JP2011121672A - 巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一端が巻胴の巻胴本体の内周側に固定されて巻胴本体の外側に引き出される主ロープの巻胴本体内から外側への延出部を巻胴本体の外周面に押し付けて保持することのできる巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具を得ることを目的とする。
【解決手段】一端が巻胴本体6Aの内周側に固定されて巻胴本体6Aの外側に引き出され、螺旋状に巻胴本体6Aに巻回される主ロープ10a,10bを取り付けるのに用いられる巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具20において、連結体21と、連結体21に固定され、巻胴本体6Aの内周面に当接される巻胴当接体22と、巻胴当接体22と相対し、かつ、巻胴当接体22に接離する方向に移動可能に連結体21に取り付けられ、主ロープ10a,10bの巻胴本体6A内から外側への延出部に当接される主ロープ押圧体25と、主ロープ押圧体25を連結体21に締着固定する主ロープ押圧体固定具33と、を備えている。
【選択図】図14

Description

この発明は、巻胴式エレベータの巻胴式巻上機の巻胴に主ロープを取り付けるのに用いられる巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具に関する。
従来のエレベータは、昇降路内を上下移動自在に配設されたかごと、昇降路の下方に設けられ、軸周りに回転自在に構成された巻胴を有する巻胴式巻上機と、一端が巻胴に止着されて、巻胴の外周側に引き出されて巻胴に巻回され、さらに昇降路の天井に設けられたシーブに掛けられた後に他端がかごに止着される一対のロープと、を備え、巻胴へのロープの巻き取りまたは巻胴からのロープの繰り出しに連動してかごが昇降路内を上下移動されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−255934号公報
特許文献1には、詳細には記載されていないが、巻胴に巻回される一対のロープは、互いに隣接して交互に配置されるように、巻胴の軸方向の一端側から他端側に向かって巻胴の軸方向の位置をずらして複数周回されるように巻回され、ロープの一端は、以下のように巻胴に対して固定されるのが一般的である。
巻胴は、筒体に形成され、一対の切り欠きが、巻胴の一端側に周方向に位置をずらして形成されている。また、一対のロープ固定手段が、各切り欠きに対応する巻胴の内側の空間に配置されるように、巻胴に固定されている。そして、各ロープの一端が、各切り欠きを介して巻胴内に挿入され、ロープ固定手段に固定される。
ここで、巻胴にロープを取り付ける作業は、各ロープの一端を、ロープ固定手段を用いて巻胴に固定した後、ロープを緊張状態として巻胴を回すことで行われる。このとき、ロープは巻胴の外周面から浮かないように巻回する必要がある。
剛性を有するロープの一端側が、巻胴の外周面の接線方向に対して傾斜して切り欠きから巻胴内に挿入されるので、ロープの切り欠きからの延出部には、巻胴の外周面から離れる方向に延出しようとする力が働き、ロープが巻胴の外周面から浮きやすくなる。
そこで、巻胴にロープを取り付ける作業は、各作業員がロープの切り欠きからの延出部を巻胴の外周面に腕力により押し付け、さらに、もう一人の作業員が巻胴の外方に延在する一対のロープを緊張させた状態で巻胴を回転させることで行われていた。以上により、各ロープは、巻胴の外周面に対して浮くことなく巻胴に巻回される。
しかしながら、巻胴の回転に連動して、ロープの押し付け位置も回転するので、ロープを巻胴に押し付ける作業員は、巻胴の回転に応じて移動しながらロープを押し付けなければならない。例えば、巻胴式巻上機を設置した床から、巻胴の外周面までの隙間が小さい場合には、作業員は、窮屈な姿勢を強いられることになる。このため、作業員は、多大な労力をかけて巻胴にロープを押し付けなければならなかった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、一端を巻胴の巻胴本体の内周側に固定されて巻胴本体の外側に引き出される主ロープの巻胴本体内から外側への延出部を、巻胴本体の外周面に押し付け状態に保持することのできる巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具を得ることを目的とする。
この発明は、円筒状をなし、外周面に螺旋状の案内溝が形成された巻胴本体を有し、巻胴本体の軸周りに回転自在に構成された巻胴式エレベータの巻胴式巻上機の巻胴に対し、一端が巻胴本体の内側に固定されて巻胴本体の外側に引き出され、案内溝に係合して螺旋状に巻胴本体に巻回される主ロープを取り付けるのに用いられる巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具であって、連結体と、連結体に固定され、巻胴本体の内周面及び主ロープの巻胴本体内から外側への延出部の一方に当接される第1挟持用部材と、第1挟持用部材と相対し、かつ、第1挟持用部材に接離する方向に移動可能に連結体に取り付けられ、巻胴本体の内周面及び主ロープの巻胴本体内から外側への延出部の他方に当接される第2挟持用部材と、第2挟持用部材を連結体に締着固定する固定手段と、を備えている。
この発明に係る主ロープ取付用治具によれば、第1挟持用部材と第2挟持用部材との間に主ロープの巻胴本体内から外側への延出部、及び当該主ロープの部位に対応する巻胴本体の部位を加圧挟持して、固定手段により第2挟持用部材を連結体に締着固定すれば、主ロープを巻胴本体に押し付けた状態に保持できる。従って、主ロープの巻胴への取り付け時、作業員は主ロープの巻胴本体内から外側への延出部を腕力により主ロープの巻胴本体の外周面に押し付ける必要がなくなるので、主ロープの巻胴に取り付け作業に要する作業員の労力を著しく軽減できる。
この発明の一実施の形態に係る巻胴式エレベータの模式図である。 この発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機を巻胴本体の軸方向から見た正面図である。 図2のA部周辺を含む要部斜視図である。 この発明の一実施の形態に係る巻胴の側面図である。 この発明の一実施の形態に係る巻胴の一端側の要部斜視図である。 図4のVI−VI矢視要部断面図である。 この発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具の正面図である。 この発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具の側面図である。 図8のIX−IX矢視断面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 この発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具を用いて主ロープを巻胴に取り付ける作業を説明する図である。 図11のB部周辺を含む要部斜視図である。 図11のC部拡大図である。 図11のXIV−XIV矢視要部断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係る巻胴式エレベータの模式図、図2はこの発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機を巻胴本体の軸方向から見た正面図、図3は図2のA部周辺を含む要部斜視図、図4はこの発明の一実施の形態に係る巻胴の側面図、図5はこの発明の一実施の形態に係る巻胴の一端側の要部斜視図、図6は図4のVI−VI矢視要部断面図、図7はこの発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具の正面図、図8はこの発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具の側面図、図9は図8のIX−IX矢視断面図、図10は図9のX−X矢視断面図、図11はこの発明の一実施の形態に係る巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具を用いて主ロープを巻胴に取り付ける作業を説明する図、図12は図11のB部周辺を含む要部斜視図、図13は図11のC部拡大図、図14は図11のXIV−XIV矢視要部断面図である。
図1〜図3において、巻胴式エレベータ1は、昇降路2内を上下移動自在に配設されたかご3と、昇降路2の下部に隣接して設けられる機械室4と、円筒状の巻胴本体6Aを有し、巻胴本体6Aの軸周りに回転自在に構成された巻胴6、及び巻胴6に回転トルクを付与する電動機7からなり、機械室4に配設される巻胴式巻上機5と、一端が巻胴本体6Aの内周側で巻胴6に固定されて巻胴本体6Aの外周側に引き出され、さらに巻胴本体6Aに巻回されて巻胴本体6Aから延在して昇降路2の天井に設けられたプーリ9に掛けられた後に他端がかご3に固定される一対の主ロープ10a,10bと、巻胴本体6Aの内側に配置され、一対の主ロープ10a,10bのそれぞれの一端を固定する一対の主ロープ固定手段15A,15Bと、を備えている。
そして、巻胴本体6Aへの主ロープ10a,10bの巻き取りまたは巻胴本体6Aからの主ロープ10a,10bの繰り出しに連動してかご3が昇降路2内を上下移動されるように構成されている
巻胴6は、図4〜図6に示されるように、巻胴本体6Aと、巻胴本体6Aの軸方向の両端から中心側に所定距離だけ離間した位置で巻胴本体6Aの内周面から延出され、その中心に軸挿通切り欠き6aが形成された一対の軸固定部6Bと、を備える。
巻胴本体6Aの外周面には、一対の案内溝6b,6cが、巻胴本体6Aの軸方向一端から他端に至るまで互いに隣接するように螺旋状に形成されている。なお、案内溝6b,6cの断面における案内溝6b,6cの縁部の形状は、主ロープ10a,10bの曲率半径に対応する曲率半径の円弧状である。また、一対の案内溝6b,6cの一端は、巻胴本体6Aの周方向に所定角度ずらした同一円周上に配置されている。また、巻胴本体6Aの軸方向の一端面に開口し、各案内溝6b,6cの一端に接続される主ロープ挿通切り欠き6dのそれぞれが、図2及び図4に示されるように、巻胴本体6Aに形成されている。そして、電動機7の回転駆動に連動して軸周りに回転する回転軸8が、一対の軸固定部6Bに形成された軸挿通切り欠き6aに挿通されて、巻胴6は回転軸8に固定されている。
主ロープ固定手段15A,15Bのそれぞれは、図5及び図6に示されるように、概略コ字状のフレーム16と、詳細には図示しないが、フレーム16の凹部に固定され、主ロープ10a,10bの一端を固定可能に構成されたロープシャックルと、を備えている。
以上のように構成された巻胴6に対し、一方の主ロープ固定手段15Aのフレーム16が、一方の主ロープ挿通切り欠き6dに開口を向けて軸固定部6Bに固定されている。同様に、図2に示されるように、他方の主ロープ固定手段15Bのフレーム16が他方の主ロープ挿通切り欠き6dに開口を向けて軸固定部6Bに固定されている。そして、一対の主ロープ10a,10bのそれぞれの一端が、巻胴本体6Aの内側で主ロープ固定手段15A,15Bのロープシャックルに固定されている。そして、一対の主ロープ挿通切り欠き6dのそれぞれを通って、巻胴本体6Aの外側に引き出された主ロープ10a,10bが、案内溝6b,6cに係合して螺旋状に巻胴本体6Aに巻回された後、かご3まで延在される
次いで、巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具について説明する。
図7〜図10において、主ロープ取付用治具20は、連結体21、連結体21に取り付けられる第1挟持用部材としての巻胴当接体22、巻胴当接体22と相対し、かつ、巻胴当接体22に接離する方向に移動可能に連結体21に取り付けられる第2挟持用部材としての主ロープ押圧体25、巻胴当接体22を連結体21に締着固定する巻胴当接体固定具30、及び主ロープ押圧体25を連結体21に締着固定する固定手段としての主ロープ押圧体固定具33を備えている。
連結体21は、断面矩形に作製されている。
そして、連結体21は、断面矩形の長尺体に作製され、その長手方向に穴の長手方向が一致する長穴21aが、連結体21の長手方向の一端近傍から他端側に所定の範囲に形成されている。このとき、長穴21aが開口する連結体21の二面のうちの一方を取付面21bとする。また、一対の貫通穴21cが、図8に示されるように、連結体21の長手方向の他端側に連結体21の長手方向に互いに離間して形成されている。なお、長穴21aは、連結体21の長手方向の一端に開口するものも含めるものとする。
巻胴当接体22は、所定の厚さで所定の長さを有する直方体に対し、厚み方向の一側の面を、長手方向の中間部が頂部となるようにR形状に湾曲させた巻胴当接面22aに構成して作製されている。また、第1連結面22bが、巻胴当接面22aの湾曲する一対の縁部のうちの一方から延在される巻胴当接体22の面により構成される。
そして、一対の貫通穴21cに対応する一対の貫通穴22cが、第1連結面22bに直交する方向に穴方向を一致させ、かつ、巻胴当接体22の厚み方向に互いに離間させて形成されている。
主ロープ押圧体25は、図9に示されるように、厚み方向から見た外形が上底、下底、上底及び下底に直交する側辺、側辺と対峙する斜辺からなる台形の柱状体に作製されている。このとき、第2連結面27が、側辺で構成される主ロープ押圧体25の面で構成され、傾斜面28が斜辺で構成される主ロープ押圧体25の面で構成される。また、溝形成面26が、主ロープ押圧体25の厚み方向の一側の面により構成されている。厚み方向から主ロープ押圧体25を見たときに、第2連結面27と主ロープ押圧溝26aの延在方向のなす角は、巻胴本体6Aをその径方向外側から見たときに、巻胴本体6Aの軸方向に直交する面と案内溝6b,6cの延在方向がなす角に等しくなっている。
溝形成面26には、その上底から下底に至る主ロープ押圧溝26aが、傾斜面28に沿って形成されている。主ロープ押圧溝26aの断面における主ロープ押圧溝26aの縁部の形状は、案内溝6b,6cの曲率半径と同じ曲率半径を有する円弧状である。
また、主ロープ押圧溝26aは、主ロープ押圧体25の内側に凸となるR形状に湾曲して延在されている。主ロープ押圧溝26aの最深部の曲率半径は、巻胴本体6Aに巻かれた主ロープ10a,10bの最外殻部での曲率半径に対応している。以上をまとめれば、主ロープ押圧溝26aの形状は、巻胴本体6Aに巻かれて案内溝6b,6cから露出する主ロープ10a,10bの外周形状に対応する。
このように構成された主ロープ押圧体25は、案内溝6b,6cに係合されて巻胴本体6Aに巻回された主ロープ10a,10bの案内溝6b,6cから露出する部位に対し、主ロープ押圧溝26aの内面を密接させて配置させることが可能となる。
また、ネジ孔25aが、第2連結面27と傾斜面28との間を貫通するように主ロープ押圧体25に形成されている。
巻胴当接体固定具30は、一対のボルト31及びナット32により構成され、主ロープ押圧体固定具33は、蝶ネジ34及びワッシャ35により構成されている。
次いで、主ロープ取付用治具20の組み立て構造について説明する。
図7及び図8において、主ロープ押圧体25は、溝形成面26を連結体21の他端側に向け、第2連結面27を連結体21の取付面21bに当接させて配置されている。さらに、蝶ネジ34が、取付面21bと逆側からワッシャ35を介して長穴21aに挿通されて主ロープ押圧体25に形成されたネジ孔25aに螺着されている。
巻胴当接体22は、巻胴当接面22aが主ロープ押圧体25の溝形成面26と相対するように第1連結面22bを連結体21の取付面21bに当接させて配置されている。さらに、ボルト31が、貫通穴21c,22cに挿通されて、その先端にナット32が締着され、巻胴当接体22が連結体21に固定されている。
以上のように構成された主ロープ取付用治具20では、蝶ネジ34を緩めることで、主ロープ押圧体25を、長穴21aの長手方向に移動して、巻胴当接体22に接離させることが可能となる。
次いで、主ロープ10a,10bを巻胴本体6Aに取り付ける作業について図11〜図14を用いて説明する。
一方の主ロープ挿通切り欠き6dに通した一方の主ロープ10aの一端を、図11及び図12に示されるように、主ロープ固定手段15Aのワイヤシャックルに固定する。次いで、巻胴本体6Aの内側から外側に引き出されている主ロープ10aの主ロープ挿通切り欠き6d側の部位を、おおよそ一方の案内溝6bの一端側と相対するように主ロープ10aを延在させる。
次いで、蝶ネジ34を緩め、必要に応じて主ロープ押圧体25と巻胴当接体22との間の間隔を広げ、主ロープ押圧体25と巻胴当接体22との間に、主ロープ10aの巻胴本体6Aの主ロープ挿通切り欠き6dからの延出部(以下、主ロープ固定部とする)、及び主ロープ固定部に対応する巻胴本体6Aの一部が位置するように主ロープ取付用治具20を配置する。そして、主ロープ押圧体25の主ロープ押圧溝26aを主ロープ固定部に相対させる。
さらに、巻胴当接体22が巻胴本体6Aの内周面に当接され、主ロープ押圧体25が、主ロープ固定部に当接されるように、主ロープ押圧体25と巻胴当接体22とを接近させ、主ロープ押圧体25と巻胴当接体22との間に、主ロープ固定部及び主ロープ固定部に対応する巻胴本体6Aの一部を加圧挟持する。これにより、主ロープ固定部は、巻胴本体6Aから浮き上がることなく巻胴本体6Aの案内溝6bに押し付けられる。さらに、蝶ネジ34を締め付けて、主ロープ押圧体25を連結体21に固定し、主ロープ10aが巻胴本体6Aの案内溝6bに押圧された状態を保持する。剛性を有する主ロープ10aの一端側が、案内溝6b、6cの延在方向に対して傾斜して主ロープ挿通切り欠き6dから巻胴本体6A内に挿入されているので、主ロープ10aは、主ロープ固定部において案内溝6b,6cの表面から離れる方向に延出しようとする力が働く。しかし、主ロープ固定部が、主ロープ取付用治具20により強固に巻胴本体6Aの案内溝6bに押し付けられるので、巻胴本体6Aから浮き上がることが阻止される。
同様に、他方の主ロープ挿通切り欠き6dに通した他方の主ロープ10bの一端を、主ロープ固定手段15Bに固定した後、主ロープ取付用治具20を用いて、主ロープ固定部を巻胴本体6Aの案内溝6bに押し付けた状態に保持する。
次いで、巻胴本体6Aから外方に延在する主ロープ10a,10bを、案内溝6a,6bから主ロープ10a,10bが離れる位置での案内溝6a,6bの方向に引っ張って一対の主ロープ10a,10bを緊張させた状態で巻胴6を回転させる。主ロープ10a,10bが所望の周回数だけ巻胴本体6Aに巻き付けられたら、蝶ネジ34を緩めて主ロープ取付用治具20を巻胴6から取り外すことで、主ロープ10aの巻胴6への取り付けが終了する。
この発明によれば、主ロープ取付用治具20は、連結体21と、連結体21に固定され、巻胴本体6Aの内周面に当接される巻胴当接体22と、巻胴当接体22と相対し、かつ、巻胴当接体22に接離する方向に移動可能に連結体21に取り付けられ、主ロープ10a,10bの巻胴本体6A内から外側への延出部(主ロープ固定部)に当接される主ロープ押圧体25と、主ロープ押圧体25を連結体21に締着固定する主ロープ押圧体固定具33と、を備えている。
主ロープ取付用治具20を用いて、巻胴当接体22と主ロープ押圧体25との間に主ロープ固定部、及び主ロープ固定部に対応する巻胴本体6Aの一部を加圧挟持すれば、主ロープ固定部を案内溝6b,6cに押し付けることができる。従って、作業員は、主ロープ10a,10bの巻胴本体6Aへの巻き付け時、主ロープ固定部を腕力により巻胴本体6Aの外周面に押し付ける必要がなくなるので、主ロープ10a,10bの巻胴6への取り付け作業に要する作業員の労力を著しく軽減できる。
なお、上記実施の形態では、第1挟持用部材、第2挟持用部材、及び固定手段のそれぞれは、連結体21の所定部位に固定されて巻胴本体6Aの内周面に当接される巻胴当接体22、巻胴当接体22に接離する方向に移動可能に連結体21に取り付けられて主ロープ10a,10bの巻胴本体6A内から外側への延出部に当接される主ロープ押圧体25、及び主ロープ押圧体25を連結体21に締着固定する主ロープ押圧体固定具33のそれぞれであるものとして説明した。
しかし、第1挟持用部材、第2挟持用部材、及び固定手段のそれぞれは、連結体21の所定部位に固定されて主ロープ10a,10bの巻胴本体6A内から外側への延出部に当接されるように構成した主ロープ押圧体25、主ロープ押圧体25に接離する方向に移動可能に連結体21に取り付けられ、巻胴本体6Aの内周面に当接される巻胴当接体22、及び巻胴当接体22を連結体21に締着固定する固定具のそれぞれにより構成されていてもよい。即ち、第1挟持用部材は、連結体21に固定されて巻胴本体6Aの内周面に当接される巻胴当接体22、及び連結体21に固定されて構成されて主ロープ固定部に当接される主ロープ押圧体25のうちの一方により構成され、第2挟持用部材は、巻胴当接体22及び主ロープ押圧体25の他方を、巻胴当接体22及び主ロープ押圧体25の一方に接離する方向に移動可能に連結体21に取り付けたもので構成されていればよい。また、固定手段は、巻胴当接体22及び主ロープ押圧体25の他方を連結体21に締着固定する固定具により構成されていればよい。
なお、巻胴当接体22を主ロープ押圧体25に接離自在とし、巻胴当接体22を主ロープ押圧体25から所定の距離まで移動させた後に連結体21に固定するには、例えば、長穴を巻胴当接体22の配設箇所に対応させて連結体21に形成し、長穴を挿通させた蝶ネジの締着力により巻胴当接体22を連結体21に固定する構造にすればよい。
1 巻胴式エレベータ、5 巻胴式巻上機、6 巻胴、6A 巻胴本体、6b,6c 案内溝、10a,10b 主ロープ、20 主ロープ取付用治具、21 連結体、22 巻胴当接体(第1挟持用部材及び第2挟持用部材の一方)、25 主ロープ押圧体(第1挟持用部材及び第2挟持用部材の他方)、33 主ロープ押圧体固定具(固定手段)。

Claims (1)

  1. 円筒状をなし、外周面に螺旋状の案内溝が形成された巻胴本体を有し、上記巻胴本体の軸周りに回転自在に構成された巻胴式エレベータの巻胴式巻上機の巻胴に対し、一端が上記巻胴本体の内側に固定されて上記巻胴本体の外側に引き出され、上記案内溝に係合して螺旋状に上記巻胴本体に巻回される主ロープを取り付けるのに用いられる巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具であって、
    上記連結体と、
    上記連結体に固定され、上記巻胴本体の内周面及び上記主ロープの上記巻胴本体内から外側への延出部の一方に当接される第1挟持用部材と、
    上記第1挟持用部材と相対し、かつ、上記第1挟持用部材に接離する方向に移動可能に上記連結体に取り付けられ、上記巻胴本体の内周面及び上記主ロープの上記巻胴本体内から外側への延出部の他方に当接される第2挟持用部材と、
    上記第2挟持用部材を上記連結体に締着固定する固定手段と、
    を備えることを特徴とする巻胴式巻上機の主ロープ取付用治具。
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