧部が前記先端部の方向に向かって移動するように、いずれかの固定位置に軸支されている
    ことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の棒網巻取装置。
  5. 前記主軸及び前記副軸の周囲に巻かれている棒網に対して、棒網の長さ方向の張力を与える張力付与部をさらに備えることを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の棒網巻取装置。
  6. 前記張力付与部は、棒網を挟むように構成された一対のテンションローラを有することを特徴とする、請求項5に記載の棒網巻取装置。
  7. 前記張力付与部は、棒網に長さ方向の張力を生じさせる力を前記一対のテンションローラに与えるように、前記一対のテンションローラの少なくとも一方を他方のテンションローラ方向に引っ張るためのスプリングを有することを特徴とする、請求項6に記載の棒網巻取装置。
  8. 前記主軸、前記副軸、及び前記押出部が、前記駆動部を挟んで対向する位置にそれぞれ一組ずつ設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の棒網巻取装置。
  9. 前記主軸及び前記副軸の周囲に巻かれている棒網に対して、棒網の長さ方向の張力を与える張力付与部が、前記駆動部を挟んで対向する位置に1つずつ設けられたことを特徴とする、請求項8に記載の棒網巻取装置。


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