JP2005015159A - クライミングクレーンのクライミング方法 - Google Patents

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Kaneyoshi Miyamori
金栄 宮森
Akihiro Matsuo
明弘 松尾
Koichi Mukai
幸一 向井
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Abstract

【課題】超高層RC造の建物において、大型クレーンの数百トンの反力をRC造の梁で負担することができるクライミングクレーンのクライミング方法を提供することである。
【解決手段】クライミングクレーンのクライミング方法は、クライミングクレーン5の盛り替え時に、マスト8下端部の基礎架台10が仮設されるPC梁2の下側と、クライミングクレーン5の昇降装置11が仮設されるPC梁2の下側とに、柱1に支持された補強板13を設け、該補強板13が設置された基礎架台10が仮設されるPC梁2に、前記昇降装置11によってマスト8をせり上げて基礎架台10を設置することである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はクライミングクレーンのクライミング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クライミングクレーンのクライミング方法は、建物の立ち上がりにともなって、建物の梁を反力として、クライミングクレーン全体を上層階に盛り替える、いわゆるフロアクライミング方法と、マストを順次継ぎ足しながらクレーン全体をせり上げてゆく、いわゆるマストクライミング方法とがある。
上記のフロアクライミング方法として、例えば特開2000−327265号公報の発明がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−327265(図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のフロアクライミング方法は、柱と梁のPC化が図られた超高層RC造では、PC部材の揚重に大型クレーンが使用されるため、このクレーンの数百トンの反力をRC造の梁では負担することができないという問題があった。
【0005】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、超高層RC造の建物において、大型クレーンの数百トンの反力をRC造の梁で負担することができるクライミングクレーンのクライミング方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するためのクライミングクレーンのクライミング方法は、クライミングクレーンの盛り替え時に、マスト下端部の基礎架台が仮設される梁の下側と、クライミングクレーンの昇降装置が仮設される梁の下側とに、柱に支持された補強板を設け、該補強板が設置された基礎架台が仮設される梁に、前記昇降装置によってマストをせり上げて基礎架台を設置することを特徴とする。また補強板はプレキャストコンクリート板または鋼板であることを含む。また補強板は接合部材で柱または梁に接合されたことを含むものである。
【0007】
マスト下端部の基礎架台が仮設される梁の下側と、クライミングクレーンの昇降装置が仮設される梁の下側とに、柱に支持された補強板を設けたことにより、昇降装置によってクライミングクレーンをせり上げるときの反力と、クライミングクレーンを仮設したときの応力が、補強板から柱に伝えられて軸力として支持されるため、大型クレーンを超高層RC造の建物において、フロアクライミングすることができる。また補強板をプレキャストコンクリート板または鋼板とし、接合金物で柱または梁に接合させたことにより、所定の数形成して転用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のクライミングクレーンのクライミング方法(以下、クライミング方法という)の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成には異なった符号を付して説明する。
【0009】
本発明のクライミング方法は、現場打ちコンクリートの柱1およびPC梁2からなる超高層RC造の建物3の立ち上がりにともなって、建物の柱1およびPC梁2を反力として、クライミングクレーン5全体を上層階に盛り替える、いわゆるフロアクライミングである。
【0010】
はじめに、図1の(1)に示すように、基礎6上にクライミングクレーン5を立設して、建物の上部躯体7の5階までを構築し、その際各階の床4にクレーンのマスト8を通す駄目孔9を開口する。このクライミングクレーン5は大型のものであり、下端部に基礎架台10を備えたマスト8と、該マスト8をせり上げる昇降装置11と、該昇降装置11の頂部に設置したクレーン12とから構成されている。
【0011】
次に、同図の(2)に示すように、マスト8をせり上げて基礎架台10が設置される3階のPC梁2の下側と、昇降装置11が設置される5階のPC梁2の下側とに、躯体構築時には事前に補強板13を設置する。
【0012】
この補強板13はプレキャストコンクリート板(以下、PC板という)または鋼板であり、接合部材14で上下のPC梁2および柱1に接合されている。また補強板13は、図3および図4に示すように、柱1、PC梁2およびPC板15に設置された接合体16の突出片17同士がジョイント板18でボルト接合されて、上下のPC梁2および柱1に取り付けられており、前記ジョイント板18を外すことにより、柱1およびPC梁2から取り外せるようになっている。また接合体16はベースプレート19のスタッドボルト20がコンクリート21内に埋設されて、柱1、PC梁2およびPC板15に予め取り付けられている。また、ジョイント板18には座屈防止用の補強リブ22が適宜間隔ごとに設けられている。
【0013】
次に、図1の(2)に示すように、昇降装置11によってマスト8をせり上げて基礎架台10を3階のPC梁2に設置する。この昇降装置11によるマスト8のせり上げで、5階のPC梁2には数百トンの反力が作用するとともに、マスト8を盛り替えて基礎架台10を設置した3階のPC梁2にも数百トンの応力が作用するが、これらは全て補強板13で柱1に伝達されて支持される。このことにより超高層RC造の建物3において、大型のクライミングクレーン5のフロアクライミングが可能となる。
【0014】
次に、図5の(1)に示すように、昇降装置11によりクレーン12をマスト8の上端部までせり上げて、これで10階までの上部躯体7を構築する。そして、同図の(2)に示すように、次のマスト8の盛り替えで基礎架台10が設置される7階のPC梁2の下側と、昇降装置11が設置される10階のPC梁2の下側とに、上記と同じ補強板13を同じ方法で設置するが、この10階のPC梁2の下側に設置された補強板13は、同図の(1)で示した、5階のPC梁2の下側の補強板13を取り外して使用したものである。
【0015】
次に、図5の(2)に示すように、上記と同じ方法で、昇降装置11によりクレーン12をマスト8の上端までせり上げて、これで15階までの上部躯体7を構築する。そして、このような盛り替えを順次繰り返すことにより、図6に示すような、超高層RC造の建物3が構築される。このクライミング方法においては、3組の補強板13を転用することができるので、効率的なクライミングをすることができる。
【0016】
また図7は、接合部材14の他の取付方法を示したものであり、(1)はボルトを差し込むインサート金具23を柱1に予め埋め込んだものであり、接合体16の取り付けが簡単にできる。一方、同図の(2)は接合体16のベースプレート19をアンカーボルト20aに凹溝24内で接合したものである。
【0017】
また図8および図9は、補強板13の他の接合方法を示したものであり、図8の(1)は柱1への接合にのみ接合部材14を使用し、PC梁2への接合はモルタル25を使用したものである。一方、同図の(2)は、柱1とPC梁2とで囲まれた領域を全て埋める大きさの補強板13を、上記(1)と同じ方法で接合したものである。
【0018】
また図9は補強板13を上部側のPC梁2と柱1のみで接合したものであり、(1)は接合部材14で接合したものであり、(2)は柱1への接合にのみ接合部材14を使用し、PC梁2への接合はモルタル25を使用したものであり、補強板13間に油圧ジャッキ26が設置されている。
【0019】
また、上記図8および図9の補強板13はクライミングクレーン5の大きさや、建物3の規模に応じて使い分けるものであり、いずれも取り外して転用することができる。
【0020】
なお、上記の実施の形態においては現場打ちコンクリートの柱1とPC梁2とからなる超高層RC造の建物3について説明したが、これは現場打ちコンクリートの柱および梁とからなる超高層RC造の建物、またはPC柱およびPC梁とからなる超高層RC造の建物ついても適用することができる。
【0021】
【発明の効果】
マスト下端部の基礎架台が仮設されるPC梁の下側と、クライミングクレーンの昇降装置が仮設されるPC梁の下側とに、柱に支持された補強板を設けたことにより、昇降装置によってクライミングクレーンをせり上げるときの反力と、クライミングクレーンを仮設したときの応力が、補強板から柱に伝達されて軸力として支持されるため、大型クレーンを超高層RC造の建物において、フロアクライミングすることができる。
【0022】
補強板をプレキャストコンクリート板または鋼板とし、接合金物で柱またはPC梁に接合させたことにより、所定の数のみを形成して転用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)はクライミングクレーンを基礎上に立設した正面図、(2)はマストをクライミングした正面図である。
【図2】(1)はPC梁の下側に補強板を設置した正面図、(2)は同平面図である。
【図3】(1)および(2)は補強板を柱に接合した断面図である。
【図4】(1)および(2)は補強板をPC梁に接合した断面図である。
【図5】(1)はマストを3階に盛り替えた正面図、(2)はマストを5階に盛り替えた正面図である。
【図6】(1)はマストを12階に盛り替えた正面図、(2)は12階に盛り替えたマストの頂部にクレーンをせり上げた正面図である。
【図7】(1)および(2)は補強板を柱に接合した断面図である。
【図8】(1)および(2)はPC梁の下側に補強板を設置した正面図である。
【図9】(1)および(2)はPC梁の下側に補強板を設置した正面図である。
【符号の説明】
1 柱
2 PC梁
3 建物
4 床
5 クライミングクレーン
6 基礎
7 上部躯体
8 マスト
9 駄目孔
10 基礎架台
11 昇降装置
12 クレーン
13 補強板
14 接合部材
15 PC板
16 接合体
17 突出片
18 ジョイント板
19 ベースプレート
20 スタッドボルト
20a アンカーボルト
21 コンクリート
22 補強リブ
23 インサート金具
24 凹溝
25 モルタル
26 油圧ジャッキ

Claims (3)

  1. クライミングクレーンの盛り替え時に、マスト下端部の基礎架台が仮設される梁の下側と、クライミングクレーンの昇降装置が仮設される梁の下側とに、柱に支持された補強板を設け、該補強板が設置された基礎架台が仮設される梁に、前記昇降装置によってマストをせり上げて基礎架台を設置することを特徴とするクライミングクレーンのクライミング方法。
  2. 補強板はプレキャストコンクリート板または鋼板であることを特徴とする請求項1に記載のクライミングクレーンのクライミング方法。
  3. 補強板は接合部材で柱または梁に接合されたことを特徴とする請求項1または2に記載のクライミングクレーンのクライミング方法。
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