JP2009091112A - 重量物持上調整治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧ジャッキを作動状態で長時間連続使用することによる不具合が生じることなく、しかも、低コストで実施が可能な重量物持上調整治具を提供する。
【解決手段】天板18と、天板18から垂設され天板18を所定高さで支持する側板部20とを有し、被持上重量物Yに沿って配設されて使用される治具本体12、天板18の下方に配設され、ジャッキXによる上下方向の作動力を受けて昇降する作用部58と、作用部58から突設され、被持上重量物Yに係止される爪36とを有する持上部材14、および天板18に設けられ、ジャッキXによる被持上重量物Yの押し上げ状態で持上部材14を吊持する吊持部材16を備えることを特徴とする。この発明によれば、油圧ジャッキXを作動させて作用部58が所定の高さとなった後は、持上部材14が吊持部材16により油圧ジャッキXによる押し上げ状態で治具本体12に吊持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、重量物、特に施工現場において建て込まれたプレキャスト製柱の鉛直性をその据付位置で調整する際に用いられる重量物持上調整治具に関する。
近年、ビルなどの大型建築物を建造する際には、工期短縮のため、予め工場で製造しておいたプレキャスト製柱(以下、「PC柱」という。)を建築現場に持ち込み、これを組み上げるという手法が採用されている。
このPC柱Yは、図9に示すようなコンクリート製のブロック状部材であり、その上面周縁部には、PC柱Yに埋設された複数の補強用鉄筋Tが上方に突出しており、その上面四隅には、建込調整用ボルトBがそれぞれ螺設されている。また、PC柱Yの底面周縁部には、複数の嵌合穴Kが補強用鉄筋Tと対応する位置に形成されており、この嵌合穴Kに基礎となる下側のPC柱Y1の補強用鉄筋Tを嵌め込むことで上下2本のPC柱Y1,Y2が連結される。
2本のPC柱Y1,Y2が上下に積み上げられた状態では、上側のPC柱Y2が、基礎となる下側のPC柱Y1の建込調整用ボルトBによって支持されており、PC柱Y1とPC柱Y2との間には建込調整用ボルトBの頭部の高さ分だけ隙間Sが形成されることになる。
次に、上側のPC柱Y2が鉛直に立設されるように傾き調整、或はその高さを調整するレベル調整を行なうのであるが、このPC柱Y2の傾き調整或はレベル調整を行なうための道具として重量物持上調整治具が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
この従来の重量物持上調整治具1は、図11に示すように、PC柱Y1,Y2間の隙間Sに挿入可能な爪部2を有する可動部材3と、可動部材3を上下方向に移動可能に収容する治具本体4とを備えており、油圧ジャッキ(駆動部材)Xの作動力によって可動部材3が昇降できるようになっている。
従来の重量物持上調整治具1を使用してPC柱の傾き調整を行う際には、スラブZの上に重量物持上調整治具1を載置し、PC柱Y2を持ち上げたい側の隙間Sに爪部2を挿入し、油圧ジャッキXを駆動させる。すると、爪部2が上昇してPC柱Y2の係合側が僅かに持ち上がり、これによりPC柱Y2の鉛直方向の傾きが補正される(図10参照)。
このようにして上側のPC柱Y2の傾き調整が完了すると、PC柱Y2を持上げた側の建込調整用ボルトBとPC柱Y2の底面との間には、PC柱Y2を傾けた分だけ隙間が形成されることになる。
そこで、この建込調整用ボルトBを図示しないスパナ等の工具で回転させて、その頭部をPC柱Y2の底面に当接させれば、上側のPC柱Y2が4つの建込調整用ボルトBによって傾き調整或はレベル調整された状態で支持されることになる。
そして、最後に重量物持上調整治具1を抜き取り、下側のPC柱Y1と上側のPC柱Y2との間の隙間Sにモルタルを充填すれば作業が完了する。レベル調整の場合は、上側のPC柱Y2の周囲に重量物持上調整治具1を配設し、上側のPC柱Y2を必要量だけ持ち上げた後、前述と同様の作業にてモルタル充填を行う。
特開2003−2590号公報
従来の柱調整治具1では、ジャッキXの作動力によって大重量のPC柱Yを支持するようにしていたため、建込調整用ボルトBによるレベル調整にてPC柱Yの傾き調整作業の間ずっとジャッキXを作動させておく必要があった。処が、ジャッキXが油圧の場合(これが実際の作業現場において使い勝手がよい。)、これを長時間作動させていると、油温上昇によりジャッキX内に充填されている油に気泡が発生してジャッキXの作動力が昇降部材X2(ピストン)に伝達されなくなるという不具合が生じる問題があった。
また、大きなPC柱Yの傾き調整を行なうためには、複数の重量物持上調整治具1とその数に応じた複数のジャッキXを必要とするが、ジャッキXが高価な油圧式の場合、1本のPC柱Yの建て込みに高価な油圧ジャッキXを複数用いたのでは費用が嵩んでしまうという問題もあった。
それ故に、本発明の目的は、ジャッキを長時間使用することに伴う不具合が生じることなく、しかも、ジャッキを使い回して低コストで実施が可能な重量物持上調整治具を提供することである。
請求項1に記載した発明は、
(1) 天板18と、天板18から垂設され天板18を所定高さで支持する側板部20とを有し、被持上重量物Yに沿って配設されて使用される治具本体12、
(2) 天板18の下方に配設され、ジャッキXによる上下方向の作動力を受けて昇降する作用部58と、作用部58から突設され、被持上重量物Yに係止される爪36とを有する持上部材14、および
(3) 天板18に設けられ、ジャッキXによる被持上重量物Yの押し上げ状態で持上部材14を吊持する吊持部材16を備えることを特徴とする重量物持上調整治具10である。
この発明では、ジャッキX(例えば、油圧ジャッキ)を作動させると、作用部58がジャッキXによる上下方向の作動力を受けて昇降する。そして、作用部58が所定の高さとなった後は、持上部材14が吊持部材16により油圧ジャッキXによる押し上げ状態で治具本体12に吊持されるようになる。
請求項2に記載した発明は、吊持部材16を限定したもので、「天板18又は作用部58のいずれか一方に設けられた挿通孔24に係合しつつ回転する頭部16aと、天板18又は作用部58のいずれか他方に設けられた雌ネジ孔44aに螺装された脚部16bを有する」ことを特徴とする。
この発明によれば、吊持部材16の脚部16bを雌ネジ孔44aに螺装するという簡単な構成によって持上部材14が治具本体12に吊持される。
これらの発明によれば、持上部材がPC柱のような被持上重量物の係合側持ち上げ状態で吊持部材によって治具本体に吊持されるので、被持上重量物のレベル調整や鉛直方向の角度調整を行なっている間、油圧ジャッキの作動を停止させることができ、当該油圧ジャッキを別の重量物持上調整治具に適用することが可能となる。つまり、1つの油圧ジャッキを複数の重量物持上調整治具に対して使用することが可能であるため、油圧ジャッキの数を削減でき、その分、コストを抑えることができる。
また、持上部材が吊持されている間は、油圧ジャッキを作動させておく必要がないので、油圧ジャッキを作動状態で長時間連続使用することによる不具合が生じることもない。
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は本発明にかかる重量物持上調整治具10を示した正面図であり、図2は、重量物持上調整治具10の側面図であり、図3は、重量物持上調整治具10の平面図であり、図4は、図3におけるA−A線断面図である。
これらの図が示すように、重量物持上調整治具10は、治具本体12、持上部材14および吊持部材16により大略構成されている。
治具本体12は、鋳鉄、鋳鋼その他の鋳造品或は溶接構造品などの剛性材料からなる枠状部材であり、天板18と、天板18の両端部から垂設された左右一対の側板部20と、側板部20の下端同士を連結し、更に両側に張り出した底板22とを有し、これらが一体的に形成されている。
天板18の中央部分には、後述する吊持部材16を挿入するための挿通孔24が形成されており、この挿通孔24の上部開口縁部分には、上方に向かうにつれて拡径するテーパー面24aを有する孔部分24bが形成されている。
天板18の上面にはリング状のガイド部材54が載置されており、その中心に形成されている挿通孔54aに吊持部材16が挿通されている。また、このガイド部材54の底面には、上記テーパー面24aと接する同じテーパーを持つ当接面54bが形成されている。
両側板部20の一方側縁部分(PC柱Yのような被持上重量物と対向する側の一方側縁部分をいう)の中央近辺には、上下方向に延びるガイド孔26(図2参照)が形成されており、その他方側縁部分の下部には、ストッパー挿通孔28が形成されており、ストッパー挿通孔28にストッパー56が挿通されて両側板部20に架設され、ナット固定により挿脱可能に取り付けられている。
また、両側板部20の一方端部外端縁(PC柱Yと対向する側の端縁)には、両側板部20の上下ほぼ全長にわたって鍔30が形成されており、これにより両側板部20の一方端部がほぼ全長にわたって段状となっている。
持上部材14は、所定位置にて立設されたPC柱Yの下端端縁に係合して係合側にてPC柱Yを僅か上下方向に移動させてPC柱Yを僅かに傾けて鉛直出し調整(或は持ち上げてレベル調整)を行い、この状態で支持するものであり、作用部58(前記作用部58はブロック体32と、これから一体的に垂設された板状のアーム34とで構成される。)と、前記作用部58のアーム34の下端から一体的に突設された爪36と、ブロック体32内に収納され、吊持部材16が螺合される六角ナット44とで構成される。前記六角ナット44の代わりにブロック体32に雌ネジ孔44aを直接螺設してもよい。
作用部58は、鋳鉄や鋳鋼などの剛性材料からなり、ジャッキXによる上下方向の作動力を受けて昇降する部分であり、ブロック体32とアーム34と六角ナット44とを有する。前記アーム34は下端両サイドに摺接耳部36aが張り出しており、この摺接耳部36aが左右一対の側板部20の鍔30に隣接するスライド面30aに摺接するようになっている。
ブロック体32は、中空の枠状部材であり、その大きさはブロック体32を含む持上部材14の全体が治具本体12の中央部分に形成されているブロック体収容空間38(治具本体12を構成している天板18、左右一対の側板部20および底板22によって囲まれてできた空間のことをいう。)内にすっぽりと収容でき、当該ブロック体収容空間38内を上下方向に移動できるよう適宜設定されている。
ブロック体32の天板には、挿通孔24と対応する位置に丸孔40が形成されており、ブロック体32の中央部分に形成されているナット収容空間42には六角ナット44が収容されており、ブロック体32のPC柱Y側の側壁には、丸孔46が側面に開口するように貫通して形成されている。なお、収納のために六角ナット44の幅xはブロック体32の内側壁32a間の距離yよりも若干小さめに設定されているが、ナット収容空間42内に六角ナット44を収容した状態では、六角ナット44が回転できないようになっている。そして、前記のように前記六角ナット44の代わりにブロック体32に雌ネジ孔44aを直接螺設してもよい。
ブロック体32のPC柱Y側の面には、アーム34が下方へ向けて一体的に延設されて六角ナット44を設ける場合には六角ナット44以外の前述の作用部58の主体を形成しており、アーム34の下端端縁には、爪36がPC柱Y側へ向けて一体的に突設されていてブロック体32の下方でアーム34の背後に空間が形成されている。この空間が市販のジャッキXを収容するためのジャッキ収容空間48として機能する。なお、ジャッキ収容空間48にジャッキX(本実施例では油圧ジャッキ)を収容すると、ジャッキXの昇降部材X2(即ち、ピストン)上に持上部材14のブロック体32が載置され、持上部材14がジャッキXの作動力を受けて上下に移動して爪36を上下動させる。
爪36の幅は、摺接耳部36aと同幅でアーム34の幅よりも幅広で、かつ、左右一対の鍔30間の間隔よりも幅狭となるように設定されている。なお、アーム34の摺接耳部36aより上の部分は側板部20の間隔より若干狭く形成されている。
なお、本実施例では、持上部材14が鋳鉄、鋳鋼その他の鋳造品或は溶接構造品であり、持上部材14を構成している作用部58(ブロック体32とアーム34)およびアーム34に設けられた爪36が一体的に形成されていることになる。
吊持部材16は、治具本体12に対して被持上重量物の係合側持ち上げ状態で持上部材14を吊持するためのものであり、その第1例は、天板18に設けられた挿通孔24に係合しつつ回転する頭部16aと、作用部58のブロック体32内に収納された六角ナット44(又はブロック体32)に設けられた雌ネジ孔44aに螺装される脚部16bとを有するボルトである。その第2例としては、図示しないが、作用部58を構成するブロック体32の天板に挿通孔が形成され、その挿通孔に吊持部材16であるボルトの脚部を回動自在に挿入し、さらにこの脚部を治具本体の天板に設けた雌ネジ孔或はこの代わり(この場合は挿通孔である)に設けた六角ボルトの雌ネジ孔に螺合させる場合であり、第3例は同じく図示しないが第2例の吊持部材の脚部に複数の貫通孔をその軸方向に対して直角方向に所定間隔を隔てて形成し、この貫通孔にストッパーを挿通することによって持上部材を治具本体に対して吊持する場合である。なお、第1、3例の場合にはガイド部材54が使用される。
重量物持上調整治具10を組み立てる際には、持上部材14のブロック体32を治具本体12のブロック体収容空間38内に収容する。次に、治具本体12のガイド孔26と、持上部材14の丸孔46とを一致させ、一方の側板部20の外側からガイド棒50をガイド孔26、丸孔46、反対側のガイド孔26の順に挿通し、ガイド棒50の挿通端部にナット52を螺合する。なお、治具本体12に対して持上部材14が上下方向に移動する際には、ガイド棒50がガイド孔26にガイドされて上下する。
そして、吊持部材16の脚部16bをガイド部材54の挿通孔54aおよび天板18の挿通孔24に挿通し、その挿通端部をブロック体32内部に収容されている六角ナット44の雌ネジ孔44a(直接螺設されている場合にはその雌ネジ孔44a)にねじ込めば、重量物持上調整治具10の組立てが完了する。なお、上述したように、ナット収容空間42内に六角ナット44を収容した状態では、六角ナット44が回転できないよう構成されているので、吊持部材16の脚部16bを六角ナット44の雌ネジ孔44aにねじ込んだとき、六角ナット44が供回りすることはない。
重量物持上調整治具10を使用する際には、図5に示すように、吊持部材16の脚部16bを六角ナット44の雌ネジ孔44aから螺脱させて持上部材14を治具本体12に対してフリーの状態にしておくとともに(フリーな状態であれば螺脱させなくとも良い。)、ジャッキ収容空間48内に市販のジャッキXを収容し、ジャッキXの昇降部材X2に持上部材14のブロック体32の底部を載置する。なお、ジャッキ収容空間48内に収容されたジャッキXは、両側板部20のストッパー挿通孔28に架設されてナット固定されたストッパー56によって重量物持上調整治具10のジャッキ収容空間48から離脱不能に取り付けられることになる。
ここで、ジャッキX(ここでは油圧ジャッキである。)の構成について簡単に説明しておくと、油圧ジャッキXは、円筒状のジャッキ本体X1と、ジャッキ本体X1内に収容されている昇降部材X2(ピストン)と、ジャッキ本体X1から側方に突設されている昇降レバーX3とで大略構成されている。そして、昇降レバーX3を回転操作すると、内部に収納されている圧油が押し出され又は吸引されて昇降部材X2がジャッキ本体X1に対して上下方向にμmオーダーで突出・没入するよう構成されている(そして、この油圧ジャッキXの作動力が、作用部58を構成しているブロック体32に伝達されることになる)。
次に、図6に示すように、鉛直調整ではスラブZの上に重量物持上調整治具10をPC柱Y2に沿わせて載置し、上側のPC柱Y2を持上げたい側の隙間Sに爪36を挿入してPC柱Y2の底面に爪36を係合させる。
そして、上側のPC柱Y2の底面に爪36を係合させた状態で油圧ジャッキXの昇降レバーX3を一方向(上昇方向)に回転操作すれば、昇降部材X2がジャッキ本体X1に対して上方向に突出して持上部材14が持ち上がる(これとは逆に、昇降レバーX3を反対側に回転操作すれば、昇降部材X2がジャッキ本体X1に対して下方向に没入して、持上部材14が持ち上げ位置から下降する)。持上部材14が持ち上がると、爪36によってPC柱Y2の係合端側が持ち上がり、これによりPC柱Y2が僅かに傾いて鉛直方向の傾きが補正される(図7参照)。
以上のようにしてPC柱Y2の傾き調整が完了すれば、吊持部材16の頭部16aを回転させて脚部16bを雌ネジ孔44aにねじ込み、持上部材14を吊持する(図8参照)。なお、天板18の挿通孔24の上部開口縁部分は、上方に向かうにつれて拡径するテーパー面24aを有する孔部分24bが形成されており、このテーパー面24aと同じテーパーを持つ当接面54bを有するガイド部材54が、この孔部分24bに嵌め込まれている。したがって、吊持部材16の脚部16bを六角ナット44の雌ネジ孔44aにねじ込むと、このガイド部材54が挿通孔24に楔のようにしっかりと食い込み、吊持部材16のセンタリングが確実に行われることになる。
このように持上部材14を吊持部材16で吊持しておけば、油圧ジャッキXを用いることなくPC柱Y2を傾き調整された状態で支持できる。したがって、その後の建込調整用ボルトBによるレベル調整作業については、油圧ジャッキXを作動させることなく実施することができる。つまり、従来のように、油圧ジャッキXを作動状態で長時間連続使用することによる不具合が生じることはない。
また、1つの油圧ジャッキXを複数の重量物持上調整治具10に対して使用することが可能であるため、油圧ジャッキXの数を削減でき、その分、コストを抑えることができる。
以上のようにして、建込調整用ボルトBによる鉛直調整作業が完了すれば、重量物持上調整治具10を抜き取り、下側のPC柱Y1と上側のPC柱Y2との間の隙間Sにモルタルを充填し作業が完了する。
レベル調整も同様で、PC柱Y1の周囲に重量物持上調整治具10を配置し、これら重量物持上調整治具10を前述同様作動させてPC柱Y1を持ち上げ、この状態で吊持部材16で吊り持ちし、建込調整用ボルトBによるレベル調整作業、重量物持上調整治具10の抜き取り、モルタル充填により作業を完了する。
なお、上述実施例では、被持上重量物YとしてPC柱をその一例として説明したが、例えば、壁材など他の重量物に適用することも可能である。
本発明にかかる重量物持上調整治具の概要を示した正面図である。 重量物持上調整治具の側面図である。 重量物持上調整治具の平面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 使用状態(ジャッキを取り付けた状態)を示す図である。 使用状態(PC柱間の隙間に爪を挿入した状態)を示す図である。 使用状態(ジャッキを作動させて持上部材を上方に移動させた状態)を示す図である。 使用状態(持上部材が吊持ボルトによって治具本体に吊持されている状態)を示す図である。 PC柱を組み上げる状態を示す図である。 PC柱の傾き調整を行なっている状態を示す図である。 従来の重量物持上調整冶具を示す図である。
符号の説明
10…重量物持上調整治具
12…治具本体
14…持上部材
16…吊持部材
16a…頭部
16b…脚部
18…天板
20…脚板部
24…挿通孔
32…ブロック体
34…アーム
36…爪
44…六角ナット
44a…雌ネジ孔
48…ジャッキ収容空間
58…作用部
X…油圧ジャッキ
Y…被持上重量物(プレキャスト製柱)
Z…スラブ

Claims (2)

  1. (1) 天板と、前記天板から垂設され前記天板を所定高さで支持する側板部とを有し、被持上重量物に沿って配設されて使用される治具本体、
    (2) 前記天板の下方に配設され、ジャッキによる上下方向の作動力を受けて昇降する作用部と、作用部から突設され、被持上重量物に係止される爪とを有する持上部材、および
    (3) 前記天板に設けられ、前記ジャッキによる被持上重量物の押し上げ状態で前記持上部材を吊持する吊持部材を備えることを特徴とする重量物持上調整治具。
  2. 前記吊持部材は、前記天板又は前記作用部のいずれか一方に設けられた挿通孔に係合しつつ回転する頭部と、前記天板又は前記作用部のいずれか他方に設けられた雌ネジ孔に螺装された脚部とを有することを特徴とする請求項1に記載の重量物持上調整治具。


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